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49:GALAXY:2018/08/13(月) 11:18

 私が泣いている間、奏は優しく私の頭を撫でてくれていた。その手から伝わる温もりに私は安心し、心を落ち着かせた。

「それで、夢乃は何をしたいの?」
「それは……」

 本当は、何をしたいかなんて決まっている。これを奏に話すのは、私の意見を肯定してくれて、後押しして欲しいからだ。多分……いや、きっと……ううん。絶対に奏はわかってて私に聞いたんだ。

「私は、悠馬と付き合いたい」

「うん」
「付き合って、沢山デートして、いっぱい悠馬との思いで作って、それから……」
「うん。それから?」

 その先を想浮かべて、私は頬染める。
 私は、悠馬がはじめての彼氏じゃないけど、でも、デートは初めて。そ、それに……き、キスもしたことがない。勿論、その先だって。

「悠馬と、沢山の初めてを共有したい」
「じゃあ、頑張って悠馬君を惚れさせないとね?」
「うん!」

 絶対に、私は悠馬と付き合う。そして……

「私は、信じたくないけど、悠馬が死んじゃった時。胸を張って『彼女』だって言えるようになりたい」
「私にはこれしか言えなくて、ありきたりで、陳腐で、何のアドバイスにもなってないけど、頑張って!」
「うん、頑張る!もし付き合ったら惚気話を聞かせてあげるよ!」
「それは遠慮しとく。でも、もし付き合えたらその時は、私に恋も、応援してね?」
「勿論!」

 その時奏と交わした会話は、今までにないくらい楽しくて、わくわくして。絶縁状態だった時間を取りもどうすように、いつも以上に早口で、終始笑顔だった。……私も、奏も。


大谷刑部:2018/08/29(水) 22:06 [返信]

夢乃編
>>49「私は、信じたくないけど、悠馬が死んじゃった時。胸を張って『彼女』だって言えるようになりたい」

>>115「…だって、君に嫌われたいから」

>>469「そんなわけない。そばにいるだけで楽しいし、嬉しいし、つらいなんて感情は無くて、全部が全部『+』方面の感情なんだよ。悠馬も、好きな人がいるならわかるでしょ?」


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