KZの秋限定小説を書きます。
秋に関わる小説なら、OK!
仲良くしてね!
荒らしは来ないで!
雑談いいよ。
すごっ!
逆だね、アーヤが転校ね。
若武たちも同じ学校の設定と。
次回もファイトーーーーー!
書けそうにないかも!
151:アリス (ノ ゜Д゜)ノ:2016/10/02(日) 19:35 ID:K8U 頑張ってね!では続きをどうぞ。
「あなたの涙は知っている。」
3キャンプ!
そういえば、もうすぐキャンプするらしい。
なんか先生が「クラスの絆を深めるためだ!」
とかいってはしゃいでる。
「じゃあ、一日目の夜にあるお化け屋敷のペアを決めるぞ。」
・・・お化け屋敷か・・・・だりぃ
小学生じゃねーんだから、今時そんなことやるかよ。
「次、美門!早くくじひけ!」
「はーい」
ガシャガシャ
あっ、8番だ。
8番はっと・・・立花さんとペアだ!!
おっしゃ!
くじナイス!!
キャンプ当日
彩サイド
「まず、山登りするぞ!」
はあ・・・・なんか今日やる気がでないな
ごめん〜!じかんないからここまで!明日書けるかな?
書けたら書いてね。
私の続きは次を見てね。
6.美優はこんなものです!
私のお母様は、清水という名字
だったのだけど、お父様とご結婚
して高橋になったのよ。
急に綺麗なお言葉が入ってますよね。
私の家、県庁やっているのよ。
こういうお言葉も使わないと。
それからですわね、紅葉を栄子と
見ると、お顔が赤く染まって
いくんですの。紅葉のようにですよ。
あと、和臣様のご両親方も、弁護士を
やられていらっしゃって、和臣様も
弁護士をおつぎになられますし、
県庁を和臣様とついで、弁護士を
ふたりでやっていけたらいいのよね。
高橋美優はこんなものです!
続きはいつか!
「あなたの涙は知っている。」
4真実その1
いよいよお化け屋敷。
楽しみ!
「はい、次八番!」
・・・あれ?沈黙続きすぎじゃね?
そんなに気まずい?
「・・・私、お父さんがいないの。」
「えっ?」
は?お父さんがいない?
「こないだ・・・・自殺した。」
「っ・・・・」
自殺・・・?
「うち、お父さんの実験のせいで、借金かかえてて・・・・それで耐えきれなくなって・・・」
彼女が泣き出した。
「・・・私、なにもしてあげられなくて・・・・逆によかったって思っちゃって
そんな自分が嫌で、憎くて・・・」
「立花さんは悪くないよ。」
「でも・・・・・お母さん、一回自殺未遂してて・・・」
立ち止まったその瞬間
バタッ
「立花さん!?」
いいところで終わらすね。
サイッコーでしたよ。
リレーってやることになってる?
なってなかったらやりたい!
また、このふたりからで。
うん!やりたい!!
157:モモ:2016/10/05(水) 20:03 ID:N9Q アリスからリレー書いて!
やっていく間で、話し合い、
書いて、話し合い、書いてを
続けて書いていけばいいと思うけど。
ってことで、アリス書き始めて
いいよ!設定は、文化祭でどう?
OK! 題名どうする?書かない?
159:アリス (;`・ω・)つ:2016/10/08(土) 09:44 ID:K8U 「あなたの涙は知っている。」
5真実その2
「立花さん!?大丈夫?どうしたの?」
「だっ大丈夫だよ。」
でも・・・・とりあえず救急車呼ばなきゃ!
すぐ救急車が来た。
そして立花さんは運ばれていった。
そのあと、俺も走って病院に行った。
すると待合室で立花さんのお母さんが泣いていた。
「大丈夫ですか?」
一瞬立花さんのお母さんが驚いた顔でこっちを見たけど、
そのあと
「ええ。大丈夫。」
その笑顔は本当には笑っていなかった。
「立花さん、どこか悪いんですか?」
聞いてみると、立花さんのお母さんは
悲しそうな顔をして
「心臓。」
といった。
「心臓がガンなの。しかも余命が・・・・・・・
あと1ヶ月なの。だから1ヶ月後にはもうあの子は・・・」
余命が・・・・1ヶ月?
は?早すぎだろ?
その日は俺は何もできなかった。
立花さんの余命まであと30日。
余命1ヶ月って短いっ!
題名は、『文化祭は知っている』、
『文化祭のメモリー』、
『文化祭のハッピーエンド』。
の3つから選ぼう!
『文化祭は知っている』って
普通だよね。かなり。
>>153の続き書きます!
7.紅葉が好きな理由(美優)
私が紅葉を好きな理由は2つ。
1つ目は赤って目立つ色だから。
私って目立つことが和臣君と似ていて
すごく好きなの。
ピンクと赤も圧倒的に赤の方が
目立つかわいい色だし。
青と赤も、赤の方がかわいいし、
好きって言う人多いよね。
2つ目は、和臣君との思い出が
あるからなの。
今回、和臣君との思い出を紹介する
から、ちゃんと知っといてね。
8.和臣君との思い出(美優)〜前編〜
いつも通り、栄子と帰っていると、
栄子が言い出したクレープ屋に
行くことになった。
クレープ屋は、塾の秀明の隣にある。
私は秀明に通っているから、その
クレープ屋は知っていた。
でも、友だちと行くほど暇じゃない。
なぜなら、和臣君を見つけなきゃ
だからなの。
和臣君、遠いいとこって、意味不明
だけど、意味親戚かな。を探すの。
でね、クレープ屋に入った。
「美優、何にする?私、これがいい。
このチョコレートたっぷりの!」
栄子は相変わらずチョコレートが
たっぷりかけてある。
「私はイチゴたっぷりがいいから、
このクレープにしようかな。」
すると、後ろの方の席から、うるさい
声が聞こえてきた。
「おい、和臣!チョコレート多すぎ!
