***************キャスト***************
いじめられる側
・川上 奈緒(かわかみ なお)
普通の学校からお嬢様学園へ転校。
のちに罠にはめられ退学になる
・修倉 未南(しゅうくら みなん)
奈緒が転校後にできた最初の友達。
いじめによって自殺未遂に追い込まれる
いじめる側
・姫川 椿(ひめかわ つばき)
日本有数のお金持ちの一人娘。
未南の元大親友
・和田 萌奈(わだ もえな)
椿の親友。男子にモテモテ。
可愛くてお金持ちだが素行が悪い
・野村由香子(のむら ゆかこ)
姫川椿に忠誠を誓う家来のような存在。
父親は椿の会社の重役
「では痴漢じたい、嘘だった可能性はありませんか?」
「あの子は、そんな嘘を付くような子じゃありません」
「痴漢の事実はあったと、あなたも思いますか?」
「はい」
「被告人は、一貫して犯行を否定してます。それでも犯人だと思いますか?」
「……。思います」
「事件後に被害者から、痴漢の犯人を間違えたかも。
事件は嘘だったなどの発言はありませんでしたか?」
「ありません」
「二人で共謀して、でっちあげたという事実もありませんよね?」
「絶対にそんなことはありません」
「失礼しました。質問を変えます。あなたは被害者が指をさした人を捕まえたんですよね?」
「はい」
「あなたは被害者の言葉だけを信じて、被告人を逮捕した。間違いありませんね」
「はい」
「被害者が犯人を間違えた場合、被告人が犯人ではない可能性があります」
「はあ、まあ」
「では駅事務室での様子についてうかがいます・・・・・・・
「〇〇〇〇〇〇」
「〇〇〇〇〇〇」
その後もなんとか無罪のために、証言を引き出そうと尋問を続けたが。
決定的な証言が得られず、この証人尋問が終了すると法廷は閉廷された。
(推敲不足でぐだぐだですがサブプロット終。メインプロットに戻ります)
第二章 (〜 未南 自殺未遂)
203:齋藤:2021/06/20(日) 23:58はじめまして。
204:りさ:2021/06/21(月) 16:23はじめまして。
205:りさ:2021/06/21(月) 16:28 第二章(1回)(椿たちに恋愛を強要され、未南に彼氏ができる)
「あいつ、会わないって言ってるのに、また連絡してきたよ」
椿の自宅の寝室で、萌奈は親友である椿に向かって言った。
夏休みも終盤。萌奈は、椿と夜遊びした後、泊まりに来ていた。
「誰? こないだの合コンの男? いいじゃない。遊びで付き合っちゃえば?」
「こいつ、結婚してるんだよ。私はそういう人とは付き合いたくないの」
萌奈は、男遊びは派手だが、浮気や不倫は嫌っていた。
「嫁がいるのに、JK(女子高生)と遊びたいとか最低だよね」
椿は言ったあと、しばらくして、思いついたように口をひらいた。
「そうだ! いいこと思いついた! こいつ未南に紹介しちゃおうよ」
「付き合わせるの? あいつ、彼氏いたことねえじゃん。無理っぽくね」
「いまならちょっと強く言えば、断れないんじゃない?」
「おもしろそう、あの未南が不倫野郎と交際とか、きゃはは、ウケル」
萌奈は、真面目な未南が傷つくことを確信して言っていた。
「私が未南に連絡してあげる」
そう言って、椿は未南に電話をかけた。
「はい」
未南は、スマホの着信音にハッとして、ベッドから起き上がり、電話にでた。
疲れてベッドに横たわっていると、いつの間にか眠ってしまったようだ。
「いまどこ、いえー?」
椿がなんのために電話してきたか、未南にはわからなかった。
「家だよ、横になってたら、いつの間にか寝ちゃった」
「最近、いつも眠そうで、疲れてるよね」
実際、父親が痴漢で捕まったことは、未南の精神を落ちこませ、眠れない夜も多々あった。
「うん、まあ」
未南は力なく答えた。
「そんなことより」
椿はすぐに本題に入った。
