プロローグ
ここは、いつでも平和に暮らせることを約束して作られた町、フューチャーシティー。
そのフューチャーシティーについて、簡単に説明すると…。
フューチャーシティーの南側は、フューチャーシティーの入り口でもあるメインストリート。真ん中にある広場が目立っています。
反対の北側には、商店街やお店がにぎわっています。お買い物をする人や、外食をする人たちがよく来ている様子。
東側に行けば、遊園地や映画館など、大人から子供まで遊べるところが盛りだくさん。それに付け加え、他の町にも自由に行ける小さな駅も建ててあります。
そして西側には、ここフューチャーシティーに住んでいる人たちの家が並んでいる住宅街があります。
毎日色々な出来事があるフューシャーシティーですが、そこに住んでいる人々は、いいことも悪いこともすべて受け入れて、楽しく過ごしていました。
続いては、そのフューシャーシティーに住んでいる少女、リボン・キュートのご紹介をしましょう。
リボンはフューシャーシティーに住んでおり、とくに有名というわけではないですが、とあるメンバーのリーダーをやっています。
そのメンバーの人数は5人。
リーダーの明るくて優しいリボン・キュート、ポジティブで自由に魔法が使えるポリル・マジック、ちょっぴり大げさで純粋なマリア・エンジェル。
メンタルが弱くすぐに落ち込んでしまうクロロ・フラワー、ひっこみ提案で大人しいアクア・ヒーリング。
リボンたちは幼稚園のころから仲がよく、全員がみんなのことを「親友」と認めているのです。
この5人意外にも、フューチャーシティーには様々な人々が住んでいます。
さぁ、今日もリボンたちが、フューチャーシティーで平和な日常を作り上げていきます!
メイジポリル「オッケ〜イ!まずは違う服装に着替えるのから始めようか!
そんな汚れた服装じゃあ、舞踏会になんて行けっこないしね!アハハハハハハ!」
リボデレラ「なんっかムカつく言い方だな…!
まぁいいや!それじゃあ、魔法を使って私が舞踏会に行けそうな服装にしてくれるかな?」
メイジポリル「え〜やだ〜めんどくさ〜いやりたくな〜い」
リボデレラ「こんな魔法つかいに願いごと頼むんじゃなかったよ……。」
クロロ「結局メイジポリルはなんの役にも立ってねーじゃねーか!!」
アクア「お、落ち着いて、クロロ…。」
マリア「こんな魔法つかいさんもいるのですね…!」
大声で怒鳴るクロロと、苦笑いをしながらもなんとかクロロを落ち着かせようとするアクア。
そして、台本に描いてある絵を見つめながら、本当に心の中で思ったことをつぶやくマリア。
本当……いや、普通のシンデレラのお話では、こうふざけてないでリボデレラを助けるはずなのだが…。
メイジポリルはさっき「特別に1つだけ願いごとを叶えてあげる」とリボデレラに言っていた。
それなのに、今度はめんどくさい、やりたくないなどと言っているので、メイジポリルは言っていることが矛盾している。
リボン「アハハ、ごめんごめん!今のは冗談だよ!ちょっとギャグ要素を入れたかっただけ!」
マリア「そ、そうだったんですか!?ビックリしちゃいました…。」
クロロ「もっとちゃんとした続きは無いのか!?」
リボンが言うには、今のはギャグ要素を入れたくてふざけてやったという。
まだ内容の半分も進んでいないというのに、お話の展開がグダグダしすぎではないか?と、クロロは思っていた。
そして、次はちゃんとしたお話の続きがあるお話を、マリアたちに聞かせた。
メイジポリル「オッケ〜イ!まずは違う服装に着替えるのから始めようか!」
リボデレラ「そうだね!私に魔法をかけてもらえるかな?」
メイジポリル「わかった!メイジポリルマジック・ファンタジーイリュージョン!
リボデレラのコスチュームよ、素敵なドレスにな〜れ!」
メイジポリルはリボデレラの方を向き魔法の呪文を唱え、持っていた魔法のステッキをくるくると回す。
その魔法にかかり、リボデレラは違う服装になった。
美しく、まるでお姫様が着るようなキュートなドレスに、頭に上品で女の子らしいティアラ、足には透き通ったガラスのくつ。
リボデレラの服装は、見違えるほど綺麗になった。これなら、舞踏会にいてもおかしくない格好だ。
リボデレラ「わぁ〜!素敵なドレス〜!魔法つかいさん、ありがとう!」
メイジポリル「それじゃあ、次は舞踏会に行けるように馬車を出すよ〜!メイジポリルマジック・ファンタジーイリュージョン!
聖なる光よ、かぼちゃの馬車をここに作り出しなさい!」
今度は舞踏会に行けるように、またさっきのように魔法を使い、魔法のステッキをくるくると回し、たまたま持っていたかぼちゃでかぼちゃの馬車を作り出した。
魔法のステッキから聖なる光が出ると、そのかぼちゃにかかり、豪華なかぼちゃの馬車が完成した。その馬車には、大きなロバもいる。
リボデレラ「かぼちゃの馬車だ〜!すごいすごい!魔法つかいさん、ほんとにありがと〜!!」
メイジポリル「いえいえ!メイジポリルの魔法は役に立ったかな?
あと、魔法は今夜の12時でまでだから、それまでに家に帰ってくること!お姉さんとのお約束だよ☆」
リボデレラ「ハ〜イ!いってきま〜す!」
リボン「リボデレラはメイジポリルに心から感謝し、かぼちゃの馬車に乗って舞踏会に行きました。」
そして、リボデレラが舞踏会に到着すると、メイジポリルの魔法で美しくなったリボデレラは、たちまち注目の的となった。
舞踏会に来ていたリボデレラの姉と継母のクロデレラとマリデレラも、リボデレラのことを小さな声で噂していた。
クロデレラ「ねぇ、お母さん!あの子、みんなの注目の的になってない?しかも、リボデレラに似てるし……。」
マリデレラ「そうですね、なぜでしょう?あんな騒ぐほどでもない小娘が…。(まさか、あの子がリボデレラ?)」
リボテレラ「(私、そんなに変かな?なんか、みんなから見られているような気がする…。)」
マリデレラはリボデレラのことを悪く言い、リボデレラではないかと考えていた(本当にリボデレラなのだが…)。
注目の的となっているリボデレラ本人は、自分が見られていることを疑問に思っていた。
そんな風に思っていると、リボデレラは王子様と偶然目があった。
リボデレラは目があってしまったことに驚いたが、王子様は美しいリボデレラに心を惹かれ、王子様はリボデレラに近づき、こう言った。
プリンスアクア「私と踊っていただけますか?」
リボデレラ「えっ!?……あ、あたしでよければ、喜んで…!」
クロデレラ「あ〜〜っ!あのピンク野郎、王子様と一緒に踊ろうとしてるよ!ムカつくムカつくムカつく!!」
マリデレラ「あんな醜い小娘なんかよりも、このわたくしの方がよっぽど美しいのに…。見る目のない王子様ですね。
(やっぱり、あの子はリボデレラなのかしら……。今、リボデレラは家でお留守番をしているはずなのに…。)」
リボン「……というわけで、リボデレラは王子様のプリンスアクアとダンスを踊ることになりました。」
王子様とダンスを踊ることになり、リボデレラの心の中は嬉しさでいっぱいだった。
しかし、それを見ていたクロデレラとマリデレラは、大層不機嫌になっていた。
クロデレラがいう「ピンク野郎」というのは、髪の毛の色が濃い桃色のリボデレラのことだろう。
これも「アクア」がどちらにも入っていて紛らわしいが、王子様のアクアプリンスはアクアのことだ。
これで登場人物のリボデレラ、クロデレラ、マリデレラ、メイジポリル、プリンスアクアの全員が揃う。
クロロ「お〜!リボデレラの話ではアクアが王子様なんだ!アクアにピッタリの役じゃん!
