マイペースに小説を書いていきます。
素人なので誤字があったり、話の内容がおかしかったりと
読みにくいかもしれませんが、どうぞ温かい目で読んでくれたら
嬉しいです<(_ _)>
コメント・アドバイスもぜひどうぞ。返信はその日のうちには無理かも
しれませんが、必ず返します。
長文失礼しました。
-このお話は恋愛小説です。-
>>2
登場人物紹介(明日に書きます。)
あらすじ(簡単な)
>>3
本編 1.モテすぎて困るっ!
〚登場人物紹介〛
美津野 恋 ミヅノ レン 楠中学校2年生 主人公
・ニックネームは、恋・れーちゃん。
・部活は裁縫部
・学校1モテるが、本人は自分がモテていることを自覚していない。
・自分より他人のことを1番に考える、優しい性格。
・ある日からイケメン男子達にアプローチされて…!?
神崎 卓 カンザキ タク 楠中学校中3 恋の先輩
・ニックネームは、卓くん。
・部活は、自ら立ち上げた勉強部。
・頭がよく、いつでも冷静。
・恋に一目ぼれして…。
河原 絆 カワハラ キズナ 楠中学校中2 恋と同じクラス
・ニックネームは、絆・絆くん・河原。
・部活は、サッカー部。
・いつでも笑顔で皆のムードメーカ的存在で、男女とわず皆から愛されている愛されキャラ。
・いつもはオチャメだが、恋のために尽くす男らしさがある。
青木 千速 アオキ チハヤ 楠中学校中2 恋とは違うクラス
・ニックネームは、千速くん・あお。
・部活は陸上部。
・スポーツが大好きで得意ないわゆるスポーツ男子。
・恋に振り向いてもらおうといつも熱血。
平塚 文 ヒラツカ アヤ 楠中学校中2 恋と同じクラス
・ニックネームは、文様・文ちゃん。
・部活は塾のため帰宅部。
・生徒会長でしっかり者の恋の親友。普段はおとなしいが、怒ると超絶怖い。
・楠高校に彼氏がいる。
ほかにも続々新キャラ登場するかも。
〚あらすじ〛
モテ女の美津野 恋、中学2年生がある日突然イケメン男子達3人から
アプローチされて…
そこから恋とイケメン男子達3人の4カクカンケイが始まる。
>>3
本編 1.モテすぎて困るっ!〜プロローグ〜(明日に書きます。)
あげます。
4:ゆぅ×ふぅ◆uM 作者:2017/08/31(木) 11:39 1.モテすぎて困るっ!〜プロローグ〜
「遅刻だぁぁぁっ」
私は美津野 恋。楠中学校に通う中2です!
…って…
自己紹介してる場合じゃないじゃん!遅刻遅刻!
「いってきますっ!」
バンッ
いったぁぁ…ドアに頭ぶつけた。
朝っぱらから最悪っ
うずくまっていたら、頭上からクスクスと笑う声が…誰だ?
顔をあげるとそこには、親友の平塚 文ちゃんが!
文ちゃん寝癖1つもないし、ツヤツヤの黒髪が太陽の光で光ってますっ。
「まったく。。恋ちゃんったらほんとドジ。」
そういってまたクスクスと笑う。
文ちゃんからかわないでよーって、言おうと思ったけれど、
すぐその言葉を呑み込んだ。
文ちゃんのいうことは全部事実…だから言い返せないんだー。。
「私ずっと恋の家の前で待ってたんだから。生徒会長の私が遅刻したらとんでもないわ。恋、行くよ。」
文ちゃんはマジメだなぁ。
「恋?おいていくよ〜」
いつの間に文ちゃん10m先くらいのところの角にいる!
「文ちゃん待ってよーーーっっ!!」
そう言って私は彩ちゃんのところまで走った。
今日はどんな出来事が待ってるのかな?
ふふっ楽しみ!
恋ちゃん、可愛い!
面白い話になるよ!絶対‼
頑張ってね(^∀^)
小説書くの、簡単ではないけど、ファイト!
7:世界一可愛い美奈子:2017/09/01(金) 17:33
かわいいからポッキー食べ放題なわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
なんか久しぶりね
でも今日は有名なお菓子の日ってことでなんとなく登場してみたわ
この日は毎年男子から大量のポッキーをもらうの
もちろん告白とセットでね
今年は10000箱突破したわ
もう箱の数が私のこの上ない人気を示してるわ〜
ちなみに私は御存じのとおりお金持ちだから
ポッキーのチョコがコーティングされてる部分しか食べないの
残った部分は常にオークションで取引されてるみたいだわ〜
あなたたちがポッキーゲームをやろうとしても
理想の相手がいないでしょうから残念ね〜
おほほほほほほほほっ
>>6
かおるんありがとう〜><
恋ちゃんは天然な所が可愛いので私も押しキャラ(^^)
>>7
お前誰だ。やめてくれない?
ふざけるな。お前ほかのとこでも荒らしてんでしょ。そーいうのやめたら?
そんな心が荒れてるのかな?w
ポッキーくらい買えばいつでも食べれるわw
10:ゆぅ◆/Q:2017/09/01(金) 18:10あげ
11:世界一可愛い美奈子:2017/09/01(金) 18:16
バニーガールの世界一かわいいわたし☆
私はバニーガールで世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
朝比奈みくるより似合うのよ
私以外の方たちがやったってただのミジンコね
あなたたちがうさ耳カチューシャつけても
ゴミのようにしか、みえないわね
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
2.た、大変‼
ギリギリに学校に到着!
はぁ…よかった〜。遅刻したら学校1怖い先生、怒沢(おこざわ)先生に怒られるから…。
って、早く教室に行かなきゃ!
「恋ー?早く。」
あっ。文ちゃんに謝らなきゃ…だって…。
「文ちゃん!ごめん。文ちゃんまで遅刻するところだったよね…」
ん?そしたら文ちゃん長いまつ毛をパチパチさせちゃって。
「遅刻しそうになったけど、恋と居ると楽しいし。
たまにはギリギリに学校到着もいいかな。」
文ちゃん…っ。
優しすぎるよ。私はそんな文ちゃんが大好き!自慢の親友!
「さーて、教室行こう」
「うん!」
ガラガラッ
「皆おはょ…」
言いかけたその時!
「恋ちゃんーーーっ」
山田くん?
「遅かったねッ!」
木下くんっ?!
「俺恋ちゃんのこと待ってたぜ。」
桐野くんまで?!
男の子たちがワラワラ集まってくる。
って。
何これぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!!
(※恋は自分がモテていることを自覚していないので、今は自分が何か悪いことをしたのかとパニック中…)
「ふふ。モテモテね。さっ皆座って下さい。1時限目、あと5分です!」
文ちゃん、モテモテって何?意味不明だよー><
しかもっ…こんな時に皆をまとめてるし!
わぁっ助けてよーーー!文ちゃーーーーんっっ
ヘルプミーーーーッ!!
*文side
1人、椅子に座って恋を見つめている男子がいた。
あれは…河原 絆さん…?
普段はうるさいのに、やけに元気がないわね…。
もしかして絆さん…。。。
恋には言わないでおこう。
そのうち分かるから、きっと。
読ませてもらってるよ。o(・`д・´。)ヵ゛ンハ゛レ !
14:ゆぅ◆/Q:2017/09/01(金) 18:40 >>13
ありがとうりらっち!
頑張る!
マクドナルドの店員になってみたわたし☆
私は世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
マクドナルドでアルバイトを始めてみたわ
毎日私のレジの列はスマイルの注文が殺到するの
かなり忙しいけど仕事だから仕方ないわね
ちなみに私のスマイルは超高級品だから無料じゃないわ
スマイルの他には、ウインク、 セクシーポーズ、 キス
などのメニューがございますわ。豊富なバリエーションよね〜
それと今ハッピーセットを買うと美奈子のブロマイドがついてくるわ
どんな絵柄かは開けてからの お た の し み☆
話変わるけど、私、ハンバーガー食べまくっても
私の美しいスタイルが崩れることはないわ
あなたたちは肥満にならないよう気を付けることね〜
おほほほほほほほほっ
いらねー。私も夏休み中、マックのポテト食べまくったけど全然太らなかったよ笑
くそくそくそうざい自慢ありがとうございました
セクシーな水着姿の成人した私☆
私は成人した世界一かわいい美奈子よ。よろしくね
ファンのみんな待たせたわね〜
ビキニ美奈子がとうとう登場したわ
ぷるっとしたクチビルがかわいいって毎回言ってるけど
今回はこのぷるっとした胸もいかしてるわね
以前もAKBよりかわいいわたしで水着姿は見せたけど
胸は成人してから3ランクパワーアップしたわ☆
つまりGカップってわけね、ほらぼいんぼいんでしょ〜
あなたたちには私ほどのセクシーな人はいないでしょうから
買える水着の範囲が狭まるわね〜
かわいそうな人たちねー
おほほほほほほほほっ
やめろ…まじてめぇやめろ…。。キレたわ。
あ、元ゆぅだよ。
荒らしは無視が1番なんですよ。
作者さんは、小説を楽しみにしている方のために小説を書いてください。
それが、荒らしを無くす唯一の方法ですよ。
ガールズトークで盛り上がっちゃお!の薫を見てね!
>>19
かおるん…なの?違かったらスマソ…
うん。小説を書く!いつも通りに!
なんかありがと…。
そうですよ。
メモで察してください。
私も小説楽しみにしてます。
>>21
_小説楽しみにしてくれてるなんて私嬉しいっ!これからも荒らしなんかに負けず頑張るよ(By恋
_恋と同じく。(By文
_かおるん、小説をこれからも宜しく!(By作者
3.文の勘
*文side
1時限目・2時限目が終わり、休み時間。
恋は机でつっぷしてる。
朝の出来事で疲れたのかな。
それにしても河原 絆さん、恋がす…
「文ちゃーーーん…っ私っ…どうすれば…(グスン)」
わっ恋?いつの間に。
ていうか泣いてるし…。
「恋、大丈夫。私がいるでしょ?ずっと引きずってるとダメなのよ。」
「文ちゃん…そうだよね!引きずってたらダメだよね‼」
恋、すごいにこにこしてる。
切り替え早っ…。まぁ、そういうところが恋らしいけど。
「じゃ、私トイレ行ってくる!」
は。
「勝手に行けばいいじゃない…」
「は〜い」
恋は、朝の出来事が晴れて嬉しそう。トイレに行くだけなのにルンルンモード。
ふぅ。全く、恋と居ると疲れる…。
ハイテンションというか、パワフルというか…。
その時、机をバンッと叩かれた。
「ちょっと!いきなり何?」
「すっすいませんすいません。生徒会長。」
この言い方…
河原 絆さん!
「河原 絆さん…、私に何の用で。。」
「あのさ、、恋ちゃんのことなんだケド。」
えっ恋のこと…!?
「恋が、、、どうしたの?」
そしたら手と手を合わせて、
「生徒会長!協力してくれ!お願いッ。」
はっはぁ!?
「お願いだ。一生のお願い‼早く、こっち来て!」
何勝手に話進めてるのよ…
「ここ(教室)で言えばいいじゃない?」
「恋ちゃんが来たら、ダメなんだ!だから早く!」
うっ…
結局河原 絆さんの言いなりに。
*
私は河原 絆さんに連れられ、廊下の隅に居る。
「で、何の用?3時限目が始まる前に早く言ってくれる?」
正直イライラしていた私。
「あの、言いにくいから、耳。耳かして。」
はいはい…。
_俺…______
・・・
『えええええええええええ!?』
私の勘が、、あたった…。
4.絆の想い
*文side
次の日
はぁ…昨日は一睡もできなかった。
だって…。。。
昨日、河原 絆さんに(無理やり)呼び出された時のこと。
「俺…恋ちゃんが好きで_」
『えええええええええええ!?』
っていうことがあったの。
私の勘があたったから、余計に驚いちゃって。
でも、これからが楽しみかも。
河原 絆さんと恋の恋♡(れんのこい)
4.絆の想いA
1時限目終了!やっと終わった〜。
「宿題増えちゃうよ…はぁ」
ため息をついてると、
トントン
わっ!誰?
「恋ちゃん!俺だよ。河原 絆!」
絆くんかぁ〜びっくりした。
「どうしたの?絆くん。」
「アッ、、ト、、エーット…///(話す内容を忘れた)」
「?絆くん?」
あっそうだ!
「絆くん!今日私の家で一緒に宿題しない?」
「一緒に?!//宿題ぃぃぃぃ‼//////」
「…嫌…?(うるうる」
「嫌なわけない///行く!何があっても必ず!//」
よかった。嫌なのかと思った。
「じゃぁ決まり!部活は、、早めに終わらせて!放課後ね〜」
「///うん///」
2人ならお互い分からないところ教え合えられるし、絆くんとなら楽しそう!
*絆side
ドキドキ…
放課後がやって来た。
俺、河原 絆は部活を早めに終わらせ、猛スピードで走ってきた。
んで…今恋ちゃん家の玄関にいる。
インターホンが押せない…恋ちゃんの親がいたら、なんて言えばいいのか?「お邪魔しまーす」って
普通に入っていいのか!?
そんなことを考えてたら、ドアが開いた。
中から出てきたのは、天使オーラを出している恋ちゃん…‼
「絆くん!入って入って!」
恋ちゃんに誘導され、家の中に。
やけに静かだな…。
「お母さんとかお父さんは…?」
すると、恋ちゃんはうつむいてしまった。
「どうしたの?」って聞こうと思ったところで恋ちゃんが口を開いた。
「私の家…お母さんとお父さんが共働きで、夜すごい遅くに帰ってくるの。
一緒にご飯も食べれないし、休日も出かけたこと、そんななくて…」
「そうなんだ。。。」
可哀そうだな、、、
「ってそんなことより、私の部屋行こ?」
「うん」
しばらく長い廊下を行くと、突き当りにあるドアに「恋の部屋」と書かれた板の看板のようなものが
さがっていた。
「ここ!ここが私の部屋」
「わ。。すごいきれい!」
「へへ>ω<。そう?」
はにかむように笑った恋ちゃんの頬がピンク色に染まって、まるで天使のよう!!
ぬいぐるみ、花柄の布団、ピンク色のカーテン、白い机。
いかにも女の子ってカンジの部屋。
「じゃあ宿題しよ〜」
はっ。目的は宿題だった…恋ちゃんに見とれてたら忘れてたよ。
・・・
すごい静か…
部屋に2人っきり。
親もいないし、恋ちゃんにアピールするチャンス!
「ん〜…ねぇ、絆くん。ここ、どうやって計算すればいいの?」
さっそく恋ちゃんが悩んでる!
ここで男らしい姿を見せて。。
「ここはねー…あれ?どうやってやるんだっけ?」
やばい。分からない。。
「難しいよね!文ちゃんに聞こう!」
ああーチャンス逃した!勉強が出来ればなぁ。
恋ちゃんは、電話で生徒会長(文)に電話して聞いてる。
はぁ…俺、恋ちゃんに男らしい姿見せられないな、、、
ショック…!
あ。恋ちゃん電話が終わったみたい。
「あっそういえばお茶とお菓子だすの忘れてた!持ってくるね!」
・・・いっちゃった。
ん?待てよ。
今は親もいないし、今こそ”告白”するチャンス?
んーでもなぁいきなりは…
…このチャンスは二度とないかもしれない!
そういえば昨日生徒会長にも言われたな。
昨日
「自分からさっさと告白しちゃえばいいのに。そんなうじうじしてたら何も始まらないわよ。」
って。
うじうじしてたら何も始まらない…そうだよな!
”告白”したら恋ちゃんと付き合えるかもしれない。少しの可能性を信じて!
トントントンン
恋ちゃんが来た!
「おまたせ〜持ってきたよ…」
ギュッ…
俺は恋ちゃんを抱きしめた。
今の俺の顔は真っ赤だと思う。
「わっえっ?!絆くん?!//」
「好きだ!!!」
「えっ…」
「俺と、、付き合って、、、ほしい//」
「絆…くん」
初めまして😆
恋と絆の恋愛が物凄く気になっています!
恋と絆が結ばれて欲しいって思っています
うわー!恋ちゃんどうなっちゃうの?
それに、絆くんも年頃男子って感じでいい!
私的には、絆が良いって思う
29:*・、ゆぅ×まいむ*・、◆2c:2017/09/04(月) 17:46あげ
30:*・、ゆぅ×まいむ*・、◆2c:2017/09/04(月) 17:57 >>26_>>28 アーヤさん
初めまして☺
感想ありがとうございます!
私自身も恋と絆のお話書くのすごく楽しいです(笑)
ほかにもあと2人、恋を好きなイケメン男子が出てきますので、そちらもぜひお楽しみください>v<
さあ、恋と絆は結ばれるのでしょうか…?
お楽しみ♪
>>27 かおるん
感想ありがとう!
恋ちゃん、どうなるでしょうか…?
絆くんも年頃男子ぽくなるように心がけてるよ☺
絆くんは、実は私の好みな男子です。(>ω<//♡
4.絆への返事
「俺と、、付き合って、、、ほしい//」
「絆…くん」
しばらくの沈黙が続いた後、恋ちゃんが口を開いた。
返事は…?
