_____赤き月が昇り

凍える蒼が世を包む

　「 ...知らない ..今初めて聞いた事
　　..ツリーの手伝い？飾り付け？そう言う事なら喜んでやると思う ... シャラル達もクリスマスパーティー、沢山楽しみたいから 」

　( ...木製の柵に手を掛けて 思い悩む素振りも無く ...ただ ゆっくりと頷いて ...
　　..目的の本数冊を片手に、...何となく？そろそろ『そう言う時間』かと思えば気遣いして )



　　「 じゃあ、シャラルは ...そのツリーの事とか本も借りられたから ...此処での要件は終わったし 戻るね
....司祭さん達が二人きりでするなら、してて良いからね
　　それじゃあ、ばいばい 」


　　( ...左右に片手を振り出て行く長女
　　　__一人での帰り道は、鼻歌混じりでちょっぴり嬉しそうに )



　　　　[ ...ぷしゅう ] 湯気が頭のてっぺんから、出続ける少年と、蒼のみがこの場に残る

「 ふーん ___気、遣われちゃったワケ … そうね？ 」


___[ぱん]
( … いい子だけれど、ちょっぴり空気が読めない感じ
　苦笑いを浮かべてる声色が響いて … 少年の腰を叩く )


「 可愛い反応してんじゃないの。… ねぇったら 」



___裾を引いて … 顔を背ける __顔は赤く … 目線を逸らす

　「 ...そ、そうみたい、だ ...ね？ ...う、あ、ひ、ひゃいっ 」

　　( ...恥ずかしそうに同意を求めつつ 上擦り気味な声で返事をして
　　...簡単に顔は赤くて、視線も合わせるのも 羞恥の感情が表に出る
　　...それでもこのまま何方も引いていたら何も出来ないから オドオドしながらも口を開く )


　「 そ、それで！えっと！ ...ど、どう、しよっ、か？ 」


　　___中身は全く考えられて無かったが

「 … カギ、閉めるわよ。…電気も消して
　一旦 __部屋に帰りましょ … いくらなんでも

　…　此処じゃ　… ダメ、そうでしょ？ 」


( … 肝心な時に度胸が働かないのは __今日ばかりは同じ
赤らめる顔をぶんぶんと振って持ち直し、…咳払いしてから
何時ものように、高圧的に指示を出す。…何時もの通り )

「 … あとのコトは、…後で考えましょ 」

　「 ....へ、あ、 ...へ？ ...そ、それは、流石に ...此処でするのは、ダメだけど ...
　　ほ　本当にや、やっちゃうの？ ...い、いや、ヨグがしちゃいたいのなら ... ...良いけれど、ね？ 」


　　( 少しずつ自分の鼓動が早まったいくのを感じる ...
　　　熱くなって来た顔を冷まそうと手で仰いで ...
　　何時もの様に高圧的な蒼に安心するが ...それでも緊張してるのは伝わって来てて ...直ぐに、蒼の方へ向かう )


　「 ...そ、そう、だねっ ...は、はずかし 」

( ___思考が、…蕩ける事のないよう気を張っては
　… 冷静を取り戻した頭が少年との出会いの日を …

__成り行きのように交際を決めた、あの日を思い出す )



「 …… ねぇ、フロ …色々、する前にちょっと…いい？ 」


( …顔は火照っても、不思議と心は __冷たく…冷静で )

　「 [ びくっ ] へ、ぁ ..な、何？何か、な？ へ、変な事でもしちゃった？ 」

( ...少年にとっては粗相をしてしまったかと言う心配が先走る ...毛布に包まり、恐る恐る顔を出して蒼から視線を外して下向き ...心もまだドタバタ気分で聞いて )


　　...胸の高鳴りはいつだって、蒼の前だと絶えなくて
　　何が起きるか分からない ...その未知が より少年を惹きつける ...