垂れた、垂れた、垂れた!」
和臣君?
私、思わず立ち上がった。
「あなた、もしかして若武和臣君?」
和臣君らしき人はうなずいた。
見つけたわ、和臣君!
チョコレートが多すぎって言ってた。
このチョコレートをかけたのね。
「栄子、私、栄子と同じクレープに
する。チョコレート食べたい。」
栄子は、ビックリしていた。
まあ、私ってチョコレート好きじゃ
ないし、食べないし。
クレープ屋を出ようとすると、
和臣君に呼び止められた。
「ねえ、ちょっと話していかない?
話したいことがたくさんあるんだ。」
栄子と別れて、秀明も休みにして、
カフェに行くことになった。
「君、名前は?どうして俺の名前
知ってるの?」
和臣君、私のこと全然知っていない。
「私の名前は、高橋美優です。和臣君
とは、おばあ様から遠いいとこと
言われて、結婚しなさいと言われて
育ってきました。よろしく。」
和臣君は、まだ分からないのか、
首をひねっている。
〜後編〜に続く
9.和臣君との思い出(美優)〜後編〜
首をひねっている。
「ふ〜ん。血が繋がってるんだ。」
私はうなずいた。
和臣君と血が繋がっていること、
和臣君が私のことを知ったこと、
すごく嬉しい。
「おごるよ。何がいい?」
カフェでは、和臣君にカフェ・ラテを
おごってもらっちゃった。
「今日は、本当にありがとう。
あの、また今度お礼します。」
そして、大きな木の横を通ると…
ピラリ
紅葉が舞い降りてきた。
ピラッピラッピラリ
紅葉がたくさん舞い降りてきた。
「和臣君、紅葉、素敵だね。」
和臣君はうなずいて、笑顔で笑い
返してくれた。
和臣君の優しい微笑み、私、和臣君に
一目惚れしちゃいました!
10.紅葉が嫌いな理由(アーヤ)
私が紅葉を嫌いな理由、それは、
若武と起こったことで紅葉が嫌いに
なってしまった。
それまで、紅葉はかわいくて好きでは
あったのに、好きじゃない。
紹介するから、読んでね。
11.若武との思い出(アーヤ)
今日、秀明があったから、秀明に
向かって歩いていたら、一枚の紅葉が
舞い降りてきた。
かわいい。ヒラヒラと降りてくる。
最近、秀明の隣にできたカフェを、
隣で並んで歩いてくれている
ココハちゃんと除いてみる。
すると、若武とかわいらしい女の子が
何かを飲んでいた。
若武と似ていて、派手で目立つことが
好きそうな女の子だった。
私は、若武が好みで、タイプで、
好きだった!
でも、釣り合わないとは思ってる。
たとえ、彼女がいないとしても。
今のは完全に彼女だ。
今の接触から考えると、彼女だ。
紅葉は、カフェをうつすかのように
ヒラヒラと舞い降りてくる。
どうしても泣けてきてしまう。
私の恋は、もう終わりなの?
彼女がいたら、恋してはいけないの?
私、嫌がらせみたいに舞い降りてきた
紅葉が嫌い、私、紅葉が嫌い。
続く
入っていい❓
165:アリス ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒:2016/10/09(日) 07:10 ID:K8Uどうぞ。呼びためOK?
166:モモ:2016/10/09(日) 07:48 ID:PfY >>164
夏林!いいよー!
改めてよろしくお願いしまーす!
夏林もリレー小説やりたい?
アリス、やっぱり私からリレー小説
書くから、続き考えといてね。
『題名未定』
1.文化祭の出し物
「ホームルームを始めますよ!」
翼が前に出てきて、ホームルームを
始めた。
「1週間後に、文化祭がありますが、
僕たちのクラスの出し物を決めてない
ので、今から、出し物を決めます。
案がある人は言ってください。」
「はい。では、今出てきた案を
まとめると、カフェ、お化け屋敷、
迷路、劇でいいですね?」
翼がまとめると、みんなが大きく
うなずいく。
カフェは、マズイもの作っちゃダメ
だし、メイドは絶対無理!
お化け屋敷は、受け付け以外無理。
それから、劇も恐すぎるよ!
「多数決を取ります。伏せて。
カフェがいい人。1.2.3.…………
お化け屋敷がいい人。1.2.3.……
劇がいい人。1.2.3.………
決まりました。顔を上げてください。
劇になりましたので、実行委員を
決めて、実行委員が台本を書いて、
まとめたりする仕事ね。誰かやる人
いませんか?」
アリス、続きよろしく!
>>165呼びためokだよ👌アリスsもok❓
>>166私もリレーやりたい
呼びためOKだよー!
「文化祭は知っている。」
誰もてをあげない。
すると、一人の男子が、
「はいっ!えーっと立花さんがいいと思います!」
は?まさかの推薦?嫌だよ、やりたくないよ。
「俺やりたい!」
若武が上げてくれた。
このおかげで、実行委員やんなくてすんだけど、
なんとくじでヒロイン役になっちゃったのー!
続きよろしく
>>168
リレー、やってっ!
>>169
この続きは、私書いていい?
私の次にかりん、アリス、私。
みたいな順番でいいかな?
「ヒロイン役、立花?俺ヒロインがいいよー!立花、俺とヒロイン変わってくれないか?頼む!」
若武は、学校で立花って呼んでくれるけど、みんなと扱い方が違う気がするんだよ。
みんな、あいさつを交わして、授業で少し話すくらいなのに、私とは移動教室も一緒に行こっ。って誘ってくる。
嫌がってるんじゃないけど、平等に接してもらいたい。
注文多くて言いにくいけど。
「立花!変わるの嫌か?」
「うんん!変わってもらいたい。」
「ありがとう、立花。」
台本を配られる、とうとう自分の台詞が分かるんだ。
ええっと、名前、名前。
若武、ヒロインと交代したけど、交代する前は何だったんだろう。
話しかけにくくて、聞いてないけど。
主役 ヒロイン、加藤ノノカ。
ヒロイン…若武和臣
加藤ノノカ…立花彩
んん?