「ごめんなさい。。」
えっ…
「そっ...か」
マジか…やっぱ、いきなり告白するのは無理があったかな…。
失恋…したのか。。
「俺、帰る。」
「あっ、、、」
やばっ。冷たい態度とっちゃったかも…。
その時。
今にも涙をこぼしそうな恋ちゃんが、震える手で俺の制服の袖を引っ張っていた。
「恋ちゃん。ごめん。俺、冷たい態度で…」
「違うの。」
「え?」
「私、絆くんカッコイイと思う。優しくて明るくて、一緒に居て楽しい。」
俺の頬が真っ赤に染まっていくのを感じた。
優しくて明るくて、一緒にいて楽しいだなんて…//
「でも私、恋とかよく分からないの。今の私には、告白の返事、「いいよ」って言えない。
絆くんが嫌いなわけじゃない。ただ、、今の私には返事、なんて言っていいか分からないの。」
恋ちゃんはパッと袖から手を放すと、俺の背中に顔をうずくめた。
「恋ちゃん?///」
「なんでもない…。」
恋ちゃんは、そう言って微かにほほ笑んだ。
しばらくまた沈黙が続いた。
時計の音が妙に大きく聞こえた。
恋ちゃんは俺の背中から顔を放した。
「そろそろ帰る時間?」
「うん。」
「そっか。」
「うん。…じゃ、、バイバイ。お邪魔しまし…」
「絆くん!私、恋ってなんなのか分かったらまたちゃんと返事するね!だから、待ってて。
告白、嬉しかったよ。」
恋ちゃん…
「分かった。待ってる」
「ありがとう」
「おう//」
窓から差し込む夕日が、俺と恋ちゃんをオレンジ色に照らしていた。
二人の恋が実って欲しい
恋&絆うまくいってね
>>32 アーヤさん
おぅ!
まだフラれてはないからこれからも恋ちゃんを振り向かせるために頑張るから
俺を応援してくれよな! ((by絆
わっ私と絆くんの恋が実って欲しいなんて…!
てっ照れる‼/// ((by恋
今日は小説書けません。すいません><
明日必ず更新します!
楽しみにしてます!
36:文楓◆bQ:2017/09/05(火) 21:53こういう子、学年に一人くらいいる
37:魔法少女☆アヤノ◆7Q:2017/09/06(水) 07:37面白いね! 続きも楽しみにしてます!
38: 輝夜゜kaguya゜◆G. 元スレ主。:2017/09/06(水) 18:35 >>35
ありがとうございます!
>>36
そうなんですか!
>>37
ありがとう!
5.恋、文に…
「ふぅ…昨日はドキドキした。」
「恋ーどうしたの?」
わっ。文ちゃん!
「び、ビックリした…」
「えー?そんなにビックリしなくても。」
「そ、そうだね。。^_^;」
「変なの。恋、いつもとなんか違う?授業中ブツブツなんか言ってるし、怖いよ。」
うそ!私独り言なんか言ってたっけ…?
心がモヤモヤする…。
文ちゃんに昨日絆くんに告白されたこと、言ったほうが良いの?それとも黙っとく?
「恋?」
文ちゃん、キョトンとしてる。
ど、どうしよ…う。
よ、よし!言おう!心がモヤモヤするのはもう嫌!
「文ちゃんっあのね!」
「ん?」
やっぱ…言えない…
その時
「文ー。先生が、美術で使う道具、持ってってほしいだってー」
「今行く―!恋、ごめん。後でね。」
「あ、、うん。」
行っちゃった。
あ、なぜ私がこのことを言うのかというと、いつも何かあったら頼りになる文ちゃんに
言ってたからなの。
次はちゃんと言おう!
今日は短かったですが、明日は>>39の続き描きます。
41: 輝夜゜kaguya゜◆G. 元スレ主【作者】:2017/09/07(木) 18:14 ごめんなさい、今日色々あって小説お休みします。。
明日書くとか言っといてほんとすいません><
大丈夫です。
私的に面白い展開が見えそうって思うのは私だけですかね?
相談して賛成して実って欲しい
>>42 アーヤさん
そう思ってくれるなんて嬉しいです!
期待に応えられるよう、これからも頑張ります(*>v<*)9ォ-‼
小説書けなくてすいません<(_ _)>
忙しく、小説板に来れませんでした...。
これからはなるべく、1日1回、小説を書きますので、
これからも何卒この小説を宜しくお願いします。
私も平日はあんまり小説を書くの難しいけど、なるべく少しずつ書いているから一人じゃあ無いよ忙しいもんね。
私も毎日書ける様に頑張りますお互いに頑張ろうね
6.相談
文ちゃんに言えないまま、あっという間に放課後になってしまいました…
文ちゃんは週7で放課後、塾に通ってるから早く言わないと
文ちゃんが帰っちゃう…!
その時、文ちゃんが校門から出てくるのが見えた。
「あっ!文ちゃーーん‼」
文ちゃんは私に気付いてこっちに駆け寄ってきた。
「恋、どうしたの?」
「あのね、私昨日、絆くんに告白された!でもっ恋とかよく分からないから
保留にしたの!」
驚くのかなって思ったけど、文ちゃんは何も言わなかった。
「えっと、文ちゃん?」
文ちゃんは、微かにほほ笑んでいた。
「ううん。なんでもない!で、それについて悩んでるの?」
真剣な顔の文ちゃん。
「うん…。本当に保留でよかったのかな…って。。。
絆くん、一瞬悲しい顔してた。。本当にこれでよかったのかなって…。
彼氏がいる文ちゃんなら、(詳しくは登場人物のところをチェック‼)この気持ち、分かるかと思って…」
すると文ちゃんは、思いがけない言葉を発した。
「恋の気持ち、私分からないや。」
「えっ…?!」
「というか、皆恋の気持ち分からないと思う。」
「どうして?文ちゃんも、皆も分からないの?!この気持ち…」
「…私は、”恋じゃないから、恋の気持ちが分からない”の。」
「…えっ…?」
「恋だって、私の気持ち、分からないでしょ?」
「うん。文ちゃんに、塾のテストで点数悪かったって言われても、
私は塾行ってないから文ちゃんの気持ち、分からないかも…。」
「それと一緒。私は恋と同じ経験したことないし、恋がどう思ってるかなんて私もだけど、誰だって分からないのよ。恋の気持ちは恋の気持ち。
私の気持ちは私の気持ち。」
「うん。。」
「恋は、告白を保留にしたんでしょ?それは恋の気持ち次第で決まること。
恋についてよく分からなかったから、河原 絆さんを傷つけたくなくて保留にしたんでしょ?」
「うん。」
「恋は自分の選択を選んだ。それでいいのよ。恋は恋。だから、今の恋は
自分の気持ちを信じて行けばいいんじゃないかな。」
「文ちゃんっ…ありがとう!」
「ううん。親友が困ってるとき、ほおっておいたら友達失格でしょ?」
そう言って文ちゃんは笑った。
私も微笑んだ。
「あっ!私もう行かなきゃ!塾のこと忘れてた。恋、じゃあね!」
文ちゃんは早足で家へと向かっていった。
「文ちゃん!!相談乗ってくれてありがとーーー〜!!」
大声でそう叫ぶと、文ちゃんは一旦とまってこちらを向いた。
「恋!頑張れ!!」
そう叫んだ。
文ちゃんは私の一番の親友。私に大切なことを教えてくれた…。
ありがとう!文ちゃん!
>>45 アーヤさん
平日は難しいですよね><
アーヤさんの小説も見てます!
お互い頑張りましょう(*>v<*)9
そうなんです,文ちゃんと恋ちゃんの仲が羨ましく思った
49: .輝夜.゜kaguya゜◆cM:2017/09/10(日) 12:16 >>48
恋は、明るくポジティブな可愛い系。
文は、頭脳明晰で頼りになるクール系。
お互い性格は全然違うけれど、仲のいい親友です…♬
続き気になるよ。
他の男性三人と絆が,どう動いていくか見てみたい
>>50 アーヤさん
続きは明日になっちゃう;
でもあと2人イケメン男子出てくるからお楽しみに♪
新キャラも出てくるかも!
楽しみにしてます
53: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/20(水) 19:06 7.恋がついに恋を…!?
キーンコーンカーンコーン・・・
5時限目の授業が終わったのを告げるチャイムが校舎に鳴り響く。
5時限目の授業は数学。意味不明で、文ちゃんに教えてもらいながらやったんだぁ…。
そういえば次の授業、体育‼しかもバスケって先生が言ってた!
やったぁ〜スポーツ・運動前半は無理だけどバスケは大好き。
バスケの試合をまじかで見たことだってあるんだ〜♪
バスケのことで頭がいっぱいになっていたその時、頭上から声がした。
「恋。バスケの授業に遅れるよ。それに…早く用意しないと体育担当の厚真(あつま)先生に叱られるのと、
体育館20周だよ〜?」
文ちゃん‼
文ちゃんは脅したかのように言うと、教室を足早に出て行った。
バスケの授業に遅れて説教受けるのだけは嫌ーーっ‼
私はふぅ、と息をつくともうこれ以上出せないくらいの猛スピードで走り、教室を出ていった。
体育の授業でバスケの準備中。
体育担当の厚真先生は、20代後半くらいのイケメン先生で、バスケとか野球の習い事を子供の時からしてたみたい。
それで全国大会で優勝したほどの実力の持ち主だって、文ちゃんが言ってた。
だけどそれはそれはもう熱血で。生徒からけむたがれちゃうくらいなの。
でも、厚真先生に告白する人も1ヶ月に4人はいるって、またまた文ちゃんからの情報。
まぁ…イケメンなのは間違いないからね。
すると、周りから女子の歓声が…
あれっ。いつの間に試合始まってる!またボーっとしてたのかなぁ。
ん、でも皆どうしたんだろう?
その時、隣のクラスのある1人の女の子が、「千速くーん!」と黄色い声をあげた。
千速君…?あっ青木 千速君のこと・・・?
千速君っていうのは、厚真先生に負けないくらいの熱血さん。部活は確か…陸上部。
足が速いのはもちろん、スポーツなら全部出来ちゃうスポーツの天才。
だからモテモテ。((これは私が入手した情報✩
でも本当にすごい…
すばやく相手をかわし、バスケボールをタンタンと一定のリズムでバウンドさせている。
千速君はバスケボールを軽やかな動きでゴールに入れた。
瞬間、皆から歓声があがった。さっきに増して多くの声がする。
見入ってしまった。思わず…
すごい!すごいよ…。
「…千速君…か。。。」
私はぼそりと呟いた。
なんだろう。無意識に彼の名前を呟いていた。
脚が勝手に動く。向かった先は千速君のところだった。
目の前に千速君がいる。キレイな黒目がちの目で私を見つめている。
「千速く・・・」
言いかけたその時。
「恋。」
千速君が私の名前を呼び捨てで…
千速君は若干微笑み、言った。
「俺、青木千速。恋、俺のこと覚えとけよ。忘れるな。」
!!!
…今までで一番ドキドキした。
些細な言葉が私を幸せの魔法にかけた。
「じゃ」
青木君は短く言い、さっていった。
これって・・・
胸がドキドキして、
でも苦しくて。
・・・私・・・
これが恋なんだ。
えっ!?
絆じゃあなくて千速なの!!
ちょっと絆にして欲しかったよ……
でも待ち遠しかったですね更新。
56: るい。 ◆ESlA hoge:2017/09/20(水) 19:28
>>54
他人の小説にそういう個人的な意見は出さない方がいいと思いますよ、、
あくまでも主さんのオリジナル小説ですからね
乱入失礼しました
いや、まだ分かりませんよ🎵
きずながまた…、ま、あとはお楽しみに!
絆頑張って応援しているよ
59: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/21(木) 18:20 >>54 アーヤさん
でも絆と恋が両想いになってずっと幸せに…って話になったらハプニングもなく、
小説としてつまらないと思います^^;(それに話がそこで終わっちゃう…)
私は読んで下さっている方にドキドキハラハラしてもらいたいので、あえてライバルやハプニングがある
話にしたんです。
それに、アーヤさんは絆が推しメン?でもほかの方は千速が推しメンかもですし。
>>56さんが言ったように、あくまで私のオリジナル小説です。
個人的な意見を言われると少し傷つきますので。。。お控えください(~_~;)
ですがこれからも小説をドキドキハラハラしながら読んで下さいね!
解りました、続き楽しみにしてます
61: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/21(木) 18:23 >>58 アーヤさん
おぅ!って・・・千速ってあの青木 千速?!わっ強敵ライバル・・・
でも頑張るから”俺を応援”してくれよなっ!(by絆
絆は自己中だな…自分で「俺を応援してくれよな」ってふつー言わないだろ。。(-_-;)(by千速
絆君、千速君、喧嘩はしないでねー〜っ(~_~;)(by恋
>>60 アーヤさん
分かってくれればそれでいいです!
はい!今から続き更新するので楽しみにしてください!
6.恋してる気持ち.
体育の授業の時_私は夢の中にいる気分だった…。
千速君が私の名前を呼び捨てで呼んでくれた。
私の心は千速君色に染められていた……
*
放課後…
「ええっ?バスケ部に入る?それ本気?」
?マークでいっぱいの文ちゃん。
そう、私はバスケ部に入ることを決意したのだ‼
なぜかって…。それはもちろん、千速君がいるから…//
でも、バスケが好きっていうのも理由の1つだよっっ!
文ちゃんはふぅ、と一息つくと一言言った。
「ま、それは恋の勝手か!じゃぁ先生に言ってきなよ。」
よかった!
私は足早に職員室に行き、先生にそのことを言った。
「それは恋の勝手だよ。好きにしたらどうかな?」
再びよかったぁ!
「じゃぁ、バスケ部の見学に行こうか。」
先生は椅子から立ち上がると私に手招きをし、体育館の方へ歩いて行った。
慌てて私は先生の後を追う。
バスケ部…
「ここがバスケ部。女子バスと男子バスがあって…明日は女子バスのキャプテンに挨拶をしてね!」
先生がコートを指をさしながら私に分かりやすいようにバスケ部について説明してくれた。
「あっ!」
先生が短く言う。
目線の先には、、千速君!!
今シュートを決めたようで、ガッツポーズしている。
「千速君・・・」
そうつぶやいたと同時に、千速君がこちらに気づき、小走りでやってきた。
「恋。もしかしてバスケ部に入るのか?」
「えっと、、、はい!明日からよろしくお願いします…っ」
「敬語はやめろよ。」
千速君はいきなり怖い目つきになった。
私はどうしていいのかわからず、うつむき、黙り込んでしまった。
すると、千速君はククッと笑い、言った。
「どんな顔してんだよ。敬語だと堅苦しいだろ。それに…俺ら友達だ。」
友・・・達・・・。
千速君が私を友達と言ってくれた。。嬉しい。。
「友達…」
そう言いかけたその時。
「千速。タオル!」
「夢花!ありがとな。」
誰?夢花って…
「あ、こいつ、俺らの男子バスのマネージャー。昨日からマネやりはじめた新人だけどな、
気さくで人思いなんだよ。だよな?夢花。」
えっ・・・
「私、城野 夢花。よろしくね!恋ちゃんっていうの?千速から聞いたよ〜。あと…もう!千速、お世辞言わないでくれる?w」
「お世辞じゃないって!ww」
何これ_
夢花さんは、カールがかった黒髪を頭の上の方でポニーテールしていて、ツヤツヤ。
薄い唇がうすピンク色で可愛い。まつ毛も長く、笑うたびにえくぼができる。
ピンク色のスカートからのびるキシャで細く色白の脚。。
・・・
胸が苦しい。。
痛い…
今何が起こってるの…
それすら分からない。
これが恋なんだ。
苦しみを味わう、それが恋___
絆も良いけれど千速の方も良いね、もっと詳しく二人の事知りたい小説頑張って下さい
65:匿名 hoge:2017/09/21(木) 21:15 >>63
キシャってどういう意味?
華奢( きゃしゃ )の間違いじゃないの?
あと小説に「 w 」とか「 / 」は使わないからそういうのも控えたほうがいいんじゃ
ごめんなさい…
気を付けます…。
>>65
キシャは打ち間違えです。正しくは華奢。
「w」、「/」もこれから気を付けます。
小説の基本的なことが分からないのに小説今まで書いてたなんておかしいですよね^^;
教えて下さりありがとうございます。
7.苦しみを消してくれたのは.
私は、もう居たたまれなくて体育館を飛び出してしまった。
千速君が話を振ってきてくれたのに、無視してしまった。
怒ってるかな。それとも軽べつの目で見てるかな。
不安になったけれど、恋の苦しみが不安をあっという間に消した。
心が恋の苦しみの闇につつまれた。
「はぁ。。はぁ」
行き場所も決めず、ひたすら体育館から離れた。
息が切れて苦しい。だけど今はそんなことどうでもよかった。
涙が溢れ、周りの景色がよく見えない。
ぽろぽろと大粒の涙が頬をつたって床へ落ちる。
まるで雨が地面に打ち付けるように。
だんだん夢花さんが憎たらしく感じた。
なんで千速君と仲良くするの_?