「萌奈の知り合いなんだけど、あなたと付き合いたいって男性がいるんだけど、どう?」
「急にそんなこと言われても、困るよ」
未南は、ほとんど考えることもなく、即座に返事をした。
「元気ないんだし、恋愛でもしてみたら? 最近の未南、暗い話ばっかりで、つまんない」
「ごめん、いま、恋愛とかする気分じゃないんだ」
「私が紹介してるのに、断る気なの?」
「……」
未南は椿に嫌われるのが怖くて、不安な日々が続いている。
断ったら嫌われるんじゃないか、そんな心理状態に陥っていた。
「黙ってないで、何か言いなさいよ」
椿は思い通りにいかないと、機嫌を悪くした。
「恋人になるか、わらないけど、とりあえず会ってみる」
未南は、ひどく当惑し、動揺している。
「それじゃあ、相手に連絡先教えるね」
「うん」
「あとは二人で話し合って、どうするか決めてね」
椿は、そう言って電話を切った。
「やった! うまくいったわ」
椿は、部屋で息をひそめていた萌奈に話しかけた。
「あいつに連絡する。私より可愛い子、紹介してあげるって」
萌奈はスマホをいじり始めた。
「ふふ、なんだか、おもしろいことになりそうね」
椿はクスリッと笑った。
(2回)
男の名前は西出冬馬。大企業の御曹司であった。
妻が妊娠中にも関わらず、女遊びをしようしていた。
そんなこととは、つゆ知らず
未南はメールやLINEでやりとりした。
やがて西出の提案で、電話で話すことになった。
初対面の男性と話すと思うと緊張感が高まり
未南の心臓の鼓動がバクバクと速くなる。
じっとスマホを見つめていると、電話のベルが鳴った。
「はい」
未南が電話にでる。
「はじめまして」
男の優しい声だった。
「はじめまして」
「冬馬です」
男は苗字を名乗らず下の名前だけを言った。
「修倉です」
それから、しばらく、二人は、たわいもない会話を続けた。
「会ってくれる?」
唐突に冬馬が本題を切り出す。
「……」
未南は、別に会いたいわけじゃない、と思った。
「ね、金曜の夜、ドライブしよ? 俺が家まで迎えにいくからさ」
「…………」
未南は戸惑った。見知らぬ男性とは、会ってはいけないと思っていたからだ。
「ええ」
だが、椿との約束を守るために、しかたなく会うことにした。
「決まりだね。詳しいことは、あとで連絡するよ」
そう言って、冬馬は電話を切った。
未南は、ひとつため息をついたあと
倒れこむように、ベットに横になった。
好きでもない男性と会って、デートすることが。
なぜかとても悲しい。さまざまな感情が入り交じって。
全部なかったことにしたいほど、悲しかった。
(3回)(ギャル化させられる未南)
夏休みが終了して、2学期が始まった。
教室は大勢の生徒たちで、にぎわっている。
未南は髪の毛を茶髪に染め、ミニスカート姿で教室に入ってきた。
未南の外見の変化に、教室がざわついた。
清純とばかり思っていたクラスメイトは驚きを隠せなかった。
「似合うじゃない」
椿が未南に声をかけた。
「スカートそれくらい短い方がいいよね」
ミニスカートから飛び出した細くて綺麗な未南の足が妙に色っぽかった。
萌奈が満足げな笑みを浮かべる。
「彼氏を作るなら、そのぐらい派手な方がいいよ。未南、地味だったもの」
椿が無邪気な笑顔で言った。
校則の緩い学校であったが、未南が派手な格好をすることは一度もなかった。
未南の意志ではなかった。地味な女はモテないと言って
未南をギャル化させたのは椿たちのしわざだった。
「似合うかな……」
私を思って言ってくれてる、未南は自分の心にそう言い聞かせていた。
(奈緒、未南に話しかける)
未南の姿には、奈緒も驚いていた。
「どうしたの? その格好(かっこう)?」
奈緒が尋ねた。
「別に……」
未南の返事はそっけなかった。
「誰かに強制されてない?」
「……」
「もし椿たちに、そうしろって命令されたなら言ってほしい」
