【東方】「夢幻想」

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1:◆3.:2021/03/25(木) 20:43

それはあまりにも唐突に起こった出来事だった。
誰しもが普段と同じ日常を過ごし、明日も同様の日々を送るものであると思い、眠りについた……
だが、目を覚ましたのはごく一部の者だけだった。
里も、山も、森も……
人妖も、動物も、植物さえもが眠りについたまま目覚めることがなく、幻想郷全体を深く冥い静寂が支配していた……
これは明確な"異変"だ。

"それ"は深き夢の世界から現れる悪夢の支配者。
微睡みの中に漂う無垢な精神を貪り、安息を求める者達に恐怖を与えるおぞましき幻魔の軍勢『エファ・アルティス』
現世を救うために悪夢を支配する幻魔との戦いが幕を開ける……

>>2 時系列と注意
>>3 異変側の勢力

2:◆3.:2021/03/25(木) 20:49

【時系列と注意】

物語の舞台となる幻想郷は春雪異変が終わり、妖夢々のエクストラクリア後から数日後の時系列となっています!オリジナル要素が強めになると思いますので、東方projectについて知らない方でも参加しやすくなっていると思います!

また、「始幻想」と「夜想譚」と地続きの世界線となっています。


※キャラ崩壊あり
※死亡や再起不能になる可能性あり
※シリアス多め
※主は心情ロルがかなり苦手
※ロルは2行以上お願いします
※オリキャラは紫や霊夢以上になるとパワーバランスや世界観、敵対者の強さの調整が困難になるため禁止

以上が苦手な方や無理だと言う方はそっ閉じして下さると幸いです。

3:◆3.:2021/03/25(木) 20:55

【エファ・アルティス】


幻魔の女王
「イライザ・インサーニア」
が束ねる幻魔(悪夢の化身)によって構成された一大勢力であり、人々の悪夢の数だけ存在する上に、一部の上位幻魔(幻魔の中でも強い力を持った者)は実体を持って現世に現れ、現世にも直接干渉する事が出来る。

幻想郷全域にかけた『超広域永続昏睡幻術』によってあらゆる存在が昏睡し、自力では目覚めることが出来なくなった世界の中で悪夢の世界へ乗り込む方法を探し、イライザを倒すことが目的となります。

4:参加希望◆gI:2021/03/29(月) 21:18

【こんばんは!霊夢さんで参加希望です!】

5:◆3.:2021/03/29(月) 21:27

勿論OKです!!

6:悪夢の始まり◆3.:2021/03/29(月) 22:28

【幻想郷全域】


春雪異変が解決し、紫と藍の二人との戦いも、異変解決後の宴も終わり、冥界と現世の境界も修復され、全ての騒動が収まり夜が訪れた……
だが、その日の夜は異様なまでの静寂に包まれていた。
思えば、この時から既に"奴ら"は動き始めていたのだろう。

夜が明けた後の幻想郷は何処までも沈黙に支配されており、人や妖だけでなく、鳥や虫すらもその深き眠りについており、誰も話さず、誰の声も聞こえてこない……まるで世界そのものが死滅したかのような不吉さを孕んだ沈黙が続いている……

そんな沈黙と静寂が支配する世界の中、偶然か、それとも必然なのか……ごく一部の者だけが目を覚ます……

7:博麗霊夢◆gI:2021/04/01(木) 14:08

・・・・・不気味なくらい静かね・・・・・まぁ、騒がしくなくて助かるっちゃあ助かるけど・・・・・

(恐ろしすぎるくらいに静寂が広がる夜・・・・・

夜が静かなのは寝る分にはいいのだが、博麗の巫女としての本能か、それとも人間という種族に元から備わっている本能か、なんて言えばいいのかはわからないものの、何か胸騒ぎがしていた・・・・・)

8:夢魂◆3.:2021/04/01(木) 18:17

【早朝の博麗神社】


???
「おはようございます、霊夢さん。」

夜が明け、本来ならば鳥の囀りや虫のさざめき、妖怪や妖精の喧騒が聞こえてくるはずであるにも関わらず、何の声も聞こえて来ない……それはまるで幻想郷そのものが死滅してしまったかのように……
いや、命の気配ならば普段通りなのだが、まるで活動することを辞めたかのように不気味な静寂が続いている。

そんな異様な状態の中で、更に見たこともない、1m程の大きさの桃色のシャボン玉が浮遊し、霊夢の前に現れ、霊夢に向けて穏やかな声の女性の声で念話を行い語りかける。

博麗の勘ではこの水球がこの異変の元凶の一派ではないと言うことを告げているものの、完全に無関係ではないとも伝える。

9:博麗霊夢◆gI:2021/04/02(金) 06:20

・・・・・アンタ、何者・・・・・?

