不幸の神様

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1:花梨:2012/11/17(土) 21:16 ID:gUg

一度でいい 誰かに必要とされてみたい

一人でいい 心から笑い合える友達が欲しい


一日でいい───

         普通の生活を送ってみたい



【作者より】          
初!小説です。
いくら漫画家目指してるとはいえ
所詮素人の小説です。
色々と文がおかしいところあると思いますし
まず人が来るかわかりませんが 
スタートしま〜す!    

234:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/16(木) 18:30 ID:yXM

まさかの光希ww

235:匿名さん:2013/05/17(金) 19:38 ID:yXM

そして、待ち侘びていた(マチワビテイタ)放課後。
あたしはすぐに南中に向かった。

しかし、此処に知り合いがいる訳でもないあたしはただ校門の前で下校途中の生徒達を見送る事しか出来ないでいた。
これは計算違いだ、あたしとした事が……。

半分諦めかけた、そんな時、

「あれ、その制服! お姉さん西高の人でしょ?」

明るい、よく通る声が聞こえて来た。

西高、それはあたし達の通っている学校。
間違いない、あたしに向かって言っている。

反射的に振り返ると、そこには、何となく麻衣に似ている、ニコニコとした可愛らしい顔があった。
赤いネクタイのブレザーからして、この子は此処の学校の子だろう。

「え……? そうだけど……」

いきなりの事で戸惑いながら答えるも、その子はまるで気にする様子も無く言葉を続けた。

「やっぱり! しかもスカーフがエンジ色だから2年生だよね? 麻衣ちゃんと同じだ!」

今にもぴょんぴょんと跳ね回りそうなほど、満面の笑みの少女。
しかし、そんな事よりも『麻衣』。この単語に反応した。
きっとあたしの顔は今、驚きで溢れているだろう。

「麻衣……?」
「そうだよ、2年2組に近藤麻衣っていう私の従姉妹がいるの!」

“ドクン”、心臓が大きく波打つ。
これまでに無いほどの鼓動の早さ。
もしかしたら……この子なら瑞希さんとの関わりを知っているかもしれない。
緊張と期待の混じり合った感情。逸る(ハヤル)気持ちを抑えきれない。

「じゃあ……麻衣と岡野瑞希さんっていう子との関わりを知っている……?」
「うん、瑞希ちゃんはね……」

少女が言葉を言いかけた時、急にその子の表情が緊張に変わった。
それでも次の言葉を待っていると……、

「何……してるの?」

あの聞き慣れた声がすぐ後ろから聞こえてきた。
振り返らずとも分かる、この声はあの子しかいない!

「ま……い……!」

ゆっくりと頭を回して行くと、次第に見えて来る黒い髪に大きな瞳。
ニコリ、いつもと変わらず微笑む麻衣は、スタスタと真っ直ぐに少女の方へ向かって行く。

「理緒ちゃん、何勝手に個人情報を教えているの?」
「ご……、ごめんなさ……」

少しも表情を変えずに喋るその姿は、あたしの知っている麻衣では無かった。
笑顔なのに威圧感が半端じゃない。いや、笑顔だから余計に怖い。
理緒というらしいその子の顔も恐怖に歪み、涙目になっている。

体が固まったかのように動かない。

そして、麻衣はそのまま理緒を引き摺るようにして、あたしの方には見向きもせずに帰って行った。

初めて知った、麻衣のあんな一面。




あたしは……あたしは……。

236:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/17(金) 19:39 ID:yXM

あれっ さっきまで名前入ってたのに……

237:jimnhs:2013/05/17(金) 19:45 ID:cnE

おもしろーい^^
私も小説書いてます!
頑張って下さい(^ー^)d

238:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/17(金) 19:47 ID:yXM

>>237
ありがとうございます!
最近前以上に面白くないなって思ってたんで嬉しいです

239:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/18(土) 12:41 ID:yXM

携帯のアラーム音がこの空間に響き渡る。

スッキリしない目覚め、布団から出る気がしない。

そういえば……あれ……、あたし何してたんだっけ……?

昨日は……、確かあの後1人で家に帰って……。

そうだ、それですぐに布団に入って眠ってしまったんだ。

嫌だな、学校行きたくない。
何か……凄く嫌な予感がする。

でも行かなくちゃいけない、そんな事分かってる。

重い気持ちで起き上がり、床に足をついた。

ぐだぐだと制服に着替え、ぐだぐだと髪を整え。

あたしは、何故此処でこんな事をしているんだろう。
自分自身が本当に嫌になる。あたしの勘が絶対なんかじゃないのにうだうだ悩んで。

胸の中に大きな岩を放り込まれたよう。
何をするにもやる気が起きない。

「行ってきます……」
「あら、もう行くの? 朝ご飯は?」
「今日はいらない。ありがとう」

麻衣は、昨日からメールが1通も無いから来ないだろう。

足が凄く重い。

「あっ……!」

足を引き摺りながら歩いていた為、小さな石に躓いて(ツマズイテ)しまった。
ズザザザッ、と音をたて盛大に転ぶ。

膝から流血して、ズキズキ痛む。

本当にツイてない。
泣きそうになってくる。
こんな事で泣いてたまるか、必死に涙を堪える。

240:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/18(土) 13:05 ID:yXM

http://img-origin.yaplog.jp/timg/18/pc/m/a/z/mazikkarin/0/21.jpg&w=360

この前ブログに載せた朝日のイメージ画
キツい感じで近寄りがたいような……そんなイメージです
制服は断然セーラー派なんで(`・ω・´)