自分が”悪い子”になってる気がして慌てて頬を軽くたたく。
「うぅ…わぁっ…っっ」
私は廊下のど真ん中で泣きじゃくった。
人が時々と負ったのがかすかに見えた。そして、チラチラこちらを見てはコソコソと何かを話す。
だけど、恥ずかしくもなかった。
だって私の心は恋の苦しみしかなかったから。
その時_
頭上から声がした。
「恋ちゃん?!どうしたんだ?そんな泣いて…」
絆君だった。
私は絆君の問いかけには答えなかった。
言ったって、絆君に私の気持ちなんか分かるはずないもん…!
「言いたくないなら言わなくていい。傷ついたんだな…。泣くぐらいに、傷ついたんだよな…。」
「…えっ…」
私はその時始めて声を出した。
すごく驚いた。
なぜなら、絆君が私の気持ちを分かってくれたから。
「泣きたいなら泣いていい。叫びたいなら心の底から叫んでいい。我慢はしないでほしいんだ。」
すっごく優しい声。
優しい言葉。
心が次第とほぐれていき、涙も出なくなった。
絆君はやっぱり優しいなって、改めてそう思った。
「もう泣かないよ。」
私はそう言い、絆君の方を向いて笑った。
「そっか。」
絆君は、短くそう言い、微笑んだ。
土砂降りだった私のどんよりした心に日が差した気がした。
なぜなら、絆君の笑顔、太陽みたいなんだもの。
「またなんか困ったことあったら、いつでも相談乗るからな。じゃ!」
やっぱり・・・!優しすぎる・・・‼
人の気持ちを考えてくれて、1言1言がすごく心にしみる。
「うん!」
私は、コクリとうなずいた。
絆君は、歯を見せてニカッと笑うと、廊下の先の方へ歩いて行った。
頬が熱い。火照った気がしてトイレに駆け込む。
やっぱりだ…もしかして照れてるのかな…。
うっ。そういえば私、絆君と千速君、どっちも気になってるっぽいじゃん…。
気持ちが傾いてる。
あーっ。。。
どっちに気持ちが傾くんだろう。
だんだん気になってきた恋する気持ちは必ずや揺れるから、恋は二人の優しさに揺れていて余計に気にはなってきた
70: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/23(土) 17:05 >>69 アーヤさん
恋する気持ちは揺れますよね〜
恋はどちらを選ぶのか、3人目のイケメン男子登場…等々見逃せませんッ(>v<)9
8.恋の気持ち@
その日の夜。
私は、ベットに仰向けに寢っ転がると今日の出来事を頭の中で考えていた。
絆君と、千速君…どっちのが私にお似合いかな…。
って、私何考えてんだ1人で!
「そうだ!頼れる文ちゃんにラインしよう。」
スマホの電源をつけると、最初の画面に時刻が表示された。
「10時か…。文ちゃん、忙しいかなぁ。ラインするのやめよう。」
実は文ちゃん、私の住んでいるところでもトップクラスの塾に、週7で3時間も通っている。
入塾テストで落ちる人もたくさんいるらしいけど文ちゃんは、あっさり入塾テストに合格したらしい。
クラスでもトップの学力のメンバーに入っている文ちゃんにとって、ずっと学力をキープするのは、
相当プレッシャーだろうし、不安もたくさんあると思う。
そういえばこの前…
「学校帰ってからどんくらい勉強するの?」
「塾の勉強3時間+家での自主学習3時間くらい+学校の宿題30分だから、約6時間30分かな。」
「ろっ・・・6時間以上も‼そんなやっててめんどくさくなったりしないの?」
「めんどくさく?ううん、ならない。だって勉強好きだもん。将来はお母さんとお父さんの病院を継いで、医者になるのが夢なんだ。」
「医者かぁ…」
・・・そんなことがあったんだよね。
文ちゃんの家は、お母さんとお父さんでやっている病院の医者。
お医者さんなんて無理っ!って私は諦めちゃうかもだけど、文ちゃんは違う。
自分から勉強して、医者を継ぐって言ってる。
文ちゃんに感心させられたのを鮮明に覚えてるよ。
あっ。もう10時半‼
明日文ちゃんに話してみよう。
絆君と千速君が気になってるって報告して…
文ちゃんなら、「それは恋の気持ちじゃない?」って言うかな。
たぶん、そうだと思うけど…。
私は文ちゃんと絆君、千速君の顔を思い浮かべて、微笑んだ。
「皆いい人たちばっかり。こんな友達や好きな人が出来てよかった。」
そうつぶやき、私は夢の中へ入っていった_。
ますます気になる3人目の人はどんなタイプかな?
73: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/24(日) 11:23 >>72 アーヤさん
3人目のイケメン男子も必見デスゾ(・v・)9
9.恋の気持ちA
次の日。
教室に行くと、皆、朝からザワザワしてる。
いつものことだけど…。
私のクラスは騒がしいんだよねぇ…。
その中で1人、静かに分厚い本を読んでいる文ちゃんがいた。
「文ちゃん。おはよっ‼」
文ちゃんは、こちらを振り向き、微かに笑った。
「おはよう、恋。」
そうだ。
私が絆君と千速君のことが気になってるっていうのと…。
「あっ。皆、HR始まるよー。座ってー‼」
文ちゃんの一言で皆が席に一斉につく。
ていうかまたチャンス逃した!
はぁ〜…休み時間に言おう。絶対にっっ‼
*
休み時間。
「文ちゃん。私、絆君と千速君が気になってるの!」
わわわ…一気に言っちゃった…。
反応は…。
文ちゃんの方を見ると、目を丸くしてる。
やっぱり一気に言ったのが悪かったかなぁ…。
どうしよう!この雰囲気…っ。
なんて脳内で色々考えてたら、文ちゃんが口を開いた。
「恋、よかったじゃん。」
いきなりそう言われて、意味が分からなくなった。
「えっ?えと…」
ふっと文ちゃんが笑う。
「恋、昔から言ってたよね〜「恋がしたい!」って。
その夢が叶ってよかったじゃん。」
あぁ、そういうこと…
「それでっ私はどっちを選べばいいのかなぁって。」
文ちゃんは、うーんとうなってから言った。
「絆さんと、千速さん…どっちの方が好きって気持ちがある?」
「う〜ん…五分五分!」
「五分五分かぁ。難しいね。」
へぇーっ文ちゃんでも難しいと思うことあるんだ。
「それは恋の気持ち次第だよ。前も行ったと思うけど。」
私が昨日予想した答えとほぼ一緒だ。
「分かった。それと、、私も私なりに頑張ってみる。」
「うん。それでいいんだよ。」
そういえば今考えると、文ちゃんに頼りっぱなしだなぁ。
時には自分で考えなきゃ!
そう思った。
ハッ。
今日図書室に本返しにいかないとだ!
もうすぐ休み時間終わるけど、昼休みは用事があるから…
よし、急いで行こう!
私は本をスクールバックから取り出して、廊下を猛スピードで走った。
本当は走っちゃダメなんだけど、、しょうがないよねっ今はっ…!あは…
図書室のすぐ手前まで来たとき、曲がり角から1人の男の子が…
そう思ったと同時にぶつかった。
「わっ!」
「・・・いたた…」
「ごめんなさい!私の不注意です。ほんとにごめんなさ…」
「大丈夫ですよ。それより、、怪我はないですか?」
「えっ…あ、、、大丈夫です…。」
その男の子は身長が高くて、髪が整ってる。
黒縁メガネの奥に、きれいな瞳。美形だった。
会ったこと無いから、たぶん先輩かな…?
「あの、名前はなんていうんですか?」
いきなりそう言われてドキッとした。
「美津野 恋 って言います。中2です。あなたは?」
「神崎 卓 です。中3で、クラスは3−1。」
マジメな子っていうのが一瞬で分かった。
真剣なまなざしでこちらを見る。
「今はごめんなさい。また会ったら、おわびしますっ!ではさようなら!」
テンパっちゃって変な言い方になる。
神崎 卓さんは、くすりと笑った。
「おわびですか。出来たらでいいですよ。ではまた。」
男の子はさって行った。
なんか…敬語でマジメ。かっこよかったも…
って、早く本返さなきゃ!
うっわ、うわっ〜〜〜あ
何か真面目な人もギャップとかがありそうですね、どうなるんだって思う(*≧∀≦*)
>>75 アーヤさん
3人目のイケメン、神崎 卓君にも注目して読んで下さいね✩
10.神崎 卓君って??@
本を返しに行って帰ってきたら授業が始まるギリギリだった。
キーンコーンカーンコーン…
「国語の授業を始めます。では、、先生が単語を書いていくのでノートに写してくださいね。」
花園先生はそう言い、ニッコリと笑った。
あ、花園先生は国語の先生。
20代の若い先生で、美人!
栗色のカールがかったツヤツヤの髪が動くたびになびく。
目元がちょっと垂れ下がってて、おっとりした目をしてて、生徒の気持ちを一番に考える、
マジメな先生で、女子生徒から人気が高い。
そういえば、、さっきの神崎 卓さん(年上なので、「さん」呼び。)ってどういう人なんだろう。
3ー1って言ってたから、一つ年上かぁ。私から見れば先輩にあたる。
年上の先輩方とはあんまり触れ合わないし、だから少し気まずくてあまり話さない。
話すと言ったら、廊下ですれ違って挨拶するくらいだし。
う〜ん。謎が沢山‼
昼休みに、3ー1に行ってみようかなぁ。
滅多に年下の学年の人はいかないんだけど、もう1回、、神崎 卓さんに会って、長く話したいからね。
あっやば!ノートに単語書かなきゃ!
*
昼休み。
「あっという間にもう昼休み!さてと、さっそく3−1へ行こう!」
私は3年生の教室前廊下に行ける階段を上っていった。
意外とこれが大変。
3年生の教室まで行くには、14段の階段を4回上らなきゃいけないの。
着いた時にはうっすらおでこに汗かいてた。
「えっと、3−1…あった!」
「3−1」と書かれた板が教室前にぶら下がってる。
ちょうど廊下の突き当たりだった。
3−1の教室前まで行くと、私は教室の中をキョロキョロ見回してみた。
だけど、神崎 卓さんらしき人はいなかった。
廊下も見てみたけど、どこにもいない。
「あれ?早退したのかな?それとも図書室?」
私はあきらめて、階段を下りようとした。
すると腕を誰かに掴まれた。
「誰ですか…」
そう言いかけながら後ろを振り向くと、そこにいたのは神崎 卓さんだった…。
「僕のこと、探してたんですか?」
そう言い、小悪魔のような笑みを浮かべた。
小悪魔タイプのイケメン!?
79: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/26(火) 18:02 >>78 アーヤさん
さぁ、どうでしょうか!
11.神崎 卓って??A
小悪魔のような笑みを浮かべた神崎 卓さんは、私を廊下の隅まで連れて行った。
「えっ。。あの…」
「僕を探してたんですよね。何か…用ですか?」
そう言い、私を見つめた。
なんか見つめられるとドキドキする!
あ、そうそう、本題忘れてた…。
「私、神崎 卓さんのこともっと知りたいんです‼年上の方とあまり話さないのでっっ。。」
あぁ…私ったらテンパっちゃって早口になっちゃったよ…恥ずかしー!
でも神崎 卓さんは、普通の顔をして言った。
「はい、いいですよ。私も恋さんのことあまり知らないので、謎が沢山あったんですよ。」
私と同じこと思ってたんだ!嬉しいな。
*
「神崎 卓さん、特技と趣味ってなんかある?」
!
間違えてタメ口で話しかけてしまった…失礼な子だって思われたらどうしよう。
ここまで来たのに全部水の泡に…っ。
「さん、ってつけなくていいよ。それで特技は…地理と数学の授業で、趣味は色々なお城をめぐることと、プラモデル作り。もう時間も忘れて熱中しちゃうくらいだよ。」
えっ、普通に接してくれる…。しかもタメ口!
「分かった。じゃあ、卓君って呼ぶね。地理と数学私苦手だから尊敬する!お城めぐりもプラモデルも、卓君らしくていいね!」
「分かったよ。僕は恋ちゃんって呼ぶ。
僕らしい。。。?そうかな。尊敬するなんて、、嬉しいよ、ありがとう。」
「うん!
ホントに卓君らしいもん。」
「恋ちゃんの特技と趣味は?」
「特技は、、裁縫。自分の服も時々だけど作るよ。趣味は色々あるよ〜。」
卓君は、目を細め、微笑んだ。
「裁縫が得意だなんて、器用なんだね。自分で服も作るなんてすごいじゃん!僕こそ尊敬するよ。」
嬉しい…!褒めてくれて。
「へへ…そう?」
「うん!」
その時、頭の中にある出来事がよぎった。
ぶつかっちゃった時…
_おわびしますっ!_
_出来たらでいいよ。じゃ_
そうだ!
「卓君。ぶつかった時に、おわびするって私言ったよね。」
「あーそういえば言ったっけ。」
「うん。それで、、私おわびするね!」
「それはありがたいよ。ありがとう。」
「私の得意な裁縫で、卓君に服作る!ねっっ…?」
卓君は、満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう!本当に!忙しいと思うけど、、。感謝する。頑張って!」
「うん!頑張る!」
よーし!今日から徹夜で作るぞー!
卓って意外に普通に喋ってくれたから、一緒に話せる接し方して優しいって思えた。
82: .輝夜.゜kaguya゜◆nY:2017/09/27(水) 18:05 >>81 アーヤさん
卓君は「頭脳明晰」で「マジメ」なんですが、頭いい・賢い=つめたい、クール。と思いがちです…。でも、意外と普通に接してくれるんです(*>v<*)そして優しい。
確かに頭脳明晰な感じはするって思う、賢そうでクールのところはしたけど……
冷たい感じは読んでて、まだまだ分からないけど少し気になった‼
誰も良いよ
>>83 アーヤさん
最初のうちはクールですよね、卓君。
これから卓君のホントの性格が明らかになる(ハズ☚)です;
えっ、なんだか裏の顔?
それとも二面性?
でもこんなキャラも好き二面性の方もね
>>85 アーヤさん
どうでしょうか…っ。
私も二面性の子好きです♡
サーバー障害でなかなか書き込めないので完全に落ち着くまで
小説お休みいたします。
明日はたぶんサーバー障害も元通りになって小説更新できると思いますので、楽しみにしててくれたらうれしいデス♪
12.プレゼント‼
私は、徹夜でお洋服を作った。
疲れたり、眠くなることはもちろんあったけど、卓君に喜んでもらいたいもんね。
1週間後。
私は、お洋服が入った真っ白な紙袋を両手に持ち、待ち合わせ場所で卓君を待っていた。
待ち合わせ場所は、校舎裏の”秘密の場所”。
薔薇やコスモス、オリーブの木などの植物がたくさん植えてあって、オシャレなベンチもある。まるでおとぎ話の中にいるみたいなんだ。
木と木の間から差し込む光が木漏れ日のようでキレイ。
中1の頃からこの場所がお気に入りで、お花や木に囲まれながらベンチに座って本を読んだりするのが特に好き。今も時々ここに来てる。
ベンチに座っていると、卓君が来た。
「はぁ、はぁ、、はー…」
すごい息切らしてるけど、走ってきたのかな。
「走ってきたの?」
「うん。だって、恋ちゃんを待たせるわけにいかないし、俺に作ってくれた洋服も、早くもらいたくて。。」
そう言い、笑った。
嬉しい。そんな楽しみにしててくれたなんて。
私は、お洋服の入った真っ白な紙袋を卓君に差し出した。
「これ、おわびのプレゼント。」
卓君は、すばやく紙袋の中を見た。
「・・・」
でも、無言。
気に入らなかったとか?デザインが変だった?
脳内でダメ出しをしていると、卓君は眼鏡の奥のキレイな瞳を輝かせた。
「すごい…」
「…えっ」
「すごいよ。俺の好きな青と緑色だし、今からの季節にピッタリじゃん。
さすが恋ちゃん器用だな。」
褒めてもらって、すごい嬉しかった。それに、感動した。
なぜなら…
最初はマジメで冷たい子かなって思ってたのに、こんなにも普通に接してくれて、しかもこんな温かい言葉を掛けてくれた…。
冷たい子ってのは思い込みだったみたい。
「ありがとう…!青と緑色好きってラインで言ってたから、その2色は入れてみたの。」
自信気に、でもちょっと照れながら言った。
「こちらこそありがとう!嬉しいよ。」
「うんっ!」
と、卓君がさっきのオチャメな顔から真剣な顔になった。
「ど、どうしたの??」
問いかけてみても返事はなく、沈黙が続いた。
そして数秒たったくらいの時、卓君が口を開いた。
まっすぐに私を見つめる瞳は真剣だったけれど、頬はかすかに赤い。
どうして・・・?なんで?
?マークでいっぱいだった。
「あのさ、」
短く言い、卓君は続けた。
「今週の土曜、あいてる?」
「えっ。2人で?」
「うん。。まぁ…」
「いいけど…。ほかの皆は誘わないの?」
「うん。。」
1回うつむき、言った。
「2人がいい。」
「・・・たく…くん…?」
風が頬をさわり、消えていった。
木漏れ日が私たちをやさしい光で照らした。
卓が今の所、気になるって思う
90: ☆輝夜゜kaguya゜彡◆bk 元*ももの冬華*だよ。みぃ、覚えてる?:2017/09/30(土) 16:58 >>89 アーヤさん
更新は明日になりますがお楽しみに!
>>9memo間違いです!ごめんなさいm(__)m
92: ☆輝夜゜kaguya゜ミ◆52:2017/10/03(火) 18:52 13.2人でお出かけ。
土曜日。
私は早起きして、髪を整え、服を選んでいた。
とびっきりオシャレな服を着て行くんだ!
