定員 何人でも
ルール 短文でも、長文でもOK。
自分のオリジナルキャラを脇役として登場させてもOK
テーマ 人数が集まったらまた聞きます。
一応、主人公だけ書いておきます。
藤原夢乃 (ふじわらゆめの)
14歳。中学二年生。
テーマが決まり次第、細かく書いていきます
まだここまでしか決めてませんが、よろしくお願いします!
「あの・・・、少し・・・考えさせてください」
途切れ途切れになりながらも、私はそう伝えた。
「僕、待ってるから」
黒瀬君はそう言い、私に背を向けて去っていった。
ああ、私は、何がしたいの・・・?
頭を抱えて、しゃがみ込む。
奏。悠馬。黒瀬君。そして、私。
誰一人として、傷つけたくなかった。
自分が傷つくのを、受け止める勇気と覚悟すらなかった。
私って、やっぱり弱いんだな。
重い足取りで、教室へと向かう。
すると、
「悠馬・・・!?」
教室で、悠馬が倒れていた。苦しそうに、胸を押さえて。
「悠馬、しっかりして、悠馬!」
私は悠馬の手を握った。
悠馬に振られたことなんて、忘れていた。
けたたましく救急車のサイレンの音が響く。
病院に運ばれ、病室で悠馬が目を覚ました。
「夢乃・・・」
「悠馬、大丈夫!?」
「ああ・・・」
「俺、夢乃に言わなきゃいけないことがある」
窓の外では、雷が光る。不吉なことを告げるかのように。
「何・・・?」
本当は、聞きたくなかった。すごく、嫌な予感がしたから。
でも。
逃げたくなかった。
「俺、先天性の心臓病なんだ」
私は、何も言えなかった。
「それで・・・」
「あと1年しか、生きられない」
絶望している私に追い打ちをかけるように、曇天の空から、私の涙のような・・・たくさんの雨粒が降ってきた。
雨に打たれながら、私はゆっくりと歩いていく。目的地は、正直わからない。
私は、どうするべきなのだろうか。悠馬の病気の事は、誰かに教えてあげた方が良いのだろうか。いや、今の言い方は少し違う気がする。私が、誰かに、教えさせてもらうんだ。この、私の気持ちを少しでも分かち合うために。
空を見上げてみても、今朝とは違い、轟々と降りしきる雨が、私の目に入るだけ。せめてそれほどの勢いがあるのならば私の悩みも全て洗い流して欲しい。
でも、現実でそんな亀毛兎角なことがあるわけがなく、私の心は様々なショックから深く沈んだままだった。
今、私にすることは、奏の恋の事、黒瀬君からの告白、そして……悠馬の事。
この中で私が一番しなくてはいけない事って何だろう。そう心に問うた時、一番胸が騒いだ事柄があった。それは───悠馬の事、だった。
どうやら、未だに私は悠馬の事が好きで、未練が沢山あるようだ。
もし、私が悠馬と付き合えたら、黒瀬君は諦めて、くれるのかな。もし、私が悠馬と付き合えたら、奏の恋は、成就するのかな。
いや、今はそんなことなんてどうでもいい。ミライの事なんて誰にもわからない。ならば今を一生懸命考えて、私が悠馬に何ができるのかを考えよう。
悠馬がしたい事って、何だろう?遊びたいとかかな?まさか勉強がしたいってことはないだろうけど、もししたいなら、一緒にしてあげよう!
悠馬の事を考えると、文字通り心が弾み、沈んでいた心が急浮上してきた。
やっぱり私、悠馬が大好きだよぉ……。
亀毛兎角は『きもうとかく』と読みます。意味は『現実ではありえない事』という意味です。
28:美香:2018/08/10(金) 20:47 悠馬の事、やっぱり諦められない。
だって、ずっと大好きだったから・・・
私、もう1度頑張ってみても、いいのかな。
私の心に、ようやく一筋の光が差し込んだ。
次の日、悠馬は何事もなかったかのように学校に来ていた。
昨日の苦しそうな顔が嘘みたいだった。
「お、おはよう、悠馬。」
久々に悠馬に挨拶をしたような気がした。
「おう、おはよう」
「授業始めるぞー、席について」
教室に入ってきた教師の声に、みんなが各々の席に戻る。
1時間目は国語の授業。なのに、気が付けば悠馬のほうばかり見ていた、
カサッ
小さな音がして、私の視線は机の上に引き戻された。
そこにあったのは、1枚の紙切れ。
先生の目を気にしながら、開いてみる。
「ちゃんと話をしよう」
そう書かれていた。
奏・・・
決めた、話そう。失恋したことも、黒瀬君の事も。
悠馬の病気の事は・・・言えないと思う。
口にしたら余計に悲しくなりそうで。
もう、前みたいに仲良くできなくても話そう。
その覚悟は、できていた。
もう、逃げたくなかったから・・・
私は紙に『昼休みに全部話す』と書いて、奏に送った。昼休みにしたのは、途中でチャイムに邪魔されたくないから。邪魔されたら、多分もう言えなくなりそうだから。一度に言いたかったから。
そしてとうとうやってきた昼休み。私と奏は、ここ最近で沢山の出来事があった校舎裏に来ていた。
「で、何があったの?」
「……」
「……」
「……」
「……早く言ってくれない?」
どうしよう。奏に全部話すって決めたのに。いざ打ち明けるとなったら怖くて、何も言えない……。
「はぁ。夢乃、私の予想なんだけど、悠馬君と何かあったでしょ?前も『喧嘩した〜』とか言って落ち込んでたもん。今回はもっとひどい状態だけど。もしかして、フラれた?」
奏の言葉を聞き、私は目を見開いた。だって、奏が私の言いたいことを予想して、しかもそれが当たってるんだよ。
「そう表情を見るに当たってそうだね」
「なんで……」
「夢乃さ、自覚ないかもだけど結構表情に出てるよ?初対面の人でも大体感情が察せるくらいに」
そうなんだ。私って表情に出やすいんだ。……これって、『私に隠し事を隠し通せると思うな』って言う奏からのメッセージなのかな。
そう考えると、俄然打ち明ける勇気が出てきた。結局言わなければいけないのなら、自分から言おう。奏の事だから、強制的に言わせようとは思わないだろうけど、私が全部話すって言ったんだから、有言実行しなくちゃ、だよね。
「そう。私、悠馬に告白して・・・振られた。」
意を決したように話し出す。
「それで・・・」
胸の鼓動が、高鳴っていくのがわかる。
緊張と不安で、声が震える。
「・・・黒瀬君に、告白された・・の」
奏が目を見開いた。
「何、それ・・・」
奏から静かな怒りを感じた
「私・・・黒瀬君の事、ずっと前から好きだったのに・・・!」
「・・・」
もう、何も言えなかった。
「・・・ごめんなさい・・・」
謝っても、仕方ないのに。
そう分かっていたのに・・・
「なんで・・・夢乃が謝るの・・・?