で 隣が次回作予定の主人公です

241:匿名さん:2013/05/19(日) 16:23 ID:yXM

だんだんと、登校する生徒達も増え、校門も見えて来た。

1歩を踏み出すごとに気持ちが重くなる。
ヤダ……帰りたい。
麻衣がいない、そんな事だけでこんなにも不安になるなんて、あたしは何て弱くなったんだろう。

さっき転んだ時の傷が、絆創膏を付けてもまだ痛んだ。

「はよー」
「はよっす」

そんな声が聞こえるたびに、胸の鼓動は速くなり、足が震える。

1歩1歩ゆっくりと……でも確実に校門は近くなってきている。
ここは、あたしにとって苦痛でしかない所。
いくら数学の勉強が出来ても、好きだとは思えない。

でも……麻衣はあたしの味方でいてくれる筈、そんな考えがあたしを救ってくれた。

242:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/19(日) 17:03 ID:yXM

大きく息を吸い、校門をくぐる。
真っ直ぐ前を向き、震える足を大きく前へ進める。

昇降口に着くと、まず最初に2組の靴箱に行き、麻衣の靴があるかどうかをチェックした。
上靴がある。まだ学校には来ていないみたいだ。

もしかして……今日もあたしの家に迎えに来てくれたり……?

あたしの中で喜びと申し訳ないような気持ちが混ざり合う。
そうと決まった訳でもないのに、心はなるべく前向きな方向へと考えようとする。

もしかしたら、昨日の麻衣はただの幻だったんじゃないか、そんな無理矢理な考えまで浮かんできた。

今にでも麻衣が後ろから『あーさひっ!』と、飛びついてきそうな気がして後ろを見てしまう。
でも、やっぱりそこに麻衣がいる筈も無く……。

自分を安心させようとする行動が、逆にあたしを苦しめる。

もしかしたら、麻衣はあたしの事を嫌ってしまったのかもしれない。

もしかしたら、麻衣はもうあたしに興味など無くしてしまったのかもしれない。

もしかしたら、麻衣はあたしに失望してしまったのかもしれない。

もしかしたら……もしかしたら……。

今度は次々と湧いてくる『消極的』な感情。

あたしは何をしたいの? 
自分自身が分からない。結局どうしたいの?
あたしを安心させたいのか、苦しめたいのか。

ああ、とにもかくにも早く教室へ入ってしまおう。
此処にいると、頭が可笑しくなりそう。

もう一度、大きく深呼吸をして、上靴を取り出す。




そして、あたしのよく知るあの人に、一連の行動を見られていた事も知らずに歩きだした。

243:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/20(月) 16:32 ID:yXM

めっちゃ下がってるw

上げ〜

244:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/20(月) 20:48 ID:yXM

更にもう1回上げ〜
更新は明日っぽいです

245:乃愛:2013/05/20(月) 22:22 ID:RNw

花梨〜っ♪
レス数が多いから読む気湧かなかったんだけど……めっちゃ面白くて時間を忘れて読んでしまった(笑)
明日、修学旅行なのに〜(泣)

246:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/21(火) 16:33 ID:yXM

>>245
ん? 今何か面白くて時間を忘れたとかいう有り難い書き込みがあったような……?
でもきっと幻だろうな〜……ってえ!? 幻じゃn((ry

嫌だ めっちゃ嬉しいw ありがとう! 修学旅行お土産待ってるn((

247:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/21(火) 18:05 ID:yXM

ぼちぼち書き始めるかな……

248:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/21(火) 20:26 ID:yXM

やべえ 更新間に合わねえ

保存して明日に回します!

249:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/23(木) 20:09 ID:yXM

教室に入った途端に感じる、異様な気配。
いつもとは明らかに違う……、あたしに集まる、突き刺さるような冷たく、でも好奇心も混じった視線。
まるで……これから何かのショーが始まるような……。

瞬間、背中を走る悪寒。

息が止まりそうになるほどの
、威圧感。
この感じは記憶に新しい、まさか後ろにいるのは……!

恐ろしさで、振り返るのを躊躇
していると、容赦無しに襲ってくる衝撃。

その時に起きた風に乗って香ってきたのは、あの……うららのお気に入りのフレグランス。
薔薇の花の、うららにピッタリな上品で、とても心地良い香り……。

そんな、つかの間の幸せを振り払うように、床とあたしの距離はゼロになる。

胸が強く当たり、息が上手く出来ない。
それに加え、朝の擦り傷がズキズキと痛んだ。

「いった……!」
「ふふっ……」

そして背後から聞こえる、唇から漏れ出したような笑い声。

振り返ると見えるのは、複雑な表情をした、いつもの3人組……そして、麻衣……?

「何で……麻衣が……!?」

面白くてたまらない、という様子でクスクスと笑う麻衣の姿は、今までの暖かさや、明るさなど微塵も感じさせない。
全身が『黒』で満ちあふれている。

「何で……? そうだなあ……、何でだと思う?」

麻衣は、あたしをあざ笑うかのように答える。

ダメだ、頭が混乱する……。
麻衣、どうして……?

250:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/23(木) 20:11 ID:yXM

あれ 何か変な所で改行されてる 変なの……

251:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/24(金) 22:14 ID:yXM

教室に入った途端に感じる、異様な気配。
いつもとは明らかに違う……、あたしに集まる、突き刺さるような冷たく、でも好奇心も混じった視線。
まるで……これから何かのショーが始まるような……。

瞬間、背中を走る悪寒。

息が止まりそうになるほどの 、威圧感。
この感じは記憶に新しい、まさか後ろにいるのは……!

