みんなでコメント繋げてお話作ろう

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1:匿名:2018/06/11(月) 22:13

繋げてってなんかお話作って!

105:匿名:2018/06/17(日) 22:51

「ごめんごめん…悪かったよ、美菜子。ごめんな?」
そう言って頭を撫でて、かがんで目線を合わせる
「もうっ…兄様は…しょうがないですわね…」
顔を真っ赤にして照れる妹は俺にとって宝物だ。

106:匿名:2018/06/17(日) 22:54

ふとお兄さんが辺りを見回すと、おじいさんも地下アイドルもいなくなっていた。
「ああ...そうか。また俺のいつもの想像癖が行き過ぎてしまったんだな。あんな夢を見ていたなんて」
お兄さんはため息をつき、妹の手を取った。
「さあ、美菜子。帰ろう」

107:匿名:2018/06/17(日) 23:10

「はい!」
花が咲いたような笑顔で美菜子はお兄さんを見上げ、頷きました。二人で手を繋いで家まで歩きます。彼らの家は川原沿いにある一軒家でしたが、それは大層古いものでした。土砂降りの日には天井からぽつぽつ雨漏れし、冬はおもてと同じくらい冷え込みます。それでも彼らにとって住む家があるのは有難いことなのです。
なぜなら彼らはもう両親を亡くしているのですから。

108:匿名:2018/06/17(日) 23:17

彼は手の温もりを逃がすまいとぐっと握りしめた。

109:匿名:2018/06/17(日) 23:22

「兄様、今日の夕飯はお鍋ですよ。野菜たっぷりの。わたしいつも一生懸命メニュー考えてるんですよ。兄様が風邪を引かないようにって。兄様ったらひ弱な癖にお野菜ちっとも食べないんですもん」
美菜子が白い息を吐きながら言う。

110:匿名:2018/06/17(日) 23:34

「美菜子は優しいなぁ」
彼は美菜子の頭を撫でた

111:匿名:2018/06/17(日) 23:36

美菜子は愛らしい大きな瞳を細めて笑った。

112:匿名:2018/06/17(日) 23:38

「あはは・・・毎日ありがとうな。その野菜、どこからもらって来たんだ?」
「深川さん家!」
両親のいない二人を不憫に思って、近所の人達はいつもお裾分けをしてくれるのだ。

113:匿名:2018/06/17(日) 23:40

「そうか、後で深川さんの家にお礼を言いに行かないとな」

114:匿名:2018/06/17(日) 23:41

それを見ると彼はとても安心した。彼も色素の薄い、目の前の美菜子だけをうつす瞳を細め、「美菜子だってお肉食えよ?」と笑った。

115:匿名:2018/06/17(日) 23:46

「わたし毎日給食残さず食べてますよ!」
美菜子は再び頬をぷくりと膨らませる。だが、急に真剣な面持ちになって言った。
「兄様。試験、受かるといいですね。深川さんも言ってましたよ。あなたのお兄さんいつも頑張り過ぎていて心配だわって」

116:匿名:2018/06/17(日) 23:56

・・・試験。今から約4ヶ月後の、高校入試のことだ。

117:匿名:2018/06/18(月) 00:12

『君は』
お兄さんの頭に今日の先生の言葉が蘇る。
『石橋君。君は県立トップクラスの進学校を志望していたね。うん、このままの成績で充分だ。君の努力はちゃんと知っているよ。僕からは何も言うことはない。引き続き気をしっかり持って頑張りなさい』

118:匿名:2018/06/18(月) 18:40

でもそれはたくさん、たくさん勉強しているからだ。たしかに俺は無理をしている。だから家事は美菜子に任せっきりなのだ。

119:匿名:2018/06/18(月) 18:45

「兄様。」
美菜子が綺麗な顔を彼に近づけた。
「うん…大丈夫だよ。無理なんかしてない。心配性だなぁ」彼は笑顔の仮面をつけた。

120:匿名:2018/06/18(月) 18:49

ついでにひょっとこのお面も付けた

121:匿名:2018/06/18(月) 18:53

「わたし、本当はいいんですよ」
不意に美菜子が顔を上げて言った。
「・・・え?」
お兄さんはきょとんとする。美菜子は彼を見つめたまま続けた。
「兄様があの一番の学校に受からなくても。わたしは・・・兄様とこうして楽しく暮らして、そして兄様が側で笑っていてくれればそれでいいんです」
お兄さんは目を見開いた。美菜子はうふふと笑って、彼の手を握る手に優しく力を込めた。
「わたしはもう十分にしあわせです。だから兄様、無理はしないでくださいね」

