私は、小学生。そう。ただの小学生である。

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1:少女匿名:2015/01/28(水) 21:56 ID:eWM

「ふぁぁぁ〜」


大きなあくびをしてから、机に突っ伏す


今日は、よく晴れた日

青く澄んだ空と太陽が眩しく

白い雲も今日の空色にはよーく合っている


でも、それを喜べないのは私が捻くれているからだろうか


響き渡る大きな声や、ボールの弾む音

とても楽しそうだ


それらを耳に聞き流しながら、私はため息をつく

別に、疲れている訳じゃない


ただ、つまんないだけ

そう、つまらないのだ


「………」


単純すぎるクラスメイトたち

贔屓する先生


成績優秀な私は贔屓される側だけど

それを恨みにネチネチ悪口言うのはやめてほしい


努力もしてないくせに

それに第一、私が贔屓されたくてされているわけではない


まぁ、そんでもって私はいつも一人

「可哀想」なんて言う人もいるけど

私はいいと思っているんだ

なんせ、口出しする人はいないし


……でも、楽しくない

こんな変わりのない退屈な日々、早く終わってしまえばいいのに


なーんて思いも口には出さず

私はまた、ため息をつく

24:少女匿名:2015/02/13(金) 22:36 ID:3Y.



「うそ……わ、たし……

…あ……ああ……!」


______自分の名前……忘れてる………


12年間、ずっとずっと、使ってきたはずなのに

私の、一番知っている言葉だと思っていたのに


まさに、衝撃すぎて言葉も出ないと言ったところだろうか

なんで……

嘘でしょ


色んな言葉が頭をよぎっていき、パニック状態になってしまった私


「……ぁ、ああ……」


……算数の公式を忘れるのはまだマシとしよう


でもまさか


……自分の名前忘れちゃうなんて……!

間抜けじゃないか、私


「大丈夫……大丈夫……」


とか言いながらずっと私の背中をさする「少年」……

……じゃなくて、涼紀、だったか


…私を落ち着かせようとしてくれているのか……

よく空気を読めてる……


「大丈夫……

急に気分悪くなること、誰にでもあるよね」


……わけねえな


いや………私別に吐き気はないのだが……


というか察しろよ

名前覚えてないってよく考えたら大問題の気がするんだが……


『⚪︎⚪︎県在住の三棚さん(12)は、自らの名も覚えられない天才少女!』


なんて矛盾したキャッチコピーで世に名を残したくはない

普通に『天才少女』だけでいいから………


………などとパニクりつつも

元の私を取り戻してきた私


「よかった……落ち着いた?」


と尋ねながら、私を見つめてくる涼紀___さん?


「……あ、はい」


…さん付け……したほうがいいのかな…


まだ幼い顔立ちをしているが、おそらく年上だろう

多分、中二、中三くらいかな?

その証拠に、制服を着ている


……でもこの制服、どこかで見た気がする……


「おーい、聞いてる?」


「……あ、ああ。はい……ちゃう、イイエだ」


ボケボケしている私を見て、ケタケタと笑い声をあげる涼紀さん


「……」


その笑顔に、少し、胸がむず痒くて_____ときめいたような……






……気は全然しなかった

25:くれぃもぁ^q^:2015/02/15(日) 23:16 ID:o.6

>>23 「夢喰イ」という奴です(・ω・)ノ
それなりに頑張ってはいますが、クオリティには期待しないで!w

小説の途中で申し訳ない…m(_ _)m

26:少女匿名:2015/02/17(火) 22:44 ID:3Y.



くれいもあ様

ありがとうございます!
今行きます!←


ーーーーー

言うべきか、言わぬべきか______どうしよう……


「………」


……確かに間抜けすぎる失態をしてしまった……

一番忘れちゃダメなもの忘れてんだもん……


………でも!