私に・・・隠してたこと? それとも・・・私を哀んで?」
相変わらず、空は曇天の空模様だった。
時折吹く風が、奏の長い髪を揺らす。
「同情なんか、いらない」
奏が叫んだ。風になびく髪を押さえながら。
そして、
「もう、話したくない」
そう言い、去っていった。
奏の気持ちは、痛いほどわかった。
だから、これ以上干渉したくなかった。
さよなら、奏。
私は複雑な思いを抱きながら教室へと戻った。
あれから1週間が経った。
奏とはあんなに仲が良かったのに2人とも、目も合わせない。
もうこんなにモヤモヤするのは嫌だ。うも二度と戻れないかもしれないけど、また仲良くする日々がやってきたら…。私は毎日、そう願っていた。
そういえば、まだ黒瀬君に告白の返事をしていない。
『僕、待ってるから。』その言葉が、ずっと頭から離れない。また奏と仲良くしたいし、いっそのこと黒瀬君に「奏と付き合って」なんて言ってしまおうか。
でも、私にはそんな勇気ない。それに、もっと奏に嫌われるかも。だから私は嫌でも奏との関わりを無くさなきゃいけなかった。
黒瀬君は別にチャラ男なわけじゃないけど、女子と仲良くしている。だから、女子の気持ちをわかってくれる。私がモヤモヤしてるのもわかってくれていたら嬉しい。
黒瀬君は『告白の返事、まだ?』なんて急かさないでゆっくり見守ってくれる。
私はその時思ってしまったんだ。恥ずかしくてなんだかソワソワするこの気持ち。
「黒瀬君と付き合ってみてもいいかも。」
悠馬と付き合っても、悠馬は一年後には死んでしまう。
そんなの、辛いだけ。
自分のためにも、悠馬のためにも。
付き合うのは、やめておこう。
ただ、「友達」でいよう。
でも、好きなのは、変わらないから…
「あの、黒瀬君・・・この前の返事、させて」
そう言い、屋上に呼び出した。
この前までの雨が嘘みたいだった。
雨上がりの日差しに照らされながら告げる。
「私、黒瀬君と、付き合いたいです」
黒瀬君が、目を輝かせた。
そして、笑顔になった。
私も、好きなのかな。黒瀬君の事。
そして、悠馬の事も。
二人を同時に好きになるなんて、最低かもしれない。
許されないことだけど・・・
だけど。
どちらも守りたいって、思ったから・・・
それからの日々は、幸せ絶頂でまさに天国のような日が続いた。……と言いたいけど、現実は真逆の地獄のような時間が流れていった。
私が黒瀬君と付き合ったことはすぐに広まった。そこまでは良かった。でも、皆が言うということは、当然、奏にも伝わった。伝わってしまった。
それから奏の私を見る目は、恨むような、憎むような。そんな感情がひしひしと伝わってくるようだった。合わせていなかった目も、今は時々合う。
私は、奏にそんな感情を抱かせてしまった。それに対して私は、悲しむべきなんだろうか。それとも、もう関係ないと切り捨て、見て見ぬふりをするのが良いのだろうか。
奏だけの事じゃない。黒瀬君にも、今は隠しているけど私が悠馬の事も好きと告げたら、どう反応するのだろう。愛想尽かされて別れることになるのかな。それとも悠馬の事なんて忘れるくらいに私を愛してくれるのかな。
悠馬の事だって。あと一年という余命宣告をされた悠馬は、一見どうってことないように見えるけど、人目につかない所ではどうなってるのかなんてわからない。そんな私に、悠馬を守ることなんて、できるのだろうか。
黒瀬君と付き合ってみても、私の悩みが解決するどころか、さらに悪化しているように思う。
でも、それでも私は、私は。───どちらも大切にするって、決めたから。守って見せるって、決めたから。絶対に諦めないって、決めたから。
だから私は───奏の家へ、歩を進めた。
目の前にあるのは、奏の家。
緊張で指が震える。そして、玄関のチャイムを押す。
ピンポーン・・・
場違いな音がこだまする。
「・・・はい」
ドアの向こう側にいたのは、奏だった。
奏は私を見た途端、憎らしそうに、眉間にしわを寄せた。
「あの、奏に話が・・・」
次の瞬間、私の言葉はさえぎられた。
「・・・帰って」
奏の悲痛な声。私は罪悪感に襲われた。
「帰って!」
「お願い、聞いて。黒瀬君の事で・・・」
次の瞬間、私の体は宙に浮いた。
ドサッ
どうやら、奏に突き飛ばされたようだった。
立ち上がれないでいると奏が、
「黒瀬君の事、横取りしたくせに。
なんであんたなんかが、黒瀬君と付き合うの?
黒瀬君の優しさに付け込んで、どうせ、あんたがたぶらかしたんでしょ?」
見上げると、奏が嘲るような顔で私を見下していた。
「あんたなんか、大嫌いだから。
私、絶対に許さないから。」
そう言い、奏は荒々しくドアを閉めた。
一人取り残された私はようやく立ち上がった。
怒りや憎しみとはまた違った感情が、胸の内で沸いていた。
奏に拒絶された私は、途方に暮れていた。
あの後何度かインターホンを押したが、最初の一度だけ奏が「うるさい」と言ってから、反応が無くなった。 私は、どこで選択を間違えたのだろう。もしかして、悠馬を好きになったところから、間違えてた?悠馬を好きになっちゃいけなかったの?
もしそうだとしたら私、どうすればいいの?
好きという感情は、自分で意図して作るものではなく、いつの間にか心の中に創られているのもので、誰にもその感情を制御する術があるわけがない。
人を好きになることはとても素晴らしい事で、絶対に恋ができる心というのものがあるのなら、なくしたり封印したりしてはいけない事だと考えている。
そう考えると、果たして私が好きと言える人物って、誰だろう。
───いた。それは……
恋愛とか性別とか関係ない。好きな人、それは頼れる人ということ。
私の好きな人は…奏。
喧嘩しても向こうから謝ってきてくれる。私が悩んでいたら、誰よりも先に気付いてくれる。家族よりも私のことをわかってくれている。それこそ奏のことだ。
私の大好きな人は、もう私のことなんて「嫌な人」としか考えていないだろう。
私の目から涙がこぼれ落ちた。いつもいつも、奏は私のことを考えてくれていたのに、私は奏のことなんか気にしないで悠馬のことばかり考えていたのかな。黒瀬君とのことばかり考えていたのかな。
そう思うとさらに涙がこぼれ落ちてきた。私ってなんてひどい奴なんだ。
私は今日も奏の家に行こうとしていた。奏にまた冷たくされるとわかっていても、また奏と仲良くしたかったから。
1人で道端で泣いている中学生。みんながこっちを見てくる。ある人に肩を叩かれた。
「夢乃ちゃん?」
黒瀬君だ。
私は黒瀬君に泣きついた。泣いても泣いても涙が止まらなかった。
泣いているとき、黒瀬君は私の頭を撫でてくれていた。黒瀬君、ごめんね。黒瀬君のこといい人だと思ってる…でも、やっぱり私…
私は、黒瀬君にほぼ全てを話した。私が悠馬にフラれたこと。奏が黒瀬君の事が好きなこと。私と黒瀬君G付き合ってから奏と口を利いていない事。私は奏と仲直りしたいこと。そして、最低だとわかっていながら、私が未だに悠馬の事が好きだということ。