「ただのイメチェンだよ」
「困ってるなら相談してよ」
「好きでやってるんだから、ほっといてよ」
未南は冷たく言い放つ。
「心配してるんだよ」
「……」
未南は、泣きたくなった。
目に涙がにじんで、こぼれ落ちそうになるのを、必死にこらえた。
(奈緒、担任に相談)
朝のホームルームが終わったあと。奈緒は担任を追いかけて話しかけた。
「先生、ちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう?」
「修倉さんのことで相談があるんです、いいですか?」
「ええ、どうぞ」
「この前、偶然、目撃したんですけど修倉さんが、姫川さん、和田さん、野村さんの
4人で食事をしたとき、食事代、15980円を、おごらされてました」
「かなりの金額ですね。それは強要されたということですか?」
「いえ、合意の上とか言ってました」
「合意したとはいえ、あまりいいことではありませんね」
「あと髪を染めてたの、気が付きましたか?スカートもミニスカートになってました」
「髪の色は気が付きました。私も少し驚いています」
「あれも自分の意志じゃないかもしれません」
「そうなんですか?」
「あと、修倉さんと姫川さんが仲直りするかわりに、私と修倉さんは、絶交させられました」
「それは、ひどい話ですね」
「いじめの可能性があるので先生に話しておこうと思って」
「そうですか、いろいろ話してくれて、ありがとう。
あとで修倉さんに話を聞いてみます」
(担任に呼びだされる未南)
放課後、担任は未南を職員室に呼びだした。
「最近、元気がなさそうなときがありますね」
担任が優しい口調で未南に話しかけた。
「悩み事はありませんか?」
「特にないです」
未南は嘘をついた。
「その髪の毛はどうしたの?」
担任は未南の髪に目を向けた。
「うちの学校は校則が厳しくないので、問題はありません」
頭髪や服装に関する校則はほとんどなく、校則で禁止なのは無断アルバイトくらいである。
「急に茶髪にしたり、スカートを短くしたのはなぜですか?」
「別に……こうしたかったからです」
未南は、ぶっきらぼうに答えた。
「まあ、それならいいんですが……」
担任は、この件について、これ以上追求しなかった。
「友人関係はうまくいってますか?」
担任は話題を変えた。
「はい」
「姫川さんたちと仲良くしてるようですね」
「親友です。あの子たちと一緒にいると楽しいです」
「川上さんは?」
「……。いまは友達じゃありません」
未南は正直に話した。
今朝、奈緒が言ったことと一致する。
担任は、いじめの可能性を疑った。
「修倉さん、いじめられていませんか?」
「いじめられていません」
「もしいじめを受けているなら、正直に話してください」
「椿のおかげで、クラスメイトからの嫌がらせがなくなりました」
「本当にないんですね」
担任は念を押した。
「はい」
未南はきっぱりと答えた。
いじめの可能性を払拭できず。
担任は別の質問をぶつける。
「姫川さんたちに、食事代をおごったと聞きました」
「……そんなこと誰から聞いたんですか?」
「川上さんです」
「奈緒が……」
「事実ですよね」
「はい」
「高額だったようですね。相手の言われた通りに、行動するのではなく。
嫌なことは、嫌だと、ハッキリ言った方がいいですよ」
「別に嫌じゃありません。好きでやったんです」
「高校生が、おごったりするのは、いいことではありません」
「椿は、いつも私におごってくれました」
担任の言葉に、未南は、かすかな反発を覚えた。
「そういうのはやめましょう。のちに金銭トラブルになるかもしれません」
「……。先生、椿たちにも話をするつもりですか?」
「まだ予定してません」
「やめてください、変なこと言って、仲が悪くなったら先生のせいですよ」
