はじめまして、ほのあです!
結構前にもこれと同じ小説を書いていたのですが、小説書きで書き直したいのでスレを立てました。何度も何度も申し訳ありません……!!
この小説のジャンルは一言では言えないのですが……普段はほのぼのとギャグ、たまにシリアス、恋愛といった感じです!
これ以外にもあると思いますので、たぶん色々なジャンルを詰め込みすぎた小説になっていると思います。
私は三日坊主なので、すぐ小説を書くことをやめてしまうかもしれませんが、できる限りがんばります!
描写・表現は自分なりに工夫して書いていますが、書くのは苦手なので変なところがありましたらすみません。
それでも楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします!
>>33-34
はい!勿論です。
また面白い小説を 流石です!
あと、つぶやき板にメッセージを
ディアン さん
ありがとうございます! これからもよろしくお願いします!!
わかりました! 後でつぶやき板見てみますね。
「 あっ! ほのあ戻ってきた! 」
ふたりでペラペラおしゃべりをしながらさきほどの道を歩いて戻ってくると、そこにはすずかがゲームをやりながら石のベンチに座って待っていた。
ほのあともみじが来ると、すずかはゲームを終了しふたりの方を見つめる。しかし、さっきいたはずのももがどこかに消えている。
「 うん、ちょうどもみじと会ったから一緒に来ることになってさ……ところで、ももはどこ行ったの? 」
「 ああ、ももはゆずが空き地でリサイタルをするからっていう理由で嫌々連れていかれてたよ 」
すずかがそう言うと、ももがいなくなったことも納得できる。まったり村の空き地というと、学校の隣にある空き地しか思い出せない。
だが、ゆずのリサイタルというのも面白いものだ。ああ見えてゆずも真面目そうなので、歌も上手いのではないか? と自分が歌を聞くわけでもないのに、無意識のうちに期待をしていた。
「 ゆずの歌か〜! 聞いてみたいな〜! 」
「 え、なに言ってんの!? ゆずはよっぽどな音痴なんだよ!? 一応歌手目指してるらしいけど、誰が聞いても地獄の歌声だよ! 」
「 ……なんか急に聞く気が失せたんだけど 」
真剣な表情でゆずの歌の怖さを語る。すずかの話によると、ゆずはものすごい音痴らしく、面白半分で聞いちゃいけないレベルだそうだ。
ゆずの歌は上手いんだろうなあ、などという淡い期待をしたが、それも束の間だったとほのあは少ししゅんとする。
そんな風にして時間を過ごしていると、もみじがすずかに話しかけた。
「 あっそうだ! すずか、ちょっと____ 」
まるで内緒話をするかのように、急に耳元で話を始める。なにをしゃべっているのか気になるところだが、ゴニョゴニョと蚊の鳴くような声で話しているせいでなにも聞こえない。
なんの話をしているのか聞こうと唇を開いた時には、もうその話は終わっていた。
「 ねえねえ! なんの話してたの? 」
「 それじゃあやるよ……それーっ! 」
ドンッ! さっきもみじが木を手で叩く時と同じ音がした。そう、今度はすずかが壁ドンをしてきたのだ。
またもやほのあの背後には木があったものだから、やはりそれを壁代わりとしてやったのだと考えられる。
「 ( なになに!? すずかもおでこタッチしたいのか!? ) 」
どんどんすずかの顔が近づいてくる。そして、なぜだか口を大きく開けている。またさっきと同じ出来事に直面したせいで戸惑っているほのあ。これは木ドン、とでも言うのだろうか……。
ほのあにはすずかがなにをしようとしているのかがまったくわからない。つまり先が読めない、ということだ。
「 ハ、ハ…… 」
「 一体なにをするつもりなのか…… 」
「 ハーーックショオオォン!! 」
「 ……えぇええぇぇえ!? 」
すずかってゲーム得意なんですね。僕もゲーム得意です!
あ!あとつぶやき板に注意が来たので、交流板で会いましょう!
ディアン さん
返信遅くなってごめんなさい! いつもコメントありがとうございます!
どうでもいいですが、ゲームはそこそこ得意で、アニメオタク……というのがすずかの特徴です。
交流板には行けたら行きますね!