それを聞いた黒瀬君は、しばらくの間口を閉ざしたままだった。嫌われた。嫌な奴だと思われた。そう思っていた。
口を閉ざしてからどれくらい経っただろうか。とうとう黒瀬君は、口を開いた。どんなことを言われ批判されるのだろうと内心恐怖しながら、言葉を待った。
果たして、黒瀬君から告げられた言葉は、全くの予想外の事だった。
「ごめん。僕のせいで。本当にごめん」
「え……?」
なんで、黒瀬君が謝るの?謝ることなんて、無いよね?しかもさっきの私の言い方だと黒瀬君に責任を押し付けてるような言い方だったんだよ?なんで、謝っちゃうかなぁ……っ
「別れよう。そうすれば仲直りできるかもしれない。僕からも声をかけてみるよ。もしかしたら僕と付き合うことになっちゃうかもね」
黒瀬君は、私と別れることを提案してきた。完全に私が悪い。黒瀬君の想いを踏み躙るようなことをして。
黒瀬君は、最後冗談のように言ったが、もしそうなってくれるのなら。私は、また以前のように、奏と仲良くできるのかな。
───また、笑い合うことができるのかな。
本当のことを言うと、私は黒瀬君と別れたくなかった。
でも、奏のためだから・・・
「黒瀬君・・・さようなら」
「夢乃ちゃん・・・、短い間だったけど、僕と付き合ってくれて、ありがとう。」
黒瀬君に最後の笑顔を向けると、私は踵を返した。
これで・・・いいんだよね
奏の家へと続く道を歩く。
うつむきながら奏の事を考えていると、
「・・・!」
目の前に、奏がいた。
相変わらずの仏頂面で、私を見ていた。
その顔に、私は恐怖を覚えた。
なぜなのかは、分からない。
そして、奏に背を向けて、逃げてしまった。
ああ・・・私、何やってるんだろう・・・
でも、その足を止めることはできなかった。
「危ない!」
奏の声がした。
我に返り、顔を上げると、横断歩道に出ていた。
信号が、赤だった。
目の前に、トラックが迫ってくる。
動けない・・・私、ここで死ぬのかな。
薄れゆく意識の中で、私の目の前に、
奏が飛び出してきたような気がした。
完全に意識を失う前に、私は強い衝撃で強制的に意識を取り戻させられた。と、同時に。私の耳が、鈍い音を拾った。
その鈍い音は耳で響き、さらには脳内でも響いてきた。
そして、衝撃。時間がゆっくり流れているようだった。私が地面に倒れていると理解するまで、時間はかからなかった。でも……地面に接している肌から感じる生暖かいそれは、私は理解できなかった。理解、したくなかった。
遠くから救急車のサイレン音が聞こえてくる。通行人の誰かが呼んでくれたのだろう。そこで、私はショックによって意識を手放した。
───ごめん、奏……
翌日、私は家にいた。
あの後病院に運ばれたらしく、目が覚めたら病院にいた。医師からは掠り傷程度の外傷しかないので、すぐに帰っても大丈夫だと言われた。
……奏の事は、怖くて聞けなかった。私を、守てくれたのに。
私は、今日が学校なのにもかかわらず、病院へと向かった。奏に会うためだ。
奏は私が行ったらどんな反応するのだろう。無視されるかな。私のせいで怪我したって怒るかな。
奏がいる病室までついた。ネームプレートには、奏の名前しか載っていない。コンコンとノックをして、返事を聞いて中へ入る。
「奏……」
「夢乃……?」
そこにいたのは、ベッドに横になり、包帯で体の至る所をぐるぐるに巻かれた痛々しい奏だった。
「ごめん……」
私は、思わず誤った。奏がこうなってしまったのは私の不注意から。奏から逃げてしまった私への、天罰。それなのに、その天罰は私ではなく奏に下ってしまった。
「良かった……」
「ぇ……?」
自責の念に駆られ、押しつぶされそうになっていた私に届いたのは、奏のそんな呟きだった。
「奏…どうして…」
どうして私なんかのために…こんな姿になってまで…
「私、思ったんだ。あの時。夢乃を…助けたいって。
私が一番大事なのは、夢乃なんだって…」
言葉を選ぶように、奏はそう呟いた。
「奏…ありがとう。そして…ごめんなさい。
私、奏の親友なのに…奏のこと、何もわかってなかった。
それで、奏をいっぱい傷つけた。」
前みたいな関係に戻りたいなんて、図々しいことだって分かってるけど。
でも、
「もう一度、私と友達になってください…」
そういわずには、いられなかった。
そんな資格、私にはないのだけれど。
奏は…どんな顔をするのかな。
「私も、夢乃にひどいこと言った。夢乃を、追い詰めた。
何度も話しに来てくれたのに、無視した。
私のほうが、夢乃をたくさん傷つけた。」
「奏…そんな…」
「もう一度やり直そう。」
奏が私に笑顔を向けた。いつもの…優しい笑顔を。
途切れたはずの、絆の糸が再びつながってゆく。
奏の笑顔に応えるように、私は奏に手を差し伸べた。
その手に、ゆっくりと奏が手を重ねた。
奏と仲直りすることができた。これで私の悩みの一つが消えた。黒瀬君の事はどうなるかわからないけど、多分大丈夫だと思う。
そして、私が今一番悩んでいること。それは、悠馬の事だ。
もうこの際、奏に全てを話してもいいような気がする。悠馬だって許してくれる。もし許してくれなくても、私がどうにかしよう。やり方はわからないけど。
「奏」
「なに?」
「私、黒瀬君と別れたよ。私、まだ悠馬の事好きだから。それなのに付き合うなんて、可笑しいもん」
「そうなんだ。ということは、私にチャンス到来?」
「かもね。それで、さ。ちょっと相談」
私はこれから、悠馬に望まれていないことをする。多分悠馬は放っておいてくれとかいうだろうけど、それじゃあ私が納得しないし、そんなの嫌だ。
だから、旧友であり新友であり親友である、奏に相談する。もう、私一人で抱え込むなんてことはしない。だって、私には頼れる友達がいるから。互いが互いを良く知る、心友がいるから。
だからこそ、奏は私が相談と言ったら察しているんだ。こき使われると。
真友だからこそ、心が通じるんだ。
そして私は、悠馬の秘密を告白する。
仲直りハッピーエンドでも良かったかもですw
悠馬と黒瀬の男子勢がほったらかしだけどw
あwwwww
まあ、まだ続きますよー
悠馬が死ぬまではwww
さてと続きを書きましょうかw
とりあえず黒瀬君ww
悠馬の病気の事も、ちゃんと話そう。
この秘密は、私一人で抱えるには大きすぎるから…
私は奏を家に呼んだ。家のほうが、落ち着いて話せる気がしたから。
でも、なかなか切り出せず、口ごもっていても、奏は急かさず、待ってくれた。
「…あの、あのね…悠馬の事で…」
奏は「やっぱり」といった表情で、にやりと笑った。
「悠馬は…実は…病気なの」
予想以上の事だったらしく、奏は目を見開いた。
「それで…心臓病で…あと1年しか…生きられないって…」
私の手を、奏がぎゅっと握ってくれた。
その温もりが嬉しくて、でも悠馬の事を思うと辛くて。
複雑に入りみだった感情を抱きながら、久しぶりに声を上げて泣いた。
予想以上に短くなった↑
47:BLACK△ULZZANG◆7E 夏休み24日目:2018/08/13(月) 07:591000まで小説続けようぜ!
