こんにちは!咲夜(さくや)です!
ここは、少年陰陽師が大好きな人が、それぞれの夢を小説にするところです。
少年陰陽師好きなら誰でも大歓迎!
ルール
・荒らしは無し!
・悪口も無し!
・タメ&呼び捨てOK!
以上!
どんどん来てください!
時は平安。
草木も眠る丑の刻。漆黒の闇に包まれた、左京の端で。それでも賑やかに闊歩する、二つの影があったーーーー。
「ーーーでさぁ。聞いてよもっくん。」
「もっくん言うな!俺は物の怪と違う!」
「敏次殿がねー。」
「おい、俺の話を聞け!昌浩!」
「退出する時にさー。」
「……俺の声は無視か!晴明の孫!」
ふと、沈黙が訪れる。
昌浩が、ばっと音をたてて振り向いた。
「……孫言うな〜〜〜っ!物の怪もっくん!」
「物の怪言うな〜〜〜っ!晴明の孫!」
物の怪もばっと反応し、叫ぶ。
「「……だから…………っ!」」
二人の声が重なった。
「……やめようか、もっくん。」
「……そうだな、昌浩。」
それまで少し離れて二人の会話を聞いていた六合は、そっと溜息をついた。
…この会話を聞くのは、何回目だろう。
毎回同じ事を言い合い、一向にやめる気配が無い。夜警に出ると、毎回この流れになるのだ。
「そういえばさ、六合。」
不意に自分に話を振られ、目線を昌浩に移す。
「前から思ってたんだけど、六合のその腕輪って、あの白銀の槍になるんだよね?」
六合は軽くまばたきをした。
唐突だ。一体どこから話が飛んだのか。
「ああ、まあ、そうだが…。それがどうかしたか?」
きりが悪いけど、今回はここで終了!
4:咲夜:2016/02/11(木) 22:08 ID:ABgごめんなさい。上の二つ「月咲」ってあるけど、あれ咲夜です!
5:咲夜:2016/02/13(土) 16:17 ID:ABg 〜続き〜
昌浩は、無邪気な顔で首を傾げた。
「あれ、どうやってるの?」
沈黙。
昌浩の言葉を六合が理解するまで、一呼吸程かかった。物の怪も怪訝な表情を浮かべている。
「どうやってる、とは?」
「いや、だからさあ。あれ、闘う時とかに使ってるじゃん。腕輪から槍に変化させて、槍から腕輪に戻して…って。六合からしたら普通なのかもしれないけど、どうやってあれを
やってるのかなって思って。」
なるほど、そういう事か、と物の怪は相槌を打った。
しかし昌浩。そんな事を常日頃 考えていたとは。ぼけーっと歩いていたりする時は、いつもこのような事を考えているのだろうか。
短いけど、ここで終了!
六合やもっくんは大変だね〜。いつも昌浩の突飛な発想について行って………。
ま、皆 昌浩の事 大好きだから、案外 嬉しいのかも!
〜続き〜
いろいろと思考を巡らせながら、物の怪はちらりと六合の方を見る。
対する六合は、軽く固まっていた。
「ーーー?」
ーーーいつも自分は、どのようにしてこの腕輪、もとい槍を扱っているのだろうか。
あまりにも当たり前の事で、改めて『どうやって?』と言われると『さて、どうやっているのだろう?』と、上手く説明する事が出来ない。
「………?」
昌浩が、好奇心の瞳で六合をじっと見つめる。
寡黙な彼の表情にはあまり出ないが、今六合は非常に困っている。
そんな光景をのんびりと眺め、その長い尻尾を振っていた物の怪だったが、何かを感じとり ふとその動きを止めた。