恐ろしさで、振り返るのを躊躇
していると、容赦無しに襲ってくる衝撃。

その時に起きた風に乗って香ってきたのは、あの……うららのお気に入りのフレグランス。
薔薇の花の、うららにピッタリな上品で、とても心地良い香り……。

そんな、つかの間の幸せを振り払うように、床とあたしの距離はゼロになる。

胸が強く当たり、息が上手く出来ない。
それに加え、朝の擦り傷がズキズキと痛んだ。

「いった……!」
「ふふっ……」

そして背後から聞こえる、唇から漏れ出したような笑い声。

振り返ると見えるのは、複雑な表情をした、いつもの3人組……そして、麻衣……?

「何で……麻衣が……!?」

面白くてたまらない、という様子でクスクスと笑う麻衣の姿は、今までの暖かさや、明るさなど微塵も感じさせない。
全身が『黒』で満ちあふれている。

「何で……? そうだなあ……、何でだと思う?」

麻衣は、あたしをあざ笑うかのように答える。

ダメだ、頭が混乱する……。
麻衣、どうして……?

252:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/24(金) 22:15 ID:yXM

やっぱり改行可笑しいんで 修正して再投稿

253:乃愛:2013/05/24(金) 23:15 ID:RNw

幻なんかじゃないよーん♪
お土産(?)うーん、そうだなぁ(笑)
うららちゃんの狂気を差し上((ry

tk麻衣…ちゃん………

254:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/25(土) 07:46 ID:yXM

>>253
ひゃっほう 確かな物が此処にあr((ウザ
……返品おkですか?←

うふふふふ♪←

255:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/25(土) 16:08 ID:yXM

「どうして!? ねえ、麻衣はいつも優しかったじゃない!」

気が動転して、声が大きくなる。顔が熱くなっていくも分かった。

でも……。

「優しい? 演技に決まってるでしょ。勝手に勘違いしないで」

吐き捨てるようにそう言う麻衣は……誰か、別の……あたしの知らない人物に見えた。
麻衣の、大きなあの瞳は……まるで無機物でも見ているように冷たく、あたしをジッと見つめている。

「で……でも、友達って言ってくれたじゃない……! ねえ……ねえ!」
「触らないでっ!」

麻衣に触れようとしていた右手が叩かれる。
今まで聞いた事も無いような大きな声に、うらら達も肩を震わせた。

麻衣のその目は狂気に満ちあふれ、そして殺気立っている。

「朝日、アンタさ、ポーカーフェイス気取ってるつもりなんだろうけど……感情丸出しだよ?」

ニヤリ、人をバカにするような笑みを浮かべる彼女には、もう何を言ってもダメかもしれない……。

叩かれた手が痛む、でも……、胸はもっと痛い。
堪らず(タマラズ)にしゃがみ込む。
なのに、涙は出て来ないんだ。おかしいな、麻衣の事、凄く大切に思ってた筈なのに。

「ねえ……、私と瑞希の関係知りたい?」

突然聞こえる優しい声。
少し顔を上げると、鼻が触れそうなほど近い距離にあった、ニッコリ微笑む麻衣の顔。

「え……?」

256:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/25(土) 21:22 ID:yXM

明日の更新は無いだろうから上げ

257:のあ:2013/05/26(日) 14:11 ID:RNw

麻衣ちゃん……瑞希ちゃんとの関係……

258:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/26(日) 20:35 ID:yXM

>>257
名前変換面倒くさくなったかw

きっと分からないでしょうw

259:乃愛:2013/05/27(月) 07:58 ID:RNw

>>258
うん、まぁそんな感じかな?(笑)

260:アリス:2013/05/27(月) 09:23 ID:Sb.

こんにちわー
何これ…神小説…だと!?
と言う事でこれからもヨロです。

261:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/27(月) 17:59 ID:yXM

>>259
のあいで一発変換出来るんだから頑張れよww

>>260
はい 一応テーマは不幸の『神様』です(`・ω・´)←
おぉ! よろしくしてくださるのですか! ありがとうございます!

262:光希 ◆BAtA:2013/05/27(月) 19:11 ID:6RU

>>261
雑談ばかりじゃないか。こらこら←

のあいで変換したら
のI
になったw

263:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/27(月) 19:13 ID:yXM

>>262
さーせんっした〜((殴

とりあえず雑談やめw
今から書くけど 今日中に更新出来るかは不明←

264:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/31(金) 18:01 ID:yXM

お久しぶりです
言い忘れましたが 親の仕事の都合上平日(月曜日を除く)は家にいませんので そこんとこよろしくです

久々の更新頑張るぞ〜!!!

265:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/31(金) 21:19 ID:yXM

「……ねっ。私の顔、誰かに似てると思わない?」

麻衣はそう言いながら、制服の胸ポケットに手を突っ込んだ。
そして、再びその手が現れた時に持っていたのは、あの『写真』。

今度は、写真の全貌がはっきりと見える。
向日葵畑を背景に、ニコニコと微笑む、仲の良さそうな2人の少女。

そう、岡野瑞希と近藤麻衣。

いつも見ているあの、麻衣の笑顔。
見ている人も笑顔になってしまうような、明るく、優しい笑い方。

同じだ。
いつもと変わらない顔で微笑む麻衣の隣、瑞希さんも全く同じ笑顔。

「岡野麻衣。私の旧名よ。」
「岡野……!?」

266:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/31(金) 21:45 ID:yXM

ん? よく見たら「岡野麻衣。私の旧名よ」で。が付いちゃってる
後でまた書き直す(?)かな

267:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/31(金) 22:01 ID:yXM

「……ねっ。私の顔、誰かに似てると思わない?」

麻衣はそう言いながら、制服の胸ポケットに手を突っ込んだ。
そして、再びその手が現れた時に持っていたのは、あの『写真』。

今度は、写真の全貌がはっきりと見える。
向日葵畑を背景に、ニコニコと微笑む、仲の良さそうな2人の少女。

そう、岡野瑞希と近藤麻衣。

いつも見ているあの、麻衣の笑顔。
見ている人も笑顔になってしまうような、明るく、優しい笑い方。

同じだ。
いつもと変わらない顔で微笑む麻衣の隣、瑞希さんも全く同じ笑顔。

「岡野麻衣。私の旧名よ」
「岡野……!?」

岡野……? って、瑞希さんの岡野……?