お久しぶりです。ずっと更新してなくてごめんなさい! あと、ものすごくどうでもいいですが……。
>>31に書いてある “ 今は土が道になっているところにあった右側の芝生に、小さな木のベンチを作ろうと募金を始めたところ ” というのは、>>16の
“ 今度は土が道になっていた。その周りは芝生 ” という場面と繋がっています。意味わからなかったらすみません!
話は変わりますが、1日に1回は更新することを目標として、これからも頑張ります! 何卒よろしくお願いします。
なんと、なにをするかと思えばくしゃみをした。それも、耳をつんざくような不愉快なくしゃみ。ほのあの顔には、すずかの唾があちこちに飛んでしまっている。
……いや、顔だけではない。前髪や首の上らへんなど、顔周辺にまで飛んでいるのだ。さきほどのほのあのくしゃみより酷い。ストレートに言えば汚い。
これがれいななどの潔癖症であれば、発狂するだろう。
「 はい! もみじはさっき、ほのあに壁ドンをしてこれをやりたかったらしいよ! 」
「 本気ですると思った? ねえねえ、本気で壁ドンすると思った? 残念! ひっかかったな〜! 」
ウザったらしく、そしてからかうような言葉をほのあに投げかけるふたり。
しかしほのあも生きている。怒りとういう感情を持つ場合もあるのだ。それを頭に叩き込ませるように、ほのあはすずかたちを襲い始めた。
「 ばーーっかもおおおぉぉん!!! 」
「 イヤァアアアァァ!! 」
キレるのも当然だろう。ふたりがかりでウザッたらしいことを言われ、仕舞いには顔面にくしゃみまで吹きかけられたのだから。
ほのあはふたりに仕返しをするように、狂ったようにすずかたちの身体に傷を増やしていく。
「 人がなにも言わないと思うなよ! 私だって人間なんだぞーー!! 」
「 わかった! わかったよもうしません! もうしないからお許しくださ〜〜いっ!! 」
頭をボカボカ殴ったり、お腹をグーパンチされたりと、かなり残酷なことをしている。
しかし、実はここはまったり村ではあまり人気のない場所なのだ。そのせいか、誰かがこの光景を見てほのあを止める、という展開にはならなかった……。
それから数分後……ほのあの思うがままにたっぷりしごかれたふたりは、道に倒れ込んでしまっていた。
「 あへえ……いたたたた、もう! 謝るけどここまですることはないだろうが! 」
「 わかったよ、謝るならいいよ私もやり過ぎたし!」
「 そうだな。仲直り、だ! 」
どうやらほのあも少しやり過ぎてしまったと、少々罪悪感を感じたらしい。すずかはゆっくりと立ち上がる。そして、お互いに手を繋ぎ仲直りをした。
ほのあはあまり強めに握ってこなかったが、さきほど散々やられたのが悔しいのか、すずかは少し強めに手を握った。
その様子を、もみじはアニメなどでよくあるギャグ泣き? のように涙を流しながらふたりを見ていた。
「 美しき友情……! でも俺はドMだからもっと責められたかったよ…… 」
「 え? なにか? 」
「 いえいえ、なんでもありません! 」
もみじがふざけたことを抜かすと、ほのあはなんとも言えない無表情をし、もみじがいる方向に顔を向けた。
その表情にどこか威圧感を感じたもみじは、咄嗟にギャグ泣きを止めふざけるのを終わりにした。
ちなみにすずかはこの時 『 もみじ、相変わらずだなあ…… 』 と思っていたのであった。
「 はあ、すずかの唾で顔が汚れちゃったよ……ぶええぇーっくしょん! 花粉症も酷いよ〜 」
履いていたスカートのポケットに手を入れポケットティッシュを取りだし、顔に飛んだ唾を拭き取る。あれから結構時間が経過しているので乾いているが、これで少しは綺麗になるだろう。
さきほど手を洗うように顔を洗った方がいいと思うのだが……洗い場まで行くのがめんどくさいからと、テキトーにティッシュで済ませてしまった。
そうして拭き終わると、近くにあったゴミ箱に今使ったばかりの使用済みティッシュをポイと投げ捨てた。