でも、本物のマリアさんはあんなに口悪い奴じゃないと思うのだよ…。普通にマリアさんが主人公とかでよかったのに。」
アクア「そ、そうかな?ありがとう…!でも、自分は個性的でいいと思うな…!」
マリア「元々、私の口は悪いと思っていましたが…。確かにそれも個性的でいいですね!
シンデレラのリボデレラさんも、王子様のプリンスアクア様も、みんな素敵なキャラだと思います!」
クロロ「(…でも、口が悪いのって悪い意味での個性だよなぁ……。)」
と、3人で会話をしている中、クロロだけは心の中でそう思っていた。
マリアに悪い方には考えてほしくなかったので、アクアは個性的でいいと言ったのだろうか。
ポリル「そして、リボデレラはプリンスアクアと楽しくダンスを踊りました。」
リボデレラ「(王子様とこんな風にダンスを踊れるなんて、幸せだな〜…。)」
リボデレラとプリンスアクアは、幸せな気持ちでダンスを踊り続けた。この時間がずっと続けばいい、と思うほどに。
しかし、そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、12時の鐘がゴーン、ゴーンと鳴り響いた。
その途端、魔法つかいのメイジポリルからの言葉をとっさに思い出し、我に返るリボデレラ。
リボデレラ「(あっ!もう12時…!魔法が解けちゃう!!)」
プリンスアクア「どうしたのですか?」
リボデレラ「ごめんなさい!あたし、もう帰らなくちゃ…!」
プリンスアクア「ひ、姫!?待ってください!せめて、あなたのお名前だけでも…!」
魔法が解け始めると、リボデレラは一目散に舞踏会をやっていたお城から去っていった。
なんとかリボデレラを引き留めようと声をかけたプリンスアクアだったが、家に帰ることに夢中になっていたので、話を聞いているどころではなかった。
プリンスアクアの前には、リボデレラが急いでいたせいで脱げてしまった、ガラスのくつの片方だけが残されていた。
本来はガラスのくつも無くなってしまうはずなのに、なぜかガラスのくつだけは消えていなかった。
舞踏会が終わった次の日…。
リボデレラは、またいつものように姉と継母にこき使われていた。
クロデレラ「おいリボデレラァッ!!あんな少ない飯じゃたりねーんだよ!もっと飯持ってこい!」
マリデレラ「なにをやっているのですか?さっさと掃除を済ましなさい!」
リボデレラ「は、はい!わかりました〜〜!!」
クロロ「ちょっとちょっと!クロデレラは食べ物のことについてうるさすぎない!?
いつも月夜に米の飯とも言うんだし、食べれるだけ幸せなんじゃ…。」
リボン「そうかな?でも、クロロはごはんのことにうるさいイメージがあったからさ〜!」
ポリル「うんうん!だから、クロデレラはごはんにうるさい感じにしてみたよ!」
クロロ「別に俺は食べ物にうるさくないんだけど!?」
お話の中でのクロデレラが食べ物にうるさいのは、登場人物にしたクロロが食べ物にうるさいイメージがあったからだそうだ。
しかし、普段のクロロはそんなに食べ物にはうるさくない(むしろ、リボンとポリルの方が食べ物にうるさい方である)。
リボン「リボデレラは、クロデレラとマリデレラに言われたことを、すべてやっていました。」
ポリル「そんな時、リボデレラの家のインターホンが鳴りました。」
マリデレラ「…?誰でしょう…。」
クロデレラ「リボデレラ行ってきてよ!うちは今手が離せないの〜」
リボデレラ「えぇっ!?あ、はい!(やっぱりあたしが行くんだ……。)」
インターホンが鳴った時、マリデレラは優雅に紅茶を飲んでいた。クロデレラは、リボデレラが作った高そうなハンバーグを食べながらゲームをしていた。
そしてリボデレラは、やっていた掃除を一旦中断し、玄関の方へと向かい、扉を開けた。
リボデレラ「はい…どなた様でしょうか?……って!お、王子様!?」
クロデレラ&マリデレラ「!?」
なんと、そこに立っていたのは、王子様のプリンスアクアだったのだ。リボデレラは驚いて、つい大声を上げてしまう。
その大きな声が聞こえたのか、クロデレラとマリデレラにも気付かれてしまい、2人はすぐに玄関に来た。
マリデレラ「王子様!?どうしてここに…!」
プリンスアクア「失礼します。今、このガラスのくつがぴったり合う女性を探しているのですが…。」
そう言って、ブリンスアクアは片方のガラスのくつを3人に見せた。
リボデレラ「(あっ!あのガラスのくつ……昨日あたしが履いてたやつだ!)」
クロデレラ「ガ、ガラスのくつ…ですか?それじゃあ、私が履きます!」
マリデレラ「いいえ、ここはわたくしが最初に履きますわ!クロデレラはあとにしなさい。」
クロデレラ「は、はい…!」
クロデレラとマリデレラは、リボデレラと同じようにプリンスアクアが家に来たことに驚いていた。
だが、その綺麗なガラスのくつを見ると、すぐにでもそれを履きたがろうとする。
しかし、順番ということでマリデレラが1番最初に履くことになった。
クロデレラ「お母様、どうですか…?」
マリデレラ「こ、こんなの履けませんわ……。」
クロデレラ「じゃあ次は私ですね!」
なんとか履こうとしたマリデレラだったが、サイズが合わずまったく履けなかった。
そして、次はクロデレラが履くことになり、ガラスのくつに足を入れた。
クロデレラ「あ、履けた!履けたよ王子様…!