「 … なりゆきで、あたしたち此処まで来ちゃったけど 」


( …毛布にくるまる少年の前、…座ってじっと見つめる
お互い、内面も外見も未熟で …だから、ハッキリしたい )


「 あんた … ホンッ…トに！… あたしで良いのよね!?
有無も言わせてないし！あんたと付き合えるヤツなんて
あたししか居ないって言ってから … なんだけどっ

… たまたま出会って、その場で成り行きで誓って
… そういう相手に此処まで来て、…フロ あんた…

受け入れる覚悟も __出来ないんじゃないの？ 」


( 布団を剥きながら … 眼だけは見つめて
… 覚束ない言葉、…だけど __話しておきたい )


「 … 元々 __仕方ない始まりだったから …
　今、あたしこれで良いのかホンット…自信ないの

… あんたは … 良いの？ __出会って…すぐで
　みぃーんなあんたに強いてる、…あたしが相手で … 」

(/ ...あ、あのタイミングで寝ちゃうのは...さ、流石にその、ご、ごめん ...ね .....え、えっと


..こ、こくはくは、夜に、とっておこ、うか？ )

(/ 愚問ね、… あんなのぱっぱと話せってほうが無理よ
… えぇ、待ってるわ …アンタはこういう時、遅れても
　絶対答えてくれるんだから。…　そうよね？　フロ。 )

(/ ...え、えっと ...えっと、 ...そ、そろそろ？落ち着けるよ、ヨグ ... )

(/ ___そ。…じゃあ さっさとやるわよっ
やることい〜っぱい残ってんだからっ！ )

(/ ...ひ、ひゃあ、はい ...え、えっと、へ、返事、から？ )

(/ ___朝チュンが良いならそうしてあげるけど？)

(/ それは、えっ ..え、えっ！？ ...う、い、いや、え、あ ...〜〜〜〜っ ...よ、ヨグが、好む、方で )

(/ … そぉ？__じゃ、…あたしに言わせたスジ通しなさい
　… アンタの返事、待ってるわ … 良いんでしょ？ )

(/ ...う、んっ ...それで大丈夫！ ...も、最も

　____返事なんか既に、答えは出て ...き、決まってるけど、ね？ )

　　( ...寒さが気にならない程、内側から温かく熱が昇って ...毛布を捲られて、蒼と改めて眼を合わせ続ける )

　　___出会い方がいきなり色々あり過ぎただけで、最近は平常的と言えるけれど ...だからこそ進展も遅くて ... 蒼が問い掛けて来る質問も最もかもしれない


　　　　少年の反応は ....


　　　　「 .....？？ 」


　　　___なんとも、不思議そうに首を傾げている
　　　言われている事が聞こえてはいるけれど ..理解が出来ないと言った様な表情で


　「 ___え、えっとさ ...その、ヨグ ...逆になんで、その ...だ、駄目だと思ったの ... ？ ...僕、はさ？
　　...その、ヨグと付き合うと言うか ...添い遂げるまでは ...死ぬつもりは無いし　...大好きだし

　何より！ ...う、受け入れるだけじゃ無くて ...覚悟なら、出来てるし ...


　　ぼ、僕はヨグの ...良いと言うか ...ヨグしかダメと言うか ... ___あ、愛してるから 」


　( ...心臓がバクバク鳴ってるし、緊張感が自分の気持ちを遮ろうとする ...
　　___色々、もどかしくなって ...だから、両手を伸ばして 蒼の髪を横に避けさせ ...視線、更に合わせやすくして )


　　　「 ヨグの事が大好き ...なんだ
　　　平凡な人間かもしれないけど ...そ、それでも、さ！大好き、なんだっ ...！ ...だ、だから

　　___大丈夫 ...だ、だよ？ ...色々、し、しちゃう、のも 」


　　( ...最後の方は恥ずかし過ぎて、顔全体が真っ赤になるものの 告白だけは勇気を持って 最後まで )

(/ … ホンット、フロ … あんたねぇ…　___ )

(/ へ、ぁ、な、なんかや、やっちゃった ...！？ )

(/ … 何でもないっ！___とにかくっ…やるわよっ！？ )

(/ ...き、気になるなぁもぉ〜っ！ ...う、うん！い、いい、よっ！ )

　　　　___…　〜〜っ　…　はぁーーっ…


( 全部、ぜんぶ … ぜぇ〜んぶ言われた。… あたしから
言うべきコト、… アイツに言って貰うコト …そう、全部

__ため息が出るのもしょうがない … こんな純真の塊に…
考え巡らせるなんて … 複雑に絡めるなんて出来ないんだ

… もう、言うべきコトなんてない。…言われるべきコトも

___じゃあ…　「する事」しか…残ってないじゃない )




　「 … みなまでよ〜く __言いやがったわね ？
　　もう無いわよ アタシから言うべき事なんて …

　あんたには、言うんじゃなくてぶつかって行かないと …
　よく、理解し合えないって今更気付かされた気分よ __」


( 気まずさを"気の強さ"で洗い流して __髪を拭って
少年の手首を __ぎゅっと掴み … 馬乗りみたいに押倒し )


