>>157のつづき
話は戻り、サトシたちは外に出てバトルをすることにした。
『録画はボクに任せるロト!』
「これより、サトシとハウのシングルバトルを始める! 使用ポケモンは1体。どちらかが戦闘不能になった瞬間バトルを終了とする。それでは、両者ポケモンを!」
「任せたよ、ニャビー!」
「ニャブ」
ハウが出したポケモンは、初心者ポケモンの1体のほのおタイプ ニャビーだ。
「あれって…」
『ボクにお任せロト! ニャビー ひねこポケモン ほのおタイプ。感情を ださず 独りで いることを 好む。信頼を 得るまでには 時間が かかる。』
「それって、つまり『一匹狼』って奴か?」
「ピカ?」
「一匹狼…ですか……。ポケモンにもそれぞれ個性があるんですね」
リーリエはニャビーを見て学んだ…。ポケモンは、それぞれ懐き方が違う。長い時間をかけて強い絆が産むというやり方もある。
「頑張ってサトシに勝とう!」
「ニャブ」
ニャビーがそっぽを向いた。まるで、最初のサトシとピカチュウだった。
>>158のつづき
「お願いだよ、ニャビー」
「ニャブ」
「はぁ…」
溜め息をついたハウ。もう、どうしようもないと思っていたハウだった。そんな中、サトシはニャビーのところに近づいた。
「…………」スタスタ
「ピカピ?」
「ニャブ?」
「ニャビー。俺は、お前と戦いたいんだ。本気のバトルをしたいんだ。」
サトシは、ニャビーに分かってもらえるように、自分が思ったことを心にぶつけている。
「サトシ……」
(サトシの気持ちに、気付いてやってくれ)
リーリエとククイ博士は、サトシの気持ちに気付いてほしいと強く願っていた。それが、ニャビーの心を大きく揺らした。
「ミャー」
「………!!」