不幸の神様

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1:花梨:2012/11/17(土) 21:16 ID:gUg

一度でいい 誰かに必要とされてみたい

一人でいい 心から笑い合える友達が欲しい


一日でいい───

         普通の生活を送ってみたい



【作者より】          
初!小説です。
いくら漫画家目指してるとはいえ
所詮素人の小説です。
色々と文がおかしいところあると思いますし
まず人が来るかわかりませんが 
スタートしま〜す!    

75:花梨 ◆eQxg:2012/12/10(月) 16:28 ID:PjQ

>>73
叔母さんはワザと最悪キャラにしてるからね〜(✿ฺ´∀`✿ฺ)


ちなみに朝日ちゃんはあの後寝ました☆
…嘘です 真面目に勉強しましたよ〜!

宣伝ね〜… 出来ればしてほしくないけど一人一回ちょっとだったらOKっす☆
何はともあれサンキュ!

>>74
ゴメンね!今書いてる!
書くペース遅くてスイマセン;:il:il|;l|;il:i(-ω-`;)ll|l|il|;:il|
泣かないで〜!

76:沙南:2012/12/10(月) 16:32 ID:P82

では、すいませんが宣伝します。

【恋ってこんなものですか?】 を書いてます♪
一応恋愛ものなんだけど、最近方向性が変わって…(泣)

まあ、よかったら一回来てコメントしてって☆

ありがとうございました。

77:花梨 ◆eQxg:2012/12/10(月) 17:53 ID:PjQ

「いや…。そんなつもりはない。よし!間宮!
 机は自分で掃除しておけ。もうやるんじゃないぞ!」
何このダメ人間。結局強いほうに行くんじゃない。

「…はい。」

面倒臭いけど、逆らうとまたなんか起こるだろうな。
仕方がない。

「じゃあ授業始めるぞー。」

───まぁ、そのまま授業は進んで今は、昼休み。
そして場所は女子トイレ。周りには沢山の女子。

つまり、漫画なんかでよく見る光景になってるわけ。

「ちょっと朝日さ、なんであそこで素直に返事しちゃう訳?」
「『あたしは先生に気に入られてるから』とか思ってんじゃないの!?」

うららと千夏が言う。じゃあなんて言えばよかったのよ。

「そんな事思ってないから。」

正直に返事をした途端、二人の顔が赤くなる。

78:花梨 ◆eQxg:2012/12/10(月) 19:32 ID:PjQ

>>76
見たよ〜 コメつけておくね!

79:沙南:2012/12/10(月) 22:19 ID:P82

>>78
ありがとう!
見たよ♪これからもお互い頑張ろぉね☆

80:あんず:2012/12/11(火) 15:33 ID:mTs

来ました!!

すごく面白いです!!
何も言うことはありません!

これからも頑張って下さい!!

では、失礼しました。

81:花梨 ◆eQxg:2012/12/11(火) 15:48 ID:PjQ

>>80
貴重なお時間を申し訳ありませんでした〜
頑張ります!

82:ユズ:2012/12/11(火) 16:00 ID:kwE



花梨さん!
おもしろいです!

あと、呼び捨て&タメ
OKですか?
私はOKです!

『復讐の連鎖 ―終わらないいじめ―』
のコメント、ありがとうございます!

83:凛  ◆0P4w:2012/12/11(火) 16:00 ID:Lf.

面白いよ!ちょっとまた新しい小説出来たから、宣伝して良い?

お願い(>△<)宣伝させて><

84:花梨 ◆eQxg:2012/12/11(火) 16:32 ID:PjQ

>>82
ありがとうございますぅ〜!
ここでは敬語使わせてもらいますが別のスレで会ったときは
タメでやります!
私もタメ&呼び捨てOkですよ〜

>>83
いいよ〜

85:凛  ◆0P4w:2012/12/11(火) 16:56 ID:Lf.

http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1354440333/l30

http://ha10.net/novel/1355032437.html

http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1355131443/l50
多くてゴメンナ 人(+Д+‘◎))ペコペコ

86:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 16:26 ID:PjQ

「なっ…!何よ!いつも余裕ぶって…!」
「ちょっと成績いいからって調子乗ってんじゃないわよ!」

二人の言葉に他の女子もそうだ、そうだ、と乗る。
皆調子いいな…。
まぁ、気持ちは分かるけど。
逆らったら簡単に潰せちゃうレベルだからね、うららの家は。

「あたしのどこが調子に乗っていると?説明して。」

なんかムカついたから、言ってやったらそれがいけなかったみたいだね。

「っ…!あんたのそういう態度が嫌いなのよ!」
「ちょっと…何するのよ!?」

トイレの個室に押し込められる。
ドアが無理矢理閉められて、開かなくなった。

「ちょっ…と、開けてよ!開けて!」
「無理だよ。超強力なガムテープで止めてあるから。」

ドアの向こうから冷たく、感情を持っていないようなうららの声が聞えてきた。
小学校の頃のうららとは、まるで別人のような声…。

「次、数学だよ?あのジジィ、サボりとか絶対許さないヤツだけど
 どうするー?」

笑いを含んだ千夏の声。
数学…?あたし数学大好きなのに…!