(純粋なシャボン玉ではないのは明白ではあるが、妖怪とも妖精とも違うような感じの、なんとも珍妙なその桃色のシャボン玉に対して、霊夢は何者なのかと問いかける・・・・・

得体の知れない)存在に対して、警戒しながら・・・・・)

10:夢魂◆3.:2021/04/02(金) 12:23

???
「私ですか?私は……この"異変"について知る者です。」

シャボン玉では表情も素性もわからない。
念話ではその本心や考えを読み取れない。
だが、辺りの不気味なまでの沈黙の理由について知っていると言うのは本当だろう。

だが、まだ神社から出ていない霊夢は今、幻想郷がどうなっているのかが把握出来ていないと思われるため、その言葉も全て懐疑的なものになっている。

11:博麗霊夢◆gI:2021/04/03(土) 06:19

異変かどうか見定めるのは私よ、アンタみたいなぽっと出の得体の知れないシャボン玉が決めることじゃないわ・・・・・

(相手は・・・・・というか、シャボン玉は今の状況を異変と言ってはいるものの、やはり得体の知れないシャボン玉の言うことはそんなにすぐには信用出来ないからなのか、異変かどうか見定めるのは自分の役目であると言葉を返す・・・・・

今幻想郷に異変が起きているのなら、どこかに異変の黒幕がいるはずだが、不自然な程に静かなのはただ単に夜だからなのではとも思えてくる・・・・・

ただ、それにしても静かすぎではあるのだが・・・・・)

12:夢魂◆3.:2021/04/03(土) 17:36

???
「そうですか……まあ、いきなりこんな事を言われて戸惑わない者はいませんからね、暫くは消えていましょう。」

《パチンッ》

謎の声は霊夢の言葉に対して軽口を返す訳でもない、否定や反論をする事もなく、拍子抜けする程あっさりと引き下がり、風船が割れるような炸裂音ではなく、気泡が弾けるような小さな音をたてて水球が消え、同時に念話も終了し、辺りには再び静寂が戻る。



魔理沙
「…………………。」

普段ならば元気よく箒またがってやって来る魔理沙が何を思ったのか神社の石段をゆっくりと歩いて登って来ている。気配や遠目に見た姿は別に普段の彼女と何の変わりも無いが、先程の声の主が話していた"異変"と言う単語が言い知れぬ不安感を伴う。

13:博麗霊夢◆gI:2021/04/04(日) 06:01

な、何だったの・・・・・今は・・・・・夢・・・・・ではないわよね・・・・・?

(幻想郷という、妖怪や妖精、魔女や不老不死までもがいるこの地においても、なんとも現実味がないというか、今のは現実ではなく夢だったのてはないだろうかと錯覚し始める・・・・・

そして、普段とは違って石段を歩いて登ってくる魔理沙に気づけば「・・・・・あら、魔理沙・・・・・どうしたの?こんな時間に・・・・・」と、さっきのこともあってか、少々警戒しながら聞いてみる・・・・・)

14:急襲◆3.:2021/04/04(日) 14:58

魔理沙
「……………」
【恋符「マスタースパーク」】

魔理沙は霊夢の問いかけに対して言葉を返すこと無く、黙り込んだまま右手に八卦炉を召喚し、そのまま何の躊躇もなく霊夢に向けて彼女の代名詞とも言える金色に輝く巨大な光線…マスタースパークを解き放ち、あまりにも突然かつ殺意に満ちた襲撃を仕掛ける……

普段から弾幕ごっこをしている事はあったものの、今回はごっこ遊びなどではなく、本気で霊夢を消し去ろうとした一撃をいきなり繰り出しており、位置的に霊夢が避けてしまうと神社が破壊されてしまうようになっている。

15:博麗霊夢◆gI:2021/04/05(月) 06:18

なっ・・・・・!?

ドゴゴゴゴッ・・・・・!!!!!

(霊夢はいきなりのことに理解が追いつかないままだが、なんとか防御しようと弾幕を放って魔理沙のマスタースパークを相殺してなんとか食い止める・・・・・

そして「ちょっと!いきなり何すんのよ魔理沙!」と怒鳴り散らす・・・・・)

16:急襲◆3.:2021/04/05(月) 17:38

魔理沙
「……………。」

魔理沙は一切の言葉を口にせず、そのまま追撃としてスペルカードを手に持つ。まるで意識が存在せず、肉体だけが何者かに操られているかのように……

このまま神社の境内で戦いを続けていれば、神社が破壊されるどころか、結界の要となっている神社の周辺にある木々が薙ぎ倒され、焼き払われてしまうだろう。

17:博麗霊夢◆gI:2021/04/06(火) 06:21

これじゃあキリがないっ・・・・・!魔理沙!やるんならもっと神社から離れて思いっきりやりましょうよ・・・・・!

