>>206
湊
「別に救ってくれだなんて・・・」
『頼んでいない』と言いかけたところで口が止まる。確かにあの状況ではどうなっていたかも分からない。
少し複雑そうな顔をして再び口を開く。
湊
「・・・・借りは作らない主義なんです。必ず返します。」
どこか悔しそうに淡々と言う。
殺してもいいと思っている相手に借りを作るなど屈辱以外のなにものでもない。
「・・・?」
ふとあることに気づく。同じ部屋に存在するもう一つの気配に鼓動が一気に速くなるのを感じて気配の先に視線を移す。
桜空「借りたなんて思うな、常に自分の命を最優先に考えろ・・・・・」
(今回の一件でもわかったように、いつ狙われているか、いつ命を落としてもおかしくはない状況であり、それは恐らく戦いの場に何の目的があって赴いたかはわからないが相手も同じだろう・・・・・
借りを作る作らないではなく、自分の命を優先して考えるように忠告する)
>>207
>>207
氷華
「私が目を覚ましたこのタイミングで襲撃を仕掛けて来るだなんて……私の推測が正しいのなら……この襲撃の後に連中が狙う『モノ』は……」
氷華は桜空からこの襲撃について聞くと、自分の顎に右手を添えて思考を巡らせ、これまで集めた情報を元にして、この襲撃の真の目的についての考察をして、一つの結論がわかり、敵の狙いについて察して
氷華
「あら?貴方は確か私のいた八咫烏の湊……ね?」
思考がまとまったところで、次に打つべき手を思い付いたところ、視界の中に桜空と共に転移されてきた人物を見て、彼女の黒い髪と、血のように赤黒い瞳から彼女が自分のいた八咫烏の一員であると言うことを思い出して