えーと初めまして。秋桜といいます
詩を書きますが少しご注意とルールがあります
1、暗い詩をよく書くと思いますので苦手な方は退散したほうがいいでしょう
2、荒らしはおやめください
3、詩は誰でも書いてokです
4、あまりうまく書けないと思いますが暖かい目でごらんください
できるだけ書けるように頑張りたいと思います!
では、次から書いていきますね
叶わない夢だと嘆くくらいなら
無理にでも叶えてしまえばいい
手段ならいくらでもあるはずだ
一つ一つ天秤にかけることと
すべてを天秤にかけることなんて
結局同じようなものじゃないか
自分を変えてやろう
そうして世界に
ざまあみろって言ってやるんだ
醒めない夢を願わくば幸せな夢を
どうかあなたが
最期まで生きていける世界でありますように
色のない世界
どの場所を切り取っても
あなたのように
素敵な世界は見られないのでしょう
あなたにはどんな色が見えているのかしら
私にはいつまでたっても
わからないわ
言葉では伝わらないから
色って面白い
チューリップの赤ってどんなかしら
プールの水ってきれいなのかしら
花火の火花は本当に咲いているのかしら
普通の人よりわからないものが多いことが
間違いだとでもいうのかしら
私には
これから学べる力を持っているのに
ぶっきらぼうに笑う顔に
色が見えないことは
きっとつらくて悲しくて
きっと心がはち切れるくらい
悲しいことだけれど
それでも慣れてしまったこの体に
私は今日も生かされている
聞こえない音に耳を澄ますように
帰ってこない答えを
自らに問いかけている
不毛なやり取りはやめにしないか
降参だと手を挙げても
それがぐーなら君の負け
幽霊屋敷のバク少年
幼い妹平らげて
幽霊屋敷のバク少年
古い写真を空にばら撒く
言い負かした相手に愛を抱くのは
私が貴方のことを
許して上げることくらい難しい
劣等感を感じながら
食べる食事はどうだ?
さぞ美味しいことだろう
幽霊屋敷のバク少年
大凡の考えはついた
幽霊屋敷のバク少年
意味を考えることが馬鹿らしい
甘いスイーツよりも
美味い夕食を望むという
それは日本的文化のながれ?
伝わればいいなんて
どの口が言うのか
彼女こそがうそつきだ
幽霊屋敷のバク少年
ゆれる列車になぜ響くのか
幽霊屋敷のバク少年
無償の愛をどうぞ?
林檎畑の葉の香りを
道を歩くたびに思い出す
潰した果実を投げ捨てて
夕焼け空が霞んでいくのを
私は見ていられるだろうか
なんでも分かり合えたものたちを
刺し殺してしまうことは
きっと簡単なことだった
赤い林檎を青で塗りたくって
二人で分け与えて生きていこう
訴える感情を姿を心情を
隠し通すことを望んだのに
私は何をしているのだろうか
なんでも差し出せてもいいと思えたことに
愛を感じてしまった
それはきっと簡単なことだった
お洒落な歌を口ずさむ
それだけで心が満たされて
それだけで特別だと思えて
周りの現状に踊らされたまま
ワルツを踊る
手を取り合う
貴方は貴方のままでいればいいと
誰が嘘言ったのかしら?