…って!ぜんぜん履けてないだとォッ!?もう少しで履けそうなのにいぃ〜!」
リボデレラ「お姉さんも履けないかぁ〜…。それじゃあ、最後はあたしが!!」
マリデレラ「ふん、どうせリボデレラも履けないに決まっていますわ。」
クロデレラ「お母様……それ、負け犬の遠吠えだから言うのやめた方がいいよ。」
マリデレラと同様、クロデレラもガラスのくつを履けず、最後はリボデレラがガラスのくつを履すこととなった。
ガラスのくつが履けなかったのが悔しいのか、マリデレラはどうせリボデレラも履けないと言っている。
だが、メイジポリルが魔法できちんとリボデレラのサイズに合わせておいてくれたので、リボデレラがガラスのくつを履くとピッタリだった。
リボデレラ「わぁ〜!ピッタリ〜〜!」
クロデレラ「う、嘘!なんで…!?」
マリデレラ「どうしてリボデレラはピッタリなんですの…?こんなのおかしいですわ!!」
プリンスアクア「あなたが昨日の姫だったのですね…!ようやく見つけました。」
リボデレラ「はい!あたしも、もう1つのガラスのくつは持っていたので…。」
と言い、リボデレラは姉と継母に見つからないよう隠しておいた、もう片方のガラスのくつをブリンスアクアに見せた。
プリンスアクア「姫、昨日は私と踊ってくださり、ありがとうございました。私でよろしければ、結婚していただけますか?」
リボデレラ「はい、喜んで!!」
リボン「その後、リボデレラとプリンスアクアは結婚式をあげ、姉と継母がやってきたことをすべて許し、いつまでも幸せに暮らしましたとさ!」
ポリル「めでたしめでたし!」
台本に書いてあったことをそのまま読み、そこに描いてあった絵を見せた後、2人はその台本をゆっくりと閉じた。
少し長くはなったが、これにてリボデレラのお話は、幕を下ろしたのだった。
マリア「リボンさん、ポリルさん!聞かせてくれてありがとうございました!そして、お疲れさまです。」
クロロ「色々とツッコミどころ満載だったけどね…。
まぁ、いい暇つぶしにはなったよ。ありがとな!」
アクア「よかったよ…!」
リボデレラのお話を読んでいたマリアたちは、笑顔で拍手をしながら感想を言う。
リボン「ありがとう!!このリボデレラのお話は、1ヶ月前から作ってたんだ!」
ポリル「そうそう!そうなんだよ!
学校から帰ってきて宿題をやった後には、すぐ台本を開いてリボデレラたちの絵を描いてたのを思い出すなぁ…。」
マリア「すごいですね!私には真似できませんよ…!」
アクア「うん…!お話もいいけれど、絵も可愛かったな…。」
ボリル「えへへ!これでも頑張った方なんだよ〜?ま、ポリルはいつも頑張ってるけどね〜♪」
クロロ「へ、へえぇ…。とりあえず、頑張ったのはわかったよ。」
どうやら、リボデレラのお話は1ヶ月前から作っていたという。
このリボデレラを作ろうと思ったのは、さっきもリボンが言っていたように、作者の2人がシンデレラが大好きだかららしい。
ポリル「みんな、リボデレラのお話を聞いてくれて、本当にありがとう!!」
リボン「最後まで聞いてくれたみんなには、感謝の気持ちを込めて、ポリルが描いてくれたリボデレラたちの絵をプレゼントしま〜〜す!」
お話を聞いてくれたことにお礼を言ったあとには、みんなにリボデレラのお話に出てきた登場人物が描かれている絵をプレゼントしようとしている様子。
リボンはベッドの中に手をつっこみ、またもや自分のベッドに隠してあったと思われるその絵を出した。
リボン「これがその絵です!」
マリア「おぉ〜!これもすっごく可愛い絵ですね!これがもらえると思うと、幸せです…!」
アクア「うん…!自分も上手だと思うな…!」
ポリル「ありがと〜!やっぱり、マリアとアクアはポリルの絵がわかってるね!」
クロロ「ポリルは自意識過剰なくせに、こういう絵だけは上手いんだよなぁ〜…。」
ポリル「し、失礼だな…!
……まぁいっか!ポリルの絵が上手いっていうことは認めているみたいだし、例え自意識過剰でも、それはそれで自分に自信があっていいことだし!」
リボン「ポリル、やはりポジティブすぎる…!」
そんな会話をしていると、もう夕方になっていたので、ポリルたちは自分の家へと帰っていった。
このことは、思い出としてポリルが描いたあの絵を、リボンたちで大切にすることにしたのであった。
Episode 5 メリー・クリスマス!サンタさんの正体って誰なの?
今日の日付は12月23日。明日と明後日はクリスマスイブorクリスマスというイベントがあるので、最近はそのことで会話をしている人が何人もいる。
リボンたちもフューチャーシティーのお店が並んでいるところを歩きながら、こんな会話をしていた。
リボン「明日はクリスマスイブだね!」
ポリル「うん!ポリル、今年も超いい子にしてたし、絶対にサンタさんが来る自信あるよ!!」
クリスマスの話題を笑顔で振るリボンと、大きな声で元気よくそういうポリル。
マリア「私には来るかどうかはわかりませんが……やっぱりクリスマスは楽しみです!」
アクア「最近はなるべく早く寝てるんだ…!」
リボン「やっぱクリスマスが来ると思うとワクワクするよね!プレゼント楽しみすぎる…!」
クロロ「俺はサンタとか信じてないから。どーせ親だって思ってるし。」
リボン「じゃあ親がプレゼント置いてる現場見た?」
クロロ「見てるわけないでしょ!ただ親だって思ってるだけだよ!」
やはり、なんだかんだ言ってリボンたちもクリスマスは楽しみにしているらしい。
メンバーの中で、クロロだけはあんな風に言っているが、結局はプレゼントを楽しみにしているのだろう。
リボン「それでねそれでね!クリスマスイブの夜、試したいことがあるんだ!」
4人「試したいこと…?」
リボン「そう!簡単にいえば、クリスマスイブの夜はサンタさんがプレゼントを配りに来るだろ?
