題名通りです!
平日に更新します。何回更新するか分かりませんが...。
>>2、レギュ、準レギュ紹介
>>3、本編
三澄彩夏(みすみあやか)
主人公。オタクで、クラスでは陰キャポジション。クラスの派手男女にいじめられてる。
大川美琴(おおかわみこと)
彩夏の唯一の友達。彩夏の理解者。オタクではないが、目立たない。陰キャポジだと言うのに嫌気が指す。
大原梨実(おおはらりみ)
この子もオタク。でも彩夏とはあまり話さない。それどころか、彩夏を避けている。眼鏡で太め。派手グルにいじめられることになる。
派手男女グル
関口ののか(せきぐちののか)
モデル並みに美人だが、性格は物凄く悪い。派手グルのリーダーであり、いじめのリーダー。あだ名はのんの。
酒井流菜(さかいるな)
同世代よりも先輩に人気がある。クラス一のギャル。中学生で髪を染めてる。この子も性格が悪い。あだ名はルル。
日野大河(ひのたいが)
運動神経がいい。グルの仲で少し浮いている。実は優しいが、グルに合わせているせいで性格が悪いと思われてる。あだ名はひのっち。
三浦光(みうらひかる)
かなりイケメン。でも裏表がやばい。恋人が3人もいる。彩夏をいじめてる一人。あだ名はひかるん。
とりあえず、このぐらいです!また出てくると思いますが。
「ねぇー、あーやか!」
また派手グルに話しかけられたよ...。どうせまた、嫌なことされるんだろうな。
あっ、私彩夏です!私は、オタク。コスプレやボカロ、深夜アニメ大好き♪でも、そのせいでいじめられている。
「あの...、私ののか©と話してみたくて...あの、ボーカロイド好き?」
思いきって、友達を作ろうとしたのに...、
「ウケる〜wwwそんなの、のんのがすきな訳ないじゃん!」
この子は流菜。この子も派手グルの一人。
はぁ、ボカロとかの話派手グルとしたかったのに...。
「のんのと話さないで。あ、オタクは人と話さないから、分からないか^^」
光...。こいつさえ、いなければ...。光は裏表が凄い。どっかに引っ越してくんないかな。
いいや、もう。机で深夜アニメの漫画(オリジナル)版、書きますか。話しかけた私が馬鹿だった。
「ていうかさー、こんな文房具とかアニメキャラのデザインでさ、恥ずかしくないのww」
「のんのそれな〜」
うるさいな。オタクで何が悪いの?文房具もダサイダサイってよく言われるし...。
「あっ、ダサイから一個シャーペンあげるよ〜」
「のんのやさし〜!」
大河は、ずっと黙ってる。こういう、自分が怒られないように逃げようとする人、大っ嫌い。
それから、グルは私のノートを1p破って、廊下に出ていった。
まぁいいや。おかげで、邪魔者達は居なくなったんだし。
スマホで、アニメでも見ますか♪やっぱ深夜のアニメは、最高〜!
「彼氏とか、学校とかどうでもいいわ!私は3次元では、生きてかないもんね〜」
「へぇ〜、そ う な ん だ」
派手グル...!?廊下にいたんじゃないの?そうすると、流菜が私のスマホを取り上げ、光にわたしたと思ったら、ののかに投げてパスをした。
「ふーん、これがあんたが見てるアニメ、ねー...」
嫌、返して!美琴、ここにいたらののかを止めてほしいよ...。このスマホは、私にとって凄い大切なものなの...。
「こんなイケメンに、夢見てるからモテねーんだよ!」
「嫌、やめて。返して」
力を振り絞って言ったのに...。次は、私のスマホアプリの日記を開かれた。
「えーっと、読み上げていきまーす♪○月△日、今日は私の大好きな深夜アニメが放送されるんだぁ☆今日は、夜更かしするぞー★
◇月☆日、ボーカロイドのアルバム発売!休みに買わなきゃ」
もうやだよ。助けて、美琴...。なんで居ないの?
ガッシャン!
....え、ののか?今の音、もしかして、スマホ...!?