「……あ、あの私」


「ああ、知ってるよ」


______

__________え?


涼紀さんの言葉が、ストンと胸に落ちてくる


「……思い出せないんでしょ、自分の名前

君にあの変な夢を見せたのは僕


____ここに……君を呼び出すために」


「………」


ああ……

知ってたんだ……


「………

じゃあ、なんで?」


「?」


「………あの無駄な時間(私の背中さすってた時間〈約7分〉)は……

どうなるっていうの……!?」


ああ……なんてことだろう


なんて意味のないことに休み時間を費やしてしまったんだろう……

ちゃんと、算数の予習をすべきだったな………

さすれば3校時のテストは100点が確実だった……


いや、勉強しなくても絶対満点だろうけど……

念には念をというじゃないか……


赤の他人にどうやって夢を見せたか云々ではなく、テスト勉強できなかったことを嘆く私の頭のネジは軽く五本ほどイかれているのだろう

………まあ、自覚があるのはいいこと……であってほしいなあ

そして、満面の笑顔で


「ノリだよノリ」


という涼紀さんの顔面が軽く陥没する程度に殴りたくなる私


ざっけんなよおおおおおおおおおお!

おいどうすんだよおおおおおおおお!


仮に!

いや本当に仮に私が100点取れなかったら!


母さんに叱られて!

未唯香に罵られて!


私のプライドがズッタズタのボロ雑巾になる!


「……それだけは嫌だ!」


なんて

……ネジが外れた脳内で演説会を繰り広げていた私が………


「………………

君は……………___________」


涼紀さんのつぶやきに気づくこともなく


「?……なんか言いましたか?」


「……いや……」


ましてやその瞳が悲しみを帯びているなんて………




「…………

君は……………」




「………本当に……………ひとりぼっちの、哀れな子」

27:宮下:2015/02/26(木) 17:31 ID:s5E

続きが気になる・・・。(;゚д゚)ゴクリ…

頑張ってください!!(^_^)

28:少女匿名:2015/02/27(金) 19:20 ID:3Y.

>>27

宮下様

ありがとうございます
更新しようか、しないか……ちょっと迷っていたんです
……よし、ちょい頑張ろう!

29:少女匿名:2015/02/27(金) 19:49 ID:3Y.




キーンコーンカーンコーン………


「あ、チャイム………

私……そろそろ戻んなきゃ」


座っていた石段からゆっくり腰をあげ、

「うーん」

と伸びをする


バキョっベキ!


たちまち、奇妙な悲鳴をあげる私の腰……命名、腰太郎


「ッ………」


……すまない、腰太郎

君を、傷つけるつもりは無かったんだ……


ただ、ただ……私は……

私はッ………


まるで家族の死を見届けるかのように悲しむ私に、涼紀さんが近づく


「う〜ん。じゃあね〜

明日も、ここいるから」


「………はぁ……?」


「明日も」って………


「え?」


なんだ?

学生じゃないのか?


「あの……


学生じゃないんですか?」


もしそうだったら、学校は………


「うん、サボり」


「あ、そうなんですね〜。どうりで……………………






いや、アカンだろ!」


さらっと言うなよ!

ダメなやつだろ!


「え、いやちょっと待って

いけよ学校」


私が真顔でツッコむと、涼紀さんは唇を尖らせた


そして、両手で拳を作って両頬に持って行き……


「ふぇぇ……

だってぇ……面倒くさいんだも〜ん」


「」


…………………















…………という夢を見た





っていうオチだったらいいのに

30:宮下:2015/02/28(土) 10:09 ID:s5E

オチじゃないんかいっ!!

ベシッ😱

31:少女匿名:2015/02/28(土) 12:13 ID:3Y.