[ どしんっ ]


「 … 埋めらんなかった空白、これから全部埋めるわよ？
　 拒否権なしっ！__もう…絶っっ対逃がさないからっ！ 」


: __甘く、酒を入れたような …柔らかな火照りが浮かぶ
　… 冷静でも、ずっと高鳴る鼓動が少年と重なり合って

____無理やり … 寄せ合うキスで夜深い時間が始まって…

　「 ...え、あ、ご、ごめ ...ん？ ...な、なのかな？
　　な、なんかその ...い、色々足らなかったかも ...ぅえっ！？
　　____ひ、ひゃいっ ...ぁ、で、でも出来ればそ、その ...お、お手柔らかに、お、お願いしたいな ...？ね、ねぇヨグ ..ぅっ ....ん、っ ...む 」


　　( ...既に身も心も羞恥で溶けそうだった想いが、...分厚く積み重ねられて ...包まれて 平常からかけ離れた愛情を呼び起こす ...

　...口付けの味は甘さが大半、後味に少しだけビターが残る ...身を寄せ合って、嗜む様なスローペース )


　　...安心感が深まり、鼓動の速さは変わらなくても不思議と落ち着きが取り戻されていく ...
　　とても幸せで ... 目が潤い、ゆっくり呼吸も合わせて

( 委ねられて、やわらかい体を寄せ合う唇の前戯 __
掴んだ格好は変わらなくても … ゆっくりと触れて
抱きつく距離感になるまで __キスを続けながら…

暖かさと … 濃くなっていく愛を確かめ続ける )


… 思考がとろとろと和らいで、心は桃色に染まる
クチを離して、少しだけ呼吸してから …また寄せて

__繰り返して繰り返して … 羞恥もないくらい溶けていく



「 … [っっ…っ]___はぅ… …ぅ … は __ぁ… …ぁ… 」


___肩が落ちるような脱力感 … 呼吸を整える
　少年の胸上で すぅ…っと 吐いて 吸って… __

… 大事なところ __動くたびに、擦れ合う …

　　[ ...っ、ふ ...はぁ ...ふぅ ...はぁ、あ .. ]

　　( ゆっくりと吸って吐いてを繰り返す呼吸も ...
　　徐々に多く、重く ... より深く迄 口付けが大きく

　...どんどん夢中になって それとは反対に意識は何故か鮮明としていて ....
　___もっと蒼と触れていたい 一緒にいたい ...この時間が、もっと欲しい そんな風に感じて ...より、我欲が前に出て来る )


　____もっと、近くで ...そう思えば体は勝手に動いて、少年を包んでいた毛布に 蒼も引き摺り込み ...


　　「 ... っは ...ヨグっ ... ね、ぇ ...もっと、しよう ..よ ...ね？ 」


　　( ___彩豊かな黄土色の瞳が ...ジッと蒼を見詰める )

　　　[ ぽすんっ … ひゃっ ]

　　(女の子そのものな声 __簡単に引き込まれて
　　… 手を離したら … もう、言われなくても …
　　握り返して __脳に流れ込む愛しさに身を任せ )


　[ ____…　ぎゅう … ]
「 … わかっ __てん…じゃない … フロっ …ぉ __ 」


　__心から上擦って…声も震えて 少年の背中を抱いてから
　… する。 __暗い布団の中で身を寄せ合い 熱を籠らせる

　___脚も絡めて … もっと、もっと密着して …

　「 ...えへ、へへ .. ...大好き、だよ ...ヨグ ...ぅっ
　あったかくて .. ...す、ごくっ 幸せでぇ ... 」

　　( ゆっくりゆっくり ...寄せては身体を密着させ続けて ...優しく抱いて
　　...暗い布団の中でも 光は絶えなくて ..熱が篭り切って 火照り ... 声も所謂___メロメロに ... )


　　[ ..すり、すり ___ぎゅうぅ〜 ...っ ]

　　( 寒さはもう 感じない ..それ程までに熱くなり
　　　...体全体擦り寄せて 幸せ気分で ...愛しくて 空白がどんどん埋められていく____ )