「はは、ざーんねーん♪あんたのスマホは、私が壊しました〜」
そんな、誕生日にやっと買ってもらったのに.....。もう、戻ってこない。日記も、アプリも写真も。
「なーに?梨実〜。あんたもいじめられたいの?」
梨実ちゃん!?梨実ちゃんは、私と同じオタクだ。ボカロとか、アニメが大好き。この子は、私をいつも避けている。いいよ、同情なんて。
「大丈夫?彩夏」
美琴....。本当に、ありがとう。私の唯一の友達だよ。
「スマホの写真には、コスプレやボカロのフィギュアとか、いっぱい撮っていたの。だから、悔しい」
「うん...。辛いよね」
他にも、言いたいことはいっぱいあった。どんないじめにも、耐えてきたけど、スマホだけは....取られたくなかった。
翌日
あれ?派手グルに大河がいない。今日、大河休み?不思議だな...、と思って教室に入った。
ん?休みじゃないじゃん。普通に、大河はいる。でも、何故か大河は一人だ。いつもは、ののか達と一緒なのに。なんでだろう。
「彩夏さん...。ちょっといい?」
梨実ちゃん。梨実ちゃんが話しかけるって、珍しいな。前は避けていたのに。
「まぁ、いいよ」
あっ、コメ全然OKだからね〜
8:陽炎◆P2:2018/05/28(月) 13:35面白いです。楽しみにしてます
9:みぃ:2018/05/28(月) 18:29陽炎さんありがとう!
10:みぃ:2018/05/28(月) 18:42 「あの...大丈夫?」
梨実ちゃん!?私にとって、梨実ちゃんは、私を無視する酷い人だと思ってた。本当は、いい人なのかな。
「あのね、私もボーカロイド大好きなの。仲良くなっても...いい?」
梨実ちゃん..。でも、私はなるべく一人がいいんだよね。今まで、美琴以外に笑顔を見せた人は、いないから。それに、梨実ちゃんはいじめを見ているのに、ずっと無視していたから。少し、様子を見ようかな...
「ごめん。私は一人でいたいの。それに、いじめをみていた癖に、無視したでしょ。私のこと、避けてたし」
思わず、きつく言ってしまった。
「...そうだね。そう言われるのも、仕方ないかもね。ごめんね。こんな事で呼び出して」
そして、梨実ちゃんは一人で教室に向かっていった。
チャイムが鳴ろうとしてるから、私も教室に向かったら...、派手グルの声がした。走って、通り越そうかなと思ったら
「ひのっち、昨日の話本当?グループから外れるって」
大河、グルから外れるの!?なんで?仲悪そうに見えなかったし。でも、クラスの噂好きが、派手グルの不仲説を話していた。まさか...本当?
「大体さ、ひのっちは無口すぎなんだよ。」
無口...。そういえば、この前いじめられた時、ずっと黙ってたし(知らない人は>>2へGO)
「うん。俺、外れるわ」
冗談じゃないのかよ。でも、これで私をいじめる人が、一人減ったって事だよね。喜んでいいじゃないか...
さっき、話聞いちゃったwwwこれって、私しか知らないのかな〜。まぁ、グルから外れる人がいたんだ。しかも、自ら。自らってことは、不満があった事じゃない?グルは居心地が悪いのかなっと!
でも、本当に外れるのかな。
...昼...
「あれ?なんで大河一人なんだろう」
えっ!?まさか本当に?....いいってことだ。私をいじめる人が一人減るんだから。
にしても、なんで自ら外れ単だろう....。あのグルの中で、いじめとか考えられないし。
「アイツ、グルにいる時からハブにされたらしいよ」
え?グルにいた時から、ハブられてたの!?
みぃさん!来ましたよ〜
>>13
大河、どうなるんだろ
林禰ありがとう
16:みぃ:2018/05/31(木) 18:35 「まぁ、元々アイツ、派手グルに入るような性格じゃないもんな」
えっ...、派手グルに入るような性格じゃないって、どういう事!?
ののかが、大河を横目でチラチラ見てる。それも、後悔してるとか、そういう目でじゃない。ニヤつきながら...嬉しそうに笑いながら...。
「どうしたの?彩夏。さっきから、話しかけてるのに、上の空だし」
あっ、私美琴と一緒に食べてるの、忘れてた。
「大丈夫。ごめんね」
ていうか、嬉しいはずなのに...。なのでこんなに考えるんだろう。ののか達の違って、私をいじめていなかったから?(でも、いじめをぼーっと見てて、逃げるように見えてた)
ののか達とは、私にとって見え方が違ったのかな?
