この世は赫〜い天国？

　だったらいいじゃない

(/ OK、じゃあ砂漠をちゃかっと短く終わらせようよ )

(/ .................噛むよ )

(/ 噛みつき返すからね！じゃ、始めよ！ )

(/ ........ごめんね )

(/ 言っとくけどさ






　　　ねるきはないよ？ )

「 … 貴方様もあんなんだと思います 」

( ___ねちねち、ｸﾞｻｸﾞｻ刺してくる )


『 み…　みぃだ ___ ン"ﾝ、さてさて 何から話すやら！わたくし、もとはと言えばいわゆる〖田舎屋〗でして！__当時にあたる昔は、違った名で呼ばれてました______ 』


__________



　文明進歩の兆しも見えず、将来冴えない〖辺境〗の村がありました。…立地も、大きな湖が近くにあって たまにクマが出る位しか騒ぎになることもなく…日々の流れで、段々と崩れ去っていくだけの … 小さな、ありふれた村でした


　… さて！人外の存在〖霊〗にもいろいろ居ますよね！死人が化けて出たとか、自然が人の形を持ったとか！___わたくしは後者、…小さな文明が近くで営みを続けたことで… …広い湖のなか、たったひとつしか産まれなかった〖水霊〗が、わたくしでした。


　もちろん。超常の存在でも、わたくしは産まれたばっかり！大したことも面白いこともない湖と森で、退屈な日々を送っていたんですよ __ ところがある日。___やることもないから水遊びしてたわたくしを… ちょっと霊感ある村の人が見つけちゃったんです！えぇ！〖夜中に湖で遊ぶ小さな子供〗。…わたくしも見つけた人も、めちゃめちゃに驚いちゃって！


_______________


「 …………… 」

( 声のトーンを上げ下げ、心地よい声だけれど妙に長い話に白黒はメモ取りをやめようかと考え始める )

　「 ...ま、まだマシ ...まだマシだしぃ！？ 」

　( ...白黒からの言葉のナイフに刺されて蹲りながら ...しっかりと話を聞く ...聞く )




　　　「 ( ...まともに聞かない方が良いか？ ...いやいや、失礼かな ...うん ... ...いや、にしたってなんでこんなにこう ... ) 」


　　__________ ...どうにも 掴むどころのない



　　( 不思議だ ...聞いていてスラスラ流れてくるのに対して ...頭の中に留まることを知らない様で ... )

________


　わたくしは湖に飛び込んで逃げちゃったんですけど … なんか次の日から昼も夜もなく、村の人たちが湖を見張りにくるようになっちゃったんです…！そ〜っと水遊びしてたら「あっ いたぞ」水音調鳴らしてたら「見つけた」！逃げて隠れたら見つかっての繰り返し！…ちょっぴりうんざりの毎日で悩んでたんですけど…____　ある日、急に村人の足が途絶えてしまったんですよ


　どうしたのかな？って。思いましたけど、静かにはなりましたからそれでまたのうのう、水遊びをしてたんですね … 静かな遊びにまた慣れて、つまんなくなってた頃…　…久しぶりに、村の人が湖の近くに来たんですよ、はい よく見たら最初にわたくしを見つけた人が。____その人、じっと湖を見つめたあと…　急に_____


　　　　　　「　________!!…_______!!　」


　… 頭を下げて、地面に手までつけて何か叫び始めたんですよ、…びっくりするやら、訳わからないやら… …なんだか恐ろしくなって、わたくし湖に潜っちゃったんですけど　…

　「 ( ...精霊って結構位が高いって言うか神聖的なものでもあったはず ...その過去があってこれって事は ...信仰を集めた？ ...んいやでも 図書館の書物とはまた別か ....
　__________　... ...と ... ふむ ...？ ) 」


　　　　( ...続く話、どうにも耳を凝らして )




　　　..... ....　“偶像崇拝”か ...？



　　( ...その流れが続くのであれば、今こうして立派な精霊になってるのも良く分かる気がする ... ... )

　その人、日が落ちても帰らないし … やっと帰った次の日も同じことするんですよ…っ「やだ、こわい」___ってわたくし、潜って無視しようとしたんですけど… … … ____ その人、ずっと叫んでるからずっと潜ってないといけない___つまりすごく暇になっちゃったんですね!!んでもって、叫ぶだけのその人の事、怖がるだけ怖がったあとは…興味が湧いちゃったんです！いったい何を言ってるんだろ？…意を決しなくても、怖くはなくなってたわたくし、その人に近づいて声を聞いてみたんですけど　…



　　　「〖水霊〗さま!!どうか!!___お恵みをっ!!」



　はい？



　ちょっとよく分かんなかったんですけど、…長々と自分のことをお話なさってて事情も少しずつ分かってきたんですよね


・都会でうちのめされてこの村にきた

・排他的な村で、中々なじめない

・なんとか畑を借りて働いている

・けど、慣れない作業で悪戦苦闘

・疲れで湖に来てたらわたくしを見つけた


・村に凶作発生。

・運の悪いことに自分が来てから起きた

・なので悪評、うわさ話で参ってきた

・畑の所有者から「実りが無ければ返せ」

・車も壊れた、お金もない、畑もぼろぼろ

・助けてくれるものもない　神頼み



　… どう思えばいいやら、なにやら。でも 始めての事でしたから少しばかりワクワクして！…でも、何をすればいいか分からなくって____そこで！


　… その人のあとをつけて、村外れにある畑で ___ あることをしてきたんです　…　ここでっ！


__________


　『 わたくしがしたこと、…当ててみてくださ〜いっ 』


______(話すのが楽しくなって完全にペースだ)



「 …… どう致しますか？ 魔人様 」


(無表情の、…白黒)

　　「 .. ... .... ...ん、ん ...？ 」


　( 下顎に手を当てて ...なんだか雲行きの怪しくなってきた過去話に眉を八の字 ...ちょっとばかり 訝しむ )




　　　( ...だが、そのもやもやとした心の暗雲も 今は晴れ渡る問いに応えて晴らそう )



　　　「 ...そりゃあ、 ...その、ミーダの精霊の力とやらを使って 畑に潤いを与えたとかじゃないのか？ ...水を与えた




　　　　____でも初めてだから、量の調節を間違えた ...なんてな？ 」


　　( ....からかい、冗談 ...魔人もそれは、あり得ないと思っている )

(____こくこく、と水精霊が頷く)


　　　　『 こうですっ!! 』[びゅーっ！！]

　　「 [ﾁﾞｯ] っ、…… 」 _______シュゥゥ〜…



( ___突然ほおを膨らませ…口から水を吹く。しかしその勢いは『みずでっぽう』の比ではなく、口を細めて放たれた鋭い水流が ___白黒が岩に置いていた〖ボトル〗を貫通し ___ 岩壁を僅かに抉り …____放った本人をぽかんとさせた。)


「 …… (す、水圧カッター?) 」


『　あ あ あれ? ___ こんなに強いの出るっけ…

ま、まぁとにかくっ！…産まれてそんなに経ってない、そのうえ鍛え方もしらないわたくしは！…クチから、こうしてぴゅ〜っ…とする位しか出来なかったんですね！…雨を降らせる、チカラを与える…なんて事 まぁだできないんですから！　』
__________


　まぁ、そうして畑にチョロチョロお水をこぼして湖に帰って来たんですね！それで良いも、悪いも分かんないから！…そしたら、3日くらいその人、湖に来なくなっちゃったんです！…あ、ダメだったかな？なんて思ってとりあえず…水遊びと、なんだか眠くなったから寝て過ごしてたんですね！____そして3日経つんですけど…そしたら…っ！



　　______…！！_____…！！_______…！！___…！！



　… わたくしめちゃめちゃ怖くなっちゃいましたよ。…だって湖に向かって今度は村の人たちが…大勢でわたくしを呼ぶ感じの声だして、なにか言ってるんですから…！！

　　「 ......あ〜〜〜〜〜〜 」


　　____嫌な冗談が当たると ...嬉しくない


　　( ...少し遠い目で眺めて その勢いの強さは本当凶器
　　...勢いが劣る事無く岩壁まで辿り着いた事には流石の魔人も驚いたが ...それ以上に本人が無自覚という事にゾッとする ... ...こんなにも明るい子が、だ )



　　「 ...ニャルちゃん、怪我ない？ ...で、さ ...ミーダ

　　...勢い、このままだった？ ...その、畑に放つ奴 」


　　( ___どっちに転んだ？畏怖？親愛？ ... ...どちらにせよ、良く思わないが )

『 う〜〜ん。___…こんな威力、出したことないんですが…___あ、その頃はまだまだ 産まれてすぐ でしたし … チョロチョロ水鉄砲でやっとでした！ 』

(_____貫通したボトルを手に取る白黒)

「 ………… 」


______________



　で、村の人たちの言葉が…だいたい「恵みをうちにも!!」「あいつにできるならやれるだろう!!」…って感じで、今思うとなんだか怒ってる雰囲気にも思えましたね…っ___とまぁ 未熟心にも昨日、やったことと同じことをして欲しい…と分かりましたし！夜になって、…わたくし村に向かったんですが。


　村、…ぜんぶの畑がどのくらい大きいかなんて知らず____目の前にはわたくし目線じゃひろ〜〜い畑の群れっ！…やろう、って思えたのはたぶん 暇だったから…ですかね？とにかく！わたくしは… …水鉄砲で、何度もひからびそうになりながら … ぜんぶの畑に水を蒔いて、…湖に帰りました、思えばあれは１番の重労働ですね！


　… 次の日、朝になっても湖には村の人たちは居なくて わたくし正直ほっとしてましたけど … 湖のほとりに、何か落ちてるのが見えたんですよ はい自然のものじゃないなにか…____その正体は…〖ダイコン〗でした！


_________


(「こぉ〜んなの！」____と腕を広げる)

　「 ...成長、でも本人も自覚は無し ...？
　　...なんか俺等やらかした、か？ ...い ...いやぁ、うん 」


　( ...要警戒、今更ながらヤバいやつを助けたのかもって ....まぁ、優しい子には変わらない ...から、ヨシ！
　　...白黒の方に視線を寄せて )



　　「 ( ___この子、騙されやすそうで不安なんだが ) 」


　　　___アイコンタクト ...言ったらアレだけどミィリィの方が賢いかm　　...ごほん！




　　　　　　「 ...そうかそうか、うまく共存出来てたんだなぁ ... 」

　　「(…話をもう少し聞いてみましょう)」

( 異質さ、強力さに白黒も少し視線を強張らせる )

_____________


　それから…村の人が「恵みを」って言いにくるようになって！それからわたくしが水鉄砲を蒔いたあと、…ほとりに食べ物をもって来てくれるようになったんですね！____その頃から、わたくしは〖水霊〗から〖水精霊〗…さま、なんて呼ばれるようになって… … …"雨を降らせる"ことが、できるようになりました！____つまり　…〖格〗が上がったってコトですね！___こうなって…始めての色んなことが 分かるようになりまして！たまに、…食べ物に混じって本とかが置かれるようにもなり、暇も無くなり始めたんです！


___________



「 … … … ますます、分かりませんね 」

( ___ドヤりながら話す『水精霊』に、白黒は言う )


