来ました!皆と書いてる小説とは完成に違う話になります。ごめんなさい。
ここは猫耳王国から遥か北の大地。だが、そんな場所があるのも誰も知らない 忘れられた大地。
その大地の草原で親子がのんびりと寝転がっていた。
「お母さん。ここは広いね」
一人の子供は、微かに笑って 寝返りをした。母親は頷くと、立ち上がり ある話をし始めた。
「こののどかな草原や、この広い大地の外に 人間なのに人間には持ってない何かがついている王国があるらしいわ。でもそこは平和でのどかで………」
子供はその話が終わる前にあっさり寝てしまっていた。母親はそれを見て ため息をつくと、自らもぐっすり寝始めたのだった。
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「……あれ…」
補佐は あの親子のように、城の庭で寝ていた。どうやら夢だったらしく、補佐は 空を見ては すぐ下を向いた。
「素直に笑っていたいのに…な?」
そう言うと、ぎこちない笑いを浮かべて 泣いていた。
続く
>>5 一話目
>>6 二話目
>>12 三話目
>>13 四話目
まとめました。安価がちゃんとついてればそこのレスまで飛べます。全て補佐の話です。
続き
(そういやアイツ猫耳も生えてない。本来ならば生えてるはずなのに。)
補佐は、笑っている少女にこう話しかけた。
「お前は誰だ?」
あまりにも唐突だったが、知り合いってこともわかってる。仲良しだってこともわかってる。お互い__________
「え?」
少女は少々驚いた様子で補佐を見ていた。それは「なんでわからないの?」という目ではなく、「なんでそういうことを聞こうとするの?」という目に見えた。
「あっ、わかった。お前…」
「ちょっと待って!!」
少女は急になき始めた。その少女の手には、いかにも新しい紙をちぎった紙切れがあった。
「もう 忘れないでね。」
少女は補佐の手にその紙切れを握らせると 手を叩いた。
そして、叩いた瞬間に少女は綺麗な花弁となって消えてしまった。
「ちょっ……」
自然と涙が流れてきた。自分は覚えていないけど、どうやら体はしっかり覚えていたようだ。
補佐は慌ててもらった、紙切れをすぐさま見始めた。
続く