48:GALAXY:2018/08/13(月) 11:04 1000まで?ww
やってやろうじゃありませんか!w
……絶対300とかで悠馬死んでるな。(確信)
私が泣いている間、奏は優しく私の頭を撫でてくれていた。その手から伝わる温もりに私は安心し、心を落ち着かせた。
「それで、夢乃は何をしたいの?」
「それは……」
本当は、何をしたいかなんて決まっている。これを奏に話すのは、私の意見を肯定してくれて、後押しして欲しいからだ。多分……いや、きっと……ううん。絶対に奏はわかってて私に聞いたんだ。
「私は、悠馬と付き合いたい」
「うん」
「付き合って、沢山デートして、いっぱい悠馬との思いで作って、それから……」
「うん。それから?」
その先を想浮かべて、私は頬染める。
私は、悠馬がはじめての彼氏じゃないけど、でも、デートは初めて。そ、それに……き、キスもしたことがない。勿論、その先だって。
「悠馬と、沢山の初めてを共有したい」
「じゃあ、頑張って悠馬君を惚れさせないとね?」
「うん!」
絶対に、私は悠馬と付き合う。そして……
「私は、信じたくないけど、悠馬が死んじゃった時。胸を張って『彼女』だって言えるようになりたい」
「私にはこれしか言えなくて、ありきたりで、陳腐で、何のアドバイスにもなってないけど、頑張って!」
「うん、頑張る!もし付き合ったら惚気話を聞かせてあげるよ!」
「それは遠慮しとく。でも、もし付き合えたらその時は、私に恋も、応援してね?」
「勿論!」
その時奏と交わした会話は、今までにないくらい楽しくて、わくわくして。絶縁状態だった時間を取りもどうすように、いつも以上に早口で、終始笑顔だった。……私も、奏も。
「私、もう1度…悠馬に告白してみるね…」
「頑張って、夢乃…私からは、これしか言えないけど…」
気が付くと、外は闇へと変わっていた。
「じゃあ、私、そろそろ帰るね。」
奏が言った。
「うん…今日は、ありがとう。」
奏が帰った後、私はすぐに悠馬に電話した。
「あの、悠馬?今から公園に来れる?」
「…なんで?いいけど…」
鼓動が速くなって久野が、自分でもわかった。
「分かった。今から行くからな」
そう言う悠馬の声を聞き、私は安心した。
外には1番星がほのかに光っていた。
たとえ、振られたとしても。私はあきらめない。悠馬のそばにいたいから。
悠馬の望むことなら、できるだけ何でもしてあげたいから…
「おまたせ、夢乃」
「あ…悠馬」
「で、何の用だ?」
「…………」
「おい、夢乃?」
「す………す……」
すの、次の言葉が言えなかった。私は深呼吸すると、
「私、悠馬が好き。悠馬と付き合いたい」
一瞬の沈黙。それが私にはとても長く感じられた。
「…お前は、それでいいのか?」
「えっ…?」
「俺と付き合っても、1年後に俺は死ぬんだぞ?
夢乃が辛い思いするだけなんだぞ?」
私はすぐさま答えた。
「いいよ。それでも。悠馬のそばに…いられるなら」
「俺もさ、じつはずっと前から、好きだったんだよ。でも、夢乃に辛い思いさせたくないから、あの時振ったんだ。」
悠馬…
私は、また泣いてしまった。何度目だろうか。
「じゃあさ、これからは幼馴染みじゃなくて…恋人として、付き合おうな」
悠馬が無邪気な笑顔を見せた。その笑顔が、愛おしくてたまらなかった。
翌日。
「でね、その後公園おベンチに座っていっばい話したの! で、話が盛り上がりすぎて家に帰った時お母さんにめちゃくちゃ怒られたんだー」
「へ、へー」
「でもね、それだけじゃ終わらなくて、帰った後も電話で話してて、気付いたら深夜でー
『おやすみー』
『おやすみ』
『……早く切ってよー』
『お前から切れよ』
『えーやだー』
『じゃあ俺から切るから』
『待って待って!一緒に、切ろ?』
『はぁ……しょうがないなー』
『せーので切ろうね?』
『わかったよ』
『いくよー。せーの』
『……』
『……』
『……』
『何で切らないの?』
『それはお前もだろ』
『えー違うよー。悠馬が切ったか確認してるだけだよー。じゃあ次はちゃんと切って?せーの』
『……』
『何で切らないの?』
『だから───』」
「待って、これあとどれくらい続くの?」
私が悠馬との昨夜の思い出を語っていると、奏が蜂蜜と餡子とガムシロップと砂糖と生クリームを混ぜ合わせた物を食べた時のような表情をして割り込んできた。どうしたの?
「え? うーん。あと30分くらい?」
「長すぎるよ!」
え、そうかな? だって電話してたのそれの4倍くらいだよ? 全然だよね?
そう思って奏に言ってみたけど、奏はうんざりしたような表情を隠さずにストレートに表した。本当にどうしたの?
「あーもう惚気は良いから」
「それよりも奏!」
「切り替え早いねどうしたの?」
私の悠馬語りは飽きてきたと察した私は、今日の事について奏に言及する。
「どうして私のLI〇E無視したり電話に出なかったの!?」
「夢乃、貴方は私の現状を覚えていなかったの? 両腕を包帯で巻かれてるんだけど。携帯操作できないんだけど」
私の訴えは奏がノータイムで放ってきた正論によって粉々に粉砕された。
作風が、というか作品の雰囲気が変わってしまったような……
(m´・ω・`)m ゴメン…
あ、大丈夫ですよ^^(=゚ω゚)ノ ---===≡≡≡ 卍 シュッ!
気にしないでください!
「ごめん、奏」
自分の幸せに舞い上がっていたのを、反省した。
「いいよ。もう。気にしないで」
奏が笑顔を取り戻したので、私は少し安心した。
そして翌日。今日は珍しく奏のほうから呼び出された。
なんだろう。黒瀬君の事かな?
淡い期待を抱きながら、奏の家に向かった。
だけど、その期待はすぐに打ち砕かれてしまった。
奏の部屋に入ると、奏が思いつめたような、神妙な顔つきで、私を見ていた。
「………」
「どうしたの?相談って何?黒瀬君の事?」
私は、できるだけ明るい声で奏に呼びかけた。
「あの、さ…私がもし、転校するって言ったら…どうする?」
衝撃を受けたように、私はしばらく動けなかった。
「実はさ、昨日、聞いちゃったんだ。お父さんの会社の都合で、引っ越すかもしれないって…」
「え…何それ…いつなの!?」
動揺して、声を荒らげてしまった。
「ううん。それはまだ…分からないって」
奏が、私の一番の親友が―――――――転校する。
その事実を、すぐに受け止めるわけにはいかなかった。
「私、奏と離れたくないよ…」
そんな、ありきたりの言葉しか、言えなかった。
「私も…だよ…」
「あ、でももしかしたら、引っ越しても、夏休みとかに会えるかも…」
一瞬わずかに見えた希望の光も、私の言葉も、次の瞬間には奏にさえぎられた。
「無理だよ……だって……」
「引っ越し先は、イギリスだから………」
1,000までがんばろう!