訳分かんない、考えれば考えるほど分かんなくなる。
冷静に何て、なれやしない。

「どういう……事?」
「私達、双子なんだよね。ただし2卵生の」

一瞬、時が止まったような気がした。
双子……? 麻衣と瑞希さんが……?

頭が真っ白になる。
だってそんな素振り(ソブリ)全然見せなくて……!
でも、麻衣の表情は至って真面目だ。

無意識の内に、あたしはうららの方を、助けを求めるように見ていた。

心配そうにあたしを見るうららと目が合った。
……すぐに逸らされてしまったけど、あの様子じゃきっとあの子達は知っていたんだ。

分かりやすい子だからこそ、辛くなる。
あたしだけがこの事を知らない。

もう友達なんかじゃない、そんな事分かっているのに。
悔しい、寂しい、数々の感情が一気に溢れ出す。

268:乃愛:2013/05/31(金) 22:25 ID:RNw

>>261
のあいはノアイになりまーす(笑)
DSだから無理……

269:花梨-karin- ◆uPA.:2013/05/31(金) 23:23 ID:yXM

>>268
なるほどw

さて これからどうした事か……
まだまだ終わりには遠いw

270:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 10:53 ID:yXM

「……もう良いよ。全部教えてあげる」

何も答えず、床に膝をついているあたしに痺れを切らしたのか、
麻衣は溜め息を吐き、そう言った。

「私だよ、アンタをいじめるように仕組んだのも……全部私の仕業」
「え……!?」

思いがけないカミングアウトに、頭がついていかない。
間抜けな声が漏れ出す。

「な……んで……?」

言葉が上手く繋がらず、息が荒くなる。

何で? どうして? 何で何で何で……!?
それしか浮かばない。

だってあたしと麻衣が知り合ったのは、ついこの間の事で……!

「何で……? 当然よ、瑞希はコイツらのせいで不登校になったの。
 仕返ししないと気が済まない」

恨みの籠った(コモッタ)目で、視線をうらら達に向ける。
冷たい、氷よりも冷たい瞳だ。
あたしに向けられている訳でもないのに、鳥肌が立ち、動けない。

勿論うらら達も震えている。
昨日の『理緒』のように。

「そんなの……、あたしは関係無いじゃない!」
「確かに関係無いわ。でもね、朝日、あなたをいじめるっていうのが一番アイツら……
 特に鏡見うららを苦しめる事が出来るの」

ごめんね、と最後に1言ポツリと呟き、嬉しそうに笑いながら麻衣は言う。

あたしをいじめる事がうららを一番苦しめられる……?
どういう事? 分からない、分からないよ。

考える事が多過ぎて頭がパンクしそうだ。

271:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/01(土) 15:29 ID:ez-xMo

失礼します。
この度は「*葉っぱ図書館*」へのご訪問ありがとうございました。
ご要望通り、感想を書かせていただきます。((他の方への感想が長くなってしまったので要約します

題名からして難しそうな小説だと思いました。
「不幸な神様」なんて...私には書けません;;
実は、ちょくちょく読みに来てました。
花梨様の描写は分かりやすいので見習わせていただきます...!!
引き続き楽しみにしています。
頑張ってくださいね★

272:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 15:39 ID:yXM

>>271
仕事が早いw(勿論良い意味で)

ありがとうございます!
ただの思いつきで始めたものなのに 本当に嬉しくてもう何回も見直してますw
こんな小説を楽しみにしていただけるなんて恐縮です……!
頑張ります!

本当にありがとうございました

273:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/01(土) 15:42 ID:ez-dcU

*花梨sama..

いえいえ♪
仕事は早くこなしたほうが急がずに書けるので...
私こそ喜びのお言葉、ありがたいです...!!
良かったら私の小説にも来ていただけると嬉しいです^ ^*
それから...花梨とお呼びしてもいいでしょうか?

274:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 15:46 ID:yXM

>>273
見習わせていただきますw
はい! 気になっていたので この機会に読ませていただきます
勿論です 好きな呼び方してください〜

275:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/01(土) 15:50 ID:ez-lSg

*花梨..

では、花梨と呼ばせていただきますね!
ありがとうございます♪

276:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 16:31 ID:yXM

「瑞希はいつだって優しかった。
 アンタ達にいじめられてる時だって、『私がトロいから』って頬を掻くだけ。
 でも知ってる。影では辛くて、泣いてた事。私には見せないように……」

 眉をひそめ、そう言う麻衣の瞳には涙が浮かんでいる。
 この事から相当双子の姉妹、『岡野瑞希』の事を慕っていたのだろう。

 姉妹愛……ってヤツかな?
 