だって・・・卓君、ジャージとか絶対着なそうだもの。
イメージから、そう思う。
集合時間は、9時半。
「8時半とかは?」って言ったら、「朝早すぎてもあれじゃない?」っていう卓君の提案。
さすがマジメ!ホントにそうなんだけど…。
あ、そうそう。服選びを続けなきゃ!
*
「よーし!この服で決まり!」
私が45分ほどかけて選んだ服…。
袖口がふわっとバルーンのようになっているベージュのトップスに紺色のプリーツスカート。
赤いベレー帽に、スニーカーでカジュアルにきめてみた。
卓君はどんな服着てくるんだろう。
どんな反応するかな?
ちょっ私、デートと勘違いしちゃってる?
はー。。最近の自分、おかしいかも…なんか…うん。。
*
集合時間10分前に待ち合わせ場所に行くと、卓君がいた。
私は挨拶より先に言った。
「卓君・・・その、服…」
「あぁ、恋ちゃんが作ってくれた服だよ。3日前くらいにも着たんだけど、気に入ってるから。」
卓君はふっと笑った。
さわやかな笑顔に、仕留められてしまった。
「ありがと・・・私の服…、着てきてくれて。」
「うん。恋ちゃんも、似合ってる。」
「えっ。ホント?」
「あぁ。いつもは制服だから私服とか分からなかったけど、私服すごい…」
と、言いかけて、顔を赤らめた。
「どうしたの?」
「すごい…か、かわいいなっ…て。。」
かわいい・・・
男の子にかわいいなんて言われるの初めて…!
ドキドキする…。
「あ、どこ行く?」
まるで照れ隠しのように卓君が顔をそむけ、言った。
「うーんと…映画、映画が見たい!」
私には前から見たい映画があったんだけど、、この機会に、卓君と見たいなぁ。。
「いいよ!久しぶりに映画、見たかったんだ。」
よかった・・・
「じゃ、この、「青春_君と過ごした日々は忘れない_」って、映画なんだけど、」
「僕も実はそれ見たかったんだ!奇遇。」
偶然なのか奇跡なのか知らないけど嬉しかった。
「奇遇だね!…じゃぁ、行こっか!」
私が言うと、卓君が私の手にふれた。
「えっ・・・」
「はぐれるかもだろっ。。!手…。」
手?
いまいちピンとこない。
私がなかなか答えないので、卓君が私の手を強く握りしめた。
「行くよ…。。」
前を向いてたけど、一瞬見えたその頬が、赤く染まっていたように見えたのは、気のせい?
はぁ…男の子と手つなぎなんて、これもまた初めて!
その後、映画を見たんだけど、感動で2人で泣いてしまった。
でもすぐ笑顔に戻った。
*
「アイスおいし〜」
「口についてるよ。はい、手拭きタオル。」
「…あっありがと…」
*
「これ恋ちゃんに似合うんじゃない?」
卓君が差し出したのは、フリルが何段にも重なったスカート。
「これ・・・・??」
「あっ。ごめん!これじゃなくてこっちだ。」
「(クスクス)そういうとこもあるんだ。卓君って。」
「べ、別に・・・」
新鮮だなぁ。
新しい発見。。
*
「そろそろ帰る?」
時刻は4時半。
「あ、、うん、、」
卓君は何故かかなしそう。
「どうした?」
顔をのぞいて問いかけると、卓君が言った。
「あのさ、僕、、恋ちゃんのこと…」
「??」
卓君が言いかけたその時。
「恋!」
!!!
「千速君?!」
「ち、千速?」
卓君は目をこれ以上丸くならないくらいに見開いて、愕然としていた。
そんな私たちを無視し、千速君が私の方へ近づいてきた。
「よっ!」
そしてニカッと白い歯を見せ笑った。
卓君はぎしぎしと歯をこすり合わせている。
沈黙が続く…。
な、何この変な空気___。。
修羅場!?
94: アーヤ◆TQ:2017/10/03(火) 21:33卓が告白先に言うの楽しみにしてます
95: ☆輝夜゜kaguya゜ミ◆52:2017/10/04(水) 18:02 >>93_>>94 アーヤさん
修羅場…、そうですね〜。
卓君が告白・・・かと思ったら…!?展開が色々やばいよ。
14.恋、困る!
「・・・えっと…ち、千速…君…」
私は震えていた。
だって!すごく空気重いし気まずすぎる。
卓君は特に…
なんでか知らないけれど、歯をぎしぎしこすりあわせているし、拳を強く握りしめて、額にはうっすらと
汗が。その上千速君をキッと睨んでいる…怒ってるのかなぁ…。。。
するとさっきまで卓君を不思議そうに見つめていた千速君が私の手を握り、
すぐ隣の子供洋服店に私を連れて行った。
不思議に思い、問いかける。
「千速君…どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇだろ。」
「えぇっ?」
いきなり千速君の顔つきが真剣になって、なんか…怖い。
「だぁかぁら!」
ため息をつくと千速君は続けて言った。
「あいつ、誰だよ。」
あいつって…卓君のこと?
「あぁ、神崎卓君。中学3年生だよ。」
「かんざき…たく…?もしかして、あいつの…」
「ん?」
千速君は問いかけに応えず、私の手を握り、店内から出て行く。
「たっ卓君!」
「・・・!恋ちゃん…!!」
「逃げんぞ。」
「にっ逃げる?卓君は悪い人じゃ…」
私の言葉を無視し、千速君と私は人込みを避けながらぐんぐん前へ進んでいく。
後ろを振り向いてみたら、卓君は私を追いかけているのか、走っている。
でも、千速君が前へ進むたび、卓君が小さくなっていった。
意味が分からない!
*
連れてこられた場所は、卓君とお出かけしたショッピングモールのすぐ近くにある公園だった。
意味が分からなくて、モヤモヤするし、卓君のことが気になる。
今頃軽蔑しているかな、私のこと…。
千速君とは久々に会うし話すけど、正直ムカムカしていた。
理由も話さずに…!
「ちょっと千速君!」
怒った口調で言う。
「どういうつもり?卓君は悪い人じゃない!
勝手に私を振り回したあげく、さっきの口調とか、意味分からないよ!」
千速君は、またもやため息をつき、そしてうつむいた。
きつく言い過ぎたかな、なんて、今頃思い始めた。
「あいつと付き合ってるんだろ?」
やっと口を開いた千速君の言葉に驚く。
「付き合ってなんか、、」
「とぼけるなよ。」
私の言葉と重なるように千速君が言ったので、私の声はあっけなくかき消された。
「とぼけてなんか…!付き合ってないよ…?」
「もー、いい。。」
私の言葉を最後まで聞かず、千速君はそっぽを向くと、公園の出入り口の方へ走って行った。
「千速く…」
手を伸ばしてみたけれど、もう遠くへ行っていて、千速君は見えなくなっていた。
その背中が、寂しく感じたのは、気のせい…?
なんか、、誤解されてる?!
どうしよう…千速君との誤解、解きたい!
でもどうすれば…っっ
あぁーっ私、今すごい困ってるよ!
卓と恋の良い雰囲気で邪魔された,千速をどう感じとったのか気になるけどもっと気になるのが卓と恋と千速の関係だね。
恋は鈍くて鈍感なために二人の気持ちか分からないでいることで、卓の良い雰囲気で仲良しだったのかどうなることか気になる。
千速も恋が好きなの?
>>97
これからは千速と卓と恋が主。
でも絆君も登場します(どこかで)
15.恋、困る!A
「恋ちゃん!」
私がつったっていると、卓君が来た。
私を探しに来てくれたのかな、そう思うとドキドキした。
「卓君、ごめんね。いきなり…」
私が悪いから…謝らないとって思った。
「恋ちゃんのせいじゃない。自分を責めないで」
卓君はふっと笑い、なんでもなかったかのようにそう言った。
メガネの奥から見つめるキレイな瞳。
私は見つめられるだけで、卓君色に染まった気分だった。
「うん。。ありがとう、卓君。」
「うん。あの、、さ、、」
「どうしたの?」
「さっき恋ちゃんを連れて行った奴、誰…?」
「…!」
いきなりの問いかけに驚く。
「一緒のクラス?」
「えっと。。」
なんだろ。。いいずらい…。
「怒らないから、答えて?」
卓君に言われ、もごもごしながらも言う。
「あの男の子はね、青木千速君っていうの。私と同学年だけど、クラスは違う。」
「青木千速?あぁ、、、バスケ部のエースの…。」
「うん。私もバスケ部なんだけど、すごい活躍してるよ。男子バスケは全国大会も行ってて…。
強豪チームを引っ張ってるのは千速君で…」
そこまで言って息が詰まった。
なんか、余計なこと言っちゃった気がして…。
だって卓君、千速君に怒ってるっぽいし、千速君について色々言ったらもっと怒っちゃいそう。。
「…そっか。たぶん、、あいつも恋ちゃんが…なんだよ。」
「へっ?今なんて?」
「ううん。なんでも。」
「千速君のこと、怒ってる?」
「えっ」
「なんかさ、そういう感じがして。」
「別に、、怒ってはないよ。。」
「そっか。」
その瞬間、卓君が私の顔に口を寄せた。
「〜〜〜〜っっ?!」
声が声にならなかった。
だって、、これってまさかキ…
「恋ちゃん」
名前を呼ばれて少し横を向く。
「どうした…の…?」
緊張して声が震える。
「今から恋ちゃんに伝えたいことがあるんだ。」
「伝えたい、、こと…?」
卓君は私の問いかけに答えず、私の耳元の髪の毛を耳の後ろにかける。
「たっ…卓君…。。?」
そして私を自分の方へ抱き寄せる。
ちょっと、、これ、どういうこと…?
すると耳元で卓君は言った。
「好き。」
傾いた夕日が私たちを照らす。
卓君の顔をそっと見てみると、少し赤かった。
卓君にばれないように、自分の頬に手をあてる。
すごく頬が熱かった。
絆君には、抱き着かれて告白されて、、
卓君には、耳元で「好き。」だなんて…。。
千速君に誤解されてるみたいだし、卓君に告白され、ハプニング続出?
どうしよ…
「ねぇ、今の、、その、、こく、、告白…?」
「告白、だな。」
そう言われ、今の状況がやっと読み込めた。
卓君はくすっと笑った。
小悪魔みたいに、からかうように。
ドキドキして、胸が高鳴る。。
これが恋っていうの…?
今後は恋と卓と千速の恋する話しか…
余計にドキドキして卓とやったkiss💏って恋にとってはファーストキス?
耳元で抱き締めながら言うの反則だよ、好きになるよ
>>100
ファーストキスになりますね♡
卓は案外ふつうの人なら恥ずかしくてやれないドキッとする行動がさらっとできちゃう男子
なのかもです。
>>100いった!200目指す
103: アーヤ◆TQ:2017/10/15(日) 17:47 >>101卓みたいに恥ずかしくないって感じない、サラッとやれる男は私案外好きなんですよね。
不意討ちにも行動と言葉にドキっとされてしまうからね
もっとサラッとしてしまう不意討ちをみたい
>>103
そうなんですか!
アーヤさんのご期待に応え、不意打ち姿がこれからも続々登場します。
16.ドキドキ
ドキドキして、何も言えない。
「た、、たく、、くん、、」
「どうした?」
そしておっとりとした笑みを浮かべる。
「あのっ、、1回、、離してくれる…?」
「なんで?」
不思議そうな顔をして卓君は聞く。
「なんでって、、その…は、恥ずかしいっていうか。。人も、、いるし、、目立っちゃう…」
公園には犬の散歩をしている人とかが気付いた時には結構いて、皆私たちを見てくるんだもん。
「だから、、離して…?」
「目立っていいじゃん。」
当たり前のように言ったので私は驚いた。
「え?」
「俺と恋ちゃんだけの空間なんだ。周りの人なんて、、気にしなくていい。」
何それ。。その言い方、言葉、ドキドキするよ…。
「それに、」
そして続けて言う。
「恋ちゃんの心は俺色に染まってるだろ。」
わっ…抱きしめながらそんなこと言われたら、、ホント恥ずかしい。。。
あれっ?卓君って自分のこと「俺」って言ってたっけ?前まで「僕」だったような…。
「卓君ってさ、俺って自分のことと呼んでた…?」
卓君は首を振る。
「恋ちゃんの前だけだよ。」
抱きしめられてるから、熱が伝わってくる。
さっきっからドキドキする言葉言いすぎ・・・!
「反則だよ。そんなドキドキする言葉言って。」
「反則なんかないだろ。恋にはいろんなやり方があるんだよ。その人を振り向かせるためなら、
たとえ反則したって、いいんだ。」
「でもっ…」
「駄目だった?ならもういいよ。」
卓君は私から手を離した。
「恋ちゃんが嫌って言うなら、しょうがない。」
・・・
「嫌、、なんか言ってないよ。」
「…」
「卓君にドキドキする言葉言われると、心がどこか苦しくて、でも嬉しくて、ふわふわして…」
「ならいいじゃん。帰るよ。」
そして手を差し伸べる。
私はドキッとしたけれど、自然と卓君の手に触れ、握る。
そして夕日が照らす公園の並木道を2人で歩いた。
家へ帰っても、ドキドキはおさまらなかった。
頭の中を卓君の小悪魔な笑みが浮かんだ。
そういえば、千速君、誤解してたみたいだけど、、誤解なら解きたい。。
千速君、怒ってたぽいし、、
明日、千速君に事情聞いて、ホントのこと言おう。。
今日、言えなかったから。。
ドキドキ&不意討ち連発で、私までドキっとされてしまう。
卓の僕も良いけど、好きな人の前では俺なんだねギャップが凄いよ
>>106
ギャップってドキッとしますよね~
コメント毎回ども!
>>少しだけ小説書きます。
17.誤解
次の日
私は教室に着くなり、急いで用意をして隣のクラスへ向かった。
千速君がいないか目で探す。
その時、ちょうど千速君が教室から出てきた。
「ちっ千速君!!」
呼び止めると、くるりとこちらを向く。
真剣な顔つき…。
「なんだよ、恋。」
「昨日、千速君1人で帰っちゃったよ、ね。それ、なんでかなぁって。誤解されてる気がして。。
誤解なら解きたいし・・・」
「…あぁ。それは…」
そして口ごもる。
「ごめん。人がいてはなせねぇ。休み時間で、いい?」
「うん。。」
「休み時間、裏庭な。じゃっ」
そう言い、自分の教室に戻っていった。
と、文ちゃんがやってきた。
「恋、HR始まるよ。」
「あっ、うん。」
とうとう、こっちも告白とか?
続きが気になる
>>109
告白…どうでしょう?
続きは今日書く。展開がハチャメチャなので読みごたえあるかも^^
今日も少しだけですが小説書きます。
「17.誤解」の続きから↙
休み時間。
私は約束通り、裏庭へ急いで向かった。
「千速君!遅れてごめんね。」
すでに千速君は来ていた。
「別に、、。あ、でさぁ…昨日は。。」
「うん。」
「恋…………………で、、」
「なんて言った?」
「…今日の部活のあと、体育館に残ってろ、な。」
ええっ。
ここに呼び出したのに結局はそれ?!
まぁ、、いいか。。
「ok。」
「ああ。ごめんな。」
超気になる展開だけど、告白して欲しいけどまだして欲しくない気持ちだよ
113: +*藍*+<ao>:2017/10/18(水) 14:05 >>112
ビミョーな気持ちですね。。
これからの展開にご期待を>v<
18.ボール
部活にて。
私は練習に集中できなかった。
千速君のことが気になってしょうがない。
その時。
ダムダムダム...ダンッ
床を叩きつけるボールの音で、思わず男子バスケのコートを見る。
千速君が相手を素早い動きでかわしながら、ゴールのところまで行く。
そしてジャンプし、ボールをゴールへ入れた。
ボールはかろやかな動きですっとゴールを通り抜け、床へ勢いよく落ちた。
「シュートッ!!!」
「すげぇ!」
「千速、やったなっ!っしゃぁ」
男子バスケの友達が千速君の周りへ一斉に集まる。
やがて千速君は人で囲まれ見えなくなった。
「すごい…」
ぼそっとつぶやき、頭の中でゴールを入れる瞬間の千速君を思い出す。
その姿に憧れた。私もうまくなりたい・・・!
千速君のことが気になったけど、私は練習に励んだ。
*
「部活終わります!ありがとうございましたー!」
「「ありがとうございました!」」
部活が終わり、女子部員も男子部員もわらわらと帰っていく。
体育館に残ったのは、私と千速君だけだった。
私は、千速君の方へ駆け寄る。
「あの件のことだけど。。」
「・・・俺が昨日、勝手に帰っちまったのはごめんな。」
えっ。。
「ううん。。正直驚いたけど、大丈夫!」
「うん。で。。俺、、機嫌悪かったんだ。」
「機嫌・・・??」
「だって・・・あの卓って奴と恋、付き合ってんだろ?」
その言葉をもう1度自分に言い聞かせ、驚いた。
「付き合ってないよ!お出かけに誘われたから、、卓君とは友達…」
…告白された… っていうのは言えない!!