こんにちは、猫又です。
ちょっと遅れましたが、ここまで読ませていただきました。
読んでみての感想ですが、
かなり読み応えのあるストーリーだなーという印象を受けました。
オタクと派手グループ。
対極とも思えるその派閥の中で描かれる人間模様と、
おそらくこれから描かれる恋愛模様。
正直かなり面白い作品だと思いました。
とはいえ、読者として言わせてもらうなら、
全体的に文章と展開が軽すぎると言わざるを得ません。
たしかに派手グループも彩夏も、
相手の表情や周囲の状況を見通すような分析タイプではなく、
ノリで生きてるタイプだというのは分かります。
ただセリフ以外の部分がほぼ『心の声』だけでは、
正直作品自体が薄っぺらい印象を受けます。
(実際そんなことはないのですが)
キャラの感情(主に彩夏の感情)を
セリフ以外の部分で書くことは悪いことではなりません。
ただもったいないのです。
感情があるということはアクションがあるということです。
アクションがあると物語は深くなります。
ちょっと何を言っているのか分からないと思いますが、
『セリフや心の声(言葉)』+『表情・行動(アクション)』
で小説は膨らんで深みを増すのです。
例えば>>3「のんのと話さないで(以下略)」の部分。
その後に『そんな耳障りなセリフを耳元で囁いて、しかもずっと私を指さしながらヘラヘラと笑い続ける』
というアクションが加わるとどうでしょう。
例えば>>4「へぇ〜、そ う な ん だ」 の後に、
『後ろからガッ、と肩を掴まれた』『あの耳障りな笑い声が耳元で響く』という
アクションが加わるとどうでしょう。それだけで臨場感が生まれます。
長文でウザったいことを書いてしまいましたが、
とにかく『(このキャラ)なら(このシーン)、どう(行動)するのか』を考えて見てください。
そうすればもっとこの作品、深みが増すと思います。
あくまで私の意見ですが
何かのきっかけになってくれると嬉しいです。
それではー。
ルール変更!やっぱり思い付いたら、更新します。一応、毎日書いてくようにします。
19:林檎◆ow (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ >>18
頑張ってね!
林禰ありがとう♪
あと、最近ネタに困ってて...見つかり次第書きます。
家に帰っても、大河のことを考えてしまう。
ー派手グルは、なんで大河をハブいたのかー
ー何故大河は、派手グルから外れることを選んだのかー
ー派手グルに、いたときからハブられてたのは、本当なのかー
たくさん、気になることがある。でも、話しかけにくい。元グルに、話しかけたくない。
だって、大河だっていじめを横でチラチラ見てた奴だから。私をいじめした、派手グルの中の一人だった...
翌日、私は思いもよらない光景を見てしまった。
朝...私は、教室を入る前にトイレによった。女子トイレは、ののかと流菜が絶対にいるから、勇気を出して入ろう...。
そして、入ると.....案の定、ののかと流菜はいて、その隣にいるのは...えっ!?梨実ちゃん?何故派手グルといるんだろう。
「ねぇ、あんたこの前彩夏と一緒にいたよね?」
この前って、梨実ちゃんに呼ばれた時か。ののかのキンキンする声が、今は低くなってる。
「..だから、何?」
「私が見てる所で、彩夏と関わってるところを目撃されたってことだよ。...だから、分かってるよな?」
怖い。早くトイレに行こうと思うのに、強制的に誰かに足を抑えられてるように、動かない。
そして、流菜はトイレの物置からバケツとモップを取りだし、梨実ちゃんに投げつけた。
「明日からいじめてやるから、楽しみにしとけよ」
憎たらしい発言をした上に、梨実ちゃんをトイレに閉じ込めて、さっきの低い声が嘘のように、甲高い声で笑いながら出てった。
...あ、今はトイレ...いいや。
あれから、派手グルが私をいじめてくるのが、嘘のようになくなった。でも、梨実ちゃんと大河、どうなっちゃうんだろう。
梨実ちゃんは、1時間目もいない。
「あれ、大原はどうしたんだ?」
ののかと琉菜は、バカか。こういうことになるのを、分かんなかったんだ。...が、しかし。
「大原さんは、朝泣き出して学校から出ていきましたよ〜♪」
...なっ!?ののか?酷い。それは、ないでしょ。
「そうか。では皆、担任の先生に伝えてくるから、ノートを読み返しててくれ」
私は、大河の斜め後ろの席だ。大河がノートを開くと、大河のノートには、赤い字で「お前なんか、学校にくるな」と、書いてあった。
その時、ふっとののかがニヤついてるように見えた。
「いてっ...」
大河に、何かが刺さったみたい。これは....シャーペンの、針!?
