赤い糸

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 1- 101- 201-キーワード▼下へ
1:タピオカパン:2019/07/13(土) 12:47

題名に特に意味はないですはい(☞^o^) ☞

純粋な恋愛小説を書きたいです


レッツラゴー

176:リコピン◆z.:2019/09/03(火) 07:10

>>175 よし、みつゆるくっつけよう((全然!!コメもらえるのすごい嬉しいからありがたい🙏✨ だよね!wこれからもよろしくね✌

177:リコピン◆z.:2019/09/03(火) 07:28



家に帰ってから、深く息をついた。



ため息じゃない。



なんか、色んなことがありすぎて…



「おかえり」



突然お母さんが出てきて、思わず玄関でコケそうになった。



「た、ただいま…あれ?仕事は…」



いつもはもっと遅く帰ってくるから、なんでこんな時間にいるんだろ。



「いつも緩莓に遊雨と繪恋のお世話してもらってるから。いつもありがとね。たまには休んで」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「うん…ありがとう」



私は最近、お母さんと話すことが少なくなってきていた。



私が中学生になってから、お母さんも働くようになって…



「そうだ。今日里香ちゃんから電話あって〜」



『里香ちゃん』というのは、みっちゃんのお母さんの名前。



仲がいいから、下の名前で呼んでるらしい。





「今度の日曜日、一緒に食事行かないかって」






「そうなんだ。楽しんできてね」




素直にそう言うと、お母さんは目を瞬かせた。



「何言ってるの、緩莓も行くのよ」




「──え?」



意味が理解できなくて、そう訊ねた。



「里香ちゃんと、陽くんと、緩莓と私。あ、どっちもお父さんは仕事で来れないから。遊雨と繪恋はベビーシッター頼んどく」



早口でまくしたてるお母さんに、私は目を丸くするしかなかった。



「緩莓、陽くんと会いたいでしょ?」











「…うん。




会いたい……!!」






みっちゃんに会える。




私の頭はそのことでいっぱいになった。






早く日曜日になってほしいな〜…

178:リコピン◆z.:2019/09/03(火) 19:25



「ええええ!!良かったじゃん!」


翌日、日曜日にみっちゃんと会えることを沙耶香ちゃんに報告した。


沙耶香ちゃんは私の背中をバシバシ叩きながら自分のことのように興奮している。


握力25kgらしい…


うん、痛い。w


「そうだよね!痛いよねゴメンね!」


心の中でつぶやいたつもりが、口に出ていたらしい。


否定することができなくて苦笑いしていると、雷がゴロゴロといってきた。


そういえば、みっちゃんは私より雷を怖がってたなあ……


女子よりも怖がっているみっちゃんの姿が面白くて、みんなで笑っていたのを覚えている。


「うわあ、滝じゃん!」


航くんの声でハッと我にかえった。


窓の外を見ると、雨がザーザーと降っていた。


え……


傘持ってきてない……


すると、髪が触られる感覚がした。


「ちょっとじっとしてて!可愛くしてあげる」


沙耶香ちゃんがそう言ったので、大人しく雨を見つめていた。





「はい、できた!」


数分後、沙耶香ちゃんの明るい声がした。


はい、と鏡を渡され、見てみると、みつあみにしてあった。


「わ、すごい……」


さすが沙耶香ちゃん、と心の中でつぶやく。


私は体育のときや料理をしたりするときにしか髪を結かないから、みつあみ姿の自分は新鮮だった。


「すげえ!似合ってるね!」


航くんが無邪気にそういった。


似合ってる、と言われて嬉しくなった。


だんだん分かってきたけど、多分航くんは誰にでもこんな感じに接するのだろう。


思ったことをぽんと口に出すような、素直な性格なのだ。


「あ、ありがとう





私も、素直になりたいな…。

179:リコピン◆z.:2019/09/04(水) 07:15


帰るときにも、まだ雨はやんでいなくて、コンクリートの地面を容赦なく打ちつけていた。


どうしよう…


やむまで待つ?


でもなあ……


遊雨と繪恋のお世話もあるし、早く行かないと。


そう思って、昇降口を出ようとすると、


「え!?風邪ひくよ!」


と後ろから大きな声が聞こえてきた。


「航くん」


航くんは慌てて靴を履き替え、傘立てから自分の傘を取って、私に差し出してきた。


「え…」


「女のコは風邪ひきやすいんだから、この土砂降りの中びしょびしょになりながら帰ったらダメだよ」


案外、しっかりしてるんだね。


と、失礼なことを口に出してしまいそうになって、慌てて口をつぐむ。


「じゃ!」


航くんは私に傘を預け、自分は何もささないで帰ろうとした。


「え…っちょっと待って」


「ん?」


思わず航くんの手を掴んでしまい、恥ずかしくなってぱっと離した。


「私だけ得するなんて…航くんに申し訳ない」


「じゃあ、相合い傘して帰る?」


あまりにもあっさりと言ったのでびっくりしてコケそうになった。←


「どーする?」


航くんが首をかしげて訊いて来る。


「それか、雨がやむように願うか」


え?w


航くんは空に向かって手を合わせていた。


天然だなあ…


「南島さんも願ってみてよ」


と言われたので、渋々手を合わせて目をつむる。


多分航くんは心の中で「晴れろや」って念じてるだろうけど、私は目をつむりながらみっちゃんの笑顔を思い浮かべていた。


太陽みたいに明るい、眩しい笑顔。


いけ、みっちゃんパワー!!←


「お?ちょっと弱まってきた!?」


という航くんの声で目を開けると、さっきよりはずいぶんとましになってきていた。


「よし!行くぞ!」


「え?」


「雨の世界へレッツラゴー!」


航くんは私の手をひいて走り出した。


水たまりも気にせずに雨の中を駆け抜ける。


てゆーか……


「…傘、さしたほうがいいんじゃない?」


「あ!!ナイスアイディ〜ア!」


無駄にネイティブでウケる。


私が傘をさして、航くんが濡れないように大きく傾けると、航くんは「風邪ひくよ!」とこっちに傾けてきた。


「いいよ、大丈夫だし」


とまた航くんへ傾ける。


「風邪ひいたらどうなるかわかってる!?マスクだよ!?マ・ス・ク!おれマスクやだ!嫌い!!」


自由な航くんのことだから、締め付けられるようでマスクは苦手なようだ。


「べつにいいよ」

「女のコは健康第一」

「男の子もでしょ」

「ダメ」

「ノーセンキュー」


傘をお互いに傾けるという謎のやり取りが続き、そのまま走り続けていると、


「…あ!みずたまーり!」


と航くんがいきなり叫んだ。


「え?」


時すでに遅し。


ばちゃん


大きな水たまりを二人で踏んでしまい、水が大きくはねた。


「「わーお」」


ハモったのが面白くて、ついふきだしてしまった。

180:リコピン◆z.:2019/09/04(水) 18:33


「じゃーね〜」


航くんと別れる頃には、もう雨はやんでいた。


「うん!じゃね〜!」


航くんは満面の笑みでブンブンと手を振ってきた。


私も自然と笑顔になり、手を振り返す。


そして、航くんの姿が見えなくなり、もうすぐ家に着く、


というとき。






「うっわ」




と、後ろから冷たい声が聞こえてきた。


え……


これは、私に向けて言ってるの……?


おそるおそる振り向くと、そこには見覚えのある、ツリ目の女の子が腕組みをして立っていた。


「こ、はるちゃん」


そう言うと、小春ちゃんは眉をくっとあげた。


「は?気安く名前で呼ばないでくれる?」


「ごめんなさい」


慌てて謝ると、小春ちゃんは続けて口を開いた。


「何?さっきの。」


「え…」


「なんで航とあんたが一緒に帰ってたわけ?しかも相合い傘なんてして」


見られてたんだ、と鼓動が速くなった。


「あの…あれは…」


「ボソボソ言ってんじゃねーよ。マジでムカつく。目障り。



なに航を自分のものにしようとしてんの?ばっかじゃないの!?」


小春ちゃんがヒステリックに叫んだ。


サッと血の気がひいた。




私は航くんに近づいてはだめだった。


私は航くんに優しくされてはだめだった。


だけど……



私は、航くんと仲良くしたらだめなの?


航くんと喋っているのは素直に楽しいし、自由になれるし、心が明るくなる。


それなのに──




「航はあんたみたいな奴とは似合わない。もう、今後一切航と関わらないで。関わったとしたらあ……





その髪の毛ちょん切ってあげる」


小春ちゃんはニッコリと笑った。


『緩莓の髪の毛綺麗だね!』




みっちゃん。



私は、どうしたらいいと思う……?


「航はね、みんなの航なの。だから航を奪おうとする奴は──」


「わたるわたるうるさいよ!奪うって何?みんなの航って?そんなの誰が決めたの?