 ……愛……か。

「更に瑞希が不登校になったのが原因で、両親は離婚したわ。
 全部……全部アイツらのせい!」

 ついに麻衣から零れ落ちる涙。床に小さなシミが出来る。
 
 憎くて憎くてたまらないというような、麻衣の心の中が痛いほどによく分かる……そんな瞳。
 見ているのが苦しい、どこか……あたしと重なる部分があるから。

 何も言えない、何て言えば良いのかな。
 掛ける言葉が見つからないや。

「朝日……鏡見の一番大切な人って誰だと思う?」

277:光希 ◆BAtA:2013/06/01(土) 16:32 ID:6RU

>>268
私のパソコン、のあ で変換して人名地名押したら
「乃愛」って出たよw

>花梨

花梨samasamasamasamasamasamasamasamasamasamasamasamasama
上手い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




「様」が多過ぎてぐちゃぐちゃかもw

278:光希 ◆BAtA:2013/06/01(土) 16:34 ID:6RU

一分違い…居るかも!花梨!!←

え…
誰かなー?


教えてーw
ネタバレして良いからw

279:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 18:26 ID:yXM

>>277
ビクッ!!!

>>278
ごめん あれ書き込んですぐ習い事行ったw

ダメ〜!
それじゃ面白くないじゃない

280:乃愛:2013/06/01(土) 18:53 ID:RNw

>>277
私はDSiだから一発変換出来ないのー…

281:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 20:32 ID:yXM

はいはい 雑談ストップよ〜

282:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 22:15 ID:yXM

 うららの……一番大切な人?

 涙を拭いながら、いきなりそんな問いを投げかけてくる麻衣の表情は、
 もうすっかり変わっていた。

 何て言うか……楽しそう。
 目が輝いている。

「うららの……?」
「そう、自分自身より……何よりも彼女が大切に思っているもの」

 悪戯(イタズラ)っぽく微笑む麻衣は、チラチラとどこかを確認しているようだ。
 視線の先を追ってみると、そこにいたのは『うらら』。
 酷く怯えた表情で、全身が震えている。

「分からないの? そっかぁー……」

 麻衣は焦らすように微笑む。
 ニヤリでもニコリでもない、そう……『ニタリ』、そんな言葉がピッタリな風に。
 不気味、昨日までの麻衣からは、とても想像できない。

「や……やめ……」

 震えるうららの声が聞こえてくる、とても焦っているようだ。
 こんなに動揺するうららは珍しい。
 そこまでうららが大切に思う人とは、どんな人物なの?

 こんな状況なのにどうかと思うが、あたしの中の好奇心が膨れ上がって行く。
 
 それと同時に……胸が締め付けられるような感覚も。
 何で……? だって……あたしはもうとっくに……!

「鏡見はね……」
「やめて……! やめて!」







「鏡見の一番大切な人は、間宮朝日、アンタよ」

 大きく目を見開き、口をぱくつかせるうらら。
 悪意に満ちた瞳で笑っている麻衣。

 
 そんな全ての人物の動きが止まったように感じた。

283:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/01(土) 22:32 ID:yXM

1日3回更新なんてよくやったぞ 私……!←

284:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/02(日) 12:04 ID:yXM

上げ

285:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/02(日) 13:58 ID:yXM

可笑しいな 昨日までさくさく進んだのに詰まった……だと?

286:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/02(日) 13:59 ID:ez-LVE

やっぱり花梨はお上手...(´艸`*)

287:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/02(日) 14:05 ID:yXM

>>286
ありがとうw
でも鈴音ちゃんの方が絶対お上手だよ
もっといっぱい書いて練習……だね

288:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/02(日) 14:12 ID:ez-R4A

いやいや∞...
葉っぱ歴は薄いからね...
まだまだ...
あ、鈴でいーよ♪

289:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/02(日) 14:28 ID:yXM

>>288
私もまだ半年ちょっとだよw
りょーかい!

290:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/02(日) 19:43 ID:yXM

とりあえず宿題もやらなきゃという事もあって 今日の更新は無理そうです
それに少し詰まっているので また展開を確認して明日の更新を目指します

291:莉羽 ◆EppM:2013/06/02(日) 22:05 ID:oNo



おおお……!

スゴい展開だぞ、こりゃあ!(笑)


まさか、真犯人が麻衣だったとは…(´Д`;;)

292:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/03(月) 19:11 ID:yXM

>>291
莉羽だ〜!

それより私は二人が双子だった事にビックリです←

293:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/03(月) 20:43 ID:yXM

「あた……し?」

 声が震え、上手く喋れない。足、腕も小刻みに震え出す。
 
 まさか……ありえない。
 うららは、あたしの事なんてきっと……。

 麻衣は何も言わず、満足げな表情であたしを見つめている。

「そんな……嘘だ、そんなの嘘だ……!
 麻衣が黒幕だったなんていうのも、瑞希さんと麻衣が双子なんていうのも
 全部全部……あたしは信じない……!」

 訳分かんない、自分でも何を言ってるのかが。
 口では否定してても……心の奥では気付いてる。
 『全部本当』だって。

「さぁね。アンタが信じなくても私は構わないわ。 
 でも、現実逃避するのは感心しないよ」

 冷たい……でも少し笑いを含んだ、麻衣のあの魅力的な声。
 
 毎日毎日楽しみだった、麻衣に話しかけてもらう事が。
 なのに今は……。

 そんな中、教室を黙って出て行った1人の影。
 それを、心配そうに見る2人。

「あら、怒らせちゃったみたい?」
 
 麻衣も肩をすくめ、困ったような仕草をした後、教室を出て行く。

 ふらふらとした、危ない足取りで出て行った彼女はそう、うらら。

 うらら……あたしの『元親友』。
 もう友達でも何でもない、あんな子大嫌い。
 
 そう思ってる、思ってるのに……。
 なのにどうして、あたしは……うららに向かって走っているの……?

