目次
>>2・1,立花彩のモノローグ
>>2・2,転校生
>>3・3,カッコいい?
>>4・4,告白っ?
4,告白っ?
それから、普通に授業を受けて帰ろうとしたんだけど。
「ねえ、瀬野田さん。ちょっと。」
え、男子、瀬野うらちゃん気に入ったんだ。
初日で告白!?みたいな。
佐田さん達は、瀬野うらちゃんを睨んでいるし。
まあ、関係ないからいっか。
「立花さん。一緒に来て。私みたいなひとりの子、あなたしかいないから。ね?いいでしょ?」
わ、私?
突然の瀬野うらちゃんの発言に、私以外のみんなも驚いている。
でも、いつもクラスで私が浮いていることを軽く見ているようで、もっと言ってくる。
「立花さん、ひとりでいたいんじゃなくて、ひとりでいなくちゃいけないんでしょ?私が、それを変えてあげるから、来てね。」
ちょっと、何その言い方っ!
浮いているってこと、強調したいだけでしょっ!
「プッ!わはははは!お前、超絶受けるわ。」
佐田さん達は、瀬野うらちゃんに近付く。
受けるって、面白いってことだよね。
「本当にのったんだね、瀬野うら。」
佐田さんは笑いながら言う。
の、のった?
それって、ある計画に手を貸したってことだよね。
…瀬野うらちゃん、もしかしてっ!
「いいのよ。真理子ちゃん。まあ、本当よね、立花さんがめっちゃ浮いてるの。さあ、立花さんは来なくていいのよ。真理子ちゃん、着いてきて。」
うっ、いきなりいじめっ!
酷すぎるでしょっ!
翼、忍、言ってくれるよね?
期待を込めて見たけど、、、翼も忍もいないってどーゆーことっ?
もう、こういうときに!
「瀬野田さん。ここでいいよ。」
瀬野うらちゃんを呼んだ男子が言う。
ここでいいって、まさか、ここで告白するのっ?
ああ、聞きたくないっ!
ひとまずここは、逃げるぞっ!