危ないじゃん。体の中に入ったら、死んじゃうんだよ?
「大河、どうしたの?」
大河の、後ろの席の人が言った。
「いや、なんでもないよ」
教室が、ザワついた。大河が、あまりにも痛がってるからだ。
誰か、怪しそうな人がいないか周りを見てみると、ののかと光と流菜が3人で見つめ合い、笑ってる。
よく分かった。私がいじめられなくなってる理由が。
梨実ちゃんと、大河に移ったんだ。いじめのターゲットが。
休み時間。私は、また嫌な光景を目にすることになった。
水道で、水を飲んだ時に後ろを振り向くと....光と美琴が、一緒にいた。美琴..........、なんで..........?
ーそれだけじゃ、なかったー
光と美琴、手を繋いでる。しかも、二人とも凄い楽しそうな、笑顔。あの二人、付き合ってるの?
...何が、友達だ。オタクの私に、友達が出来ると思った?親友が出来ると思った?美琴はきっと、陰キャなのに嫌気がさして、派手グルと付き合うことを、選んだんだのかと...。
裏切り者!いじめを、励ましているのは、なんだったんだよ。
分かった。人を信じると、ろくなことがない。これからは、美琴でも信用しないことにしよう。
面白いです。いじめは本当にあったのを題材にしてるのですか?
27:みぃ:2018/06/07(木) 18:05 でも、一つ確かめたいことがあった。なので、美琴を人のいないとこに呼び出した。
「何?話って」
美琴...、とぼけてんの?なに、この何でもないような顔は。
「とぼけないで。さっき光と手を繋いで、笑ってたでしょ!?なんで?いじめられた時、励ましてくれてたのは何だったの?」
美琴.....お願い、答えて。用事があったなら、それでいいから。今は、理由を聞きたい。
「あのね、彩夏。私は、小さい頃から目立たなくて。それに嫌気がずっとあったの。
そして、中学に入学した時、派手グルを見つけた。それで、変わろうとしたの。派手グルのイケメンと、付き合えば、何か変わるかと。そして、光君に、告白することを、選んだの....。
もう、嫌だよ。陰キャポジなんて。私は、陰キャから卒業出来るなら、なんでもやる....」
こんな美琴....、始めて。こんなの、美琴じゃないよ。
怒りから、今までにない悲しみが溢れた。
「.....さようなら、彩夏.....」
待って、美琴!今のさようならって...
「美琴、待ってよ!」
でも、美琴はおかまいなく教室に向かう。
本当に、美琴と別れちゃったんだ。始めての友達、なくしちゃった。どうせ私は、一人なんだ.....。
>>26
コメントありがとうございます。
いじめは、漫画やアニメの物+自分の想像です。
お昼のご飯で、私は一人になった。
「ねぇ、私もこっちに入っていい?」
なっ...!美琴!?まぁいいや。私と関わっている人は、派手グルと一切話さないのが、お約束だから(最悪の場合、いじめられる)
「え〜?ルル〜、どうする〜」
なんか他の子と、全然違いすぎるんですけど。
「うーん、私はどっちでもいいなぁ。ひかるんはぁ〜?」
光に回った。そういえば、美琴と光は付き合ってるんだ。ああ、もう嫌だ。
「そうだなぁ〜、別にいいんじゃないすか?」
あ〜、やっぱり。ていうか、こいつらわざとこういう風に、話を回したんじゃないでしょうね?