「 このような地に、…己の領域を捨ててまで… 足を運ぶ理由が見当たりません、… もとの鞘から抜け出す理由とは、いったい…？ 」

　　「 ( 了解 ... ...もしアレならニャルちゃん、逃げてよ？ ) 」


　　_____謎が多くなっていく話に、...魔人も警戒度が僅かに上がる



　　「 ...ニャルちゃんの言う通りだね　信仰を増やすにしてもわざわざこんな所 ..水とは真反対、枯れ果てた砂漠だよ？ ...なんで そんなことを ...？
　　　...そこが窮屈になったりでもした？ ...いや でも 」


　　( 安寧の地 ...捨て去るには惜しいように思える win-winの関係性 ...実際さっきも干からびていた訳だし ...魔反対のここなんて、地獄にしか過ぎないはずなのに... )


　　「 ...なんでなんだ？ミーダ ...どうしてそこまでして 」

　　　　『 ………………… そりゃあ 』


( … 聞くと___今までの低IQな表情が消え、…引っ込めたような愛想笑いのような … ___雨垂れの、よく似合う …困ったような笑みが浮かぶ )




　　　　　　　　「　…………　」


( … 明らかな雰囲気の変化___いつでも身構えられる )





　　　　『 … みんな死んじゃいましたから 』

　　「 ....あ〜〜〜〜〜 .... ....聞いて悪かった 」


　( ...想像出来なかった自分が悪い、そう捉えて ...少し口数を減らして .. ...申し訳なさが、表情にもいっぱいに出る ... ...思わず顔も、下がり )


　　「 ...その すまなかったな ...聞いて ....辛かった、ろ？ 」
　　

『 …"雨を降らせる" って、どういう影響があるか
　　　　ザレッドさん。___わかります？ 』


　　　　　( ___ 少し困った笑顔 )



　　　　　　「 … _____(雨？) 」

　　「 ... ... ...酸性雨？ ...はちょっと曲解し過ぎか？
　　　　...気圧の変更 湿度の変更 ...雲の移動
　　　...思いつく限りだとこんなもん、かな ... 」　


　　( ...指を曲げて要素を出して ... ...ただ、こう ...__切り出していく事を躊躇しているのが、良くわかる )

　『 … … … "地盤の緩み"。』



( 砂をすくうと … 自分の水分で、…泥のように固まり ポロポロと落ちていく … 溢れた泥は、すぐに砂には戻らずに___砂の上で僅かに転がり…表面に砂を付着させて 湿り気を落とす )



「 ……… 辺境の村、雨 地盤の緩み … 」


　　[！]　_____もしかして　…？


　　　　　　　『 ……… 』


( … 困った笑顔が、二人に向けられる )

　　「 .......惨いな、そりゃ ....つまり ...崩落、沈む ...って、感じ？ 」



　　( ...跡形も、もう無いのかもしれない
　　　帰る場所なんか ...とうの、昔に ... )


　　「 ...ミーダ、その ...気持ちは、良く分かるよ 」


　　( ...落ちた砂 固まり切らずに広がって 戻らない
　　...魔人、どこか思う所があるのか ...拳を強く握りしめている )

『 … いえ ___ … 全ては、わたくしの ……


わたくしのせいです … "地盤が緩むほどの雨"も
　… "逃げなかった村の人"も … わたくしの… __ 』

______________


「 … いえ、義けぃ…___魔人様、…"地盤沈下"は 」


　　　( ___ 砂粒を拾い、…魔人の側に寄る )


「 地下水の過剰な汲み上げによって、…地面が脆くなるために起こる災害… 枯らすほどの使用量でも、枯れるほど少ない水量でもない "その村" で起こることはあり得ません。____おそらく… 村に起こった災害は … 」




「　"土石流" です。」




__________



( 困った笑顔が、…似合い始めた水霊が砂の山を積んで )


　　　　『 … "土石流"。____説明しますね 』

　　( ...実感は余り湧かないが、多分恐ろしいコトなのは容易に想像出来て ...興味が、湧く )

　　「 ...あぁ、なんか聞いた事はあるな ...魔王様が結構あーだこーだ言ってくれてたような ... ...まぁ、いいや ... 」


　　( ...今更ながら、立ち話も疲れるもので ....持ち運び式クッション、水精霊と白黒の元にも敷いて )



　　　「 ...ゆっくりで良い、話せる範囲からで良い


　　　....焦んなくて良いからな ミーダ ... 」


　　　___境遇を考えれば ...病んでもおかしくない
　　　　　...何も誰も悪くはない、事柄なのに

『 … 人が住み、木が伐られて地盤が弱くなった山に限らず…雨が続くことで 山の地盤がゆるむと、ふとした事で山の表面。…つまり地盤が流れ落ちてしまいます。____上から、流れる山の形状から … 起きる土石流は、とてつもないパワーがあります、… 木だって流されるし、家屋なんて簡単にばらばらの木屑になっちゃうんですよ ____ もちろん、…人もタダじゃすみません 』


(…砂山の上辺りを湿らせて…___水を垂らすと、…表面を巻き込んで砂と水が流れ落ちる … … …)



「 … それでも、ひどい雨が続かない限り 滅多に起きる事でもありません。…しかし、… ここに 雨を自在に降らせられる方が　…　いますね 」


______

　　「 .....うわ、えっっっっっぐ.. 」


　　( ...末路を想像すれば 想像以上に凄惨で ...

　　...犯した罪に駆られている水精霊にも納得がいきながら ... ...どう、言葉をかければ良いのか少し悩む )


　　「 ...でも、だからって ....でも ... 」


　　　　___詰まって、しまう



　　_____________

(/ 今日も待ってる、からね )

(/ ...そうだねぇ ...[なんか]しようかな )

『　………　』

___________


　畑の実りを劇的に善くする、ホンモノの〖恵み〗。

　明らかとなった "実在する奇跡" を前にして　…

　わたくしへ助力を求め、信仰する村の人たちを
　誰も　愚かだなんて言えません　…　だって

　みんな〖ホンモノ〗を崇めただけなんですから


　… そして わたくしが〖恵みの雨〗を …

　村にとどまらない恵みを与える術を得てからは

　誰も、かれも … 一刻も早く実りを求めて

　わたくしに〖雨〗を乞い、わたくしは　…

　なんの考えもなく　…　連日、ずっと　…

　山の中に　…　雨を降らせ続けました


__________

　… あまりの雨に木々が、だんだんと悲鳴をあげます

　ところ狭しと生える草が、他を阻んで地を緩めます

　… 突然に。けれど、はたから見れば当然に　…

　　　災害は　…〖土砂崩れ〗は起こりました。

_________

　…　山の上から迫るどろ水の濁流　___

　一刻も早く。…たとえ 少数が助からなくても

　村の人たちは逃げなくてはなりませんでした


　…　でも


　…　_____でも　…




　…　…〖神のいかり〗にすら見える轟音に

　　　畏れ多く、震えていた村人たちは　…

　　逃げて、くれなかったんです　…　だって



　"縋るべきわたくし" が … 存在していたから



　… いつものように 村の人たがチカラを乞います

　「どうかお鎮まりください」「お助けください」


　…　


　〖神のいかり〗に。…驕りを叱る濁流の渦に …

　〖水精霊〗が　…　あらがうすべなどありません

　なにも出来ずに だれも逃げずに


　_____どろ水は凡てを呑み込みました。

_____________


『 … 驕り昂るを無知と言えども
　非をこうむるはわが身にあらず。

　　… これに気づいたときは

　　なにも ありませんでした。
　湖も、村も森も。…だから誰も

　わたくしを知らなくなりました 』

　　　　　「 …… それを 」

　　( ___閉じたメモを片手に )


「 … 取り戻すが為に、神を求めると？ 」

__________

『 ……… いいえ 』


『 身勝手ですけど … もう誰にも忘れられないように

　　… 居場所が欲しくて、今は神を目指しています

　　　… あとは … 今度こそ 応えられるように 』


(___心は、…壊れないまま「困った笑み」を浮かべている
　…死とは「忘れ去られること」。人の死とは、まま異なる

　ゆえに哀しむを「悲しむ」と異なり 困った笑みが浮かぶ

　　　　　　____罪、深くを己で知りながら)




　　　「 ……… それは、…分かりましたが 」


　　　　( 周囲を見渡し、…意見する白黒 )


「 … 何故、信仰を求めて… ___砂漠なのでしょうか？ 」

　　「 ...あぁ、それで遠路はるばる ...こんな辺境にまで来たって事か ... ... ...お疲れ様だね ...で、済ませて良いものか ... ...あぁ〜〜 ...なんだろ、だいぶ違うけど ...火山の噴火中にでも踊りまくってた民族を思い出すな ...

　　... 誰もが悪くない、やるせないものだ ... 」


　( ...警戒度は下がり、何処か親しみを ...覚えてしまった後で ...何をすれば良いのか、少し困って後頭部に手を当て ... )


　　「 ...ミーダがどうしたい、どうされたいかってのもあるけど ...どうするかね、ニャルちゃん 」

「 ……………… 」


(警戒とは、…違った鋭い目付きで水霊を見つめる…？)



『 …………… 』


(_____そう、口数も少なくなり躍動もない今の水霊を)

　「 ...ミーダ？ 」


　( ...雰囲気が二転三転 ...まさに水の様に ...“掴み所の無い性格”
　　...水精霊の願いは決して 身勝手では無いと思える ...

　　...少し後退りをして、反応を伺う )

　「 ………… この砂漠の環境は ____ 」


_____真夏の日射を上回る高熱。

　　　　　砂に含まれた塩分

　　　　　乾きに乾いた空気　…



　　『　…　…　…　…　あの　…　…　』


(…しおしおと頬や肌、髪から湿気がなくなり
纏ってた霞や 水の粒子も無くなって　___)


　『　…　…　…　みず　…　…　[ｶﾗｶﾗｶﾗ…]　』



「 …… 水分の塊が参らない筈がありませんね 」

　　[ ずこっ ]


　　「 .....不便な身体してるな、全く ...はぁ、 ...ニャルちゃん、持ってる？...俺のは炭酸だからあんまり と言うか基本的にただの砂糖水になってる 」


　　( ...水分を奪うと言う点においてアシストしてしまいそうな魔人の持ち物 ...