だから、監視カメラを部屋に設置して、サンタさんは誰なのかを探るのだよ!!」
ポリル&クロロ&アクア「えええぇぇ!?そんなこと出来るの!?」
マリア「で、でも、そうしたらサンタさんが来なくなっちゃうんじゃないでしょうか…?」
リボン「大丈夫大丈夫!あたしの枕元には、ちゃーんとサンタさんの大好きなクッキーを置いてあるから!」
クロロ「サンタさんはクッキー好きかなんてわからないでしょ!」
なんと、リボンは監視カメラを部屋の見えないところに場所に設置し、サンタさんが誰なのかを探るという。
リボンは毎年24日の夜にサンタさんからプレゼントをもらっているので、その日の夜に実行するようだ。
24日の夜…。
リボンは自分の部屋のすみっこの壁に監視カメラを設置し、枕元にクッキーを用意し、もうベッドに入って寝ようとしているところだった。
リボン「これで準備は完璧…!
明日はついにサンタさんの正体がわかるのかぁ〜!プレゼントも楽しみ…!」
リボンのお母さん「リボン〜、もう寝なさい!寝ないとサンタさん来ないわよ?」
リボン「はーい!おやすみなさ〜い!」
違う部屋からリボンのお母さんの声が聞こえたので、リボンはもう寝ることにした。
目をつむり、サンタさんが来ますように、と心の中で願っていると、いつの間にかリボンは眠りについていた。
そして翌朝……。
目覚めると、枕元にあったクッキーはすっかり無くなっており、その代わりにリボンの好きなアニメのプリキラシール手帳DXが入っている大きな箱が置いてあった。
シールは普通に好きなリボンだが、親友のマリアはもっと大好きなので、マリアにこのプレゼントがきたら大喜びであろう。
リボン「わ〜い!プレゼントだ!!やっぱり今年もサンタさんは来てくれたんだね…!」
と、瞳をきらきらと輝かせる。このプレゼントのおかけで、いつもはある眠気がどこかに吹き飛んでしまったようだ。
そう独り言を言ったあとは、部屋のすみっこの壁に設置されていた監視カメラを止めにいき、それに映されていた映像を見た。
リボン「どれどれ〜?……ん!?」
さっそく映像を見ようとすると、なんと昨日から映していた映像が保存されておらず、消えていたのだ。
プレゼントを置いているところを見られたくないので、サンタさんが来たときに消したのだろうか?
リボン「え!?なんで!?なんで消えちゃってるの〜!?」
突然のことだったので、リボンはなんでなんでと焦っていた。
プレゼントはいいものを置いていってくれたが、やはり正体だけは知られなかったのだろうか…。
その後、リボンは少し落ち込みながらも、そのことをポリルたちに話した。
ポリル「でも、プレゼントがもらえたのならよかったじゃない!
ちなみにポリルは魔法のことがいっぱい書かれている本をもらったよ!メリー・クリスマス!!」
リボン「確かにプレゼントは嬉しかったけど……。」
クロロ「監視カメラで撮ったり、変なことするからだよ。次はプレゼントももらえなくなるかもよ?」
リボン「ええぇっ!?それだけは絶対ヤダ…!」
クロロの言葉を聞くと、更に下を向いて落ち込むリボン。
アクア「アハハ…。でも、監視カメラを置いたりしなければいいんじゃないかな…?」
マリア「そうですよ!来年もきっとリボンさんのところに来ると思います。」
リボン「そ、そっか…!やっぱりそうだよね!
サンタさんはいつでもみんなを見捨てない、とってもいい人なんだから!!」
クロロ「まったく……。リボンは人に言われると、すぐポリルみたいにポジティブになるんだから!」
リボン「う、うるさいな〜!」
映像が消えたことは謎だが、プレゼントをもらえたことは嬉しかったので、リボンはサンタさんに感謝をすることにした。
結局今年もサンタさんの正体がわからぬまま、クリスマスを過ごしていくリボンたちなのであった。
Episode 6 マイペースだからしょうがないのです!
誰もが寒いと思うだろう冬の朝。フューチャーシティーのポリルの部屋では、まだポリルがぐっすりと眠りについていた。
今はもう冬休みで学校がないので、ポリルはぐっすりと眠っていた。
ポリル「すやすや…すやすや…。」
なにも知らず気持ちよさそうに寝ているポリルだが、今日はリボンとポリルとクロロの3人で遊ぶことになっているのだ。
今の時間は午前8時40分。約束の時間は8時30分なので、完全に遅刻している。
それを知らせるように、タイミングよく目覚まし時計のアラームが鳴った。
ポリル「ん…?ふあぁ〜、もう朝かぁ…。」
鳴っていたアラームを止め、ゆっくりと起き上がったポリルだったが、3人で遊ぶということはすっかり忘れているようだ。
ポリルはマイペースor時間にルーズな奴なので、きっと思い出しても「ちょっとくらい遅れても大丈ブイ!」で済ませてしまうだろう。
そのころ、リボンたちは…。
リボンの家の近くにあり、みんなでよく遊んでいる小さな公園でポリルを待っていた。
リボン「う〜ん、う〜ん…。ポリル、遅いね〜」
クロロ「こんなの遅いもいいとこ!いつまで待たせるの?」
リボン「思ったんだけどさ、ポリルはマイペースだからまだ寝てるんじゃない?この前なんてお昼の12時まで寝てたって言ってたし!」
クロロ「じゃあ、ポリルの家行くよ!こんな寒いところずっと待ってられんわ!」
リボン「そうだね!そうしよそうしよ〜〜!
(この場所で待ち合わせしようって言い出したのはクロロのくせに…。)」
ポリルが起きた時、リボンとクロロの2人は、そんな理由でポリルの家に行こうと話をしていたところだったようだ。
まだリボンは怒ってはいないが、クロロは怒りっぽいので、少し怒っているようだった。
しばらくポリルの家の方に向かって歩いていくと、ポリルの家の前に着いたので、インターホンを押した。
リボン「ポリル、約束忘れてないかな〜?」
クロロ「こんなに遅いんだから完全に忘れてるでしょ…。」
インターホンを押して少し立つと、ゆっくりと扉が開き、まだ眠そうにしているポリルが目を擦りながら出てきた。
ポリル「ふわあぁ〜〜…。2人ともおはよぉ〜……。」
リボン「ポリル、おっはー!まだ寝てた?睡眠の邪魔しちゃったらごめんね!」
クロロ「ごめんね、じゃない!
ポリル、今日は俺らと遊ぶって約束したのに、なんで来なかったの!?」
ポリル「えぇ〜?そうだっけ〜?」
クロロ「そうだよ!!なに寝惚けてんの!?」
ポリル「ごめんごめん!最近は夜遅くに寝るから、朝はなかなか起きられなくって……。」
リボン「ポリルはマイペースだし、こういうことがあるのはしょうがないか〜…。」
まだ着替えてなかったのか、パジャマ姿で現れたポリル。
クロロは時間に厳しいので、マイペースで時間にルーズなポリルのことを怒っていた。
クロロ「マイペースだからってなんでも許されるわけじゃないだろ!