そうやって航くんを束縛したら、ダメだよ」




「束縛なんてしてないし!」


「してるよ!」


「あーはいはいそうですか。」





「航くんが好きなんだったら、自由にさせてあげなよ」


私は彼女にそう告げ、くるりと家の方向へと向かって歩き出した。




仲良くしちゃだめなんて、逆に航くんが可哀想だよ。



そんなの、鳥かごに入れられて自由に飛べない鳥と同じじゃないかな。



あーあ、


あーあ。


雨によって洗われた空は、異様なほど透き通っていて、すごく羨ましかった。


そんな空を見ていたら、風にふかれてどっか飛んでいけないかな、なんて馬鹿なこと考えてしまう。




神様は、次はどんな出来事を私に与えるんだろう。


それは私にとっていいことなのか、悪いことなのか……







さあ、どっちだろう。

181:リコピン◆z.:2019/09/04(水) 20:26



夜。



ずっと悩んでいた。



私は航くんと仲良くしてはいけないんだ。



仲良くしたら……



考えただけでも背筋がゾクッとする。



小春ちゃん怖い……



航くんに関わる人全員にああやって言ってるのかな?



いや……そんなわけないか。



私だけ…か。



そう考えたら、胸がきゅっとなった。



目元が熱くなる。



「私、……情けないなあ…」



みっちゃんだったらどうするだろう。



この私を見たら、どうするだろう。



『俺が側にいるから』



きっと、そう言ってくれる。



私の大好きなあの笑顔で、そう言ってくれるはず。






でも……




神様はそれを、許してはくれなかった。



いつもでもみっちゃんに甘えてちゃ駄目、とでも言うように。



いつか自立しないといけない。



こんなのでくじけてたらダメだ。




『はあ?何そいつ。ぶっ飛ばす』



結菜だったら、きっとこう言ってくれる。



『笑え笑え笑え!俺様にかかればそんなやつひとひねりだ』



和田だったら、きっとこう。






みんなに会いたい。



みんなと喋りたい。



どんなくだらないことでもいい。



どんなしょうもないことでもいいから、笑い合いたい。



こんなに悲しむなら、もっとみんなとふれあっておけばよかった。






だって、未来なんて分からないんだもん。






普通だと思っていた毎日が、こんなにかけがえのないものだったなんて。



みんなの笑顔が、こんなにも愛おしくなるなんて。







人生は楽しいことばかりではない。




神様はきっと、そのことを教えてくれたのだ。

182:若桜☆郁里◆ME:2019/09/04(水) 20:46

切ない…緩莓ちゃん頑張れ‼
そして更新頑張れ‼

183:リコピン◆z.:2019/09/04(水) 20:58

頑張る💪✨若っちも更新頑張って😘

184:若桜☆郁里◆ME:2019/09/04(水) 21:30

ありがと!

185:リコピン◆z.:2019/09/05(木) 07:15


「ゆるめちゃーん!おはよ〜」


朝教室に入ると、いつも元気に迎えてくれる沙耶香ちゃん。


沙耶香ちゃんの明るさは私の心の支えであった。


「おはよう。あっ、そうだ。昨日のさ……」


ドラマの話をしようとすると、


「さーやーか」


と、聞き覚えのある声が、沙耶香ちゃんを呼んだ。


小春ちゃんだ。


小春ちゃんは笑っていたが、目は笑っていなくて、


まるで、冷たい氷のような視線で、沙耶香ちゃんを貫いていた。


「言ったよね?」


え……?


隣の沙耶香ちゃんは、下唇を噛んでいた。


え、


なにがあったの?


小春ちゃんは沙耶香ちゃんの手をひいて教室を出ていった。


え、え?


なにが?


一人呆然と立ち尽くしていると、いきなり視界に航くんが入ってきた。


びっくりしてコケそうになる。


私は昔からコケやすいのだ。


「びっ…くりしたあ」


「沙耶香、どこ行ったんだろね?」


それは航くんも疑問に思っているらしかった。


絶対なんかある。


「いざ、出陣〜〜!」


航くんが拳を突き出して教室を出ていこうとしたので、慌てて止めた。


「え?出陣反対?」


とすっとんきょうな声をあげる航くんに笑ってしまう。


すると、肩をぽんぽんと叩かれた。


「あっ、はい」


振り返ると、メガネをかけた、前髪の長めの男の子がいた。


顔は真っ赤だ。


「大丈夫?熱?」


そう訊ねると、その子はもっと顔を赤くした。


照れてる…のかな?


「えっと、あ…あの」


焦りながら喋る男の子。


「焦んなくて大丈夫だよ。ゆっくりでいいから話してごらん」


私より背が小さいから、思わず年下に接するように接してしまった。


やっちまったぜ。←




「あなたが好きです!僕と付き合ってください!!」




…え。


まさかの、告白!?


し、しかも……



結構人いる中で!?



なんかの罰ゲームだったりして。


いや、あり得るかもだけど。


「え、えーっと……」


答えに困る…。


ごめん、私にはみっちゃんっていう人が……!!


ていうか、視線が痛い。


ここで断ったら、この子は絶対に馬鹿にされたりする。


そんなのあんまりだ。


「ちょっと来てくれる?」


私は男の子に小さくて招きをして、教室を出た。


航くんが、女子みたいに「きゃ、きゃ〜!」と言ってたのがツボってしまい、笑いをこらえるのに必死だった。


そして人があまりいないところで足を止めた。



「……ゴメンね。」



口を開くと、男の子は、悲しい顔になった。






「誰よりも、好きな人がいるの。だから──




ゴメンね」


思わず男の子の頭を撫でそうになって、慌てて引っ込めた。


「好きって言ってくれたの、嬉しかったよ。ありがとうね」


微笑みかけると、男の子は口元を緩ませ、ニッコリと笑った。

186:リコピン◆z.:2019/09/06(金) 07:11



教室に戻ると、まだ沙耶香ちゃんと小春ちゃんの姿見当たらなかった。


おかしい。


教室をキョロキョロと見回していると、視線が集まっていることに気がついた。


多分、さっきの告白の結末がどうなったのか気になっているんだろう。


すると、キーンコーンカーンキーン……とチャイムが鳴り響いた。


え、もうHR始まっちゃう…


「先生横尾さんと宮園さんが教室出ていったきり戻ってこないんですけど…」


慌てて先生に言うと、「自習です!」と言って教室を出ていってしまった。


「えーなになに?自習?」

「ヒャッホウ!」

「どしたんだろーね」


みんながざわついている中、一人だけ、窓の外を眺めている人物がいた。


髪の長い、綺麗な目をした女の子。




───あれ?