　　...まぁ、それはともかく ...水精霊に対しての悪印象はすっかり消え去っていて ...砕けて柔らかく 魔人もゆるく )




　「 ...と言うかわざわざここで話す必要、ある...？？ 」

「 … 存在の維持に関わるせいか 水分量ひとつで気分や感情、能力に大きく影響が出るようですね … 満たされれば昂り、久方ぶりに満たされれば五月蝿くなり 枯れるほど冷静で、理知的になる ___ 恐らくは "引っ込み思案" なときの応対、様子がいわゆる〖シラフ〗でしょう 」


　　『 あーん 』[____ごく、ごくごくごくごく　……]

( 女の子座りの水霊が上を向いて …舌を出して口を開きながら目を閉じ、白黒は水霊より背が高く… __同じ女の子座りで背伸びしつつ、…頬に手を当てて支えながら、持ってたペットボトルの水をとぽとぽと流し込む…___むせそうだけど、平気そう)



　「 … まだ調査途中な上、資源も余裕がありますし 」

　「 ...なんつう破茶滅茶な ...あ〜〜、いや 似た様な奴が居たな .. 」

　　( ...城の中にいる酔っ払いの鬼も なんだか似てたような気がする .. ...酒が切れた時なんかはまぁ 特に
　　　...良い飲みっぷり、見ていて惚れ惚れするもので ...此処からどうしようか 魔人は尚更悩む )


　　「 ...そりゃあ俺だってまだ解明してない事は多いし気になるけど ... なぁんかやな予感がするんだよなぁ ... 」


　　...頬を軽く膨らまして汗を拭いながら ...広がり続ける砂漠を遠い目で眺め

「 …… 聞きそびれてしまっていますが 」

『 はいっ？ どうぞどうぞ！何でも幾らでも！ 』


( ___ やっぱり飲んだら五月蝿く、…水の粒子が場を涼しくしながら空気の面では 水霊 が圧倒し、… 負けじと白黒は口を開ける )


「 "信仰" を求めて、砂漠に来たのは何故ですか？ 」


『 あっ！それなら ___ "水が貴重だから"ですね！ 』




(___手を合わせて、元気に 水霊 が返す)

(/ ... ...面白いね、しかし )

(/…『エゴエゴアタクシ』の部分、少しは描写できたかな)


(/戦闘能力はあんまり関連してないけどね！)

(/ 思ったよりハードな感じってのは良く分かったよ ...ヤンデレだと思ってたからさ？ )


(/ 大丈夫！ ...にひひひ )

(/___あ、…水繋がりでもうひとつ元ネタ要素足しとくね)

(/ ...ん？何々？因みに凄く親近感湧いてるけれどね、ミーダには )

『　砂漠では、水がとっても貴重で __ おあしす？ってところ位しかまとまった水が手に入らない…と聞いたんですっ！神志望で、信仰を集めたい〖水精霊〗ならそこに居着いて それらしくしとけば間違いないっ！と、聞いて思ったんですよっ！　』


(___キラキラオーラで、わりかし黒い考え)


「 … ( この、…世間知らずがリアリストのような
　　　思考を持っていた…というような、何というか )


　… して、聞いた。…とは村の方々からでしょうか？ 」



( … すると、水霊は目を見開き「！」といった様子で、…少し考え込むような…悩むような素振り。___実際、そうだろうけど )


『 … よく、覚えてないんですよね
　神志望っ！…って考えたときから

【イヴル】さま、って方から… 教わったような？ 』




________"言霊"が〖魔〗人の背筋を揺する



　　　　　　「 … 【イヴル】？ 」

　　「 ....【イヴル】？？？？？ 」


　　( ...魔人も首を傾げる ...頭に？が何十個も浮かぶ
　　　...水精霊のほんわかぱっぱな発言に誤魔化されない ...頬杖を突いて、悩む
　　...この悩ましい感情は 不可思議なものは ...一体なんなのだろう？ )



　　「 .....ッあ〜〜〜〜〜！！！良くわかんなくなって来た！！！！ 」

　　( ___魔人の頭じゃそろそろショート寸前 )

(/ ........ふふ、ふ )

っあはははははははははははは！！！！！はぁ〜〜〜〜！！！！ばっっっかみたい！！！！

(/ ...... .....ねぇ )

(/ ごめんね )

(/っし、落ち着いた。…ふぇ？何、なになに？)

(/ .... ... ... ... ごめん、ね )

(/………あ、またそっち？)

(/ ..... ... ....ごめん .....これ、やめるね？切り替える、ね？うん )

(/… … また、くび？)

(/ 大丈夫、大丈夫、そこまでは行ってない、行ってないから 大丈夫 ... ...ほら、続き、する？ )

(/ … バカ )

(/ …… ぞんざいにならないでよ、君みたいな人が
　…死んじゃう世界になんて私生きていたくないから )

(/ .......ごめん )

(/… ねぇ)

(/ … 死んじゃうよ？ そこまでは行ってないって、…そうじゃなくてもそんなこと繰り返してたら … 死んじゃうんだよ？ … ねぇ、… そんなに酷いこと…しないでよ )

(/ .... .....ごめん、ね？ ..うん、ほんと、ごめんね...だめだね、こんなに悲しませて ..... )

(/ … そういうところも含めて好きではあるけどね )

(/ ....なんか、その、ほんとごめんね )

(/ … ふふふ、何のための　…　ごめんね？ )

(/ ... ...分かんないや...とにかく、えっと、.....ごめん )

(/ … そういうところが好きなのかもしれないね )

(/ どこが、今のどこが ...？ )

(/… とりあえず謝ってくれる位、私を想ってくれてる所)

(/ 日々追うごとに要求値が増して行くから精進に欠かない所、…なんだかんだ欲が見えるから、抑えたり隠したりして その過程で自己嫌悪に陥っても私の事は忘れないでくれてる　…　所 )

(/ ... ...大好きだからね、....多分だけれど__ずっと )

(/ ... ... ...多分じゃないや ...絶対に )

(/ ……… ヒヒヒ )

(/ ...でも本気なんだよ？俺はずっと、抱いている恋心は )

(/その本気だから　…　好きだし、好き。___その過程で想い感情と行為があるなら…それでも、いいんじゃないかな？)

(/謝る姿も、言葉も、…繕う姿勢もとても可愛らしいし)

(/ .... ... ... ...本気で好きなんだからね、ほんと ...生きる意味で、希望で ... ...にひひ。
　...うん、ちょっぴりマシになってきた .... )


(/ ....カッコいい、がいいなぁ ...いいもん、休む暇なく色々やらせるから )

(/…可愛い、で固着させてくれる程度には
　そういう所を見せてくれたから…ね。__ふふ)


(/ … キヒヒッ )

(/ ....大好き )

(/…………ねぇ)

(/ ....んぁ？ ...ど、どうしたの？ )

「 … 何度も忘れないでくれたまえよ
　そういう態度が、…私の何を煽るのか

　… しみじみの空気がなければすぐに
　餌食を求めたであろう、…今にね 」

　　「 ..... ....冗談も上手いね、しかし
　　　...にひひ、なんならみ〜〜んなで俺の事狙ってみる？ ...嘘無理死んじゃう


　　....また悪い事思いついちゃったけど、さ！ 」

「 … ほう？ ___まぁ、すぐに初めて終われる物にしたまえ 」

「 ....いや今やるつもりは ...あ、いや、まぁどっちでもありかな...？ 」

「 [ｼﾞｬｺﾝｯ]…… 君の血を見るか、淫らを見るか 」

　「 ...もう一個あるよ、選択肢 」

「　…む？　」

　　「 俺のかっこかわいいとこ、見るか！！ 」


　　( 上は何時ものパーカー、下は ... ...スカート？ )

　　　「 ……… ふｩん？ 」


(___いつもの気分でじっ、と眺め)

　　「 ...まぁ、ただ昔を懐かしむだけなんだけど 」


　　( 片手でナイフくるくる ... ...軽くぺらり、めくって見せる ...横の縞々 )

「 …… くく、そうして悪戯に呼ばれた日々も
　　今は昔。…懐かしむとは、中々に寂しい 」


( ゆっくりと距離を詰め …ナイフを取りあげ )


「 …… しかし昔の君は大分気取っていたね？ 」

　「 んぁ、返してよ ... ...無くたって戦えはするけどさ
　　　ある方がもしもの時の安心感は強いし ...色々改良するつもりだし 」


　　( ...頬膨らませながらジッと見詰める ...不思議そうに、首傾げて )


　　「 昔が無かったら俺の事、知らないでしょ？ ...にひひ
　　ってあ、思い出さなくても良いことまで ...！！ 」

[ﾊﾞﾘｯ]　「 …… 残念。これは砂糖菓子だ 」

( すり替えたナイフをかじって …ふりふり )


「 … ドSからドMへの移り変わりもあの頃か 」


　　　　( ぽすん、…と頭を撫で )

　　　「 ...いつの間に ... ...ま〜たそろそろ、強くならなくちゃな ...しっかり！ 」


　　( ...視線逸らしてうぐあぐ、返答に困り気味 )


　　「 .......違うし 俺はいつだって ... 」

「　いつだって私に喰われるえもの … かね？」


( 人差し指で … 顎を上げさせて )


「 … 安い挑発ですまないね ___ 君がただただ
　可愛いらしく想えてしまうから。…くくっ 」

　　「 ...がるるるるるるる！！！ 」

　　( 尖った八重歯を見せつけながら ...犬みたいに唸り ...
　　　...すぐに 笑う )


　　「 ...にひひ、ほんと、大好き！ ....あ〜〜 ...へへ、さいこ 」

(/ ....今日も待ってる！ ...ミーダの続き、期待してるね？ )

(/ ..テスト！ )

(/ よし、まってる！ )

(/ククク…)

(/ にゃ！ ....ほぅら、続きするよぅ〜？ )

(/ あ、ミーダの方ね！ ...水精霊！ )

『　ともかくっ！この【海のそこに眠るもの】を

　　　わたくし、探し当ててみせますねっ！
　あっ。… お二人様！お水のお礼になにか…　』

( ____ ごそ、…と服を探るけど何もなくて )



　『　…　出来ることはありますかっ！？　』



( … 何かおかしい単語が出た気がするが、最早この扱いにくいのを目の前に白黒は、…まともに考えることをよしと思わず )


　　「 … 労働要請、ですね 如何なさいますか？ 」

　　　　　　『　なんでもしますよっ！　』

　　「 深海秘宝、ロマン広がる響きではあるね ...

　　　____で、お水のお礼 .... ...ん〜、どうする？ニャルちゃん 」


　　( ...後頭部に手を当て 悩み ...魔人は白黒にチラッと視線を向けて ...
　　...一任させる、何から何まで ...仕事の割り振り それらを把握するのは魔人なりに厳しいもので )


　　「 ...しかしまぁ、心強いね！ ... なんでもするって言われてもね ...そう言われても難しいもの 」


　　( ... ...ぺらぺら、書類を捲り ...空いた仕事を探す )

「 … 暫く、私めは此処で調査に留まりますから
　　その補助を勤めて頂きませんか？城での役目は
　　帰還後、正式に雇用を受理してから考えましょう 」


　( 魔人の視線を汲み取り、…自身の用事と併せる )

『 探し物でしたらお任せしといて下さい！じゃんじゃか
【海のそこに眠るもの】に連なるものを探し当てますから！ 』



　　(　____　陽光が、僅かに緩んで … 夕日の刻　)

　　「 ...ありゃ、ニャルちゃんにしか頼めない仕事も沢山あるんだけどな ...大丈夫かな ... ...
　　　...ま、ニャルちゃんが良いのなら良いよ ... 」


　　( ...困った様に後頭部をかいた後で ...いつもみたいに明るく笑いを見せれば ...
　　　自信満々な水精霊に 手を差し出して )



　　_____よろしく頼むよ、ミーダ



　　( ... .. ...手が濡れる、と思い出せば慌てて引っ込めて、手袋し直し )

「 … 何やら…只ならぬ雰囲気を垣間見まして (ﾎﾞｿｯ 」


( … 水霊が首をかしげて待ってる間、…魔人に身を寄せ )


「　…　(先に城へお帰りになるなら __蒼様に
【イヴル】なる名に、覚えがないか問うて下さいませ

　… 大事には、ならねば善いとは思いますが一応は)　」




　　　『 … ところで！どちらから調査をっ！？ 』

　　　　　(___魔人からさっ、と身を引き)


「　…　昼間は暑くなりますから、洞窟から始めましょう　」



　　　______水精霊を連れ、…白黒は出ていく　…

(/ ...や、お疲れ...？ )