　　「 ...僕、と ...付き合ってくれてありがと、うね ...ヨグ ..っ ！ 」

　　　[☆ー☆ー☆…]

　__本番 …行ってもない…けど、少年の声に
　 段々と…許容量がついてこられなくなって…


　「 … もう ___…好きにして… … 」


(声が全身を撫であげる感覚 __…ぞくぞくっ…と
　脳裏で火花が踊り … 少年の惚気でくらくらする
　抱かれて … ぴくんっ。…と反応は隠せずに
　___もう …攻める気力も残らず__抱いて、抱かれる)


「 … やぅ …　__ぁ…ぁぁ…　___ふぇ…あぅ…っ 」

　「 ...かわ、いいね ...ふふ、...ヨグ ..... あり、がとうね ...大好き ...だよ ... ...はぁ、あっ...ん、っ 」


　( 自分の想いを口に出す事は少しずつ慣れて来て
　ただそれでも ...気を抜いたら簡単に体の力は抜けちゃうし、倒れてしまいそうな程熱に浮かれているのは少年も同じ ...
　　...強く強く、抱き締めて ...離さないでいて ... 熱っぽい体が冷めないまま、___ふと、首に口付けを落としてたまま、蒼を見上げる )


　「 ..ほ、んとっ ... ...かわい、くて ....だいすき、だよ ...ヨグぅっ ...！ 」

　　「(あっつ …__体温たっかいのよ…こいつっ…)」

( __"理不尽な激情"… 首に されたキスが…まるで
　　電流のように…脳を刺激して、少しずつ__冷静に
　…だけど、すぐに __平気なまま…爛れた欲に触れて

　__正直をとめどなく告げ続ける少年へ__理不尽に… )



　　[ぐい]　「 調子 __乗ってんじゃ… っ！ 」

　　[　んむ…ぅっ　]　____ぐぅ… ふ …は… __


　　(怒る。…無理やりなキス __上がっていく体温に
　　正直になって、…抱き締めから簡単に逃れたら
　　また __両手を…ベッドに押し付け、唇を奪う

　　…奪って、___酸素を…少し吸って…また。)



　[…ずる…　する___っ]

　__ズボンに手を掛けて…

　むぐぅっ ...！！？ ...ん、ぐっ ...っあ、ぷぁっ ...
　　...はっ、ふ ... ふぅ ぁ〜 ..っ ....

　( ...少年、抵抗は難しく ...無理矢理唇を奪われて ...離れれば仰向けになりながら酸素を取り込もうと ...大きく口を開けて、舌を垂らして ..口端から唾液を垂らしながら、意識が少し朦朧とする ... )


　　___何時もの蒼らしい理不尽が ...染み付いてるから、より ...慣れが興奮を呼び覚まして ...
　　...ただ、熱く激る程に恋に浮かれて ...次第に体の力も抜けて


　　「 ...ヨグっ ...っ、ひゃ ...ま、って ...そ、それって ...っあ、う ...はず、かしっ ...！ 」

　　( ...手を、伸ばしても ...指先に力が入らなくて ...
　　　...顔が非常に、真っ赤になる )

　「 … そぉ…よっ …逃がす…ワケ、ない…でしょ…っ
　__我慢…なさい…っあたしだって…やったこと…ないっ 」

　(じっくりと、…塞いだクチを弄べば息継ぎも難しく…
　それを分かっているから … 酸素を奪うように責めて…
　…降ろしたあと…引き起こして、正座させて …___)


　… 秘部 __覆い隠した布、…1枚ずつ… 脛まで降ろし


　(少年の首に両手を掛け…抱き合う姿勢で腰を、…浮かせる)


　… こんなの __…多分、…ひとりじゃ… 無理、だから…
　… フロ、…あたし __さっきみたいに…抱いて …なさい


(__脚が震えて …下腹がきゅん、っと反応する
　…唇も細かく、…怖いように震え __でも…
　少年と抱き合う姿勢で、…少し　安心して…)

　( ...蒼が覚悟を決めているのに、今更自分がうじうじ言う事が情け無く思えば ...
　...言われるがまま、腰に両手を乗せて 抱いて ...
　　...緊張が最大限まで高まっていく事が、これ程までに嬉しいとは思わなくて )