見間違えちゃった。
ヒロイン…若武和臣
加藤ノノカ…立花彩
見間違えてないの?
私、主役の加藤ノノカ役!?
台本をラストページまでめくると、ヒロイン役が加藤ノノカ役をお姫様抱っこして、助けるって書いてあるよっ!
ノノカ:怖いっ!ヒロイン若武、助けてください。お願いします。
ヒロイン:しっかり捕まってろよ。
<ヒロインがノノカをお姫様抱っこして助ける。>
ノノカ:ありがとう、ヒロイン若武。
お姫様抱っこ、若武にされるの?
続きよろしく。かりんかな?
あなたの涙は知っている。
関係。
「翼!今日もきてくれてありがと!」
笑顔で言うのは彩。
お見舞いに来てる間に仲良くなった。
「そうそう。今日学校で若武が校長先生のかつらとってさぁ
廊下にたたされてたよ。」
「そうだったんだ〜!みたかったなぁ。」
最近、笑うようにはなったんだけど・・・
何か悲しそうにしてる。
「・・・・・ねぇ、いつ学校に戻れるの?」
「多分もう戻れないと思う。」
「えっ?なっなんで?」
戻れるんじゃないの?
「なんか最近心臓が悪化してきて。余命もあと5日に縮んじゃった。
あはは。バカだよね。私。まだやりたいことたくさんあるのに。」
「っ・・・・そんなボソッ」
「ん?なに?」
「そんな簡単に死ぬ事、あきらめないでよ!もっといきたいって、もっと必死にもがいてよ。
その時は・・・・・俺が何とかするから!!」
「・・・・・何とかするって?あなたになにができるの?
翼になんか私の気持ちわかんないよ!」
「っ・・・・」
「もういい。」
そう言って彼女は行ってしまった。
なんなんだよ。
彩サイド
最低最低最低!
もっといい人かと思ってたのに。
私だって生きたいよ。
もっと生きて生きて友達と楽しく過ごしたいよ。
でも、無理なんだもん。
だからせめてみんなの前ではニコニコしてようとしたけど
もう無理。
限界だよ。翼の一言一言が胸に刺さる。
「彩!!」
えーっとこの声は翼!?
「・・・なにしに来たの?」
「ごめん。確かに彩の気持ちはわかんない。でも、
彩の言ってることは、心から素直にそう思ってない!」
「っ・・・・だって、翼にめいわくかける訳にもいかないじゃん!」
「俺を頼ってよ!彩のためなら何でもするから!」
「・・・・」
「ね?あっ、そうだ!今から、遊園地行こ!」
「・・・何で?」
「もしも彩が死んでも、未練を残さないため。」
「ごめん。ごめんね。ありがとう。グスッ」
[紅葉は知っている]
12.結婚しなさい。
それから、おばあ様に、和臣君と結婚しなさいと言われ続けているの。
和臣君も、私の魅力に気付いていただいているわ、きっと。
だから、結婚する気はおありよ、きっとね。
確信じゃないから、きっとね、きっとの話になるのだけれど。
「美優、和臣君と結婚しなさい、結婚しなさい、結婚しなさい。必ず、結婚しなさいよ。」
と言い残して、おばあ様は亡くなられたわ。
おばあ様の話は、悪いことは呼ばないから、必ず、和臣君と結婚する。
13.お別れはウワサの風に
それから、ココハちゃんと美優ちゃんの言い合いが始まった。
会ってしまって、偶然同じ話をしていて、美優ちゃんから、和臣君に何か御用?って聞かれちゃって、対決中。
「知らないわよ、そんな話。彩ちゃん、和臣君のこと好きなのよ。美優さんが、おばあ様に言われていたとしても、彩ちゃんは好きなんだから。好きになるのは、勝手じゃない?」
「うるさいわね、好きになってもいいわよ、でも、結婚は譲りませんわよ、私が呼ばれているのだから。」
「ココハちゃん、やめて!」
「美優、やめなよ。」
「彩ちゃん?」
「栄子…」
私と栄子ちゃんは、ココハちゃんと美優ちゃんをとめた。
「知ってる?美優、あなた、この町お別れなのよ?なのに、ケンカしてどうするのよ。この町、好きじゃないの?私ね、美優と会って、変わった。お別れって、結(ゆい)が言ってたよ?ウワサは風に乗ってって言ってた。」
ウワサは風に乗って…
美優ちゃん、この町はオサラバだったんだ、美優ちゃん…
「美優ちゃん、若武のことは、私好きだけどさ、結婚のこと、考えてないからね、仲良くしようよ、栄子ちゃん、私と仲良くしてくれない?」
「彩ちゃんっ!私、彩ちゃん大好き。ココハちゃん、これからよろしく。」
「いいわよ、お別れすることはきちんと言うべきだった。でも、あなたたちと出会えたことは、私の誇り。彩ちゃんとココハちゃん、これからよろしくお願いします。」
こうして、美優ちゃんと栄子ちゃんと仲良くすることができたのです。
14.あとがき
読んでいただいてありがとうございました。
いかがでしたか?今回は、友情、美優ちゃんの、恋が暴走しちゃう物語でしたが、彩ちゃん、若武のこと好きでしたよね?
彩ちゃんと若武のお話、気になりませんか?