「待って……っ!」

 あの巻き髪、髪色。
 飽きるほど見ているうららの後ろ姿。

 強引に腕を掴み、止まらせる。
 細く、柔らかい……心無しか、少し痩せたように感じた。

「……何?」

 怒りを含み、震えている。
 泣いてる……?

「あれ……どういう事?」

「……知られたくなかった、朝日にだけは」

 怒っている、でも……凄く悲しそうな声だった。
 そんなうららの様子に怯み(ヒルミ)、彼女の腕を掴む力が緩む。
 すると、うららはあたしの手を払い、再び歩き出した。

 どんどん遠くなって行くうららの影。
 だけど、確かに見えたんだ。
 
 うららが……あの、人前で泣いたりしない彼女が、涙を拭っているのを。

294:-miku- ◆0w8k:2013/06/05(水) 18:20 ID:Z8.

花梨上手い!
何でこんなに上手いの!?
しかも、面白いというw
花梨天才!!


あと、おひさッス!

295:-miku- ◆0w8k:2013/06/05(水) 18:24 ID:Z8.

言い忘れ元如月です

296:乃愛:2013/06/06(木) 19:25 ID:T4A

相変わらずうまいねー。
関心、感心。←よく分からんから両方(笑)
感心、感心でいいのか……。

297:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/08(土) 13:46 ID:yXM

>>294
きさらん……だと……!?
久しぶりーっ!

え 上手くないけど?((キョトン←
上手くなりたいですw

>>296
相変わらず下手だよ〜
一応頑張って小説について勉強はしてるんだけどね〜……
小説とかいっぱい読んで

とりあえずこれからも頑張ります!
久しぶりのPCだから張り切っちゃうね

298:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/08(土) 17:28 ID:yXM

「……あら、相当怒らせちゃったみたいね」

 突如、背後から聞こえる声。
 教室を飛び出してから今まで、ずっと誰もいないと思ってたのに……。
 それにこの子は、あたしより先に教室を出ていた筈。

「いつから見ていたの、麻衣」

 1歩後退り、警戒して尋ねる。
 麻衣は、ふふふっ、と愉快そうに顔を綻(ホコロ)ばせた。

「ずっと、朝日が教室を飛び出してから……、ううん、朝日が学校に来た時から見ていたかな」

 何でもないような顔で、とんでもない事を言う麻衣。
 
 ずっと見られていた……? 麻衣に……!?
 体に悪寒が走る。
 全然存在を認識していなかったから余計に……。

「でも、朝日だってあたしの個人情報を探ろうとしたんだから、
 これでお相子で良いんじゃない?
 私なんてちょっと、朝日の行動を監視していただけなんだから」

 随分と上から……そして悪びれる様子も無く発したそんな言葉は、
 今までの麻衣の姿とは違った。

 友達になれて嬉しいって……朝日は朝日だって言ってくれた、あの麻衣とは違う。
 
 胸が締め付けられるように苦しい。
 皆……皆変わっていく、うららも麻衣も……。


 

299:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/08(土) 17:33 ID:yXM

もうすぐ300じゃないか

300:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/08(土) 17:36 ID:yXM

300ありがとうございます!
ほんの少し前に200を迎えたばかりだったのに 
まさかの約1ヶ月半でもう300……

いやぁ〜 これ書き始めて半年以上とはw
でもまあ まだ終わりそうにはないので これからもよろしくお願い致します

301:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/08(土) 20:07 ID:yXM

もう1回くらい今日は更新出来るかな

とりあえず上げ

302:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 09:03 ID:yXM

間違えて書きかけの文章消してしまったorz

303:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 16:45 ID:3Jw

 ……此処はどこだろう、とても暖かく、ふわふわと柔らかい……。
 何故だろう、視界がぼやける。
 さっきまであたしは何をしていたんだっけ……。

「あら、目が覚めた?」
 
 シャッ、と音を出しながら、一気に開くカーテン。
 その向こうには、心配そうな表情をした女性が立っていた。

「先生……。あたしは……」
「廊下に倒れていたのを近藤さんが教えてくれたのよ。
 体調はどう?」

 周りを見渡すと、消毒薬などの入った棚がある。
 どうやら此処は保健室のようだ。
 そして、今目の前に立っている、恐らく美人の部類に入るであろう女性は、ウチの学校の養護教諭だ。

「少し頭が……痛いです」

 ズキンズキンと脈打つように痛む頭。
 それに加え、吐き気もする。
 とても良い体調とは言えない。

「そうね、もう少し休んだ方が良いわ」
 
 先生もそれを理解しているらしく、大きく頷き、再びカーテンを閉じた。

 それより……さっき先生は何と言った?
 『近藤さんが』教えてくれた? あたしが倒れていた事を?
 
 近藤という苗字はこの学校に1人しかいない、間違いない……麻衣だ。
 ……とりあえずは、放置しないでいてくれた事に感謝……かな。

 それで……あたしはどうして倒れたんだ?
 あぁ、そうだ。
 麻衣の今までとの変化に、頭が着いて行かなくなってしまったんだ。

 えーっと……、確か、麻衣と瑞希さんが双子で……うららの一番大切な人があたしで……?
 もう、訳分かんない。
 とっくにあたしの頭の考える事の許容量は超えている。

 こういう時は紙にまとめると良いんだけど……。

 ふと、近くにあったテーブルを見ると、タイミング良くメモ帳とペンのセットが。
 

304:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 16:46 ID:ez-dcU

*花梨..