122:匿名:2018/06/18(月) 18:58

ひょっとこのお面を外し、
おかめのお面を付けた

123:匿名:2018/06/18(月) 19:06

「ありがとう…」彼の視界が滲んだ。

124:匿名:2018/06/18(月) 19:10

その一部始終を目撃していた野生のきよし師匠が
「君らはええ兄弟やなぁ…今日び君らのような愛のある兄弟おまへんてぇ…!」

とか言いながら顔を鼻水と涙でぐしゃぐしゃにしながら現れた

125:匿名:2018/06/18(月) 19:15

「あ、大丈夫です。」
彼らは家に帰った。

126:匿名:2018/06/18(月) 19:17

お面は付けたまま帰途についたのは、もはや言うまでもない。

127:匿名:2018/06/18(月) 19:32

台の上に鍋が乗せられた。

128:匿名:2018/06/18(月) 19:54

「いただきます」
二人で同時に手を合わせる。ぽつぽつと窓に雨が当たる音がした。どうやら雨が降り始めたようだ。
だが兄妹の家の中は実際の気温とは対照的な温かい空間である。
お兄さんは鍋の中の人参を口にした瞬間、思わずこう漏らした。
「うわあ、おいしい。美菜子・・・お前、また料理の腕を上げたな?」

129:匿名:2018/06/18(月) 19:56

「えへへー」美菜子が愛くるしい笑顔を見せる。

130:匿名:2018/06/18(月) 20:36

その笑顔を見て、お兄さんはこの妹のことを絶対に守ると改めて決意しました。

その夜のこと。お兄さんは夢を見ました。
『...ウジ....良治!』
自分を呼ぶ声がします。けれど周りは真っ暗闇。何も見えません。呼び声はどんどん大きくなっていきます。お兄さんはしゃがみ込み、頭を抱えてじっとしていました。
『良治!!』
ぬっと目の前に人が現れました。大量の血を流しています。お兄さんを見てヒューヒューと苦しげな息を漏らす男性。あれは・・・
「と、父さん...」
その男性はお兄さんの父でした。あの日の事件で死んだはずの。

131:匿名:2018/06/18(月) 21:26

彼にとって思い出したくもない事件。
美菜子の悲鳴。逃げ回る人々。倒れているあの子。そして何よりも、頭から血を流す父。

132:匿名:2018/06/18(月) 21:50

傍らには穴という穴からきよし汁を垂れ流すビチャビチャのきよし師匠。
そう、あの日もやはりこの兄妹の運命はきよし師匠とは切っても切り離せなかったのだ。

それはまるで、もがけばもがく程に絡みつく糸のように、坂道を転がり落ちるボールのように、確実に二人のゆく末を捉えて放さなかった。
環状のレールの上をぐるぐる回るが如くに、きよし師匠から始まり、きよし師匠へと収束する。

133:匿名:2018/06/18(月) 22:01

そんな自分たちの運命を、そしてこの世のすべてを呪った二人はボロボロになりながらも辿り着いた貧しいながらも幸福な生活。
絶望にまみれた地獄のような人生にやっと見出し たひとときの安寧。

そんな何物にも変えがたい宝物のような時間をようやく勝ち取れたと思った矢先に、残酷な運命はまたしてもきよし師匠を二人へと導いた。

134:匿名 hoge:2018/06/18(月) 22:36

た●し「お前を食ってやるぞ〜」

135:匿名:2018/06/19(火) 23:38

お兄さんは荒い息をもらした。頭に割れるほど強い力で爪を立ててうめく。
「もう、もう許して!ごめんなさい‥‥ごめんなさい‥‥」

136:匿名:2018/06/19(火) 23:41

「兄様。」
美菜子が彼の手を取った。彼はだらだらと血が流れる頭を上げた。「兄様は悪くない。」美菜子が微笑む。

137:匿名:2018/06/20(水) 19:09

「もう忘れてください。兄様は、兄様自身が悪い夢を見せているんです。」

138:匿名:2018/06/20(水) 19:16

「...ううぁ」
お兄さんは絞り出すような声を出した。涙がどんどん溢れてくる。
「うぅ、か...れん...父さん...」
『大丈夫ですよ兄様、大丈夫』
美菜子は優しく彼の頭をなでた。