「じゃ、先生にはサボりって言っておくね!バイバーイ!」
バタバタと大きな音をたてながら、トイレを去っていく女子たち。

…絶対に抜け出してやる。

87:ユズ:2012/12/12(水) 16:30 ID:kwE



花梨〜〜
天才!

花梨って翔6なの?

88:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 17:11 ID:PjQ

でも、どうやって抜け出そうか。

ドアを壊す?いや、それは無理がある。
出来ない事もないけど、流石にやりすぎだし…。
じゃあどうする?大声で叫ぶとか?
でも、うららたちが戻ってくる可能性もあるからな…。

───キィ…

目の前がいきなり明るくなる。
顔を上げたあたしの前には…高橋美咲。

「…授業、遅れるよ。」
「なっ、なんで…?」
「貴方が怒られることで授業の時間が短くなるのがイヤだから。」

歩きながら美咲が言う。
それでも普通、助けてなんかくれない筈。
本当に何なの?この人は。

「私、先に行くから。ちゃんと時間差つけて入ってきなさいよ。」

そう言って走っていった美咲は前に居たうらら達の中に入っていった。

頭の中が混乱してきた。
この前の言葉といい、今回の行動といい、何がしたいのかが分からない。
美咲にはデメリットしかないのに。
もしかしたら、これも全部計算だったりするの?

89:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 17:14 ID:PjQ

>>87
私が天才なわけないですよ〜..+’(◕ฺ∀◕ฺ)..+
正真正銘小6です!年齢詐称はしてません!

90:沙南:2012/12/12(水) 19:14 ID:P82

この主人公、数学が好きとなっ…!

ウチは算数が嫌い〜♪

91:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 19:21 ID:PjQ

うららたちが教室に入って6分後。
本鈴が鳴った瞬間に教室に入る。

「なんで?」
「ちゃんとテープで固定してたのに…!」

そんな声で教室中が埋まる。

でも無視して席に着いた。
「あんた…どうやって!?」

うららが立ち上がった時、
「騒がしいぞ。席に着け。」

数学の教師、大岡が入ってきた。
髪の毛が薄くて、説教ばかりするから生徒には嫌われている。

うららは唇を噛みながら座った。
千夏は悔しそうな顔で、あたしを睨んでいる。
美咲は…まるで興味などなさそうに座っている。

さっきの事なんてなかったかのように、知らないというように。

92:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 19:26 ID:PjQ

>>90
数学好きな人なかなか居ないと思って数学好きにしました〜゜.+.(♥´ω`♥)゜+.゜
変わった子にしたかったんです!

93:沙南:2012/12/12(水) 19:30 ID:P82

うん…
変わってる。

花梨は、算数好きぃ?

94:風実:2012/12/12(水) 19:34 ID:gTo

雑談は交流板かフリートーク板で

95:沙南:2012/12/12(水) 19:37 ID:P82

はぁい。ごめんなさい…

これからは気を付けます。

96:匿名さん:2012/12/12(水) 19:43 ID:uOM

風実さん、
それを決めるのは、スレ主の花梨さんじゃないですか?
出しゃばってごめんなさい。

97:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 19:45 ID:PjQ

>>93
あんまり好きじゃないです!

>>94
名前とIDから美麗だね!
注意ありがとっ!

98:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 19:51 ID:PjQ

>>96
雑談は私もダメだと思うので大丈夫です
風実さんの意見に賛成します

あと出じゃばってませんよ 注意有難うございました〜

99:凛  ◆0P4w:2012/12/12(水) 21:21 ID:Lf.

>>92
えぇ〜私算数好きだよ〜!!
国語と社会よりはw

続きGamba!

100:花梨 ◆eQxg:2012/12/12(水) 21:35 ID:PjQ

>>99
国語も社会も得意です!
長崎原爆の日誕生日だし…
終戦した日はカゲロウデイズの日だし…(ブツブツ…

続き頑張りま〜す 書くペース遅いですね…

祝☆100

101:沙南:2012/12/12(水) 21:38 ID:P82

おめでと♪
これからも頑張れ♪

102:花梨 ◆eQxg:2012/12/13(木) 16:16 ID:PjQ

好きな数学も、美術も終わって今は昼休み。
うららたちがいない、騒がしい教室を抜け屋上へ向かう。

「ねぇ…トイレのテープ取ったのって美咲なんじゃないの?」

千夏の声が聞こえてきて、とっさに壁に隠れる。
様子を見てみるとうららと千夏と美咲が居る。

「えっ…?」

過剰なまでに反応する美咲。
その隣では暗い顔で俯くうらら。

あの表情は見たことがあった。
確か…小学校4年生の頃。そうだ、あの時。

103:ユズ:2012/12/13(木) 17:12 ID:kwE



まじぃ!?
翔6なのに・・・すごい!!