>>30

アダっ!ww
コメントありがとうございます
それこそGのように、母から隠れて更新します


ーーー


それから、一週間…………


「いや〜……

今日もいい天気ですなぁ」


とかなんとかいいながら、笑う涼紀さん

瞳を閉じて、気持ちよさそうに寝そべっている


「………」


___もう、2月も終わりか


暖かな、春の日差し

いい感じに涼しい風


緑の中に、綺麗な桃色が混じり始めた桜の木の下で


「……………

ふむ、なるほどな」


一般高校試験問題集と格闘する私

気分はさながら、高校受験と戦う受験生といったところだろうか


自分でも思うが、雰囲気ぶち壊しだと思う




そして…………



「学校いけよ」


問題集から目を離し、この日差しと正反対の冷凍ビームを涼紀さんに当てる

この間は「でもでもだって光線」で返されたが


すると今度は


「学校行ったら俺死んじゃう」


と、真顔で抜かしやがった


クソ……


「それで……

なんで、私にこんなのさせるんです?」


ぐっと問題集を見せつける


「どれどれ………

おお、全問正解」


「まあね、私ですから」


ドヤ顔かましてやるが、以外と大変だったりする


「まあ、君になら解けると思ってたからね」


「………」


……そう、これは全て涼紀さんに押し付けられたものだった


ーーー


「ちょっと、これやってみて」


「………

何ですかコレ」


「一般高校試験問題集」


なんで私が

自分でやれよ


そう思った私が、「面倒臭いから嫌」と断ると……




「あ……そうだよね、君には難しいかぁ……ごめんね〜」


「寄越せ」


ーーー


………これを口車に乗せられると言うのだろう


クソ、情けない


「………ゔー」


そっぽを向いて、唸っていた

途中で、唸るのやめて呪いの呪文かけようかと思ったりもした


…………………………


「君は……」


「?」


あれ?


……涼紀さんが、悲しそうな顔をした

今にも泣き出しそうな、辛そうな………













「自分の名前は忘れるくせに、こういうのは完璧なんだね」


「…………」



次の日瞬間、私の飛び蹴りが涼紀さんの腹にクリティカルヒットした

32:少女匿名:2015/02/28(土) 12:38 ID:3Y.



「おーい!」


「はいはい」


それからも毎日、涼紀さんは私の学校にきた


喋ったり

絵を描いたり

寝たり


遊び……

……と言う名の面倒な手伝いや仕事をさせられたり




………でも……いい思い出もいっぱいあったんだ


ーーー


「はいどーぞ。今日消しゴム忘れたんでしょ?」


「なんで知ってるんですか……


まあ、ありがとうございます……アレ?」


「ざ〜んね〜んでした〜

消しゴムと見せかけたただのプラスチックでした!」


「………」


「いやーこれ作るの苦労したんだよ。

まず製品会社に電話して消しゴム型の……ゴフッ!」


「この暇人が」

ーーーー


「どーっちどっち」


「えーっと……

右で。」


「残念!どっちのも何も入ってないんでした!」


「………」


ーーーーー




……おや、「いい思い出」が見当たらない


まあいっか







「眠いね〜」


「そうですね」




いつしか、私は休み時間に涼紀さんと会うのが日課となったいた

33:少女匿名:2015/03/02(月) 21:47 ID:3Y.



今日は、暖かすぎる日

落ち掛ける瞼を擦りながら思った


「眠いね〜」


「そうですね」


「眠いね〜」


「……そうですね」


「眠いね〜」


「…………」


「眠いね〜」


「あ、じゃあこの土の下で永遠の眠りにつくのなんてどうです?

気持ちいいと思いますよ〜」


「え、俺今遠回しに死ねって言われた?」


…………

………私は思う

………くだらん、と


特に、というか全く意味のない言葉たち

だらくそしてる涼紀さん


そして、私の手元には

「私立高校一般試験問題」

と書かれた分厚い冊子


「………

……………………一つ、質問いいですか」


「いーですよ」


寝そべって答える涼紀さん


………ああ、これだから最近の若者は

所構わず眠ったりなんて、しないで欲しいわ


「………なんで問題集なんですか

しかも以前よりグレードアップ」


私は、今の自分がどんな顔をしているか容易く想像できる

氷よりも冷ややかな瞳


………あ、もしかして今なら鬼の角生えてくるんじゃないかな?


それは好都合


私を狙おうとした不審者が逆に逃げるからな!