300くらいで終わったら、新しいのを作ろうwwww
黒瀬君………
57:GALAXY:2018/08/13(月) 21:07 ちょイギリスってww
え、これまぢでどうしよ。
あはははは(失笑)
59:美香:2018/08/13(月) 21:09あははははははははははははは(失笑)再
60:GALAXY:2018/08/13(月) 21:29 私は、一つ確認することにした。
「奏は、本当に引っ越すって聞いたの?」
「ううん。お母さんとお父さんが話しているときに『会社で……』ってことと『転校』って言葉が聞こえてきたの」
「じゃあ、はっきりは聞いてないんだね?」
「うん」
良かった。はっきりと海外に転校するって聞いてたならどうしようもなかったけど、そういうわけじゃないなら何かの勘違いかもしれないし。
「今、お母さんかお父さんは?」
「誰もいないよ。お父さんは仕事、お母さんは買い物に出かけてる。お母さんは友達と行ってるらしいから帰ってくるのは遅いよ」
「そっか。ちょっと聞いてみようよ。本当に転校しちゃうのか」
もし、両方とも仕事で連絡が取れない状況ならまだしも、買い物なら連絡が取れるはず。そう思って奏に提案すると、二つ返事で了承してくれた。
「あ、返信来た。え〜っと『何? 転校したいの?』だって」
「それで? なんて返したの?」
「『しないの?』って聞いてみた」
今の奏のお母さんからの返答って、転校しない可能性の方が高いよねってかしなさそうだよね。
「『しないよ。するわけないじゃん。馬鹿なの?あほなの?』って来た。とりあえず帰ったら叩く。グーで」
何か奏が恐ろしい事を言っていたけど、無視。
でも、奏はそんなことよりも転校しないという事実が嬉しかったようで、目尻に雫を貯めている。
「じゃあ奏が聞いたって言うのは、どういう事?」
「ちょっと待ってね。…………『あ、聞いてたの? あれはお父さんが転勤するらしいのよ。それもイタリアに。でもお父さんイタリア語使えないのよ? だから今から猛勉強するんだって言ってこの前から張り切ってたわ。しばらくの間お父さんに会えなくなるわよ? 悲しいわよね?(歓喜) 大体5〜6ヶ月だって。あーお父さんがいないと悲しーなー(棒)』だって」
「それ悲しんでないよね喜んでるよねお父さん大事にしてあげて!?」
奏のお母さんかなり面白い人だなぁ。あ、奏のお母さんのインパクトが強すぎて忘れてたけど……
「てか奏さ」
「んー……?」
「『転校』じゃなくて『転勤』じゃん。『イギリス』じゃなくて『イタリア」じゃん」
「……てへっ」
「心配させやがってー!」
「ごめんて」
本当に心配したんだから。もう、奏に会えないんじゃないかって。……奏の恋の応援という重荷から解放されると思って喜んでなんか、無いんだからねっ!(腕を組んで頬を膨らませて)
なんか、ごめんなさい。
だが反省はしているが後悔はしていない。( ー`дー´)キリッ
もう一作品書くなら入れてください。ジャンルはコメディーがいいなー(/ω・\)チラッ
新しく小説リレースレ立てますか?
63:PINK△LMONADE◆7E 夏休み25日目:2018/08/14(火) 17:08立てるなら私が😛
64:GALAXY:2018/08/14(火) 18:07 いえ、まだ奏と黒瀬の物語が終わってませんよ。
あと悠馬が死んでn(ry
新しくスレ立てるときは是非やらしてください! コメディー(ラブコメでも)を希望です!(書きやすいしね)
悠馬死なないで…泣
66:GALAXY:2018/08/14(火) 18:57 それは全て神(筆者)次第。
でも悠馬死なないEndってどうやるんだろ。強引に病気治す?w
『なんか知らんけど治った。やったね夢乃! 結婚できるよ!』
『け、結婚!? ……それとその言い方やめて』
的な?wwww
めっちゃ強引やなwwww
68:美香:2018/08/14(火) 19:25 悲しいわよね?(歓喜) 大体5〜6ヶ月だって。あーお父さんがいないと悲しーなー(棒)』
ちょwwwwこれには笑ったわwwww
笑ってくれましたかw
ユーモアなお母さんですね。こんなお母さんなら笑いが絶えない事でしょう。お父さんがどうなっているのかは知りません。まぁ、話題の中心でしょう。
あ、それと余談だけど。奏のお父さんは家の中とか家族と、特に特定の人物といるときは胃薬を携帯しているそうな。
えwwwなぜかはあえて聞かないでおきます。www
71:美香:2018/08/14(火) 20:27 ひとまず、奏の転向騒動は一件落着(?)した。
それと同時に、私のスマホが鳴った。
「今から、公園に来れるか?」
悠馬からのメールが届いていた。なんか、嫌な予感がすろ。まさか、病気のこと?まあ…一応フラグはへし折っておこう。
「ごめん奏。私ちょっと用事」
「わかった。ホントは奏に渡したいものがあったんだけど…じゃあ、明日渡すね」
「………?う、うん…ごめんね」
奏の言葉に疑問を抱きながらも、私は急ぎ足で公園へと向かった
公園につくと、悠馬が待ちくたびれたような、不服そうな顔をして立っていた。
「あ、ごめん遅れて…」
「………ん」
悠馬は、不愛想に小さな紙袋を突き出してきた。
中に入っていた箱の蓋を開けると、小さなハートのついた、ネックレスが出てきた。
「え?くれるの?なんで?」
「………お前、マジで言ってんの?」
「?????………ああっ!今日、10月26日!私、誕生日じゃん!」
「おい…忘れんなよww」
悠馬のくれたネックレスに目を落とすと、今度は喜びと愛しさで涙が出てきた。
「お前ってさ…意外と泣くよな。昔っから強情で、意地っ張りで頑固で…ずっと前から一緒だったのに、いろいろ全然見てなかった」
「はあ?何よそれ!」
「ほら出たwwwそれだよ、それwww」
「も、もう…でも、ありがとう。私、すごい嬉しい」
笑顔を向けると、悠馬は優しく頭を撫でて、
「夢乃は―――――――笑ったほうが、可愛いんだからな」
頬が熱くなっていく。通り過ぎる車の音、風に揺れる木々の音…
ドキドキして全く耳に入ってこなかった。
だから私は――――――――これから起こることなんて…
何一つ知る由もなかった………
すみません誤字です。
嫌な予感がすろ→嫌な予感がする
です
ホントは奏に渡したいものがあったんだけど
↓
ホントは夢乃に渡したいものがあったんだけど
です。すいません
あ、転向も誤字ですwww
75:GALAXY:2018/08/14(火) 20:38 誤字は誰にでもあることなので突っ込みません。お、多いとか思ってないんだからっ!(自分の事を棚に上げて)
それと続け方がわかりませんw 何ですかあの終わり方。不幸でも起こすんですか?ww
私がその知らせを聞いたのは、クラスの友達からだった。
曰く、黒瀬君が喧嘩をした。
曰く、何故喧嘩をしたのかは誰もわからない。
曰く、本人は黙秘している。
曰く、相手も黙っているため、真相がわからない。
曰く、その喧嘩を見ている者はいなかった。
黒瀬君が喧嘩をするなんて予想だにしなかった。
事件は、私が悠馬からネックレスを貰い嬉しさうなぎ上りになった次の日。いつものように悠馬と昼休みにイチャイチャ(重要)していたところ、クラスの非リア(上から憐みの目で)に言われた。
私は悠馬と共に黒瀬君のところに向かった。手をつないで。場所は生徒指導室。幸い、親は来ていないらしいけど、とても心配だ。だから私は黒瀬君の所に向かう。悠馬と。手をつないで。
生徒指導室の前に着いた私たちは、扉に耳を付け、中の会話を聞こうとした。う、上に、悠馬のか、かかか顔が……!