(そう言うと霊夢は、人気のない場所へと移動する為に飛び始める・・・・・

今の魔理沙なら、自分についてきて簡単に誘導できると思ったからなのか、森の方へと、それも、森の中でも特に戦うに十分な場所へと飛ぶ・・・・・)

18:急襲◆3.:2021/04/06(火) 08:06

《ゴオッ》
魔理沙との戦闘による神社への被害を避けるために森に向かって飛ぶ霊夢に向けて全長5mもある巨大な氷柱が放たれる……

19:博麗霊夢◆gI:2021/04/06(火) 19:17

ちょっ・・・!?移動すらままならないっていうの・・・・・!?

(幸い、避けてそのまま氷柱が地面に落ちても平気なように人気のない場所の上空までこの時点で既に移動していた為、霊夢は間一髪のところで氷柱を避ける・・・・・

にしてもまさか、移動すらままならないほどに追撃をしたけてくるとは思わなかったのか、霊夢は驚きを隠せないでいる・・・・・)

20:急襲◆3.:2021/04/06(火) 20:54

チルノ
「……………………。」

魔理沙からの突然の襲撃に加えて氷柱が迫って来ている事に驚いている霊夢の前に氷柱を放った張本人であるチルノが現れる、チルノの表情は完全な無であり、死んでいるにしては肌色が良く、眠っているにしてはあまりにも生気の感じられない昏睡した状態である事がわかる。

昏睡状態であるにも関わらず、霊夢の前に現れたチルノは両手を広げて自分の周囲に無数の氷の塊を形成し始め、その氷塊から無数の小さな氷弾を霊夢に向けて放ち、空中で撃ち落とそうとする。

21:博麗霊夢◆gI:2021/04/07(水) 06:16

くっ・・・・・!

バッ・・・・・!

(避けるぐらいならまだ簡単に出来る・・・・・

だが、魔理沙同様にチルノまで、しかも続け様に襲ってきた・・・・・

この様子だと、恐らくほかの住人達も同じように何者かに操られている状態であるということが容易く想像出来る・・・・・

そう考えると、これはまだ序章に過ぎないとも思える・・・・・)

22:急襲◆3.:2021/04/07(水) 08:04

《ゴオォォォォォォォォ…》

対話による意志疎通は不可能。
前方からはチルノが放つ吹雪のごとき氷弾の暴風が霊夢を呑み込もうとする……まだ魔理沙の姿は見えないものの、前から迫り来る氷の弾幕にも明確な殺意が感じられる。

23:博麗霊夢◆gI:2021/04/08(木) 06:18

まったくもう・・・・・!どうなってんのよ・・・・・!!!!!

ゴッ・・・・・!

(霊夢は負けじと弾幕で抵抗しながら、同時に回避もこなしていく・・・・・

しかし、魔理沙に続いてチルノまで殺意全開で襲ってきているのを見ると、操っているであろう黒幕は近くにいるのか、それとも遠隔操作のような感じで操っているのか、霊夢は辺りを見渡しながら怪しい人物の影はないかどうかを伺い始める・・・・・)

24:急襲◆3.:2021/04/08(木) 12:26

【恋符「マスタースパーク」】
《ゴオォォォォォォォォ》

少し意識を周りに向けると周囲に……いや、幻想郷全域を何か得たいの知れない"何か"が包み込んでいるようなものが感じられる。
眼前から迫るチルノの弾幕を避け、或いは相殺している中、後方から巨大な金色の光線が迫り、目の前のチルノに気を取られているであろう霊夢に対して不意打ちをするようにして破壊エネルギーの奔流に呑み込もうとする。

25:博麗霊夢◆gI:2021/04/09(金) 06:21

少しは大人しくしなさいよっ!!!!!

(操られているからか、親しい間柄でも容赦なく攻撃してくる・・・・・

だが、もっと言えば、攻撃している側の本当の意思ではないということ・・・・・

攻撃を回避しながら、少しずつ距離を縮めながら魔理沙に近づいてゆく・・・・・

これで少しでも隙を突ければ・・・・・)

26:急襲◆3.:2021/04/09(金) 20:15

チルノ
「………………。」
【凍符「パーフェクトフリーズ」】

眼前から迫る氷弾、後方からの金色に輝く光線の二つを掻い潜り、チルノに向けてではなく、この場において火力が最も高い魔理沙に向かう霊夢に対して背中を向けられた事で攻撃チャンスと判断したのか、チルノは両手に冷気を集束させて冷凍光線を放ち、霊夢の体を凍り付かせようとする。

27:博麗霊夢◆gI:2021/04/10(土) 06:22

そうやすやすと凍るわけないでしょーがっ!!!!!