「聖奈?」


私は、あの女の子を確かに知っている。


鶴城聖奈。


『鶴城聖奈。よろしく』


そんな質素な自己紹介をしたのは──


あの女の子だった。


中1の時に転校してきて、すぐ引っ越して行っちゃったのだ。


まさかこんな形で再会するなんて。


自習だというのに、みんなは立って喋っているから、私もいいだろう。


ゆっくりと聖奈に近づく。






「聖奈」





私は優しく、声をかけた。


聖奈は振り向き、次の瞬間目を見開いた。




「覚えて…る?」


覚えててほしいな。


だって、


あなたは───




「なんだ。私のこと忘れたのかと思ってたよ」


聖奈の声だ。


私は聖奈の声が好きだ。


落ち着く声。


「ごめんね。気づくの遅くて」


謝ると、聖奈はふっと笑った。


「いーよ、全然。」


ああ、聖奈だ。


やっぱり聖奈だ。






私の、命の恩人の。


「よかった。死んでなくて」


「や、やめてよ」


慌ててそう言うと、聖奈は頬杖をついて微笑んだ。


「緩莓。久しぶり」


なぜかその微笑みを見た瞬間、目頭が熱くなった。


「え…ちょ、なに泣いてんの」


聖奈は、私の命を救ってくれたのだ。

187:リコピン◆z.:2019/09/06(金) 16:30




私は、中1の時、ちょっとした嫌がらせを受けていた。


ホントにちょっとしたことで、上履きを隠されたりとか教科書に落書きされてたりとか、小さなことだったんだけど…。




それが、いつの間にか大きくなっていって。


机の中に、『伝えたいことがあるので体育館の裏へ来てください』っていう手紙が入ってて、言われたとおり行ったら、暴力を振るわれて───


全部全部女子からの嫌がらせ。


私はそれを『いじめ』とは思わないようにした。


思いたくなかったのだ。


自分がいじめられているなんてそんなこと自覚したくなくて、現実逃避してた。


『大丈夫だ。こんなのただの小さな嫌がらせ』


って自分に言い聞かせて……


だけどある日──


『お前三橋のこと好きなの?wwwマジでありえんわ〜ただの幼馴染みなだけなのに』


一人の女子に、言われた言葉。


私はそれを否定できなかった。



だって、合ってるから。


私はみっちゃんのことが好きだから。


否定できなかった。


『お前、マジで調子乗ってんじゃねーよ。三橋と幼馴染みだからってなに勝手に彼女気取りしてんの?』


ダメだ。


それだけはダメだ。


私のせいでみっちゃんもなにか言われてしまうかもしれない。


それだけは嫌だ。



きっと、私はこれからもこの“嫌がらせ”を受け続けることになる。




私が、今ここで死んでも、



命を絶ったとしても。


誰にも迷惑はかからない気がする。


だって、私が生きてたらダメでしょう。


私が生き続けたせいで、周りの人に迷惑がかかるなんて絶対に嫌だ。


一人残された屋上で、私は決心をした。


屋上の鉄格子に震える手をかけ、柵を乗り越える。


足が震えていた。


今私が立っているところは、私の足のサイズの幅しかなかった。



あと、一歩で、終わり。


あと、一歩で───



足を踏み出そうとした瞬間、足音が聞こえてきて、次に手を掴まれる感覚がした。



「何してんだよ馬鹿!!」



そう叫んだその女の子は、汗だくで、目が赤くて、髪の毛もグシャグシャになっていた。


「え…」


「今すぐ戻って」


「でも」


「戻れ!!」


なんとか鉄格子を乗り越えると、足の力が抜けた。


「何?自殺?いじめで?」


「…」


「お前をいじめてたやつが幸せにしてる姿を、天国から眺めても悔しくないのか?自分は死んでて、そいつは生きてるって、悔しいだろ!!なあ!!」


聖奈は私の肩を揺さぶった。


「こんなこと言うの、自分でも嫌っていうか……嫌だけど、いつかいいことがある。生きててよかったって思える瞬間ってくるから。」


その言葉をかけられた瞬間、こらえていた涙が溢れ出した。


生きててよかったって、思える瞬間。


その言葉は、私の心に深く突き刺さった。


死んでよかったなんて、そんなこと思うはずないのに。


私は本当に馬鹿だった。


その時死んでいたら、私はみっちゃんに想いを伝えられていなかった。





聖奈は、本当に私の命の恩人だ。

188:リコピン◆z.:2019/09/06(金) 20:55

土曜日。


私は沙耶香ちゃんと遊ぶ約束をした。


映画を見に行くのだ。


待ち合わせ場所の公園で待っていると、


「わっ!!」


といきなり背中を軽く押された。


「!?」


私は本当にびっくりしてコケそうになる。


「びっっっくりしたあああ!!」


そう言うと、沙耶香ちゃんはにひっと笑った。


「そんなんだから深瀬に告られるんだよ〜」

「ふかせ…?」

「あれだよ、眼鏡のチビ。」

「ああ…でも、なんで知って…」

「噂だよ〜、でも断ったんでしょ?」

「う…ん」


噂って恐ろしや。


「あっそうだ!LINE交換しよーよ」


「うん!」



LINE交換をすると、沙耶香ちゃんはこう言った。


「そだ。うちのクラスのグループあるから、招待しとくね」


なぜか心臓がドクンと高鳴った。


クラスのグループ…てことは、小春ちゃんも入ってるのかな…


なんて言われるのか怖い……


「うん。ありがと」


まあ、入ってないよりは入っていたほうが便利だと思うし。


「さ、行こう」


沙耶香ちゃんが歩き出した。


横に並ぶと、改めて沙耶香ちゃんのスタイルの良さが分かった。


背は私より少し高くて、足が長い。


ショートパンツを履いてるから、足の長さが目立つ。


「…沙耶香ちゃんって、スタイルいいね」


そうつぶやくと、沙耶香ちゃんは少し不満そうな顔をした。


「何言ってんの、ゆるめちゃんの方がめっちゃいいじゃん〜」

「いやまたご冗談を〜」


他愛のない話をしていると、沙耶香ちゃんは足を止めた。


「沙耶香ちゃん?」


沙耶香ちゃんの目線の先には、見覚えのある人物がいた。


航くん?


と───


小春ちゃん…?


沙耶香ちゃんに手をひかれ、木陰に隠れて二人の様子を見る。


二人は一緒にベンチに座っているようだった。


まさか、付き合って……

189:リコピン◆z.:2019/09/07(土) 07:05



「私ね、ずっとずっと好きな人がいるの。」


小春ちゃんの声が聞こえた。


「へぇ〜!いつから?」


それに対して明るく返す航くん。


航くんは気づかないだろう。


小春ちゃんが自分のことを好きだなんて。


「小5のときから。ホントに話してると楽しくて…」


「それはいいね〜、俺も実は好きな人いるんだよね」


え…!


いるの!?


誰とでも仲いいけど、まさかあの航くんが恋してるなんて…!!


意外!!初耳!!驚愕!!


隣の沙耶香ちゃんも目を丸くしていた。


「…いるの?」


小春ちゃんも初耳のようだ。


「うん。実はこれ誰にも話したことないんだけど〜、特別に話すね!」


航くんはすごいな。


誰にでもあの明るい態度で接する。


怒ることとかなさそう。


「その子は、別の学校なんだけどね。」


「……そうなの」


小春ちゃんは小さくつぶやいた。


多分、告白しようとしていたんだろう。


なのに、こんな形で片思いが確定してしまった。


それは誰でもショックだなあ…


「すごくすごく優しい子で。だけどだめなことはだめってちゃんと言う子で。よく叱られてたよ」


航くんはくひひっと笑った。


本当に嬉しそうだ。


私もそう。


みっちゃんのこと考えるだけで笑みがこぼれちゃうし、誰かにみっちゃんのこと話すだけで嬉しくなる。


私にはこんなに大切な人がいるんだ、って実感して。


「しっかり者でさあ…笑顔が可愛くて…たまに意地悪で…


とにかく、俺はもうあの子しか好きにならないって決めてるんだ。」


あの子しか好きにならない。


それは、どういう──


「な…なんで?別にいいじゃん、他の人を好きになったって…だって、それじゃあ…」


小春ちゃんは少し感情的になった。


「いいんだ。俺はあの子のことが世界でいちばん好きだから。」


航くんのその言葉は、本当に純粋にその子のことを想っているということがすごく伝わってきた。


世界でいちばん好き、かあ……


なかなか言えないよ。


航くんはホントにすごい人だ。

190:リコピン◆z.:2019/09/07(土) 07:23




「……航、好きな人。いたんだね」



沙耶香ちゃんはくるりと踵を返してまた歩き出した。



「…多分だけど、私分かるよ。航の好きな人。小学校が一緒でねー」







沙耶香ちゃんは笑った。



でも、無理をしている。



泣きたいくらいショックだろうに。



私はよく涙を我慢するから、泣きそうな人の表情はよく分かる。



「…無理、しなくていいんだよ」



優しく声をかけると、沙耶香ちゃんは俯けていた顔をあげた。



その瞳は涙目で、私の顔を見た瞬間沙耶香ちゃんは涙をぽろぽろと流した。




「…ほんとは知ってたの、私…航にどれくらい大切な人がいるか、知ってたの。けど…





好きになっちゃってさあ……」



沙耶香ちゃんの背中を優しく撫でる。



私も、前にみっちゃんが日奈ちゃんのことを好きという噂を聞いたとき、泣いた。



悔しかった。




だけど、みっちゃんは優しくしてくれるし、噂が本当か嘘か分かんなくなっちゃって。



まあ、好きになってくれるように頑張ろうって思って。



「…こんなんじゃ、映画大号泣だよ……」



沙耶香ちゃんは笑った。



「どうする?」



私は、そう訊ねた。



「え?何が?」



「今日は映画やめて、話さない?」



「え…っどういうこと」




「私…もっと沙耶香ちゃんのこと知りたいから」



沙耶香ちゃんの手を握ると、沙耶香ちゃんはふふっと笑った。



「私も。ゆるめちゃんのこといっぱい知りたい」



よかった。



否定されるかと思った……笑

191:リコピン◆z.:2019/09/07(土) 16:38



「みっちゃんは…私の幼馴染みで…面白くて、優しくて、素直で…昔っから仲が良くて。」


さっき待ち合わせていた場所へ戻りながら、私は話し始めた。


「昔は、『ゆるちゃん』って呼ばれてたんだけど。ある日を境に、『南島さん』って呼ばれるようになったの」


「えっちょっと待って何そのゆるちゃんって呼び方。かわよ…」


「どこに興奮してんの笑…んー、まあ、いきなり苗字で呼ばれたときはびっくりしたけどね…」


『南島さん』


いきなりそう呼ばれたのだ。


私が春樹に告白されたとき、みっちゃんが来て…


春樹はみっちゃんに何か言っていた。


私には聞こえなかったけど……


「…なんか、すごいショックだった。距離ができちゃったっていうのかな…」


「…電話してみれば?」


沙耶香ちゃんが唐突にそう言った。


目をぱちくりさせていると、沙耶香ちゃんはにやりと笑った。


「その、みっちゃんって人と話してるときのゆるめちゃんがどんな感じなのか気になる」


沙耶香ちゃんって、Sなのかな?()


でも、話したいから、否定できなかった。


スマホを取り出して通話ボタンを押す。


心臓が高鳴り始めた。


隣には沙耶香ちゃん。



そして、3コール目くらいでコールが途切れ、通話が繋がった。




『もしもし緩莓?』




みっちゃんの声だ。


私の大好きな、安心する声。


「うん…!急にかけちゃってごめんね」


沙耶香ちゃんは小さく「きゃ〜」と言った。


いや興奮しすぎw


『全然!俺もかけようか迷ってた。』


「そうなんだ。明日は久しぶりに会うね!楽しみ」


『…え⁉』


「?」


『え、なにそれ!?帰ってくんの!?え!?』


みっちゃんはめちゃくちゃ嬉しそうに言った。


「もしかして言われてない?明日私のお母さんとみっちゃんママと私とみっちゃんでご飯食べるって」


『なーにーそーれ』


隣で沙耶香ちゃんがふきだした。


私も笑いをこらえる。


『てゆーか言えよあのクソばばあ…心の準備できねーよ』


「ダメだよあんな優しくて美人なお母さんクソばばあ呼ばわりしちゃ。」


『ギャーすんまそん緩莓ちゃん』


「めっ!だよめっ!」


『めっキター!!』


…ww


沙耶香ちゃんは声を殺して爆笑していた。


もうだめだ〜。


みっちゃんと話してると自然ににやけちゃう。


変人だ…←


「と、とにかく、明日はよろしくね!」


『おう!よろしくな!また明日』


「じゃーね!」


『ばいちゃも〜☆』


ブチッ


アッ切っちゃった…w


「めっちゃ面白いじゃん、みっちゃんさん何者?ww」


みっちゃんさん。


ツボったーーーwww


あー、やっぱりみっちゃんと話すと元気もらえるわ。





やっぱ好きだなあ。




みっちゃんさん。()