普段のほのあならば地面に落としてしまうが、今回は偶然にもティッシュは地面に落ちることなく、そのままゴミ箱へと自ら入っていった。
「 ごめんごめん! ……って、元はといえばもみじが悪くない!? 私にこんなことをやらせておいて……! 」
「 それを実行するすずかもどうかとは思うけどね〜 」
一方、すずかともみじはこんな会話をしていた。すずかはもみじにあんなことをやらされたことを怒っているようだ。
だが冷静に考えると、あれだけふたりに残酷なことをするほのあもほのあ、自分の代わりにイタズラをさせるもみじももみじ、そのイタズラを実行するすずかもすずかだ。
これには全員に非があると言えるだろう。
そのようにして1日を過ごしていると、あんこの家や小学校へと続く道から、ここあが右手を挙げながらほのあたちの元に走ってきた。
「 お〜い! みんな〜っ! 」
「 あっ! ここあじゃん! どしたどした〜? 」
「 あのねあのねっ! ここあ今日お暇なのお〜……一緒に遊ばにゃあ〜い? 」
そうしてほのあたちがいるところまで来ると、足を一時停止させた。どうやらほのあたちと一緒に遊びたくてここに来たらしい。
ここあはほのあたちのことを赤く染まったたれ目のラブリーな目____いや、つぶらな瞳ともいえる。そんな目でおねだりをするように見つめた。
相変わらずあざといのとぶりっ子なのは変わりないが、たまにはここあと遊ぶのもいいだろう。ほのあとすずかはそう思い、少しここあに構ってやることにした。
だが、もみじだけはなにか嫌な予感がしていた。今ここあと遊んだら、確実に災難に遭う……と。
「 ( やべえ……なんか嫌な予感がする。よし、ここは騙しちゃおーっと! ) ごめん! 俺ちょっと急用が出来たから帰らせてもらうわ! 」
「 そっかあ〜、残念っ! じゃ、また今度遊ぼ〜ね〜っ! バアァ〜イ! ( チッ、気付かれたか……まあいい。残ったふたりには地獄の歌声を味わってもらおうか…… ) 」
____というわけで、もみじだけは急用が出来たなどと嘘を吐き、都合よく逃亡するようにマイホームへと帰っていった。
しかし、ここあはもみじが逃げたことに気付いていた。顔はニコニコ笑っているが、心の中ではなにか悪いことを企んでいる。
ほのあとすずかは、 ” もみじはぶりっ子のここあが嫌いだから、きっと断ったんだろう ” くらいちしか思わなかった。こうしてふたりはここあと一緒に遊ぶこととなってしまった。
が、ここあと一緒に行動している途中、すずかもなにか胸騒ぎがしてきたようだ。
「 ねえ……なんか、胸騒ぎがするんだけど…… 」
「 ええっ!? マジかよ……! じゃあ、行くのやめる? 」
「 今さら遅いよ……でも、これから地獄のような時間が待ち構えている気がする……!! 」
「 ( フフフッ、今さら気付いたって遅いから…… ) 」
耳元でごにょごにょと小さな声で話すふたり。ここあがそれを目にすると、バレたか。とでも言いたそうな表情をしながら、道を歩いていた……。
____そしてここあとともに歩いていくと、小学校の隣の小さな空き地に来ていた。
よく子供たちが遊んでいる、ただの空き地。地面は土と芝生になっていて、両サイドに木や花が少しあるだけ。
が、今日は違う。なぜなら、 “ ゆずのリサイタル ” と黄色の油性ペンで書かれた看板が、デカデカと空き地のド真ん中に挙げられているから。
いつもこの看板が空き地に挙げられている時は、これからゆずのリサイタルがあるという合図。ゆずは歌手を目指しており、1ヶ月に1度、こうして空き地でリサイタルを開くのだ。
つまり……ものすごい音痴で、面白半分で聴いちゃいけないレベルだとすずかが語っていたゆずの歌が、これから始まるということ。
空き地の右側の方を見てみると、さきほどゆずに嫌々連れられていったももが、青ざめた表情をしながら体育座りで座っていた。
「 うぅ……聴きたくないわ……ゆずの歌…… 」
「 ほれ見ろほれ見ろ! やっぱりただの胸騒ぎじゃなかった……! 」
