***************キャスト***************
いじめられる側
・川上 奈緒(かわかみ なお)
普通の学校からお嬢様学園へ転校。
のちに罠にはめられ退学になる
・修倉 未南(しゅうくら みなん)
奈緒が転校後にできた最初の友達。
いじめによって自殺未遂に追い込まれる
いじめる側
・姫川 椿(ひめかわ つばき)
日本有数のお金持ちの一人娘。
未南の元大親友
・和田 萌奈(わだ もえな)
椿の親友。男子にモテモテ。
可愛くてお金持ちだが素行が悪い
・野村由香子(のむら ゆかこ)
姫川椿に忠誠を誓う家来のような存在。
父親は椿の会社の重役
”呼吸しているのに酸素が入ってこない。苦しい”
呼吸が止まってしまったのではないか? このまま死ぬのか?
未南は、死について強い不安を抱く。
しばらくして。症状は軽くなり、過呼吸は止まった。
心が少し落ち着いた未南は、椿と話がしたくて電話をかけた。
”あの人と交際したくない”
不安や辛さから、交際中止を求めるつもりだった。
「デートどうだった? 楽しかったでしょ?」
未南の耳に、明るい声が飛び込んできた。
”全然楽しくなかった”
正直、苦痛ですらあった。
椿への後ろめたい気持ちで、未南の心が重くなる。
同時に、親友だった椿に助けてもらいたい気持ちにもなった。
「なんか辛い、もう会いたくない」
未南は本音を打ち明けた。
聞いて、椿は激怒した。
結婚している男性を、未南と付き合わせるつもりだった。
これでは、せっかく上手くいきかけていた計画が台無しになってしまう。
椿は、それを認めるわけにはいかなかった。
「だめよ! 彼を紹介した私の顔に、泥を塗る気なの? それは許さないわ」
椿は、未南に望まない交際を強要する。
「あの人のことを思うと苦しい」
「なんか変なことされたわけ?」
椿が、非難がましく問いつめた。
「キスされた」
「たかがキスくらいで、なに言ってるのよ。いいじゃない」
「男の人とキスするの初めてだったんだよ」
「あっそう。よかったじゃない。キスできて」
椿が、さげすんで笑う。
「そういうことは、結婚したいと思える人としたかった」
未南は泣き出しそうな声だった。
「そういうこと言ってて、今まで彼氏いたことないよね」
椿が言ったように、未南に恋人がいたことはなかった。
しかし未南に恋人ができる機会がなかったわけではない。
知り合った男性から交際を申し込まれたことが何度かあったが
恋愛するには年齢的に早いと思い、付き合うことはなかった。
「せっかく、初彼氏ができたんだから、簡単に別れちゃダメよ」
椿は念を押すように言う。
「うん」
未南は渋々承諾することにした。
仲直りして以来
未南は椿に嫌われるのが怖くて従順になっていた。
友達が離れていってしまわないか不安になると
無茶な要求でも簡単に受け入れてしまうのである。
初めから、まったく望んでいない恋愛であったが
椿は未南の意志に反して無理矢理に付き合わせることに成功した。
「またデートしたら、何があったか、いろいろ、報告してね」
椿は、思惑通りになって大いに喜んだ。
(5回)
初デート後も、未南への行為は、さらにエスカレートする。
何度もドライブに誘い出し、キスをする、抱きしめる。
スカートの中に手を入れて太ももを触る、胸やお尻を触る。
ホテルに誘い体を触る。などの行為を西出は繰り返していた。
未南はわいせつ行為を受けた直後から自殺願望をいだくようになった。
(デートのあと、西出の偽の自宅に連れ込まれる未南)
(自宅は独身を偽装するために借りたそこそこ高級なマンション)
(西出は恋人気分で、未南と接する)
(未南はかなり嫌な様子。でも椿との約束を守るために我慢して耐える)
(未南は正直、好きじゃない。別れたいと思っている)
(6回)ガールズトーク
(学校で、未南と椿たちが会話)
(萌奈が、西出との関係がどうなったか?聞く)
(未南は別れたと言うが、椿は付き合うを続けさせる)
(椿、炎上させるのが目的で、未南にインスタを始めさせる)
(未南は父親からSNSを禁止されているが、渋々、始める)
「彼とはどうなった? もう最後まで、やっちゃったとか?」
萌奈が興味深そうに聞く。
「そんなわけないでしょ、私はまだ高校生なんだよ」
腹立ちを覚えながら、平静を装って未南が言う。
「ふーん。でも、キスはしたんでしょ?」
私は高校生でも、もう経験済みだけどね。萌奈は心でそう思った。
「まあ、キスは……」
これ以上この話をしたくない、思い出したくない、と感じながら未南は答えた。
(7)インスタ いじめ
椿から恋愛のことをSNSに投稿すること強要される。
未南のSNSにスクールカースト下位の地味子とかから
恋人ができたことによる非リア充の妬みとかも原因で。
誹謗中傷のコメン投稿されるようになる。それに未南は傷つく。
(8)未南、酔った西出に襲われかける
西出の部屋に連れ込まれ、しきりに酒をすすめられるも断固拒否。
ひどく酔った西出にベッドに押し倒され身体を触られる。
服も脱がされそうになった未南さんは、激しく抵抗。
もみ合ったあと、突き飛ばして、部屋から逃げて、その後は疎遠になる。
(9)不倫暴露
椿と萌奈が、未南のSNSに西出が結婚してて
未南と不倫してることを投稿する。
未南はようやくその事実に気が付く。
(10)SNS炎上、いじめ再燃。
SNSも炎上。未南の不倫はクラス中の噂になり
いじめも再燃。未南は死にたくなるほどのショックを受ける。
