猫耳王国小説とか

葉っぱ天国 > うごくメモ帳 > スレ一覧
6:ルギル(きぃすけ):2015/07/17(金) 07:36 ID:3wU

上の続き

「………」

そんな笑いも自然にあっさり消えて、いつの間にかいつも皆が見ている無表情の補佐になっていた。

「自分の仕事でもしますかね…」

そう言った瞬間に後ろから元気な声が響いた。

「おいー!補佐ー!」

「ん……あ、王様。」

補佐は王様を見つけると 一礼して、「急いでるので」と言うとあっさり王様の元から去ろうとした。

「おい!たまには遊び相手ぐらいなれよ!」

補佐を引っ張って 無理矢理その場に居させようとするが、補佐が仕事したいという意思には叶わなかった。

「あ"ーもう!!!わかったよ!勝手にしなって!」

「ありがとうございます。」

王様は諦めたのか、苛つき気味に言うと、補佐はそんな顔も気にしないような 無表情で、また一礼するとその場から立ち去った。

「はぁ……ったく。」

王様は去っていく補佐を見ながら、一人で拗ねていた………かな?

一方 補佐の部屋では、テキパキと王様ができなかった 残りの仕事などを済ませていた。

「………」

一刻の遅れも許したくない 補佐の相変わらずの様子が思いっきり顔に出ている。

だが、補佐も補佐で過去はそれなりのものがあったのだ。

続く


ルギル(きぃすけ):2015/07/19(日) 07:57 ID:3wU [返信]

>>5 一話目
>>6 二話目
>>12 三話目
>>13 四話目
まとめました。安価がちゃんとついてればそこのレスまで飛べます。全て補佐の話です。
続き

(そういやアイツ猫耳も生えてない。本来ならば生えてるはずなのに。)

補佐は、笑っている少女にこう話しかけた。

「お前は誰だ?」

あまりにも唐突だったが、知り合いってこともわかってる。仲良しだってこともわかってる。お互い__________

「え?」

少女は少々驚いた様子で補佐を見ていた。それは「なんでわからないの?」という目ではなく、「なんでそういうことを聞こうとするの?」という目に見えた。

「あっ、わかった。お前…」

「ちょっと待って!!」

少女は急になき始めた。その少女の手には、いかにも新しい紙をちぎった紙切れがあった。

「もう 忘れないでね。」

少女は補佐の手にその紙切れを握らせると 手を叩いた。
そして、叩いた瞬間に少女は綺麗な花弁となって消えてしまった。

「ちょっ……」

自然と涙が流れてきた。自分は覚えていないけど、どうやら体はしっかり覚えていたようだ。
補佐は慌ててもらった、紙切れをすぐさま見始めた。

続く


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