『おい、俺に謝れ。お前のせいで怒られたんだろうが』
『いやだ。僕は暴力をふるったけど、元はと言えば君が悪い』
どうやら先生は居ないらしい。それは好都合だ。先生の前では言えないことを言ってくれると思うから。会話を盗み聞きっていけないことしてる気分。悠馬も同罪。
『俺のどこが悪かったんだよ?悪いところなんてないだろ?』
『ある』
『どこに?』
はてさて、黒瀬君が暴力をふるった理由は何だろな。
『君は───藤堂さんを好色な目つきで見てた』
『はぁ?』
「何言ってんだよ!そんなわけないだろ!?」
誰かはわからないけど―――――中にいた男子が声を荒らげた。
「いや。見てたね。君は気づいてないかもしれないけど…僕にはバレバレだよ?
もしも―――――夢乃ちゃんに―――――藤原さんに、手を出したら、僕が許さないからね…」
私と、悠馬と、黒瀬君と、中にいる男子生徒の「誰か」に謎の静寂が訪れた。
短い間だったけど…まるで永遠のようで。
ガラッ
黒瀬君が、ドアを開けた。
まずい。盗み聞きをしているところを、見られてしまった。
私と悠馬が石のようになって固まっていると、
「あ…えと…これにはわけが…・」
苦し紛れに言い訳を探していると、いきなり黒瀬君が私の手首をつかんできた。
そのまま、私を引っ張っていった。
「おい黒瀬!?どこ行くんだよ!?」
そんな悠馬の叫びもお構いなしに、黒瀬君はどんどん廊下を進んでいく。
「待って、黒瀬君…ねえ、どこ行くの?」
「………」
黒瀬君は、相変わらず無言のままだった。
「黒瀬君…、黒瀬君!」
私の問いかけに、黒瀬君が答えることはなかった。
>>>75
ええwwその通り、「何か不幸なこと」が起きますw
黒瀬君がらみで…
あとはこの小説の、展開次第ですねw
私が黒瀬君に連れられた場所は、忌々しいあの校舎裏だった。ここに来ると嫌な予感しかしないんですが。
「僕は、藤原さん。あなたが好きです。奏さん(苗字わからん)が僕の事を好いているというのを藤原さんから聞きましたが、それでも好きです。橋本と付き合ってるって知ってるけど、貴方が好きです」
ほら、やっぱり良くないことが起きた。私を困らせるってわかっておきながら、黒瀬君は言ってるんだ。でも、気持ちはわかる。『好き』って言う気持ちは、決して抑えていられる感情じゃないから。だから───
私は、その気持ちを粉砕する。
「は? ちょっとマジでウザイからそういうのやめて? 迷惑なの。わからない? あんたはおとなしく失恋してればいいの。それが嫌なら奏の事を好きになって好き合えよ。それに彼氏持ちの女の子に告白とかホントありえない。馬鹿でしょ。私が受けると思ってんの? 両思いなのに? どれだけ頭お花畑なの? ほら、早くどっか行ってよ。邪魔。邪魔なんだよ……っ!」
言っちゃった。いくら嫌われるためだとしてもこれは言い過ぎだよ……
「ごめん。わかった。もう、諦める」
黒瀬君は顔を俯かせ、肩を震わせながら私にそう言った。うん。これでいいんだよ。これで……私が黒瀬君に嫌われるだけで。それで、全部解決。
黒瀬君は、そのまま校舎の中へ入っていった。その瞳に浮かんだ雫は、忘れることにした。
「はぁ、友達一人失っちゃったなぁ……」
これで、いいんだ。なのに、黒瀬君の事が好きとかいうわけじゃないのに───
「後で悠馬に慰めて貰おうっと」
どうして、こんなに心が、痛いのかなぁ……っ
本当は―――あんな風に、言いたくなかった。
あんな風に、黒瀬君を突き放したいんじゃなかった。
罪悪感に浸っていると、私に一人の人物が近づいてきた。
円城寺芽依―――――クラス一の美少女だった。母の情報によると、家が世界的な大富豪らしい(卍^o^)卍ドゥルル。
そんな人がこんな平凡な私に何の用だろうか。
「ねえ―――――夢乃ちゃん」
「芽、芽依ちゃん…どうしたの?」
芽依ちゃんの顔には、優しい笑顔が浮かんでいた。その笑顔は、何か不吉なものを感じさせた。
「夢乃ちゃんって、悠馬君と付き合ってるんでしょう?」
「そ、そうだけど…」
「悠馬君の事、私に譲ってくれない?」
「へ?」
あまりに突然の事だったので、一瞬意味が分からなかった。
「私も、悠馬君の事が好きなの」
「待って。私はあなた以上に悠馬の事が好きだから。だから……譲るなんて、できない。」
「ふうん、そう。」
彼女は何かいい案でも思いついたかのように、口の端を上げ、にやりと笑った。それはお嬢様であることを感じさせないほど、不敵だった。
「じゃあ、さっきの事、みんなに言うからね」
「え?さっきって…」
「黒瀬君のこと。黒瀬君にあんなひどいこと言って傷つけて…それがバレたら、どうなるかな?」
芽依ちゃんが私を睨んでくる。
「みんな黒瀬君のこと好きだから、夢乃ちゃん―――ひどい目に合うかもね└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ」
「決めるのは――――夢乃ちゃんだよ?」
彼女はそう言い残し、去っていった。
悪女?登場
82:美香:2018/08/15(水) 16:45そういえば奏の名字どうしよう…
83:GALAXY:2018/08/15(水) 17:08人間関係が……w
84:GALAXY:2018/08/15(水) 17:09 「みんな黒瀬君のこと好きだから、夢乃ちゃん―――ひどい目に合うかもね└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ」
これは笑うwwww
だよねwww
86:美香:2018/08/15(水) 17:28└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ
87:美香:2018/08/15(水) 17:30 悪役の芽依ちゃんがいかに楽しそうにしているかww↓
みんな黒瀬君のこと好きだから、夢乃ちゃん―――ひどい目に合うかもね└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ
彼女は人の不幸が大好物なんですよw
芽依ちゃんは、私に言うことだけ言うと校舎の方へ去って行った。
私、悠馬と別れないといけないの? なんで? どうして? そんなの、いやだよ……
「で、私のところに来たって訳?」
「うん。どうすれば良いと思う? あ、勿論私は悠馬と別れたくないよ。相思相愛だもん」
「恋が実らない上にその好きな人が違う子の事が好きで思い悩んでる私にそれ言う?」
「それでさ、私も黒瀬君にあんなこと言っちゃったのも悪いと思うけど、でもどうしても私を諦めてもらわなくちゃ困るんだよ。だから幻滅するようなこと言ったのに〜」
「夢乃……そこまで私の事考えて───」
「だって悠馬とのラブラブカップルライフを邪魔されちゃうかもしれないんだよ!? それだけは絶対いやじゃん!?」
「ないんだねよーくわかったよ夢乃は悠馬君とイチャイチャできればそれでいいんだね」
いや、奏の事も大事だよ? ……悠馬の次くらいに。だからほら! そんなに思い悩まないの!
