>>667
増えるよー。明るくやってこ
えーーー、どっちでもいいかなぁ。どっちもみれぃであることは変わりないし、アイカツ派だし(真顔)
【>>668の続き】
「なんだと…ッ!!」
及川の手が上がる。殴られると本能的に分かった。慌ててガードする。
でも、その手が俺に当たることはなかった。
「おいかわさん?」
「!?」
「!! 飛雄!おまっ、なんでここに!?」
「母さんと父さんが家にいなくて…おてがみにここでご飯食べろって書いてました」
「おてがみ?…ああ、置き手紙ね…飛雄、及川さんの家でご飯食べよう。だから一緒に帰ろうか」
「はい!」
まるで、近所のお兄さんと小学生のやり取りを見ているようだ。
「ちょっと静かに待っててね、飛雄。このお兄さんと話してから帰るから」
「分かりました!」
及川の視線が、にこにこと笑う影山から俺に変わる。
「…残念だったね。もう君に、時間はない」
「ッ!!」
きっと、今の影山の様子を見ると及川はもちろん俺たち烏野のことも覚えてないだろう。
「それでも、お前は飛雄を想い続ける事ができるか。」
「え」
「もしも、飛雄の記憶がゼロになって、そこからまたイチ、二と飛雄の記憶は作られる。その時まで、お前は待てる?」
「…待つよ。影山の記憶が戻らなくても、俺たちの事を全部忘れて新しい記憶が塗られたとしても、俺は影山を想い続ける!!」
そう言うと、及川は少しだけ微笑んだ。
今日初めて、俺に微笑みかけた及川は影山の手を引いて、ファミレスを去って行った。
ーー
影山飛雄は、記憶が退化しながら消えていくという病気になってしまった。
入院しても治る見込みがないため、本人の希望で烏野高校の保健室で昼間は過ごす事になっている。
『俺はあいつらを忘れるけど…俺は忘れられたくないんで。自分勝手って分かってるんです。でも、初めてできた仲間で、相棒なんです。
だから俺は残り少ない時間の中、烏野で過ごしたい。』
今の影山飛雄の記憶は、小学生低学年ほどしか残っていないと言う。
続く