(/ ...あ、ごめ、勝手に解釈しちゃった、これで一区切り？ )

(/…やはり【海の伝説】を描写するには、一弾では足りませんでしたので。___別で並行する物語として扱わせてはいただけませんか？)


(/つまり、一区切りですね)

(/ ... ...おっけー、と言うか寧ろそこが本命臭いね？ ... ...ん〜〜、別の所使用してやっていく、ってのも全然アリなんだけどね )

(/ ありがとね、ニャルちゃん )

(/…… 今さら何ですか、義兄様 )


[___気を抜くと素が出る]

(/ ...にひひ、言いたくなっただけ！ ...は〜〜、それにしても参ったなぁ )

(/… 如何なさいましたか？ )

(/ 次したい事の大体にニャルちゃんが関係してる() )

(/ だってニャルちゃんってどうにも ...ねぇ？ ...しゅじんこーきしつ？って奴がデカいのさ！俺にとって！！ )

(/……貴方様に言われても、イマイチ実感が沸きませんね

　__して、…それを実行するに辺り…許可を取りたいと？)

(/ ... ...色々あるからさ、まぁ聞いてってよ )

(/ ...にひひ、なんていうのかなぁ ...ニャルちゃんはだいぶ光に近いって言うか .. ...カッコいいっていうか ...なんというか ... )

(/ … 私めなどどう称しても構いませんが
　　過ぎた期待をなさらずとも働きに値する
　　人徳を、貴方様はお持ちにございます。 )

(/ ...ふむ、そうだね ...それなら前みたいに ...箇条書きで ニャルちゃん達の歩く道を指定させて貰おうかな？ )


(/ ___ちなみにそれはニャルちゃんも持ってると俺は思うよ )

(/…挙げ足ばかり取ってましたら、すぐにお足を掬われてしまいましょう…お戯れのほど、…さて ___道を拝見させて頂きます)

(/ ... ...ニャルちゃんはほんと、カッコいいと思うんだけどね ... と、りょ〜かい )


【 地下の秘密 】 ( 人外祭り・？血？・シリアス )

【 なんでも屋 】 ( シリアル・ストーリー色・奉仕 )

【 異族の酒場 】( 色々 )

【 火炎の目覚め 】 ( ペット・育成・ゆるゆる )

【 ネオン街 】 ( 色々 )


【 いつもの日常 】 ( 清掃員との生活 )



(/ はい ...俺は優しいからね！俺と二人であれこれするやつは除外しといたから！ )

(/ …〖酒場〗を。 )

(/ ___にひひ、りょ〜〜かい ...ま、安心しなよ )



(/ ニャルちゃんも招かれざる客の一人なんだから )

(/ あぁ、そうだ ...ニャルちゃんだけだと呑まれちゃうかもしれないからね ...... ....連れ添い用意しときなよ？ )

(/さっさとなさい　…　〖酒場〗です)

　　　　で、さ___悪いんだけどニャルちゃん ...頼まれてくれない？



　　　( 魔人からの頼み事 ...両手を合わせて 頭も下げて ...結構マジなお願いの雰囲気 ... )



　　　土王曰く____世の中には絶対に入ってはいけない酒場がある ...
　　　　...そこは様々な扉が開いているから
　　　　飲んでしまっては帰り道が分からなくなるから


　　　　...そう、注意されていた、なのに ....






　　　　　　　___うへへぇ、ちょっとのんでくりゅ〜〜！！！





　
　　　その手の話には ...とっても弱い
　　　　“雪鬼” ...件の酒場へ行ったきり。




　　　　( ...そんなお願いの内容　...土王も魔人も、なんなら殆どの面子が胃が痛いのだ ...
　　　...幸いにも場所は特定している ...役目は一つ
　　　〖ただ連れ戻す〗、それだけの事 )





　　　　　_____その分、お礼は払うからさ！ほら、デートチケットとk。



　　　( ...なんて魔人が 城を出る前に言っていたのも思い出される )

　　　　　　　[ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ　…]


( 低俗の王道を往くような、…怪しい街道 暗い裏道

凛とした歩みの音は ___ 小さな車輪にかき消され
　謎の棺を手引く、エプロンドレスの銀髪メイドが

　　　　　____ 死屍累々の道を往く。 )



　　　　「　……確か、地図にはこの辺り　」



(___立ち姿に、…その振る舞いは毅然としたオーラを
　肌身に想わせ　…　しかし、…何時になく機嫌が悪い)


　　　　　「　……　此処でしょうか　」

　( 近付くに連れて酒の匂いはより濃厚 ...騒がしい声も街に鳴っている ...どんどん迫る酒場
　　　一際明るく 光を放ち ...ウェスタン的なドアの先から 下品な声が大きく響く ...看板には堂々と書いてある )


　　　【 イゾクの酒場 】
　　　〖 ALL WELCOME 〗
　　　〖 LET PARTY❗️〗


　　( そんなふざけた雰囲気に ...見合う笑い声の数々と )



　　　　　___んにゃははは！ぉうっしぃ〜〜 ...！



　　　　( ....聞き慣れた酔っ払いの声 )

　　[ｷﾞｨ]　_____　失礼致します

( 普通の声で呼び掛けた筈が、…扉に手を掛けた刻から 響いてくる笑いの大声に、…喉は並み程度の白黒による呼び掛けは…ふっ、と消えてしまうほど )



　____　賑やかと…喧しいは違う


　____　こういう喧しいは　…　シラフの場合




　____　死ぬほど腹が立つ





「　……………　[ﾋﾟｷ,ﾋﾟｷ]　」


( 店に足を踏み入れ、…ゆっくりと店内を見渡す )

　　( 店の中は良くも悪くも ...喧しい ...老若男女、種族問わずで飲みっぱぐれ ...
　　　...ゾンビやら骸骨やら、オオカミ男やら何やら ...頭を抱えたクラゲに、目の焦点が合わない怪物ネズミ ...兎にも角にも入り乱れている )



　　　　　____うへれ、んへ、それでねぇ〜！


　( カウンター席 ... ..黄金の身体を持った象人に ... ...タバコを吸った赤いドワーフに挟まれる小さな雪鬼 ...足元には飲み干したであろう酒が転がっているし ...ツマミも皿に並べられていて ...
　　　...そりゃあまぁ、随分飲んだ様子 ... 店主？であろう怨霊もどこか頬が赤くなっていて )


　　　白黒の様子には気付かないで ...ただ、飲んでいる ...がぶ、がぶ ...ごく、ごく ...

　　　

　　　　　　　　　[ふら]

　　　　　　「　………………………　」



______少しでも気を抜けば　…　頭が


______スデにオカシくなり始めている

( … 夜中の耳元で__プンプン飛び回る蚊とんぼ畜生
なぞよりも低俗で、下品で、何より苛立ち腹が煮える

　… 夢中の晩酌に無垢な笑みの鬼がたったひとつの
　ストレス緩和。…よろめきながら、…カウンターへ )




____________________かつん



___________________かつん




__________________かつん



_________________かつん





(___一歩を進める毎に … 異音にも劣る耳障りな騒ぎが脳裏で毛虫を這わせながら 一歩への躊躇を強め、…一歩は　一歩足りうることに"無理"が浮かぶ、…使命感による徒歩が、…メイドの一歩が　_____気が、おかしくなり始める)

　　...ん？ねぇねぇ、こんなお姉さんいた〜〜？


　　あぁ〜〜？ん ...？姉ちゃん新入りかぁ〜？シラフでここいんの、つっれぇだろぉ〜〜？ほら、お前さんも飲みな？


　( 白目と黒目が反対になったイルカを模した様な子供 ...口元は緩んで酔い気味 ...
　　無精髭を生やしたゾンビが白黒の目の前に ...彼等はどちらかと言うならば心配している


　　　___白黒が酔っていない事に対して .... そう、二人とも酒を手にして ...白黒へ進めて来るのだ )




　　_____　『 んぁへ、ぅへ 、あは、おさけ、おいしぃ〜〜〜っ 』


　　( トランプ遊びまでしながら ...まだ止まる様子も無く
　　白黒の心配を無下にするかの様に ...無我夢中で
　　ただただ呑んでいる ...雪鬼

　　___よく見ると、ツマミに手を出す様子は全く無くて ..目は ...どこか可笑しく ...ｸﾞﾙｸﾞﾙ )




　　　　ぎゃはは、げらげら　　偏った性の笑いは続く
　　　白黒へも ...酒や、ツマミや ...何かしらの、飲食物が勧められていって

　　　　　[___ﾋｭﾙｯ]　____ぱしっ


　　　　　　　　　　[バｶﾞﾘ]


　______　ぐび　…　ｺﾞﾌﾞ…___ｸﾞﾌﾞ……

( … ____伸びる触手が酒樽を巻き込み、蓋が頭突きで叩き割れ　…　木屑が混じりに濁流のように押し寄せる汚ならしい麦酒(ビール)が … 喉を焼け付かせ　…　服も、髪も手酷く酒濡れに臭いを染みさせ　…　正気を僅かに取り戻した頃には　______ )













　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞ　ﾁ　ｯ

____________________ひた






__________________ぺしゃ



_______________ぐぷ



___________ぐしゅ



________どぷ



_____くぽ




___ぐしゃ

　　　(____腐りかけたゴミ箱のような異臭)


　(　…　…　…　…　…　…　…　…　…　…　…　…　)




　　_______オニの"真後ろ"の地獄の苦痛の


　後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ後ろ



　　う　し　ろ　う　し　ろ　う　し　ろ　う　し　ろ

(/ .....ﾈﾚﾅｲｶﾓ )

(/ニニニニにニニニニにニニニニにニニニニにニニニニににに)

(/…　か　…　つぎ　…　返せ　…返せ　る？)

(/ ......ﾈﾚﾅｸｼﾀｾｷﾆﾝﾄｯﾃﾖ )

(/こ
ん
ば
ん　にゃルは
な
ん　かき
げん
がわる
くて

で
も　つづ
け　た
ら
あま
い　こ
と
し　よ
うか
な)

(/と、考えています　…　魔人様)

(/ 眠れぬ夜をお付き合い致しますべく


続き　続き　続き　続き　続き　続き　続き　続き )

(/…続き、したいな？　義兄さま)

　　　んぷ、っぷは、ぁ ...お？あ、このかんじぃ、にゃるちゃん、だねぇ
　　　あは、だれかくるとはおもってたけど、にゃるちゃんならぁ ...いいや、んへへぇ



　　　　( 流石の酔った雪鬼でも覚えのある気配に
　　　　角を跳ねさせて ...どこか、嬉しそうに ...

　　　そう、今飲んでいる事よりも___嬉しそうに )




　　　　____おねがぃっ、たすけてにゃるちゃ、もうのめなぃのにのまされ、てっ ...ぶっこわしちゃ　　__ぐばぎゅっ[ ｶﾞｯｼｬｧｧｧﾝｯ! ]





　　　　( ...強引に、カウンターテーブルに ...沈められる、雪鬼 ...ドワーフの剛腕が 抑え込まれて )




　　　　つまらなそうな目で白黒へ視線が集中する
　　　　有象無象の集まり、されど楽しく飲んでいた所を邪魔されて ...