(博麗の巫女として、常人よりも警戒しながらの戦闘は得意だ・・・・・

チルノや魔理沙の攻撃は当たれば脅威だが、避けてしまえばそうでもない・・・・・

チルノの攻撃の時は魔理沙に、魔理沙の攻撃の時はチルノに警戒心を強めながら、それでもギリギリの紙一重で攻撃を避けてゆく・・・・・)

28:急襲◆3.:2021/04/10(土) 10:16

【苛烈なる挟撃】

前方には魔理沙の放つ星型光弾やレーザーによる弾幕、後方からは当たれば体が凍り付く氷弾の弾幕と言うように種類の異なる多彩な弾幕による挟撃が霊夢を襲う。

だが、挟撃としての弾幕の性質上、チルノと魔理沙は互いの放つ弾幕を避ける必要が出て来ており、霊夢への攻撃を仕掛けると同時に弾幕を避けることも行っている。もし、上手く二人の弾幕を利用して同士討ちさせるような形に出来れば……

29:博麗霊夢◆gI:2021/04/10(土) 17:55

《とりあえず、この状況を打破しなければ何も進まないわね・・・・・》

(そう思うと、霊夢は魔理沙とチルノの攻撃を逆に利用しようと考え始める・・・・・

どうにかして同士討ちさせることで隙を突ければ、この異変の解決にも近づく・・・・・

霊夢は早速、ただ自分を攻撃しようとしてくる二人の攻撃を、上手いこと誘導しようと飛行し始める・・・・・)

30:急襲◆3.:2021/04/10(土) 22:44

魔理沙&チルノ
「………………。」

魔理沙とチルノは意識を失っているため目を閉じているものの、霊夢の動きに合わせて顔を動かし、霊夢を真っ直ぐに追尾しながら弾幕を放ち続ける。

少しでも気を緩めれば魔理沙の放つレーザーによって体を撃ち抜かれるか、チルノの放つ氷弾によって凍り付かされてしまうと言う危機的状態となってしまっている。些細な判断ミスは死へと直結する……

生と死が紙一重となる異変……幻想郷の守護者は常に試練に見舞われている。

31:博麗霊夢◆gI:2021/04/11(日) 13:52

《笑えない状況ね・・・・・》

(この攻撃を相殺させるにしても、一歩間違えれば取り返しのつかないことになる・・・・・

チルノはまだ妖精だから魔理沙の攻撃や自分の攻撃に巻き込まれたとしても、まだ平気だろう・・・・・

問題は魔理沙、攻撃を相殺させようとして魔理沙が攻撃に巻き込まれてしまったら、魔理沙自身の攻撃もそうだが、チルノの攻撃は特に命を落とすことにも繋がりかねない・・・・・)

32:急襲◆3.:2021/04/11(日) 16:04

チルノ
「………………。」
【氷符「アイシクルフォール」】

魔理沙
「………………。」
【魔符「スターダストレヴァリエ」】

操られている二人の事を思い反撃や攻撃の誘導について悩む霊夢とは対照的に自分自身の意識を奪われ、その力を利用されている二人は躊躇い無く追撃を行う。

チルノは両手を振り上げて霊夢の頭上に無数の氷柱を形成して雨のように降らせ、魔理沙は両手を交差させて少し力を溜めた後に勢いよく両手を広げて巨大な星形の弾幕を広範囲に解き放ち、頭上からと正面からの二方向からの猛攻を繰り出す。

もし、チルノの放つ冷気系統の技を上手く魔理沙に当てることが出来れば魔理沙を一時的に凍らせて動きを封じることが出来るかもしれない。

33:博麗霊夢◆gI:2021/04/12(月) 06:18

・・・・・こうなったら・・・・・イチかバチか・・・・・!

(霊夢は、このままでは本当にやられてしまうと感じたのか、こうなったら一時的に魔理沙をチルノの攻撃を利用して凍らせて動きを止めてチルノとの一対一に持ち込むしかないと判断して、魔理沙の攻撃をギリギリで避けながらチルノの攻撃を誘導し始める・・・・・

下手をすれば、自分が命を落とす可能性もあるかもしれないが、やるしかない・・・・・)

34:急襲◆3.:2021/04/12(月) 12:25

《ドドドドドドドドドドドドドド》

雨のように頭上から降り注ぐ氷柱と視界を奪うように放たれる巨大な星形光弾の弾幕が霊夢を仕留めようとするが、そのどれもが本来の彼女達のものに比べると密度や精度が甘く、二人を操っている黒幕はスペルカードをただただ相手を打ち倒すためだけの武器としてしか使っていないのだと言うことがわかる。

そんな中、チルノは両手を合わせて冷気を集中させ始め、先程の強力な冷凍光線、パーフェクトフリーズを放とうとしている。本気で放たれた場合、この技に掠るだけでも体が凍り付く効果があり、これを上手く誘導する事が出来れば魔理沙を凍らせて最低限のダメージで戦闘不能にする事が出来るかもしれない。

35:博麗霊夢◆gI:2021/04/12(月) 12:37

《もし普段よりも性能が高かったらと思うと、ゾッとするわね・・・・・》

(こんな容赦なく攻撃してくる状況下で、もしも普段よりも技の性能が高かったらと思うと、心底恐怖する・・・・・

そして、チルノが再びさっきのとんでもない技を放とうとしているのを見て今がチャンスだと思ったのか、攻撃を逆に利用して魔理沙の動きを封じることができるように、呼吸を整え始める・・・・・)

