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氷華
「…………そう。」
桜空が氷華の手から氷刃のナイフを取り上げると、氷のナイフそのものの硬化持続力も急激に低下しているのもあり、瞬く間にナイフが溶けて消える。
その様子を見ていた氷華は特に反論したり、異議を唱えることも無く、静かにそう呟くと、車椅子の背凭れに寄り掛かったまま天井を見上げて
桜空「・・・・・そういや、お前の友達から伝言を預かっている」
(桜空は、天井を見つめ始める氷華に、氷華の友達、すなわち夕渚からの伝言を預かっていると唐突に伝える・・・・・
夕渚もあの惨劇を、あの時の氷華の本性を目の当たりにしてしまった、伝言の内容はそのことについてか・・・・・)
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