　　「 ...わか、ってるよ ...ヨグ ...ここ、まで ...り、リード、引っ張ってくれてありがとうね ....
　だ、だから ...だから、ぁっ ....そ、その .. 」


　　　( 不意に顔を耳元迄寄せて ... )


　　[ ふ〜〜っ ... ] ...茶化すかの様に吐息を吹き掛けた後で


　　　　　　____大好き、 ...本当、好きなの　...ヨグ ...！


　　　( ...ゆっくりと、腰を動かして ...蒼と密着して ...温もりを得ながら ...蒼の震えを押し殺していく ...
　　....優しく、優しく ...スローペース )

　[かくんっ]　___ん…　っ…　っ　に"…っ… …は…


　(ほんの少しだけ__崩れ落ちてから…気を喪いかけ
　終わり… 弾けるような愛情を自覚しながら ____

　… 訳が分からない感情の奔流に怯えて …ぎゅっ、と
　少年を抱き締める …じれったいスローペースも …
　今は、…安心感が強く __反応してしまいつつ…
　ゆっくり …少年に身を任せて …抱き締める)


　「 __ぁん… った…　…それ、…以外…っ言えないの…っ？
　　…ぃ…　あたしも…　なに、…言うか…分かんない…けど… 」

　[ん …　ん __…ん　…　ん　……んん…ぅ　…ん __]


　(…感覚に慣れてきて __抱き締めながらも…何時もの調子
　自分じゃないと…信じたくなる…声で、反応してしまい …
　…　少年の腰に脚を絡め ……抱き締める力を強めて)

(/ ____朝チュン、かぁ )

　　　　　　___目覚めると …


　( 抱き合い、…眠る姿勢は何時もと同じようなもの
爽やかな朝。___"夜交"を終えたふたりの目覚めは…

　… 先に起きた方が、__心地よく眠る片割れを見つける )


　　[ … ぐー __…すー …ふー　 ]


___少なくとも … 蒼は、深き眠りのさなか。

(/ ...しゃむ、い )

(/…よっぽどのようだね)

(/ ... ...気温は、2℃ ...た、体感温度はマイナス...ほ、本当寒いよぉ... )

(/…がんばれ)

(/ ...そぉ、言う月尾はどう？ ... ..寂しくとか、してない？ )

(/君の身を案じているよ、…心配でかき氷を食べそうだ)

(/ ...本当ヤバかったよ、色々凍るし ... ...凄く寂しくなっちゃってたし )

(/…うん、うん。寂しかったね、…赤手、赤手 大丈夫だ)

(/ ... 情けないけど、だって ...そう、だもん ...ごめんね？ )

(/…震える君も中々良いから足しになるとして…
問題は活動だな、…君が震えと怯えで動けない
　…となれば、私がピンでやらねばならないな)

(/ っ、が、頑張る！大丈夫！頑張る、からっ！ ...大丈夫、だからっ、許して )

(/…む、__私の劇場をリハビリがてら眺めるだけでは
物足りないと？…ふっ、君も強欲が身に染みてきたな)

(/ … ならば遠慮なく君を働かせてあげるとしよう
　　…　やりたいのだろう？くくくっ )

(/ ...やら、せて、ください ...お願いします ...お願いします ... ...お願い、だか、ぁ )

(/…君はラノベでよく見る少年かね、…ほらほら…よしよし)

[なでなで]

(/ .....は、ぁ ...はぁ ...ね、ぇ ...月尾 ...はな、れないで )

「 … 引っ付きもっつきするといい、君の気が済むまで 」

「 ...っ ...だい、じょうぶです ...い、るだけで、大丈夫 ...です、から ... ...っ 」

「 …もちもち、…うぅん、これでは私が従えてるように
　見られかねんな___ふむ …まぁ、身を任せたまえよ… 」

「 ...ねぇ、月尾 」

「 …何かな？　姫君よ 」

「 ... ..あ〜〜〜..良い、や ...ま、でも、これだけは、言っておくね... 」


　　___メリークリスマス ....か、な

(/ ..月尾は、幸せに、家族と過ごしてね )

(/…君も家族だ)

(/ ..........良いよ、俺の事なんか、良いんだよ、気にしなくて ...一人ぼっちでも大丈夫、だよ？ )

(/ …そうかい？だが、それは君の一方的な意見だ
　君を切り捨てるには、此処で長くを共に贈り過ぎた
　… 君は、もう私の一部のようなものだ
　…切り取るには耐え難い苦痛と後悔を伴う … )

