( / 絡み失礼致します! )
あぁっ 、こら ! お待ちなさい !
( 暖かい日差しと心地好く吹く風、そんな長閑なお昼時に似合わず少し大きめな声が響く。学校帰りに何気なくインクで作り出した、絵にかいたような兎が逃げ出し、その後を追っているようで。黒い兎のようなそれは、テラス席を立った彼女のもとへ一直線に駆けて行く。息を切らした状態で追うが、その距離は大分離れていて。途端、愛くるしい見た目をした黒い兎はピョン、と一飛び。テラス席を立つ彼女へ飛び付くように宙を舞って。聞こえていない可能性が高いけれど、息を切らしながら下記叫んで。)
そっ 、その兎 !捕まえてください …… !
>>31 アリアナさん 、
…… 随分 、準備が整っているようですね ?
( 丁寧且つ柔和な物腰に、杞憂かもしれませんねと内心ぽつり呟いて。些細な違和感に気付くことなく、にこにこと彼の話を聞いていたが最後の言葉に不思議そうな表情浮かべ。移動させた人達もそうだけれど、病院の手配にお金に……、まるで事後の話し合いを避けているように感じられたようで。それとも、こういった事態に慣れているのだろうか。青年の僅かな変化を感じ取ったのか、ただ単に再び不審に思ったのか、笑みは崩さずに何気ない話の延長といった感じで声を発し。お話する時間も頂いたし、少し場所を移動してもいいかもしれない。けれど、開いた口を閉じることが出来なかったらしく。少女の歩いていった方向をちらりと一瞥しては、緩やかな動作でこてんと首を傾げ問い掛けて。)
監視でもなさっているのですか ?
>>32 青年 、
どこか…ゆっくり座ってお話しましょうか…。
(近くにあるカフェのオープンテラスへと促す。丸いテーブルを挟むように椅子が2つ置いてあるスペース。向かい側の席を引いてから自分の席に座る。注文を取りに来たスタッフに「ホットコーヒーを」と伝える。もう一つのそれを聞き、スタッフが立ち去るのを待つと口を開く。)
貴方が持った違和感の様に璃乃も私も一般的な環境にはいません。ある程度力を持った組織に所属している、と考えていただければよろしいでしょう。
(カフェの向こうでは今頃制服を着た者達がぞろぞろとやってきていた。異能者絡みのことを担当する国運営の治安維持組織が今頃やってきていた。それは本来はもっと早くに来るはずのものだった。青年の問への言葉は暗黙の肯定がなされていた。)
私達は璃乃と慎重に関係を築いています。貴方が璃乃の背後や私に覚えたものはその慎重さ故の至らなさ、とご理解ください。私から言えることはこれくらいでしょうか。
(向かい合って座る少女の話が聞きたい、そういう様子だった。)
>>33 姫宮様
【( 'ω')/ ハイ!】
『うーん……、へ?捕まえるって……わぷっ。』
(気持ちよく背伸びした彼女の顔へ飛び込む黒い兎。
慌ててべりっと引き剥がし、それが兎と気付く。)
『……あ、兎だ。ん……湿ってる、この兎?』
(インクで構成されているからか、触った感じも
液体感を感じる様であり、それでいてその兎は
本物の兎の様に活発で、動物と同じ様に触れる。)
『黒い兎……ちょっと、私に近い……かな。』
(兎のつぶらな瞳を見て、少し笑顔が零れた。)
>>33 姫宮