36:二対の光線◆3.:2021/04/12(月) 19:39

魔理沙
「………………。」

魔理沙は煌々と輝く星弾を放ちながら真っ直ぐに霊夢に向かう。チルノが冷凍光線を放とうとしている中でも魔理沙も八卦炉を手に、マスタースパークを放つ準備をしている事から、上手く誘導する事が出来れば二人まとめて撃破する事が出来る。



《ゴオォォォォォォォォ》
《ヒュオォォォォォォォォ》

そして、遂に二人はこの戦いを終わらせるため、それぞれの持つ最大技を解き放つ。霊夢の背後に回り込んだチルノは冷凍光線(パーフェクトフリーズ)を、霊夢の正面にいる魔理沙は破壊光線(マスタースパーク)と直撃すれば大妖怪クラスでもただでは済まない破壊力の光線が霊夢に襲い掛かる。

37:博麗霊夢◆gI:2021/04/13(火) 06:17

今っ・・・・・!!!!!

バッ・・・・・!

(霊夢はチルノと魔理沙の攻撃が放たれた瞬間、本当にギリギリまで迫ってきたその時に、宙高く飛んでそのまま二人の攻撃を激突させる・・・・・

魔理沙とチルノの動きをこれで一時的に封じられなければ、絶体絶命なのだが、果たして・・・・・)

38:二対の光線◆3.:2021/04/13(火) 07:54

魔理沙&チルノ
「…………!!」

瞬時に光線の軌道から逃れた事でチルノと魔理沙の二人が放った光線が激突すると、刹那の拮抗の後、魔理沙の放ったマスタースパークが冷凍光線を打ち破り、チルノの体をマスタースパークが吹き飛ばして"一回休み"にし、打ち破られた冷凍光線の一部が魔理沙の手足を凍らせて戦闘不能に陥らせる。

妖精であるチルノは消し飛ばされたとしてもまた蘇り、魔理沙もある程度の回復魔法を使える事から二人とも再度復帰してくるものの、それでも時間稼ぎには充分になる。

二人は明らかに何者かに操られており、この異常事態と神社に現れた桃色の水球が無関係であるとは考えにくい……

39:博麗霊夢◆gI:2021/04/14(水) 06:16

今の内にできるだけ遠くに避難した方が得策ね・・・・・

(そう言うと、霊夢はチルノと魔理沙の二人が戦闘不能になっている今の内にと、なるべく遠くへと避難するように飛行し始める・・・・・

霊夢は、もしや人里も同じように操られている人間達がいるのだろうかと、上空から人里を少し観察してみる・・・・・)

40:異様な道化師◆3.:2021/04/14(水) 12:15

【人間の里/広場】


人間の里に辿り着いた霊夢の眼下では、案の定、里の人々が倒れ、意識を失っていると言う異様な光景が広がっており、普段通りの日常を過ごしている最中、突如として意識が奪われたのだと言うことが判明する……
里に到着するまでにも森の中で妖怪や妖精だけでなく、野生動物達も昏睡状態に陥っていた……



異様な道化師
「クスクスクス…
やはり"イライザ様"の力は素晴らしい。この地にいるすべての者を昏睡させる事が出来るとは……!」

そんな人間の里の広場では、飄々とした態度で踊るようにして広場で倒れている人々を見て喜んでいるピエロのような姿をした異質な存在がいる。
完全に幻想郷の全ての者が意識を失っていると思っているからか、彼は油断しており、機密情報であると思われる謎の人物の名前を口にしている。

41:博麗霊夢◆gI:2021/04/14(水) 12:30

《イライザ・・・・・?聞かない名前ね・・・・・》

(謎の不気味な笑みを浮かべる道化師が出したイライザという名前・・・・・

どんな人物かはまだわからないが、初めて聞く名前であると同時に、さっき博麗神社にて現れた謎のシャボン玉を思い出す・・・・・

あれはそのイライザがシャボン玉を介して自分の目の前に現れたのか、それともまた違う人物がシャボン玉を介して現れたのかは謎だが、少なくともイライザという謎の人物は、この幻想郷に住まう妖怪とも妖精とも違う別の種族であろうということは察することが出来る・・・・・)

42:異様な道化師◆3.:2021/04/14(水) 18:26

異様な道化師
「ぐっすりと眠り込んでいる今、誰もかれもボクに逆らえない。
この幻想郷にどれだけの数の有力者がいるのかは知らないけど、今なら殺り放題だ!」

この道化師の目的は、昏睡状態になった幻想郷の有力者達の殺害。
先程のチルノや魔理沙も多大なダメージを受けたにも関わらず目覚めることが無かったように、意識を何かしらの手段で奪われ、封じられている現在の状況では、まともに対抗する事が出来ない……

有力者や守護者が全滅してしまえば、もはや夢の支配から幻想郷が逃れる事は永劫に叶わなくなり、永遠に支配される傀儡にされてしまうだろう……そうなれば、底無しの悪意を持つヴァイスリゾームの手先として消耗されると言う破滅的な未来しか無くなる……

43:博麗霊夢◆gI:2021/04/15(木) 06:20

果たして本当にそうかしらね・・・・・?