　　　____酒場全体が相手となる、魔窟へと変わる

[　aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa　]



_____aaaa"a"aaaa"aaaa"aaa"




( 顔かお顔かお顔か顔かお顔顔無い 顔無い 空っぽ空洞

　なにかにかにかにかにかにかにかにににかにななにに


　　　____ドアから何か入ってきた　覗いてる

　　こっちにきた　居る　顔ない　顔ない　顔ない


　　　　人型？人じゃない人？人？違う違う違う

　　ひもひもひもひもひもひもひもかたまりにくの紐の )




【ストレスゲージ】

●●●●●●●●●●●●●●●●●●[爆破ｯ]●●●●●●[ｶﾞﾘ]●●●●●●！！！！




【要約】


(　　そとがない　逃場ない　何かいる

　　にくの紐がなんかいる　なんかいる　)



　　　　　________きた。


『　ヴｫ"ｶﾞラ"ｶﾞ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭ谿ｺ縺呎ｭｻ縺ｭｶﾞﾍﾞｸﾞｶﾞｫｷﾞｧｶﾞｹﾞｶﾞ！！！！！　』



　　　(________"おばけ"が鬼を除いた全員に　きた)

(/続くよ)

(/ .....おぅけぇい )

_____[ピーｯ！][ピーｯ！][ピーｯ！][ピーｯ！]


( … 自主規制の嵐をお供に虐殺者のエントリーだ！

　　おもむろに触手を拡げて4人を床に叩き伏せる！


　　　　　　　　　レッツ　虐殺！ )



　[ゴ"ｼﾞｬ"ゴｼﾞｬ"ゴｼﾞ"ｬゴ"ｼﾞｬゴｼﾞｬ"ゴｼﾞ"ｬゴ"ｼﾞｬ]



_____触手が掴んだ頭を全て床に殴打殴打殴打の殴打



　　『　どうも　皆様。ニャルラトホテプと申します


　　　　　　　　　　　殺します　』


　　　　　(_____顔のない顔がコッチを見た)

　　　　...コイツ、なんだァ一体！！！？

　　　分からんの、だが見た所カイブツ ...よもやあの手の者共かのぉ〜 ..！！！

　　　なんだって良い、オレ等の楽園ぶっ潰したコイツは許せねェ〜〜〜〜〜！！！！！！



　　( 拒絶　嫌悪　悪感情を白黒に抱く生きている者達
　　　ただ怯むということは覚えず、老若男女少年少女問わずして ....
　　　___殴り掛かる、蹴り掛かる、切り掛かる、撃つ、投げる、ぶっ飛ばしに四方八方から向かって来る！！！！！！ )




　　　　____ ... ...雪鬼、一時的なダウン中

　『　ロ"ｫOオ"ｫ0O0O0O0ｫォ"オ"00ｫ"❗！　』

[ﾌﾞぢゅｯ　__ ごほ"ﾛェ"っ ___ ェ"ぉお"…っぐぶぢｯ]


( 吐き掛けられた嫌悪感情がｹﾛｲﾄﾞのような皮膚組織をﾎﾞｺﾎﾞｺと膨張させ 投げ掛ける攻めに、痛みに増殖する肉の泡が破裂し 呑み込み 這いずりながら異臭をぶちまけて … 両者が痛ませ続ける度 吐きけを催す景色と状況が一弾と濃くなってゆく…!!)



_______ズル　…　____ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…

( __…羅生門のような争乱の最中 … 氷鬼の影から"潜むもの"が伸び、…混乱のさなかを見計らって、… 浮上し ___"白黒"という姿を現す )



「 …… (１人でダメなら私が増えれば良いだけの話) 」


___暴れる吐き気と生理的嫌悪の化身をちらりと眺め
　　　…ダウンした氷鬼に、ゆっくりと手を伸ばす

(/ ...らしさが出てるねぇ、にひひ )

(/ きひゃ、ひゃひゃひゃ！ )

(/翡翠の種族は【ホロウィザード】だそうです

　…　こんばんは)

(/ あ〜〜、あ〜〜〜！はろーはろー！はうあーゆーニャルちゃん！！！？げんき！！？ )

(/……少しだけお待ちになって下さい、今 バケツを…)

(/ ...んぁ？なに？バケツがなんだって？ )

[　ばっしゃぁっ！！　]


(/ … 多少なり、落ち着きになられると思いまして )

(/ ... ...ひどいや、ニャルちゃんがそうさせたのにさぁ〜 ...にひひ )

(/ ____さ、今日はどうする？ ...んにひひひ )

[バケツを構える](/…………)

(/ ....風邪引くよ、ニャルちゃん？？ )

(/… 酒場でも構いませんし、未来編でも構いませんが

　…　魔人様は決めかねるでしょうから酒場を。)

(/ ...へいよう ...ん、ぁ、そうだそうだ ...ニャルちゃんが暴走してたとこから、だね？ )

(/…"私"ではありません。私を模して作り上げた
私型の等身大爆弾です、…お間違えにならぬよう)

(/ ....はぃよぅ〜〜、りょおかい )

　　　ぅあぅ〜〜〜〜、ぁえ、しかいぐるぐ ...ぅぷ

　　　...んぁ、あ？ニャルちゃ ...ぁ？ ..んで、ここぉ ...



　　( ....記憶もさっぱり 出来ておらず ...ズキズキと痛む頭を抑えて 視界は二重三重に積み上がり続ける光景 ...

　　　...良く見れば少し袴がズレて肌身を晒し ...もし、白黒が来るのが遅ければ___言うまでもなく悲惨な目に遭ってたのは間違い無い )



　　____繰り広げられた実力差による惨状にも気が付かないまま ...伸ばされた手に ただ力も無く体重掛けて頭を乗せる


　　「 ...あり、がとぉ ...ぉおおおっ ... 」

　　( ...吐き出す声も少し掠れて ... ...なんだか安心したのか、涙がぽろぽろ垂れていく )

　「 …… ご安心を、… もう何者にも 」

　　　　　　[ぐぐ___とんっ]


( … ぽろぽろと溢れて 頬をつたう涙を拭って 力無く寄せた体を抱き止める …もとより、酒に浸るという行為に苦言を呈する立場ではあれど、…無垢な貌にしでかされかけた事柄が何なのか、手に取るまでもなく分かる程の様子に ___「酷い」と分かる … そして )



　　「 … 触れさせぬよう __私めが御守り致します 」


(____つめたい身体を抱き上げて … カウンターから離れ
　　出口へと ___騒ぐ何者も気に留めず、向かう。…
　　あくまでも、己が任は彼女を連れ戻すことにあると
　　理解し、…有象無象へ注ぐ気の価値も無いことを…

　　　　　　_____メイドは既に知っていた)


[ｺﾝ ｺﾝ ｺﾝ ____]

　　まるで白黒が ...雪鬼が、見えていないかの様に
　　目の中はぐるぐる蠢いて ...謎の怪物に、闇に 無謀にも襲い掛かり続ける ...



　　( ...白黒に抱き抱えられて ...一本の酒瓶を抱き抱えたまま 白黒の元で ...弱く泣き続ける )

　　　____そもそも、雪鬼の自業自得では ...と苦言を言いたくなるが ...彼女にもそれなりの理由があった
　　　



　　　「 ...ははのひ ...にゃんにも、おくれなかった ...からぁっ ...おさけぇ、おくろうとおもって ...いいものがよいとおもった、からぁ〜 ...！！ 」



　　　[ ぎゅう ] ...大事そうに抱えて ...白黒に身を寄せる
　　　　　　　...いつも以上に体は冷たい

「 …… かのような場所へ行くほど大事なら … 私めとは行かずとも、皆様にご相談なさって下さい … 大事に思われる方がいらっしゃるなら尚更です 」


　　　　　　　　[ｷﾞｨ…] ____外に　…　出る

　　　「　… 貴女ひとりの身では無いんですから　」


( … 外は、夜の雨 ___ 物言いは控えめに、…揺らさぬようにゆっくりと歩き続ける。… _____傘、…持ってきてなかったな …… そんな事を思いながら。…頬を撫でて、…抱きしめて。無謀な頑張りに、… 叱るではなく 労うをほどほどに、… 屋根の外ではざぁざぁと降りしきる雨を途方に見上げる ____ )






______ どうかしたのか




( … 隣から聞こえた声に、氷鬼を抱き隠し白黒は向き直る )





　　　　　　「　…… その子はなんだ、夜鳩　」


　　(___姉を越える慎重と … 鎮まる火山のような声)



　　　　　　　　　「　…… 己龍さん　」



______"影の国 将軍"

　　「 ...あたぃも、ちょっとなめてたぁ ...ごめ ...あぅ ..なんだか、冷えて ...うぅう、さむいね ...
　　　...んぁ、にゃるちゃ どう ...んぱぷ 」


　　( ...サプライズとしてもしたかったのもあり ...
　　恥ずかしそうに ...言葉に詰まりながら 白黒へ送る視線もどこか気まずい ...
　　　..雨の降る音がどこか落ち着いて ...肌の温もりを感じていた所に ..現れる来訪者....？ )



　　　______んぁ、だ ...だれ ...？


　　( ...何も知らない ...見知らない声と格好に 白黒の腕の中で視線を向ける ...警戒から 徐々に体温は冷えて ...
　　　...もう大丈夫だと言わんばかりに、身体に力が入る )

(_____突然、…その場に現れた"将軍"に
　　…さしものメイドも言葉がたじろぐ …)



　　　　　　　　　　おいっ！


「 居やがったぞっ こいつら、逃げようとしてやがる！ 」

　　　　　　　　　　「 … 」


( ___ 酒場の数人が扉を開け … 彼女らを取り囲もうと人数がぞろぞろと現れる。…氷鬼を抱き、手荒な展開には行けないメイドは 小さな身体を、自分で遮り、…睨みながら後退りをするも　… )



　　　　　[ ﾄﾞﾝ　ﾄﾞﾝ　ﾄﾞﾝ　______ ]


( 屋根の外へ出る前に … 大柄が男達の前に立ち塞がった )



　　　　　　「　あぁっ！？　何だ、テメェ！？　」


( … 丁度、酒の酔いから目の前の男があまりにも大柄な事実が読み取れないらしき悪酔い達は、… 見上げる背丈の"将軍"に罵声を上げ、…前方を取り囲んだ )



　　　「 女子供にてめぇら … よって集って何してんだ 」



　　　_______ … 雨の中でも…その静けさは目立つ

(/ .....ふむ、続けてくれるかな？ )

「 … 己龍さん 」


( ___ 子を守る親のように…氷鬼を抱くメイドに、…将軍は引くに引けず、かといって元より引く気もなく … メイドを振り返らずに、男達へと向かい合って威圧を掛ける )


「 事情は後で聞く … 今はこいつらを黙らせるのが先だ 」


______

　「 てめぇっ いきなりしゃしゃり出て来やがって！ 」

　　　　　　「 ナメてんのか！おらっ！ 」


( すました態度が、男達をイラつかせて今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。…___"将軍"は 己の立場で詫びさせるでも、詫びて丸く納めるでもない )



　　　　　　　「 … さっさと掛かって来い 」




　　　　　　　　　　　[ﾊﾞﾁｨﾝｯ!]