うちも翔6だよ!
うちも小説書いてるけど
ダメ作・・・

花梨すごぃ!!

104:花梨 ◆eQxg:2012/12/13(木) 17:30 ID:PjQ

>>103
小6のしょう違う…
とりあえずありがとうございます!

105:凛  ◆0P4w:2012/12/13(木) 20:33 ID:Lf.

面ろいゎァ♪

書いてん(ウルウル
上げポヨ〜

ギャル真似w

106:花梨 ◆eQxg:2012/12/13(木) 21:19 ID:PjQ

>>105
小文字あんまり好きじゃない…
まぁ、ありがと〜

107:花梨 ◆eQxg:2012/12/13(木) 21:38 ID:PjQ

「嘘つかないでよ、朝日ちゃんがやったんでしょ!?」
「違う!あたしじゃないよ!」

小4の秋。
違うクラスの子の縄跳びが無くなったらしい。
それがすっごく高いヤツだったらしくて、皆が必死になって探してたんだ。

あたしも一緒になって探してたんだけど、何故かそこのクラスの子が
『朝日ちゃんが盗んでるの見た!』とか言い出して…。

あたしはやってないのに他のクラスの人は皆嘘だ、嘘だ、って言った。
クラスメイトも黙っていた。

その時に、うららのあの表情を見たんだ。

泣きそうになりながら、俯いていたあのうららの顔。
まだ忘れられないでいる。

「嘘付いてるのがバレバレなのよ、泥棒!目撃者がいるのにまだ言うの!?」
「本当だってばぁ…。」

あたしだって泣きそうだった。
やってないのに、泥棒とか嘘つきとか言われて。
大体、縄跳びなんて高かったらいいって訳じゃないのに。

「あっ…あの…、あたしは朝日じゃないと思う。」

オロオロしながらそうやって、言ってくれたのは、うららだった。
皆がうららの方を向いた瞬間ビクッって震えて。

「なんで?証拠は?」
「だって…朝日はそんな子じゃない、今使ってる縄跳びすっごく気に入ってたもん。」

涙目になりながら、そいつを真っ直ぐ見つめたうらら。
相当勇気を出してくれたんだと思う。
嬉しかったな…。

108:花梨 ◆eQxg:2012/12/14(金) 22:32 ID:PjQ

上げ

109:花梨 ◆eQxg:2012/12/14(金) 23:21 ID:PjQ

「でも、こっちには証人がいるのよ!?」
「見間違えかもしれない。」

震えていた声もしっかりしてきて、相手を強く見据えた。
向こうが言葉に詰まり始めた時、

「おーい、縄跳びあったぞ!」

縄跳びを探し続けていた、男子の声が聞こえた。
手の中には高級そうな縄跳び。

皆が目を見開き、あたしと持ち主を交互に見た。

「どこにあったの?」
誰かが聞いた。

「校庭に置きっぱなし。管理がなってなかっただけの話じゃねーの。」
男子が冷たく言い放つ。
視線はいっきに持ち主へ。

「こんな大事にしておいて、自分のせいじゃない。」
「朝日ちゃん可哀想…。」
「盗んでるの見たって言った人誰だっけ。」

そんな内容の話がヒソヒソと話される。

「謝って。二人ともきちんと朝日に。」
うららが盗んだと言った人、持ち主に言った。

「…ごめん、その…あんたのせいにしちゃって。」
「あたしも見間違いだったみたい。ごめんなさい…。」

110:花梨 ◆eQxg:2012/12/15(土) 12:46 ID:PjQ

上げ

111:花梨 ◆eQxg:2012/12/15(土) 20:52 ID:PjQ

書くペースが遅いせいで下がり続けてる…

112:沙南:2012/12/15(土) 21:08 ID:P82

ごめんっ!忙しくて来れなかった!
読んだよ!
すごい…!
その場にいるような感じがするよ…!

才能ありすぎ!少し分けて〜…

113:花梨 ◆eQxg:2012/12/15(土) 21:30 ID:PjQ

>>112
ありがと〜!
でも分けるほど才能なんてないんでね…

114:花梨 ◆eQxg:2012/12/15(土) 23:43 ID:PjQ

「いいよ、もう。気にしないで!」

無理矢理笑顔を作って言った。

皆、今まであんなに疑ってたのに…。
この二人だけが謝ればいいって訳じゃないでしょ。
あたしを信じなかったヤツは二人と同罪よ。黙って見ているなんて卑怯。

勿論、言葉にはしない。でも心の中ではそんな事を叫んでいた。
小4でも少し大人びていたから。

なんとなく、うららのほうを見てみた。

目が合って、ニッコリと可愛らしい笑顔を浮かべた。

『よかったね!』

口をパクパクと動かしながら、伝えるうらら。

…あたしの気持ちなんて分からなかったんだろうな。
何も知らないうららの笑顔。
心を見せずに嘘の笑顔を作るあたし。

あの頃から…あたしの心は曲がってしまったのかもしれない。

115:凛  ◆0P4w:2012/12/16(日) 19:24 ID:Lf.