(まあそもそも私を狙う不審者などいるわけないが)




「別に、いいじゃないのぉ〜」


「ノッて欲しいですか?」


視線ビームサーベル 氷ver を容赦なく叩き込むと、グッと言葉につまる涼紀さん

うむ、なかなか効くな。視線攻撃

とくに氷は


さっきまでへらへらしていた涼紀さんも、今は、涙目になりながら「ゔ〜」と唸っている


「……」


私……いつもはいいように騙され、負けた感が半端なかったけど

今日は、もしや……!!


期待して待っていると、ツッコミを待ちながらこちらを見る涼紀さんが、ついに頭を伏せたっ……!


……あ、これ

完全に勝った……!



へへん顏でガッツポーズをとる私


………が、涼紀さんの次の日一言が突き刺さる


「別に………




してくれないなら、自分でやる!」




………なッ!

何ッ!なんだとぉ!!


ひ、開き直った……!?


「貴様……

本家に怒られるのが、怖くないのか!?」


「そんなの…


……気にしてたまるか!!




ダメよ〜!ダメダメぇぇぇぇぇ!」




校庭に響き渡る、涼紀さんの叫び声

一斉に、たくさんの人の視線が向く


「……」


私はそっと涼紀さんのそばを離れ、「誰かしらこの人非常識ね」オーラを出す

34:少女匿名:2015/03/04(水) 17:25 ID:3Y.




『三棚ちゃん!』


『これ、解いて』


『ねえ……

豆電球って美しいと思わないかい


あに美しいくびれ

整った形の頭

よくしまった下半身……


ああ、全てが美しい!

この美徳が理解できない人など、人間じゃない!』


『嘘だよ、嘘!』


『三棚ちゃん?』


『え、ちょっ!

______ぎゃあああああああああああああああああ!』




ーーーー



「………………」





___________ある、よく晴れた日のこと




いつもの、桜の木の下で________










「………………



……あれ?」










なんで

なんで?






涼紀さんは、来なかった

35:少女匿名:2015/03/04(水) 17:51 ID:3Y.



「……む……」


……なぜ、涼紀さんは来なかったのだろう


いつもなら、どれほど


「来るな」


と念に念を押しまくっても来るのに………


おかげで、今日は窓の外が気になって仕方がない


「………うむ………」


……もしかして、事故……?


一瞬、ほんっっっっっとうに一瞬だけ不安がよぎる


……が、その考えは、

「前に涼紀さんに作ってやったクッキーの中に、「うっかり」腐ったバターを入れてしまった事件」


を思い出し、吹き飛ばされる


……あの時、涼紀さんはクッキーをまるで吸い込むように食していた


そのことから、涼紀さんは鋼の胃袋と、何があっても生き返るようなGをはるかに上回る生命力を所持していることを知った


じゃあ………


「…………事故じゃないなら、なんなんだよ」


………


…………………!あ、そうか



成績がやばくなったから……とか?



「………これだっ!」


あのサボリ魔なら、ありえるな


そして、さっすが私!

察しも早い!


鼻高々ににやけていると、後ろから声をかけられた


「………ね、え

………三棚さん……」


「………なんですか?」


そこには、クラス委員の峰さんがいた


「さっきから…



…何独り言言ってるの……?

それから、二十面相みたいな顔マネも……」


「………………」

36:少女匿名:2015/03/04(水) 18:26 ID:3Y.



「…………」


真顔、真顔

そう、無表情を心がけるんだ……無表情を………


思った通り、顔は無表情になったが、心はもう第二次世界大戦ばりに荒れている


は、恥ずかしいぃぃぃ………

独り言とか……

「寂しい奴」って思われたんだろうな……


「ご、ごめんなさい

ちょっと、考え事してて……」


「そう……なんだ。


……でも、びっくりした。

あの三棚さんが、いろんな顔するんだもん」


「?」


私が………いろんな顔、か

そんなに珍しいか?


「………」


……そういや、私はいつも感情を表に出さないようにしていた



………お母さんが、変わってしまったときから………

泣いても、何も変わらないことを知っていたから


「そっか……そんなに珍しい、かな?」


口の端が、自然にへにゃりと上がる


「……!