(11)
不眠、食欲不振、自殺願望など。未南、重度のうつ状態になる。
でも精神科などには行けず、誰にも相談できず一人で苦しむ。
(12)
椿たちは西出のわいせつ行為を、警察に訴えて、西出を奈落の底へ落とそうとする。
そう言われた未南は、西出の家庭を壊したくないと、何もされてないと嘘をつく。
(13)
未南の不倫は学校中の噂になり、担任の耳にも入る。
担任が未南を呼び出して事情は聞くと。未南は不倫を認めた。
真面目な生徒と思っていた担任は大きなショックを受ける。
(14)奈緒と未南の会話
不倫の噂は奈緒の耳にも入る。
心配して声をかけるも冷たくあしらわれる。
「椿たちにハメられたんじゃあ」と奈緒が
言っても、未南は聞き耳を持たず。
(15)合コン
椿は落ち込む未南を励ます名目で合コンをすることになった
未南は合コンで飲酒をすすめられたり、王様ゲームとかで
はずかしくて、できないことを命令をされて、嫌な思いをする。
(〜2章おわり)
それからはいろいろあり、季節は冬になっていた。
未南は、いじめなどの影響で突然パニック症状が現れるPTSDを発症していた。
病気を治療中の登校時に発症してしまい、学校の校舎から飛び降りを決意してしまう。
第三章 (未南 飛び降り〜奈緒 退学まで)
242:匿名 hoge:2022/01/04(火) 07:13・大雪の日に、未南が校舎から飛び降りる。
243:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:50飛び降りる直前、奈緒と電話で話す未南。
244:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:55・奈緒の制止をふりきって飛び降りてしまう未南
245:匿名 hoge:2022/01/29(土) 13:58・奈緒と複数の生徒が校舎から飛び降りた未南を目撃して、教室はパニックに。
246:匿名 hoge:2022/02/05(土) 10:46 未南が飛び降りたとは信じられず、奈緒は電話で必死に呼びかける。
電話の応答がなくなり、パニックになった奈緒は教室を飛び出す。
「校内で事故が起きたので全員教室で待機してください」
とのアナウンスが流れる中、奈緒は駆け足で階段を降りる。
(2)
249:匿名 hoge:2022/02/13(日) 12:27 「………………無事でいて」
私は未南の無事を祈りながら、1階まで駆け下りた。
走って、渡り廊下を通って中庭へ出る。
外は大雪であった。
私は上履きのまま凍てついた雪の中に踏み入った。
中庭には、すでに大勢の生徒がいて。
未南の周りには、野次馬の人垣ができていた。
「救護の邪魔になるから教室へ帰れ!」
男性教師の怒号が聞こえる。
「教室へ戻りなさい!」
女性教師が叫ぶように言ったのが聞こえた。
「すみません、通してください」
私は、野次馬をかき分けて前に出た。
出てみると、雪の上に、うつ伏せに倒れている少女がいた。
「あっ!」
未南だ! 未南が血を流して倒れていた。
信じられない光景を目の当たりにして身体が震える。
「未南!」
パニックになった私は、未南の名前を大声で叫んでいた。
呼び掛けても、未南は、ピクリとも動かない。
どうしてこんなことに?
未南が、そこまで思いつめていたとは、知らなかった。
(3)
意識はないものの、未南の生存を確認。
未南は救急車で病院へ搬送される。
(4)
怒った奈緒が教室でクラスメートと言い争いになるシーン
260:匿名 hoge:2022/07/02(土) 16:23 私は激怒した。
たとえどんな理由があっても絶対に
未南を自殺に追い込んだクラスメイトを許してはいけないと決意した。
教室に戻ると、中は騒然となっていた。
教壇に立った私は、1回深呼吸してから話を始めた。
「未南が飛び降り自殺しました」
……その後。
担任の先生が来るまで、クラスメートと言い争いになる。
(5)
教室のドアが開き、担任の先生が入ってきた。
「全員、着席してください」
高木先生が教室を見まわし、全員、席に着くように促した。
「みなさん、ご存知だと思いますが……校内で事故が起きてしまいました」
高木先生は、ゆっくりと話し始めた。
「転落事故に遭い、救急車で搬送されたのは。
……うちのクラスの修倉未南さんです。
事故の原因は調査中ですが、なんらかの
理由で校舎から転落したものと思われます。
みなさんも事故に遭わないように、
充分に注意して行動してくださいね」
先生は、未南の転落を単なる不慮の事故のように説明した。
「あれは単なる転落事故じゃありません」
担任の話を途中で遮(さえぎ)るように、私は口を開く。
「ま、まさか? 巧妙なトリックを使い
事故に見せかけて殺そうとした犯人が
この学校にいる、というのですか?」
先生、それ本気で言ってるの?
先生は真面目な顔で、とぼけた返事をした。
削除
268:匿名 hoge:2022/12/24(土) 12:16その後、臨時休校となり全校生徒、帰宅することになった。
269:匿名 hoge:2023/01/03(火) 10:52 (6)
友達の柄谷央弥と帰宅。
未南をいじめじさつに追い込んだ、
椿たちやクラスメイトを批難しながら帰る。
(7)
柄谷央弥と別れた奈緒は、自宅へ向かわず
父の弁護士事務所を訪れた。
奈緒は、未南が校舎から飛び降りた経緯を父に話す。
(8)