(これ以上事態が悪化する前になんとかして防がなければと思い、霊夢は上空から地面へと降り立つ・・・・・

相手は自分の存在にも気づけないあたり、気配を察するのはできないのか・・・・・

それとも、敢えてこうして降りてくるように誘導したのか、それともただ気づかれなかっただけなのか・・・・・)

44:異様な道化師◆3.:2021/04/15(木) 12:24

異様な道化師
「………!!?」

幻想郷内で意識がある者が居るとは思っていなかったのか、目の前に現れた霊夢を見て、驚き、思わず少し後ずさるものの、たまたまイライザの術にかからずに済むような幸運に恵まれただけの存在だと考え、すぐ冷静さを取り戻す。



異様な道化師
「イライザ様の術にかかっていない奴が居た……!?
……ケケケ!どうやって逃れたのかは知らないが、夢の中に居た方が苦しまずに済んだものを!!」

道化師は左手に持っていた歪な顔のようなボールを霊夢に向けて投げ付ける。すると、空中で歪な頭が巨大化し、民家を丸ごと噛み砕けるようなサイズにまで肥大化して霊夢を喰らおうとする。

45:博麗霊夢◆gI:2021/04/16(金) 12:26

アンタ、さっきからイライザイライザ言ってるけど、肝心のそのイライザさんは私のことを知ってか知らずか、アンタには前もって何も伝えていなかったようね・・・・・?

(霊夢は、民家が巻き添えにならないように誘導しながら襲撃を避けつつ、謎の不気味な道化師に上記を述べる・・・・・

道化師の反応からして、幻想郷には博麗の巫女という守護者がいることを知らないようにも見受けられることから、この道化師を刺客としてよこしたイライザという謎の人物も、博麗の巫女を知らないのか、それともただ単に道化師には伝えていないだけなのか・・・・・)

46:異様な道化師◆3.:2021/04/16(金) 17:22

異様な道化師
「ケタケタケタケタケタ!!!
確率にすると1兆分の1の幸運……いや、凶運と呼ぶべきかな?キミが何者なのかはキミを始末した後にでも伺うさ!」
【戯符「悪夢の曲芸術」】

道化師の投げた巨大な人面のボールは霊夢に避けられるとそのまま道化師の元へ戻り、術者である道化師自身もその巨頭の上にまるで玉乗りをするかのように飛び乗り、ケタケタと笑いながら腰の後ろから毒々しい紫や赤、黒の混ざった青、暗い緑色の刃身を持った色とりどりのナイフを無数に取り出す。



キラー・クラウン
「ボクは高等幻魔の一人、『キラー・クラウン』!
悪夢のショーを取り仕切るピエロ達の団長だ!
キミには特別に"ボク達"のショーを特等席で見せてあげるよ!!」

手にした色とりどりのナイフを高速でジャグリングし始めると、彼が乗っている巨頭が口を開き、その中から狂気の笑みを浮かべた無数の道化師達が這い出て来る……その一体一体から感じられる妖力や魔力はさほどの脅威ではないものの、キラー・クラウンと名乗る道化師の"ショー"と言う言葉から何をしでかして来るのか予測する事が難しくなっている。

47:博麗霊夢◆gI:2021/04/17(土) 06:06

なるほど・・・・・塵も積もれば山となるってことね、力でダメなら数ってこと・・・・・

(霊夢は、這い出てきた道化師達がどんな行動に出たとしても瞬時に対応できるように身構え始める・・・・・

まだ自分にのみ攻撃してくるだけならばまだいいものの、近くにある民家にでも突っ込まれたり、攻撃されたりでもしたらかなり厄介だと思いながら、逆に自分はできるだけ民家を巻き込まないように戦わなければならないと警戒する・・・・・)

48:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/17(土) 12:30

悪夢道化師達
『ケタケタケタケタケタ!!!!』

無数に現れた道化師達は耳を塞ぎたくなるようなおぞましい笑いの合唱をあげ、道化師の一部が霊夢に向かってブーメランのように血錆びが付いた曲刀を投げ付け、更に別の一団が手にしたショットガンを発砲し、遠距離から中距離攻撃を仕掛けていく。

49:博麗霊夢◆gI:2021/04/18(日) 08:05

あまり私を見くびらないことねっ・・・・・!