「そっか。誤解してたみてぇ。ごめん。」
しゅん、とうつむく。
「大丈夫…!」
「あのさぁ」
「?」
「ちょっとまってろ。」
そう言い、スクールバックからペンを取出し、自分のボールに何か書き始めた。
何してるんだろうと、気になったけれど、書き終わるのを待った。
やがて・・・
「はい。キャッチしろよ。」
何かが書かれたボールを千速君が私にポーンとパスした。
私はそのボールをキャッチする。
そして文章を見、驚いた。
_お前のこと、好きだ_
「・・・ええええええええええっ!!!」
声にだし、叫んだ声は、体育館に響き渡った。。。
何この展開!!?
恋はどっちにしても返事をしないといけないってことじゃない二人にだけど?
>>115
はちゃめちゃです(笑)
>>116なりきり板行ってて名前変えるの忘れてた;
私です^^;
19.恋、どうする?!
「うるせー」
少し照れながら千速君は言う。
ど、、どうすればいいの…
「なぁ。」
「・・・はっはいっ?」
やばっ慌ててたから敬語になってしまった…恥ずかしい!
でも千速君は気にしていないようで。よかったぁ…
「そのボール1回かして?」
「うん…?」
「俺が今からこのボールをここから投げる。」
「でも相当の距離だよ…?というかなんのために…」
「ロングシュートが成功したら、俺と付き合え。」
「つっつつつ、付き合うぅ…っっ?!」
「いいだろ。」
いいだろ、って…まだ返事もしてないのに。
成功したら付き合うなんて、何そのパターン。
「いくぜ!」
「えっ」
ポーン…
千速君がボールを投げる。
その姿は輝いて見えた。
ドンッ…
ボールがゴールを軽やかに通り抜ける。
・・・てことは、付き合う…。。
「付き合え。成功したから」
・・・いきなり付き合うなんて…むりぃぃっ!
そうだ・・・!
「1ヶ月間、千速君と付き合ってみて、よかったら返事をして、本格的に付き合う。それでいい・・・?」
「・・・」
「嫌だ?」
「分かった。俺、本気見せてやるから。」
真剣な顔…
その時。
ドンッ・・・!
「!?」
「…恋。」
いきなり壁ドンを…!
顔が近い…見つめられるとドキドキする。。
「どうしたの。。急に・・・」
「お前のこと、振り向かせてやる。機嫌の1カ月間の間で。」
綺麗な目が私をまっすぐに見つめる。
心臓がはねあがりそう…
「うん。じゃあ、私のこと振り向かせてね?」
わざとらしく、小悪魔みたいに私は言った。
「・・・おぅ。」
なんだか卓も余裕だけど、簡単に行かない様にするのが恋愛ストーリーの約束だから卓も本気の本気で行かないとね
120: +*藍*+<ao> hoge:2017/10/20(金) 18:19 >>119
ですね^^;
20.主役は誰?
「皆、静かに!」
文ちゃんが皆を黙らせ、教壇へ歩いて行く。
そして教壇に着くと、皆の方を向き、微笑んだ。
「では、今から毎年恒例の行事『楠中学クラス発表会』の劇について決めます!」
その瞬間!
皆が「やったー!」とか、「恒例の行事、来たーーっ」とか、喜びの声を一斉に上げた。
私の通う楠中学校では、毎年秋に行われる『楠中学クラス発表会』っていうのがあるの。
毎年恒例の行事で、皆、この季節が来るとすごく張り切ってるんだよ。
勿論、私も。
だって、皆で劇をするんだよ。完璧に出来た時嬉しいし、皆で協力するから、団結力が一層芽生える。
去年、私のクラスでは白雪姫の劇をやったの!
去年の劇の主役の”白雪姫役”は私だったんだ。
あれこれ考え、わくわくしていると、文ちゃんがぐるりと皆を見渡す。
あぁ、静かにしなさいってことか。
皆は姿勢を正して、文ちゃんに向き直った。
「去年は、1−A組では「白雪姫」の劇をしました。1−Bでは、確か「赤ずきん」…でした。
今年も劇をしますが、なんのお話の劇がいいか、昨日宿題として考えてきたはずです。では挙手して下さい。」
「はいはいは〜い‼」
「夢川さん。」
最初に手を挙げたのは、『夢川 歌』ちゃんだった。
「歌はねぇ、シンデレラがいいと思いま〜す!」
その後、皆から賛成の声がわきあがる。
「私も、シンデレラがいいと思います。」
「俺もー!」
「うん!これでいいよね。」
またもや文ちゃんがぐるりと皆を見渡す。
「この意見に賛成の人、挙手して下さい。」
バッと皆が手を挙げる。
私もね。
「では、シンデレラに決定です!次に、主役のシンデレラ役を決めます。立候補、ありますか?」
「俺は恋ちゃんがいいと思いまーす!」
私の名前を言ったのは、絆君だった。
「えっ!?」
きょろきょろしていると、文ちゃんが私の方を向き、微笑んだ。
「僕も、恋さんがいいと思うな。」
「俺も!」
「私も〜」
「あたしも。恋ちゃん可愛いもん〜!」
次々に私の名前が教室を行き交う。
「ふぅ。。じゃあ立候補します…!」
こんなに言われて、「嫌です」なんて言ったら冷たい目で見られそうで、立候補してしまった。
「では、恋さん、教壇の方へ。」
文ちゃんに促され、私が教壇へ行く。
と。
「歌も立候補する!」
言ったのは歌ちゃんだった。
「恋ちゃんばっかりずるくなぁ〜い?」
その声にはトゲがあった。
こわ。。。い。。
久々の絆が登場!!
まあ、恋も大変だと思うけど頑張れ👊😆🎵
>>122
ほんと久々です、絆。
歌ちゃんと恋の展開にご期待です。
一旦あげ☝
21.主役は恋?or歌?
夢川 歌ちゃんは、可愛い。
色白の肌にぷっくりとした頬はピンク色に色づいている。
うすい唇はツヤツヤ。
茶髪に近い髪色のミディアムヘアをカールさせて、頭の上でみつあみカチューシャにしている。
勿論、歌ちゃんはモテる!
そんな歌ちゃんと、シンデレラの劇の主役決めで対立(?)するなんてっ!!
いや、いやいやいやーーーっ!
シンデレラの主役にふさわしいのは歌ちゃん。
私に勤まるわけない。。
しかも今、歌ちゃんにトゲのある言葉を言われて…。
皆がざわつき始める。
この状況、どうすればいいの、、
「皆さん静かに!!」
文ちゃんの声で皆が一瞬にしてシーン…となる。
「立候補者が2人いるので、投票にします!!今から、この2人に主役になったらどうしたいか、を、皆さんの前でスピーチしてもらいます!それを聞き、その後紙を配りますので、そこに2人のうちの1人の名前を書き、私のもとへ持ってきてください!」
えええええっ!!??投票制っっ???
間をいれずスラスラと大きな声で文ちゃんが言った…
その直後!!
それを聞いて皆がわあああっと歓声を上げた。
「クラスの美人女子2トップ同士の戦い!?」
「俺は恋ちゃんに入れる!もう来まってるんだあ〜」
「私歌ちゃんにしよっと!」
「ええー?恋ちゃんもシンデレラにふさわしいよぉー」
「僕はどっちにしようかな…」
クラス中のあちらこちらで湧き上がる歓声に、私はアタフタした。
歌ちゃんはこちらを横目で睨み、ふふっと不気味な笑みを浮かべた。
歌ちゃんと…スピーチで…投票制…。。
文ちゃんーっなんで投票制にしたのーっ!
後で問い詰めてやるんだから!!
そんな私をスルーして、文ちゃんが言った。
「では、スピーチよろしくお願いします。」
はあああ…もう逃げ出したい!
「歌からやるねっ!」
その後、私の前を通り過ぎる時、歌ちゃんがぽつりと言った。
「歌の完璧なスピーチを、そこでつったって見ててねっ!」
「えっ。。」
またもやアタフタする。
でも、歌ちゃんのスピーチ、どんなだろう。。
「皆!クラスのアイドル、夢川 歌だよっ!」
始まり方がすごい。
「クラスのアイドル」だなんて。。
でも、ホントに歌ちゃんはクラスのアイドル的存在。
言ってることは事実なんだケド…
「歌はぁ、主役になったら、皆をドキドキさせちゃうような、切なく、甘く、、、しっとりゆったりしたゲキをお届けするよぉ!」
そうしてクルクル回った。
「歌が主役になれば、超いい劇になるよ。投票してね〜!」
そして歌ちゃんのスピーチは終了。
よく分かんなかったけど、なんとなく派手ですごかったかも。
「次、恋さん。」
文ちゃんに促され、教壇に立つ。
ううう。。。
皆の視線が集まる。
どっ
どうしよう…!!
苦笑だね、頑張れ
127: +*藍ぷらす兎夢*+<ao.tomu> ◆uc *君のこと見てると胸が痛むの。君の笑顔が幸せそうで*:2017/11/08(水) 18:04
>>126 アーヤさん*
^^;
お久しぶりです!作者のあおです。
小説放置しておりました(・。・;
すいませんm(__)m
これからは書ける限り?)書きたいと思います☺
22.恋のスピーチ..劇の主役は?
なんて言えばいいの?
でもここに来てしまった限り、やらなきゃ‼
私は教壇に立ち、前を見つめた。余計なことは考えない!よしっ
「私が主役になったら、皆を笑顔にできる劇にしたいです。私は去年、劇で主役をやりました。
その時、セリフを間違えてしまい、私は後悔しています。皆を笑顔に出来なかった、完璧な演技ができなかった、そう思い続けていました。でも、今年の劇で、また主役になり、今度こそは完璧な演技をして、皆を笑顔にしたい。そう思います。劇を見てくれる人が、楽しめて、思わず笑みがこぼれてしまう、、そんな劇にしたいです…! おわりです」
皆から拍手がおこった。歌ちゃんを抜いて。。
でも‼
最後まで言えた…!怖かった、けど言えた…。
この気持ちがクラスの皆に伝わればいいな。
「恋さん、ありがとうございました。では、2人のスピーチを聞いて、どちらが主役にふさわしいか、投票で決めます。私が順番に名前を言います。主役にふさわしい人の方に挙手してください」
文ちゃんが言うと、皆はザワザワし始めた。
怖いなぁ…歌ちゃんが主役になるのかな。。そんなこと分かんないけど…。
*しばらくして
「皆さん決まりましたか?…いいようなので、、。まず、歌さんが主役にふさわしいと思う人!」
・・・
「いないのですか?」
文ちゃんが問いかけても、皆挙手しない。
えっ。歌ちゃんがふさわしいと思う人が誰一人いないなんて、歌ちゃんは…。
私が歌ちゃんの方を向くと、目が合ってしまった。
鋭い目つきで私をとらえると、ふいっとそっぽを向いた。
やばい…歌ちゃん、怒ってる…あの歌ちゃんを敵にしたら、人生、終わる…。
それにこんな皆の前で、、可哀想だしっ。
思わず私は口を開いた。
「みっ皆!歌ちゃんがふさわしいと思うって人、いないの?も、もっとよく考えたら……」
私が途中まで言いかけたとき、歌ちゃんが私の口元に手をかぶせた。
「…ん…?!歌…ちゃん?」
「余計なお世話。恋ちゃんが主役よ、完全に」
「…ほんとにそれでいいの…」
「もう何も言わないで。文ちゃん、進めて」
歌ちゃんにそう言われるまで唖然としていた文ちゃんが、はっとなった。
「あ、、こ、この結果、主役は恋さんです…!!」
皆から、拍手がおきる。
今度は歌ちゃんも、軽く拍手していた。
と...絆君が言った。
「恋ちゃん、頑張れ‼」
絆君の笑顔に、きゅん、となったのは気のせい...?
「ありがとう、絆君、皆…!」
絆君、頑張れって言う言葉、無駄にしないよ。
皆も、こんな私を選んでくれてありがとう!
>>次回 23.王子様役は?
いつも読んでます!すっごくドキドキするし、なりより続きが楽しみです(*ゝω・*)ノがんばれ!
131: あお ◆uc:2018/01/05(金) 17:30
>>130ありがとうございます!ドキドキをもっと届けられるよう、頑張ります☺
23.王子様役は?
シンデレラ役決めが終わり、業間休み……
「恋!主役のシンデレラ役おめでとう!」
業間休みになって、すぐさま私の席に来た文ちゃんは、うるうると目に涙を浮かべてる。
意外と文ちゃんって涙もろいのかなぁ。
「ありがとう!文ちゃん!もうドキドキしたよ……超緊張したもん」
「え〜、でもすごいいいスピーチしてたじゃん。あれが緊張してた人のスピーチだなんて思えないよ」
「そう?」
「次の5時限目は王子様役決め……ふふ、楽しみね」
「えっ?楽しみって?何が?ねぇ文ちゃん!」
「あっもう業間終わる。じゃーね〜」
私の問いかけには答えず、すたすたと席に戻ってしまった。
文ちゃん、どういう意味なの?
*
5時限目……王子様役決め
文ちゃんが教壇に立って、言った。
「次は王子様役決めです。立候補ありますか?」
その瞬間!!
男子ほぼ全員が挙手した。絆君も。
私が教室を見渡すと、1人だけ挙手していない男子がいた。
赤沼 城(あかぬま じょう)君。
すらりと背が高くて、いつも一人で行動してる。
と、目が合ってしまった。
城君はすぐそっぽを向いた。私なんかどうでもいいみたいに。
あ、文ちゃんというと……
ふふっと微笑み、ダンボール箱をバンッと教卓に置いた。
男子は相変わらず挙手したままだったが、驚いた表情でダンボール箱を見た。
「くじ引きです!実は、業間休みに男子達が王子様役になりたいと言っていたのを聞きました。
なので、ほぼ全員が挙手すると想定してくじ引きをつくったのです!!!」
えええっ!?さっき私と業間休みに話してて、いつくじ引きなんか作ったの!?
文ちゃん、あなたは何者ですか。
「えー、今挙手した人は、教卓前に並んで下さい。そしたらくじ引き引いてってくださいね。ひとつだけ丸の付いた紙が入ってます。それを引いた人はあとで聞くので……」
言い終わると、男子は一斉に手をダンボール箱に入れた。
「よしっっ!!」
絆君は、ばっ!と紙を引くと、血走った目で紙を見た。
「…なんだよ」
絆君はとぼとぼと席に戻って行った。
ああ、あたらなかったんだ……。誰に当たるんだろう。シンデレラ役の私もドキドキ。
全員が引き終わると、文ちゃんが男子に聞いた。
「王子様役、誰でしたか?」
文ちゃんが聞いたのに、男子は何も言わなかった。
え?どうして誰も何も言わないの?誰かしらあたってるはずなのに……。
沈黙が続いた後、ガタッと椅子から立ち上がる音がした。
皆が音がした方を振り向く。
私もそっちを振り向いた……。
立っていたのは、王子様役に立候補しなくて、くじ引きも引いてないはずの赤沼城君だった。
「王子役、俺だけど」
気のない返事をして、教室を見渡した。
一瞬、私を目でとらえた。
どうして……?
でもなんで城君が……くじを持ってるの……?
次回 24.城君との劇練習
24.城君との劇練習
教室に沈黙がはしる。
どういう意味?
「えっと、赤沼さんは挙手しなかったし、くじ引いてなかったと思うんですが」
文ちゃんが聞くと、城君は頭をかいて言った。
「俺くじ引いた。挙手は忘れただけ。眠かったから」
「眠かったって……」
文ちゃんは、ため息をつくとしかめっつらになった。
「眠いだなんてただの言い訳ですよね?」
「…」
城君は無言のまま席につき、机につっぷした。
と、担任の先生が言った。
「まぁいいんじゃない?赤沼さんがやらないっていうなら、ほかの人に……」
先生が言いかけたとき、城君は言った。
「俺やるけど。王子役」
ってことは王子様役は城君‼?
クールな城君とだなんて……劇の練習の時緊張するよーっ。
*
「これから劇の練習をします。劇で人物を演じる人は、私が事前に台本を作っておいたので。もう配ってありますよね?それを持って練習しに行ってください。王子様役の赤沼さんと、シンデレラ役の恋さんは、隣の空いてる教室で練習を」
文ちゃんが言うと、城君は私のもとへ来た。
何々何々…?!怖い!城君の目が‼
「行くぞ」
城君は一言言うと、先に隣の教室へ行ってしまった。
「あっ待って!」
隣の教室に行くと、城君は台本を朗読していた。
うわぁ……この空気気まずい!
なんか喋ったほうが良いのかなぁ……。
「ね、城君……」
「姫、一緒に踊りましょう」
「えっ?」
城君はくすくす笑った。
初めて見た。城君の笑顔。
「台詞言ったんだよ。本気にしてんのか」
「なっ本気になんか!!」
城君、女子をからかって‼
むっ……
私がふくれていると、城君は私の頭に手を置いた。
「んだよ、その顔。まぁ頑張ろうぜ」
……!
その笑顔にドギマギしてしまう。
からかっといて頑張ろうぜって、応援されても嬉しくないもん!