「奏ぇー! どうしよう……」
「はぁ……散々言われたのに協力するなんて私って、甘すぎるのかな。わかった、一緒に考えよう?」
「うん。奏に任せた」
「……ぇ?」
「いやー全部やってくれるなんて持つべきものは親友だね!」
「それ親友って言わないから辞書で調べるべきだよ」
「奏が考えてる間私は悠馬と───」
「どうせ甘々な時間を過ごすんでしょそうなんでしょ」
「黒瀬君をどう始末するか考えておくから」
「物騒なこと言わないで!」
「なんて冗談。どうにかして黒瀬君の好意を奏に向けられないか考えておくよ」
「冗談にしては酷すぎると思うし、好意を私に向けるって上から目線でちょっとイラっ☆彡と来るね」
もう、奏は欲張りだなぁ。仕方ないでしょ、ひどく振ったとはいえ今の黒瀬君がどんな心理状態なのかわからないんだから。だから頑張って意識を奏に向けようとしてるのに。
「そもそもツッコむの忘れてたけど自分の問題なのに何で私に全部任せるの? ちょっとくらい自分でも考えなよ!」
他人の不幸は蜜の味なんですね分かります。
90:美香:2018/08/15(水) 17:42そうですwww
91:美香:2018/08/15(水) 17:43 イラっ☆彡
おいwww
なんて言うかシリアスを悉くぶち破ってますね。
悪役登場は少し嬉しいかも。まぁ、物語的に『お嬢様・悪役』が揃うと恋敵に負けてハンカチ咥えてるイメージですねw
偏見ですが、異世界物ばかり読むので金髪縦ロールが頭をちらつきます。
奏の言葉にハッ( ゚Д゚)アライヤダ!!とした私。すぐさま奏に謝った。
「ごめん奏。奏って私よりしっかりしてるから、ついつい頼っちゃったんだ。そうだね、私も私なりに考えてみるよ。」
そういうと、奏はまんざらでもなさそうな表情をした。セーフ。
あの日から、3日が経過した。私は決心して、放課後、芽依ちゃんを呼び出した"ヘ('∇'〃)おぃで♪おぃで♪。
「で?それでどうするの?」
覚悟を決めたように話し出す。
「あ、あのね。私…やっぱり悠馬は譲れない。大好きだもん。ずっと前から…」
「ふうん、夢乃ちゃんの彼に対する愛は本物ってことね」
「でもそしたら、あのこと、言っちゃうよ?」
「いいよ――――それでも」
さんざん迷って、私の出した結論がこれだった。
芽依ちゃんは全く怯む様子もなかった。
「そう。明日からが楽しみね+゚ゎくゎく.+゚(o(。・д・。)o).+゚ぅきぅき.+゚」
「私――――後悔なんて、してないから」
私の堂々とした顔に、彼女は少しだけ驚いたような顔をして、教室へと戻っていった。
悪役でも、美少女ならまだ許せますよねww
彼女は黒髪ロングですwwww
気づけばもう94までいってるww
1000行けるかなーワクワク o(-ω-o)(o-ω-)oo(-ω-o)(o-ω-)o
私は決心して、放課後、芽依ちゃんを呼び出した"ヘ('∇'〃)おぃで♪おぃで♪
>>ノリノリじゃないですかやだぁ
「そう。明日からが楽しみね+゚ゎくゎく.+゚(o(。・д・。)o).+゚ぅきぅき.+゚」
「私――――後悔なんて、してないから」
>>この温度差よ
黒髪ロングは良いですね。うん。……某冴えない彼女の某腹黒先輩を思い出します(わかるかな)
1000行く前に人間関係壊滅状態ですって
翌日、学校へ登校した私は、教室へ入り、机に突っ伏した。
それからしっかりと授業を受け、昼休みになった。いつもなら悠馬といるけど、今日は黒瀬君に呼び出された。まぁ、用件はどうでもいい事だったけど。告白とかじゃないしね。
学校からの帰り道、私は頬に一粒の水滴を感じた。空を見上げると、丁度降り出したところだった。生憎、傘を持ってきていなかったので、大急ぎで帰った。
そして、待ちに待った週末の休日。私は悠馬と公園で待ち合わせしていた。昨日の内から今日のために洋服を考えて、これだ! と決めてすぐに着替えられるようにクローゼットの前に掛けておいた。
これからの事を考えると、とっても───
「よ、遅かったな」
「ごめん」
「じゃ、早速俺の家に行くか」
「え? そんな話聞いてないよ? それに、心の準備が……」
「今決めたからな。それに心の準備なんていらないだろ。今までも来たことあるんだし」
「そうだけど、そうじゃない……」
なんで、今日に限って悠馬の家なの?
そんな疑問を抱きながらも、私はおとなしく悠馬についていった。空はいつかのように黒く濁っていて、今にも泣きだしてしまいそうだった。
私が悠馬の家に着いたのは、あれから十分も経ってないくらい後だった。家の中に足を踏み入れ、悠馬のお母さんに挨拶しようと思っていたが、悠馬曰く今日は出て行ってもらったらしい。何それ。そんなに私と二人っきりになりたかったの?
悠馬の部屋に入り、私と悠馬は入り口から見て左斜め奥にあるベッドの下に座り、正面にあるテレビを見ていた。真横に悠馬がいて、心臓の鼓動が早まり、悠馬に聞こえていないか心配になった。だって、少し動けば肩がぶつかっちゃうんだよ?
テレビからコメンテーターの如何にも私知ってます風な弁論が流れながら、悠馬は私に語り掛けた。
「なぁ、夢乃。お前、泣きたければ泣いていいんだぞ?」
「泣かないし」
第一、泣く理由がない。うん。理由がないんだよ。それに恥ずかしい。
テレビは番組を切り替え、ドキュメントをやっているチャンネルで、止めた。どうやら野生動物の親子に密着してる奴らしい。
「ここは俺の家だから周りに聞かれて困る奴もいなし、親もいないから、存分に泣いていいんだ」
「だから……泣かないって」
そう、泣かない。私は、泣かない。泣いたら、ダメ。
私はテレビに釘付けになる。その画面を集中して、見る。
「ぇ……ど、どうしたの?」
「お前が頑固すぎるのが悪いんだ、バカ」
悠馬は、私を抱きしめてきた。ダメ……そんな事されたら、私、私……っ!
「わかってるから。全部、わかってるから。何年幼馴染だと思ってるんだよ?」
「悠馬……悠馬ぁ……っ!」
「よし、よし。泣け。好きなだけ。それで、全部話してくれ」
テレビはどうやら野生動物の赤ちゃんが奇跡的に助かり、芸能人たちがそれぞれ感想を言い合っていた。
さらに空は、とうとうその重みに耐えかねたのか、遂に泣き出してしまった。
そして、私は───芸能人にも、雨にも匹敵するほど、違う。それを遥かに上回る程。鼻を、耳を、頬を赤く染め、悠馬の胸の中で、号泣した。
か、書きすぎた……?