面白いよ・・頭痛い。。

今日は、熱出ちゃったみたい。

116:花梨 ◆eQxg:2012/12/16(日) 21:33 ID:PjQ

>>115
大丈夫?ゆっくり休んでね

117:花梨 ◆eQxg:2012/12/16(日) 23:10 ID:PjQ

「じゃあ、どうやって朝日は抜け出したっていうのよ!?」

千夏の声で現実に引き戻される。

「知らない…他の人なんじゃないの?」

少し、戸惑っているような返事をした美咲。それを睨む千夏。
何かを言いたげなうららの目。

全てが夢のように思えた。
さっきまで過去を思い出していたからか、今目の前にあるものが信じられなかった。
夢を見ているかのような不思議な感覚。

「だって一番最後にトイレから出てきたのは…。」
「待って。」

千夏の言葉を遮ったうらら。
覚悟を決めたかのような瞳。
さっきまでのうららとは違う。

「あたしは、美咲じゃないと思う。」
「はぁ!?何でよ!」
「確かに一番最後に出てきたのは美咲。だけどそんな小さな事で美咲を疑いたくない!」

小4の時と同じ瞳をしていた。
仲間を守りたい、助けたいという気持ちが直に伝わってきた。
純粋で真っ直ぐな目。

うららは…本当に前とは変わってしまったのかな?

118:花梨 ◆eQxg:2012/12/17(月) 17:56 ID:PjQ

一旦上げ

119:花梨 ◆eQxg:2012/12/18(火) 22:19 ID:PjQ

上げ

120:凛  ◆0P4w:2012/12/19(水) 13:52 ID:Lf.

面白い!面白い!

fight!

121:花梨 ◆eQxg:2012/12/19(水) 16:04 ID:PjQ

>>120
サンキューで〜す☆
頑張ってもっとペースを早くします…

122:花梨 ◆eQxg:2012/12/21(金) 22:11 ID:PjQ

上げ

123:花梨 ◆eQxg:2012/12/21(金) 23:02 ID:PjQ

完全にあの頃の面影がなくなった訳ではなさそう。
もしかしたら今のうららは本当のうららではなくて…。

ううん、そんな筈はない。
覚えてる…初めてうららに裏切られたことに気付いた時のこと。
忘れるなんて出来ない。

去年、高1の頃。
友達なんて作る気もなかったから、いつも一人で居た。
勿論、うららと関わることも無い訳で。

なんの違和感も無い通学風景。
かなり普通。

あたしもその景色の中に溶け込んで、学校に通っていた。
今と同じで無言で教室に入って、誰にも相手にされずに席についたりして。

一人の時間なんて、いくらでもあった。
家でも、学校でも一人。

小学生の頃描いていた高校生像とは、まるで違う。

ただなんとなく学校に行って、なんとなく授業を受けて、本を読んで。
夢なんてまるでない。
目の前のことを考えるだけで精一杯。

あたしはそんな、毎日を過ごしていた。

124:花梨 ◆eQxg:2012/12/23(日) 17:01 ID:PjQ

高1の冬。
いきなり、セーラー服の襟をつかまれて椅子から引きずりおろされる。
ガタガタと大きな音をたてて椅子が倒れた。

足が床に強くぶつかり、痛んだ。

文句を言おうと、振り返ったあたしの後ろにはうららと千夏と美咲の3人。
襟をつかんでいるのが千夏、その後ろにうらら、さらに少し後ろに美咲が居た。

怒りの感情が消え、頭の中は真っ白。
血の気が一気に引いて、状況を理解するのに時間がかかった。

千夏の厳しい目。戸惑ったようなうららの仕草。
そして逃げ出したそうな美咲の瞳。

「ちょっと来て。」

選択の余地もなく、手を引かれどこかへ連れて行かれる。

階段を下り、渡り廊下を渡り、中庭に着いた。
上靴のまま綺麗に整えられている、芝生の上を踏んだ。

125:花梨 ◆eQxg:2012/12/23(日) 18:41 ID:PjQ

「」

126:花梨 ◆eQxg:2012/12/23(日) 18:41 ID:PjQ

↑ミスです すいません〜

127:花梨 ◆eQxg:2012/12/24(月) 11:30 ID:PjQ

ていうか まずこの小説見てくれてる人居るのかな…
いや 居なくても続けるけども!

まぁ大人しく続き書こう

128:美麗:2012/12/24(月) 11:31 ID:gTo

花梨〜入れて

129:花梨 ◆eQxg:2012/12/24(月) 11:57 ID:PjQ

>>128
ほわ〜っ 美麗!
まぁ 何のお構いも出来ませんがこんな小説でよければ入ってください!

130:凛  ◆0P4w:2012/12/24(月) 12:00 ID:Lf.

ε-ε-ヾ( o´∀)ツ[。+゚オヒサ。+゚]ヽ(∀‘o )ノ-з-з

御免ね 来れなくて

131:花梨 ◆eQxg:2012/12/24(月) 13:27 ID:PjQ

>>130
ずっと下がり続けて大変だったんだからね!