(次々と攻撃を避けて上記を言えば、霊夢は続けて「博麗の巫女は代々幻想郷を守ってきた守護者なのよ、あんた達みたいな得体の知れない化け物なんかにそうやすやすとやられるわけにはいかないのよ・・・・・!!!!!」と言い、手当り次第に道化師達に弾幕を放ってゆく・・・・・)

50:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/18(日) 14:08

悪夢の道化師達
『ケタケタケタケタケタ……!!』
『キィィィィィィィィィィィッ!!!』

霊夢の放った弾幕が直撃すると、耐久力もそれほど高くはないためか、それとも下等な幻魔が現世に顕現すると脆い実体しか得られないからか、次々と道化師達が砕けて行くものの、道化師達が一斉に各々が手にした曲刀を投げ付けたり、銃器を発砲したり、両手に持った刃物を振り上げ、金切り声を上げながら高速で霊夢に向かって突進し始め、数の多さを利用した飽和攻撃を仕掛ける。

51:博麗霊夢◆gI:2021/04/19(月) 06:18

この妖怪や妖精がわんさかいる幻想郷で、そんな物理攻撃程度でやられるとでも本気で思っているの・・・・・?

ドドドドドドドドドッ!!!!!

(霊夢からすれば数は多けれどこの程度の物理攻撃、武器を使っての攻撃だとしてもすべてを避けることはそう難しくはない・・・・・

霊夢は、避けながらすべての道化師達に弾幕を浴びせながら次々と道化師達を砕いてゆく・・・・・

下等な幻魔程度ならば所詮はこの程度か・・・・・)

52:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/19(月) 12:26

キラー・クラウン
「ケケケケッ!まだまだショーは始まったばかりさ…!」

無数のナイフ
『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!!』

キラーは無数に押し寄せる、ピエロの大群による刃物や銃弾を用いた攻撃の嵐の中、弾幕ごっこによって鍛えられた反射神経と勘によって避け、反撃として放つ光弾によってピエロ達が瞬く間に破壊されていくのを見て、劣勢に追い込まれつつあるにも関わらず楽しそうに笑い続けている。

ジャグリングしていた色とりどりのナイフを霊夢に向かって投げ付けると、それら全てに目玉と口が現れ、おぞましい笑い声を上げながら高速で回転し、霊夢に向かって追尾し切り裂こうとする。

ピエロ達による飽和攻撃も継続しているため、新たに追尾する生きたナイフが霊夢に襲い掛かると言ったように徐々に厄介なキラー・クラウンの力が牙を向いていく……

53:博麗霊夢◆gI:2021/04/20(火) 06:04

雑魚にしては結構健闘するじゃないの!

(霊夢は、数が増えることも先に考えて紙一重になってきてはいるがすべての攻撃を避け続ける・・・・・

そして、上空へ高く飛び弾幕の雨を降らせ始める・・・・・

民家を巻き込まないようにするのは大変ではあるが、それでも巻き込まないようにしながら弾幕の雨を降らし続け道化師達を一気に消しにかかる・・・・・)

54:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/20(火) 12:12

キラー・クラウン
「ケケケッ……!
まだまだショーは始まったばかりさ!」

キラー・クラウンの投げた生きたナイフは

55:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/20(火) 12:29

キラー・クラウン
「ケケケッ……!
まだまだショーは始まったばかりさ!」
《ギュオォォォォォォォォォォォッ》

霊夢の上空から放った弾幕の雨によって飛行能力を持たないピエロの大群は一方的に撃ち抜かれ消滅していくものの、キラー・クラウンの投げた生きたナイフは十本中三本が撃ち落とされたものの、残った七本は執拗に霊夢に向かって飛び掛かり続ける。

更に追い討ちをかけるべく、キラー・クラウンは自分が乗っている巨頭に大きく口を開けさせ、その口内に魔力を集束させる事でこの辺り一帯をまとめて吹き飛ばせるほどの破壊力を持ったエネルギー波を解き放とうとし始め。

もし、これが放たれてしまえば例え霊夢が回避に間に合ってもこの近辺に住む全ての者がバラバラに吹き飛ばされ絶命させられてしまうだろう……

56:博麗霊夢◆gI:2021/04/21(水) 06:17

くっ・・・・・!次から次へと・・・・・!

(霊夢は、少しの間も与えないほどにすぐにまた更なる追撃を、それも今度は霊夢自身へではなく人里へ向けて放とうとしている・・・・・

戦いで自分がボコボコにされて傷つくのはまだぜんぜんいい・・・・・だが、里の住人達を巻き込むような、それも命に関わるようなこととあれば尚のこと食い止めなければならない・・・・・

霊夢は、キラー・クラウンへ向けて猛スピードで飛んでくる・・・・・)

57:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/21(水) 12:31

キラー・クラウン
「おっ!勇敢だねぇ!でも残念!もうボクにも止められないよぉ?」

クラウンはケタケタと笑いながら迫ってくる霊夢を見て、集束させたエネルギー波を解き放とうとする。もし、ここで結界を使って集束されたエネルギー波を暴発させることが出来れば……

だが、もし結界が抑え込めずに破壊された場合、防御や避難する間も無く霊夢は消し飛ばされてしまうだろう……より安全な策や方法があるのならば別の手段を用いて対応する事も可能かもしれない。

58:博麗霊夢◆gI:2021/04/22(木) 06:18

なら私が止めるまでよ・・・・・!!!!!