99:GALAXY:2018/08/15(水) 18:52因みに悠馬のお部屋は先ほど出た某先輩が出てるラノベの主人公の部屋がモデルです。
100:美香:2018/08/15(水) 19:39100おめでとうφ(。。*)カキカキ_φ(*゚゚)ノ[才×〒"├-]ペタッ
101:美香:2018/08/15(水) 19:39 >>>99
マジかww
「そう。明日からが楽しみね+゚ゎくゎく.+゚(o(。・д・。)o).+゚ぅきぅき.+゚」
「私――――後悔なんて、してないから」
これはやりすぎたwww
やりすぎでも面白かったからおっけー!
知ってますか?某黒髪腹黒変態先輩。黒髪はいいよね、うん。いや、金髪も捨てがたい……
でも一番好きな(萌えた)のはメインヒロイン
ああww
悪役も結構好きww
黒髪はいいぞ金髪もいいぞぉーーーー(歓喜)
106:美香:2018/08/15(水) 20:17 悠馬の体から――――優しい温もりを感じた。
辛かったことを包み隠さずすべて話した。
悠馬が私が一通り話し終わるまで、ずっと黙って聞いてくれていた。
「一人で悩むなよ。俺を頼れよ。もし今度何か円城寺に言われたら、俺に言え。ぶっとばすから(メ゚皿゚)凸」
言葉は乱暴だったけど、それでも悠馬の優しさを感じた。
翌日
今度は私が悠馬を家に招いた。
悠馬は病院に行ってから来るらしく、悠馬が来るのを今か今かと待っていた。
「………よぉ」
悠馬が来た。
浮かない顔をしていた。背筋に冷たいものが走る。
「俺が死ぬ日、検査でわかった」
「………」
「まだ、予定日だからな。様態によって早まったりするかもって」
「………で、いつなの?」
悠馬が死ぬという現実を、受け入れたくなかった。
でも、全部受け入れるって決めたから。
「…だいだい9月27日。でも、最新の技術で診断したから、ほぼほぼまちがいないだろうって」
その日は、奏の誕生日だった。
悠馬の余命ってあと一年弱ってことでだよね?
108:GALAXY:2018/08/15(水) 20:22どうしても悠馬を〇したいw
109:美香:2018/08/15(水) 21:09それなwwww
110:美香:2018/08/15(水) 21:10 余命は大体一年ですね
ラストは悠馬、○にます…w必ずwwww
悠馬は、パチンと手を打ち鳴らし、話題を逸らした。
「で、俺の余命が後一年弱なわけだが……何したい?」
「ナニって……///」
そりゃあ、ねぇ? デートしたいし、イチャイチャしたいし、ラブラブしたいし、キスしたいし、それに───まぁ、これ以上は控えておこう。これ以上は私が恥ずか死ぬ。
「……」
「なんだそのジト目は。私に何か言いたいことでもあるのか」
「言いたいことしかねーよ。なにお前って結構盛ってんの?」
「は、はぁ!? なわけないし! 何言ってんの!? この変態!」
「それは酷くないかね夢乃さんや」
そ、そりゃあ、したくないと言えば嘘になるけど、今そんなこと言わなくたって良くない!? そんな事を思ったが、悠馬の表情を見て、やめた。
きっと悠馬は、本気で言ってるんじゃない。悠馬は、私よりショックを受けていて、それを紛らわすために言ってるんだ。なら、付き合ってあげるのが彼女の役目、だよね。
「じゃ、じゃあ、悠馬は、したいの?」
「それは……」
どうよこの返し! 言い返せないじゃろ? 女の子にそういうことは言えないじゃろ? ん? ん??
「ほ〜れほ〜れ。言ってごらん? ねぇねぇ、私と、どうしたいの〜? ナ・ニしたいの〜?」
「っ……当たり前だろ! 好きな奴とそういうことがしたくない男なんていないし。何だ? 夢乃は俺としたいのか? どうなんだ?」
なにこれ。立場が二転三転するんですけど。私が一方的に優位に立つとかできないんですけど。しかもそういう雰囲気を出したらヤバいよぉ〜。ここ、私の家の私の部屋で今日誰もいないよ〜。
こういう時、どうすれば良いですか?
なんだこれ(混乱)……何だこれ(大混乱)
えぇ……こんな感じにするつもりなんてなかったのに……書いてたら手が止められませんでした。うん。自分は悪くない。悪くないんだよ。……自分は正しい!(洗脳完了)
次書く方、頑張ってください。どうにかシリアスなりシリアルなりコメディーなりに転向させてください。このままでも面白そうだけど。ジャンルが官能になるけど。
まぁ、頑張って!(キラーパス)
はーい└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャ
114:美香:2018/08/15(水) 22:24頑張ります!
115:美香:2018/08/15(水) 22:41 「ふぉっふぉっふぉ。お主は何がしたいのじゃ?ほれ。言うてみい。」
私は何がしたかったんだろうか。自分でもわからない。
「………あーもう!」
悠馬はあきらめたような顔をした。そして――――――私のほうに顔を近づけた。
え?ちょ、ちょ、ちょ…待って…心の準備が…
なぜか目をつぶってしまった。そして、次の瞬間…
悠馬にデコピンされた。
「俺をからかった仕返しだw」
悠馬が無邪気に笑いかけた。そんな顔されたら、怒れないじゃん…もう、悠馬のバカ…
そして、耳元で、
「今度、ちゃんとしような」
そう囁いた。
翌日。今日は月曜日。芽依ちゃんの事を考えると、少し緊張した。
長く息を吐いて、教室に入ると、芽依ちゃんは、まだ来ていなかった。
「あ、夢乃ちゃんおはよう」
クラスメイトが声をかけてくれたので、少し安心した。
あいさつもそこそこに自分の席に戻ると、私はぼんやりと頬杖をついて、昨日の余韻に浸り始めた。
それを遮るように、私のスマホが鳴った。メールが一件。黒瀬君からだった。うんざりしながらも、屋上へと向かった。
「ねえ、夢乃ちゃん。今日こそ、僕の話、聞いてほしいんだけど…」
「め・い・わ・く・で・す・!」
「聞いて、夢乃ちゃん。僕…」
「やめて!迷惑なの!あっち行って!」
こんな風に言いたいんじゃない。それなのに、止められなかった。
「どうして夢乃ちゃん、そんな風に言うの?」
私はしばらく考えた。なぜだろう。長い沈黙の後、私は呟いた。
「…だって、君に嫌われたいから」
そういえば小説のタイトルどうしよう
117:美香:2018/08/15(水) 22:43 「だって、君に嫌われたい」
これそのまま使っちゃいましょうかwwwタイトルにw
それ悠馬じゃなくて黒瀬がメインっぽいですよww
119:GALAXY:2018/08/15(水) 22:48 そして噂を広めていない芽依ちゃんwww
なんだかんだ優しいのかなw
まぁ、事情を聞いた悠馬が何かしてそうだけど。
それよりも今度ナニとは言わないけどするのかぁ……。尚、その時悠馬はしn(ry
最近BLACK△ULZZANG◆7E さん見ないですね
121:GALAXY:2018/08/15(水) 22:48そうですねー
122:美香:2018/08/15(水) 22:49 >>>119
その時悠馬はしn(ry
ちょwwちょwwちょww
このスレってどれくらいの人が見てるんだろ。
124:美香:2018/08/15(水) 22:501000までいかない気がする…(フラグ)
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