気になる人は、次回から私が書く、
[銀杏(いちょう)は知っている]
を読んでいただけたら分かります。
銀杏は知っているは、美優ちゃんと栄子ちゃんたちとの友情と若武との恋のお話です。
モモ
[銀杏は知っている]
1.高橋美優のモノローグ
私、高橋美優です。
彩ちゃん、ココハちゃん、栄子たちのいた町とお別れして、新しい第一歩を踏み出した。
和臣君は、睨まないように、私も彩ちゃんも、好きになるのは変わらなくてもいいことに、付き合ったりすることはナシにした。
今回、銀杏が知ってくれている話を紹介します。
読んでね。
2.立花彩のモノローグ
KZと書いて、カッズと読む。
以下本文と同じ(翼います、七鬼君いません)
読んでね。
[銀杏は知っている]
3.久しぶりの出会い
私は、ココハちゃんの、アメリカに帰国する飛行機を眺めた。
(ああ、美優ちゃんと出会えたのも、ココハちゃんのおかげだし、ココハちゃんには感謝することばっかり。)
美優ちゃんは、他の町に引っ越ししてしまって、この町に残ったのは、私と栄子ちゃんのみ。
「彩ちゃん、ココハちゃんのこと大好きだもんね。アメリカにいく飛行機ばっかり、ずっと見てるよ。」
栄子ちゃんと並んで歩く秋の道。
紅葉や銀杏が散乱しているくらいいっぱいの秋の道で、カフェに向かう。
「私、ココハちゃんがいとこで良かったな。ココハちゃんのおかげで、いろいろなことができてるから。」
栄子ちゃんは、「早くまた会えるといいね、ココハちゃんが来たら、私と美優も呼んでよ。」と言って、カフェのドアを開けた。
ここのカフェは、若武と美優ちゃんがふたりでお茶してたところ。
でも、中2の秋、いい印象のカフェに移っていったんだから。
4.1年前、このカフェで
「彩ちゃん、ココハちゃん、栄子!」
美優ちゃんは、私たちより早く、集合場所に来ていた。
「ごめん、美優。ちょっと遅れた。」
栄子ちゃんが言って、私とココハちゃんも、美優ちゃんに謝る。
「全然!そんなこと気にしないで。じゃあ、行こう、カフェ。」
美優ちゃんがオススメのカフェで遊ぶことになっていて、カフェへの道を歩いていく。
肩を並べて歩く…
ココハちゃんはひとり背が高く、美優ちゃんも背が高いし、私より、栄子ちゃんの方が背が高い。
「いらっしゃいませ。」
うっ!
若武と美優ちゃんが来てたところっ!
「彩ちゃん、ココハちゃん、栄子、たっくさん食べてってよ。お金、パパが払ってくれたから。」
払ってくれたからぁぁ!?
「彩ちゃん、ココハちゃん。美優、お金持ちなんだ。美優のパパ、払ってくれるタイプだから、いいの。」
続く
もうひとつ小説書くね。
題名が決まりました!!
「イチョウの葉っぱは知っている。」
でーす!
>>177
題名似てるねぇ。
私は、【銀杏は知っている】だよ!
だね。
180:モモ:2016/10/26(水) 18:44 ID:UE6 >>176
続きかくね。
>>179
だね。
だけなのに、伝えたいこと分かる。
たった二文字なのに。
日本語ってすごいわ♪
[銀杏は知っている]
5.おごってもらう
いやいや、栄子ちゃん、ダメだよ。
いくら、美優ちゃんのお父さんがいいと言ったとしても、ダメでしょ。
「美優?栄子?」
小柄な女の子がそこに立っていた。
誰、この子。
「こんにちは、あたし、三戸里夏菜芽です。よろしくお願いします。」
三戸里夏菜芽ちゃん。
美優ちゃんと栄子ちゃんは、夏菜芽ちゃんを、ここの席に呼んだ。
「夏菜芽、この子たちは、友だちの、立花彩ちゃん、立花ココハちゃん。」
夏菜芽ちゃんは、私たちに頭を軽く下げた。
私とココハちゃんも、軽く頭を下げた。
「パパね、20000円払ってくれて、お釣りは、私がもらうことになってたんだよ。夏菜芽の分も、私がおごる。だから、食べてって。」
夏菜芽ちゃんは、「ありがとう。」と言って、普通に頼み出した。
美優ちゃんは、おごることが当たり前になってるのかな。
「美優ちゃん。本当にいいの?私と彩ちゃんも、自腹で払うよ。ねぇ、彩ちゃん。」
最後は、嫌らしそうに言った。
私は、ココハちゃんを軽く睨んだ。
すると、ココハちゃんと美優ちゃんがほぼ同時に言った。
コ「彩ちゃんっ!ごめんよっ!」
美「いいのよ、気にしないで、本当。気にしてくれると、違和感感じて…」
やっぱり、ずっとおごってるんだ。
ケンカするのも嫌だし、おごってもらうことになった。
6.みんな一緒
「私、カフェオレがいいかしら。」
美優ちゃんが言った。
美優ちゃんはお金持ちで、たまにお嬢様の話し方が出てくる。
「かしら、」とか。
私が「かしら、」なんて言うと、引かれる。
間違いなしだよね。
「私も、カフェオレにしようかな。」
ココハちゃんもカフェオレにした。
なら、私も…
「あたしも、ココハちゃんと同じカフェオレを頼むね。」
私の先に、夏菜芽ちゃんが言った。
今度こそっ!
「私も、カフェオレにする。みんなカフェオレだし、カフェラテと迷ってたから。」
栄子ちゃんが言った。
言ってないのは私だけ。
みんな、私の方を向いた。
カフェオレで決定だよね。
「私もっ!」
すると、店員さんが来た。
タイミング悪すぎっ!
「お決まりになりましたか?」
みんな、私の方を向いたまま。
私が言えばいいらしい。
「カフェオレを、1、2、3、4、5個ください。」
店員さんは、奥に入っていった。
ココハちゃんはさっきから、「タイミング悪かったね。」と、耳打ちする。
悪かったね。どころじゃなくて、悪すぎなの!