300☆レスおめでと―っ♪

305:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 16:48 ID:3Jw

>>304
ありがとーっ!

きっと400まで行くことでしょうw

306:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 16:51 ID:ez-GI2

*花梨..

いえいえ〜♪
おぉっ!!
それは楽しみだッ★

307:乃愛:2013/06/09(日) 16:52 ID:iuM

300レスおめでとー!!
これからもずっと応援しとうでな♪

308:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 17:02 ID:3Jw

>>396
いや もしかしたら500行くかも……w
とりあえずまだまだ先は長いw
良かったらこれからもよろしくお願いします

>>307
ありがとー!
うわぁぁああ! ありがとう! 
こんな駄作でもよろしくです

309:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/09(日) 17:03 ID:ez-Y/A

どこで終わろうがどこまで続こうが、私は花梨のことずーっと応援してるよ☆

310:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 17:05 ID:3Jw

>>309
その言葉が嬉しい……w
私もコメは付けてないけどちゃんと見てるからね
いや 私なんかが見ていいのかどうか……

梅ちゃんのもそうだよ〜

とりあえず 続き……続きどうしようかな
良い表現が思い浮かばないんだよなぁ〜
それを考えるのも楽しいんだけどw

311:-miku-:2013/06/09(日) 17:43 ID:Z8.

よっ!花梨!

312:乃愛:2013/06/09(日) 19:02 ID:rwY

500どころか1000まで行っちゃえぃ!
小説板でなかなか1000行くの見かけないし…がんばれ!!
目指せ1000!

313:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/09(日) 19:42 ID:3Jw

>>312
いや……あの……えww

とりあえずこの話終わりっ!
雑談になっちゃうw

314:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/10(月) 16:35 ID:3Jw

上げ〜

部活無し帰りだからいつもよりちょっと頑張ってみる……

315:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/10(月) 19:33 ID:3Jw

やべえ また詰まったw

316:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/12(水) 22:44 ID:3Jw

上げ〜

317:若宮鈴音 ◆RCWE:2013/06/12(水) 23:14 ID:ez-hK2

マジですかっっ
どーぞ見てくだされ!!

318:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/13(木) 21:15 ID:3Jw

あの……もう1回だけ上げさせてください……

319:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/15(土) 20:09 ID:3Po

「先生、此処にあるメモ帳とペン使っていいですか?」

 カーテンを少しめくり、机でパソコンを開いている先生に訊いてみる。
 すると、先生……小宮先生はすぐに頭を上げて、不思議そうに、且つ(カツ)心配そうに答えてくれた。

「ええ……、いいけど、少し寝ていた方が良いよ?」
「ほんの少しだけなんで……」

 『ほんの少し』この言葉が効いたのか、先生は渋々首を縦に振る。

 ベッドの上にどっしりと座り、ペンを持った。
 まず……麻衣は瑞希さんの双子の姉妹だってこと。
 
 それから、うららが一番……自分自身より大切に思っている人物は……『あたし』。

 一文字一文字書き進めて行くと共に、頭が痛んでくる。
 じわじわと、あたしを支配するように……。

「……あたしをいじめるように仕掛けたのって、麻衣だったんだよね」

 何気なくそんな言葉を小さく……本当に小さく呟いた途端に襲う、激しい頭痛。
 
「……はぁ……っ……!」

 息が苦しい、とても座っていられなくなり、布団に潜り込む。


 少しだけ軽くなる痛み。
 そして感じる布団の暖かさに、睡魔という名の悪魔が現れる。

 
 そのままあたしは、堪えきれずに意識を手放した________
 
 
 

320:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/16(日) 10:05 ID:3Po

上げ〜゜.+.(♥´ω`♥)゜+.゜

321:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/17(月) 18:16 ID:3Po

何故こんなに下がった……

一先ず上げ

322:莉羽 ◆EppM:2013/06/18(火) 22:03 ID:oNo



麻衣が麻衣が麻衣がぁ……。

優しいのか酷いのか、もう分からん!w

麻衣ちゃん、戻ってほしい…←


お久しぶりな、莉羽でしたァw

323:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/19(水) 18:58 ID:3Po

>>322
元々こうなるキャラクターだったからねw
戻ってくる……のかしら?((

とりあえず更新頑張るるるる

324:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/20(木) 20:58 ID:3Po

申し訳ございません
テスト前で色々バタバタなので 更新は少し先になりそうです

325:乃愛:2013/06/20(木) 22:10 ID:HO2

>>324
テストがんばって!
私もテスト週間なうだょ(笑)

326:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/24(月) 20:31 ID:3Po

>>325
あざーっす

やる事多くて大変……
提出物も終わってない……
ヤバい

327:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/25(火) 20:13 ID:3Po

「……ねえ、朝日ちゃん好き?」
「……嫌い……」

 壁の向こうから聞こえてくる、幼い少女達の声。
 
 周りを見渡すと、小学校の頃の友達の名前の書かれた、書写作品が掲示されていた。
 5-2と書かれた札、壁の落書き。
 懐かしい風景、どうやら此処はあたしの出身小学校の中らしい。

 そうか、夢を見ているんだ。

 自分でも驚くほどすんなりと理解出来る。

 そしてさっきの会話。
 どうやらあたしの事を話しているらしい。

 好奇心から、耳を壁に付けてみる。

「だよね
! 何ていうか……気に入られようと必死?」
「そうそう、先生に媚売っちゃってさ
 何であんなヤツが生きてるの、死ねばいいのに」
 
 酷い言葉を発する少女。
 血の流れが速くなり、額に汗が浮かんでくる。
 これは夢、これは夢、これは夢…………!