192: 愛華@菅井様 ◆QI:2019/09/07(土) 19:26


 全然コメントしてなかった、ごめんね!
 これからもよろしくね!!
 あと、私の要望聞いてくれてありがとう、!
 緩苺ちゃんと同じでみっちゃんさんツボった…笑
  

193:リコピン◆z.:2019/09/07(土) 19:34

愛華ちゃーん!ううん!全然だいじょぶだよ😘
みっちゃんさんw
これからもよろしくね👼♥

194:若桜☆郁里◆ME:2019/09/07(土) 20:38

>>191はめっちゃ笑ったwみっちゃんさんw
面白いし、続きが気になる‼

195:リコピン◆z.:2019/09/07(土) 20:49

>>194 まじか!!ww嬉しい!w コメありがとね👼♥いつも元気もらえるよ😘 みっちゃんさんw

196:リコピン◆z.:2019/09/08(日) 07:34

「航はね、みんなに平等に接するの。本当に明るく優しく」


沙耶香ちゃんが話し始めた。


「だから、人気者でさ」


確かに、航くんは人気だ。


朝彼が元気よく挨拶をすると、必ずみんな返してるし。


「航と喋ってると居心地いいし、めっちゃ楽しくて。中1の時からクラス一緒なんだけど〜、男子の中でいちばん話すのって航なんだよね」


「そうなんだ…すごいね」


「まあ、知ってるだろうけど、あいつバリバリの天然でw」


「うん、知ってるw」


「去年なんか、穴空いてるバケツに水くんだりさ〜、『永遠に水たまらないんだけどどゆこと!?』とか言っててw」


その姿が想像できて、笑えてしまう。


「ほんと、人騒がせなやつでさあ」


その言葉には愛情がこもっていた。


「でも……



振られちゃったわ」


沙耶香ちゃんはあははっと笑った。


きっと沙耶香ちゃんは強いから、もう泣かないだろう。


「まあ、予感はしてたんだよね。小学校の頃から千夏のことめっちゃ大事?にしてたし。あ、千夏ってゆーのは航の幼馴染みね」


その子が、航くんの“世界でいちばん好きな人”……


「めっちゃ可愛くてさ。何が可愛いって、顔もそうだけど、やっぱいちばんは性格だね〜」


「どんな子なの?」


「んー、なんだろ。時に厳しく、時に優しくって感じ…かな。しっかりしてるんだけど、どっか抜けてて。航が好きになる理由、分かるし」


でも、と沙耶香ちゃんは言葉を続けた。


「航が千夏に想いを伝えられないまま、引っ越して行っちゃったんだよね…」


きゅっと胸が締め付けられた。


「千夏が引っ越していってから、航は別人みたいに暗くなったし、『千夏のとこ行きてえ』って嘆いてたし。千夏依存症かって」


ふー…と沙耶香ちゃんは息をついた。



「……千夏が、羨ましかったよ」


その横顔は、すごく寂しそうだった。


「航があんなに想い寄せてんのに、全然気づいてなかったし。内心嫉妬してた」


沙耶香ちゃんは髪の毛をかきあげた。


「あいつ、千夏がいなくなってから1週間くらいはずっとちなつちなつ言ってたよ」


「よっぽど好きなんだね」


「うん。らしいよ。


あ〜あ。私も航と幼馴染みだったら、好きになってもらえたのかなあ…?」


『幼馴染みだからってなに彼女気取りしてんだよ』





「…いいこと…ばっかじゃ、ないかな」


「え…そうなの」


私はゆっくりと頷いた。


『幼馴染みだからって』


“幼馴染み”を理由に理不尽な悪口も言われたし。


いいことばっかじゃない。




「よいしょっと」


沙耶香ちゃんは立ち上がった。



「明日、みっちゃんさんと会うんでしょ?身体休めといた方がいいよ☆あ、あともう一つ




元気になるおまじないください」


「え!?」


「おねが〜い」


「わ、分かったよ……えと…



 明日元気にな〜ぁれ…」


「元気1000倍さやパンマン!!」


「カオスw」


「もうまじ最高!!神!!天使!!あ、あとあと〜、『めっ!』もお願いしていいすか〜」


「それは無理ゼッタイ」


「ダメ?ちぇ〜」


すると、沙耶香ちゃんはゴソゴソとかばんを探った。


「ゆるめちゃん!笑って!!」


「え?あ、うん」


唐突にそんなことを言われて慌てながらも笑った。


カシャ


「私これ待ち受けにするわ。んで毎日拝む」


「え、ちょ、やめて!?」


恥ずかしくて焦げそう。


「わー、焦げパンマンだ」


そして沙耶香ちゃんの言動謎パンマン。w

197:リコピン◆z.:2019/09/08(日) 10:12


☆ * 陽side * ☆



今日はまちに待った日曜日!!



緩莓と会える日曜日!



ヒャッホウ☆



「今日何時に家出んの!?」



気になって気になって仕方がなかったから、お母さんに聞いた。



「もー、ゆるちゃんと会えるからって、興奮し過ぎよ」



「ギクッ!!」



「効果音口に出すなw」



いきなり明が現れてツッコまれた。



「お昼から一緒に出かけるから。あ、明は?どうする?」



お母さんが明に訊ねると、



「おれは遊雨と繪恋の面倒見たいから家で留守番してる!」



「嘘つけ。ほんとはゲーム目当てのくせに」



「ギクッ!!」



「効果音を口に出すな!w」



「はいはい、分かったから。ゲームやっていいから、その代わり遊雨と繪恋のお世話もよろしくね」



お母さんがそう言うと、明は目を見開いた。



「まーじか☆いやっっっほおう!!」



明はバク転でもしそうな勢いで飛び跳ねた。



「兄ちゃんざまーみろ!」



「言ったな〜!スーパーウルトラキーック!!」



「うわ、兄ちゃん中二病乙」



「は!?」



ていうかなんで『乙』とか知ってんだよ!()



「もう、陽ったら。そんなんだったららゆるちゃんに嫌われちゃうわよ」



「ノーン」



「はいふざけない!」



軽く頭を叩かれた。



「いて」



「あー!ババチョップ発動!ババチョップ発動〜〜!」



明の発言にツボって笑ってしまった。



明と爆笑していると、



「明と陽、ゲーム禁止」



「「ノーン!!」」




我が家の朝は騒がしいw

198:リコピン◆z.:2019/09/08(日) 12:00



『えええ⁉緩莓と会うの!?ズルすぎ!』


緩莓と会うことを結菜に伝えると、電話がかかってきた。


「そ。緩莓と会うの。いいだろ〜」


自分でもありえないくらい興奮している。


本人を目の前にしたらどれほど興奮してしまうだろう。


…いや、落ち着け俺。←


『ずるいずるいズルい!!はあ…まあ、楽しんできな!緩莓に私が寂しがってるって伝えといて!んじゃばいびー』


「りょ!あざま!」


電話を切ると、視線を感じた。


振り返ると、明がドアの隙間から覗いていた。


「…今のって、ゆるちゃん?違うよね?声違ったもん、どなた?」


なんで『どなた』なんw


「あー…クラスメイト。うん」


「怪しい」


「なにがやねん」


「怪しい…」


と言いながら明はドアを閉めた。


いや、謎い謎い謎い謎((


「陽〜、もうそろそろ出るから準備してね」


お母さんの声が聞こえた。


「はーい」


まあ、準備万端ダケド。


でも、心の準備がっ……!!()


「そうだ。行き際にさ、ゆるちゃんになんか買ってってあげたら?私も繭ちゃん(緩莓のママ)に買ってくからさ♪」


語尾に音符をつけるな!←


「んー…まあ確かにいいかもね」


緩莓の喜ぶとこ見たいし。


「とゆーことで、待ち合わせ時間よりも早めにるるぽーと行こう」(るるぽーとは、あれですあれ。((


「ラジャ」


「ゆるちゃん繭ちゃんにプレゼントフォーユー♪」


【速報】お母さん壊れた。w




「じゃ、行ってきまーす明、家のことよろしくね!」


「了解でござる」


「じゃーな。ゲームやりすぎ駄目だぞ」


「オメェもな!!」


明っていつからこんなに生意気になったっけ…()


「遊雨と繪恋のお世話もよろしくね」


「いってらっちゃいでちゅ☆」←多分遊雨たちのマネ。ぜんっぜん似てねえ。((


「遊雨と繪恋に謝れw」


「ごめんなちゃいでちゅ☆」


「きもい!w」


「ひどいでちゅ☆」


「はいはいもう行くよ!」


お母さんがババチョップ発動した。


「いってらっぴー☆」


明に見送られ、家を出た。

199:一騎◆:2019/09/08(日) 12:10

みっちゃんさん視点面白いww

200:リコピン◆z.:2019/09/08(日) 19:22

>>199 そう?wwありがと👼


「ねえ、これ!!ゆるちゃんに、合いそうじゃない!?」


今日のお母さんはやけにテンションが高い。()


るるぽーとについてからというもの、待ち合わせまでまだまだ時間があるので、二人でプレゼントを探す。


「てゆーかゆるちゃんなら何でも似合うわよね〜絶対!」


それは言えてる。←


「ゆるちゃんって何が好きなんだっけ?」




え、待って知らない……


いや、食べ物とかなら分かるけど。


まあゆるちゃんはおしゃれだから服とか好きっぽい…


だがしかーし!!