一寸の光陰軽んずべからずってことわざでもいうし、遊ぶ時間が少なくなる!」
リボン「まぁまぁ!ポリルも悪気があってやったわけじゃなさそうだし…。」
クロロ「わかったよ!もういいけど、すぐ着替えて公園に来るんだぞ?」
ポリル「はぁ〜い!着替えてきま〜す……。むにゃむにゃ…。」
そう眠そうに返事を返し、ポリルはなるべく早く着替えを済ませ、リボンたちと遊ぶことになった。
10時からはリボンがマリアと一緒に料理を作ることになっており、クロロもアクアと宿題をする予定があるので、3人はそれまで楽しく遊んだ。
そう3人が楽しく遊んでいると、リボンは公園の時計を見てこう言った。
リボン「……あっ!もうすぐ10時だ!
あたし、10時からはマリアと一緒に料理を作る約束してるんだよな〜。」
ポリル「そうだったの?」
リボン「うん、そうだよ!今日はマリアと一緒にオムライスを作る予定なの!」
クロロ「あ〜!そういや、俺も今日はアクアと一緒に宿題する予定なんだっけ……。」
ポリル「クロロもなの!?みんな冬休みなのに忙しいね〜…!」
リボン「…というわけで、あたしはこれからマリアの家に行ってくるよ!じゃ、まったね〜!」
ポリル&クロロ「バイバ〜〜イ!」
手を振りながらそう言い残し、リボンはマリアの家へと向かって行った。本人はオムライスを作ると言っていたので、今日のお昼はそれを2人で食べるのだろうか?
ポリルとクロロも、手を振りながらリボンのことを見届けた。
ポリル「リボン帰っちゃったけど、これからどうする?クロロ!」
クロロ「ん〜、アクアと宿題する時間は午後の2時だし、昼飯食べる時間は12時半くらいだし……もうちょっとだけ遊んでるか!」
ポリル「そだね!遊ぼ遊ぼ〜!」
クロロ「あ、その前にちょっと大事なお話が…。」
ポリル「ん?なになに?」
まだ時間に余裕はあるということで、ポリルとクロロはもう少し遊ぶこととなった。
しかし、クロロはなにか大事な話があるというので、ポリルはその話を聞くことにした。
クロロ「いきなりで悪いんだけど、ポリルの予定がなかったら、また明日の3時にこの公園に来てくれる?」
ポリル「えぇ〜?別にいいけど、なんでいきなり?」
クロロ「だって、ポリルいっつもマイペースだし時間にルーズじゃん!
こういうのって苦手な人もいるみたいだし、少しでも改良した方がポリルのためにな……。」
ポリル「あ〜!わかった!!
クロロ、ポリルのこと好きになったんでしょぉ〜?だからこうやって明日も遊ぼうって誘ったんだよねっ!」
クロロ「んなわけあるかいッ!!
……いい?とにかく、予定がなかったら明日の3時にここに来ること!わかったね!?」
ポリル「なんだ〜、ポリルのこと好きじゃなかったのか〜…。まぁいいや!明日また来ますよ〜っと!」
どうやら、クロロはポリルがマイペースで時間にルーズなのを治させようとして、この話をしたらしい。
2人は明日の3時にこの公園に来ることを約束をし、お昼が来るまではいつも通り楽しく遊んだ。
その次の日……。
時間は午後2時54分。クロロは自分の家で冬休みの宿題をやっていた。
本当はゲームなどをしたいところだが、最近はやり過ぎで家族に怒られているし、宿題はもう少しで終わるため、なるべく早くに終わらせようとしていた。
クロロ「あ、もうそろそろ約束の時間だっけ…!」
宿題をやっている途中、クロロはふと昨日の約束のことを思い出したので、一旦宿題をやめ公園に行った。
そして、クロロは3時まで公園で待っていたが、ポリルが来る気配はない。今公園にいるのは、クロロと近所の子供たちだけだ。
「なにやってんだよ…。」と心の底で思いながらももう20分ほど待ち続けたが、やはりポリルは来なかった。
仕方がないので、クロロはまた昨日のようにポリルの家に行き、ポリルにこのことを言いに行った。
クロロ「ポリル〜!いないの〜?」
さっそくクロロはポリルの家に行き、インターホンを鳴らしポリルのことを呼んだ。
すると扉が開き、ポリルが笑顔で出迎えてくれた。
ポリル「あっ!クロロ!いらっしゃ〜い♪なんの用?」
クロロ「ちょっとポリル!約束破ってなにしてたの!?」
ポリル「え?どういうこと?ポリル、なにも約束破ってないんだけど…。」
と、ポリルのことを見て怒鳴りつける。会ってすぐに怒鳴るどうかとは思うが、これはポリルが悪いので仕方がないことだろう。
この時は朝ではなかったので、ポリルはぜんぜん眠そうじゃなかった。
クロロ「だーかーらー!さっき公園に来なかったでしょ!?昨日3時に来るって約束したのに…!」
ポリル「あ〜それね!もうとっくに行ったよ?でも、あの時クロロ来なかったんだよねぇ〜…。」
クロロ「……はぁ?」
ボリルが言うには、もうとっくに公園で待っていたとのこと。
よく状況がつかめないまま、クロロはポリルの話を引き続き聞くことにした。
ポリル「約束破った〜って言うけどさ、クロロの方こそ破ってるじゃん!
ポリルはねぇ、ちゃーんと午前3時に公園に行ったの!でもクロロは来なかったでしょぉ〜?」
クロロ「アホかッ!!午前3時に来いなんて言ってねーよ!普通は午後に来るだろ!」
ポリル「え、そうなの?」
クロロ「そうだよ!!なんでそんな夜中に来るかねぇ!?」
なんと、ポリルは午後の3時ではなく、午前の3時にあの公園に来たらしい。
ポリルが午前の3時に来たとわかったとたん、クロロは心の中で思ったことをすぐさま言い放つ。
ポリル「ごめんごめ〜ん!今度からは気を付けるわぁ〜!」
クロロ「地団駄を踏みたいくらいムカつく…!
また今度やるとしたら、午前と午後のこともちゃんと伝えないとなぁ……。」
最初からあまり期待はしていなかったが、予想外の出来事が起こってしまったことから、クロロの心の中は怒りと悲しみでいっぱいだった。
しかし、またポリルのマイペースを少しでも治させようと努力するクロロであった。
Episode 7 クロロが風邪!?お見舞いにレッツラゴー!