(/ ......どうして？ )

(/ … それに何かね？__１人寂しく、消えてしまいそうな
　君を放り出して謳歌する、など…私が最も嫌う畜生の真似を
　ほかでもない … 君に、やれと言うのかね？ )

(/ … 断固、拒否する。…少なくとも、君に
　　…多少、金を掛けてでも贈り物を用意する )

(/ ...お金を掛けた贈り物、とか ...はは、冗談が、上手いんだから ... ...気持ちだけで、良いよ？ )

(/ … 私が、月尾であり君が赤手であるからに他ならん
　最早、私の気心を知って関われる友は …君くらいだ

　何処に居ても、寂しくても君との繋がりが
　安心を覚えさせてくれる … 溝が幾つあれど
　君が織り成してくれた日々が勇気付けてくれる )

(/ … だから、嫌だと言うのだよ … 君が大好きだからだ
　これ以上の理由を提示しようがない … 君が心配で愛しい
　… 君を気遣う、救う理由はこれで足りないかね？ )

(/可能だ。___プリペイド・カードというものがある
　…　多少、非合ではあるが … 君にポケモン新作に
　贈り出せるだけのコトは可能なのだよ。…)

(/ ... ...やめて、駄目 ...俺の為なんかに、そんなお金、使わなくて、大丈夫だから )

(/ … お気持ちで、君が実感を持てないのなら …
　私も手段を選ぶことはない … 幾らでも言葉を紡ぐ

　… 君の為であれば … それだけで、私は
　捧げる　…共にある理由になる … 君こそ… )

(/ … 言って、くれたじゃないか
　　私のことを…受け止めてくれる、と

　… 君が忘れても私は忘れん )

(/ … 君"なんか"などではない … 君"だから"だ
　… 赤の他人に此処まで気など入れんよ、…私は
　そんなに尻が軽いと思われては困る。… )

(/ ...色々知ってくれてるのも、月尾だけ
　まだまだ隠してる事は ...当たり前だけど、多いけど ... ...そんなに、言われるとは、ちょっと思ってなかったから )


(/ 俺の気持ちが重過ぎると言うか、一方的に押し掛けてばっかりいるんじゃ無いかとも思ったし ...叶わない物も、有るんじゃ無いかって諦めてたし ...好きなのも、大好きなのも__否定する気は、無いけど ....さぁ )



(/ ...それでも、やっぱり、優先するのは、俺が後で良いんだよ...？ )

(/ 君が認めずとも …私はず〜っと認めてやる

　君が … 落ちぶれた私を救ってくれた恩人であること
　受けでも主体でも、楽しませる技量と才能を持つこと
　人あたりがよく、放っておけない可愛い性質であること
　自分以外への幸せを言いながら自分は謙遜するつつましさ

　…　全て、君の長所だ … 君の良いところだ )

(/ ...命の恩人なのは、月尾もだから ...凄く、優しいんだから .... )

(/ … つまり、他の全てをやり尽くした後でなら…

　君は、幾らでも施しを認めてくれるということだね？
　後でなら … 君は私全霊の祝われを受けてくれるのだね??)

(/　重い？私以上に重いなら認めてあげよう
　君は軽すぎる、…重いとアピールされても …
　私は笑って君を捕まえるしかないじゃないか　)

　(/ ...ふふ、うん、そうだね ...？親とか、友達とかと月尾は過ごした後で ...その後で、 ...したいのなら、してくれて構わないよ？
　　安心してよ、俺なんかどうせ暇だからさ？ ......今年は、親もいないしね )


　　(/ ...重いよ？俺は ...歪んでる自信があるし、何よりもっと欲しい物は .... ...ううん、いいや
　　やっぱり調子に乗り始めちゃってるなぁ ...駄目なところだ )

(/おらぁッ　出てきなっ！！)

(/ ぴゅいッッ！！！？ )

(/　8時までには手々公っ！おめェの約束
　 用意できっし家族分は終わっからよォ！

　…　コードはモンスターハンターで贈る！
　　メモの用意しときな！…メリークリスマス！　)

(/ ...は？は？へ？は？ちょ、待って！？いや、待って！？ほ、本気で言ってるの！！？良いって！！！そ、そんなのほんとっ、き、気持ちだけで充分だからぁっ！！！め、メリークリスマスだけどさ！！！