男の俺がThe・女子って感じの店に入るのはキツイ……


「ちょっとトイレ行ってくるからそこらへんぶらぶらしてて〜」


お母さんはいなくなった。


そして誰もいなくなっt((嘘ですゴメンナサイ


プレゼント…


プレゼント選びってなかなか難しい。


何を渡せば喜ぶ?


指輪?


いや早まるな俺。()


「いらっしゃいませー」


いきなり声が聞こえて心臓がバウンドした。←


そういえば俺雑貨屋見てたんだわ。


店を出ようとすると、あるものが目についた。


ネックレス……


早いかな?


AやMなどのイニシャルがチャームポイントらしい。


Y……


『私さあ、「するめ」って言われるのコンプレックスなんだよね』


口を尖らせながらそう言った緩莓がとんでもなく可愛かったのを覚えてる。


『みっ…みみみ、みっちゃん……』


顔を赤くして目を泳がせながら言う緩莓。


『ん?どした?』


『ズボンの…チャ、チャック、あいてるよ………』


チャック?


『おわーーーー!!??』


社会の窓があいていた。


でも、ストレートに言うところが緩莓らしくて、今でもよく覚えている。


あー、懐かしいわ……


そんなことを思い出していると、ぽんぽんと肩を叩かれた。


振りむこうとすると、ほっぺを指でつつかれた。(あれです、あれ)


「やーいひっかかったー」


お母さんが笑った。


自分で言うのもだけど、俺のお母さんは若い。


よくみんなに言われる。


緩莓のお母さんも若い。


すごく美人で、緩莓に似ている。


俺のお母さんと緩莓のお母さんだったら、緩莓のお母さんの方が大人っぽいけど。


俺のお母さんはなんというか……


自由すぎる。うん


ごくたまに、お母さんといるところを、『彼女?』と聞かれることもあった。


全力で否定しといたけど。()


「どう?なんかいいのあった?」


「これどうかなって」


さっきのネックレスを指差す。


「でも高いわよ、これ。買えるの?」


値段を見ると、2000円近くしていた。





まんぼう☆


「まあ、どれほどゆるちゃんのことを愛してるのか分かんないけど、2000円じゃ足りないわよね〜」


図星どすえ。((


いやお金なんかでは表せない。


ぜんっぜん足りねえ!!←


「まあとにかく、お腹空いたからなんか食べよ」


子供かよ。


てゆーか朝何を食べてきたんすか?雑草?()


「タピオカ!!どう?」


制服着せたらJKだわ。


うん。普通にJKだわ((


「いいんじゃない?」

「つめたーい!!」

「じゃ、温かいの頼めば」

「ひどーい!!」


なんなのこれ←

201:リコピン◆z.:2019/09/08(日) 19:53


 🎊200レス記念🎉


 赤い糸【番外編】



◆ * 第三者side(?) * ◆



海に行った3-1(緩莓もいるヨ)。



陽「いやっっっっほおおおうう!!!無限の彼方へ、さあ行くゾ!!」




結菜「飛び込み禁止」



和田「あー?んだよばば…あ。」



結菜「あ?今なんつった」



陽「そしてそこを目がけて水鉄砲攻撃☆」



緩莓「ねえねえ、みんなでビーチバレーしない?」



井ノ原「すっごくいい案ダネっ☆そしてすっごく可愛い水着ダn((結菜「黙れヘンタイ緩莓に近づくんじゃねぇ」



茜「わーいわーい海海〜〜!!」



蒼「いや浮き輪いる?ww」



茜「だって怖いんだもん」



蒼「はいはい、俺が手繋いどいてあげるから」



非リアの皆さん「「リア充爆発しろ」」



しえる「南島さん、一緒に海入らない?」



緩莓「うんいいよ!」



陽「ちょーっっっと待ったあああぁ!!俺も一緒に入りたい!」←



和田「絶対に押すなよ!絶対に押すなよ!」



陽「…」



和田「いや押せや」



緩莓「ねーねー!みんなでスイカ割りし…」ドン



和田「うお」



バシャン!!



緩莓「ギャー和田ごめん!!」



陽「おーい誰か〜人工呼吸〜、あ、井ノ原でいいや」



和田「ふざけんなよ!井ノ原と人工呼吸とか死んでもイヤイヤヨ〜」



緩莓「和田、ごめんね?大丈夫?」



和田「お、おん」



陽「(和田うぜえ…←)」



結菜「そこだーーーーーーッ!!」




ゴン



和田「ふぎゃッ!?」



茜「どう〜?スイカ割れ……!?わ、和田ァァァ!?!?ちょっと結菜ぁ」



結菜「作戦大成功〜☆」



陽「お前どんだけ和田のこと嫌ってんだよwww」



緩莓「和田〜生きてる?」



和田「死んでます……」



みんな「「なーんだ。生きてた」」



和田「いや精神的に死ぬ☆」




番外編、おしまい!チャンチャン♪

202:若桜☆郁里◆ME:2019/09/08(日) 20:54

200おめでとう!

番外編面白かった‼

203:匿名:2019/09/08(日) 22:16

https://i.imgur.com/Q50seAN.jpg

どう思いますか?

204:紅蓮◆jk hoge:2019/09/08(日) 22:41

先輩、ごめんなさい。
つぶやきで葉っぱ小説について呟いてたときに書いたことなの。
ストーリーは面白いけど、記号とか使ったりしてると小説じゃないよってこと書いただけだから。

205:リコピン◆z.:2019/09/09(月) 06:08

>>204 そうなの?最初見たときびっくりしたけど、確かに自分でも記号に頼りすぎって思ってて。参考になった!喝入れてくれてありがと あと、全然気にしなくていいよ!

206:リコピン◆z.:2019/09/09(月) 06:52


「タピオカうまし!」


「うん…美味じゃ」


さっきからお母さんは写真を撮りまくっている。


SNSにあげるわけでもないのに。


「そうだ!!ゆるちゃんにはタピオカ…うーん」

「なに?タピオカあげたらいいんじゃないって?」

「好きでしょ、女の子なら」

「まあ好きだろうけどー、なんか飲み物だとな」


「食べ物だろうが飲み物だろうがゆるちゃんが好きなものあげればいいじゃない」


なんか名言みたいに言ってますけど……笑


ていうか……


この店、ほとんど女子じゃねーか!!


男子なんて俺くらいしかいねぇし!!

オーマイガッ!!


「きゃはははは!!ウケる!!」


いきなり隣の席から大きな笑い声が聞こえてきて、肩が跳ねた。


びくった〜…


すごいうるさいんだけど……


JKらしき4人組の喋り声が店内に響いている。


周りのお客も少し怪訝に見ていた。


だけど4人組はそれに気づく様子もなく、まだ大声で喋っている。


「…行こっか」


お母さんが席を立った。


慌てて続く。


「…行儀悪いわね、あの子たち」


たぶん4人組のことだろう。


「ほんと。低レベルすぎる」


少し離れたのに、まだ笑い声が聞こえるってどゆこと。


店員さんも注意した方がいいんじゃ……


「もうすぐ待ち合わせの時間。行こ」


お母さんが腕時計を見ながら言った。


え、もう⁉


心の準備ーーーーー!!


「プレゼントは、また後で考えればいいから」


お母さんはツカツカと歩いていってしまった。


その後を慌てて追う。


「わー楽しみ」


うんまあ楽しみだけども。


心臓バクバクやねん!!


「あ!!いたいた!」


お母さんの視線の先にはスタイルのいい女優みたいな人が立っていた。


あれが緩莓のお母さんだ。


「里香ちゃん陽くん、やっほー」


爽やかに笑ったその笑顔はCMに使えそうだった。


「あれ?ゆるちゃんは?」


やっぱり。


違和感があったのはそのせいだ。


「あー、緩莓、体調不良で来れなくなっちゃって」


緩莓のお母さんが申し訳なさそうに言った。





嘘でしょ


なんで───


と、いきなり視界が塞がれた。



「だーれだ?」



それは間違いなく緩莓の声だった。


この華奢な手も、緩莓の声だ。


「緩莓!!」

「せーかぁーい」


視界が明るくなると、緩莓が視界にぴょこんと入ってきた。


うわああああああ緩莓!!