まぁ、ののかが許す訳ない。私と少し話しただけの、梨実ちゃんがどうなったか。それにしても、梨実ちゃんは相変わらずいない。
「まぁ、彩夏と二度と関わらないって誓うなら♪」
マジかよ。許すのかよ。でもそれって、美琴が誓った瞬間、私と友達じゃなくなるんだ...。
「彩夏と関わっちゃだめなの?」
「そうだよ。だから、話しかけられても、無視してよ?...ね」
いいやもう。美琴は、陰キャから卒業するなら人を裏切る。挙げ句の果てに、一人で教室に帰った。そこまでの人なんだな。
「..分かった。誓います」
「よし、OK〜♪」
これでもう、本当に一人なんだな...
それから、美琴はだんだんと派手グルになじんでいった。
「うわぁ〜,大川さんからひかるんに告白したの?」
美琴、あの事言ったんだ...。
それにしても、美琴はバカだな。光と付き合ってる事を言うと、ののか達が怒るに決まってんじゃん。....と、思ってたのに、ののかと流菜は凄いキャッキャキャッキャしてる。何で喜ぶ?
「うん。私、ずっと光君のことカッコイイって思ってたんだ」
美琴が、黒板の、ど真ん中で言った。ど真ん中なので、クラスのほとんどが聞いていた。
そして、拍手や冷やかしが聞こえた。
「光k....いや、ひかるん。私、派手グルに入れば、いつでもひかるんと一緒に、いられると思うの。だから...、派手グルに、入ってもいい?」
その次の日から...、美琴は派手グルの中の一人になった。
大河と、美琴が入れかわった。...美琴は、なんて勝手な人だったんだろう。美琴を信じた、私はどうかしてたんだ...。
「はぁ!?誰、こんなことしたの!」
ののかの机に、油性ペンで落書きしてあった。派手グル全員が、悲鳴を上げる。
今思い出したが、この前ののかが大河の机に落書きしてるのを、見てしまった。
もしかして、復習...?
気のせいだとは思うが、大河が派手グルをにらんでる気がした。
「誰か私の靴持ってったでしょ!?ないんだけど」
またか。そういえば、この間大河の靴もなくなったことがあった。きっと、大河の仕業だろう...。
大河は、勇気あるな。だって、派手グルに逆らったりしたら、いじめられたりして酷い目に合うことを知ってるはずなのに。
「ねぇ、大河の仕業じゃない?だって、大河をはぶいてから、のんのに嫌がらせが来たじゃん」
「美琴それな〜」
流菜に続いて、ののかも光もうんうんと、うなずく。
「いたっ...」
ののかに、何かが当たった。針だ。
「どうした?関口」
「い、いえ...何でも、ありません...」
私は、この前ののかが大河に針を投げつけたのを、思い出した。
やっぱり、大河がやったのかな?
>>32
誰がやったんだろ……
林檎ありがとう
35:林檎◆ow:2018/06/11(月) 18:33 >>34
いえいえ
「ねぇどういう事?なんでこんなことやったんだよ!」
放課後、倉庫から誰かの声が聞こえた。
「全部てめぇが悪いんだっ!これから中学卒業するまでいじめる。分かったな?」
ああ、この口の悪さは...ののかだ。なんの話だ?少し会話を聞いてみよう。
「ねぇ、大河。お前私に何やったか分かる?分かってるよな?」
あの嫌がらせ...のこと!?確かに大河も悪いけど、ののかだってそれと同じことしたんだよ!
それに、ののかがした事は、あれだけじゃない。大河の仕返しの倍は、やってるはずだ。
「お前だってやってたじゃないか...」
そう言った大河の声は、いつもよりかすれてて、弱々しかった。今にも倒れそう。
私が気づく前まで、ののか達に暴力を受けてたのさも知れない。
「はぁ、何様なわけ?....これでとどめだ!」
なんでだろう。助けたい、助けたいのに体が動かない。なんで!
大河、何されちゃうんだろう...。ののか、やり過ぎだよ!
「これ、防犯用のスブレー。梨実で試したから、効果は確実だな」
「駄目っ!やり過ぎだよ」
この声、美琴?美琴が、そういう事言うなんて...。
「は?じゃあお前もまとめてやっちゃうわ♪」
いや、もうやめてよ!