灯した火に夢はなく
記憶ごと消えていく
たった一つの言葉で
世界が流れを変えた
暗闇の中の蝋燭を呪う
私を殺したいあなたが
今地面を蹴った
愛されたいと願う前に
自分が誰かを愛さなければ
愛されてることすら
分からないままだ
腐った言葉で抱きしめてほしい
それは我儘とか
無理強いだとか
そんなものではなくて
ただ私への本物の言葉で
嘘なんて一瞬で
見抜けてしまうもの
青い夢の中
海に埋もれた
害虫たちに
優しさを
プレゼント
出来るほど
優しくはないから
楽しくはないから
著者の中透けた感情に
私は何も求めるべきではない
黄色の夢の中
紅葉に生えた
雑草たちに
水をや肥料を
与えるほど
優しくはないから
そうはなれないから
著者の中透けた感情に
私は何も求めるべきではない
赤い夢の中
飛び出した
子供を助けることを
拒んだ誰かが
優しいわけがない
優しいはずがない
だとしても
それでも
著者の中透けた感情に
私は何も求めるべきではない
期待を抱いた心の中
夢うつつな世界の前で
一人で立つことは
苦しむべきことだ
自分の本を疑わなければ
自分の地図を書き換えなければ
自分の手帳を見失う前に
一人の世界に囲われる前に
著者の中透けた感情に
私は何も求めるべきではない
「誰かの煙が
誰かを殺していく。
それが私だったらいいのに。
私だけなら、いいのに。
肩身が狭くなった街中で
溺れる臭いが身体を包む。
それが幸せだった。」
「やめようとは思わなかった
人間とかいうやつを
いつの間にか捨てた自分は
裏の夢の中快楽に浸ってる。
浴びせられた罵声怒声が
自分宛ではないと信じて。
幸せに溺れたかった。」
「子供のために、子供のために。
じゃああたしは
あたしは、誰が救ってくれるの。
大人になれない心のまま
見放された身体のまま
それでも、好きだったなんて。
幸せになりたかっただなんて。」
「耳を塞ぎたくなる道端で
僕は何になりたかったのだろう。
流した血も、涙も、汗も
大人になれば忘れられるって、
逃げることは甘えだって
じゃあ今はどうなるのだ。
幸せになりたい今は。」
「死ぬために口にした。
それが今では娯楽で
心のどこかではビビっていて。
帰り際のスーパーで
今日も購入した10本。
思い出すのは、母の口癖。
幸せにしてあげられなくてごめんね。」
「入りたかった部活も
頑張りたかった勉強も
夜の街に吸い取られていく。
家に帰れば、暗闇のまま
母が泣きながら酒を飲んでいる。
午前三時に抱かれた日でも
幸せを願い眠りにつく。」
すり減っていく精神も
ボロボロになる目にも
頑張りたい気持ちがあって。
でも、それだけではダメで。
認められなかった休みの中で
浴びる視線は厳しいものだ。
生きられないほど、苦しいものだ。
家族は好きだ。
友人も好きだ。
でもそれだけでは生きられない
幸せになれていない
身勝手な自分がいる。
偽善でも助けて欲しかった人生を
人は、何と呼ぶのだろう。
見渡したフェンスの外で
街はいつも通りだった。
音が溢れる街の中
言葉が溢れる街の中
本当にいつも通りで。
そんな中誰かの幸せを壊すなんて
出来るわけ、ないよなあ。
思ったよりも臆病だった自分は
誰かの人生を抱きしめている。
ただ真っ直ぐに、ただ誠実に。
見返りを求めて救ったものも
誰かの役に立てればそれで
もう、良かったのかも知れない。
幸せだったのかもしれない。
開いたドアの奥
焦ったように向かってきた足音が
求めていたものだと知ってしまったから。
泣きじゃくり続けた体で
しっかりとフェンスを握った。
夕焼け落ちる秋の空
揺れた黒檀のような髪に
紅葉が散った
淡い紫がかかる空
気づきはしない桃色に
心で手を振る
来年に手を振る
左手薬指見えた指輪に
ただ1人だけ
秋の終わりを感じた
きっともうすれ違うことはない
口になにかものを入れたい人だから
いつの間にか好物が飴になっていたよ
1人で道を歩きたくないのは
あまり心の内を知られたくないのは
単なる私の我儘か?