「 すずかが言っていた、地獄の歌声……!? ゆずうぅううぅぅ!! 」
ゆずのリサイタルという看板を見たとたん、ほのあももものように顔色が真っ青に染まってしまった。すずかも目の色を変えて動揺している様子。
これを見た時、ここあは遊ぶつもりなど微塵もないのだと確信した。自分だけゆずの音痴な歌を聴くのはごめんなので、ほのあたちを道連れにするため遊びに誘ったのだろう。
「 えっへへ〜! 今日は待ちに待ったゆずのリサイタルだよお〜! 今ゆずが食べ物飲み物買ってくるから、天使の歌声を聴きながら、食べ物飲んで、飲み物飲んじゃって〜! 」
そう高音の高い声で言うと、いや誰も待ちに待ってないわよ! むしろ悪魔の歌声だ……。聴いたことはないけどそんなに酷いのか? などの声が上がった。
今ここあの言ったことを詳しく聞けばわかるが、ゆずがいないのは現在食べ物や飲み物を買ってきているからだそうだ。
余談だが、きっと買うところはまったり村で1番人気のデパートだろう。ももとゆずはいつもあのデパートで買い物をしているからだ。
ここあも内心ではゆずの歌を聴くのは嫌がっているが、もし嫌がっているのがゆずにバレたら大変なことになる。なので、こうしてわざと楽しい雰囲気を作り出しているのだろう。
その頃、そんな光景を見ている者がひとり存在した。それは、さきほどマイホームへと逃げるように帰っていったもみじである。
「 あ〜、さっき帰って正解だった……あんな歌を聴かされたらたまったものじゃないし…… 」
と、空き地の右側に這えていた木の裏にこっそり身を潜めながら、ほのあたちの様子を見ていた。
家に帰ったはいいが、さっきのことが気になるので、もう1度来てみることにしたのだ。
……そのようにしていると____。
「 なにがたまったものじゃないんですかあ? 」
「 ……え? 」
ほのあたちの様子を見ていると、背後からこんな声が聞こえた。独特な話し方と、性別が男のわりには少々高い声だったので、もみじはすぐに声の正体がわかった。
後ろを見ると、そこには食べ物や飲み物が詰め込まれたスーパーの袋を両手に持ったゆずが、ニッコリ笑って立っていた。
「 影からこっそり見ているのならあ、僕の歌が聴きたいい、ということですねえ? 今日は1時間スペシャルですからあ、どうぞ心行くまで聴いてくださいい! 」
「 イヤーーッ!! 」
ゆずに見つかってしまったもみじは、女性のような悲鳴を上げた。どうやらゆずは食べ物や飲み物を買ってきた帰りらしい。
だがそれでもめげずに逃げようとする。ゆずもももみじの服をグイグイ引っ張り、無理矢理空き地へと連れていく。
なんとか逆方面へと進もうとしたもみじだったが、ゆずが強く引っ張ると服が破けそうになり、さすがのもみじも諦めてしまった。
重たいスーパーの袋を両手に持っているというのに、ものすごい力である。ここはもう大人しくゆずの歌を聴いていくしかない。
「 あれ!? もみじ、急用が出来たんじゃなかったの? 」
ゆずがもみじを空き地まで連れていくと、ほのあたちはもみじに注目した。ほのあはもみじが来たことに驚いていたが、すずかたちはなにも驚いてはいなかった。
「 バカだなあ、騙したんでしょ? 私たちより先に、こうなることがわかったから…… 」
「 自分だけ逃げようとするからバチが当たったのよ! 」
「 ここあだってゆずの歌なんか聴きたくないよお〜…… 」
すずかとももからは少し悪く言われたが、これは逃げようとした自分が悪いと思ったので、なにも反撃したりはせず、ほのあたちと同じように体育座りをした。
ちなみに右側にはももとすずか、真ん中らへんにはここあとほのあ、左側にはもみじというように体育座りをしている。
この頃ゆずは、食べ物や飲み物をスーパーの袋から出したり、色々準備をしていた。ほのあたちはこれからゆずの歌を聴くので、とても憂鬱そうにしていた。
そんな時、これからゆずの歌を聴くひとりであるもみじがふと思い出した。こんな時もあろうかと、いつもポケットの中に耳栓を4個入れているのだ。それの耳栓をポケットから出し、ゆずに気付かれないように1人1個渡した。