ののかと美琴ちゃん怖…………!!
38:みぃ:2018/06/12(火) 16:48 呆然として、いつ帰ったのかも分からない。
次の日の朝。あれ?美琴が席にいないな。今日休み?
「あれ、大川はどうしたんだ」
学校の先生も、休みの連絡をもらってないんだ...。一体どうしたんだろう。
「休みの連絡、もらってないんですか?」
あ、私もそれ言おうと思った。連絡をもらってないのを予測してるとはいえ、不自然なことだろう。
「もらってないなぁ」
おかしいな。こんなこと、有り得ないでしょ。
そして休み時間。私はこっそり、ののか達の後を追った。
「よーく待てたね〜」
プールサイドで、美琴は正座して座ってた。ののかにやられたの?
「なんで、昨日は私のいじめを止めたのかなーっと!」
昨日のいじめ....おそらく、昨日大河を倉庫でいじめてた時だ。
美琴が、「やりすぎだよ!」と、言った時かな。あれから見てないから、その後どうなったか分からないけど....。
でも、あれはどう見てもののかが悪い。なのに、止めようとした美琴を強制的に正座させて、教室に行かせないように、するなんて。
「なんで私がのんのの言いなりみたいになってるんですか」
あ、私もそれ思った。美琴...いや、皆がののかの、言いなりみたいな気がする。
「はっ....うるせーな。私が本気でグループに入れると思った訳?オタクの元友達のお前なんて、ただの数合わせだっつーの!」
「ひ、光....助けてっ...!」
そうだ。美琴は光の彼女だったんだ。きっと、光に助けを求めれば美琴は助かるかも...
「何言ってんの?俺、お前と本気で付き合ってる訳じゃないから」
「え...光?」
美琴が、えっという顔で固まった。
それも当然だ。だって、前にかなり嬉しそうに手を繋いでたから。それに、これだと光はウソ告という事になる。
「だーかーら、お前と本気で付き合ってないって」
それ、本当?
「はぁ、だからオタクの友達は嫌だね。この前元カノと別れて、数合わせの為に告白にとりあえずOKしといたから。
でも、もう美琴と付き合う必要なくなっちゃった♪だって、この前またクラスの女子に告られたから。お前に深い思いなんてない。だ・か・ら、
オ タ ク の 友 達 の お 前と は、 俺は 縁 を 切 る!」
そしたら、ののかがニヤけて美琴をわざとプールに押し込んだ。
だめ!これじゃ、美琴が溺れちゃうよ。
もう、いいや。美琴と仲が悪い状態でも...。ここは美琴を助けよう。勇気を出して、プールに向かった。
「だ、だめっ」
気づいたら、私はプールに飛び込んでた。
私は美琴を見つけ、腕を掴みプールサイドに引き寄せた。....よし、これで助かるよね。
「何?彩夏。またいじめられたい訳?」
「いじめたいなら、私をいじめてよ!」
プールから出てきた美琴が、水が口に入ってるのにも関わらず、力強い声で言った。
思いもよらなかった言葉だ。これには、私も派手グルもギョッとしている。
「....私、まだ2日しかいじめられてないけど、これでようやく彩夏の辛さが分かったの。
でも、私は彩夏を裏切った。なのに、今私を助けてくれたの。だから、もうクラスで目立たなくてもいい。私は彩夏と一緒にいたい。
他の大河や、梨実ちゃんをいじめるのもやめよう。いじめるなら、友達を裏切った私をいじめて....。お願いします」
そうすると、派手グルが何かヒソヒソと話してる。何を話してるか知らないけど、この間に美琴と逃げよう。
「行こ、美琴!」
「彩夏....私、ごめん!」
前の私だったら、絶対美琴の事を許す訳なかった。
でも今は、私も元に戻りたいと思ってる。何でか分からない。けど、元の関係に戻りたい...