「みんな一緒だね。」
うん、みんな、一緒。
美優ちゃんの言葉に、初対面の夏菜芽ちゃんとも笑いあえた。
みんな、ニッコリ笑顔だ。
7.オシャレしてくれて
ある日のことです。
「彩ちゃん。おはよ。」
夏菜芽ちゃんが走ってきた。
今日は、夏菜芽ちゃんとふたりで遊ぶ約束があった。
「夏菜芽ちゃんっ!おはよう。」
手を振り上げると、夏菜芽ちゃんが笑ってくれた。
笑いを取ってやったんじゃなくても、友だちと呼べる人が、自分の行動に笑ってくれると嬉しい。
夏菜芽ちゃんは、白いシンプルなワンピースに、ライトグリーンに、白をたっぷり足した色の帽子をかぶっていた。今日は、太陽が少ししか出てないから帽子はいらない。
そう思ったけどオシャレしてくれたのかな、私と遊ぶために。
それが分かったのは、数日前のこと。
8.栄子ちゃんとふたりで遊んで
その日、栄子ちゃんと遊んだとき、私は久しぶりにオシャレした。
お気に入りのブラウスに、薄ピンクのカーディガンを羽織る格好。
「彩ちゃん、気合い入れてる?オシャレしてるもんね。かわいい。」
もちろん、気合い入れてるよっ!
久しぶりに、友だちと遊ぶもん。
栄子ちゃんと遊べるんだもん。
「相手の格好で、気合い入れ度が分かるのって、知ってる?」
私は、もちろん知らなかった。
そんな話、興味ないから。
「知らないから、教えて!」
栄子ちゃんは、教えてくれた。
内容はこんなことだった。
オシャレをしていたら、楽しみで、気合いを入れていた確率が高い。
Tシャツとかなら、仕方なかったり、楽しみっていう方向ではない確率が高いんだって。
オシャレしてて、気合い入れてるの、分かってくれたんだ。
その時の栄子ちゃんの格好も、私と比べられないほどオシャレだった。
みとさと かなめ
三戸里 夏菜芽
美優と栄子のクラスメート。
一般的な女の子。
[銀杏は知っている]
9.思いがけない大喧嘩
私たちは、秋限定の、お芋とカボチャを使ったパンケーキがオススメの、最近流行中のカフェに行った。
夏菜芽ちゃんのオシャレした格好を見ると、本当に嬉しい。
「彩ちゃん、このカフェのオススメのパンケーキ、スッゴク美味しいのよ。食リポするとき、絶対美味って言うくらいの味なんだから!」
自分のことのように、自慢した。
夏菜芽ちゃん、来たことあるんだ。
でも、夏菜芽ちゃんが自慢することではないよね?
ここのお店のオススメだから、夏菜芽ちゃんのオススメでも、自慢するべきではないよね。
夏菜芽ちゃん、ダメだよ、よくない。
「夏菜芽ちゃん、自分のことみたいに自慢したら、ダメだよ。夏菜芽ちゃんが来て、美味しかったことは分かったけどね、夏菜芽ちゃんが自慢するのは間違ってるよ。」
夏菜芽ちゃんは、キッっと私を睨む。
睨む目がだんだん細くなっていき、私のことすら視界に入っていない。
「夏菜芽ちゃんっ!注意しただけなのにさ、そっぽ向くなんて、ヒドイ!」
「はぁぁ!?知らないよ。だって、彩がさぁ、注意してきて、変な口ぶりでだよ!ムカつくに決まってんじゃん。彩が、いろんなトコで、いい子ぶってんの見ると、こっちがヒドイって言いたくなるわよ。」
「注意してあげたのに、何でそんなこと言うわけ?言う意味が分からない。夏菜芽ちゃん、私のこと呼び捨てで呼んだよね?夏菜芽ちゃんに、名前で呼ばれたくないんだけどっ!もう、三戸里さんって呼ぶから、立花さんって呼んでよねっ!」
私は、言い捨ててカフェを出た。
もう、夏菜芽ちゃんなんて……
大嫌い
……………………
続く
10.どうしたらいいの…
どれだけ走っただろう。
後ろを振り向いても、見えるものは走ってきた道のみ。
夏菜芽ちゃん、追いかけることはしないんだ。
うんん、追いかけてこなくてよかったよかった。
だって、夏菜芽ちゃんなんかに追いかけられたら、嫌だもんね。
「彩ちゃん?」
ふと顔を上げると、栄子ちゃんが立っていた。
栄子ちゃんがにじんでいく。
私、泣いてる…
涙、出てるよ。
栄子ちゃん、私、後悔してる。
後先考えずに、言っちゃったよ。
「栄子ちゃん…………」
栄子ちゃんに、夏菜芽ちゃんとあったことを話した。
栄子ちゃんは、黙って、ちゃんと、しっかり、全部聞いてくれた。
「そっか、そっか。そんなことがあったんだね。悲しかったね、彩ちゃん。でも、彩ちゃんも少し反省点、あるんじゃないかな。」
「え?」
私、悪いことしてない。
間違ってない。
なのに、どうして?
なんで?
何があるの?
「彩ちゃん、夏菜芽が、自慢して、ダメだと思った理由は何?」
「だって、夏菜芽ちゃんのお店じゃないのにさ、自分のことみたいに自慢するんだよ。こうなんだよ、だから、食べてみて。って言うのは分かるけど、美味って言うかは関係ないし。」
栄子ちゃんは、言い終わるとクスリと笑って見せた。
面白いことではない…のに、何?
「彩ちゃん、あそこのお店の名前、何だったか覚えてる?」
覚えてないけど、何か?
栄子ちゃん、何があるの?
そういう目で見ていると、栄子ちゃんは答えてくれた。
「あそこのお店の名前は、三戸里秋限定カフェなの。三戸里。つまり、夏菜芽の母と父が経営しているお店。だからね、自分のことみたいに自慢してもおかしくないの。」
ごめんなさい、ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。
夏菜芽ちゃん、許さないよね。
どうしよう、どうしたらいいの?
