>>151
小娘の目に飛び込んでくる景色がハッキリし始める…
城の中…城の中…聞き覚えのある声……
「むぁあっ!!やっと此処に来れたんですねっ!!」
(急に元気な声とともに飛び起きた)
「ぁっ!お久しぶりですっ!女王さまの殿方さん!」
「へぇ……このネジがね?
……面白いわね!ルペ」
分かったような、分かっていないような笑顔を見せる。
「……ところで、あなたはどこへ向かいたかったのかしら?」
>>153
ユラは森を歩き、時折空を見上げる。
「淀んだ空……この森には似合わないわね。早く城に行きたいわ。それか女王さんの小屋……!」
と、口に出したとたんに、彼女は気配を感じた。自分を誘う何かの気配に……
『……』
……この気配は……!?
>>154
「女王……久々に、聞いたな……」
「悪いな、俺たちもここには久々に来たんだ……
何か、分かることを話してほしい。この森が、なんで、こんなに荒れたのだ?」
リヴァは、あくまでも優しく問いかける。魔王も、心配そうな眼差しを向ける。
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