この可愛い顔は間違いなく緩莓だあああと心の中で叫ぶ。


いや、普通に声に出したらさすがにヤバイっしょ。



「久しぶり、みっちゃん」


その笑顔を見たら泣きそうになってしまった。


「ゆるちゃーん!!」


お母さんが緩莓に抱きついた。


「お久しぶりです」


緩莓がそう言うと、


「待って可愛い!!めっちゃ可愛い!!服似合ってる〜〜!」


いやほんとに、制服着せたらJKだな。


緩莓のお母さんも、制服着せたらJKいけるとおもう。


「ありがとうございます」


いやあ……


心拍数いとあがりけりだわ…。

207: 優妃 ◆QI:2019/09/09(月) 16:19


 いえぇぇぇい!(発狂)
 ねぇ、君天才なの?ねぇ!!なんでこんな小説書けるんだよー!(褒めてるよ)
 楽しみにしとくねー!!
  

208:リコピン◆z. hoge:2019/09/09(月) 16:38

>>207 天才なのは愛華ちゃんの方でしょ!!私を喜ばせる天才だぁ ありがとう👼♥待っててね!

209:リコピン◆z.:2019/09/09(月) 18:03

テスト前なので更新遅くなります🙏

210:リコピン◆z.:2019/09/09(月) 20:13

入ったところは、トンカツ店だった。


4人席に座った。


え、緩莓と向かい合わせとか死ぬ。


「さー、どれにしよっかな〜」


こんなかでいちばん子供っぽいの俺のお母さんじゃん…恥ずかしい

「里香ちゃん、無邪気ね」


うふふっと上品に笑う緩莓のお母さんと、その隣で大きな瞳でメニューを見つめる緩莓は、やっぱり似ている。


緩莓が大人になったらこんな感じになるのかな…と緩莓のお母さんを見ながら思う。


将来俺たちは付き合うだろうか。


今は両思いだけど付き合ってはない。


「緩莓、決まった?」


そう訊ねると、緩莓はメニューから視線をはずし、こっちに向けてきた。


「ううん、まだ。みっちゃんは決まった?」

「これにしよっかなって」


トンカツ定食を指差すと、


「じゃあ私もこれにしよっかな」


そういうとこが、異性を惚れさせるんだよおおお


自覚はしてないみたいだけど。



「わー、美味しそう…!!」


注文した料理が届くと、いちばん最初にお母さんが声をあげた。


子供かいな、と心の中でツッコむ。


「いただきまーす」


緩莓が手を合わせて言った。


ほんと、一つ一つが画になるよなあ。緩莓は。


俺もとんかつをかじる。


「うんまっ!!」


思わず大声で言ってしまった。


「うるさい」


お母さんに軽く小突かれた。


「ゆるちゃんは、どう?お友達できた?」


お母さんがニコニコしながら緩莓に話しかけた。


態度変わりすぎ…。


緩莓はトンカツを頬張っていた。


ごくんと飲み込むとにこっと笑い、


「はい、できました!」


と爽やかに言った。


親子揃って似すぎなんだよなあ


「良かったわねえ〜」

「はい〜」


…どっちもふわふわしすぎてて困る。


「ねえ、そういえば」


動かした手が水の入ったコップにあたってしまい、勢いよく倒れてしまった。


ばしゃっ


「あ〜れ〜ま〜」


緩莓の反応に笑ってしまった。


「このバカちん」


お母さんにまた小突かれた。


「大丈夫?服は濡れてない?」


と冷静に訊ねてくる緩莓のマザー。


それぞれ反応が違いすぎて困るんるん。



「いやぁ〜食った食った!」


店を出ると、お母さんが大きく伸びをした。


そしてくるりと振り向いた。


「だるまさんが転んだっ!」


・・・?


「里香ちゃんほんと無邪気だね」


無邪気=幼い。うん


「さ、次はどこ行こっか〜」


「俺、トイレ行きたいわ」

「私も行ってこようかな」


!!緩莓も!?


「じゃ、二人で行ってきな」


お母さんは何か察してくれた。


ありがたや〜


「じゃあ、しばらく自由行動ね〜」

「うん…って、え?」


自由、行動…?


てことは、緩莓とまわれって!?


緩莓を振り返ると、きょとんとした顔で見つめてきた。


ま、まぶしい…!直視できない…


「レッツゴートイレ!!」


緩莓がいきなり叫んだ。


周りのお客さんが一斉にこっちに視線を向けた。


一方俺は笑いをこらえるのに必死で、緩莓は顔を赤くしながら戸惑っていた。


天然すぎだよゆるめちゃん。

211:リコピン◆z.:2019/09/10(火) 07:11




「どうする?どこ行く?」



トイレを出てから、二人でそこらへんをぶらぶらしていた。



「ん〜…緩莓は見たいとこある?」



「…服、見たいな」



ちょっと恥ずかしそうに言う緩莓。



か わ い い 



「よし、じゃ行こうか」



あ…でもちょっと待てよ、服ってことは女子の店。



男子が入っちゃうと、、



「じゃあ、俺は外で待ってるね」



「え、なんで?」



緩莓が入ろうとした店は意外にも男女両方の服を扱っている店だった。



ここならオッケーだな。



「よし、緩莓の服選ぶぞ〜」



「「おー」」



店内をうろうろしていると、緩莓にすごく似合いそうなワンピースを見つけた。



白いレースが特徴的な、お上品なワンピース。



「緩莓ーこれどう?」



ワンピースを見せる。



「わ、可愛い!着てみよっかな」



そういう君の方が可愛いなんて言えない。



「うん。着て着て」



緩莓が試着室で着替えている間おれも服を見る。



おれも買ってみよっかな…



なんちて



「みっちゃーん」



その声に振り向くと、天使が立っていた。



開いた口が塞がらない。



「ど、どうかな…変じゃない?」



おろおろしながら聞いてくる緩莓。



「すげえ!すげえ似合ってる!可愛い」



あ。



普通に可愛いって言っちゃったし…



だってほんとに可愛いんだもん



白って色、緩莓にすごい合ってるような気がする。



純粋で綺麗な心を持つ緩莓にぴったりだ。



「ありがと」



照れくさそうに髪をくるくると指に絡めてまわす緩莓。



かなり照れているときにやる仕草だ。



「買ってあげるよ」



「え⁉そんな、いいよ…高いだろうし…」



「俺が買ってあげたいから」



そうきっぱりと言うと、緩莓は微笑んだ。



「…ありがとう」



値札を見ると、2000円近くしていた。



こんなの緩莓の笑顔にくらべたらどうってことねえーーーー!!(?)



「あ、そだ。そのワンピースの他に欲しい服はないの?」



ふと気が付き訊ねる。



すると、緩莓は首を横に振った。





「この一着を大切にしたいから、ないよ」





やっぱり緩莓は特別な人間だ。

212:リコピン◆z.:2019/09/10(火) 17:24

もうそろそろ私葉っぱ一旦やめるので、しばらくは更新しません。🙇読んでくれてる方には申し訳ありません…🙏💦

もうそろそろですよ(ここ重要)

213: 優妃 ◆QI:2019/09/10(火) 18:38


 そろそろ一旦やめるんだね、大丈夫だよ〜
 待ってるね!!
 もうそろそろね(重要)
  

214:リコピン◆z.:2019/09/10(火) 19:03

>>213 もしかしたら先延ばしになるかもだけど。w もしかしたらね(重要)

215:リコピン◆z.:2019/09/11(水) 12:22



「ん?お?おおおお!?!?」



服屋を出ると、聞き慣れたうるさい声が聞こえてきた。



和田だな。



「和田!おひさ!」


「なんか大人っぽくなってね?ちょっと見ない間に変わってる気がする」



「えーそう?」



おんおん!とうなずく和田と「えへへ…」と笑う緩莓。



うーーーー



なんかむかつく!



「え?もしかしてデート?お?」



さっきからお?連発しすぎ…



「ち、違うよ〜」



緩莓がひらひらと手を振った。



「お前なに嫉妬してんだよ」



と笑うと、和田はムッとしたようにいった。



「そそそ、そーゆーお前こそ、一人でこんなところに来れる勇気を持ってる俺に嫉妬してるんだろ」



・・・







「ふふん。おれも混ぜろ」



和田はドヤ顔をして腕組みをしながら言った。



「は?」



「へ?」



と俺と緩莓が同時に訊く。



「お前らのデート、邪魔してやるっ!」




キラーンとでも効果音がなりそうな勢いでビシッと指を突きつけられた。







てゆーか、デートじゃないけど、お前サイテーだな!

216:リコピン◆z.:2019/09/12(木) 07:25



「で?どすんの?」



いやお前が聞くなよ…



と内心ウンザリしながら思う。




てゆーかさあ…





お前、さっきから緩莓に触れすぎじゃね?



肩とんとんって叩いてほっぺつんってやるやつとかさっきからやりまくってるし緩莓の髪の毛くるくるやったり…



触れすぎくん。



「見て見て!ちょ〜ん〜まぁ〜げ〜」



和田が緩莓の髪の毛を持ち上げながら言った。



「ちょっと…和田さっきから私で遊び過ぎだよ!もう」



不機嫌そうな緩莓の顔を見て、和田はうはははと笑った。



「どうだ!俺の邪魔っぷりは!すげぇだろ!」



いやお前ただ単に緩莓のこと気に入ってるだけだろ。



お前確実に緩莓のことちょっと好きだろ!!