しかし、ここでもハプニングが起こった。なんと、耳栓が1個足りなかったのだ。
「 やべえ……どうしよ、1つ足りねえ…… 」
「 ええっ!? ど、どうするの……? 」
「 いいや、俺は耳栓無しで……。これ使っていいよ! 」
口角を上げてそう言い、ほのあの左手に耳栓を渡した。これは所謂、レディーファーストというものだろうか。もみじはいつもふざけているが、こういう優しいところもあるのだ。
……が、こんな時でもボケ役なほのあは、満天の笑顔でこうお礼をした。
「 ありがとう、もみジジィ! 」
「 ____その呼び方やめて…… 」
普段通りほのあがお気楽なところがわかったところで、ついにゆずの歌のリサイタルが始まった。
歌う曲は最近ゆずが作詞した曲らしく、 “ 夢見る乙女のマジカルドレス ” という曲らしい。いかにも女の子が歌うような曲で、尚且つ女の子が作詞しそうな曲だが……まあ、それには触れないでおこう。
ほのあたちはゆずの歌で気絶しないようしっかり態勢を整えると、ゆずのリサイタルも幕を開けた。
「 ゆぅうぅぅめ見るううぅぅおおぉぉとめえええええのおおぉおぉ!! まああぁぁじかるうううぅぅどぉおぉぉぉれすうううぅぅうぅ!! 」
ゆずが歌い出したとたん、ほのあたちはその酷い歌声に、つい倒れそうになる。まるで、誰かがなんの理由もなしに悲鳴を上げているようだ。
食べ物や飲み物はビニール袋の上にたんまり置いてあるが、こんな歌を聴きながら食べる気にはならない。
ほのあやすずかは耳栓をしているからまだいいが、もみじは耳栓をしていないので、人一倍辛そうにしている様子。もみじだけは体育座りをやめ、人差し指を両耳の穴につっこんだりしている。
聴いているほのあたちは苦悶の表情を浮かべ歯を食いしばりながら、早く終わらないかなあ……などと心の底で思いながら、時間が立つのを待っていた。
____……時にはこんなやり取りをして、苦しみながらふざけたりもした。
「 うぐっ! ……聞いた通り胸に突き刺さるような歌声だ……。つまり最悪ってこと。ぐはあっ……! 」
「 耐えろ、耐え抜くんだほのあッ……! 約束したろ? 女と女の約束だって……!! 」
「 いやそんな約束してねえよ…… 」
と、さっきまではお気楽そうにしていたほのあが珍しくツッコミをする。
ゆずが歌っている途中、時々ほのあたちは 『 よくこんな歌を披露できるなぁ…… 』 などとベラベラ話していたが、その声は気持ちよく歌っているゆずには届かない。
「 もう無理ィ……ここあの命は0だよお…… 」
「 頑張るのよここあ! この曲が終わればいいのだから……! 」
「 ……!! みんな、気絶した方が身のためだよ? 」
今ももが言い放った言葉で、もみじはまた思い出した。その瞬間、全身に鳥肌が立つ。
なぜなら、さきほどゆずにこの空き地まで引っ張られた時、ゆずが “ 今日は1時間スペシャル ” と言っていたことを思い出したから……。
簡単に言えば、ゆずの歌う曲はこの夢見る乙女のマジカルドレスだけではない……この先も、ずーーっとゆずのリサイタルが続くのだ。
それを聞いたすずかたちはひどく衝撃を受けた。しかも、ほのあは今まであった目のハイライトが一瞬にして消えベタ目になり、立ち上がってスカートのポケットから小さなナイフを取り出すと、自分の胸に向けた。
「 あっははははは……こんな歌を1時間も聴くくらいなら死んだ方がマシだよ……。じゃあね……? 」
「 待てやめろ! 早まるな!! たったの1時間だぞ! 楽しいことを考えろ……!! 」
その行動を見たすずかはすぐさまほのあを止め、ナイフをすばやく取り上げた。すずかの言ったことが効いたのか、ほのあは目が覚めいつものハイライト付きの目に戻る。
取り乱してごめん! と一言謝ると、すずかたちはいいよいいよと笑って許してくれた。
……が、 『 一体なんのためにそんなものを持ち歩いているんだ!? 』 と、すずかたちは思っていた。