「いいよ、もう。私も、美琴を信じてなかった。こっちこそ、ごめん」
「私、間違ってたよ。色々と。なのに、さっき助けてくれて....本当にありがとう」
私達は、笑いながら一緒に教室へ帰った。美琴と仲直り出来て、本当に良かった...。
嬉しいのか、面白い事じゃないのに笑ってしまった。
だが、お昼の放送に思いもよらない事が起きた。
それは、まだ放送が流れる時間じゃないのに誰かの声が聞こえた。誰だろう。
「こんにちは〜。1-A組の、大原梨実です。今日は皆に伝えたい事があって、放送委員に頼んで時間借りちゃいました」
梨実ちゃん!?教室中が、ザワつく。何、伝え事って。
また、梨実ちゃんの声で放送が流れた。
「実は私は、学校でいじめられてます。同じクラスの関口ののか、酒井流菜、三浦光にトイレに閉じ込められたりしました。
他にも、同じクラスの日野大河や、三澄彩夏さんのこともいじめていました。
大河には、ノートに『お前なんか、学校にくるな』と、ラクガキをした上に針を投げつけたんです。
彩夏さんには、彩夏さんのノートを破ったり、スマホを壊した事がありました。」
そこで、放送が切れた。クラス中が、ギョっとしてののか達を見てる。
「関口さん、酒井さん、三浦さん。職員室に行きましょう」
「いや、離して。いやああああああ!」
ののか達は、冷たい目で見られながら連れて行かれた。その時派手グルは、下を向いてたり泣いたりしてた。
梨実ちゃん、頑張ったんだね....。これで、クラスのいじめもなくなって私達は救われるのかな。
壊れたスマホも、証拠として後で担任の先生に見せよう。
「えー、関口さんと酒井さんと三浦さんが、大原さんと三澄さんと日野さんをいじめてた件について。
この事を、よく知ってる人はいますか?」
お昼のあと、臨時の学級会が開かれた。お願い、誰か手を上げて!
「あの、私昨日大河を倉庫につれてってボコボコに殴って、防犯用のスプレーを私と大河にかけたんです....」
美琴が言った。
あの時か。あれから、二人ともスプレーをかけられたなんて。
「彩夏のスマホを地面に叩きつけてました」
同じクラスの、相澤琴音だ。そういえば、琴音もその時近くにいたよね。目撃者が一人でもいてくれてよかった。
「あの、これが壊されたスマホです」
私は、ポケットからスマホを取り出した。皆、私と派手グルを交互に見た。
「梨実ちゃんを、トイレに閉じ込めて掃除用具を投げつけました」
この事は、私しか見てなかったはず。だから、私が言わないと無実になってしまうかも知れない。
これで、被害者がされたいじめの内容が明らかになった。
「続いて、加害者側。何か意見ありますか?」
学級委員が、司会をする。
「....謝らない。ねぇ、なんで私が謝らないといけないの!?
クラスのオタクだよ、それでも私が悪いと思う?私はオタクにちょっかいを出してただけ。いじめてない」
「ちょっかいも、度が過ぎるといじめなんだよ!」
梨実ちゃんが、言った。その通りだよ。あっちはちょっかいのつもりだったかも知れないけど、私達は嫌な気持ちになったから。
「じゃあ、大河のノートは自分で書いたんじゃないの。どうせ、自演なんだろ?
梨実だって、授業が嫌で学校から出たんじゃないの?
彩夏も、どうせ自分で落として私達が近くにいたから、なすりつけたんじゃない?」
何このめちゃくちゃな主張。めちゃくちゃな主張だと思ってるのは、私だけなのか!?
「残念ですが、さっき女子トイレを先生と調べたら、関口さんと酒井さんの指紋が掃除用具から見つかり、大原さんの正座らしき跡が見つかりました。
日野さんのノートの回りには、3人の指紋が見つかり、関口さんの宿題ノートの字と、丸っきり同じ字でした。
三澄さんが、大事なスマホを落とす訳ありません。カバーもついていて、保護シールもついてました。
これに何か、主張ある人いますか?」
「....いませんね。では、被害者側で意見ある人、主張して下さい」
そして、私は一番に手を挙げた。梨実ちゃんの放送で、伝えられてない事を言うためだ。
「実は、美琴もいじめられてました。プールに、押し込まれてるのを見たんです」
教室がザワつき、ののか達をにらんでる子もいた。
「スプレーをかけられました」
「丸一日トイレに閉じ込められました」
「ウソ告をされました」
被害者が全員発言した。
「では、3人はいじめをしてないと思う人は、手を挙げて下さい」
学級委員が、数を数えて黒板に正の字を書く。
「(35人中)いじめをしてないと思う人、4人。いじめをしたと思う人、31人。よって、今回はいじめがあった事と見られるでしょう。これで、臨時の学級会を終わります」
こうして、学級会が終わった。よかった。この学級会が開かれて。
「ねぇののか。お前はこういう風に、いじめが盛大にバレる事を知ってる前提でやったんだろ?」
泣いてるののかに、大河が言った。
「・・・・・」
ののかは、ずっと黙ってる。流菜と光も、ずっと下を向いてる。
でも、これでもう懲りるだろう。きっといじめもなくなる。派手グルは、自業自得だな。
「なぁ、三澄」
大河が話しかけてきた。なんだろう。珍しいけど...