「栄子ちゃん、どうしたらいいの…」
続く
11.絶交宣言
「夏菜芽ちゃん、ごめんなさい!私、何にも知らずに言っちゃって!許せないと思うけど、謝っておくね。」
夏菜芽ちゃんは、じっと私を見た。
視線をそらすことなく、ずっと。
すると、夏菜芽ちゃんが口を開いた。
「ねぇ、彩ちゃん。私、絶交する。彩ちゃんなんて、いらない。だって、私を無視して逃げたもの。話も聞かないでね。私の従兄弟、夏菜美って言うんだけどね、夏菜美も同じことがあったんだって。夏菜美、絶交したらしいからさ、私たちも絶交宣言しよう。」
12.絶交決定
沈黙が訪れたが、私は諦めなかった。
夏菜芽ちゃんと友達になれて、何になったのだろうか。
私、前の私を、卒業したい。
そのためにも……
「夏菜芽ちゃん。夏菜美ちゃんって言うんだよね?夏菜美ちゃん、絶交して嬉しかったと思う?夏菜芽ちゃんは、私のことイヤになったとしても、考えてみて。夏菜美ちゃん、好きで絶交したのかな?」
夏菜芽ちゃんは黙った。
考えた末に、こう言った。
「彩ちゃん。絶交決定したんだよ?今更変えようだなんて、遅いよ?もう、私たちは友達じゃないんだから。」
え…
もう、変わってしまったの?
夏菜芽ちゃんとの仲、浅すぎるよ。
「私、彩ちゃん、いや、立花さんのことは、他人としか思っていないわ。さようなら、立花さん。」
夏菜芽ちゃん……三戸里さん……
こんな形で終わってしまうなんて。
たどり着いた。
見上げてみれば若武の家。
入らせてもらって、若武に話を聞いてもらおう。
島崎さん、若武を呼んでくださいっ!
「島崎さんですかっ!若武君に話を聞いていただきたいのですがっ!」
すぐ若武の家のドアが開き、若武の家に入ることができた。
モモですが、真央に変えました。
13.銀杏の木
若武に聞いてもらうために来たけど、若武の部屋は開かなかった。
あきらめて帰ったけど、落ち着かないんだ。
夏菜芽ちゃん、いいえ、三戸里さんに絶交されたのだから。
「アーヤ、電話よ。若武君から。」
若武からきた電話に聞きいっていると、銀杏の木の下に来い。と言われた。
銀杏の木はいっぱいある。のに…
若武の家の銀杏の木の下に集合することにした。
若武の家の銀杏の木…
大きくてりっぱな銀杏の木…
「若武、こんばんは。」
14.オヒメサマダッコ
銀杏の木の下、悩みを聞いてもらっていたら…
美優ちゃんと約束したのに…
でも、悩みを聞いてもらっていたのに、オヒメサマダッコをされたのだ。
あとがき
銀杏は知っている終わりました。
若武との恋が芽生えはしたね。
では、次回は、
【カーディガンは知っている】
銀杏は知っているの続編です。
カーディガンは知っているは、
中3のアーヤたち。ココハちゃんも美優ちゃんも帰ってくるし、夏菜芽ちゃんとの仲直りも、夏菜美ちゃんとも会えます。
ぜひ、見てください。
【カーディガンは知っている】
1.立花彩のモノローグ
KZと書いてカッズと読む。
以下本文と同じ。
読んでね。
2.とうとう私も受験生!
「アーヤ、高校どこ行くつもりなの?ママ的に、緑橋高等学校(存在しない)がいいと思うわ。受験生だし、考えておきなさいよ。」
そう、とうとう私も受験生!
緑橋高等学校は、成績が一気に上がると言われている学校。
考えたことはあるけど、緑橋高等学校は第3希望の学校だった。
第1希望の学校は、青橋高等学校(存在しない)。
緑橋と青橋が違うだけだ。
第2希望が、音楽第南北学校(存在しない)だった。
青橋高等学校は、部活がないし、成績は上がるしで有名だった。
青橋高等学校に通えれば、自慢できるんだ。
黒木君たちみたいに、素晴らしいって褒められる学校に行きたい。
まあ、考えているからね。
ごめんねぇー!続き書けてなくて。今かく!ついにフィナーレ!
あなたの涙は知っている。
アヤサイド
「楽しかったね。」
「うん。」
翼に・・・いった方がいいかな?
「あ・・・・のね。私、明日オペするの。」
「えっ?も・・・・もしかして失敗したら・・・」
「うん。そうなの。でも、私、やらずに後悔するよりはやって後悔した方がいいから。頑張るね。」
「そっか。死なないでね。」
「・・・できる限り頑張る。」
オペ当日
「やってくるね。」
「うん。行ってらっしゃい。」
私、死にたくない。
翼のためにも、家族のためにも、頑張らなきゃ。
「では、オペを開始します。」
翼サイド
お願いだから生きてくれ。一生のお願いだ。
どうか神様彩を死なせないで!
二時間後
「オペ終了しました。」
「彩は?彩は、助かったんですか?」
「彩さんは・・・・・・残念ながら・・・」
「う・・・・そだろ?」
「彩〜〜〜〜〜〜!!!」
「翼・・・君。これ・・・彩から。もし、・・・オペに失敗したら翼くんに渡してって。」
「あ・・・・りがとうございます。」
手紙?
ガサガサ
『拝啓、翼へ。
翼には、たくさん助けてもらったね。
倒れたとき救急車呼んでくれたり、未練が残らないようにって、
遊園地とかに連れていってくれた。
私と翼との出会いは、曲がり角。あのときはビックリしたなー。
だって、行きなり飛び出してくるんだもん。
あなたとはいつでもわかり合えたね。
でもね、私、ひとつだけ.あなたに嘘をついた。
私、実はあなたと昔会ったことがあるの。
といっても翼は覚えてないだろうけど。
あのときも翼に助けてもらったんだよね。
私は、翼のことがすきです。
好きです。大好きです。
いつも、暴言はいたり、暴力ふってごめんね。おわびに私の
宝物を入れておきます。
今までありがとう。
わたしのヒーロー。
彩より』
ガサガサ宝物って・・・・なんだろう
そこにはちっちゃいときの彩と翼のツーショット写真が入っていました。
次号ついに最終回!大人になった翼たちのはなし!!
