>>83のつづき
夜になり、今日のことを思い出していたサトシ。
(ゲッコウガと久しぶりにあのチカラを使っていてあまりこなしていない気がする……。何もかもかがゼロになった気分だな……。それにあのポケモンは一体…。何でほしぐもちゃんを狙うんだ…?)
「サトシ、考え事ですか?」
「あ、あぁ…。」
『サトシにしては珍しいロト』
サトシはいつもとは違う感じだった。何故なら、ゲッコウガと互角のポケモンに会ってばっかりだからだ。いつも相手は圧倒されていたけど……いつもとは違い、苦戦をしていたからである。
「俺には足りないものが…まだまだきっとあるんだ…」
「全く、そうには見えませんよ…」
次第にリーリエも笑顔をなくす。ほしぐもちゃんは心配そうに見つめ、ロトムが『理解不能理解不能』と混乱をする。
「…ピカピ。ピカ、ピカピカチュウ!」
ピカチュウはサトシが笑顔じゃないことを“そんなの、サトシじゃない!”と否定していた。
「…!」
『俺は、もう迷わない!』
サトシはふと、8個目のバッジを手にするための2回目の挑戦のことを思い出し、次第にサトシから笑顔が戻ってくる。
「ピカチュウ、わりぃ。もう過去のことは繰り返さないって決めたことをすっかりと忘れていたぜ。」
「…!ピカピ!!ピカピカチュウ!!」
「そう、それでこそサトシです!」
「ぴゅうぴゅう!!」
ゲッコウガはモンスターボールに入れていたが、ゲッコウガも同じことを考えていたのではないかとサトシは思っていた。そして、こんなタイミングにモクローの寝言を聞き、呆れる一同だった…。
訂正
×入れて ○入って
本当にすみません。では、続きをどうぞ!
>>84のつづき
翌日、今回の授業も体を動かすことだった。昨日みたいにまた来るのではないかと警戒をしているゲッコウガととにかく突っ走るサトシだった。一応優しくサトシを見守るピカチュウと、競争をしていた。
「よーいスタート!」
一斉に走ると、ほぼ互角の速さで、リーリエたちは思わず(人間やめてる)と声に出していた。勿論、走ることにしか集中していないから聞こえていない。
曲がり角でサトシとピカチュウはスピードが落ちるが、ゲッコウガは普通に保っていた。そして、折り返し地点に最初に行ったのがゲッコウガ、ピカチュウとサトシも続けて折り返し地点に着いた。サトシもここから本領を発揮しようとするが……やっぱり、曲がり角でスピードが落ちる。普通にゴールしたゲッコウガ。ゲッコウガにかなうものはいないと思うリーリエたち。
そしてピカチュウとサトシが同時にゴールをした。ピカチュウは少し息切れをし、サトシは結構本気で行っていたから息切れが激しかった。
「お疲れ様です」
「サンキュー、リーリエ……。」
『それにしてもサトシには謎が多すぎるロト…』