お正月を終え、2017年という新しい年を迎えたフューチャーシティー。
この前まではまだ2016年の10月だったと言うのに、時間が立つのは早いものだ。2017年も、リボンたちはフューチャーシティーで平和な日常を作り上げていくであろう。
しかし、今日はリボンたちの親友のクロロが風邪を引いたということを、リボンたちは耳にした。
マリア「え〜!?クロロさんが風邪…!?」
リボン「そうなの!あたしもこの間はクロロと遊ぼうって思ってたんだけど、風邪引いちゃったらしくて…。」
ポリル「ああ見えて、クロロは体弱いみたいだからね〜…。心配だな〜……。」
3人はフューチャーシティーにの東側ある遊園地の近くを歩きながら、クロロのことを話し合っていた。
実は、メンバーの中でクロロだけは体が弱く、体調を崩し風邪を引くことが多いのだ。
リボン「じゃあさ!明日みんなでお土産持ってクロロの家にお見舞いに行かない?きっとクロロも喜ぶと思うんだけど…!」
ポリル「それいいね!さんせ〜い!」
マリア「そうですね!そうと決まれば、お見舞いに持っていくものを決めないと……。」
リーダーのリボンの提案で、3人は明日クロロのお見舞いに行くこととなった。
「親友が風邪を引いたんだから、お見舞いに行かないわけにはいかないよ!」と、リボンは思ったのだろうか。
翌日。リボンたちはそれぞれお土産を持ち、クロロの家に行きお見舞いに来たとクロロのお母さんに伝え、家に入らせてもらった。
3人「お邪魔しま〜す!」
クロロの部屋は、男の子らしく青色や水色が目立っている部屋だ。クロロはその部屋にあったベッドにいた。
どうやらアクアもちょうどお見舞いに来ていたのか、ベッドにいるクロロと一緒にお話をしていた。
クロロ「あっ!リボンたちじゃん!来てくれたんだ!」
リボン「やほー!クロロが風邪引いたっていうからお見舞いに来たよ!
アクアもここにいると言うことは、あたしたちと同じでお見舞いに来てたの?」
アクア「えっ…!?う、うん!そうだよ…。」
相変わらず明るく高い声のリボンと、弱々しい声のアクア。
そんなアクアの手には、お土産と思われる花束がにぎられている。クロロはお花が大好きなので、クロロにこの花束をあげるのだろう。
ポリル「アクアが持ってるその花束、綺麗だね〜!クロロにあげるの?」
アクア「ありがとう、ポリルちゃん…!クロロにあげようと思って持ってきたの……。」
マリア「いいですね!私はこんなものしかご用意できませんでしたが、よろしければ受け取ってください。」
クロロ「マリアさんもアクアもありがと!風邪は万病の元ともいうし、早く治さないとな〜…。」
マリアは持ってきていたバッグに手を入れ、その中から高そうなヨーグルトを取り出した。
そのヨーグルトは非常に値段が高く、ヨーグルトが大好きな人も口にしたことがないと噂されている品物だった。
こんにちは、青蓮です。
一通り読ませていただきましたが、
非常にふわふわした作品ですねー。
平穏な日常を書き綴っているので、
悪く言えば刺激がないですが、
逆にそれが新鮮でした。
キャラクター達のトークも話題がぶっ飛んでいたりして、
かなり面白かったです!
まだまだ、いろんな日常を書き綴ってくれることを願っています。
それではー
>>40
青蓮さん、感想ありがとうございます!
返信が遅くなってしまいごめんなさい。
確かに、言われてみれば確かに刺激がないですね…!申し訳ありません。
刺激なところも少しずつ増やしていきたいと思います。アドバイスしてくださりありがとうございした!
キャラたちのトークは面白くしようとしていたので、そう言ってくれて嬉しいです!
誤字やミスが多かったと思われましたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
これからも書いていきますので、何卒よろしくお願いします!
ポリル「あ〜っ!そのヨーグルト、ポリルが食べたかったやつだ〜!」
マリア「えっ!?そうだったんですか?」
ポリル「うんうん!食べたくても、値段が高くて買えなかったんだよね〜…。」
マリア「では、後日お金に余裕がありましたら、ポリルさんにもこのヨーグルトをプレゼント致しますね!」
ボリル「わ〜い!ありがとう!」
リボン「おぉ!ポリル、よかったね〜!」
どうやら、この高そうなヨーグルトはポリルが食べたかったものらしい。値段が高いなので、きっとポリルも買えなかったのだろう。
それなのに、どうしてマリアは買えるのかというと、マリアは成績がよく家のお手伝いも適度にするので、ごほうびとして家族からはよくおこづかいをもらっているのだ。
なので、そのおこづかいを使って値段の高いヨーグルトを買ったのだろう。
リボン「今のヨーグルトで思い出したんだけどさ、風邪の時っておかゆ食べるといいらしいよ!あとは消化にいいものとか…!」
クロロ「あ、それ知ってる!消化にいいものって聞くと、うどんくらいしか頭に思い浮かばないけどね…。ゴホッゴホ!」
アクア「クロロ、咳してるけど大丈夫…?」
クロロ「ん?あぁ、大丈夫だよ!たぶん…。」
ポリル「無理しないでね〜?」
手で抑えて咳をするクロロと、クロロのことを心配するポリルとアクア。
リボンがいうには、今のクロロのように風邪を引いた時には、おかゆや消化にいいものを食べるといいという(おかゆは定番であるが…)。
マリア「……あっ、そうだ!こんな時は、実際におかゆを作ってみる、というのはどうでしょうか?」
リボン「それいいね!みんなで協力しあって、クロロに作ってあげようよ!」
アクア「うん…!頑張ろう…!」
クロロ「わざわざありがとう…!なんか、こう考えるとみんなって優しいんだな。」
ボリル「まぁこのメンバーの中で1番優しいのはポリルだろうけどねっ♪」
クロロ「お前のそういうのが自意識過剰だっつーの!!…ゲホッゲホ!」
大声を出したせいで、また咳き込むクロロ。ツッコミ役というのは大変なものだ。
このあとは、4人で力を合わせておかゆを作ってあげることにした。
というわけで、4人はさっそくクロロのお母さんにキッチンを使いおかゆを作っていいかと聞いた。
クロロのお母さんは一見厳しくて怖いと思われがちだが、根は優しい人なのでキッチンを使うことをOKしてくれた。
アクア「まず用意するものは…。」
リボン「あ!ちょっと待って!
ここはお菓子作りが得意なポリルに作ってもらわない?あたしたちはサポート役で、材料を用意したりするの!」
マリア「それはいいですね!お菓子作りが得意なポリルさんなら、きっと美味しいおかゆを作ってくれますよ!」
アクア「じ、自分はいいと思うけれど、ポリルちゃんはいいのかな…?」
ポリル「料理とお菓子作りのことならポリルにお任せ!……つまり、ぜんぜんオッケーってことだよ!」
アクア「!よかった…。」
リボン「よし、決まりだね!それではスタート!」
今度はリボンの提案で、お菓子作りが得意なポリルがおかゆを作り、リボンとマリアとアクアの3人はサボート役として材料を用意したりすることとなった。
見に来たよ〜!
