性癖短編

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
3:cmねる。:2021/05/14(金) 23:17

『生意気な弟×姉 part2』

「おい、オリビア」

褐色の肌に、成長途中の小さな体。彼はそんな見た目に似つかわしくない言葉をわたしに投げかけた。

目をやると、そこにはいつも通りわたしを見下す弟がいる。

「……アーノルド、姉さんのことを呼び捨てるのが教え?」

「俺より無能なやつに敬意を払う必要があるのかい?」

「敬意を払えとは言ってないわ。ただね、姉さんにたいして悪い態度をとるのはやめなさいよ」

「だったらお前が俺より優秀になるんだね」

「…………この、あんたねぇ」

頭にきてアーノルドに寄ろうと試みたその間際まで、彼は笑みを崩さなかった。

──ガチャリ

「!」

扉が開いて、外から心配そうな母親が顔を出した。
母はわたしとアーノルドを交互に一瞥したあと、尋ねる。

「……どうしたの? 勉強中なのに声がするから、おかしいと思ったの」

「か、母さん、あのね──」

「お母さん」

説明しようとしたわたしの言葉を、幼い声が遮る。

「姉さんが分からない問題があると、ぼくに聞いたんです」

「は?」

「まぁ……そうだったの。ほんとうにアーノルドは賢いのね」

「ち、ちがっ──」

否定の言葉が途切れた。アーノルドは笑っていた。それは幼い少年のものではなく、下卑た蛇人間のような、……狡猾な笑みだった。

『──オリビアが馬鹿だから悪いんだよ』


cmねる。:2021/05/15(土) 08:12 [返信]

『アーノルドとオリビア』

『お母さん、できました!』
『あら、満点! すごいわねえ』

満面の笑み、赤い丸だけの答案。
もう慣れた作り物の表情。それに気づきもしない母親の後ろに、姉≠ェいる。

ここからだとよく見えるんだよ。

『……』

ああ、『俺に嫉妬してるんだな』って。

なんであの子ばかり褒められるの、わたしだって頑張ってるのに、でもそんなこと言えない、だってわたしは姉さんなんだから。

……っていうさ、そういう声がいやってくらい聞こえてくる。

そうだよね、オリビア。
本当の子じゃない♂エばかり可愛がられてちゃしかたないよね。

「オリビア」

「……なによ」

「嫉妬してる?」

そう悪戯に聞いてみれば、オリビアのつり目がちな瞳が動揺で見開かれた。

「……ばっかじゃないの」

見開いたあと、すぐに細めた双眸には淡い涙が浮かんでいる。

──ああ、ほんとうに。

俺に嫉妬してしまうくらい、泣いてしまうくらい、自分を責めてしまうくらい、オリビアって馬鹿だな。

「大丈夫だよ」

泣いている彼女≠フ手をするりと取った。

「可哀想にね、無能だと誰にも見向きされなくて」

でもさ、

「俺だけがオリビアを見てやるから安心しなよ」

そういうところが、心の底から好きだって。
……気づいてる?

>>2->>3の兄弟。こういうのが性癖すぎる)


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