会えない明日を探している
照らされた指輪に
見えてないふうな表情で
バカ騒ぎしよう
茶番劇をしよう
鏡に映った大きな怪物に
私は立ち向かうことが出来ず
ずっと背け続けた
それは
単なる私の我儘か
許せないのは
自分かあなたか
机に伏せる午前二時前
メッセージとして流れた
意味もない言葉に
私は応えるべきだろうか
従うべきだろうか
栞として挟んだ
今でも大事に持っている
あのひの手紙も
写真も全て
誰といる方が幸せか
それを考えるのが大切だった
約束した指切りの中
途絶えたメッセージに
動揺を隠せない
だから破れた本を
ただ一人
見ていた
打ち上がった花火
会いたくないくせに
嘘をつく街に
味方はおらず
許せないのは
自分かあなたか
出てこない言葉の奥には
何が隠されていたのか
もう私ですら分からない
見慣れた列車の中
イヤホンで流した曲に
救いはなかった
踊り暴れる線香
祝福の声とともに
甚振られた身体は
沢山の声にのまれていった
月明かりすらない夜
泣いた私が間違っていると
奴らは指を指して言うのだろうか
寂しがり屋のマネキン
着飾る服はボロボロに破けて
落ちたメイクで傷つく肌
立ち止まる交差点で
私に気づくものはいないはずだった
殺されたクラムボン
沈む海の中で
家に帰りたいと
泣いていたのは
泣いていたのは
朝
暗闇の中で
聞こえるはずのない声が
私を
ゆすり続ける
剥げた顔面に
塗りたくったのは
重ねたのは
寂しがり屋のマネキン
着飾る服は新しく
綺麗に染め上げたお化粧道具
立ち止まる交差点で
私に気づくものはいなかった
殺されたクラムボン
沈む海の中で
家に帰りたいと
泣いていたのは
泣いていたのは
そこで見ているのは
いったい誰だ
情けないのは
きっと僕のほうだろう
暗い暗い部屋に閉じこもっても
結局外は明るいから
手を伸ばしてしまう
カーテンを開けてしまう
そうして光に安心して
友人から連絡が来て
母が仕事から帰ってきて
またいつも通りの日々が来る
逆さまだった休日
いつだって僕は
死ぬのがこわい
いつの間にか
貴方の背を追い越してしまった
気づけば忘れてしまったことも
ひとつの言葉でページが完成する
だけれどその本が
素晴らしい結末であったと
貴方は賞賛して欲しかったわけではなかった
いつの間にか
貴方の歳を追い越してしまった
酒を買えるようになっても
未だ消えてくれないのは喪失感
ただ手を合わせても
貴方が笑おうとしてくれないのは
ちゃんと言ってくれなかったからでしょう
光に反射して
迎えを待ってみても
貴方は一向にやっては来なかった
それが正しいと
貴方は信じて止まない
いつの間にか
なんてまだ言えないくらい
貴方の全てを追い越すことは出来ない
こんなにも追いかけていたのに
こんなにも分かち合いたかったのに
私が手を伸ばしすぎたから
崖の底へ落としてしまったのだろうか
いつの間にか
また同じ日がやってくる
花を持って尋ねてみても
写真の向こう側から出てくるはずもなく
まだ追い越せないギターを片手に
一方的に言葉を紡ぐ
そうしてまた死んだ明日がやって来る
ねえ
待ち合わせをしようよ
言いたいことがあって
言って欲しいことがあって
人生最後の夜
貴方はそれが正しいと
信じ続けるのか
ぽわ。
私を敵対視する者に
慈悲などあってはならない
銃を構え指揮をとって
正々堂々相手してやる
お前の死など
知ったことか!
貼り付けられた顔面を
今すぐ剥がしてやる
今や肉だけとなったその下の方が
まだ可愛げがあるだろ
お前の死など
知ったことか!
沢山の味方をつけて
余裕そうな顔ですね
それでも演説台に立ったあの人なら
笑顔を浮かべるのだろう
お前の死など
知ったことか!
隔離された部屋で
バカ丸出しの世界事情
今すぐ窓から飛び降りたら
今すぐ窓から飛び降りやれたら
お前の死など
知ったことか!
結局被害者面して
今日を笑い駆け巡るのだろう
ならばせめて嫌な顔をさせられたら
それはもう私の勝ちでいい
お前の死など
知ったことか
それが正義だというのなら
何度だって否定してやる
人に銃口を向けたのなら
傷つけられてもいい覚悟を取れ
お前の死など
知ったことか
私を敵対視する者に
慈悲などあってはならない
銃を構え指揮をとって
正々堂々相手してやる
お前の死など
知ったことか!