ほ、本当に、い、いいからね！？大丈夫だからね！！？ )

(/ ....ほんと、気持ちだけでも、凄く嬉しいから ...い、いらないから、ね？ ...あり、がとう )

(/　んだぁっ!?くぬやろ…っ　)

(/ オレのコト信じらんねぇから誠意を示せっつー
　メス的雰囲気だったクセして今更何だってんだいっ！？

　___オメェが大好きで大事にしたいからってんだ！！
　　6500ぽっちの贈り物ぐらい今から用意してやらぁっ！ )

(/　　この雌っ！牝犬っ！文才っ！
　　可愛い格好良いの気の良い野郎っ！！　　)

(/ そう言うつもりじゃなかったんだけど！！！！？
　　良いって言いっていらないって！！！！！！
大好きなのは一緒！！！大事なのも一緒！！！いてくれるだけ ...時間作ってくれるだけでも充分なの！！！！
　　

　　お、お金 ...な、なんか、い、いらない、から ...ほ、ほんと！！！大丈夫、だからっ！！！！ )

(/ ひぎっ ..んっ♡っ ...て、てかそれは褒めてるの！？罵倒なの！？ありがとうねもぉおおおおっ！！！ )

(/ ったく…っ　分かったよっ！用事終わってんだ！

　たーん、と！…時間で付き合ってやるよっ
　いーなっ　…　メリー、クリスマスだ義兄野郎ッ！！ )

(/ ... ...うんっ！！！！！それだけで、充分だからっ！！！！ ...あり、がとう、ねっ ...にひひ、ひ！！！

　... ...それだけで、嬉しいもん )

(　あ"〜〜っ！？　湿りやがってぇッ！！
　足りねえってかぁっ!?この義兄野郎がぁっ！
　ニャルとか姉貴に頼んですっぞおらぁっ!?　)

　　(/ そ、そう言うんじゃ無いってば！！！？
　　　てか何するつもり！？ ...いや本当何するつもりさ！！？ ...邪念を押し殺さないといけないなぁ、変な事ばかりうぐぐぐぐ... )

「 まぁ"いいや…っ ___おらっ バカ義兄貴っ！
幾つか頼まれといてくれなよ … いーだろ？ 」

( __トナカイの革被りを装備した野人風の姉御 )

　「 ...余計な枕詞が着いてるなぁ〜 ..それはそれとして、頼み事って何 ...？
　　　...まぁ、暇人してるから全然構わないけれどさぁ 」


　　( ...特別感溢れない何時もの衣装
　　雰囲気だとかそう言うのも全く感じさせない )

「 おめェ、手数あるんだろ？…コイツを頼むよ 」

　　　[ｼﾞｬﾗ…]___イルミネーション。


「 ニャルが買ってきたんだけどヨ、キツネと一緒に
会場の用意だとさ。…オレぁ使い方も分かんないからねェ
… 義兄貴(あにき)ならちったぁ詳しいだろ？ 」

　「 ...これを飾り付けると ...かなぁ〜〜り大変な事をお願いしてくるね？まぁ良いんだけどさ ... 」


　( ...両手に持っても有り余る量、長さ ...
　　背伸びしてから ... 無数に浮かび現れる魔人の手達 )


　　「 ____お茶の子さいさい、任せときなよ？
　　　...む・し・ろ！こんな程度で良いのなら余裕だね！！ 」

「 おしっ…　じゃ、頼んだよっ！
… さてさて ちびっこ共を労ってやらなくちゃねェ！ 」


[_____昨日の出来事]



・魔人の子、…そして三姉妹にノコギリを渡し…

「 ツリーにしたい木ィ、…探してきな 」



____魔人の子は、…嬉々としていたが…

　「 ほ〜〜〜い ... ..そっかぁ、こう言う事もそりゃああるよなぁ ...中々楽しいもんだ 」


　　( 寒さが高まって来ても、それ以上に熱が大きく ...
　　　___心底楽しそうに笑みを浮かべながら、飾りつけ始め ...！ )


　　　[ 三姉妹の反応 ]


　長女曰く___
　「 ...適当で良い、と何時ものシャラルなら言うけれどクリスマスは神聖なイベント ...つまりは大木、樹木の方が目立つし何より ...楽しめる、シャラルはそう思うよ 」

