不躾な態度を取ってしまったこと、申し訳なく思います。こいつは浅薄な人間なんだと笑って流して貰えないでしょうか。
(青年の眼が一瞬とても冷たくなる。そしてそれは同時に相手を品定めする様でもあった。だがそれは本当に一瞬で次の瞬間にはそんな冷たい印象など無かったように、柔らかく目を細め口端を上げ、体の前に手を添える形式張った謝礼をした。)
貴方は優しいんですね…。わかりました。璃乃が落ち着いたらゆっくりを話を聞いてみようと思います。気にかけてくれていること、璃乃もとても喜ぶと思います。
(落ち着いた声。柔らかい態度、仕草。どれを取っても人の警戒心を解くとか安心させるとかそういう方向に向いているような、だがそれはその向いた視点から視ればその方向に向かうよう、始めから逆算的に作られているような。それはとても微細な違和感となって現れているかもしれない。とても小さな。)
最寄りの病院の手配も出来てますし、お送りすることも可能ですが……わかりました。お相手いたします。
(青年が少女に話しかけた時、相手を甘く見ている様な甘さは、今は青年からは失せている。)
>>30 姫宮様
( / 絡み失礼致します! )
あぁっ 、こら ! お待ちなさい !
( 暖かい日差しと心地好く吹く風、そんな長閑なお昼時に似合わず少し大きめな声が響く。学校帰りに何気なくインクで作り出した、絵にかいたような兎が逃げ出し、その後を追っているようで。黒い兎のようなそれは、テラス席を立った彼女のもとへ一直線に駆けて行く。息を切らした状態で追うが、その距離は大分離れていて。途端、愛くるしい見た目をした黒い兎はピョン、と一飛び。テラス席を立つ彼女へ飛び付くように宙を舞って。聞こえていない可能性が高いけれど、息を切らしながら下記叫んで。)
そっ 、その兎 !捕まえてください …… !
>>31 アリアナさん 、
…… 随分 、準備が整っているようですね ?
( 丁寧且つ柔和な物腰に、杞憂かもしれませんねと内心ぽつり呟いて。些細な違和感に気付くことなく、にこにこと彼の話を聞いていたが最後の言葉に不思議そうな表情浮かべ。移動させた人達もそうだけれど、病院の手配にお金に……、まるで事後の話し合いを避けているように感じられたようで。それとも、こういった事態に慣れているのだろうか。青年の僅かな変化を感じ取ったのか、ただ単に再び不審に思ったのか、笑みは崩さずに何気ない話の延長といった感じで声を発し。お話する時間も頂いたし、少し場所を移動してもいいかもしれない。けれど、開いた口を閉じることが出来なかったらしく。少女の歩いていった方向をちらりと一瞥しては、緩やかな動作でこてんと首を傾げ問い掛けて。)
監視でもなさっているのですか ?
>>32 青年 、