いつ見ても面白い!確かにツッコミ役は大変だよねwww
これからも頑張ってね!
>>43
このはだ!お久しぶり!
ありがとう!しかもメンバーの中では1人しかツッコミ役がいないから余計大変だよね…ww
更新は遅いけれど、これからも頑張るよ!
ポリル「えーっと、まずはお米を洗って…。」
リボン「はい!しゃもじあったよ!一応塩も置いとくね!」
ポリル「あ!ありがと〜!助かるよ!」
まずは全員手をきちんと洗ってから、おかゆを作り始めた。
お米を洗ったり炊いたり塩を入れたりと、ポリルは丁寧におかゆを作り上げている。サポート役のリボンたちも、頑張っている様子。
そんなこんなで、ようやくおかゆが完成した。
リボンたちはおかゆを持ち、クロロの部屋へと向かう。
リボン&ポリル「クロロ〜!おかゆできたよ〜!」
クロロ「おぉ!もうできたんだ!作ってくれてありがとな!」
マリア「私はほとんど出番がありませんでしたが、ポリルさんの作ったおかゆなら、きっとおいしいはずですよ!」
アクア「ど、どう?食べれそう…?」
クロロ「まあこれくらいなら食べれそうだよ!それではいただきます…!」
そう言って、クロロは綺麗な鉄のスプーンでおかゆを一口食べた。
作った本人のポリルは料理とお菓子作りのことには自信があるので、ドヤ顔でクロロのことを見ている。
ポリル「どう!?おいしいでしょ!?」
クロロ「うん。これは結構美味だと思うよ!」
どうやらおかゆは美味しかったらしく、クロロは笑顔でそう答えた。
ポリル「美味?美味ってなに?」
マリア「おいしいってことですよ!」
アクア「確かにポリルちゃんの作ったおかゆ、おいしそうだったもんね…!」
ポリル「そっかそっかぁ!やっぱりねぇ〜そうだよねぇ〜。ポリルは料理もお菓子作りも天才並みだよねぇ!
そして性格もよく頭もいい……!まさに完璧日本一!これなら将来いいお嫁さんになれるよポリル!ワッハッハッハッハ!!」
マリア「え…?」
クロロ「もういちいち細かいところまでツッコむのもめんどくさいよ…。ゴホッゲホゲホ!」
アクア「ア、アハハ…。」
リボン「(なんかポリルのせいでクロロの風邪が余計悪化してそうな気がする……大丈夫かな?お大事にね、クロロ!)」
このあとはクロロの邪魔にならないよう、リボンとポリルは渡しそびれていたお土産を渡し、4人揃ってすみやかに家へと帰っていった。
お見舞いに来てくれたことは嬉しかったが、やはりクロロはツッコミ役というのが安定してしまっているので、風邪の時にまでツッコミをするのは苦痛なクロロだった。
Episode 8 思い出し笑いなんて困ります!
日曜日。その日は学校も休みなので、今日はリボンとポリルとマリアの3人で遊ぶことになっていた。
遊ぶ場所は、昨日掃除したばかりのポリルの家。そのポリルの部屋で、みんなで仲良く雑談することに決定された。
ポリルの部屋で雑談する時は、いつもミニサイズで水色のテーブルを真ん中に置き、そのテーブルを囲んで話したり勉強をしたりしている。
なので、今日も変わらずテーブルをポリルが置いてから、テーブルをみんなで囲んだ。テーブルの上には、3人が用意したチョコレートやポテトチップスなどのお菓子たちが乗せられている。
そして、1番最初に話題を振ったのは、みんなのリーダーでもあるリボンだった。
リボン「そういえばさ、この前思い出し笑いしちゃったの!しかも授業中に…。」
ポリル「あ〜!ポリルも結構前に思い出し笑いしそうになったよ!あれ堪えるのムズイ…!」
マリア「思い出し笑いですか〜、確かに笑っちゃいけない時に笑いそうになる時ってありますよね!」
リボン「うんうん!あるある!」
どうやらリボンは少し前に学校の授業中に思い出し笑いをしてしまったらしく、そのことを話した。
ポリル「ところで、リボンはなにを思い出して笑っちゃったの?」
リボン「この間の学校帰りにさ、ポリルがダジャレ言ってたじゃん?
アイスを愛す〜とか、ニューヨークで入浴〜とか。それで思い出し笑いしちゃったんだよ…。」
ポリル「あんなので笑っちゃったの!?マジか…!あんなのただ友達に聞いただけのクソつまらないダジャレだったのに……。」
マリア「でも面白いダジャレも結構ありますよ!ダジャレを言うのは誰ジャ、とか!」
ポリル「それで笑えるマリアがすごいよ…。」
と、ポリルは苦笑いをした。
この会話を聞いていると、ポリルはダジャレでまったく笑えない人らしい(ならばなぜ学校帰りにダジャレを言っていたのかが不思議だが……)。
リボン「でもさ、ほんっと思い出し笑いって困るよね!
私はまだ授業中だからよかったけど、あれがお葬式とかだったら最悪だよ…!」
ポリル「いやいや!授業中でも相当気まずいと思うよ!?」
マリア「笑っちゃいけない時に思い出し笑いをしてしまうと、空気が重くなっちゃいますよね…。」
ポリル「だよね〜…もぐもぐ…。」
と、リボンたちはお葬式で思い出し笑いをしてしまったらということを話していた。
ちなみに、ポリルが最後「もぐもぐ…。」と言ったのは、テーブルに置いてあるポテトチップスを1枚手に取って食べたからである。
しかし、お葬式の時などは亡くなった人のことで頭がいっぱいなので、思い出し笑いなどはしないと思うのだが…。
マリア「これはちょっとした提案なんですけど…。
思い出し笑いをしそうになった時は、怖いことを考える!…っていうのはどうでしょうか?」
リボン「お〜!いいね!それ効果ありそう…!」
ポリル「マリアとちょっと似てるけど、嫌いな人のことを考えるのはどう?」
リボン「う、うーん…それは使えなそうだなぁ……。あたし嫌いな人いないし…。」
ポリル「あ、じゃあさじゃあさ!魔法を使って思い出し笑いを止めるのとかは…!」
リボン「あたしもマリアもポリルみたいに魔法つかいじゃないから…。」
ポリル「え〜!?これもダメかぁ〜…!」
さっきから2回も思い出し笑いを止める方法を提案しているが、ぜんぶリボンに反対意見を出されてしまったポリル。
魔法を使って思い出し笑いを止める、というのは使えなさそうだが、嫌いな人のことを考える、というのは使えそうだ。
ポリル「でも、本当にどうしたらいいんだろうね…ポリルは魔法を使って思い出し笑いを止められるからいいけれど…。」
マリア「そうですね…。」
リボン「でも、こうやって悩んでても仕方ないよ!