「ずっと見ていて欲しかったものを
自ら手放す気持ちはどうだ」
目を開いて
唾を飲んで
ふんぞり返るその姿勢が
見ていて大嫌いだったよ
馬鹿は一生馬鹿のまま
付きまとい続ける
君が見ている下層市民はどうだ
どうやら今日
この地で何かが崩壊するらしい
楽しみだと言葉を濁し
嘘をついて
見ないふりをした
「信じられるのは己のみ
それは人としての別解となる」
あなたを殺しても
一度も私を見ようとは
これっぽっちも思わないのね
あなたとあの子の記憶は
一度も壊れることはなかった
分からないことを考える
そうしてやっと何かを見つけて
またいつか同じ作業を繰り返す
今日は月が綺麗だった
たったそれだけのことを
いつかの自分は忘れている
弾けなかったギターは
いつの間にか埃をかぶって
叩けないドラムは
あの子がいつも座っている
夏の暑さに
死んでしまいそうな地面に
何かを与えてやれたらなんて
そんなの虚しいだけだよ
自惚れているやつほど
恐ろしいものは無い
聞く耳を持たず
必死で筆を動かし続ける
その後ろ姿は
昔の私を見ているようで
なんだか落ち着かない
書いた詩は絵になるのか
書いた詩は絵になるのか
書いた詩は絵になるのか
書いた詩は絵になるのか
昔の方が言葉は本物だが
昔の方が君は自分を
本物だと思い込みすぎている
その言葉に意味は無い
わざわざ言わないと分からないくらい
馬鹿になりさがってしまったの?
人喰い植物になったとして
いつもの様に時間が流れても
立ち止まる人はおらず
書き留める人もおらず
ただ君は僕を見つめて
待っていてくれるのだろう
それでも
変わらず愛を与えてくれる君は
そこにまだ居るのだろうか
愛好者の応援合戦
我等の言ノ葉こそ蓮直と
罵声を並べる劣等を生む
だだ漏れ防音不可能部屋にて
耳を塞ぐは少女のみ
裸の心ならまだしも
言葉通り服無しなんて
今更しょぼくれても出られまいし
怒っても意味もあるまい
縄文時と思えば気が楽なものだ
沈められた電子機器
逃げ場すら少女には許されぬのか!
傷だらけの身体には
何を思ったか自傷痕
睨み付けるは通称馬鹿
そろそろ人肌恋しい頃だ
語る語り手騙らず安心
いつの間にか消えてた愛好者
塞いだ手緩め傷心
それを抱いて許せず苛立つ痩身
おや? 御嬢さんお困りですかな?
それは仏か否か
真白い目をして語るは陰陽師
平安時代でもあるまいし
少女顔を歪め口すら開かず
舐め回すような目に
縄文と平安の差だと自嘲
部屋から出して差し上げましょうか?
お前本当に祈祷師かよ
少女立ち上がり陰陽師を見ゆる
顕な肌
付けられた傷痕
嫌いな制服はもう
ずっと前に捨てていたぞ
ここは知らぬ空間自分の世界
この場こそが自分の逃げ道
部屋から出して差し上げる?
これ以上何処に閉じ込めるつもりだ
「さすがに騙されぬぞ詐欺師め」
夜を待っていた 真暗闇の背景の中
手をつないで抱き合った悲しみを
もう一度過ごせたら もう一度過ごせたなら
迎える朝も怖くはないと 立ち上がれる
寒い部屋で どんなに温めあっても
いつかは赤に潰されてしまうから
今はまだ聞こえないままで
ずっとを信じる そんな子供のままで
そこにあったはずの体が ぼやけて ぼやけて ぼやけて
目をそらさないためにも 言葉を濁さないためにも
日々は平等に誰にでもやってきた
全てを見せないために 孤独から逃さないために
それは不平等に無差別に 誰かへ襲い掛かる
それが ただ
貴方だけだったという物語だったのに
朝を喰らっていた それは歩くためだと
嘘をついてまで生きようとした醜さを
まだ覚えているのなら 覚えていたならば
貴方がいない朝を 見つめることができる
夜を待っていた 真暗闇の背景の中
手をつないで抱き合った悲しみを
もう一度過ごせたら もう一度過ごせたなら
迎える朝も怖くはないと 立ち上がれる
生きているはずの人間であった
ただゆく宛もなく彷徨う泡沫に
弾けた生命を花瓶に飾る
腐敗した身体のように
背を曲げて歩くその姿は
ゾンビと呼ぶに相応しい
広い心で受け止めなさい
さすればソナタは救われるだろう
広い心で受け止めなさい
さすれば神のお告げが下る
広い心で受け止めなさい
さすれば天国へ行けるのです
のらりくらりの千夜一夜
語る事ばかりの偏愛を
バラバラの時間軸で
バラバラの絵画で
全世界に対抗するしか
息はできない
広い心で受け止めなさい
さすればソナタは救われるだろう
広い心で受け止めなさい