うん、やっぱなんかレアな感じ!

でも、表情が明るくていいね」


そう言って、峰さんはふわりと微笑んだ

可愛い。めっさ可愛い


……そして、当の私は自分がどんな顔をしているか分からない……


とりあえず、元の顔……無表情に戻してみる


「……!」


い、痛い!遺体!

ほっぺたが……なんかこうつったような感じで……


強いて言うなら肩もみをほっぺたにしているような…………うん、どーでもいーけど痛い


私は、自分自身の表情筋をあまり使っていなかったことを悟った………

……一つ大人になれたね、私


そして、痛がる私にそっと微笑みかける大天使ミネエリス………


「いつも、さっきみたいに笑ってるといいよ。

とにかく明るくて………なんかいいかんじ♪」


「……うん」


ーーーー


だいてんし みねえりす の てんし の ほほえみ


わたし は はなぢ が でそうに なった


ーーーー


鼻にそっとティッシュを押し当てる私

頭にはてなマークをつけて、なおも微笑むミネエリス


次の日、私は貧血で学校を休んだ

37:少女匿名:2015/03/05(木) 22:11 ID:3Y.




「______え?


来て、なかった?」




_____本日の天気、晴れ

雲ひとつ見えない快晴の下………


「う………ん


……えっと、人違いかもだけど………


あの、いつも三棚さんと一緒にいる人でしょ?

中学生くらいの………」


「うん………」



確かに、それは涼紀さんだ


私が頷くと、彼女の唇が困ったように、自身なさげに、動く



「あの………あたし……


昨日、ずっと外にいたけど、あの桜の木の下には………




_____誰もいなかったよ?」


ーーー




「_______今日も………



………こない………か」




涼紀さんが来なくなってから、一週間がたつ




毎日毎日窓の外ばかり気になって……


……授業も、集中できたもんじゃない



______もし……

……もし仮に……









……………もう、会えなくなってしまったとしたら………?




………


『おーい!いくぞー』


『行ってきまーす!

二日後には帰ってくるぞ〜』





「…………

………お父さん……………」



ふと、頭を掠めたお父さんの笑顔



「………」



……もし、本当にもう会えないとしたら………


………私は………神様という存在を信じられなくなるだろう



___願いを、叶えてくれないのなら


私のことを、不幸にしてしまうのなら

私の大好きな人たちを、変えていってしまうのなら




____私の、大切な人を………

…………奪っていくのなら




「私………は……………」

38:うんこまそ:2015/07/29(水) 16:29 ID:e0k

続き、見たいな

39:少女匿名:2015/07/31(金) 12:17 ID:nJ6

うんこまそ様
私、少女匿名は小説板で名前を変えていろんな小説を書いています。
IDを見れば一目瞭然だと思いますが、その小説の更新がしたいです。
でも、こんなに続いて、しかも書いてて楽しかったと思える小説はこれが初めてで、正直この小説の続きを書きたいという気持ちも強いです。
続けようか続けまいか……迷います。
どうしたらいいでしょうか

40:うんこまそ:2015/07/31(金) 15:11 ID:e0k

>>39
んー、俺にとってこの作品は上手いと思ったんだけどなあ。
主人公が成績優秀っていうキャラなのに、
占ツクのつくし(占いツクール信者のこと)みたいに
ただ配役を潰すような使用になってないし、
なんだか共感できるとこもあるし…。
まあ、無理にとは言わないけど、続けていってほしいな。

41:春もすぎて夏ルです。◆ZQ hoge:2015/08/01(土) 14:56 ID:Y7U

読ませていただきました!
テンポがよくて読みやすく、とてもいいと思います!
主人公のキャラがとても好きです。涼紀さんとの会話もとても好きです。
こういう小説、とても私の好みで、憧れです。
できるのなら、これからも続けてほしいてです。