…なんてねっ
来てくれてありがとうございます!

132:花梨 ◆eQxg:2012/12/25(火) 18:15 ID:PjQ

千夏につかまれていた手が離された。
手首にはきつく握られていたのか、真っ赤な指のあとが付いていて。

風の音と鳥のさえずり。それ以外は何も聴こえない。
ずっと此処に立っていられそうだった。
心地のいい風が頬を撫でる。

そんな状態を壊し、口を開いたのはうららだったな。

「あんたさ…何か調子に乗ってるよね。」
「え?」

思わず、聞き返してしまった。
内容が理解できなかったわけじゃない。
聞こえなかったんだ。
それくらい小さく、モゴモゴと喋ったから。

「…だからっ、ちょっと可愛くてモテるからって調子に乗ってるって言ってんの!」

つまり、さっきと同じ状況。
何も進歩していないのね。

「あんたが居たから、千夏フラれちゃったのよ!?」
「そんなの知らないわよ。何?逆恨み?」

ちょっとツンツンと言ってみたけど、やっぱりダメだったみたい。

「何よ、無責任ね!」
「そうよ!あたしすっごく傷ついたんだからね!?」
「謝るとかしたらどうなの?」

3人が鬼の形相で迫ってくる。
本当に鬼になれそうな…。

133:りっさん (*´∀`)/:2012/12/25(火) 20:03 ID:CGY

私、この話し好きです!
これからも応援します!!!

134:花梨 ◆eQxg:2012/12/26(水) 09:45 ID:PjQ

>>133
すいません ありがとうございます
こんな小説を好きと言ってもらって… やる気が出てきました!

135:花梨 ◆eQxg:2012/12/26(水) 18:45 ID:PjQ

やる気は出ても書き込む気がない私を誰か助けて…
大体の流れは決まってても細かいところが思いつかない…

136:゚+。:.゚*rin*゚+。:.゚:2012/12/27(木) 14:55 ID:Lf.

細かい所…ね……。

いきなり朝日が暴力を振るう。
そして、朝日は自分が可笑しくなった事に気付いているけど、何故か止まらない。

もう耐えられなくて、ソファーにねっ転がって考えた
とかは?

137:花梨 ◆eQxg:2012/12/27(木) 15:00 ID:PjQ

>>136
そういうの私あんまり好まないんだ
とりあえず自分で考えるよ
…もう既に思いついてるけど書く気がないだけだけd((殴

138:花梨 ◆eQxg:2012/12/27(木) 23:50 ID:PjQ

「で、あたしが謝ったらそれでいいの?満足?」

あたしって何でこうなんだろうな。
素直に謝れない。
こんなこと言うと、状況が悪化すること分かってたのに。

「なっ…そういう問題じゃないでしょ!?」

千夏が怒鳴る。近くに顔を寄せて怒鳴るもんだから、キンキンした。
そしてワザとらしい泣きまね。

「酷い…なによそれ。千夏が可哀想じゃない!」
「そうよ。ねぇ、私いいこと思いついたんだけど。」

千夏の肩を持つ“元”親友うらら。
怪しくニヤリと微笑む美咲。

「どんな事?」
「うん、ちょうど前の遊び相手も学校に来なくなっちゃって暇だから千夏を苦しめた
 朝日と遊ぼうかなって。」

遊び相手。それは前うららたちのいじめのターゲットにされていた、岡野瑞希さんの事。
上靴や体操着を隠されてよく泣いていたっけ。
そんな瑞希さんも気が弱かったから、すぐに学校に来なくなってしまった。
それで、次のターゲットをあたしにしようとしてた訳。

「結構いいかも!千夏、どうかな?」

美咲の意見に賛成するうらら。少し声が震えていたような気もしたけど。
うららの声に反応して、顔を上げる千夏。
思ったとおり涙の跡なんて少しもついていなかった。

「いいね…それすっごくいいんじゃない?」

千夏はニヤリ、と歪んだ笑みを見せる。

高校1年、12月19日。この日が…あたしの地獄の始まりだった。

139:梅子 ◆N4dg:2012/12/28(金) 11:12 ID:gTo

怖い!!!
女子の戦いは醜いッスね・・・

面白いんで続き頑張ってね!

140:花梨 ◆eQxg:2012/12/28(金) 11:46 ID:PjQ

>>139
IDが特徴的だから美麗ってすぐわかるw

女子は怖い生き物だぞ〜
続きはマイペースに頑張ります…ww

141:゚+。:.゚*harin*゚+。:.゚:2012/12/28(金) 12:13 ID:Lf.

面白い!

千夏って…私のクラスにも居る…ww
虐めかぁ…。
私の小説にも虐めが出てるよっ!
「キミと居た日々。」に虐めが出てるよ〜
良ければ来てねw

142:花梨 ◆eQxg:2012/12/28(金) 12:40 ID:PjQ

>>141
宣伝一人一回まで… もう面倒臭いから宣伝は禁止にしよっと♪
千夏思いっきり悪役ですw今のところは…(意味深)

143:梅子 ◆N4dg:2012/12/28(金) 14:19 ID:gTo

>>140
そうかい?w

だね・・・w
続き頑張れ〜(花梨応援隊)

144:花梨 ◆eQxg:2012/12/28(金) 14:57 ID:PjQ

>>143
かっ…花梨応援隊…ww
がんばりまーす ありがとう!