「いやだぁ、椛怜...美菜子...いなくならないでくれ...美菜子」
うなされている兄の髪を、美菜子は撫で続ける。彼の固く閉じた目からは涙が流れていた。
「大丈夫ですよ」
悲しげな笑顔を浮かべて美菜子は呟く。
「いなくなったりなんかしませんよ。兄様、美菜子はずっと側にいますよ」

139:匿名:2018/06/20(水) 19:35

あれは、彼のせいではなかった。だが、大切な人が目の前で死んでいくのを見た事で、彼の心はズタズタだった。

140:匿名:2018/06/20(水) 20:38

妹になだめてもらうなんて情けなくて仕方なかった。だが、彼は怖くて怖くていてもたってもいられないのだ。

141:匿名:2018/06/20(水) 20:47




その夜。良治は勉強をせずに疲れ果てて深い眠りについていた。泣きはらしたあとの彼の白い肌、閉じた目は不安と悲しみに満ちてより一層美しい。

142:匿名:2018/06/20(水) 20:48

美菜子はそっとお兄さんの頬をなぞった。
それが夢の中での感触なのか現実の感触なのか曖昧なまま、彼の意識は遠のいていった。

雀の鳴き声でお兄さんは目を覚ました。朝がきたようだ。昨晩の悪夢のせいかまだ頭がぼうっとする。
ふらふらした足取りで台所に向かうと、美菜子がすでに居た。卵焼きを焼いていたようだが、こちらの足音に気が付いたのか振り返る。
「おはようございます、兄様!」

143:匿名:2018/06/20(水) 20:53

元気よく挨拶してたったったと駆け足でこっちに向かってくる。

144:匿名:2018/06/20(水) 20:54

手には朝ごはんかのっていた。

145:匿名:2018/06/20(水) 20:56

「おはよう」良治が微笑む。いつもの日常だ。

146:匿名:2018/06/20(水) 20:59

「美菜子、今日は...って、うわあ、焦げてるぞ!卵焼き!」
良治は今日の予定を伝えようとしたが、じゅうじゅうとフライパンの上で焼けて黒くなっていく卵焼きを見て思わず叫んだ。
「あっ、いけない!」
美菜子ははっと後ろを振り返り、慌ててその火を弱めた。そして舌を出して恥ずかしそうに笑う。
「えへへ...兄様、教えてくれてありがとうございます」

147:匿名:2018/06/20(水) 21:06

美菜子が料理の失敗をするのは珍しいことだ。

148:匿名:2018/06/20(水) 21:22

「あの、兄様」
美菜子が何か言いたそうに口を動かす。だが言葉が出てこないようだ。黙って俯いてしまった。
「美菜子、どうした?」
良治が妹の顔を覗き込んだ時だった。
「美菜子ちゃあん、学校行こう!!」
どんどんと少し乱暴に玄関の戸を叩く音と共に、美菜子を呼ぶ声がした。

149:匿名:2018/06/20(水) 23:34

「あ、の…」
美菜子が気まずそうに俯いた。「…ふっ、いいよ、学校行ってらっしゃい!」

150:匿名:2018/06/20(水) 23:39

お兄さんは美菜子の肩を笑って叩いた。「すみません、行ってきます!!」美菜子は玄関に向かって走っていった。

ドアが閉まる瞬間、美菜子の友達が「美菜子ちゃんのお兄ちゃんかっこいいのに、お料理できないのー?」と話しかけているのが聴こえてきた。

151:匿名:2018/06/20(水) 23:42

「うん、家事は私の仕事だからね!自慢の兄様だよ」
その声と同時にこんな言葉も聴こえた。

152:匿名:2018/06/20(水) 23:43

良治は少し赤くなって下を向くしかなかった。

153:匿名:2018/06/21(木) 00:06

頬杖をついてぼんやりと窓の外を眺めながら、美菜子はふと考えた。
兄様は今頃どうしているだろうか。

154:匿名:2018/06/21(木) 18:45

実はその兄様は海老天を食べていたのだが、スパイダーマンは知るよしもない。


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