42:少女匿名:2015/08/01(土) 18:52 ID:nJ6

>>40
うんこまそ様
このコメを読んで思わず涙が出てしまいました。
本当に嬉しいです。
私、この小説続けたいと思います。
ですが、私流の小説の書き方が少し変わりました。改行が少なくなって、読みにくくなるかもしれません。
それでも応援してくださる方々がいるなら、私は頑張りたいです。
本当にありがとうございます。

>>41
春もすぎて夏ルです。◆ZQ様
このコメを読んで涙とともに鼻水を液晶に噴射してしまいました。
この拙い小説にはもったいない程の暖かいお言葉、本当に本当に嬉しいです。
上記にもありますが、私はこの小説を続けたいと思います。
これからも、応援よろしくお願いします。

43:春ル◆/M hoge:2015/08/02(日) 18:36 ID:Y7U

>>41
嬉しいです!
では、楽しみに待っていますね

44:うんこまそ sage:2015/08/02(日) 22:11 ID:e0k

>>42
感動してもらえたのと、続けてくださるのとでとても嬉しいです!
ちなみに、改行は少ない方が、本格的な小説っぽくなりますよ〜

45:夏音 ふうり:2015/08/03(月) 14:17 ID:umQ

もっと続けてほしいなぁ〜。
私もこの小説大好きだからさ〜・・・
お願い!(>人<)

46:◆Ss:2015/08/03(月) 23:25 ID:xoY

続きが気になって気になって

47:少女匿名:2015/08/04(火) 00:06 ID:nJ6

ここ最近、飯が喉を通らない。

頭の中がひたすら涼紀さんのことでいっぱいで、他にはなにも考えられないような状態。自然と、ご飯にも目が行かなくなるわけだ。自分じゃ食が細くなっている自覚はないけれど、最近峰さんに「頬痩けてるけど、ちゃんと食べてる?」と言われてしまった。
恋の病を患った乙女にもこんな病状が出ると言うけど、ご飯を食べられないってかなり深刻じゃないか?恋って、一歩間違えば餓死が待っている恐ろしい病気なのね………

「ご馳走様」

橋をおけば、未唯香が驚いたようにこちらを見る。
それも束の間、直ぐに意地の悪い笑みを浮かべて

「ダイエット?漸く腹の贅肉気にし始めたんだね〜」
「………キモ」

吐き捨てるように言ってやれば、未唯香は唖然とした表情になった。目が点になるとはまさにこのことで、少し笑えてしまう。

なにをしても冷たい視線を飛ばしてくる家族とも顔を合わせたくなくて、早足で部屋に入ろうとした時。

「ちょっと」
「………なに」

足だけをぴたりと止めて、そのまま私は動きを停止させる。

氷槍のように冷ややかで、突き刺さるような視線と声。 振り返らなくたって、そこに居るのが誰か分かった。

_____また、延々と続くお小言ですか?それとも「貴方のための説教」と称したただの八つ当たり?
これまでに受けてきた、精神的な苦痛の数々。
それらを指折りで数えながら、私は後ろを向いた。

もう、限界だった。

「あんたのこの間のテスト、まだ見てないんだけど。もう返されたでしょ?
それとも、そんなに人に見せられないような____」

「なにがしたいの?」

母の言葉を遮って、自然と私の口からこぼれた言葉。同時に、喉の奥から熱い塊のようなものが押し上げてくる。

いつか、言おうと思っていた。
でも、言うタイミングがわからなくて。「明日にしよう、明日は必ず言おう」と我慢し続けて一体何年過ぎた?