さすれば神のお告げが下る
広い心で受け止めなさい
さすれば天国へ行けるのです
宝石の降る夜
目の見えなかった君は
手探りで僕を探し求める
「綺麗ね」
そう笑う顔に
嘘は一つもなく
瞳に光はなく
僕は何も言えず
君に返す言葉もなく
ずっと信じていたはずなのにと
嘘をついていたのは
多分僕自身だった
宝石の降る夜
君は僕の手を握って
ずっとずっと言葉を待っている
そのときにやっと
僕が君を抱きしめられることを
許してほしい
数えきれない言葉を探す。
一つ、二つ、三つ。
誰の言葉に踊らされようか。
誰の言葉を転がしてやろうか。
未だに信じきれないやつと
未だに信じさせようと殴るやつ。
多数のほうが正義なのか。
少数のほうが悪なのか。
数えきれない言葉を探す。
一つ、二つ、三つ、四つ。
それが全部、僕を殺そうとも。
戻りたいと思えば
戻れた話だったんだろうか
それともこれは
二人にとって
僕らにとって
素晴らしい結末となってしまうのか
降り止まない雨に
打たれ続ける頬も
あなたがいれば
笑って書き続けられたのかもしれない
幽霊になっても
化け物になっても
僕は君の口から
聞きたかった
ただそれだけなのに
もう終わりを告げた物語にも
僕は笑顔で
拍手をおくれるだろうか
本当はずっと
これからだったはずの物語を
僕は
愛せるのだろうか
阿吽の、
好きな曲のやつをぺっぺって書いた
深く、深く。
溺れないように水を蹴って。
必死で酸素を欲しがって。
藻掻きながら水をきって。
貴女のその、無様な姿を見ることが
私の、生きる意味となるから。
淡い、オレンジに。
奪われた瞳を、今でも覚えている。
息をすることを忘れ
ただ目で酸素を取り入れるように。
擦がろうとしていた、あの日の私は
笑えるくらい、惨めだっただろうか。
愛せるものがある。
そう考えることでやっと
自分の存在意義をみつける。
「最悪なことより、最高のことを考えなよ。」
あの日のあなたが誰よりも輝いていたこと。
今でもはっきり、覚えている。
自分を認めればいい。
受け止めればいい。
でも、それすら出来なくて。
簡単なことが、出来なくて。
私は自分を、守れるのだろうか。
愛して、あげられるだろうか。
夕立がやんだ。
植物はキラキラと輝いて。
濡れた道路がなぜか
綺麗だと、思えてしまった。
そんな街中で涙をおとす。
美しいはずだった世界で、涙をおとす。
死のうと、思った。
無我夢中で、家を飛び出して。
なのに踏切に行っても、屋上に行っても
どこへ行っても、あなたの顔を思い出す。
怖いと、思ってしまった。
初めて死ぬことが怖いと、思ったのだ。
欠けたピースが見当たらない。
どこを探しても何をしても、見つからない。
違う部品じゃ駄目なのだ。
決まったものじゃないと、動けない。
でも、そんなのまるで
まるで、ロボットみたいじゃないか。
水の中は苦しい。
だからこそ、死なないように這い上がって。
涙すら沈んでしまうこんな暗い水の底で
あなたが見つかるはずがなかった。
ならば必死で酸素を探すのみ。
貴女の無様な姿を見ることが
私の、生きる意味となるから。
詩人ぶる若者
かれこれ5年以上
ずっと旅してる
伸びない背丈を
馬鹿にして
通っていった奴らも
今頃死体として
転がってるだろうな
「中々執念深いね」
馬鹿なだけですよ
苦笑いひとつ
別にやりたいこともないし
するこたもないし
頭が良くなればなあって
思ってるだけで
あれそういやこれ
5年前からも思ってたな
まあ別にいいか
自分で見たものを伝えたい
写真じゃあ私の視力は反映されんし
絵画じゃあ色のムラがすごくなる
目を見開いた風景を伝えたい
ぶわりと鳥肌が立って
思わず浮かんだ涙を
どうにかこうにか伝えたい
救ってくれた街があった
どんなに野蛮でも
臭くてもお偉いさんがクソでも
空気が最悪でも
救われてしまっている
自分がいた
正しさを追い求めていたら
いつの間にか死んでしまう
そんなんでいいんだろうか
そんなんでよかったのだろうか
救われた場所がある
殺された場所もある
それでも私はそれを
見逃すことは出来ない
案外
この世界は面白いもんだぜ
手を握るその前に戻っただけなのに
どうして君が先に泣くの
僕もまだ泣いていないのに
座り込んだまま動かないのは
どうしてなの
「最後に貴方と星が見たかった」
もう握れない手を見つめても
意味ないって君が一番知ってるだろ
どの過去に戻りたいの?
