>>19のつづき
『何だったんだろう……』
「ピーカ?」
『って、遅れるぞ!!急げー!』
「ピーカー!!」
「コウガ…;;」ダッ
*
全力で走って教室に入ると、みんなは誰かを待っているかのようにそわそわしていた。
『おーい!みん…な?どうしたんだ?』
「サトシ、遅いぞ。」
『え?』
俺はキョトンとした。
え?なんか約束したっけ?すっかり記憶がないな……。
「やっぱり、忘れてましたね。」
「まぁ、サトシらしいって言うか…」
「サトシがやりそうなことだったね。」
なんかみんなが呆れていた。そこまで、待ってたのか………。
『あはは、悪りぃ悪りぃ……』
「ピーカ……」
「でも、分からなくはないですよ。昨日散々でしたから。」
確かにリーリエの言う通りだ。>>13-19のときはとても大変だったと今でも思う。
リーリエの話でみんなは首を傾げる。
「そ・れ・よ・り……」
マオが場の空気を変えるようにしていた。それを聞いたみんなはわくわくしていた。それに対して俺はちんぷんかんぷん。
「サトシの凄いと言うところをみんなで言い合うよー!!」
「サトシと言ったら、電気タイプに強そうだよね!?」
「マルマル!」
『あはは、ある意味な。』
>>24のつづき
『俺、結構10万ボルトやられていたから慣れてるんだ。』
「え?そうなの?」
仲悪かったし……。まあ、言ってもいいか、事実でも。信じてくれるかな?
『実は、俺のピカチュウが最初のポケモンなんだ。』
「「「「えぇー!?」」」」
「マジか!?」
みんなが驚きを隠さなかった。
まあ、驚くのもムリないと思う。楽しみで眠れなくなったり、寝坊してみんなにポケモン取られたからピカチュウになったし…。そんなことを話すと、「サトシらしいね」とか言われた。
「だけど、長い付き合いだから、ピカチュウでもよかったと思うが。」
カキはフォローをしてくれた。さっきの発言でバカにされたかのような感じだったから、フォローしてくれて助かったと思う。
「そうだよ、僕は電気タイプの仲間が増えて助かったって思うよ。」
『絶対それはない。』
「そ、そこは同意してよ!?」
マーマネは突っ込んで、落ち込む。トゲデマルがマーマネをフォローしていて、和やかになった。
「ピカチュウと仲良かったんだろうね〜。」
『いや、あのときは………』