>>563
僕らは泊まっているホテルへ戻るため、ヘリに乗りこんだ。
海「烏間先生、さっきはいい判断ありがとうございました」
烏「いや。あれで正しかったのか、俺には判別しかねたぞ」
海「私だけじゃ、あのピンチは切り抜けられなかったんで良かったですよ。あ、それと先輩には連絡しました?」
烏「ああ、イリーナのことだ。おそらくそのままホテルへ戻ってくるだろう」
僕は寺坂くんにお礼を言った。
渚「ありがとう、寺坂くん」
寺「あ?」
渚「あのとき、声をかけてくれて。間違えるとこだった」
寺「ケッ、てめぇのために言ったわけじゃねぇ。仲間が1人減ればタコ殺す戦力が減るじゃねぇか」
僕はほっとして言った。
渚「うん、ごめん……」
ホテルに戻ると、僕らはウィルスで苦しんでいたみんなにもう大丈夫なことを伝えた。それぞれの無事を確認すると、僕らは泥のように眠り、起きたのは次の日の夕方だった。
茅「渚、もう平気?」
渚「うん」
杉「みんな体育着だな」
木「まぁ、これが1番動きやすいしな」
不「2日分の私服、全員分考えるのはエグすぎるしね」
渚「何言ってんの」
海があくびをしながら現れた。
海「あー、寝たりない……」
茅「あ、海ちゃんは和服だ」
海「体育着持ってくんの忘れてたみたい……。代わりにもう1枚和服あったから着ちゃった」
僕らは視線を海辺に移した。
木「烏間先生は?」
渚「不眠不休で指揮とってるよ」
磯「疲れも見せず、すごい人だな」
前「ああ見えて、ビッチ先生もすごい人だし」
殺せんせーは今、海上に設置されている巨大爆弾の中にいる。
海「果たして成功するかなぁ」
爆発音がとどろいた!
杉「爆発したぞっ‼」
木「殺ったか⁉」
とはいえ、みんな結果はわかっていた。
頭の上に、何かが乗るような感覚がした。
殺「みなさん。敵と戦い、ウィルスと戦い、本当によく頑張りました」
そこにいたのは、殺せんせー。もうすっかりタコ型に戻っていた。
渚「おはようございます、殺せんせー」
倉「おっはー」
殺「おはようございます、みなさん」
僕らは殺せんせーのことを、笑顔で出迎えた。
。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.
夏休み編、終了! ここから大幅に飛ばします。えーっと、普久間島での最後の日とか、夏祭りの話、竹林の話も……。
その前に、番外編ですね。リクがあった千速っ! それからAさん。私があなたのリクに答えてもよろしいかな??
やっぱ、茅野のプリン爆殺計画も飛ばそうかなぁ……。
ちなみに今から書く物語(暗殺教室と同時進行ver.)はオリジナルです。
あと、千速書いたから興味あったら読んでね!
。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.
>>564
「デートの時間」
渚side
夏休みも明けた、ある日の日曜日。僕は登校日でもないのに早起きをした。
その理由っていうのが……。
先週の金曜日
海「ねぇ、渚」
放課後、なんか物足りなくてみんなとしゃべりつつ、今後の暗殺をどうするべきか話し合っていると、海が僕に話しかけてきた。
渚「何?」
海「今度の日曜日、暇?」
僕は少し考えた。
渚「暇だけど……」
海「じゃあ、午前10時。椚ヶ丘駅に来られる?」
その言葉に、クラスメイトみんなだけでなく、僕までもが。
皆「ハァァァァァ⁉」
となった。
カ「良かったじゃん、渚くん。デートだよ、デート」
渚「え、ちょっ。待ってよ、海。確かに暇だし、その時間は大丈夫だけど」
カルマくんのからかいの言葉に僕は焦って海を見た。
海は平然とした顔つきで。
海「そ、ならいいや。それじゃまた明後日。ばいばーい」
海はそう言って帰った瞬間。
前「やべぇぞ、海」
岡「まさか渚にデートのお誘いとはな」
殺「ヌルフフフ、のぞかない手はありませんねぇ」
皆「って、おい。いつの間に‼」
いつの間にか教室には殺せんせーがいた。
殺「これは小説のほうで新展開を望める気がします。楽しみですねぇ」
中「殺せんせーの言う通り! のぞかない手はないよっ‼」
ゲ、ゲスすぎるよ、みんな……。
現在
母さんは臨時で仕事が入ったって言ってたから、今日はいないんだよね。
テレビ「次のニュースです。8年ほど前から行方不明になっている如月家の長女……」
テレビを消して、僕は身支度がほぼできたことを確認してから家の鍵と財布を持って外にでた。
椚ヶ丘駅に着くと、すでに海は来ていた。まだ約束の時間までまだ10分はあるのに。
渚「早いね、海」
海「今来たところだよ」
海は今日もやっぱり和服だった。道行く人々が海を見て感心していた。
す、すごい目立ってる……。
海「この前、カエデと一緒に行った、とってもおいしいケーキのあるカフェ店があるんだ。そこに行こう」
渚「あ、うん」
海の誘導で僕は歩きだした。なんとなく、視線を街路樹に向けると……。
しゅばっ
⁉
今、何か隠れた気が……。
もしかしなくとも、みんな、だよね。
渚「ね、ねぇ海……」
海「渚、それやっぱり持ってきたね」
渚「え? あ、うん。どうしても持っていきたかったんだ。それに海だって、ヘアピンしてるし」
海「あはは、そうだね」
カ「なぁんか、並んでると付き合ってる感あるね」
茅「そうだね」
中「ねぇねぇ、カルマ。写真撮らない? あとで渚くんに見せつけるの」
カ「ナイス、アイディア中村さん」
カルマと中村はスマホを手に、シャッターを切り続けた。