どの未来に行きたいの?
結局君はどうしたいの
そんなに星が好きならば
夜空を輝かせるだけのあの星みたいに
朽ちてしまえ
必死で追いかけていた背中は
いつの間にか小さくなっていた
歩くペースを落とす足並みを揃える
そう意識して横を見れば
君の顔が綺麗に見れた
そうやって笑うって
今初めて知ったよ
変わるからこそ
美しいと思えた
滲む絵の具も
ぐちゃぐちゃな紙も
同じものは無かった
だからこそ
超えてやろうと思った
変わらぬものを
美しくないと言えば
きっと嘘になる
でも僕には
目まぐるしく回る
大嫌いな人生が
美しすぎた
変わるからこそ
筆を握る
それは誰のためでも
ないけれど
変わらない景色を見るより
移り変わる景色を見たい
それがどんな色でも
僕には全て
眩しく見えるから
薄い壁の中で
何かぬくもりを感じることが
私には出来ていたのだろうか
ただ連続的な作業の中
浮かぶ真っ白いオーブに
死が近いことを悟った
何食わぬ顔で
笑顔を浮かべる
それが特技だなんて
冗談もよしてくれよ
「踏切前鳴り響く音に
私は押しつぶされたかった」
たった一つ想いをのせるだけで
お金がもらえるなら楽なっものよね
街で作り出される星々に
今日も誰かか殺されている
それを作り出しているのは
他でもない本人自身なのだけれど
薄い壁の中で愛を求めていた
抉り出されえる心臓にも
針が突き刺さった心臓にも
私はいったい何を欲しがっていたのか
貴方から何を
「もう正常に戻れない」
私の感情が
誰をころすというのだろう
ただ少しネジがズレているだけで
プログラムが欠けているだけで
「受け止めてあげる」と言って
本当に行動に移したことがあるの?
星になるために
空へと吸い込まれる
だからとっておきの場所で
夜に街に光に
ごめんなさいを
夜空に化けた溝の中に
私はおちていくしかない
向こう側に浮かぶ夕日
記憶の奥に残る灰色
いつの間にか大きくなった
黒い黒い化け物
今でも心を蝕んで止まない
食い散らかしてしょうがない
いつかこいつに呑まれてしまうだろう
食い殺されてしまうだろう
「それでも最期まで付き合ってあげるから。
私の記録をどうか、忘れないでほしい」
遠い記憶があった
道端に蹲るように花が咲いて
濁った色がずっと固着していた
遠い記憶があった
前のめりで窓を超えて
落ちた先は深いダムの底だった
遠い記憶があった
赤い文字を体に刻み込まれ
冷めた愛が刃を向けていた
遠い記憶があった
耳に染みついているのは
まだ縛られていたから?
遠い記憶があった
汚れて傷を知って嘆いて騒いで
どうしてもう既に知っているの
遠い記憶があった
化けた狐が驚いて顔を上げる
やっと目があったわね
遠い記憶があった
間違えていたのは私じゃない
貴女自身よ
遠い記憶があった
三つ数えてあげるから
早く目の前から姿を消してね
遠い記憶があった
知らないページが
黒く塗りつぶされていく
あら? ずっとそこに立っている子は
どこのどなた?
死んでも誰かを救いたかった
男は笑う
然れど手には弓一つ
然れど目には只一人
残された者としての代償を
あの男の代わりに刻むのだ
私は正義としてありたかった
きっとそれは間違いではない
数が質に勝るだけだ
己が誉と認めただけだ
私の願いは間違っていたか?