「……じゃあ最初から台詞通して言ってみよう。動きは後にして」
「おぅ」
*
「ふぁーっ。疲れた……台本が長い!外の空気でも吸ってこよっと」
私がベランダに出て、外の空気を吸っていると、城君が隣に来た。
「お前っておもしれーな」
「どっどこが!!」
私が反撃すると、城君はくすくす笑った。
そしてマジメな顔つきになって言った。
「こんなに笑ったの久しぶり。俺、いつも無表情で無口だからさ、友達もいない」
いきなり態度が変わった城君にまたドギマギしてしまう。
「そっそっか」
「お前っていつも笑顔だよな。どんな時でも」
「えっ」
「俺、そういうお前が羨ましい」
「……城君だってさっき笑ってたじゃん!」
すると、私の顎をクイッと上にあげた。
顎クイってやつ?えっ何?!
「俺が笑顔になれるのは、お前が笑ってるからだよ」
城君は私の顎から手を離した。
「……城君が笑顔だと、私も嬉しい。劇の練習も本番も頑張ろう。王子様」
私は微笑みかけた。
城君も笑う。
「おぅ、姫」
次回25.くじけそうな時でも
文がとても凄い…。すっごくキュンキュンします\(^o^)/
135: アーヤ◆TQ:2018/01/06(土) 15:13親キャラ登場なのかな?
136: あお ◆uc:2018/01/07(日) 13:25
>>134文ちゃんはマジメでテキパキしてて、天然な恋にとって尊敬できる親友です☺
ありがとうございますm(__)m
>>135赤沼城君は新キャラですね☺一人を好む男子ですが、恋には心を開いたみたいです。
25.くじけそうな時でも
次の日……
劇の練習
「姫!待ってください!」
城君と私は劇の練習に取り組んでいた。
「12時の鐘がなってしまったんです、もう帰らなくては!さようなら、王子様」
「……あっ、姫のガラスの靴……。届けなくては」
一通り通したところで、城君が言った。
「おい、お前。表情が硬いぞ。普段は表情くるくる変わるのに。どうしたんだよ?」
私は、はっとした。
確かに、うん。自分でもわかってた。
表情がさっきからずっと硬い気がする……。
どうしてかは分からない……。なんで?
「ごめん、自分でもなんでか分からない」
「1回思いっきり笑ってみろ」
「えっ?こう?」
私が笑って見せたつもりが、城君はため息をついて私を見た。
「全然できてない!お前そんなんでこれからあと1週間の練習と、本番をやるつもりか?!」
城君の目が怖い。
どうしよ、私のせいで練習が進まない‼
「ごめんね」
謝ると、城君はしかめっつらになった。
「お前さっきから、ずっと表情硬いぞ!!
これで一通り練習したの4回目だけど、1回目から表情硬かった。
で、謝ってばっか。謝ってるくせに何回やっても同じ結果!いい加減にしろよ‼」
「そんなこと言われても……」
「お前シンデレラ役決める時のスピーチで、皆を笑顔にできる劇がしたいって言ってたのに、こんな劇で本番皆が笑顔になると思うか?自分に甘いんだよ‼笑顔にしたいって言うのは言葉だけか?行動で示せ‼」
正論を言ってるんだろうけど、そんなこと……言われたって……。
タッ
「おいお前‼逃げてどうすんだよ……」
「どうしたらいいか分からないんだもん‼」
私は教室から出て、廊下をひたすら走った。
行先も分からないまま、ひたすらに、走った__
と、
どすっ
「恋ちゃん?!」
「絆君‼ごめんね、前見てなくて……」
「様子が変だな、どうしたの」
「……実は……城君と……」
*
「城、短気だから」
「でも、怒ってたわけじゃないと思う。正論だったと思うし」
「そのうち慣れるよ」
「そうかな。ごめんね、なんか関係ない絆君に……」
「いいよ、別に。城、短気だけど慣れれば大丈夫だよ」
「うん。頑張るね!ありがとう!」
私は絆君とさよならして、城君のいる教室に戻った。
次回 26.あきらめない‼
卓も出してあげて欲しいよ
139: あお ◆uc:2018/01/08(月) 17:02
>>138卓はしばらく登場しなそうです^^;
城↬千速↬卓↬絆…みたいな順番で登場するハズ...;
そうなのか、城も恋に片想いする感じ?
141: あ お ◆uc:2018/01/09(火) 17:58
>>140城は恋愛感情ほぼないので、城にとって恋は良き女友達です^^
26.あきらめない‼
私が教室のドアを開けると、城君はあぐらをかいて座っていた。
「あの…さっきは逃げて…」
言いかけた時、城君はよいしょと立つと、私に台本を差し出してきた。
「お前なら戻ってくると思ってた。今度は表情やわらかくな」
びっくりした。
さっきはあんなに言ってきたのに、今は真剣なまなざしで私を見つめている。
「うん…‼」
*
「よし‼今のよかったぜ。その調子で。俺も皆もお前に期待してるから」
よかった……
今度は出来た……!
思わず笑みがこぼれる。
「あ、そろそろ劇の練習終わりだ。教室戻るか」
「……あの!」
私は前にいた城君の制服の裾を引っ張った。
「お前…」
「私、城君が叱ってくれたおかげで、上手く出来た。さっきまで心折れてたけど、今はもう平気。
何があってもあきらめないから!城君と皆の期待は裏切らない!約束する」
私は城君の目を見ながら言った。
もう、どんな困難があってもあきらめない。それを城君は教えてくれた。
「……そんなの分かってる、言わなくても」
「えっ?」
意外な返事にびっくりした。
「お前は簡単にあきらめる奴じゃない。たとえ心が折れても、また立ち直る。それに、お前が皆の期待を裏切らないことくらい知ってる」
「城君……」
「頑張ろうな、お互い」
城君の笑顔はすごく優しかった。
でも、目つきはすごく真剣で。
「お互い頑張ろうね」
私も城君に言った。
城君はそのあとは何も言わず、教室へ戻って行った。
劇まであと5日。
演技を完璧にするのは勿論、本番は皆を笑顔にする。
絶対に……。
次回 27.本番…でなんとハプニング発生?!
恋を信頼しているね城は,頑張れ二人成功祈っている
144: あ お ◆uc:2018/01/14(日) 10:47
>>143
城は恋に期待していて信頼しています。
劇は成功するのか…?でも27章は本番でハプニング発生しちゃうんです..;
でもそのハプニングを乗り越えられるのか.. 注目です‼
27.本番…でなんとハプニング発生?!
そして、私と城君はひたすら練習をして、あっという間に5日がたった。
本番__
朝から文ちゃんの熱がこもった声が教室中に響き渡っていた。
「皆さん、いよいよ、もう今日です!あと40分後です!いいですか、最高の劇にしましょう‼」
皆は大きな声で返事をした。
私も、勿論大きな声で。
だって、1週間という短い間に精一杯城君と練習してきて、最高の劇にできないはずないもん!
城君の席の方を見ると、私に向かって笑いかけた。
私も笑い返した。
*
いよいよ、私たちのクラスの発表が始まる。
「次は、シンデレラの劇です。1週間という短い間でも一生懸命練習し、劇の準備も頑張ってきました。
どうぞ、ご覧ください」
司会の人が言い終わると、ステージの幕が上へ上がった。
全て上がり終わると、客席の大勢の人が見えた。
最初は、意地悪なお姉さんたちに言われて掃除をするシーン。
私は、そこでは台詞があまりなかったので、台詞より劇に集中した。
*
そして、王子様と踊るシーン。
王子様役の城君がやって来た。
「そこの美しい貴女……、名前はなんと言うのですか」
「ごめんなさい、名前は言えないのです」
「そうですか……。お願いがあります、姫、共に踊ってくれますか?」
城君が私に手を差し伸べる。
私はそっとその大きな手に触れた。
「はい」
そして、私と城君は踊った。
次は12時の鐘が鳴って、階段を下り、ガラスの靴を片方落としていくシーンだ!
カーン……
「あっ、私はもう帰らなくては。短い間でしたが、楽しかったです。王子様、ありがとうございます」
「姫!」
ガラスの靴を片方落として、私は一旦ステージの端に行った。
そこには文ちゃんがいた。
「恋、すっごくいいよ。皆も笑顔だし……。最後まで全力を尽くしてね!」
「うん!文ちゃん、応援しててね!」
*
王子様がシンデレラのことを探していて、シンデレラとお姉さんたちが住む家にガラスの靴を持って王子様が訪ねてくるシーン。そしてシンデレラと王子様は幸せになるんだ。
「姫……。貴女が前の……」
「……王子様」
「貴女が前の美しい姫だったのですね!さ、共に行きましょう。貴女を探していたのです」
「はい……王子さ…」
その時、いきなり気持ち悪くなった。
酷いめまいが私を襲った。
私は倒れた。客席の人たちがざわざわしている。
近くから城君の声。
でも、だんだん声は遠ざかっていった。
__どうしよう。
皆を笑顔になんてできないの……?
私のせいで……
次回 28.皆を笑顔にする!
あー!恋ちゃん( ゚д゚)
次回が楽しみです
28.ごめんね@(題名を変更しました)
「こ……!……い……!」
聞き覚えのある声で目が覚めた。
「城……君?」
私は城君の手に自分の手をのせた。
「お前……!よかった……」
私は起き上がって周りを見渡した。
ここは保健室か。
でも私、どうして……
「私、倒れたんだよね……」
「そう。台詞言ってる途中にいきなり倒れて、俺と文で保健室に連れてったんだ。その後しばらくして文は教室に戻ったけど、俺は心配で……先生に許可もらって保健室に残ってんの」
そして城君は微笑んだ。
「よかった。このままずっと起きなかったらどうしようと……」
私はそれには返事をせず、言った。
「体育館に行かなきゃ……。もう一度劇をしないと……」
私はまだくらくらする頭をおさえながら、ベットからおりようとした。
そんな私を城君が慌てて止めた。
「おい、無理だって。何しろもう劇は中断されて体育館には誰もいないし」
「嫌……。私のせいで劇が台無し。もう一度だけ、劇を……」
その時、めまいがした。
「うう……」
「無理すんなよ…?台無し?そんな訳ない。お前は頑張った。もう十分……」
「嫌なの‼皆でたくさん練習して、準備もやってくれたのに、劇が中断だなんて。皆を笑顔にしたいの……。
こんなんじゃ、このままじゃ駄目……」
「だから、いくら言えば諦めるんだ‼諦めることも大事だろ。それに体調がまだすぐれないのに劇なんかやったってまた倒れるかもしれねーし。そんなんじゃ皆を笑顔になんて一生無理だぞ?」
「諦めたら駄目だよ。私、行く……。せめて皆に謝りたい。ごめんなさい、私の責任です。って」
私は泣いていた。
大粒の涙が頬をつたり、布団へ落ちる。
「お前、そんな自分責めるなよ!責めたからってなんもなんない。ただ自分が苦しむだけだろ‼」
「私の責任だもん。こんな大事な時に、倒れたりなんかして……。皆を笑顔に出来なかったのに、黙っていられる訳ない!」
私は涙を制服の裾で拭きながら大声でそう言った。
「……」
城君は黙っていた。
次回 この章の続きです!
29.ごめんねA
しばらくの間、保健室は静かだった。
沈黙が続いた。
私は口を開いた。
「城君……やっぱり私謝りに行く。全部のクラスを回って、謝りたい。劇が出来ないなら、謝りたい」
そう言うと、城君は私の頭をかるくゲンコツした。
私は正直驚いた。頭を抑えながら城君を睨む。
「痛っ……。何するの、城君」
「あのさぁ、お前って人のことばっか気にしすぎ。他人を思うことはいいことで、お前の長所だけどよ、それが悪い方に出てる。自分のことばっか責めて、自分の責任だ、皆に謝りたい。……ふざけんな」
城君は窓の方に行くと、溜め息をついて言った。
「皆はそんな気にしてないと思うぞ?劇のことより、お前のことを心配してるんじゃないのか?自分に責任負わせて、苦しい思いして泣いてんの。可笑しいわ」
「だって私の責任だもん‼」
「だってだってって、いつまで自分責めてんだ‼少しは分かれよ‼いつまでも引きずって、一生そんな辛い思いしてんのか?謝るのは勝手だけど、謝ってどんな返事が返ってくると思うか?「劇のことより、恋は大丈夫?」、
そんな返事が返ってくると俺は思う。……あ、文が来たぞ」
謝ってそんな返事返ってくるの?
でも、私が悪い。謝らなきゃ。
「恋ー‼起きてよかった……。もう、目覚めないのかと思ってたわ。クラスの皆も、大丈夫かなって心配してた。恋が起きたなんて言ったら”皆嬉しいしほっとするだろうね”。よーし、皆に言ってくるわ〜!」
皆嬉しいしほっとするだろうね……?
ホントにそうなの……?
クラスの皆も心配してくれてるの?
「文ちゃん、ごめんなさい。私のせいで劇が台無し。私、まだ教室戻れないから、皆に言っておいてくれる?本当は私から謝りたい……」
私が言っている途中に、文ちゃんは笑った。
「何言ってんの?劇はしょうがないよ!そんなことより恋が心配だった。謝るなんてそんなことしなくていいのに!自分を責めなくていいのに〜」
……えっ
そんな風に思ってたの……?
思わず涙がぽろぽろこぼれた。
「ちょ、恋?泣く必要ないでしょ…」
「そんな風に思ってたなんて……。私が悪いと思ってた。全部私に責任があるって……。
私、皆が大好き……」
私は文ちゃんの手を握りしめて、
「ありがとう」
と、言った。
黙っていた城君は、微笑んでいた。
城君には、大切なことを沢山教わった。
皆には、感謝してる……。
また違うことで、償おう。
その後私は元気になって、教室に戻ったら皆泣いてた。
どうしたのって聞いたら、
”劇のことより恋が心配だった”
”ほっとしたよ”
”劇、十分よかった。頑張ったじゃん!感動をありがとう”
だって。
絆君は、
”何もできなくてごめんな。もう無理すんなよ。もう、ほんとよかった”
30.千速君とのお付き合い
「この前千速さんに告白されて、千速さんと1ヶ月付き合って、よかったら本格的に付き合う?」
文ちゃんが私に顔を近づけて驚いた顔で言った。
そう、私は1ヶ月千速君と付き合って、よかったら本格的に付き合うと、千速君に告白した時に言ったの。
(↑詳しくは>>118 19.恋、どうする?! を見て下さい☺)
「文ちゃんに黙ってたけど、そういうことだったの」
「そういうことって、恋、あんたどんだけモテるのよ?」
文ちゃんが険悪な笑みを浮かべながら言ったので、私はとまどった。
「モテるって……?どこがモテてるの?私って」
すると文ちゃんは私の机にばんっと手を置いた。
「とぼけても無駄よん。絆さんに千速さんに先輩の卓さん、恋は3人も虜にしちゃってるのよ〜?」
なんか恥ずかしいよーっ。
虜だなんて!
「もう、私は千速君のことを言ってたのに……__」
と、教室の入り口の方から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「恋」
*
入り口のドアに千速君がもたれかかっていた。
「なぁ……」
千速君は言った。
「1ヶ月付き合うって、俺何したらいい?」
そっそんな唐突に言われても!
それは千速君の御役目だと……。
「何って……」
「デート行くか?」
デート!
その言葉をさらっと言い、しかも私をデートにさらっと誘えるなんて、千速君ってテレたりしないのかな。
あっ、そういえば……
行きたいところあったんだよね。
「デートはスイーツランドがいい!」
言ってみたけど、千速君はキョトン顔。
「スイーツ、ランド?なんだそれ」
「いろんなスイーツがた〜くさん食べられるスイーツバイキングのお店なの!
千速君は甘いモノ苦手?」
聞くと千速君は首を横にふった。
「むしろ好きだけど……」
「ほんと?!じゃぁ、デートはそこでいい?」
千速君は笑って言った。
「おぅ!いいぜ。お前の好きな所で。あ、今週の日曜でいいか?」
「日曜ね!ありがとう……!」
ずっと行きたかったところに千速君と行けるなんて楽しみ!
ん?今私”千速君と行けるなんて楽しみ”って言ったよね?