「何?」
「俺、いじめられて初めて三澄の辛さが分かった。無視してて....ごめん。
いじめられた時、無視してたのは自分への罰のつもりだった。でも、一人がこんなに辛いなんて知らなかった。
本当に、ごめん!そして、今度から普通に話しかけてもいい?」
この前までの私は、ずっと一人が気楽だった。でも今は、誰かと一緒にいたい。
「うん、喜んで!」
「よかった。あと、伝えたい事があるの。耳かして」
えっ、そんな大事なことってなんだろう。
大河が、私の耳元で小さく言った。
「・・・・・き」
声小さすぎっ!全然聞こえなかった。最後が「き」だと言ってるのを、やっと聞き取れたぐらいだ。
「聞こえないから、もう一回言って」
「だ、だめっ!二回は言えない!」
大河が、走って言ってしまった。
...待って、このシーン恋愛漫画で見たことある。確か「二文字を伝えられない」っていうタイトルの漫画だった。二文字...。最後の文字が「き」だったし、少し期待しても....いいのかな。
私は、ふと大河の声が耳に入ると、何故か体が熱くなるのを感じた。
もしかして、私大河のこと好きなの!?これって、漫画によく出るフォーリンラヴって奴ですか?
誰か、教えてくれ〜!
「えー、これからHRを始めます」
学級委員の指示で、班ごとに集まった。すると、大河が立ち上がった。
「ちょっといいですか?俺は....三澄彩夏のことが...好きです!」
・・・・え?これ、どういうこと?告....白されたの?
いまいち状況が掴めないまま、また大河が口を開いた。
「俺は、彩夏のいじめを無視してたから嫌われてるのは100も承知!...でも、好きなんだ。振られてもいい。彩夏の気持ち...聞かせて!」
教室が静まり、皆が私のほうを見る。これって、今応えないとダメな奴(・ω・?
え〜、考えられないんだけど。別に、大河のこと好きでも嫌いでも?ないし。でも、断るのもちょっと....悪い気がする。
「返事は3日待って」
教室が、ザワついた。大河が、ポカンとした顔で、座った。
このままだと、かなり気まずくなりそうだ。なので、3日で断るかOKするかを決めよう..
>>46
おおぉぉーーー!!!!!
彩夏、どうすんの〜😍
49:みぃ ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒ そして、一日目(今日)
HRのあとの、休み時間。いつも通りだ。美琴と話してるのも楽しい。派手グルも、もう何もして来ない。周りも、仲良しグループでワイワイやってる。
なのに、なんか大河のことが気になる。いつもは....こんなに気になったことない。まぁ、さっき告白されてビックリしたから気になるんだろう。
落ち着け、私。
4時間目、体育。今はバスケをやっている。
「では、2人一組でペアになって練習して下さーい」
いつも通り、美琴と組む。その時、どこからか当たったら痛そうな、勢いのあるボールが飛んで来た。
「危ない!」
っ....助かった。誰だろう。とにかく、お礼を言おうと振り向くと....大河だった。
「大丈夫?」
「....うん。ありがとう」
心臓の音、鳴るな!いい加減、早く大河の事、好きか嫌いかはっきりしてスッキリさせたいよ....。
お昼も、わざとらしく近くで食べられてビックリした。
いいや。あと2日、考える時間はあるんだから。気持ちをはっきりさせよう。
メルさん、林檎ありがとう
画像|お絵かき|長文/一行モード|自動更新