いいや間違っているのは世界だとも
広い大地に独り残されるのは
悲しいことだ
掴み取った栄光も
刈り取った憎悪も
振り上げた御心も
踊り狂った審判も
確かに己が愛していたものだった
見知らぬ男は問う
誰かが植えた雑草を
一体どこのどいつか処理するのか
此処はゴミが増えすぎた
ならばもう
燃やし尽くしてしまえばいいと
いや自分が
救ってみせると
身を滅ぼすのは簡単な事だ
何時しか信念を曲げぬ男も
その愚かさに気がつくのであろう
ならば私の答えは
たった一つに絞られた
太陽の女は笑う
死んでも誰かを救うのだと
ならばその時まで精々
抗い続けてみろ
その罪は私が背負い
この愛は君に譲る
広い大地に二人きりでも
存外寂しくは無いね
拝啓
夏の思い出は
私の心を抉りました
捕われた一切を
くべるほどの勇気はなく
拾えるほど愚かでもなく
あの子が持っていた
麦わら帽子に
願いを預けるだけ
それだけ
夕方
蝉がまださんざめく頃
乾くことを知らぬ汗を
只管拭い続けました
砂まみれの島ぞうりは
ぺたぺたと音を立て
家へと導くのです
誰もいない道でした
たった私だけの
道でした
歓声
響く熱狂に
心を揺さぶられる
そんな一日でした
指笛と笑顔が
そこら中で
輝いています
暑さなんか敵ではない
そんな夢でした
悲しい夢でした
聡明
そんな人が
口を揃えて何か言うのです
熱狂が怒号に変わり
指笛が槍になりました
居場所を失った
行先を見失った人が
刺して刺して刺して
失った思い出も
夢であってほしかったのに
鈍痛
失われた夏が
心に釘を打っていきます
あの子の麦わら帽子には
未だに触れられない
それでも
夏の音が聞こえたのです
去年と変わらぬ夏が
私の前で
輝いたのです
拝啓
夏の思い出は
私の背丈を越していきます
空を求める向日葵が
枯れても瞳に
居続けるように
私はいつまでも
夏を求めるのでしょう
それだけで価値があったから
それだけ愛していたから
夏の思い出は
私の心を抉りました
捕われた一切を
くべるほどの勇気はなく
拾えるほど愚かでもなく
あの子が持っていた
麦わら帽子に
願いを預けるだけ
それだけ
貴方さえいれば
もう何も要らないと
本気で思っていた
月曜日の夕暮れ
力んだ水面に顔を埋め
私は今日を呪う
みんなみんな
消えてしまえ
空白
朝焼けを呑み込む烏
国道沿い、風俗店、その奥の路地裏
昨夜殺された女の死体が
まだそこで眠っている
アスファルトを彩っていた花々は
霧ですっかり見えなくなり
腐りかけの虫の死骸の上で
今日も誰かが頭を擦り付けた
「この街も終わりですか」
「ええ、そのようです
誠に残念なことですが」
「はい、とても残念です」
聞こえてきた噂の一つ一つを
積み上げてぐしゃぐしゃにするのも
疲れてきましたし
丁度いいのではないですか?
ええ、ええ
丁度いいのでしょう
夕暮れには程遠い
それでも美しいと思ったその瞬間を
そんな、一時を
また今日が死んでいく
このままで幸せだよって
目を合わせて言えたら良かったのに
いつも目を伏せて
そうやって困ったように笑っている
誰にも見られていないから
誰も見る人などいないから
だから大丈夫だよ
大丈夫なんだよ
明日からはまた
知らない人のふりをしよう
怖がって下ばかり向いていないでさ
ねえそうでしょう?
変われなくてごめんねって
誰に謝っているのさ
自分でも分からなくなっていて
それでも謝ることはやめなくて
けれども時間とはやってきてしまうから
下手くそな笑みを浮かべていよう
君はそれでいいのだから
それが君自身だから
このままで幸せだよって
目を合わせて言えなくていいんだよ
なんて
誰も抱きしめてくれないから
目を伏せて
困ったように笑っているのでしょう?