『……ホントウニユメ?』


 突如背後に響く、妙に機械的な声。
 振り返ってみると、

「ひっ……!」


 そこにいたのは、あたしと全く同じ容姿の少女。
 ぴったりと貼り付いた笑顔が何とも不気味で、思わず声が出る。

「ねえ、本当にこれはユメ?
 ねえねえねえねえねえ……!」

 するするする……と、音もたてずに、一瞬で吐息を感じられるほど近くに来た『あたし』。

 望んでも居ないのに言葉が口から溢れ出す。

「やめて……やめて、思い出させないでよ。
 嫌だ嫌だ嫌……!!!」



 視界が滲み、景色が揺らぐ。

 その瞬間__________



 全ての音と物が動きを止めた。
 

328:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/25(火) 20:45 ID:3Po

改行ミス発見
修正する時に間違えて改行しちゃったかな

もっとしっかり見直しするようにします
修正して再投稿

329:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/25(火) 20:53 ID:3Po

「……ねえ、朝日ちゃん好き?」
「……嫌い」

 壁の向こうから聞こえてくる、幼い少女達の声。
 
 周りを見渡すと、小学校の頃の友達の名前の書かれた、書写作品が掲示されていた。
 5-2と書かれた札、壁の落書き。
 懐かしい風景、どうやら此処はあたしの出身小学校の中らしい。

 そうか、夢を見ているんだ。

 自分でも驚くほどにすんなりと理解出来る。

 そしてさっきの会話。
 どうやらあたしの事を話しているらしい。

 好奇心から、耳を壁に付けてみた。

「だよね! 何ていうか……気に入られようと必死?」
「そうそう、先生に媚売っちゃってさ
 何であんなヤツが生きてるの、死ねばいいのに」
 
 酷い言葉を発する少女達。
 血の流れが速くなり、額に汗が浮かんでくる。
 これは夢、これは夢、これは夢…………!




『……ホントウニユメ?』


 突如背後に響く、妙に機械的な声。
 振り返ってみると、

「ひっ……!」


 そこにいたのは、あたしと全く同じ容姿の少女。
 ぴったりと貼り付いた笑顔が何とも不気味で、思わず声が出る。

「ねえ、本当にこれはユメ?
 ねえねえねえねえねえ……!」

 そう言いながら、するするする……と、音もたてずに、
 一瞬で吐息を感じられるほど近くに来た、もう1人の『あたし』。

 全く変わらない表情、姿こそはあたしと全く同じだが、
 人間離れした……まるでロボットのような動きと雰囲気。

「やめて……やめて、思い出させないでよ。
 嫌だ嫌だ嫌……!!!」

 望んでもいないのに、そんな言葉が口から溢れ出して止まらない。


 視界が滲み、景色が揺らぐ。

 その瞬間__________



 ニヤリと微笑むもう1人のあたし、教室内から漏れる、ボソボソとした言葉。

 そんな全てが動きを止めた。

330:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/30(日) 16:21 ID:VrQ

上げげ

331:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/30(日) 17:36 ID:VrQ

 何故だろう、額が冷たく、心地良い。

 重い瞼をゆっくりと持ち上げてみる。

「間宮さん……ごめんなさい、起こしちゃったかしら?」

 長い睫毛(マツゲ)に大きな瞳。
 そして、人形のように白く、透き通った肌。
 美女という言葉は似合わない、しかし整った顔立ち。
 
 最初に視界に入ってきたのは、意識を落とす前、最後に見たあの人物。

「先生……」

 その言葉に応えるように、ニコリと優しく微笑む小宮先生。

 さっきは『恐らく』美人という部類に入る……と称したが、
 近くで見れば見るほど美しい。

「いえ……大丈夫です」
「そう……。
 随分とうなされていたようだから様子を見に来たけれど、
 あなたかなりの熱よ?」

 指摘されて気付く、体が熱い。
 頭痛も収まらず、相変わらずズキズキと脈打っている。

「とにかく、熱測ってみようか」

 先生は、そう言いながら伸ばしていた腕を引っ込める。
 
 此処で初めて、さっきまで額に乗っていた、
 冷たいものが小宮先生の手だった事に気付いた。


 

332:花梨-karin- ◆uPA.:2013/06/30(日) 19:16 ID:VrQ

 棚に並べられた数々の品の中から、迷わずに1つの物に手を伸ばす先生。

 つくづくカッコイイと思う。
 優しく、小さな事にも気がつく。
 ……こんなあたしが憧れる、唯一の人。

「はい、脇にしっかり挟んでね」

 差し出された体温計を受け取り、電源を入れる。
 脇に挟み、暫く待つと鳴り出すピピピピッ……という音。

「三十……八度」

 画面に記される数字。
 先生に指摘されるまで、気付かなかった事に自分で驚く。

「やっぱり帰った方が良いね。
 今お家に連絡してくるわ」

 カタリ、静かに立ち上がり保健室を出て行く。

 帰った方が良い……か。

 あの、あたしの味方なんていない家に帰れと。

 ……まあ、学校にもあたしの味方なんて居やしないけど。

 どうしようもなく切ない気持ちになり、布団に潜り込む。




 結局、あたしの居場所なんて何処にも無いんだなあ…………。

333:花梨-karin- ◆uPA.:2013/07/03(水) 22:54 ID:VrQ

上げてみる

時間が欲しい←


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