廊下の角を一つ曲がった瞬間、二人の横を吹き抜けた突風がエカラットの赤髪を激しく上に舞い上げた。 その風に何か途轍もない力を感じた彼女が、思わず頭を少し下げたプラエフェクトゥス式の警戒を表す姿勢を取る。 廊下の奥からビュンビュン風が吹き荒れている。 家の中なのに、一体なぜ? エカラットは目を細めて気を引き締めると、廊下の一番奥の部屋の扉を凝視した。
>>31-33 >>35-36 ごめん、連投したせいで>>34を見てなかった