「和田さあ、一人で映画でも見てくればいいじゃん。一人で」



“一人で”を強調する。



「そうだよ!一人で映画だったらポップコーン食べ放題じゃん。だって一人なんだもん」



緩莓もニコニコしながらノッてきてくれた。



「傷つくんですけど!」



和田が銃に撃たれたようなポーズをしてる間に緩莓の手をひいて走った。



「あ゛!?逃げやがったな!!待てごら」



和田が全速力で追いかけてくるところを横にスッとよける。



「おわっ!?」



和田がコケそうになった。



「こーろーべ。こーろーべ。」



「お前腹黒すぎだろ」



「ねえなんかお腹空いたね」



緩莓が不意に言った。



「フードコートでも行く?」



緩莓に訊ねたつもりなのに和田が「賛成」と答えた。



「お前は黙ってろ」



「ノーン」

217:匿名◆zw:2019/09/12(木) 21:32

ゆるめ嫌い嫌い嫌い。陽くんとくっつけるな、ゆるめきらいきらい

218:匿名◆3E:2019/09/12(木) 21:39

うわしかも作者とトリップ微妙に似たし。最悪、変える

219:匿名:2019/09/12(木) 22:11

これの何が小説だよ
ssじゃねぇの?(笑)

220:紅蓮◆jk:2019/09/12(木) 22:13

まあまあ。そんなに言うなって。

221:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:22

>>219 同盟組もうぜw

222:紅蓮◆jk:2019/09/12(木) 22:24

作者可哀想

223:新見川 すみれ◆96 氷上のお姫様:2019/09/12(木) 22:24

それってアドバイスというか単なる悪口ですよね....?辞めた方が良いと思うのですが

224:匿名:2019/09/12(木) 22:24

>>221
いや、俺は率直な感想を言っただけだから別にいいや
作者には悪いけど、ネガティブな感想を書くのも人の自由だから
そんな媚売って「素晴らしいです!」とか言ってもつまらんでしょ?

225:紅蓮◆jk:2019/09/12(木) 22:28

悪口っぽく言わないでアドバイスすればいいじゃないですか

226:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:28

>>224 たしかにお世辞言うのもなw まあこの小説はとりま終わったなw

227:一騎◆:2019/09/12(木) 22:29

>>217
嫌いならみなければいいんじゃないんですか?

228:新見川 すみれ◆96 氷上のお姫様:2019/09/12(木) 22:30

感想と中傷は違うってご存知ですかい?(´・ω・`)

229:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:30

だってこの小説の作者だいたい毎日更新すっから板の上に上がってると目に入ってくんだよ、

230:紅蓮◆jk:2019/09/12(木) 22:30

>>226 お世辞言って馴れ合いはよくないですよね

231:新見川 すみれ◆96 氷上のお姫様:2019/09/12(木) 22:31

具体的に「何処が悪かったか」とか「こうすれば良い」とか書かれていないのは感想ではなく只の中傷でしかありませんよ。

232:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:31

【朗報】赤い糸終了wwwwww

233:一騎◆:2019/09/12(木) 22:31

>>229
目に入ったとしても読まずにスルーして下いけばいいじゃないんですか?

234:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:32

結局は作者がむり 

235:紅蓮◆jk hoge:2019/09/12(木) 22:32

いやいや、勝手に終わらせるなって。
これじゃあただの悪口だから、作者に何を要求するの?

236:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:33

この小説をやめることを要求しますわ

237:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:33

とりあえず落ち

238:紫龍◆jk:2019/09/12(木) 22:34

ここ荒らしたら、リコピンちゃんに悪いから
https://ha10.net/talk/1567951473.html
ここ来てください

239:匿名:2019/09/12(木) 22:35

俺としてはこの頭悪そうな文を直して欲しいんだけどね
あとなんかスカスカなのも「?」ってなる

240:紫龍◆jk hoge:2019/09/12(木) 22:35

https://ha10.net/talk/1567951473.html
で話しましょう。ここを荒らさないでください

241:匿名◆3E:2019/09/12(木) 22:35

とりあえずこの小説削除依頼してくる!

242:一騎◆:2019/09/12(木) 22:37

>>239
「頭悪そうな」以外に何か言い方なかったんですか?
>>241
「作者が無理だから消してください。」みたいな理由で消されるわけないでしょう

243:新見川 すみれ◆Ac 氷上のお姫様:2019/09/12(木) 22:44

コレで削除されたらお笑いモンッスよ....頭冷やして下さい

244:(´・д・`):2019/09/12(木) 22:47

楽しく描いてただけの作者さんが、こんな意味もわからない理由で消されるなんて理不尽極まりないです
まぁ依頼は通らないと思いますが

245:リコピン◆z.:2019/09/13(金) 05:53

「ん〜!おいし〜」


緩莓が頬を押さえながら言った。


俺たちは今クレープを食べている。


さっきお昼食べたばっかなので、お腹はあまりすいてなかったが、緩莓が言うなら、と食べてみた。


緩莓の反応通り、すごく美味しくて、ほっぺが落ちそうになった。


「めっちゃ美味い!さんきゅーな」


と和田が緩莓の背中をばんと叩いた。


「いった〜…」


割と真面目なトーンで緩莓がそう言ったので、和田は慌てて緩莓の背中をさすった。


「ごめんごめん」


すると、緩莓は和田の手をガシッと掴んだ。


「触らないで」


「は、はひ。メンゴメンゴ」


和田、ちょっと顔赤くなってね?


さては緩莓に手を掴まれてキュンとしたとか?


なんか笑える。


「なに笑ってんだよ」


「べっつに〜?」


クレープをもぐもぐと食べていると、緩莓がじっと見つめてきた。


ドキドキと胸が高鳴る。


「ねえ、記念に3人で写真撮らない?」


照れたように言った緩莓。


「おー!いいね」

「おれも賛成」


「じゃ、撮るよ〜はい、ちーず」


カシャッ


撮れた写真を確認すると、和田が目をつぶっていた。


「お前事故ってんぞ」

「またまたご冗談を〜」


ヘラヘラと笑う和田に緩莓が真顔でスマホの画面を見せる。


「わー事故だぁ」


そうつぶやいた和田に緩莓と爆笑する。


「はー、面白い」


緩莓がクスクスと笑いながら、ストレートティーのペットボトルの蓋をあける。


目をふせながらストレートティーを飲むその姿はまるでCMみたいだった。


「ストレートティーってうまいの?おれレモンティー派なんだけど」


和田が偉そうに頬杖をつきながら言った。


「え。おれミルクティー派」


そう言うとなぜか鼻で笑われた。


「お前って意外と甘党なんだよなぁ〜!男のくせにぃ」


その言葉にムッとする。


「お前だってレモンティー好きなら充分甘党じゃねーか」

「あー、はいはい、二人とも落ち着いて」


緩莓が喧嘩している弟たちをなだめるお姉さんのように優しく言った。


こんなお姉さん欲しいなあ…


「ストレートティーってどんな味?」


和田が訊ねると、緩莓はきょとんとした顔でペットボトルを和田に差し出した。


「まさか、ラベルの原材料名見て味を想像しろと?」


和田がすっとんきょうな声をあげた。


「なわけないじゃん」


緩莓は目を細めて笑った。





「実際に飲んで確かめろってこと」




へ?


心の中で俺がつぶやいたのと同時に、和田もまぬけな声を出した。


緩莓は首を傾げている。


天然な緩莓のことだから気づいてないのかな……



だってこれって、



間接キスになっちゃうじゃん!


俺より先に和田と!?


ダメダメダメ!


それは俺が許さない!


顔をうっすらと赤くしながらしどろもどろになっている和田からペットボトルを奪い取る。


「うお、びくった」

「だめだよ緩莓こんなやつと間接キ──」


言いかけて口をつぐんだ。


だけど緩莓は理解したようで、「わああ」と言いながら顔を赤くしている。


ただいま、俺の目の前にはりんごが2匹いる。


和田りんごと緩莓りんご。


んで、俺が飼い主。


いや、謎いな?


うん。


とりあえず二人がおさまるまで見守っていよう。

246:リコピン◆z.:2019/09/13(金) 06:00

これが最後の更新です


あのー…、ほんと情けないですけど、正直ちょっと泣きました。

こんな情けない作者です、どうぞあざ笑ってください

朝起きて覗きに来たらこんななってて驚きました

どういう風に捉えられようが、読んでくれただけでも私にとっては嬉しいことだと自分に言い聞かせています。


とりあえずわかったこと

私には小説の才能がない

こんなの小説じゃない

書き方がおかしい

私の小説のせいで葉っぱの皆様に不快を与えてしまった


学んだことっていうか。


このような低クオリティの小説を投稿してしまったことに深くお詫び申し上げます。


ほんとにほんとにごめんなさい。



それで、私は赤い糸を書くのをやめます。


実はもっと続きの話も考えていたんですが、ここまで嫌われていると精神的に辛くて、


変な終わり方になってしまいますが許してください。


とりあえず、葉っぱで私と絡んでくれた方には感謝の気持ちでいっぱいです。


ありがとうございました。


小説を書いている間はすごく楽しくて楽しくて、時間を忘れてしまうくらい没頭してました。


『小説じゃない』って思ってる人が結構多いみたいで、

だったらそれを早く言ってくれれば私はこんなに多くの人に迷惑をかける前にやめていたのになあ、と思ってる自分がいます。


長文スミマセン



葉っぱでの生活はすごく楽しかったです。


楽しい時間を、ありがとうございました。




 さようなら。



 赤い糸作者  リコピン (元タピオカパン)

