…俺の作り上げた作品を完膚なきまでに否定するなんて、非道い方なのですね、貴方は
( 非道なのはどっちだ、と端から見れば激しく罵られているだろうその言葉をやや眉尻を下げ言い、また理解者は得られなかったかと寂しげにそう考えては、所詮は常人である彼の精神力なんてこの程度のものかと半ば失望を意味するその冷たき視線で顔面を蒼白させている虚凜を射抜けば、然しまだ自分の見込んだ人間だからと完全に見捨てる踏ん切りは付いていないようで彼に“こんな素敵なもの見たことがない、って俺の周りの人達は褒めて下さいましたけど“と周りの環境に対する責任転嫁に走り、それでもまだ高鳴ったままの鼓動に舌打ちを一つ落とせば、また口元を引き上げて )
人の化けた欲を最大限まで表した物がこの物体です、素直に悪くはないって言っちゃいませんかァ?
( それでもまだ彼の返答に優しさと情が混じっていることを期待しながら、自己の心を防衛するように歪められた表情を浮かべた彼をじぃっと観察するように見つめる。彼だってきっと理解してくれる筈だ。自分が美術館にあるどんな名画よりも美しいと思えたのはこれだけなのだから )
>>651/虚凜クン
…心がないよ
( 震える足でしっかりと地面を踏みしめて、尚且つ空中を歩くように覚束ない足取りで後ろに2、3歩後退し。周りの人って誰だよ、と疑問に思うもそれを問うてしまえば場の雰囲気を壊してしまうと思い口を噤むと、見るに堪えない芸術品から顔を背け目を伏せて。今のところ、自分は彼の引き立て役になれればいいと思いつつ好感を抱いていた彼にこう言ってしまうのは心が痛む、ような気がしても、それを見て見ぬふりをしようとするが。思わず苦虫を噛み潰したような表情で目を薄く開いては拍子零れた涙も拭おうとはせず、彼の方を気づかれぬように盗み見て )
>>652 瑠璃川君
強情な人ね。
( むむ、とわざとらしく頬を膨らませては彼を見て、“それで死なれたら夢見が悪いわ”とむくれながら紙に書かれた言葉に首を傾げ、ぱちくりと何度か瞬きをしては )
0時…何かしら。
>>653 武亮様