145:花梨 ◆eQxg:2012/12/29(土) 22:28 ID:PjQ

「何よ、勝手にすれば!?あたし別にあんた達といたくて一緒にいる訳じゃないから!」

千夏の大きな声でハッとする。
吐き捨てるようにそう言い放ち、去って行った千夏。

“別にあんた達といたくて一緒にいる訳じゃないから!”この言葉が
妙に引っ掛かった。

一緒にいたくないなら何故離れない?
うららの家が金持ちだから?
ううん、そうならあんな事言わない筈。何故?どうして?

「朝日…いるんでしょ?」

いきなりのうららの言葉。驚いて何も言えないあたし。
完璧に隠れていたつもりなのに…!

「頭のいいアンタの事、一緒にいたくないなら何故離れないとでも考えているんでしょうね。」

しかも全てが見透かされていた。

そーっとうらら達の方を見ると、うららの横顔とうららを見る美咲の顔があった。
力が抜けたように立っているうららの瞳は感情を宿していないように冷たく、何処か一点を見つめていた。

その時急にうららが振り返った。
本当に急だったから隠れる事もできず、うららと目が合う。

何も言わない代わりに、何かとても大切な事を伝えようとしてる気がした。
真っ直ぐにあたしだけを見るうらら。
目を逸らしたくても何故か逸らせない、1ミリも動いてはいけない気がして。
美咲はあたしとうららを交互に見ている。

数十秒、いや数秒だったのかもしれないが酷く長い時間に感じた。

先に目線を外したのはうららだった。
そしてくるり、と踵(きびす)を返しお嬢様らしく優雅に去って行った。
それに美咲も付いていく。

彼女は昔からそう。育ちがよく、厳しい教育を受けていたから品が良い。
決してワザとやっている訳ではないのだが、それが周囲の人には伝わらず
嫌味を言われてしまうのだ。

…今はどうなのか知らないけど。
昔はうららの事一番分かってるのがあたしだったから。

146:花梨 ◆eQxg:2012/12/31(月) 11:12 ID:PjQ

暫く更新出来ないから一応上げ

147:梅子 ◆xgV2:2012/12/31(月) 19:05 ID:gTo

上げさしてもらうね

148:梅子 ◆xgV2:2013/01/01(火) 16:12 ID:gTo

また上げさしてもらうね♪

149:花梨 ◆eQxg:2013/01/01(火) 21:28 ID:CN.

梅ちゃんゴメンね パシリに使っちゃって…

150:花梨 ◆eQxg:2013/01/03(木) 18:32 ID:CN.

とりあえず上げよう

151:花梨 ◆eQxg:2013/01/04(金) 09:43 ID:CN.

でも、もうあたしはうららの側にいる事ができない。
前と同じように話すこともできないんだろうな。

寂しい?ううん、きっと寂しくない。あたしは一人でも平気なんだから。
だってうららは裏切ったのよ、約束を破って。
友達なんてそんなモノでしょ。裏切るの、いつかは。
だって人間は弱いんだもの。なにも自分から裏切られに行く必要はない。

裏切られた時は胸が引き裂かれるようだった。話さなくなっても、うららとは繋がっていると思ってたから。

これからあたしは一人で生きていくの。友情なんて恋愛なんていらない。
好きだった人にも、友達だった人にも裏切られるのはもうイヤだから。

そう、強く決め込んで朝学校に来る途中に買ったコンビニ弁当を片手に、屋上へ向かった。

152:花梨 ◆eQxg:2013/01/06(日) 00:03 ID:CN.

上げ

153:花梨 ◆eQxg:2013/01/08(火) 23:13 ID:CN.

あげ〜

154:花梨 ◆eQxg:2013/01/09(水) 22:56 ID:CN.

屋上に続く階段を駆け上がり、少し錆びた(さびた)重い扉を開ける。
冷たい11月の風が吹き、あたしのこげ茶色の髪が顔にかかった。
少し寒いけど3階建て校舎の屋上から見える景色が好きなんだ。

春には、校庭に植えてある桜の花が開く。
夏には、その花が緑色の葉っぱに変わる。
秋には、近くにある山が赤や黄色に変化する。
冬には、冬休み前に残った仕事を終わらせようと人々が慌しく(あわただしく)動き出す。

春夏秋冬どの季節の景色も大好き。
人もなかなか来ないから、あたしにはピッタリの場所。

一日のうちで此処に居る時間が一番好きだし、ホッとする。
大きく深呼吸をして、床に座る。

「ねぇ、貴方一人?」

不意に上から女の子の声がした。
いつも人なんて居ないのに、ましてや女の子なんて居た試しがないのに。

155:花梨 ◆eQxg:2013/01/10(木) 22:48 ID:CN.