どうしてそんな風に言ったんだろう……。
まぁそんなこといいか。
私は千速君とさよならして、教室へ戻った。
その後は文ちゃんにさっきのことを言った。そしたら文ちゃんは何故かすっごく喜んでて。
そして、私はまだ知らなかった。
千速君とのデートが_
すごくドキドキするものになるなんて__
次回 31.甘いドキドキデート
*31.甘いドキドキデート@*
日曜日*
私は朝6時に起床して、朝ご飯をいっそいで食べると、髪を整えた。
色々ドタバタしてたら、あっという間に8時を過ぎていた。
そして10時を回った時、昨日選んだお洋服を着て、最後に全身を鏡でチェック。
「よしっ!自分で言うのもなんだけど決まってるかも!」
千速君は私の家まで迎えに来てくれることになっている。
スイーツランドでお昼ご飯を食べるんだ。お昼からスイーツバイキングって夢みたい♡
千速君が来るまであと30分。
私は部屋の中をうろうろしていた。
だってもうすぐデートなんだもの。これが初めてではないけど……ドキドキする。
ピーンポーン
インターホンがなる。
私は靴を履いて外に出た。
そこには勿論千速君がいたんだけど……いつもとお洋服の感じが違くって、一層かっこよく見えたから、スイーツランドに行く時、横で歩いているだけでも緊張してた。
*スイーツランド
店内に入った途端、甘い匂いがした。
「ん〜!すっごく美味しそう」
「匂いかぐだけで美味しそうなのが分かるのか」
千速君は笑った。
「こんな素敵な匂い、世界中にここしかないよっ!」
「言いすぎだろ、それは」
そしてまたくすくすと笑った。
私は席をとると、千速君と一緒にスイーツを見て回った。どれもこれも素敵……。
いいのがあったら好きなだけお皿にもった。
そして席に戻るときには、ケーキはほぼ全部お皿にもってあったので、千速君は驚いた表情を見せた。
「そんな食べるのか?」
私はお皿をテーブルに置くと、言った。
「千速君も一緒にだもん。こんくらいもっておかなきゃ〜。それに人生で1度きりかもしれないんだからたくさん食べなきゃね!おー!」
私が腕を高く突き上げると、千速君はドッと笑った。
「あははっ……。ふぅ、食べよーぜ」
「うん!」
私は大好物のショートケーキを1口食べると、頬に手を当てた。
「う〜ん、美味しすぎ〜」
そして残りのショートケーキを食べ終わると、千速君がいきなり私の頬に手を当てた。
「千速君……?」
「クリームがついてる。俺がとってやる」
千速君は指で、私の頬についていたクリームをとると、それをなめた。
そして、いたずらっぽそうに微笑む。
それだけなのに、何故かすごくドキドキしてしまった。
「千速君、恥ずかしいからもうやめてっ。私の心臓がもたない!」
私が叫ぶように言うと、千速君はガトーショコラを口に入れ、味わうようにして噛むと、飲み込んだ。
そして言った。
「これからなのに。まだデートは始まったばっかだろ」
「へっ」
私はあんぐりしてしまった。
これからなのにって何?!
*次回 32.甘いドキドキデートA*
*32.甘いドキドキデートA*
しばらく、私はドキドキしたままだった。
念願のスイーツランド。なのに、ケーキは喉をとおらない。
「俺トイレ行ってくるわ」
「あ、うん」
千速君は席を立った。
私は千速君がいなくなったことを確認すると、ふぅ、とため息をついた。
ドキドキしすぎて疲れる〜…
と、背後から見知らぬ人の声が_
「君可愛いね〜。俺とちょっと付き合ってくんない?」
私は後ろを振り向いた。
そこにいたのは、全然知らない男の人だった。20代後半くらいの…
よく分からなくて色々考えていると、男の人が私の肩に手を置き、顔を近づけた。
「怖がってんの?そういう君も可愛いね。何歳?顔は子供っぽいけど、超可愛いじゃん…」
可愛い可愛い言ってくる男の人は、すごく怖かった。
ん…これってナンパ!?スイーツランドの店内でこんなことが…。
助けを呼ぼうとしたけれど、店員さんは最悪なことに周りにいなかった。
それにお客さんも皆さっき帰ってしまっていた。
「やめてください…!」
私は男の人の体を押し倒そうとした。
だけど小さい私には体格のいい男の人を押し倒せるわけもなく…
「こっち来てよ、少しだけだからさ〜」
男の人がぐいっと私の手を引っ張った…と、思ったら男の人は床に倒れていた。
えっ何があったの!?
「お前何やってんだ‼」
千速君_
千速君だ!…そう分かった瞬間ほっとした。
「こいつは俺の彼女だ‼」
千速君が男の人の前に立ち、両手を広げ私を守ってくれていた。
「へぇ、お前この女の子の彼氏さん?へぇっ、そっかあ。その証拠は?」
男の人はめげてなかった。
さっさと諦めればいいのにしつこい人…!
「証拠…分かったよ、今から俺がこいつの彼氏だってことを証明してやるよ」
すると千速君が私の顔に自分の顔を近づけた。
そして、吐息がかかる。
気付いた時には唇が重なっていた。
「千速く…」
私は、そっと顔を離す千速君をあんぐりと見つめていた。
今のってキスだよね…?
「お前。こんなことが出来るのは彼氏くらいしかいないだろ?分かったなら俺たちのそばからいなくなってくれ」
キッと男の人を千速君は睨んだ。
すると男の人は驚いた表情のまま、すすすーっと出口から出て行った。
男の人がいなくなると、千速君はこちらを見て言った。
「悪かったな。いきなり…キス…なんかして…」
千速君、さっきは店内でも堂々とキスしてたけど、やっぱり恥ずかしいらしく、頬をうっすらピンクに染めていた。
きっと私も千速君とおんなじ色だね。
「あのね…私正直びっくりしたけど…千速君がいつもに増してすごくかっこよく見えたよ」
私はキスの話には触れず、男の人から私を守ってくれた千速君の話をした。
「ん…そろそろ帰るか。ケーキも、食べたし」
「うん…」
私はお会計をすませると、出口から出た。
帰りは気まずくて、なんかぎくしゃくしてしまった。
私は家に帰ってからもずっとさっきのキスのことばかり考えていた。
色々あった。
でも、千速君との初めてのデート、すごく思い出に残った。
1ヶ月間私の彼氏でいるっていうことだけど、1ヶ月じゃ足りない…
もっと、千速君といたい__
私にとって、甘くてドキドキで、思い出に残るデートだった。
*次回 33.喧嘩?!*
あげます↺
*33.喧嘩?!*
だらだら歩いて学校に向かう。というかもう学校の校門前。
一週間の始まりの月曜日から、憂鬱な私。
なぜかって?
喧嘩したの。
えっとね、文ちゃんと…。
少しさかのぼり、昨日、千速君とのデートが終わって家に帰った後に起こった。
*
「ふぁー…。疲れた!宿題やんなきゃなー」
そして机に向かって宿題をしていたんだけど、だんだん眠気がしてきて、うとうとしていると電話が鳴った。
画面を見ると、文ちゃんからだった。
「文ちゃんか…。どうせ宿題やったの?とか、千速君とのデートはどうだったの?だの言われて長々と話すことになるんだろうな」
私はそう言って、文ちゃんからの電話に出なかった。
また、うとうとして机につっぷしていると…、また電話が鳴った。
「また文ちゃん?もうやめてよー…。んー…」
めんどくさくて、2回目も電話に出なかった。
その後もかかってきたんだけど、しつこいなって、出なかった。
そしたら、突然電話がかかってこなくなって、よかったって思ったら、今度は家のチャイムが鳴った。
お母さんがその時いなくて、私がドアを開けたら、そこにいたのは文ちゃんだったの!
「あ、文ちゃん!?どどどど、どうしたの?」
私は嫌な予感がして、びくびくしてたら、ルールに厳しい文ちゃんが近所迷惑になるくらい大きな声で言った。
「さっきあんな電話かけたのになんで出なかったの!」
居眠りしててめんどくさくて…とは言えず、何も言わないでいると、文ちゃんは私の手に何やら文字が書いてある紙を叩きつけた。
「大事な話だったのに!これ、委員会の今月の仕事をまとめたの!先生にやってって言われたから。同じ委員会の人達に電話かけて家を訪ねて紙渡してたの。恋も同じ委員会でしょ?だから今から行っていいか連絡取ってから来ようと思ったのに、出ないんだもの」
委員会?!
そういや先生に文ちゃん言われてたな…。
どうしよう、居眠りしてめんどくさくて出なかったなんて今更言ったら…
「あの、落ち着いて…?ラインで言えばよかったんじゃない…?ね、ねぇ?」
「あんな電話でないのにラインで言ったって返事しないに決まってるじゃない!」
「うっ…」
文ちゃんの反撃に何も言い返せない。
確かにそれは事実だけど…
ラインが来てもさっきの私じゃ返事返さないだろうし…。
「ごめんね…!文ちゃん!」
謝ったんだけど…
「居眠りでもしてたんじゃないの?出てくれたっていいじゃない!何回かけても「只今電話に出れません」って…。もう帰る!その委員会の仕事まとめた紙はよく読んでねっ」
そう言って、帰って行ってしまった…。
*
そういうことなの…。
で、今教室に入るところ。こ、怖いぃぃぃ。
ドアを開けるにも開けられず、突っ立っていると…。
「何やってるのよ」
その声は文ちゃんだった。
突っ立っている私をスルーしてドアを開け、すたすたと自分の席へ行く。
びっくりした…。
本当のこと言って、もう一回謝ろう!
それから、謝れるチャンスを狙おうとしてたんだけど、授業中は無理だし、休み時間、文ちゃんは先生に呼ばれてて…。
どうしよう…。
このまま謝れなくて明日になっちゃって余計に文ちゃんの怒りをためちゃったら、あの仲良かったころの私と文ちゃんには戻れないのーっ?!
そんなの嫌ーっ!
友情って…大変…。
そして、あっという間に下校時間に__
玄関に行くと、文ちゃんが靴を履いていた。
今だっ!今しか、ないっ!
私は急いで靴を履き、もう校庭を歩いている文ちゃんを小走りで追いかけた。
「文ちゃーーーんっ!」
私がそう叫ぶと同時に、そのまま文ちゃんに突撃…。
「な、何するのよ…」
文ちゃんは肩を抑えながら、苦い顔で私を見た。
「あっ、あのね、昨日はごめん!」
私は頭を下げて謝った。
「ほんとはね、宿題してて、うとうとしちゃって…電話に出るのがめんどくさくて…、それで、出なかったの。大事な話だとは思わなくて!ごめんなさい…」
本当のことを言った。
そしてそうっと顔をあげる。
「恋…。はあ…。そういうところ、しっかりしてよね」
ううっ…。
「反省…してます」
「ん…でも、今思うとなんで私もこんな怒ってるんだろうって不思議になっちゃった。
私も、昨日は強く言っちゃってごめんね」
「文ちゃん!ほんとのほんとに、許してくれるの?」
「許すとは言ってないけど?」
許さないって…こと?
「文ちゃんっ」
すると文ちゃんの手が私の頭にのった。
「喧嘩は終わり」
そう一言言い、今度は私の手を握った。
「行こう!」
私の顔が輝いた。
文ちゃんは、一番の友達だよっ。
「うん!」
喧嘩って、友達だからこそしちゃうのかな?
でも、
喧嘩をしたことで、より一層仲が深まったっていうか…!
悪いだけじゃないのかも、ね。
*次回 34.噂…*
*34.噂…*
雪がちらちら降っていた、寒い日。
「ねぇ、恋。卓さんが同じクラスの女の子と付き合ってるらしいわよ」
ぼーっとしてた時文ちゃんにいきなりそう言われて、驚いて目が覚める。
「……え?何、それ」
私が問いかけると、文ちゃんは、溜め息をついた。
「悪まで噂よ?」
噂…噂?本当に?
私は教室から出て、卓君がいる教室まで向かった。
階段をたくさん上ったからか、着いた時にはゼェゼェ…。
卓君の教室をのぞくと、やはり、皆ざわついていた。
あの噂のことで、か。
教室を見渡しても、卓君はいなかった。
きっとこんな噂が流れている教室にいるなんて耐えられなかったんだろうな。
と、1人ざわつく教室で、椅子に座り、うつむいている女の子がいた。
ショートボブの短い髪で、顔を隠している。
「あの子が卓君の彼女…?」
私は教室に入ると、その子に話しかけた。
「あの、卓君と付き合ってるっていう…」
私がいいかけたとたん、その子はわっと泣き出した。
そして、しばらくめそめそ泣いていたがやがて話し始めた。
「違います!…卓君とはいいお友達なだけ…。勝手にいつの間にかこんな噂が流れてて、私が一番びっくりです…」
「卓君は、どこにいるの?」
その子は横に首を振った。
「知らない…」
「…分かった」
*
卓君のことを探したけれど、休み時間中には見つからなかった。
いったいどこにいるの?
卓君は、ファーストキスの相手。
初めてのキスの相手…。
この噂が本当なら、正直許せない。
けど、デタラメかもしれないし。
あの子は「いいお友達なだけ」って言ってたし、もしこの噂が本当なら、泣かないはず…。
…
複雑。。
卓君__
*35.噂の事実@*
*昼休み
よしっ。
今度こそは、卓君を見つけて…
私が教室を勢いよく出ると、曲がり角から小走りで来た男の子とぶつかった。
「うう…」
痛い〜。
って、それどころじゃない…!
立つと、目の前に卓君がいた。
「卓く…」
私が名前を言うと同時に卓君は背を私に向けて小走りで走り出した。
びっくりして私は唖然としていたけれど、やがて卓君を追いかけはじめた。
「卓君、待って!!!!」
私は手をのばすと、卓君の制服を思いっきり自分の方へ引っ張った。
「恋ちゃ…ん…」
「卓君、どうして今逃げたの?あの噂、本当?本当だったから、私と話したくなくて逃げたの?」
私は卓君を問い詰めた。
事実を知りたい。
「噂、聞いてるんだ?」
卓君はしばらくの沈黙の後、そう言った。
「うん。で、本当なのか聞いてるの」
私は年上の卓君を下から睨みつけた。
さっき逃げたことに、少し怒っているから。
「違うんだ、あいつは…」
あいつって、あの例の女の子か。
「あいつは、幼なじみなだけ。2人で話してたら、クラスメートが付き合ってるっていう誤解の噂流したんだよ…」
卓君はうつむいた。
私はコクリとうなずく。
「その女の子、名前は?」
「名前?どうして恋ちゃんがあいつの名前知りたがるの」
「あとで話を聞くから」
私がそう言うと、卓君は驚いた。
「あの噂は嘘だって言ってる。なのにわざわざあいつに話聞かなくても…」
「名前!」
私は少し苛立ちながら叫ぶように言った。
卓君はしょうがない、とでも言うような溜め息をついた。
「あいつの名前は鳥端 雅(とりばた みやび)。俺の家の近所にある神社で親が働いてる」
名前って言ったのに、家まで教えるんだ。
そんなことどうでもいいんだ。名前は聞けたからいい。
「ありがとう、じゃぁ、これで卓君への話は済んだ。だから今から行く」
私は軽くおじぎすると、卓君の教室へと向かおうとした。
「どこに行くんだ?」
卓君が私を呼び止める。
私は背を向けたまま、ぼどりと言う。
「鳥端 雅ちゃんに話を聞きに行く」
私はそして、階段を上って卓君の教室…雅ちゃんがいる教室へ急いだ。
後ろから卓君が追いかけてきたけれど、私はひたすら階段を上り、返事はしなかった。
卓君は途中であきらめ、追いかけるのをやめた。
卓君はどこか怪しかった。
疑ってごめん、卓君。
でも、私は本当の、本当の事実を知りたいだけなの。
私より雅ちゃんのが大切なら、それでいい。
そのまま、雅ちゃんとしあわせになればいい。
一番嫌なのは、本当のことが分からないままにしておくこと…。
*次回 36.噂の事実A*
卓の噂をどう思っているか気になる
158:◆0pk:2018/01/27(土) 18:27頑張ってね
159:アーヤ◆We.:2018/01/27(土) 18:28応援してるよ
160: あ お ◆uc:2018/01/28(日) 11:41
恋ちゃんもちょっと怒ってるかも...?
頑張ります!応援ありがとう☺
*36.噂の事実A*
「雅ちゃん」
私は読書をしていた雅ちゃんに声をかけた。
噂は落ち着いたみたいで、雅ちゃんももう平気そう。
「…休み時間に来た人…?」
雅ちゃんがぽつりと言う。
「うん。あ、私の名前教えてなかったね。恋、恋って呼んで」
「恋ちゃん…?わっ。私なんで休み時間に気づかなかったんだろう…」
いきなり照れ始めたけど…えっ、何?!
「恋ちゃんって、ほんと、可愛いんだね。中学校1の美少女って噂されてたの聞いたけど…、うんっ、可愛い!」
何その噂!
…でもこの中学1の美少女って、照れる〜。
あ、私の話じゃなくてっ。
「雅ちゃん、卓君の噂だけど…、ホントのこと教えて。何でもいいの!」
私が言うと、雅ちゃんの表情は真剣になった。
そして覚悟を決めたように、私を真剣な眼差しで見つめた。
「…私…卓君が好きだったの…!中学1年生の頃から、ずぅっと」
中学1年生の頃から、ずっと…?
そんな、前から…。
「なんで自分の思い、伝えないの?」
「私地味だもん…。気持ちなんて、伝えても伝わらないよ。それに、最近、卓君がね、恋ちゃんのこと話してきたんだ。「僕、中学2年生の恋ちゃんが好きなんだ」って。それを聞いて、諦めたの。
だって恋ちゃんが美少女だって、さっき言ったけど噂で聞いてたからね。
気持ちを伝えたって、届かないのに、伝える意味なんてないでしょう?」
「気持ちは、正直に言わなきゃ…駄目だよ。…私のせいかな?」
「…そんなことない!恋ちゃんは悪くないよ、なんにもしてないもん」
雅ちゃんはため息をついた。
「恋ちゃんと卓君が幸せになるのを、そばで見守ってた方がいいかなあって」
雅ちゃんはイスから立ち上がると、私の手を握った。
「へっ…?」
少し、戸惑う。
でもそんな私はスルーして、雅ちゃんは微笑んで言った。
「あの噂は嘘なの。本当に。それと、ね、私…卓君のこともう諦めたの。
叶わない恋っていうのは分かってるから…。私は、恋ちゃんと卓君が幸せになるのを応援してる」
…
「本当にそれでいいの…?ホントのホントにそう思ってるの?」
「うん。嘘はつかないよ。嘘をつく意味なんてないし…。これは本当に本当のことだから」
雅…ちゃん…。
あの噂は嘘だったんだ…。
ちょっとホッとした。
でも、雅ちゃんは心の奥底で卓君が好きって言う思いが残ってるのかもしれない。
だったら…___
…
「ありがとう、雅ちゃん」
「…?あっ、ねぇ、お友達になってくれない?私、もうすぐ中学卒業するけど…。少しの間だけでいいんだ。
恋ちゃんに憧れてるの。そんな心が広いうえに可愛い恋ちゃんがステキだなって思う。いいかな?こんな私だけど…」
「友達…?こちらこそ!…憧れだなんて、恥ずかしいよ…。雅ちゃんだって優しくて美人でモデルさんみたい…!」
「友達になってくれて嬉しい。モデルなんて…。ありがとう、恋ちゃん」
色々あったけど…、こんな優しい人と友達になれて嬉しいな。。
*次回 37.卓君と最後の思い出づくり*
恋は卓といるの諦めるの⁉️
163: あ お ◆uc:2018/01/30(火) 15:10
>>162
諦めてはいません☺
雅は卓のこと諦めちゃったけど…。
*37.卓君と最後の思い出づくり*
私は自分のベットに寢っ転がってスマホの画面を見ていた。
最近卓君から電話もメールもなーんにもない!
