>>3のつづき
次の日、待ちに待ったアローラ地方へと行く日になった。昨日は眠れないと不安を持っていたが、普通にピカチュウとぐっすり眠っていた。
『ママ、行ってくるよ!』
「行ってらっしゃい。楽しい旅を過ごしてね」
『行って来まーす!』
俺は全力疾走をして、楽しみにしていた。
*
そしてアローラ地方に着いたとき、『マサラタウンのサトシがやって来たぞー!!』「ピカー!」と初めてカロス地方に来たときと同じことを言った。
『だけど、ピカチュウ。俺たち、旅をしていてこんなにポケモンに愛されていたのは初めてな気がするんだ。』
「ピカチュ♪」
ピカチュウも同意してくれた。
ポケモンを持ってる人は相変わらず多いが、ポケモンのチカラを利用してやるのが憧れだった。
『見ろピカチュウ!リザードンだ!!』
「ピカァ!!」
人を乗せているリザードンを見て、俺たちはその跡を追った。
辿り着いたその先は…俺たちが今まで見たことのない光景だった。
>>4のつづき
『すっげー!!見ろ、ピカチュウ!学校でポケモンが一緒にいるぞ!』
「ピカピカァ!!」
俺は、ポケモンがいてわくわくしていて目の前のことなど考えていなかった。
前に出たとき………
「あ、危ない!!」
緑色のツインテールみたいな髪型をしていて、髪が長い女の子の言ったことを聞いて横を見ると、5匹のケンタロスが全速力で走ってきた。ケンタロスは競争をしていたみたいだ。
そんなことを知らずにいきなり出てきた俺を見てケンタロスは驚いてブレーキを掛けた。
距離がギリギリで、一歩でも遅かったら、ケンタロスに惹かれていたと思う。
「大丈夫〜!?」
『あぁ、全然平気!』
「はぁ…良かったぁ〜……」
俺はケンタロス5匹に謝りに行った。
『ごめんな、ケンタロス。いきなり出てきちゃって。』
「ブモォ〜♪」
5匹のケンタロスを俺は撫でた___。ケンタロスは嬉しい表情を浮かべていた。
「凄〜い!!ケンタロスがこんなに喜ぶの初めてだよ!」
『こー見えても俺、ケンタロスをゲットしたことがあるんだ。』
合計30匹。
全部オーキド博士に預けたけど。
「へぇ〜…凄いね!」
『まぁな。あっ、紹介が遅れた。俺はサトシ。こっちが相棒のピカチュウ。』
「ピカッチュ。」
「あたしはマオ。こっちはアマカジ。」
「カジ♪」
『うわぁ〜、見たことのないポケモンだ〜!!』
「あ、そう言えばサトシは何しに来たのの?」
マオがそう言うと、何も考えていなかった。
俺はポケモンに夢中になっていて、ここに来た訳で実際、ここに用があった訳じゃない。
『何も考えてないんだ。』
「じゃあ、案内するよ。」
マオは俺の腕を掴み、学校の中へと入って行った。