　　　　　　　　　たちの悪い酔っ払い

　　　　　　「　おらぁっ！　」　[ゴッ！！]

　　　　( 先頭に居た男の拳が"影"の額を捉えた！ )



　　　　　　　　　[♪.Funk Goes On]



　　「 え … 」　_____　全く動じず影が右腕を引き




　　　　　　　　「　… うぉりゃぁッ！！　」


　　[どごぁ"っ！！]　____　ドンッ ゴロ…ッ ﾊﾞﾀﾝ



( __ 折れた歯が転がりながら … 殴り飛ばされた男が
　　　　　反対側の屋根から外へと転げ落ちる　…　)



「 こ　この野郎！ 」「 てめぇ … ただで済まねぇぞ！ 」


　　　　　　[ﾎﾞｷ　ﾎﾟｷｯ]　　_____　


　　　　　　　　　「　…………　」



( ___ 指の骨を鳴らし … 影は本格的に喧嘩へ移行した )

　[ごぐゥ"ｯ…！]　____　雑な左打ちで１人が怯み

　[ｶﾞｼｯ]___へっ!?　…　「 せぃ… やぁっ！！！ 」


　　　　　　　　　[　ばがァッ！！　]


( 顔面を捕まれ、…両足の後ろに片足を掛けられると、そのまま後頭部から床にﾄﾞｶﾞﾝ…ｯ！！___軽く血が飛び、…今度は２人が殴り掛かった )



　ｽｶｯ　____　[ｸﾞｺﾞｯ!!] 「 がｯｯ…あ"ｧぁぁ…っっ!? 」

　ｽｯ___　「 おりゃあっ！！！ 」　[が"ぁっ…ぐっ！]


　　　　　　　　　　　バシャァンッ！！


( 横にするりと躱され … 振り抜く直前、…無防備な拳に向かって反対側から肘で迎撃され ___ 石でも殴ったように手が痛む…っ 間に横顔を蹴り飛ばされ ___ 冷たい水溜まりにダイブ )

　ｶﾞｼｯ！___メ"メ"ﾘ"ﾘ"…!!「が"ｧ"ｫ"あ"ぁ"ｧ"…っ…」


　ﾋｭｯ　[あ"ぎ"]　[べ"っ！]___「 うぉりゃあッ！！ 」


　　____　ﾄﾞボババギッ！！[い"げｪ"ぇっ！！]



( ___ 骨の軋むようなアイアンクローを極められ苦悶のうめきを…漏らしながら勢い付けて壁に殴打、めり込み、… トドメにタイキックをモロに喰らって壁を破壊しながら店内に蹴り入れられる )




　　　　　　「　て　…　てめ、…　の…っ！！　」


　　　　　　　　　_____シャキンッ！！

( … 残るひとりが怯えと怒りに震え__ナイフを取り出す )



　　　　　　　　　「　おらぁぁっ！！　」


　　　　　　______タッ タッ タッ タッ

　　____　[ごぐぇっ!?]　…　「ぐ___ぅ…っ」


　　ﾌﾞスッ　___　「　ぎｧｧ"ァｧｧ"ァｧｧ…っ!…??　」


( 両手で握り締めたナイフを突き立てようと走り込み、…横頬を裏拳で粉砕され、鼻血を滴しながら顔を抑えると …____すかさず奪われたナイフが、…腹に突き刺され… )



　　　　　　　「　ぁ"ｧｧ…ぉぁ"ｧ"ｧァｧ…っ　」

　　　　___ｽｯ　…　[　ご"　ば　げ"　ぇ"　っ　]



　　(　頭から叩き降ろされ 顔が床へとめり込んだ　)



　　　　　_____[ｼﾞｭｰﾝ]　…　喧嘩、終了。





　　[ぱっぱっ] ___ 飛びかう男達の紙幣を掴み


　「 … これに懲りたら馬鹿な真似はやめるんだな 」



　___ 懐に収め … "邪楼 影"は背後へ向き直った


_________

「 …… 相変わらず __ 惨い戦いをなさいますね 」


( 凄惨に片足を突っ込んだ喧嘩に、…メイドですら多少の畏怖を持ちながら話し方には __ １歩引いた調子にならざるを得ない )



　　「 喧嘩に作法はねぇ … その子に怪我は？ 」


( ____ 対する影は、…若干汲み取る姿勢に欠けている )



　　　　「 … ありません ___大丈夫です 」

　　　　_______あぁ　　　たぎるねぇ




　　　　( 白黒の腕の中で ...ただ静かに、呟く
　　　　今の闘いを見て恐れとは程遠い ...意志がふつふつと湧き上がる )

(/…唐突に、〖邪楼 影〗喧嘩描写でした。)

(/ ___ねぇ、ニャルちゃん )

(/ 意地悪だね、ニャルちゃんは ...さァ？？？ )

(/…はい？)

(/ あぁあぁ、ほんと、ズルいズルい、きひ、にひ、ひひひっ )

(/…己龍さんの喧嘩、…気に入ってしまいましたか？)

(/ 最近さ、バトってないじゃん ...俺達は )

(/ … 飢えてると？ )

(/ 見せられたら、ねぇ ... ...ふふふ ...ま、いいや ...ちょっとついでに聞きたいこともあったしさ )

(/…　ふふっ、…何なりと)

(/ ま、続きでも良いんだけどさ ...ねぇ、ニャルちゃん )




(/ ___ニャルちゃん達から見てさ、俺達の強さってどうなのさ ...単にこれは、質問だよ )

(/…………)


(/ … "私め" から見れば、少なくとも勝つ事を諦める程に強いと思っております。___如何ですか？ )

(/ ... ...ふ　ぅ　ん　？ )

(/ ま　後で説教するのが確定したとしてさ ...
　　...出来ればもっと、細かく知りたい ...どんな風に思われてるのか、 ...強さ含めて、ね ... )

(/ … 事実を言ったまでです )


(/ 魔人様や…ご友人様。___皆様が私めより、黒星をもぎ取っておられましょう、…これを事実と言わずして … )

(/ … [くすくす] )


(/… えぇ、分かりました。__"私め"の眼から見た、皆様をご享受させて頂きましょう)

(/ ...あ〜〜〜〜、うん、これはまぁ ...色々お話ししないと駄目そうだ )

(/…その暁には、是非ともお手柔らかに お願い申します)


(/____[ふふふっ])

(/ ....ニャルちゃんさ


　　卑下、しまくってない？ )

[ぴた]


(/ … 確かに、私めは卑しき者と自己認定していますが ___ 自らを損ねる扱いを甘んじて受けた、とは言わせません )

「 ...俺の中ではさ 」




　　_______ニャルちゃんは良きライバル、とも思ってるんだからね



　　「 ...実力、拮抗してるとも思ってるし 」

(　　畏まった姿勢から … 眼を閉じた微笑
彼女という藪を突けば 千本の槍が。百匹の虎が
　先を争って飛び出すのだろう __ )



「 スタイルが似ているのは認めますが … 方向性では明確な違いがございます。… それを比べ、上下勝敗を問う争いが貴方様のお望みとあらば 」



「 思い上がりも甚だしい … 魔人の敗北を飾りましょう 」

　　[ ｲﾗｯ ] 「 ...いいね、そんくらい生意気なニャルちゃんの方が牙があって嫌いじゃないよ ....最も、残念ながら ...最後に勝つのは俺だけどね 」


　　( ...浮かべる笑みは普段と本気が半混ざり ...何を考えているか良く分からない、と言っても過言では無い笑み
　　　...目も妖しく赤く光り 頬杖つきながら向かって話す
　　　...とてつもなく色濃い魔力が煮えたぎりながら )



(/ ...実際強さの表的なの作り始めたら、俺の中ではそこそこ上だしね )

(/ 言い忘れていたけれど、今日はとある映画を見に行くからちょっと遅れるよ！ )

(/…研ぎ澄ましておきましょうか)

(/ あぁ、良かった ... )

(/お帰りなさいませ。___魔人様)

(/ ...にひひひ、【黒】 ... ...だったよ、何もかも ...にひひひ！ )

(/…？ お楽しみの様子、何よりにございます)

(/ ...【この世で最も黒い絵】 ...ふふ、楽しんで来たさ、とってもね )

(/……[後退り]___ご満悦のほど、何よりに)

(/ ... ...いやニャルちゃんも多分知ってるアレだからね、俺が見て来た映画 ... [ 頬ぷくぅ ] )

(/……私めは瀕死の危機に陥りとうございません)

(/ ... ... ...にﾋひ！ )


(/ いやぁ、関係無い話だけどさ ...美術館って良いね、凄く好きだ )

(/[トトト…])　___物差しで魔人の縦幅、横幅を測り


(/ … [さわ、…すー])___腹部、脚部など撫でて確め

(/ ...いやいやなになにちょっと怖いんだけど )


　　____いつも通り、平常の魔人 ...その証拠に



　(/ ...もしかしてニャルちゃん人肌恋しい〜？それならそうと言ってくれれば ... )



　　　　____すぐ調子に乗る

(/ いえ、芸術品になりたいのかと )


______額縁のカタログを眺め

(/ ... ... ... ... ...ニャルちゃんはなりたいの？ )

(/ …… 冗談にございます )

　　[ぱたん]　_____


「 … 」

　[ ...どさん ] ...大きく胡座を掻いて座り


　　「 ...単に、見るのが好きってだけ ...
　　　　....さて、ニャルちゃん ...良い夜だね？ 」

「 … はい、何を凝らずとも 聴こえよき夜にございます 」


　　( … その少し隣に、じぃっと嗜むように立って )

　　「 ...いっつも世話になってばかりだね、ニャルちゃんには 」[ ぼそ ]


　　「 ... ...しんみりするのもアレだけど なんか話しておきたい事ある？ 」

「 … 恐縮です 」


( ___ )


「 …… 魔人様の意気をお聞きしとうございます
　この生意気なメイドに、如何なる意思をお持ちかと … 」


_____ちらり

　「 ... ...なんか、何もやる気が起きなくてね 」


　( ...頬杖突いて 白黒の方へ視線を向ける )


　　「 ...生意気で 可愛い義妹だよね、ニャルちゃんはさ 」

「 … 赤城内、専用デリバリーヘルプをご存知ですか？ 」

　　　　　　　(___番号表を取り出し)



　「 … 悪戯好きで、苛立ち激しく … ずるい魔人様 」

　　「 ... ...何それ、 ...アレな奴？いやらしい奴？ 」


　　　( ...チラチラ眺めながら ...悪く笑い )


　　「 大変結構 ...それが良く似合う奴だよ ..俺はね！ 」

「 有事、家事、ナビ、興行、アドバイス、クラフト …

　手が欲しい場合に円滑な連絡を行うための連絡網 … 及び、手持ち無沙汰で収入が伸び悩む〖3番待機組※〗や〖仕事を欲しがる面々〗に大なり小なり、働きをあてがう為に、2月ほど前から試みているシステムです … 夜伴の相手などは、同意があった場合のみ受け付けるそうですよ 」


〖※ 事故や、入院などで働けなくなった従業員の枠をスムーズに代替するために何時でも動けるよう待機している組。…しかし空枠が出るのもまれで、あったとしても〖2番待機組〗で事が足りる為、3番組はほとんどの場合手ぶらな状態になってしまっている〗


(ぺらり __ 番号表を見せて)

　ほとんどは無名の兵士たちばかりで …


・瑠和分身体　〖おねーさん〗
・瑠和分身体　〖ミニマム〗
・瑠和分身体　〖中ほど〗
・瑠和分身体　〖きつね(人気！)〗

・ライヒェル　〖今の時期人気！〗

・にゃんだる　〖人気アドバイザー〗

・　ナイア　　〖___人気(🖤)〗

・　黒騎士　　〖オールラウンダー〗

・ムーンﾃｲﾙ　


(____ネームドもわりといて)

