>>71のつづき
「サトシ、速かったー………」
「本当にサトシは驚かせることばかりですね…」
「そうだな。」
「面白いデータになりそうだよ。」
*
PM9:00になり、一部の人は寝ようとする人がいるが、サトシはゲッコウガのモンスターボールだけを持って気付かれないようにソッと歩く。暗い中だったから気付かずに音を出してしまったけど、モクローの寝起きが悪くて良かったと思うサトシ。
「…………」
「ぴゅうぴゅう!」
「………♪」
リーリエは楽しそうな顔をしていたけど、心は悲しそうだった。
「リーリエ?どうしたんだ?」
「あっ!えっとその……夜の散歩です…!」
「そっかぁ。なら、俺も一緒に行っていいか?」
「え、ええ…いいですよ」
いやいや、そんなことないですよ。練習すればうまくいけますよ(私は絶対ない)
>>72のつづき
「そう言えば、リーリエは家出してるとか前に言っていたよな…」
「はい…」
「つまり、ほしぐもちゃんはリーリエのじゃないってことだよな?」
「はい。私はただ、ほしぐもちゃんを守りたかったんです……」
「守る?」
「ほしぐもちゃんは道具みたいな扱いをしているんです。サトシが見たあの穴はほしぐもちゃんと関係しているんです……」
サトシは“道具”という言葉に対して否定をする。「ポケモンは道具なんかじゃない、友達だ」ということ。リーリエはポケモンを戦わせることが少し苦手。いわゆる、平和がいいということ。だからほしぐもちゃんを守ったんだと思う。
「あと、スカル団が狙っていたのは?」
「スカル団の中でボスがいるんですが、その人がほしぐもちゃんを狙っている人と手を組んでいるらしいんです。」
「えっ!?敵なのに!?」
「いいえ、ただ単に目的が一致しただけです。」
サトシは、ほぼ全てのことを聞いて「ほしぐもちゃんは守ってやる!」だということ。リーリエも希望が少しずつ見えてきて嬉しそうにほしぐもちゃんを眺めていた。