振り向くと、いつの間にか貯水タンクの上に黒髪の美少女が。

あたしと目が合った瞬間、その子はニコッと笑った。
そして、2メートル近くの高さのあるタンクから軽やかに飛び降り、タンクの置いてある屋根の上に立った。

「私、2年2組の近藤麻衣。貴方は?」

理解出来なかった。あたしなんかに話しかけるなんて。
うらら達の噂はすごく有名で、そのうらら達にいじめられているあたしも有名。
全校で知らない人なんていない筈。
この人…近藤さんだってきっと何かしらの噂を知っている。

関わるといい事なんて無い事くらい分かっている筈なのに…。

「どうしたの?貴方の名前も教えてよ」

そう言うと優しく微笑んだ。

「あたしは…2年1組の間宮朝日…」
「朝日ちゃんね!隣のクラスだね。これから宜しく!」

顔は分からなくても、名前を言えば離れていくと思ってた。
なのに宜しくなんて…。
この人だったら大丈夫なのかな?仲良くしてくれる?小学生の頃のあたしとうららみたいに…。

近藤さんが屋根から降りてきて、あたしと手を繋いでブンブンと振った。

「あの…近藤さん…」
「麻衣でいいよ!私も朝日って呼んでいいかな?」

朝日。今はいないお母さんとお父さんが付けてくれた名前。
朝日みたいに皆を照らす、希望の光になってほしいという理由から付けられた名前。
こんなに優しくしてもらったのはいつぶりだろう?

仲良くなりたい。一人でもいいと思ってたのにな。
でも気になっていた事を聞かないと。

「うん、いいけど…あたしの噂知ってる?」

これで知らないなんて言われたらどうしよう?うらら達と関わっている事が分かったら
離れていくに決まってる。

「知ってるよ、鏡見さんの事でしょ?そんなの関係ないよ!朝日は朝日だもん」

麻衣は太陽みたいに笑った。
“朝日は朝日だもん” 嬉しかった。誰にも必要とされてないと思ってたから。

そんな麻衣の笑顔が不気味に見えた気がしたのは気のせいだと思いたい。

156:花梨 ◆eQxg:2013/01/13(日) 12:18 ID:CN.

とりあえず上げましょう うん

157:花梨 ◆eQxg:2013/01/14(月) 16:19 ID:xvU

上げ…?
停電で書き途中だったのが消えやがった…

158:カイ ◆4ymA:2013/01/14(月) 16:30 ID:Sr.

初めまして!!この小説全て見させていただきました!!
主人公の心情が分かりやすくて、見やすかったです!!
頑張って下さいね!!

159:花梨 ◆eQxg:2013/01/16(水) 22:17 ID:xvU

>>158
うわぁぁあ 最近チェックしてなくてレス遅れました ごめんなさい!
ありがとうございます!マイペースに頑張りますね〜

160:花梨 ◆eQxg:2013/01/17(木) 23:55 ID:xvU

「ねぇ、これからお昼休みは一緒にご飯食べない?その方が楽しいでしょ!」

麻衣はそう言って、返事を待たずにあたしの隣に腰を下ろした。
思わず口角が上がる。もう何だっていいや。

「うん……、うん勿論」
「ありがとう!嬉しいな」

素直に自分の気持ちを口に出す麻衣。笑顔はキラキラと光っていた。
黒髪で二つ縛りをした、真面目そうな子。顔は整っていて男子ウケもよさそう。
いわゆる“誰にでも好かれる子”。そんなイメージがある。

「ちょっと朝日、それコンビニのお弁当じゃない!そんなの食べてたら健康に悪いよ」

自分のおかずをポイポイとあたしの弁当に入れていく麻衣。
まだ出会ったばかりなのに、何故そこまでしてくれるの……?
何か、仲良くなることを急いでいるような……。不覚にもそんな事を思ってしまったあたし。

でもそんな思いも、隣で微笑んでいる麻衣を見ると消えていった。
麻衣はそんな子じゃない。
そう自分に言い聞かせて、あたしは微笑み返した。

161:花梨 ◆eQxg:2013/01/20(日) 10:09 ID:xvU

とりあえずそろそろ続き書かないとヤバす!

162:花梨 ◆eQxg:2013/01/22(火) 22:46 ID:xvU

それからあたし達はメールアドレスを交換して別れた。
今まで教室に帰る時は、ダルくて足が重かったけど今日は違った。
そんな事よりも新しく友達が出来たのが嬉しかったし。
何だかんだ言ってもやっぱり、一人は寂しかったんだな。

教室ではうららと美咲、そして千夏の間の空気が重くて、何かされる事は無かった。

そして今は下校中。

「ふふ……」

麻衣の笑顔を思いだす。心が暖かくなって、たくさんの心配事も吹き飛んだ。
麻衣の笑顔は人を安心させる力もあるのかな?