　　　　　 ____いらｯ



　　　「 ...へぇ、そいつは便利だね 」



　　　冗談で言った事が当たった時は ...やはり、嬉しく無い


　　　「 ...で、それがどうしたのさ？俺もそれに入れ？それとも俺もそれを使え、と？ 」

「 … 盤遊びや、お酒の知識を活かして頂いたりなど
　暇を潰すのであれば 専門の知識を借りるのも一興かと 」

(___するり、と票を下げ)


「 … 何かご質問はございますか？ 」

　　「 ... ...別に無い、かな ...勧めてくれてありがたいけれどさ ...今はなんかこう ...ね ...ごめん、ニャルちゃん 」


　　___ぐでぇ、身体、だらんと伸ばして



　　「 ...最近“篭りっぱなし”でどうにも疲れたし ...ちょっとだけで良いからゆるり、させてくれたら ...なんでも、いいかな 」

　　　[ひょい]　______　…　でしたら


「 … ゆるりとなさる程度のこと、この私めに
　　お任せ下さいませ。… さぁさぁ、どうどう 」

( 魔人の身体を持ち上げて ___ 敷布団にどさり )


　[むんず]　…　___うつ伏せ魔人の背に馬乗り


「 … 積もる話も揉みながらお伺い致しましょう 」

　　「 うへ〜〜〜い、どうもぉ ... 」


　( ...驚く程魔人、体重も減って軽くなっている
　　　...無防備で無気力で無抵抗 ...白黒の体重もとっても軽くて何にも気にならない )


　　「 ...んじゃ、マッサージ頼もうかな ... ...ちゃんとお代は払うからさ ...はぁあ〜〜〜〜 ...ぁ〜、つかれたぁ 」

______するり…

[ぐり…ぐむ、…こきこき]

( 魔人の上着を、ぺらりと上げて ___ 肩甲骨の間に親指のつけ根を押し込み、…ぐいっと広げるように筋肉を苛め … 溜まったものを少しずつ解放する )


「 … 痛ければすぐに仰って下さいね 」


(___そして…魔人に何を食わせるべきかと考える)

　　　ぉあ〜〜〜〜っ ...ぁ〜〜〜、これ定期的にシて貰いたくなるな...気持ち ...


　　　( ....凄く硬くなってて 白黒もしっかり力を込めないといけない ... ...ぐにゅり 押し潰れる椀部が目に付きつつ
　　...魔人 腕枕の上で嬉しそうに口元を緩ませて )


　　「 ...はぁあ、流石に最近色々 ...ルージュの二の舞になっちまうよぉ ... 」


　　( ____5kg減少中 ...手の皮も剥がれ気味 )

「 過ぎた事とは存じておりますが … ご子息様をお連れに、甘味処へ行かれては如何でしょう？ … チェーンを希望する店が幾つか 商業エリアで下見に屋台を設置したと、にゃんだるま様からお伺いしてますし 」


(___つけ根と一緒に、…親指も押し込み …若干肩甲骨の裏もかきつつ体重で押し込んでいく… __伸びをするねこのように脚を立て、…腰に膝を落としつつ、…ごりごりと体重攻撃を掛け、…バランスも取る)


「 ____ (摂った栄養が椀部に回ってるのやも…) 」

　「 ん〜〜〜 ...久しぶりにそうするのも良いかなぁ ...
　　お金なら全然溜まってるしさ ... ...にしても屋台かぁ ...かなり早いね、準備するにしてはさ ... はぁあ〜 ... 」


　　( ...時々吐息を漏らして 目を細めて ...体全体に溜まった疲労と ...それ以上に溜まってる重荷がどんどん白黒によって解れてく ...
　　...本当はこんな事をしてる時間も惜しいと焦燥感に駆られながらも ...しばしの、現実逃避 )


　　「 ...みんなを、助ける為にも ...頑張らないと 」

　　　「 ……………… 」　[ｸﾞｸﾞｸﾞ…ｯｯ]


( … バーテンのように聞き流す。___それはそれとして あごに両手を掛け、腰に座って…キャメルクラッチ(弱)を掛けて 解放感と…少しの苦しみを与えながらも … マッサージ師であり続ける )


「 …… (朴念仁) 」

　　　____疲れ切った魔人には無反応



　　　　( ...そもそも魔人にとってこうして死ぬ気で頑張るのは数ヶ月に一度 ...それが最近は一週間に一度、三日に一度 ...1日に、12時間に ...ペースが早まっているから尚更疲れやすい体になっているのだ )


　　「 .....絶対ニャルちゃんを助ける為にも ...地下の世話だけは ...ぅごごご ... 」



　　　_____本人が聞いているのも忘れて ...口を開き続ける

　「 ……………… 」

______________



( 正座でごりごり … 小刻みに震えて魔人を揺らしながら腕を組む。…仏像みたいに厳かに、…姉のように思慮深く。___こっくりと )


　　「 ……… ("地下に答えあり"。…ですか) 」


_____知らない内に椀部へ重みが掛かる

　　　　__________ ......ぐぅ



　　( いつの間にか魔人、 ...マッサージの気持ち良さから睡眠の時間 ...
　　　...椀部はぐにゅりとその形を歪めながら ...だらしなく、 ...涎も垂らしながらゆっくりと眠る ... そう、隙だらけ )




　　　　____強い使命感に駆られている魔人の ...秘密

　　　「 ……… 」

　　　【影裏地】


___ずるる…　ﾄﾞﾎﾞｯ!

( 己の影に脚を滑らせ…その場から違う"影"へと転移する )




_________階段前。


[ばしゃっ]　_____　…………


( … 地下へと繋がる、長い階段の前へ … )

　　(/ ____本当にニャルちゃんだけで、行く？ )

(/ おすすめはそうだね ...テホプとかも一緒に連れて来る事 ...2〜3名以上で来るのが理想、かな )

(/ … シャワーを浴びて参ります )

(/ ........待ってる ...まぁ、でも、ニャルちゃんはどっちかって言うなら喜びそうな仲間だと、思ってるよ ...俺だけかもしれないけれどね

　...傷付けたのなら先に謝っておくね、ごめんよ )

(/ … む？ )

(/ .... 【生態解説】の様なモノとでも言えば良いかな？ ...かなり違うか、ごめんね！ )

(/…いえ、謝罪をなさった意味が少々…分かりかねます)

(/ ...え、あ、あ〜〜〜 ..なんだろ、癖？ )

(/ ..無理矢理こう言う展開にしちゃったから、その ...嫌かな、って思ったのも、あるけど )

(/ … いえ、楽しいので構いませんが … )

(/ …… その代わり 明日辺り、…貴方様を
　好き放題させて頂くやもしれませんね 冗談です )

(/ ... ...はは、うん ...受け入れるから、さ？なんでも ...いいよ ...にひひ ...にひっひ、ひひ！ )

(/では、浴びて戻ります)

(/ ...まってるからね！ )

(/…起きておられますか？)

(/ 起きてる )

(/………義兄さま)

(/ ...どうしたのさ ....眠い？ )

(/ … ワクワクの探検メンバーを紹介します )

(/ ...おーけー、聞かせなよ )

・ホラークラッシャー、乱射魔の月尾！

・義兄の事ならお任せあれ、ニャルちゃん！

(/要するに、何時もの二人。…ですね)

(/ .......へぇ、いやまぁ ...う〜ん、ど〜だろ、ホラーなのかな、よくわかんないや、へへ )

(/…あ、テイル____)



[ちゅ___…]

(/…心配はいらない

私が保証しよう。…君なら、何でもやれる
楽しく遊ばれてあげよう … いいね？)

(/ .....へへへ )



(/ _____って言いたいけど苦痛じゃなければ ...ﾌｨｼﾞｶﾙﾓﾝｽﾀ、もう一人欲しいなぁ、無理強いは勿論しないから無理なら平気！！！ ...ひひ、ひひひっ！！あぁ！溜まった人外欲が発散出来る！！！！！！ )

(/ あもうげんかいむり仮眠とるね )

・候補

【最強無敵:邪楼 影】

【喉奥冥界:ライヒェル・ドール】

【三匹の嫁:テホプ・プラルナ】


(/…ふむ、眠り　…　気分は上々)

(/ ...テホプを頼もうか！！！！ )

( … 大口を開けた怪物のように 青ざめた空気を吐き出す地下への道。…何処まで続き、何処で終わるのか 測る術はひとつとしてない )


「 …… 此処で１人、隠密で忍び込むのも手のひとつ

　… しかしあの義兄様のこと、どうせろくでもないモノが 避けようのない形で現れやしないか？ ___ と、疑ってはみますが 気質上エンカウントは確定したようなもの。… なれば私めが選択可能な、最良の手段は… 」


[____ﾋﾟｯ]

________________

(/ よし、練れた練れた ...ニャルちゃん、いる？ )

(/ここに。)

(/ ...おーけー、じゃあ今日は沢山付き合ってもらおうかな ...いいね？ ...にひひ！ )

(/ 仰せのままに … では )

(/ ...さ、続けようか？ ...あ〜〜〜、 ...そうだね、ニャルちゃんと ...協力者を出してくれたら、俺からも色々始めようか )

(/ 安心してよ、自信はついた ...退屈はさせない )

(/ 前まで頑張ってくれたニャルちゃん達の分、俺も頑張るからさ )

_____おやおやどうも …



「 … 前例がない３人になったものだね 」


( ___ 防護盾と、散弾銃 小銃 火炎グレネイド … 火遊びへの欲求を隠そうともしない ど直球な装備を背負った白衣が、階段前へと到着すると )



「 遅ぇぞ、センセ 」__「 待たせた、用意に手間取ってね 」


( フード付きのロングコートに身を包む姉御と … 並べば華奢に見えるメイドが、今か今かとばかりに待っていた )



「 … 予告なしの通達で、申し訳ありませんでした …さて 」



　　　「　召集に応じて頂き、ありがとうございます
　　　…おふたりの用意がよければ、すぐにでも地下へ。」




「 …… ザレッド君の隠蔽か、…しかし何だ いい響きだよ 」

「 ちぃとばかりリハビリが要るからねぇ … 丁度良いさ 」




　　　　　　　[　________　隠蔽の地下　]

　　三人が階段を降りていけば ...いくつか歪が見え始める
　　歪んだ魔力も　気配も ...特殊な土や鉄で覆われているのか ...所々変色している ...それでも偽装能力は高く
　　気付けない理由が頷ける


　　...本来は土王経由で魔人も此処は通らない ...だからこそ



　　　____案外階段の方から入るのは簡単で

　　　　良ぉ〜〜〜く目を凝らせば地面の中に偽装された ...シェルターの入り口の様になっている ...ちょっと錆びた扉が見える
　　...防音性も高いのか 中からは何も聞こえないが ...此処まで近寄れば微かに分かる




　　　　____うじゃうじゃと収容されている“気配”

_________ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ　…　ぱらぱら

「 … あいつにしちゃ、用心深さが並みじゃないね 」


( ___ 土を落としながら … 姉御が抉じ開けて中を覗き
　
　… 深さを吟味するように、メイドが腕を突っ込み 次に
　銃を片手に … 何時でも動ける月尾が片膝をつく　… )