　次女曰く____
　「 ん〜〜 ...長い奴、とか？ ...てっぺんまで高くて〜、見上げても見上げても上が見えない様な奴！ ...まぁ、ぶっちゃけその、何でも良かったり ... ...お腹、空いたから ...お料理食べられたら、なんでも ... 」

　三女曰く_____
　「 沢山飾り付けられる物に決まってるっ！ ...だってその方が派手だし！見た目も綺麗で楽しいじゃんっ！だからだから！ ...ね！ね！ミィリィちゃんっ！そっちの方が良いよねっ！ 」

　　( ...嬉々とする者、別の物に期待を寄せる者、静かに熱が大きく楽しもうとしてる者と、反応様々 )

　　[ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…]　「 ステイッ　ステイッ！！ 」


( そんな、こんなで中庭に安置された巨大ツリー
___嗅ぎ付けたスカルドラゴン 阻む鷹人の攻防 … )


『 [ぐぐぐっ]〜〜…はー … なんじゃ、つまらん …
ホリデイだからと誰かれみな、値上げしても完売しよる…
… 仕方ない、売るモノもないゆえ 参列するにするかの 』

____完売後のネコ

　　「 .....ﾔﾚﾔﾚ 」

　( ...尸龍の頭に乗って、抑え付けようとしながら若干呆れ気味な夢魔　...冬だけれど露出は多め、ミニスカサンタ服 ... )



　　「 ...よォ？なんだなんだ騒がしくなッて来たじゃねェか ...なァ？ ...ンでこんなに騒がしくなッてんだァ？ 」

　___遅れながらも中庭に現れた灰良
　　　　...そもそもこのイベントを知らない

「 … 数が必要ですし、ホットケーキは如何でしょう？ 」

「 そうしよう … 瑠和君はそのまま続けるんだ
トッピングはメイド長に頼もう …早めに仕上げなければね 」

「 [ｲｿｲｿ]…　💦 」


( 手が足りず、給仕に回ったおきつねにメイドに騎士
各々の時間を削りながらも、頑張ってパーティを維持！ )


「ﾆｬﾙ/ …ミネストローネの追加がありますね 」

「ザラ/ 肉もだ！ __肉食系統が多すぎる！ 」

「るわ/ … ゥゥーッ (必ず必ずっ …ほーらいちゃんに…！) 」

　　[ ｺﾞﾄｯ ]
　____運搬完了 ...次、荷物 ...

　　( .... 調理場や裏庭等に必要な物を色々と準備する白機
　　　何時もよりもエネルギー消費が激しくて ...疲れ気味だけど、止める気は全く無い )





　　　...ん ...っはぁっ！ ...こんな感じでどう？ ...上手くやれてそう？

　　( ___雪像作り、氷像作り ... ...その他諸々冬らしさを出す為に氷鬼も大忙し ... 赤猫は細かく削りつつ、休んで ...緑子はどちらかと言えばツリーの方へ出向いてて ...！ )

　　[ﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁ]

　『んぎ …んぎ __んぎ…　んぎ…んぎ…』


(__ケーブルがタコ足めいて繋がれた台座には黒機

　…　野外で、快適に過ごす為の温度操作装置 …
　…　イルミネーション各部に回す電力　…
　…　照明、ドリンクバー、ゲーム機等　…

___充分な電力を供給出来るまで座している )

[眼をキツく閉じて唸る。…冗談を言える暇もない]



『蒼/ 氷像？悪くない飾りじゃない __…どう？接続… 』

『黒/　ん"〜…適当な空間を6つ引っ張ってきましたわ… 』

『黄/　繋ぐのはわらわに任せい、２人は留めるのじゃ 』


(兵士達が過ごす為の空間を引っ張り、やりくりする
上位三名。…黄衣は序曲と砂姫を先に遊ばせていた …)

_____だぁぁ〜…　チャージ完了っ …っ！


( 台座が帯電し … バチバチと電力を供給し始めた！
黒機は崩れ落ちるようにばたりと倒れ…「うぇ〜」と
文句たっぷりのカオをしてから __会場に歩き始める )


「 ったく〜…発電機構あるからってヒドいなぁ　もー
　〜…こりゃ、楽しまなくっちゃね！うん。…さてさて？ 」


『黒/ … 接続 』『黄/　成功　』『蒼/　ふぅっ、行くわよ！』


( ___三名、…疲れた様子で会場へ )