247:脆弱プッチンプリン:2019/09/13(金) 12:35

密かに読んでいた者です。突然のレス失礼します。
本文ではキャラクターの個性や性格がはっきりと描かれていて、尚かつ一定のペースを保って更新されていたので、私はリコピンさんの小説が好きでしたし、読むのも楽しみでした。文体も、私がかなり昔に書いていた小説と似たようなところがあることに気付いてからは、何だか親近感が湧いていました。
私は、小説は才能でパッと書き上げられるものではなく、努力しながらしぶとく書いていくものだと思っています。「才能がない」「これは小説ではない」といったあまりにも中傷的すぎる理由で「小説を書く」というあなたの楽しみが理不尽な形で奪われてしまうことが本当に悲しいです。

このくらいのことしか言えなくてもどかしいですが、この一件で心身ともにダメージが大きかったと察します。お大事になさってください。

248:(´・д・`):2019/09/13(金) 14:22

私からも、慰めにすらならないとは思いますがレス失礼します
小説で大事なのは文章力もそうですが、続けることだと思うんです。
たとえどんなに素晴らしい設定で素晴らしい表現力でも、すぐに飽きて放置しては名作は生まれません。
私もいくつか投げ出しました。
赤い糸は、あまり続かない葉っぱ小説の中でもダントツに長い間継続されています。
このような事がなければ完結までいけたかもしれません。
リコピンさんのその継続できる力はなかなか簡単に得られるものでは無いと思います。
もしこのスレをご覧になられていましたら幸いです。

249:若桜☆郁里◆ME hoge:2019/09/13(金) 16:37

私から少し。失礼します。
ここまで続いていたのはすごいと思う。だから、勝手な思いだけど続けて欲しかった。
ここで完璧な小説を書かなくてもいい。あくまでも練習として私もここに来たんだ。
きつい言い方の人もたくさんいるけど、リコピンにはちゃんとファンがいる。
私も含め、その事を忘れないでほしいと思ってる。

ストーリーがすごくよくて、面白かった。
>>248さんのように、完結までいったかもしれない。
お疲れ様。そして頑張れ。どこかで小説を続けてくれることを期待してます。

250:匿名◆3E:2019/09/13(金) 16:52

リコピン、ごめん。
謝っても謝りきれねぇ…
結構前にさ、俺たちよく話してたよな。
めっちゃ仲良くて仲良くて…
正直おれ、お前のこと好きだったんだ。
ネッ友に恋なんてありえねえ、って思ってたんだけど、お前の明るさに惹かれた。
本当にごめん。
最初はお前の小説すっごい好きだった。純粋に読むの楽しんでたし。だけど、お前が俺じゃない他のやつと仲良くしてるの見て、すっげぇ嫉妬した。
こんなの勝手すぎるよな、殴っていいぞ。
お前は俺のこと、たぶん覚えてないだろうけど。
前は違う名前でやってたし…
どうにかお前の気をひきたくて、あんなに過激なこと言っちまった。
本当にごめんなさい。
ごめんな
まじで土下座して謝りてぇ。
自分がしたことはもう取り返しのつかないことなんだってまじで後悔してる。
ゆるめっていう登場人物、お前になんか似てんなって思った。
嫌いとか言って、ごめん。
ほんとは好きなんだ。
『ゆるめ嫌い』って、わざと女子っぽく言ったのもわざと。
ほんとにぶん殴られたい、じゃないと気が済まない。
ごめん、ごめんな。
アク禁される覚悟はできてる。
赤い糸のファンだった皆さん、本当に申し訳ございませんでした。
リコピン、お前と話してたとき、めっちゃ楽しかったよ
ありがとな
そして、本当にごめん。

251:エルまふおもち◆YU サルバトーレ:2019/09/13(金) 17:23

リコピンちゃんの小説、いつも見てたよ。
毎日って程上に上がってて、嬉しかった。
完結までいかなかったのは残念…
だけど、まず頑張ってきたリコピンちゃん、お疲れ様。
また葉っぱで小説書いてくれたら嬉しいよ。(自分の勝手な要望だけど…)
リコピンちゃん、本当にお疲れ様です。

252:めろるん◆g:2019/09/13(金) 17:37

乱入失礼します。

わたしは、あなたの小説が好きです。
ここまで続けられたのもすごいと思う。見習いたいほどです。

わたしは、また小説を書いてくださることを願っています。
自分の好きなことは続けてもいいんですよ!みなさんも応援しています。

本当にお疲れ様でした!!

253:ゆり:2019/09/13(金) 18:38

あの…リコちゃん(リコピン)のリア友です。リコちゃんが葉っぱやってるってこと自体は知ってたんですけど、小説書いてるなんて知りませんでした。今日会ったときも普通に笑ってたけど、なんかいつもと違うような気がして。なんかあったのかなと思って葉っぱ見に来てみたら…

きっとリコちゃんは私に心配をかけないように普通に接してくれてたんだなと思うとすごく胸が締め付けられます。
話聞いてみたら、リコちゃんはもう小説を書く気はない、葉っぱにはもう行かないと言っていました。
それを伝えに来ました。
いきなり出てきてすみません。

リコちゃんの代わりにお別れを言いたいと思って来ました。

254:匿名:2019/09/13(金) 18:39

>>253 えええ.... 残念です

255:ゆり hoge:2019/09/13(金) 18:42

はい…リコちゃんは『ゆるめと陽結婚させよっかなって思ってたんだけどね』って言ってます

256:若桜☆郁里◆ME hoge:2019/09/13(金) 19:02

>>255
そうですか……結婚って……面白そうですね。
身勝手かもしれませんが、続きが読みたいとは思っています。

257: 優妃 ◆QI hoge:2019/09/13(金) 19:08


 ゆりさんこんばんは。
 今は優妃ですが、愛華と言います。
 リコピンとはネッ友です。
 無理はしなくて良いのですが、リコピンに伝えてくれませんか?
 「無理はしなくて良いけど、いつか戻ってくるのを待ってるよ」と。
  

258:若桜☆郁里◆ME:2019/09/13(金) 19:19

>>257の意見(?)、賛成です。
私からもお願い出来ますか?

259:一騎◆ hoge:2019/09/13(金) 19:28

初めまして、一騎と言います。先輩(リコピン)とはネッ友です。ゆりさんいきなりですみませんが、先輩に「みんな待っている。」とだけ伝えてもらうことは出来ないでしょうか。

260:ゆり:2019/09/13(金) 19:28

>>257 

こんばんは。分かりました。伝えておきますね

>>258 

はい、大丈夫です。伝えておきます



あと、愛華さん、若桜さん、お名前出して伝えてもよろしいでしょうか、そのほうが説得力?あると思ったので

261:若桜☆郁里◆ME:2019/09/13(金) 19:29

大丈夫ですよ。ありがとうございます

262:ゆり hoge:2019/09/13(金) 19:31

>>259 

一騎さん、はじめまして。

はい、分かりました。

263:ゆり hoge:2019/09/13(金) 19:32

>>261

じゃあ、伝えておきますね。安心してください

264:紅蓮◆jk hoge:2019/09/13(金) 19:33

ゆりさん、こんばんは。紅蓮(ぐれん)と言います。
リアルの方で皆さんと同じく、リコピンちゃんに伝えてほしいと思います。
まず、呟きの方で特に意味もなく「赤い糸は小説(の書き方)ではない」と呟いていたところ、それが本人に伝わってしまいました。
おそらく、その発言も葉っぱ休止の原因になったと思います。
本当に申し訳ないと本人に御伝えください。
また、いつか話しましょうとも御伝えください。

265:ゆり hoge:2019/09/13(金) 19:37

>>264 

紅蓮さん、こんばんは。

そうなんですか。

分かりました。伝えておきますね。


>>皆さん

質素な返事でごめんなさい😣

特にその口調?に意味はないので気にしないでください

266:一騎◆:2019/09/13(金) 19:41

>>262
ありがとうございます。

267:ゆり hoge:2019/09/13(金) 19:43

>>266 どういたしまして。LINEでそのことをさっき送ったんですけど、既読がまだつかないので、返事が帰ってきたら報告しますね

268:ゆり:2019/09/13(金) 19:50

返信きました。

『「愛華ちゃん、若っち、後輩、紅蓮くん、ありがとう。気が向いたら、行くね。明日とかなら来れるかもしれない。ありがとう😊」って伝えといてくれる?』とのことでした。

(勝手に名前出して伝えてしまいすみません)

269:一騎◆:2019/09/13(金) 19:50

>>268
ありがとうございます!

270:ゆり:2019/09/13(金) 19:52

>>269 

どういたしまして😊

かわいいスタンプと共に送られてきたので、きっと大丈夫だと思いますよ!リコちゃんのことなので

271:紫龍◆jk:2019/09/13(金) 19:53

>>270 ありがとうございます

272:ゆり:2019/09/13(金) 19:55

>>271

紅蓮さんですか?はい、どういたしましてです😊

273:紫龍◆jk:2019/09/13(金) 20:00

>>272 そうです!

274:ゆり:2019/09/13(金) 20:02

>>273

カッコいい名前ですね!

275: 優妃 ◆QI:2019/09/13(金) 20:20


 伝えてくれてありがとうございます、!名前出して大丈夫ですよ👌
  


続きを読む 全部 <<前100 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新