今は笑ってもいい状況なんだし、今はみんなでたくさん笑って、楽しくしようよ!」
ボリルとマリアが困った表情をして悩んでいるのを見ると、リボンはその2人を元気付けるように大きな声でそう言った。
ポリル「な、なんてテキトーな…!
……まぁ、確かに言われてみればそうだね!今はみんなでたくさん笑おうよ!ワッハッハッハ!」
マリア「うふふ、それもそうですね!」
リボン「うん!よ〜し!今日はみんなで爆笑大会だ〜!!」
ポリル「ば、爆笑大会!?なにそれ!?」
リボン「ただみんなでたくさん笑い合うっていう大会だよ!イエ〜〜イ!!」
マリア「面白そうな大会ですね!」
ポリル「なんか変な大会だな〜…。」
3人「アッハッハッハッハ!」
最初はみんなして悩んでいたが、リーダーのリボンのおかげで、最後はみんなで楽しく笑い会えた3人。
こうして、3人はいつものように楽しく笑い合えることが出来たのであった。
こんにちは、お久しぶりです。ここで小説を書いていたホイップるです!
何ヵ月も小説を書かずに放置してしまい、本当に申し訳ありませんでした…!
色々忙しくて、ここに来ることをすっかり忘れていました。
今日からは7月ということなので、また前みたいにここで小説を書いていこうと思います!
こうして本体で話す前に、小説のEpisode 8を終わらせたかったので、先に>>47で書かせてもらいました。
相変わらず更新ペースは遅いし、誤字やミスが多いと思いますが、これからもよろしくお願い致します!
>>48
ホイップるだ〜!私の事、覚えてる?また来てくれて嬉しいよ!
>>49
キャンディだ!!お久しぶり!話しかけてくれてありがとう!
もちろん覚えてるよ!何ヵ月も来てなくてごめんね…。
でも、また会えてよかった…!!来れない時が多いと思うけど、これからも仲良くしてくれたら嬉しいな!
>>50
いえいえ!久しぶりだね!
よかった〜!大丈夫だよ!
私も会えてよかったよ!もちろん仲良くするよ!これからもよろしくね!小説も頑張って!
>>51
うん!お久しぶり!
ありがとう!大丈夫ならよかったよ
うん、ありがと〜!こちらこそ、よろしくね!
小説の方も頑張るよ!キャンディも小説頑張ってね!陰ながら応援してます
>>52
うん!
いえいえ!
いえいえ〜!うん!
ありがとう!私もホイップるの事を応援しているよ!お互い頑張ろうね!
ここは話す所じゃないから、専スレを建てて話さない?
>>53
いえいえ!そうだね!こちらこそ、応援してるよって言ってくれてありがとう!
あ、確かにここは話す場所じゃないもんね…専スレ建てて話そうか!
久々に独り言板をちらっと見てみたたら、このはもいるみたいだから、キャンディとこのはと私の3人の専スレとかにしてみたいな〜!
>>54
うん!いえいえ!
そうしようか!
おぉ〜、いいね〜!じゃあ、おいでよ!専スレがあったんだ!
ミラクル☆コラボっていってね、前にやったコラボ活動の名前なんだよ!
その中にフューチャーシティが入っているから、来てみない?
ここだよ!
http://ha10.net/test/read.cgi/yy/1498734416/l50
>>55
ありがとう!
いいの!?もう専スレがあったんだね!じゃあ、そこ行くよ!
おお〜!ミラクル☆コラボっていうコラボ活動があったんだね!楽しそう!
いいね!フューチャーシティーを入れてくれてありがとう!もちろん行くよ
分かった!URL貼ってくれてありがとう!
>>56
いえいえ!
うん、いいよ〜!おいで!
もちろん楽しいよ!
いえいえ!来てくれるのを待ってるよ!このはも久々に話したいみたいだからさ!
いえいえ!
>>57
返信遅れちゃってごめんね…。
ありがとう!そうなんだ〜!
話したいみたいって言ってくれて嬉しいよ!私も久しぶりにキャンディたちと話したかったんだ
Episode 9 ゲームはやったことなかったけれど…?
ある日。リボンの親友の1人であるアクアは、最近通いはじめた塾から帰ってきていた。
そんな時、公園の近くを通ると、リボンとポリルとマリアとクロロの4人が公園で遊んでいた。
ポリルとクロロは一緒にゲームをしており、リボンとマリアはゲームをしている2人を見ている様子。
クロロ「うわ、また負けた!やっぱポリルは強いな〜…!」
ポリル「エッヘン!ポリルはゲームをやり込んでるからねぇ〜!」
リボン「スゴいねポリル!あたしもゲームはやってるけど、ポリルには敵わないよ…。」
クロロ「ゲームするのはいいけど、ちゃんと勉強もしないと成績下がるぞ〜?」
というように、みんなで楽しく遊んでいた。
アクアも仲間に入りたいと思ったが、ひっこみ思案なのでなかなか話しかけられなかった。
そんな風にただただ4人を見ていると、リボンたちと一緒にいたマリアがアクアがいることに気付いた。
マリア「皆さん皆さん!あそこにアクアさんがいますよ!」
リボン「あっほんとだ!アクア、やっほー!」
アクアがいることを教えるマリアと、アクアがいる方を向いて元気よくあいさつをするリボン。
あいさつをされたことに気が付くと、アクアはリボンたちの方へ近づいていった。
アクア「みんな、こんにちは…!」
ポリル「やっほい!アクアが来てくれて嬉しいよ〜!今、ちょうどみんなで遊んでたの!」
アクア「そうなんだ…!自分は今、塾から帰ってきてるところだったの…。」
リボン「へ〜!じゃあ、アクアも一緒に遊ぼうよ!」
クロロ「でも、アクアは今塾の帰りみたいだから、一旦家に帰ってから遊んだ方がいいんじゃない?」
リボン「あ、言われてみればそうだね…!」
アクア「じゃあ、1度家に帰ってからまたここに来るよ…!また後で…!」
せっかく会ったことなので、アクアも入れて5人全員で遊ぼうとしたが、塾の帰りなので一旦家に帰ってから遊ぼうということになった。
アクアがいない間、リボンたちは今までのように公園で遊んでいることにした。