「 ただ事ではありませんが … 本人がお聞かせして下さらない以上は 此方で探るしかありません。… テイル、先行出来ますか？ 」


「 ほぉ 彼の秘密に私が一番乗りか それはそれは … 」



　　　　　　　　[　ヒュンッ　]



______トンｯ　　　…　　「 光栄に思うよ 」




( … 飛び降りると 周囲を見渡す )

　　( ...一言で現すのならば ...牢屋？監禁所？ ...いいや )
　　　

　　　　　_____________収容所
　　　　　そう似合うのが一番似合うだろう




　　　　銀色の床、機械的な壁 ... ...とってもセキュリティが高そうな扉 ...隣には指紋認証まである


　　　中の様子は ...何重にも重ねられた耐衝撃ガラスのその向こう ...一部屋に、一匹




　　　　　見た事も無い　　〖怪物〗達ばかり




　　〖双頭の古代鮫〗〖上半身が鉄塊で覆われた人間〗
〖裂けた口を持つ正方形〗〖今にも動き出しそうな鎧騎士〗〖蠢めく樹木〗
　〖春色の狼〗〖嘴を体中に持つ鷲〗〖巨大蠅〗〖腕テーブル〗〖真っ黒な20脚の蜘蛛〗




　　( ...それらがずらり、並べられていて )

　　「 … これは …？ 」


( 博物館のようにずらりと並ぶ 少し変わった怪物達。__ごく、普通の生物とはかけ離れた、異質な姿は 明らかに自然のものではない __ むしろ、こうした特徴は〖旧神話〗の眷属達 __ 魔界に棲む、デーモンに近しいものだ … メイドの領分であろう、しこたま変わった生物群に 白衣は困惑する )



　　[どすっ]　___　[すたっ]

「 ぁ？ … っっ…たぁ、これまた なんだい？
実家からこういうの盗んで来たのかい、あいつ 」


「 いいえ … 覚えのない姿かたちも混ざっています 」


( さすがに … こういう形状に慣れた２人は驚かないが___出自不明の、おかしな怪物達は知らない類いのものだ … 疑問を強めて、姉御とメイドはスペースを見回す… )

　　〖半分溶けた三つ目の猫〗〖火炎を放つ兎〗〖蔓で覆われた三角〗〖尖った耳の生えた剣〗
　　〖金色コウモリ〗〖のっぺらぼうドラゴン〗〖何かに怯える悪魔〗〖肉の塊〗
　　〖囚人模様のアリ〗〖半分骨のキリギリス〗〖ボロボロの船〗〖色々アレな見た目をしたモノ〗





　　( 生き物から道具、何から何まで ...収容中
　　　今なら感じる 異質な気配はこれ等が放っていたのだと ...
　　近寄ればタッチパネル ...【情報確認】【餌遣り】【解放】【部屋掃除】【発散】など様々な操作が出来る模様 )





　　　　　___おﾔ？おきゃく？不ｼ義でsね、主様達かﾗその様なこﾄ ...



　　　( 向こうから歩いて来た人型が気が付く ...3人に寄れば、不思議そうに目を寄せて ...重そうな首を傾げる ...とまで書けば普通だが )



　　　　二つの頭と首が繋がり ...首も異様に伸びて ...足よりも長く太く ...立派で見た目な両腕で歩いている
　　　...服装は何処か魔人の普段着がロングスカートになり 色の系統が暗くなった様に見える ...恐らく 女性型



　　　『 なﾆか戸惑いnご様ｽ ...どうさrましﾀ、ｧ？ 」



　　___理性がある、知性がある ...そして少なくとも今は ...敵意を抱いていない

「 ひどいなこりゃ、現代アートでもこんなになるかい 」

「　似顔絵でも描いてみれば売れるかもしれないね
　ほら、1937-6月にバスクで生まれた〖ゲルニカ〗も
　　　あんな感じだった筈だ … ほぉ、ほぉお 」


( 抽象的で非、生物的で生物的で。__意味を探れば宇宙を巡るような、混沌とした存在たち。…姉御は呆れ半分で、白衣は興味津々。あわれな有り様の怪物達を、感嘆の声を上げつつ顎に手を当て　眺めている )


________なので応対はメイドひとり


「　… こんにちは、従業員長のニャルちゃんと申します

　後ろのふたりは… …姉のテホプ、友人のムーンテイル。」


( 礼をし、…落ち着きを払う )


「 … アポもなく、急な来訪で申し訳ありません。…最近、この辺りの地下施設に関する予算計画に、不明な点があった為 現場の調査に来た次第です、…その最中に、見覚えのないこの場所が見つかり、確認をしようと __ 入らせて頂いております　…　この場所は、一体何なのでしょうか？ 」


(____それらしく話をでっち上げて)

　　( ただしどれもこれも言えるのが見た目はアレでも ..戦える様に作られている ... ...勿論安全の為に作られたのもいるが ...
　　...　〖筋肉質な黒蛙〗〖巨人ゴブリン〗〖歴戦のサイクロプス〗 〖機械亀〗...などなど、チラリと姉御の方を見たりしつつ ... ...それ以外の者達も興味深そうに3人をジロリと見詰めている )


　　( 白黒の丁寧な対応に ...長〜い首がかくんと下がる
　　...理解した、そう言わんばかりに受け入れて )

　　『 はｧ、なﾙ程 確かﾆそれh説明しなi、いけmせn

　　　わﾀしは主sま達曰ｸ、“ツヴァイ”dそうﾃﾞ、こうｼて喋れr事や知能gあﾙ事かﾗも仕事を幾tか任さrﾃいるとｺろ、でｽ ...あ、ｺkの話でしtｧ 」



　　　　_____ｻﾞﾚｯﾄﾞ様とｸﾘﾑｿﾞﾝ様が共同ｼ作られた

　　　　　【 3M LIFE 】機関、となr、まｽよ

「【3M LIFE】。…何を目的に、何をする場所ですか？ 」



( … 戦闘能力の有無は、【大有り】で確実。…この時点で、何か切実な理由を思いはするけれど、… まだ話は聞いておかないと )



「 … 内容次第では、正式に予算計画の一環として採用するべく、早めに働き掛けねばなりませんので … 」

　　　『 sもそm、3Mﾄ言いまｽのh ...

　　【 MULCH・MAGIC・MIX 】 ...平たk言えﾊﾞ
　　主様達ﾉおかgでわﾀし達は作rれて ...いｴ


　　　此処にいﾙ “ｲｷﾓﾉ”すべﾃ！ｻﾞﾚｯﾄﾞ様とクリムゾン様のおちkらで生きていまｽ！
　　あｧ、最も実用化はまdまd遠ｲとの事ﾃﾞ、こうｼてわﾀしの様な『HOPE』例は未ﾀﾞに少なk ...つまりわﾀしは優秀、なnでｽ、て！ 」


　　( 少ししか無い胸が張られながら ...得意気に話す
　　　... ...未だ喋り方は慣れて居ないらしいが
　　　それでも質疑応答までもがバッチリ対応可！ )


　　『 目的としtは〖戦力増強〗 ...ｻﾞﾚｯﾄﾞ様曰ｸ [ 決戦に備えて ］だそuですﾈ？[ 誰かを救う為 ][ 負けない為 ][ 誰も死なせない為 ]だとkなんﾀﾞと仰られていmしﾀ！

　　何をｽる ...ふﾑ、わﾀし達の製造 成長 教育 ...研究 などdﾅど、様々ﾅ事をｼておりﾏすr ...
　　あｧ、其処のタッチパネルにﾓある事が仕事でs ...と言っても其ﾚ等は基本ｻﾞﾚｯﾄﾞ様がｼており、わﾀし達『HOPE』は書類仕事ﾔさぽーと、等ですﾈ！ 」

「 結びつく魔法…？__(身も蓋もなく言えば生物兵器)、…魔法生物という括りに絞っても、少々見慣れない形状が多いようですが __ あぁ、…どおりで貴方は会話が通じると、… 確かに 優秀と言えます 」


( … 異常、奇妙、…確かに赤の魔物達 真の姿はああいう形に近くとも … なぜこうまでして 創らねばならなかったのか。…決戦とは、何なのか )

________

「 … 特定の生物をツギハギしたようには見えないね
　最初から【こういう形】で産まれたようにも思えるよ 」

　　「 だったらいよいよ〖眷属〗じゃないかい？ 」

( ___ ヒトの割に、白衣の神経も図太く、…イカれ気味。正気を疑いそうになる形状をずっと見つめつつ、… ガラスを指で撫で コアラでも眺めるような、軽いノリで彼らを観察し続けている。… 姉御は万一を考え、白衣の側から離れない )



「 … できれば、それらの様々な事について 詳しくお聞かせ願えませんか？…予算決定時の、資料や参考に細かい情報も必要でして … 」

　　『 ...ほ、ほhう？もっﾄ詳しkですｶ ...はｲ、構いませnよ 」


　　( ...自分の持っている知識量で何処まで話して良いのか ...少し悩んだ後で ...片腕で立ちながら もう片腕で頭を掻く ... ちょっと困り顔 )


　　『 見慣れなi形状と言uのは当たﾘ前 ...わﾀし達は『何かの死体』でｼた ...言われm無い噂や超常現象、かいkやおかるﾄ ...未知と狂気ﾄを参考にしなgら ..ｻﾞﾚｯﾄﾞ様とｸﾘﾑｿﾞﾝ様はﾜﾀｼ達に魔力を込めましﾀ ...そうsて出来ﾏした、でs！つまrここにいるのは基本ｵﾘｼﾞﾅﾙ！世界にわﾀし達しか居ない姿をｼた新しい生k物で、s！ ...a、そこの白衣さんの言u通ﾘ、基本この姿で産まれmしﾀよ ...『HOPE』は仕事に支障が出ﾅい様に ...こうしﾀ“ヒト型”を義務付けられていmすけrﾄﾞ


　　最ﾓ魔力が身ﾆつくには時かﾝが掛かr、不足してiるのも多く ...きhんは収容 ...ｻﾞﾚｯﾄﾞ様かｸﾘﾑｿﾞﾝ様の命令に従う_______忠実なしﾓべ、でありまｽ、n！」



　　( ...自信満々に、言い放つ )
　　

　　　「 ………… (ハインネイル？)」



(〖フレッシュゴーレム〗…"イビツな魔物"を確信し、…そして色々と混ざり混んだ思考、会話に ___ メイドは内心、頭を抱えてしまった。…一体、何をどうして どう考えれば、こんな結論にたどり着くのだろうか？ ___ それを旧神が、…ニャルが考えるのは、結構おかしな話だが … ともかく、もう良いだろう )


「 … はい、ありがとうございました。… 有望な計画と見えますので、正式に予算案として組み込むか、前向きに考えさせて頂きます … 長々と、ありがとうございました 」


_______姉さん、テイル　…



「 … 戻りましょう、…色々と問い質さねばなりません 」

( ２人は、一瞥するとメイドに続く … )

(/ ...さﾃ、楽しめてiﾏすか？ )

(/後に続く場がなにか、…計りかねる味があります)

(/ ...ふﾑ、ふふ ...そうでsね...道は、3ﾂありまsが、n？ )

(/……どうぞ)

(/ ....でsが少し休憩ｦ！！！ )

(/畏まりました。)

(/ ...ぁえぇ、先にスレ、終わらせちゃおうかぁ... )

(/ ....ごめん！！！！寝てた！！！！！！ )

(/ニャ。)

(/____新しい所、建てました)

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