>>29の続き
『崖みたいに崩れてピカチュウがタワーから落ちて行って………』
「「「えっ……………………!!」」」
女の子たちは、聞いてて怯えていた。
俺もピカチュウを守ることに必死だったけど、正直ここで死ぬのかと思ってた……。
「サトシは、何とかしたのか……?」
『俺は、ピカチュウを守るために飛び降りたんだ』
「サ、サトシ……怖かったですか…」
『あぁ……正直、怖かった。俺が死んだらピカチュウはきっと……』
俺は、少し震えていたけどそんなことはあまり気にしていなかった。そしてマオは「どうして…そこまでするの?」と震えながら言っていた。
『俺は、ポケモンが大好きなんだ。ポケモンに何かあったら困るんだ。俺は、そういうことが1回あったけど、それは…そのことの後のことだったけど…』
俺はゲッコウガを見ながら言った。みんなは首を傾げていた。
「その後は?」
『その後は、メガバシャモに助けてくれたんだ。』
「メガバシャーモは確か、バシャーモがメガシンカした姿のことですよね?」
『あぁ。俺はメガシンカを見て凄く興奮していたな〜』
「ピカピ…ピカチュ?」
『あ、ピカチュウ。もう大丈夫だ…あの話はもう終わったからな。』
「チャァ〜♪」
俺はピカチュウを撫でて元気にさせた。ピカチュウの「チャァ〜♪」は甘えているときに声を出す。
また、マオは気になったことを思いっきり発言する。
「そういえば…さっき、ゲッコウガ見ていたけど、何かあったの?」
>>30のつづき
『実は、俺のゲッコウガは…ただのゲッコウガじゃないんだ』
「どゆこと?」
「いきなりどうしたんだ。」
カキがいきなり心配してきて俺は『リーリエは1度見たことあるから分かるけど、俺とゲッコウガが1つになるんだ』と落ち着いて言った。
みんなは頭に?を浮かべ、リーリエに対してマオが驚きを隠さなかった。スイレンも口を開けて驚いていた。
「ねぇリーリエ、どんな感じだった!?」
「えっと……まるで、サトシみたいでした。」
やっぱり理解してくれないや。
「まぁ、いいや。それでそのゲッコウガと何があったの?」
『実はカロス地方で最後のバッチをゲットするために旅をしていたある日のことなんだが………。
俺の友人であるショータという奴がいつの間にか8個目のバッチを取っていたんだ。それのせいで、ショータとバトルをして負けたし、ゲッコウガのあのチカラを発揮できなかったんだ。
それで、8個目を向かえたんだけど、取り敢えず、あのゲッコウガのもう1つの姿にはなれたんだ。だけど、不完全な状態だったんだ……』
「え?どういうことですか?」
リーリエは冷静だったけど驚きを隠せなかった。そのことを俺は『あのときリーリエが見たのは巨大水しゅりけんがあったんだが、最初は周りの水の膜的なのがあったんだ』と語る。
「そうだったんですか……」
普通にあっさりと返してくれたリーリエ。俺は続きを語っていく……。