(霊夢は迫ってくるナイフを利用してキラー・クラウンに突っ込んでそのままナイフをキラー・クラウンに当てるつもりだったが、このままでは間に合わないということを悟ると、結界を展開させようとする・・・・・

失敗すれば死、あるのみだが、やらなければやられることもまた確か・・・・・)

59:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/23(金) 23:03

キラー・クラウン
「ケタケタケタケタケタ!!!
防ぐんだ?防げるんだぁ?だけどさぁ、そ・れ・もいつまで持つかなぁぁぁぁ?火力アーップ!だよ!!」

巨頭が解き放った強烈なエネルギー波が波動状に放たれ、霊夢の展開した結界と激突し、辺りに凄まじい轟音が巻き起こり、周囲の建物がカタカタと震え始める中、キラーはケタケタと大笑いをしながら巨頭をペシペシと叩いて更にエネルギー波の威力を上げ、その圧倒的な火力によって無理矢理押しきろうとする。

キラーは霊夢が周囲への被害を恐れて避けられないことを利用しての攻撃であり、こうしている間も追撃出来るように空中を浮遊させているナイフ達を霊夢の頭上から降り注がせる事で二方向から同時に攻撃を加えようとする。

このまま防戦一方でいれば確実に押し負けてしまうだろう……

60:博麗霊夢◆gI:2021/04/24(土) 06:21

くっ・・・・・!?

バッ・・・・・!

(霊夢は咄嗟に頭上の方にも結界を展開させる・・・・・

が、一つの攻撃を防ぎながら、もう一つの攻撃を防ぐのはかなり負担がかかる・・・・・

結界にも徐々に亀裂が入り始める・・・・・)

61:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/24(土) 14:49

キラー・クラウン
「さあ、これで更に技を追加したらどうなるのかな?楽しみだなぁ!」

クラウンは右手を振り上げて自身の持つ魔力によって直径5mもの魔光弾を形成していく……この魔光弾は着弾すると広範囲に爆発が巻き起こるため、結界で防いだとしても爆発による影響で霊夢の周辺が丸ごと吹き飛んでしまう……

巨頭から放つエネルギー波、空を舞う生きたナイフ、それらを前にキラーは亀裂が入り始めた結界を見て勝利を確信し、このまま一気に圧倒的な手数で押し潰そうとしている……

62:参加希望:2021/04/25(日) 00:00

【オリキャラで参加希望です。】

63:◆3.:2021/04/25(日) 05:37

【OKです!
世界観や物語を崩壊させるようなキャラにならないようにしてくださいね〜】

64:博麗霊夢◆gI:2021/04/25(日) 07:20

ぐっ・・・・・!

ゴォッ・・・・・!

(霊夢は、もうこうなったらと弾幕を形成して飛ばして相手の魔光弾を相殺しようとする・・・・・

恐らくキラー・クラウンそのものの戦闘力はさほど高くはないと思われるが、こうも立て続けに攻撃を繰り出されては、戦闘力の高い低いは関係なくなってくる・・・・・)

65:悪夢の曲芸術◆3.:2021/04/25(日) 07:40

キラー・クラウン
「ケタケタケタケタケタ!!
防御から攻撃に回るつもりかい?馬鹿だねぇ、それは悪手にしかならないよ!」

これまでは結界の展開に回していた力を反撃のための弾幕として使うようになれば当然、ただでさえ亀裂が生じていた結界ではエネルギー波と生きたナイフを防ぎきれなくなってしまう……

霊夢の放った弾幕が魔光弾を狙っているとわかると逆に迎え撃つように魔光弾を放ち、霊夢の弾幕によって幾らか勢いや威力が削れているものの、それでも今の霊夢の結界を破壊して消し飛ばすには充分すぎるほどの威力がある……

生きたナイフは霊夢が回避しようとしても即座に追撃できるように霊夢の側面や背後に回り込んでガリガリと結界を削り始め、正面から放たれたエネルギー波は言わずもがな。

何かしらの打開策が無ければ今ここで霊夢は絶命することになってしまうだろう……

66:メアリー・スー:2021/04/25(日) 18:30

「ん……ん……?」

よく食べに来る人里の団子屋前で、彼は片手に三色団子を持ちながら地面に突っ伏していた。
広場から離れているものの、彼の耳には度重なる騒音が届いており、彼は騒音と自身に対する違和感で目を覚ました。
肩まである長い銀髪を揺らしながら立ち上がり、緋色の目で辺りを見回せば、先程まで話していた団子屋のおばちゃんや、後ろを歩いていた買い物帰りの女性等々が、死んだ様に眠っていたのである。
明らかにオカシイ事が起こっているのを彼は瞬時に察知して、聞き慣れない弾幕の音を頼りに二人の居る広場へ向かった……


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