>>30のつづき
『実は、俺のゲッコウガは…ただのゲッコウガじゃないんだ』
「どゆこと?」
「いきなりどうしたんだ。」
カキがいきなり心配してきて俺は『リーリエは1度見たことあるから分かるけど、俺とゲッコウガが1つになるんだ』と落ち着いて言った。
みんなは頭に?を浮かべ、リーリエに対してマオが驚きを隠さなかった。スイレンも口を開けて驚いていた。
「ねぇリーリエ、どんな感じだった!?」
「えっと……まるで、サトシみたいでした。」
やっぱり理解してくれないや。
「まぁ、いいや。それでそのゲッコウガと何があったの?」
『実はカロス地方で最後のバッチをゲットするために旅をしていたある日のことなんだが………。
俺の友人であるショータという奴がいつの間にか8個目のバッチを取っていたんだ。それのせいで、ショータとバトルをして負けたし、ゲッコウガのあのチカラを発揮できなかったんだ。
それで、8個目を向かえたんだけど、取り敢えず、あのゲッコウガのもう1つの姿にはなれたんだ。だけど、不完全な状態だったんだ……』
「え?どういうことですか?」
リーリエは冷静だったけど驚きを隠せなかった。そのことを俺は『あのときリーリエが見たのは巨大水しゅりけんがあったんだが、最初は周りの水の膜的なのがあったんだ』と語る。
「そうだったんですか……」
普通にあっさりと返してくれたリーリエ。俺は続きを語っていく……。
>>31のつづき
『ジム戦でなんとかなった俺たちだったんだが、強力な攻撃で負けたんだ』
「う、嘘でしょ?」
「意外だな。サトシが負けることもあるなんて……」
みんなは、本当のことが嘘のように聞こえていた。
その気持ちは分からなくもない。俺はあのとき、焦っていた……。そんなことなんて初めてだった。
『その後…1人で森へと行ったんだ…』
そのとき、ふと思い出したことがあった。
ごめんな、ゲッコウガ…俺のせいで、あのチカラを発揮できなかった……。
俺が…俺が……もっと、しっかりしていればッ……
今でも、思っていた。昨日あった出来事も、それに近かった…。