フィナーレ、サイッコーーーー!
私も、続きの話書くね。
【カーディガンは知っている】
3.ココハちゃんの高校とは
「ココハちゃんっ!久しぶりだね。」
空港で、思わずココハちゃんに抱きついちゃったっ!
ココハちゃんは、スポーツバッグに荷物の半分を入れていて、パンパンのスポーツバッグを肩にかけていた。
「ココハちゃん、重そうだね。私、持つから、貸して。スポーツバッグ。」
ココハちゃんは、スポーツバッグの肩にかける部分を、ガシッっと強くつかんだ。
「中学生だし、しかも受験生に持たせちゃダメだよ。自分で持つから。彩ちゃん知ってると思うけど、美優ちゃんが次の便で来るよね。」
美優ちゃん?
突然、久しぶりの名前を聞いて、ホッっとする心が大きかった。
ココハちゃんは、アメリカから来て、美優ちゃんは、きっと日本国内かな。
「知らなかった。美優ちゃん来るの?美優ちゃんと便も待とうかな。そう言えば、ココハちゃん。高校生活は?」
ココハちゃんは、アメリカの有名な高校に入学したらしいんだけど、英語の勉強を今更少しやるんだって。
英語は、日本でもやるし、ココハちゃんはアメリカ人だけど、英語を習うことにビックリした。
でも、気づいたんだ。
高校でも漢字を習うことに。
それとこれとは同じだよね。
「高校生ライフは、落ち着いてるよ。楽しいし、何よりも先輩が親切。」
いいなぁ、先輩が親切って。
4.美優ちゃんはどこから?
「彩ちゃん。美優ちゃんの便アレだよ絶対!見てみて。」
ココハちゃんが指差した飛行機は、美優ちゃんが乗っている。
ハイテンションで、飛行機を呼び寄せたかった。
美優ちゃんが大きなバッグを持って現れた。
美優ちゃん…
「彩ちゃんっ!ココハちゃんっ!」
美優ちゃんが走ってきた。
久しぶりに見た美優ちゃんの顔。
夏菜芽ちゃんとの悲しい問題を思い出したら、とめどなく涙が溢れてきた。
「彩ちゃん、どうしたの?」
美優ちゃんが聞いてくれる。
夏菜芽ちゃん、今どうしてるかな。
絶交したから、会いたくないよね。
「ココハちゃん、美優ちゃん。聞いてくれない?でもその前に、美優ちゃんどこから来たの?」
急に変な質問をしたから、美優ちゃんは笑い出した。
ココハちゃんは、スポーツバッグを強くまた握りしめて、話を聞いていた。
「私は、北海道から来たの。で、聞いてほしいことは?」
【カーディガンは知っている】
5.解決方法
「なるほど。悲しかったね。夏菜芽も悪いとこ変わってないな。」
美優ちゃんは言いながら、コーヒーをすする。
空港の小さなカフェに、私とママと奈子とココハちゃんと美優ちゃんと来ている。
「彩ちゃんも解決させたいよね。私もみんなと会いたいから、気まずい空気はイヤだよね。美優ちゃんも。」
美優ちゃんは黙ってうなずいた。
ココハちゃんもコーヒーをすする。
ママと奈子は、気まずい空気だと気づいたのか、席を立ってくれた。
「解決方法は、夏菜芽の店、秋限定だから、もうやってないの。夏菜芽からのメールで、紅葉カフェやってるって聞いたから、今日行こうよ!」
6.三戸里紅葉カフェ
・・・
三戸里。
「いらっしゃいませ。…美優?ココハちゃん?立花さん?」
店の服を来ていた夏菜芽ちゃんは、私のことを「立花さん」とまだ呼んでいるから…
絶交は、時間で取り消せないんだ。
「あそこの席どうぞ。立花さん、ちょっと後から来てくれる?」
私はうなずくと、夏菜芽ちゃんは厨房の方に足早に入っていった。
3人でおしゃべりしていると、夏菜芽ちゃんが来た。
私、夏菜芽ちゃんのこと、三戸里さんって呼んでないよ。
夏菜芽ちゃんって呼んでるよ…
なのに…
「お待たせしました。………ごゆっくりどうぞ。失礼します。」
従業員の人が、奥に入っていった。
夏菜芽ちゃんがそれと同時に来た。
「立花さん。ちょっと。」
すると、美優ちゃんとココハちゃんも立ち上がった。
何をするんだろう。
「夏菜芽、私たちもついてく。」
【カーディガンは知っている】
7.仲直り!?
「あのさぁ、謝れないかな。今。去年のこと、仲直りしたいけど、私から絶交宣言したから、立花さんどう?」
夏菜芽ちゃん!
やっぱり、絶交宣言は、私たちにとって無意味なんだ。
夏菜芽ちゃんと、一緒にいたい。
一緒に仲良くしたい。
「夏菜芽ちゃんっ!私、三戸里さんって呼ぶのが嫌で、夏菜芽ちゃんって呼んでるんだけど。今日、美優ちゃんに相談したんだ。ココハちゃんにも。」
夏菜芽ちゃんの目に、見えない光が灯り始めた気がした。
私の心の中に、夏菜芽ちゃんの存在が大きくなる。
8.夏菜美ちゃん
「彩ちゃん。呼んだ理由はね。夏菜美の話したよね?ずっと前。夏菜美が来てるから、紹介するね。夏菜美!」
夏菜美ちゃんと呼ばれた女の子が奥から走ってきた。
夏菜芽ちゃんと似ていて、どことなくかわいい。
「初めまして。夏菜芽ちゃんがお世話になっております。夏菜美です。」
礼儀正しく、夏菜芽ちゃんの横に並んでいる、ええっと、………、、、夏菜美ちゃん。
続く
真央とココハと夏菜芽の会話
ココハちゃんと夏菜芽ちゃん初対面なのに、紹介しなかったんだね。
(気まずい空気で、自己紹介っておかしいと思わない?byココハ)
(ココハちゃんって会話の中で分かったけど、アメリカ人なのよね。ビックリしたわ。日本語うまいわね。改めてだけど、私夏菜芽。by夏菜芽)
ココハちゃんも自己紹介しなよ。
(私、ココハ。高校1年。byココハ)
じゃあ、ここまで!