____面倒くさい。なんで私がこんな人間の言うこと聞かなきゃいけないんだ。

喉元に指が食い込んで、息も出来ないようなただ苦しいだけの日々。
ふとした瞬間に、「この世界から消えてしまいたい」と思うことが幾度となくあった。
でも今は、ただただ怒りがこみ上げてくるだけ。死んでなんかたまるか。

「ただ単に私を苦しめたいだけなら、もう大丈夫だよ。
貴方のお陰で、毎日が地獄のように苦しいから。」

目頭が熱くなったところで無理やり口角を上げて、精一杯の笑顔を作る。

「………っは!アタシはただ……」

「言い訳なんかいらない!」

母の声を聞いて、自分の中で何かが切れた。
自分の固く握られた拳が、壁を強く打つ。

あれ、おかしいな?
この台詞を言う時は、冷静に、淡々と言ってやろうと思っていたんだけど。
でも今は、怒りがふつふつと湧き上がってきて、喉が焼けるように熱くて、視界が霞んでしまっている。
脚本がまるで台無しじゃないか。

「分かってるよ私があんたにとってただのストレス発散の道具でしかないってことぐらい!楽しいんだよね?未唯香と私、明らかに劣っている方を神様みたいに只管崇めてさ!ホンット笑えてくるよ………バカみたい。」

なんでこんな下らない、馬鹿げたたことしていられるんだろう。
なんでこんな阿保みたいに、いとも簡単に人の心を傷つけたり出来るんだろう。
なんでこんな人たちに期待してたんだろう。
「いつか報われる、いつか報われる。」って、従順な奴隷みたいに言うこと聞いてたんだろう。

私の声は、震えていた。
母にこんなこと言うのも、母のこんな顔見るのも初めてで。正面に立つ母の瞳をまっすぐ見据えながら、心の中で「様を見ろ」と舌を出す。

『_______、________、起きなさい。_________』


貴方が私にくれた、命の次に大切なもの。
生まれて直ぐに貰える「それ」も、もう既に忘れてしまった。

「もう、名前も呼んでくれないんだね。」

48:少女匿名:2015/08/04(火) 00:22 ID:nJ6

>>45
夏音 ふうり様

そんな!大好きだなんて……
こんな文才の欠片もない文章を呼んでいただいて、しかもお褒めの言葉もくださって……
本当に本当に嬉しいです………ありがとうございます。
タブレットを抱きながら、ただいま布団の上を絶賛悶え転がり中でございます。
二度目ですが、「大好き」という言葉に思わず涙が出てしまいました……
これからも、少しずつ更新を頑張って行こうと思うます。応援お願いします!

>>46
◆Ss様
ありがとうございます!
この小説を読んでいただいたこと、こんな拙い文章でも続きが読みたいと言ってくれたこと、本当に嬉しいです!
とても暖かいコメント、心の励みになりました。
ちょくちょく更新してまいりますので、これからも応援、お願いいたします!

49:ネトツ◆Ss:2015/08/04(火) 23:34 ID:xoY

>>48

おう、応援してるで

50:宮下:2015/08/06(木) 13:29 ID:etc

面白いですね!これからも頑張ってください!

51:夏音 ふうり:2015/08/06(木) 14:52 ID:umQ

頑張って〜!!!ファイト〜だよ〜☆

52:少女匿名:2015/12/04(金) 20:13 ID:SlM



部屋に入ってベットにダイビング。
沈んでいく布の上に、じわりと涙がにじんだ。

涼紀さんのことを思えば思うほど、あの楽しかった日々を浮かべれば浮かべるほど、涙はとめどなく溢れてきた。
それほどに、彼と過ごした日々は無機質だった私の日常に鮮やかな色を残していったのだ。……その色が、今となっては爪痕として私の心を痛めて行くけれど。

「ああ……」

恋をしたんだ、私。彼と過ごしたあの日々に。

今にでも帰ってきてほしい、あの一瞬一瞬に。
すべての情景が、私の中では大きく大きく、それはもう鮮明に残っていたのだ。

「……帰って、こないのかな。」

もう二度と会えないのかな。

そう思うと、胸がどうしても苦しくなる。
止まりかけていた涙も再び溢れ出し、私の思いをより一層大きくさせた。



_____どうか、消えないで。私の思い出を枯らさないで。

「………もう
……………私を一人にしないで……………」

53:happy:2015/12/22(火) 22:51 ID:p92

小説凄く面白いです!この小説好きなんでこれからも頑張ってください!お願いします!


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