ラインしても既読スルー。
どうしちゃったのかなぁ?
*次の日
私はいつも通り文ちゃんと学校へ行った。
寝不足でちょっとふらふらしてたけど。
私は教室に着くなり急いで準備をして卓君の教室へと向かった。
なんで電話もメールもないのか、不安で仕方ないんだもん。
「卓君!」
私は廊下を歩いていた卓君に後ろから声をかける。
するとこっちを振り向いた卓君が優しい笑顔を私に向けた。
「恋ちゃん」
ドキッ…
ううっ。その笑顔、眩しすぎますっ…。
うわぁ、ドキドキしてる場合じゃない!卓君に聞かなきゃ。
「ねぇ、なんで最近電話もメールもないの?どうしたのかなって」
「スマホ没収されたんだよ。まぁ当たり前だけど」
没収!
それじゃぁ何もできないね。
「実は受験勉強で忙しいんだ」
受験…そっか。受験生だもんね…。
「どこの高校受けるの?」
「若月高校」
わわっ。
若月高校ってここらへんでトップの高校じゃん!
レベルが高くて受験しても受かる確率は少ないって。
でも若月高校に入るとすごい頭がいい大学に入れて将来すごい職業につくかもってお母さんが言ってたなぁ。
さすが卓君。頭脳明晰だもんね〜。
「だから学校から帰ればずーっと、夜も12時ぐらいまで受験勉強。だから受験が終わって落ち着くまでは恋ちゃんと電話もメールも、学校以外で会うこともないかな…。言うのが遅くてごめんね、心配かけちゃって」
「ううん!すごいよ!私合格するように応援するから、卓君頑張ってね。受験終わって結果が出たら連絡してね!」
「うん。ありがとう」
卓君はまた優しい笑顔を私に見せた。
卓君…。少しさみしいけど…。
卓君と最後の思い出とかって作れないのかな?
でも、学校以外で会えないって言ってたし、どこかへお出かけとかは無理だな。
私はふと、廊下の壁に貼ってあったカレンダーを見た。
2月…バレンタインがある!
そうだ!チョコを作って卓君にあげれば!
そのチョコで卓君を応援出来たら最高!
それに甘いモノ食べるとリラックスできて疲れもとれていくらしいし。
ピッタリ〜。
じゃぁ材料とか何作るかとか決めないとね〜。
よーし。頑張るぞーっっ!
*次回 38.卓君へのチョコ♡*
義理か本命チョコレートなのか気になるよ!
166: あ お ◆uc 日記板では飛鳥でやってマス_(_^_)_:2018/02/05(月) 17:35
>>165
恋は卓をどう思っているのか…。まぁ恋のファーストキスの相手ですからね♡
*38.卓君へのチョコ*
私は家に帰ると、何を作るか考えてノートに案を書いていった。
どれにしよう?
トリュフにしようかなぁ。
うん!決まり!
卓君…喜んでくれるかなぁ。
頑張らなきゃ!作ったら文ちゃんを試食係にして、感想を聞こう!
そのあとに卓君に渡しに行くの。
もうすぐバレンタイン。
今週の土曜日に作ろう!
*そして土曜日
試食係の文ちゃんと私は、キッチンに立っていた。
「よーしっ!頑張るぞ〜!」
「恋なら大丈夫よ。すっごく料理うまいもん」
「文ちゃん…。思いをこめて作らなきゃね!」
*
私は丹精こめてトリュフを作った。
おいしくなれ、おいしくなれ…
そう願いながらね♡
そしてトリュフが完成!
「できたーっ!文ちゃん試食して!」
「おいしそう…。つやつやのチョコ…。いただきます」
ぱくりと口にトリュフをほおりこみ、味わって食べると文ちゃんは頬に手を当てた。
「口の中にチョコが広がる〜〜♡なめらかで、口のなかがトリュフパラダイスよ〜〜〜」
「ほんとに?ありがとう!!これなら自信を持って卓君にあげられるね。あっ、文ちゃん」
私はハート柄の袋に入れたトリュフを文ちゃんの手にのせた。
「私からの友チョコ。貰ってね」
「恋…。私も今日いとこたちとチョコ作るから、明日恋のチョコ持ってくるわ!今日はありがとう!じゃあね」
「ばいばい!…ふぅ。では、卓君にあげに行こう!」
と…
「恋ちゃん!俺にチョコは?!」
「恋ちゃん!チョコくれ!毎年チョコくれたじゃん」
「恋ちゃーん!!!チョコ!」
クラスの男子が…!!なんで?!
「おっチョコ!」
一人の男子が机にあった卓君用のチョコをつまんで口に…。
「わっ。駄目!そのトリュフは卓君の・・・・」
遅かった。
男子はキョトンとこちらを見ている。のんきな顔して…。
どうしよう…。もうチョコ、ないのに!
「何してくれんの!!帰って!!!」
私ははっとして口をふさいだ。
強く言い過ぎた。
男子は「えっ…ごめん」と言って帰って行った。
どうしよう。
クラスメートの男子とぎぐしゃくしちゃった上に卓君へのチョコがないなんて…。
思わず涙がこぼれた。
どうしよう…。また作るにも、お母さんもう材料買ってくれないだろうし…。
大変なことになってしまった…。
*次回 39.チョコより大切なもの*
*39.チョコより大切なもの*
私は今、自分の部屋に籠ってます。
卓君へのチョコ、なくなっちゃった。
頭が回らなくて、何していいか分からなくて_
ベットで布団にくるまって止まらない涙を止めようとしてる。
私は、出ないだろう卓君に電話をかけた。
受験…もう終わったはず。結果はどうだったかな。
コールが4回ほどなって、卓君は電話に出た。
「はい」
「卓…君?私だよ」
「恋ちゃん!」
あぁ。どうしよう、ほんとに。
「ね…。受験はどう?」
「受験、受かったんだ!なんとかね」
「卓君なら受かると思ってた。頭いいもん。おめでとう」
私は卓君の喜ぶ顔を想像してみた。
すっごく喜んだだろうなぁ。受験に合格出来てよろこばない人なんていないよ。
あ_チョコ、どうしよ。
「卓君。私、卓君にチョコあげようと思ってたの」
そしたら電話の向こうから驚きと喜びの声が聞こえてきた。
「僕に…?!今までチョコなんかとは遠い縁だったから本命じゃなくても嬉しいよ。恋ちゃんのチョコ、きっと美味しいだろうね」
…
ズキンと心の奥底が痛む。
卓君はきっと今、電話の向こうで、嬉しそうにしてるのかな。
でも、チョコやっぱないんだ。なんて言ったら_
「ごめん」
「え?え、恋ちゃん?」
卓君はいきなり謝られてあたふたしていた。
「チョコ、色々あってなくなっちゃったの。あげたかった、のに…__」
また涙が溢れてきた。
「ごっめ…んっねっ…」
うまく喋れない。
私は服の袖で涙をぬぐう。
そしたら、しばらく黙っていた卓君の声が聞こえてきた。
「ありがとう」
一言、そう言った。
えっ?ありがとうって何?チョコあげれなかったのに?
びっくりして涙が止まる。
「卓君、あのっ、どういう…?」
「恋ちゃん、僕のことそんな思ってくれてたんだって。チョコあげれなくてごめんだなんて、そんなに僕にあげたかったのかなって、なんかその気持ちだけで嬉しいよ。チョコよりも、相手を想う気持ちのが断然大事だよ」
相手を想う…気持ち…?
あぁ、確かに私は卓君に喜んでもらいたい。頑張ろう!って思いながら、おいしくなれって願いながら、チョコを作ってた。
卓君を思いながら…。
「卓君…」
「あはは。気にしないで!そんな悲しんでたら、僕まで悲しくなるよ。ありがとう。気持ちだけもらっておくね。チョコはしょうがないんだし、僕がいいって言ってるんだから平気。じゃあね」
「もう泣かないよ。うん…じゃあね…。なんかこちらこそ、ありがとう」
私はそう言って電話を切った。
卓君への気持ち、伝わってよかった。
私はふふっと微笑んだ。
*次回 40.学校でアイドルデビュー?!*
*40.学校でアイドルデビュー?!*
2時限目_
将来の夢についての授業をしているんだけど、私の夢は看護師!
人を助けたり人の役に立つ仕事に就きたいんだぁ。
歌ちゃんはアイドルってすごい大声で言ってたけど、アイドルの才能はあるし、夢を本気で追いかけてるからすごいことだよ。
アイドルなんて私には当然無理。
スカウトされたことは何回かあるけど、歌もダンスもいまひとつな私がアイドルなんかなっても売れないアイドルだよ。まぁそれ以前になれないけど…。
人前で笑顔で歌って踊れるなんて、すごいよね。
アイドル…かぁ…。
*
2時限目が終わり、業間休み。
シャーペンを筆箱にしまっているとー。。
とんとんと肩をたたかれ振り向くと、歌ちゃんが目をきらっきらさせて私を見つめてた。
ちょっと、びっくり。あ、歌ちゃんとは仲が悪い訳ではないんだ。なんかライバル視されてるらしいけど…。
「ねぇ恋ちゃんっ。今日の昼休み、知ってる??」
私はキョトン。
「昼休みなら知ってるよ。昼休みは昼休み」
「ちがうちがう!ぜーんぜんち・が・う!!天然発言しなくていいのにぃ」
天然発言…?したつもりぜーんぜんないのになぁ。
だって昼休み、知ってる?ってそりゃ知ってるよ〜。
「昼休みがどうかしたの?」
「恋ちゃんは今日の昼休みのコト、なんも知らないのね。今日放送でやってたでしょ?
『今日の昼休み、ダンス部の恒例行事のダンス発表会をします。ステージの上に、無理矢理引きずり込むことがありますが、皆ぜひ踊ってねっ』って!」
ダンス発表会…?
「あれぇ…?そんなこと言ってたけ?」
「言ってた!ね、それ一緒に見に行かない?ステージの上に無理やり引きずり込むって、とってもいいじゃない?アイドルみたいにステージの上で踊れるんだよお。一番前の席に座って、目立つ恋ちゃんの横にこの超絶可愛い私がいれば、2人ともステージに行けるでしょ?ねっ。お願い〜」
えええっ。
「行ってもいいけど、私踊れないから…。歌ちゃんだけ踊るならまだしも。ステージで、人前で何て無理だよ〜…!」
「行くで決定ね♡」
うそぉぉぉぉっ?!
*
そして昼休み。
ああああ。時が止まればなぁ。
ダンス部の発表を見ていると、来ました!
ダンス部の女の子がステージからおりてきて、テキトーに選んだ人をステージに引きずりこんでる!
歌ちゃんは待ちきれなくなったのか、いきなり私の手をつかんで、私を道連れにして勝手にステージに上がりこんだしっ!!
「この歌大好きなの〜」
歌ちゃんはにこにこしながら踊ってるけど…、私はうっと立ちすくむ。
無理だよ!
そしたらダンス部の人が駆けつけてきて、私の耳元で言った。
「あなた美人で有名な恋ちゃん?可愛い美貌を生かしてアイドルになりきって!ねっ☆」
美貌?!
アイドルになりきる?!
はぁ。そんなことできません。
「ほら!新しいことにチャレンジするのって楽しいのよ!踊ろう!」
新しいことに…
よし。。ステージに上がってしまった限り踊らなきゃ!
私は歌に合わせて踊った。
一番前で真ん中だったけど、踊ってみたら恥ずかしくなくて、楽しくて。
終わったとき、観客席から歓声と拍手が。
「ありがとう!」
あれっ。ありがとうなんか言っちゃって。なんかアイドルになった気分。
歌ちゃんも嬉しそう。
楽しかったなぁ。
そして、帰ろうとするとダンス部の人に呼び止められた。
「恋ちゃん。あなた才能がある!学校のアイドルにならない?」
学校の、あいどる?
「そっ!この学校にアイドルがいたらすごくよくないって今思ったの。どう?新しいことにチャレンジよ!」
えええっ!
無理だよッ。
「無理とか思ってるの?あなたすごく踊りうまかった。ダンス部に入部してほしいくらい。新しい自分を発見して、新しいことをするのも悪くないわ!お願いできる?アイドル!」
わわわわわ…
あっ、歌ちゃんに…。
「歌ちゃん!アイドルだって!なったら?歌ちゃんのがもっといいし」
歌ちゃんならやるやるーってくいついてくると思ったら、そうじゃなかった。
「恋ちゃんにオマカセするよぉっ!先に帰ってるねっ」
嘘!!
横では、ダンス部の人が目をうるうるさせてこっちを見てた。
うう…。
卓にチョコレートよりも大切な想いを伝わってよかったよ!
また卓が出て来て欲しいね卒業してからも
>>170
卓は卒業してからも出てきます!恋とは電話とかメールとかできるので。
学校のアイドルになった恋のお話も書くので、そちらは恋愛とは少し離れますが
恋の努力している姿がたくさん見られます!そっちも楽しんでくださいね☺
*41.アイドルになりました⋆*
しょうがない…アイドル…やるしか…。
「やりますっ!やりますから!」
私が叫んだ瞬間、ダンス部の方たち、目をうっるうるさせて、私に飛びついて来た。
「ありがとおおおおっ!嬉しい〜。ほんと優しすぎるよ恋ちゃんっ」
初対面なのに、すごいな…。圧力…。
「あっ、じゃぁ、明日、昼休みにダンス部の部室に来て!お願いね」
いきなりだなぁ…。まぁいっか。暇だし!
「はい!分かりました!」
*
「ってことがあったんだよ〜。文ちゃん」
「私恋のファンになる!ていうかもう、一番のファンよ!恋がアイドルかぁ〜。ふふ〜」
「一番のファン?ありがとうっ。文ちゃん!」
文ちゃんがいればなんだって平気な気がする。
いつも感謝してるよ、文ちゃん。
「文ちゃん大好き!」
私が文ちゃんに飛びつくと、文ちゃんが優しく私を抱きしめた。
「私も大好き!一番のファンデいさせてね」
「勿論!」
*
次の日_
昼休み。
私は急いでダンス部の部室に行った。
10分遅刻だ〜!
ガラッ
勢いよくドアを開けると、そこには衝撃的な光景が。。
「絆君!?」
そう、絆君がダンス部の皆に紛れて椅子に座っていたのだ。
「恋ちゃん!聞いたよっ。アイドルだって?俺は恋ちゃんのファンになるぞ!」
「どういうこと…」
そしたらダンス部の一人の女の子が、てへっと首をかしげ、舌を出した。
「恋ちゃんがアイドルになるっていう噂が流れたら、絆がまっさきに来てね。俺は恋ちゃんのファンだーって言って…」
「絆君…」
「俺は恋ちゃんと久々に話せてめちゃ嬉しいぜ!恋ちゃんの写真入りストラップとかぁ、作ろうかなって思ってるんだけどどう思うか?」
写真入りストラップ?!
「ダメダメ!そんなの恥ずかしい!」
私がじたばたすると、絆君の足につまづいて転んでしまった_
と、思ったら絆君によりかかっていた。
「!ごっごめんっ!」
私がすぐ離れようとすると、絆君が私の背中に手をまわした。
「ふぇっ?」
なんなのか分からずキョトンとしていると、絆君が言った。
「もう少し俺によりかかってて。恋ちゃんが近くにいると…嬉しいんだ」
どういう意味〜っ?
そしたら、ダンス部の皆がキャーって。
「どういう関係?!」
「らぶらぶ〜」
ううっ。
「絆君、恥ずかしいよ…」
「恥ずかしい?俺は恥ずかしくなんかない。恋ちゃんがそばにいてくれて嬉しい」
絆君…!
わわわわ…そんな近くに来ないでっ。ほんと恥ずかしい〜!
あ…こんな時にだケド、私は…アイドルになりました。学校の、ね!
*次回 42.絆君とラブラブな恋♡*
久し振りの絆が出て嬉しいけど一体どうなるの?
175: 飛鳥 ◆uc:2018/02/10(土) 12:11
>>174
絆は結構自分から行くタイプなので、どうなるのでしょうかっ…☺