家の玄関が見えてくる。
大丈夫、あたしは一人じゃない。おばさんなんて怖くないんだ。
心の奥がモヤモヤしてるけど……。

玄関のドアを開け言う。

「ただいま」

163:花梨 ◆eQxg:2013/01/26(土) 11:23 ID:xvU

上げ

164:莉羽 ◆EppM:2013/01/28(月) 22:11 ID:Lyk

花梨〜♪
来ちゃった☆←

今ね全部、読んだところなんだけど…

ホントに小6!?
あたし、中1だよ…(´Д`;)

なのに、この文才…の差…←

めっちゃくちゃ面白いんですけど!!!

美咲、今は優しいね←
前はニヤリと笑ってたとk((黙
麻衣、なんか嘘っぽい…w
友達かーらーの裏切りィ…って感じかな(笑)←

とにかく、めっちゃ面白い!
これからも頑張って☆

165:花梨 ◆eQxg:2013/01/28(月) 22:54 ID:xvU

>>164
莉羽!来ちゃったn……じゃなくて 来てくれたの!?
年齢詐称はしておりません 小6です!

ありがと〜♪
莉羽年上とは思ってたけど中1だったのか…… 
莉羽の小説見たことないけど普段の様子から絶対上手いって! 私の色々グダグダだしw

美咲はね…… キャラぶれぶれw
麻衣も本当は登場する予定なかったし 途中で大きく路線変更w

ありがとう!さて今から書きますか……

166:花梨 ◆eQxg:2013/02/02(土) 20:35 ID:xvU

この小説を見てくださっている方(もし居るのならば)
もう少しだけ!更新待っていてください……

167:莉羽 ◆EppM:2013/02/02(土) 23:16 ID:Lyk


>>165 花梨

来ちゃったの〜♪←

私、花梨より年上での文才なし…。

文才は無いが、もうそろそろ小説を書こうと思ってるの(笑)
文才は無いけどねw

私は何回か小説を書いてるんだけどね、全部が挫折したwww
路線変更どころか、衝突事故が起こってるww

続き頑張って(´ `*)

168:花梨 ◆eQxg:2013/02/04(月) 17:50 ID:xvU

>>167
私莉羽の小説読んだ事ないから無責任な事言えないけども
自信持って!「自信は成功の一番の第一の秘訣である」
私の小説がダメなのは自信がないからもあるw

衝突事故ってww

今度こそ続き書こうw

169:花梨 ◆eQxg:2013/02/06(水) 18:04 ID:eI2

「あら、お帰りなさい。ご飯は?」

叔母さんが笑顔でリビングから顔を出した。
今日は機嫌がいいみたい。あたしはそれが一番ホッとする。
怒鳴られないから、睨まれないから。

「ありがとう。でもお腹減ってないからいいや」

無理矢理笑顔を作って言った。
少しでも機嫌を損ねないように、言葉を慎重に選びながら。

「そう?お腹減ったら言うのよ」

……よかった。機嫌は損ねなかったようだ。
小さく息を吐き出しうん、と返事をする。

そして階段を駆け上がり、2階にあるあたしの部屋のドアを開ける。

手に持っていたバッグを床に落とし、ベッドにダイブすると久しぶりにまともに人と
関わった疲れや、緊張が一気に押し寄せてくる。

そのまま大きくあくびを1つして、服も着替えずにあたしは静かに目を閉じた。

170:花梨 ◆eQxg:2013/02/06(水) 22:29 ID:eI2

─────ピリリリリ

この音であたしは目を覚ました。

壁にかかった時計を見ると、時刻は午後7時40分過ぎ。
家に帰ってきたのが5時過ぎだから大体2時間40分寝ていたことになる。

ここでさっきの音の正体に気付いたあたしは、急いでバッグをあさった。

「あった……」

小さく呟き、取り出したのは携帯電話。『メールあり』の文字が光っていた。
送り主は麻衣。逸る(はやる)気持ちを抑えてメールを開く。

『こんばんは いきなりメールしてゴメンね でも伝えたい事があったの
 私朝日と友達になれて嬉しかった いつもクールでカッコよかった朝日
 実はちょっと憧れてたから これからよろしくね!   麻衣より』

たった3行の短いメール。それでも十分だった。

ずっと心の奥で遠ざけていた存在“友達”。
あたしを友達だと言ってくれる、必要だと思ってくれる。そんな人があたしは欲しかったんだ。

ねぇ、お父さんお母さんあたし……
                 友達が出来たよ。

171:あゆみ ◆XL8M:2013/02/07(木) 12:20 ID:MCE

小説なんか、同感するとこいっぱい…… !

花梨すごいね〜

172:花梨 ◆eQxg:2013/02/07(木) 15:54 ID:eI2

>>171
本当?ありがとう!
でもあゆみの方が凄いよ 
私には思いつかないもん あんな話!

173:花梨 ◆eQxg:2013/02/10(日) 10:06 ID:eI2

また更新に時間かかりそうなので上げておきます

174:花梨 ◆eQxg:2013/02/12(火) 23:05 ID:eI2

もう1回だけ上げ


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