「トラブル解決も、教師の仕事だと思ってます」
「私は、もう子供じゃありません。自分でどうにかします」
「まだ子供です。大人に頼っていいんですよ。
自分だけの問題だと思わないでください。
悩みごとや、困ったことがあったら
一人で苦しまず、周りに相談しましょう」
「周りに迷惑かけたくありません」
「親が困るとか、先生が困るとか考えなくていいです」
担任は少し大きな声で言った。
「特に親にとって、相談してくれなかったことが
あとで、大きな後悔になることがあります」
担任の言葉に、未南の胸が強く痛んだ。
あの痴漢事件後。両親は、苦しんでいる。
未南は、そう思うと辛くなった。
「はい」
未南は返事しつつも、誰にも相談できないと考えていた。
(4回)
(未南、望まない交際を強要されて、悩み、苦しみ、傷つく)
金曜の夜がきて。
大企業の御曹司、西出冬馬と女子高生、修倉未南がデート。
西出は結婚していることを隠し不倫状態に。
デートを終え、車を降りようとする直前に
未南は、いきなり唇にキスをされた。
未南にとってはファーストキスだった。
未南は放心状態のまま車を降り、西出と別れるが
パニック状態に陥り、部屋で泣きじゃくる。
その後、精神的不安により過呼吸を起こす。
”呼吸しているのに酸素が入ってこない。苦しい”
呼吸が止まってしまったのではないか? このまま死ぬのか?
未南は、死について強い不安を抱く。
しばらくして。症状は軽くなり、過呼吸は止まった。
心が少し落ち着いた未南は、椿と話がしたくて電話をかけた。
”あの人と交際したくない”
不安や辛さから、交際中止を求めるつもりだった。
「デートどうだった? 楽しかったでしょ?」
未南の耳に、明るい声が飛び込んできた。
”全然楽しくなかった”
正直、苦痛ですらあった。
椿への後ろめたい気持ちで、未南の心が重くなる。
同時に、親友だった椿に助けてもらいたい気持ちにもなった。
「なんか辛い、もう会いたくない」
未南は本音を打ち明けた。
聞いて、椿は激怒した。
結婚している男性を、未南と付き合わせるつもりだった。
これでは、せっかく上手くいきかけていた計画が台無しになってしまう。
椿は、それを認めるわけにはいかなかった。
「だめよ! 彼を紹介した私の顔に、泥を塗る気なの? それは許さないわ」
椿は、未南に望まない交際を強要する。
「あの人のことを思うと苦しい」
「なんか変なことされたわけ?」
椿が、非難がましく問いつめた。
「キスされた」
「たかがキスくらいで、なに言ってるのよ。いいじゃない」
「男の人とキスするの初めてだったんだよ」
「あっそう。よかったじゃない。キスできて」
椿が、さげすんで笑う。
「そういうことは、結婚したいと思える人としたかった」
未南は泣き出しそうな声だった。
「そういうこと言ってて、今まで彼氏いたことないよね」
椿が言ったように、未南に恋人がいたことはなかった。
しかし未南に恋人ができる機会がなかったわけではない。
知り合った男性から交際を申し込まれたことが何度かあったが
恋愛するには年齢的に早いと思い、付き合うことはなかった。
「せっかく、初彼氏ができたんだから、簡単に別れちゃダメよ」
椿は念を押すように言う。
「うん」
未南は渋々承諾することにした。
仲直りして以来
未南は椿に嫌われるのが怖くて従順になっていた。
友達が離れていってしまわないか不安になると
無茶な要求でも簡単に受け入れてしまうのである。
初めから、まったく望んでいない恋愛であったが
椿は未南の意志に反して無理矢理に付き合わせることに成功した。
「またデートしたら、何があったか、いろいろ、報告してね」
椿は、思惑通りになって大いに喜んだ。
(5回)
初デート後も、未南への行為は、さらにエスカレートする。
何度もドライブに誘い出し、キスをする、抱きしめる。