君は君自身のままでなんて
自分でよく言えたものよね
人を救うのが神だと仰るのならば
誰が神を救うのでしょうか
他人に頼るばかりなんて
つまらぬ人生ですよ
ああ、ああ!
どうしてそんな愚かなことが言えるのでしょう!
昔ばかりに固執し過ぎるから
私共は正しい道が見えぬのです
神が人を救うと言うのであれば
私が神を救いましょうぞ!
都会の喧騒に初めて嫌気が差した
不揃いな足音に誰かの言葉が混ざったとき
僕は僕でいることが怖くなった
この世には人間の形が多すぎる
僕と同じ形が多すぎる
前倣えをしたら誰かが後ろを向くような
そんな当たり前の話じゃなくて
もっと違う深いところで見つめ合おうぜ
なんて言っても自分は分からないが
深い話なんて分かるわけがないが
咳をしたら指をさされるような
そんな時代が来てしまった
あの子の笑顔が脳裏に浮かぶ
最後に見たのはいつだったかな
最後に見れたのは
母の声がする
電話越し問いかけられる言葉に
辿々しく僕は答える
ご飯は食べてるの? 暖かくしてる?
早く会いたいね
随分と静かな夜だった
昼間の苦しみが嘘みたいに消えて
僕は何をしているんだろうって
考えても考えても分からなくて
あれどうやって生きてたんだっけ
下を向いて歩くことは得意だった
つま先ばかり見つめて頭を何度も下げて
都会の喧騒が心底嫌いだと思った
混ざっていく雑音が嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で
僕は僕でいていいのだろうか
もたれ掛かるには柱としは脆すぎる
ふらふらと体が揺れる君は
目元を細めて久しぶりと笑った
沢山の人が横切る交差点で
君は僕をしっかり見つめていた
変わらないね
安心したように君があの日のように笑うから
記憶の中の笑い方をするから
僕は久しぶりに泣いてしまった
壊れた感情の治し方がもう分からなかった
今日が終わるころにはベッドの上で目を瞑っている
死んだような顔をして
寝息すら立てずに落ちていくから
まさか死んだんじゃないかって
勝手に心配して
まさか死んだんじゃないかって
不安になって 不安になって
ニュースで煽られる社会情勢に流行り病
ストレスの捌け口って言い訳しながら呑むビール 昨日捨てれなかった残り物
唯一の心の拠り所だったアーティストは姿を消して
初めて当たったコンサートのチケットは
未だに綺麗なままこちらを見ている
來るはずであった華やかな未來とやらに
花を手向ける少年少女
俯きがちな顏を上げても
笑いかける人は誰もいなかった
画面にはりつき 消えた曜日に なき明日に
答えを求めるなど 馬鹿げた話なのだ
熱を帯びた手に恐怖を感じて
自分自身を抱いた 真夜中三時の夢は
ボロボロに吐き捨てて 可笑しいと叫んで
骨の匂いすら春風に流される
昨日はどこで何をしていたの?
君が笑顏で聞くものだから
すっかり変わっちゃったねって 逆に笑った
逆流するアルコール 冷たい視線 終電前
そんな日々にもう飽き飽きしているのだ
抱きしめ合えたそんな毎日を肩に背負って
歩くゾンビ共をまるで生者みたいに扱って
誰かを悪者にしなければ気がすまない
そんな碌でもない人生を今すぐ殺したい
こんな茶番劇を 終わらせるのだ
馬鹿騒ぎは、
いつも通りの帰り道
君の隣 誰かの笑い声
虫取り網を抱えながら走る子供に
畑から帰ってくるおっちゃん
近所の大型犬の前を
ビクビクしながら通っていって
頭の上で流れる夕焼けこやけを口ずさんだら
もうそこには明日がやって来ている
「また明日」
ネットに流れる徒なニュースに
心を踊らされるのはいい加減に疲れてしまった
削除しても消えない傷
掻き毟っても無くならない痛み
本当にもう 素晴らしいよこの世界は
そう笑ってもゴミ溜めには変わりねえし
けれどもその中を藻掻くしか生きられねえし
最高だ!
そう言ってどこまでも進んでいくしかなかった
終点なんざ何処にもないなら
どうか君が僕にとどめを