【カーディガンは知っている】
9.みんな仲良し
おしゃべりが続いて、足が痛くなってきたころ…
「ねぇ、座って話さない?カフェの椅子空いてるから。」
ココハちゃんが言って、指定された席に行った。
座れる人は座った。
でも………
椅子の数が足りないのだ。
「夏菜美、家、空いてるよね?夏菜美の部屋いい?部屋汚いから。」
夏菜美ちゃんはうなずいて、奥に走っていった。
夏菜芽ちゃんは、夏菜美ちゃんを見送って、私たちの方を見た。
「夏菜美の部屋行くよ。」
夏菜美ちゃんの部屋っ!
見てみたい、見てみたいっ!
まだ飲んでなかったコーヒーを片手に、私たちはおしゃべりに夢中。
夏菜芽ちゃんと私は、最高な友。
ずっとずっと、友達。
夏菜芽ちゃんが上から来ていた、カーディガン。
きっと、カーディガンは知っているはずだよね。
この友情ストーリー。
あとがき
ありがとうございました。
【カーディガンは知っている】
完結しました!が、しかし、
続編で、書かせていただく、
【薄い手袋は知っている】
ぜひ、読んでください。
では、続きをどうぞ。
【薄い手袋は知っている】
1.青橋高等学校
私、立花彩。
第1希望の、青橋高等学校に受かりました。
秋の肌寒い午後のこと。
薄めの手袋をはめて、小さな小さな木の前に来た。
去年、夏菜芽ちゃんと夏菜美ちゃんの家のカフェで、コーヒーを飲み終わったあと、みんなで植えた木だった。
「栄子ちゃん。久しぶりだね。去年会えなかったのに、みんなと会ったんだってね。私も呼んでくれれば…」
栄子ちゃんと一緒に、夏菜芽ちゃんと一緒に、夏菜美ちゃんと一緒に、美優ちゃんと一緒に遊ぶ、今日。
ココハちゃんは残念ながらいない。
「彩ちゃんどう?青橋。受かったって聞いたけど。」
難易度が高い青橋高等学校は、仲良しのあの中で、私しか受験していないのだった。
「ひとりぼっちだけど、成績は3位だから、悪くないかな。」
栄子ちゃんは褒めてくれたけど、慣れていた。
こうして、褒められるのが夢だったけどね、ずっと褒められてるから、慣れたんだ。
栄子ちゃんとおしゃべりしていると、夏菜美ちゃんだけが来た。
「彩ちゃん、栄子ちゃん。」
夏菜美ちゃんは、昨日聞いたんだけど、ココハちゃんと同じ、高校2年生なんだって。
頭を下げるべきだよね、私。
2.さようなら
夏菜芽ちゃんと美優ちゃんも後からやって来て、駅の文房具屋に行くことになった。
みんな、隣に並んでいたけれど、夏菜芽ちゃんだけ外れていた。
「夏菜芽ちゃんっ!隣で歩こう。どうしたの?悩みなら聞くよ?」
夏菜芽ちゃんに言うと、「大丈夫。」と言って、先に行ってしまった。
後から夏菜美ちゃんに聞いたけど、夏菜美ちゃんも分からないことだった。
夏菜芽ちゃん、どうしたの?
私たち、絶交解消宣言したよね?
「夏菜芽ちゃんっ!私たち、そんな浅い浅い仲なのっ?私、夏菜美ちゃんが絶交したって話聞いて、怖かった。私たちも、いずれこうなるのかと思っちゃってっ!でも、私たちならないんだよね、絶交なんか。話してよ。私たちだって、話すよ、友達だから。」
夏菜芽ちゃんに言うと、夏菜芽ちゃんは振り向いた。
その時の夏菜芽ちゃんの顔は、とても青白くて、涙でいっぱいだった。
「私、高校が遠くて、独り暮らしを始めることになったの。夏菜美にも言えないくらい、辛くて、悲しくて…」
続く
【薄い手袋は知っている】
3.ホトトギス
夏菜芽ちゃん…
すると、栄子ちゃんが言った。
「笑顔でさ 送って見せよう ホトトギス」
笑顔でさ 送って見せよう ホトトギスって言ったよね?
栄子ちゃんは、顔をあげて言う。
「笑顔で、夏菜芽ちゃんを送って見せてあげようよ。ね、みんな。」
私は、力強くうなずいた。
夏菜芽ちゃんには、頑張ってもらいたいから。
夏菜美ちゃんも、栄子ちゃんも、最後に美優ちゃんも。
夏菜芽ちゃんは、ずっと泣いていたけどね、もっともっと泣き出した。
夏菜美ちゃんはもらい泣きして、美優ちゃんは、夏菜芽ちゃんと握手して。
遊ぶどころではなかった。
4.駅のホームで
旅立つ当日。
みんな夏菜芽ちゃんを送るため、駅のホームに現れた。
栄「夏菜芽、頑張って。」
美「私、ずっと応援してる。」
夏「私、夏菜芽のトコ、また行くから待っててよ。」
彩「ずっと仲間だよね?」
夏菜芽ちゃんは、みんなに愛されいるから、こんな風に…
夏菜芽ちゃんが乗った新幹線は、見えなくなるまで目で追っていた。
みんな涙目で…
もう、どうしようもないくらい、悲しかったの。