スカートの中に手を入れて太ももを触る、胸やお尻を触る。
ホテルに誘い体を触る。などの行為を西出は繰り返していた。
未南はわいせつ行為を受けた直後から自殺願望をいだくようになった。
(デートのあと、西出の偽の自宅に連れ込まれる未南)
(自宅は独身を偽装するために借りたそこそこ高級なマンション)
(西出は恋人気分で、未南と接する)
(未南はかなり嫌な様子。でも椿との約束を守るために我慢して耐える)
(未南は正直、好きじゃない。別れたいと思っている)
(6回)ガールズトーク
(学校で、未南と椿たちが会話)
(萌奈が、西出との関係がどうなったか?聞く)
(未南は別れたと言うが、椿は付き合うを続けさせる)
(椿、炎上させるのが目的で、未南にインスタを始めさせる)
(未南は父親からSNSを禁止されているが、渋々、始める)
「彼とはどうなった? もう最後まで、やっちゃったとか?」
萌奈が興味深そうに聞く。
「そんなわけないでしょ、私はまだ高校生なんだよ」
腹立ちを覚えながら、平静を装って未南が言う。
「ふーん。でも、キスはしたんでしょ?」
私は高校生でも、もう経験済みだけどね。萌奈は心でそう思った。
「まあ、キスは……」
これ以上この話をしたくない、思い出したくない、と感じながら未南は答えた。
(7)インスタ いじめ
椿から恋愛のことをSNSに投稿すること強要される。
未南のSNSにスクールカースト下位の地味子とかから
恋人ができたことによる非リア充の妬みとかも原因で。
誹謗中傷のコメン投稿されるようになる。それに未南は傷つく。
(8)未南、酔った西出に襲われかける
西出の部屋に連れ込まれ、しきりに酒をすすめられるも断固拒否。
ひどく酔った西出にベッドに押し倒され身体を触られる。
服も脱がされそうになった未南さんは、激しく抵抗。
もみ合ったあと、突き飛ばして、部屋から逃げて、その後は疎遠になる。
(9)不倫暴露
椿と萌奈が、未南のSNSに西出が結婚してて
未南と不倫してることを投稿する。
未南はようやくその事実に気が付く。
(10)SNS炎上、いじめ再燃。
SNSも炎上。未南の不倫はクラス中の噂になり
いじめも再燃。未南は死にたくなるほどのショックを受ける。
(11)
不眠、食欲不振、自殺願望など。未南、重度のうつ状態になる。
でも精神科などには行けず、誰にも相談できず一人で苦しむ。
(12)
椿たちは西出のわいせつ行為を、警察に訴えて、西出を奈落の底へ落とそうとする。
そう言われた未南は、西出の家庭を壊したくないと、何もされてないと嘘をつく。
(13)
未南の不倫は学校中の噂になり、担任の耳にも入る。
担任が未南を呼び出して事情は聞くと。未南は不倫を認めた。
真面目な生徒と思っていた担任は大きなショックを受ける。
(14)奈緒と未南の会話
不倫の噂は奈緒の耳にも入る。
心配して声をかけるも冷たくあしらわれる。
「椿たちにハメられたんじゃあ」と奈緒が
言っても、未南は聞き耳を持たず。
(15)合コン
椿は落ち込む未南を励ます名目で合コンをすることになった
未南は合コンで飲酒をすすめられたり、王様ゲームとかで
はずかしくて、できないことを命令をされて、嫌な思いをする。
(〜2章おわり)
それからはいろいろあり、季節は冬になっていた。
未南は、いじめなどの影響で突然パニック症状が現れるPTSDを発症していた。
病気を治療中の登校時に発症してしまい、学校の校舎から飛び降りを決意してしまう。
第三章 (未南 飛び降り〜奈緒 退学まで)
242:匿名 hoge:2022/01/04(火) 07:13・大雪の日に、未南が校舎から飛び降りる。
243:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:50飛び降りる直前、奈緒と電話で話す未南。
244:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:55・奈緒の制止をふりきって飛び降りてしまう未南
245:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:58・奈緒と複数の生徒が校舎から飛び降りた未南を目撃して、教室はパニックに。
246:匿名 hoge:2022/02/05(土) 10:46 未南が飛び降りたとは信じられず、奈緒は電話で必死に呼びかける。
電話の応答がなくなり、パニックになった奈緒は教室を飛び出す。
「校内で事故が起きたので全員教室で待機してください」
とのアナウンスが流れる中、奈緒は駆け足で階段を降りる。
(2)
249:匿名 hoge:2022/02/13(日) 12:27 「………………無事でいて」
私は未南の無事を祈りながら、1階まで駆け下りた。
走って、渡り廊下を通って中庭へ出る。
外は大雪であった。
私は上履きのまま凍てついた雪の中に踏み入った。
中庭には、すでに大勢の生徒がいて。
未南の周りには、野次馬の人垣ができていた。
「救護の邪魔になるから教室へ帰れ!」
男性教師の怒号が聞こえる。
「教室へ戻りなさい!」
女性教師が叫ぶように言ったのが聞こえた。
「すみません、通してください」
私は、野次馬をかき分けて前に出た。
出てみると、雪の上に、うつ伏せに倒れている少女がいた。
「あっ!」
未南だ! 未南が血を流して倒れていた。
信じられない光景を目の当たりにして身体が震える。
「未南!」
パニックになった私は、未南の名前を大声で叫んでいた。
呼び掛けても、未南は、ピクリとも動かない。
どうしてこんなことに?
未南が、そこまで思いつめていたとは、知らなかった。
(3)
意識はないものの、未南の生存を確認。
未南は救急車で病院へ搬送される。
(4)
怒った奈緒が教室でクラスメートと言い争いになるシーン
260:匿名 hoge:2022/07/02(土) 16:23 私は激怒した。
たとえどんな理由があっても絶対に
未南を自殺に追い込んだクラスメイトを許してはいけないと決意した。
教室に戻ると、中は騒然となっていた。
教壇に立った私は、1回深呼吸してから話を始めた。
「未南が飛び降り自殺しました」
……その後。
担任の先生が来るまで、クラスメートと言い争いになる。
(5)
教室のドアが開き、担任の先生が入ってきた。
「全員、着席してください」
高木先生が教室を見まわし、全員、席に着くように促した。
「みなさん、ご存知だと思いますが……校内で事故が起きてしまいました」
高木先生は、ゆっくりと話し始めた。
「転落事故に遭い、救急車で搬送されたのは。
……うちのクラスの修倉未南さんです。
事故の原因は調査中ですが、なんらかの
理由で校舎から転落したものと思われます。
みなさんも事故に遭わないように、
充分に注意して行動してくださいね」
先生は、未南の転落を単なる不慮の事故のように説明した。
「あれは単なる転落事故じゃありません」
担任の話を途中で遮(さえぎ)るように、私は口を開く。
「ま、まさか? 巧妙なトリックを使い
事故に見せかけて殺そうとした犯人が
この学校にいる、というのですか?」
先生、それ本気で言ってるの?
先生は真面目な顔で、とぼけた返事をした。
削除
268:匿名 hoge:2022/12/24(土) 12:16その後、臨時休校となり全校生徒、帰宅することになった。
269:匿名 hoge:2023/01/03(火) 10:52 (6)
友達の柄谷央弥と帰宅。
未南をいじめじさつに追い込んだ、
椿たちやクラスメイトを批難しながら帰る。
(7)
柄谷央弥と別れた奈緒は、自宅へ向かわず
父の弁護士事務所を訪れた。
奈緒は、未南が校舎から飛び降りた経緯を父に話す。
(8)