>>517のつづき
「団長さん、どうしますか!?」
「どうすんだって言われてもな…」
「キド、如月ちゃん、方法はあるはずだよ?」
「ん?どういうことだ?」
「はい?」
バカノは私を見てウインク的なことをした。
『あっ!!私に任せて下さいっ!!』
「ん?いいだろう」
私は目をゆっくりと閉じ、心を落ち着かせ、能力を発動させる。
『…………!!』
「(よくやるねあの子、ただ者じゃなさそうだね…)」
「ね、ねぇマジュちゃん、何の能力を行おうとしているの……?」
『私の能力は特殊、セトの『目を盗む』能力、ヒビヤの『目を凝らす』能力…そして…『目を動かす』能力…この3つを上手くコントロールして行っている』
「能力ありすぎだろ!?」
『確かに、私は結構持っているからコントロールも最初はムリでした。今でも、少し負担が掛かります……』
「じゃ、じゃあ…どうしてっ!!」
モモは私にムリをしようとしないでほしいという気持ちで止めようとする。
『(それしかないんだ…)っ!!』
「どうした!?」
『近くに制御室を見つけた…けど、そのロックがいろんなところで掛かっている』
「そんな!!」
「マジュちゃん、それは何ヶ所くらいですか!?」
『6ヶ所はある……』
「え〜…つらいじゃないですかぁ〜…」
「僕なら行けます」
『確かに、マーブルくんの能力なら…なんとかなります…』
私はマーブルくんに合図をして、能力を発動する。
マーブルくんの能力はセトとヒビヤの能力と『目を移す』という能力を持つ。
つまり、マーブルくんは瞬間移動ができる、でも、私みたいに多めに使うことはできないというデメリットがある。
「マーブル、任せたぞ」
「はい」
そう言って私たちは1ヶ所目のロックを解除しに行く。
>>518のつづき
1ヶ所目の場所についた私たちはロックを解除しようとすると、キドは話しかけてきた。
「マジュ、お前にも悲しい過去があってその能力に目覚めたんだよな?」
『い、いきなり何ですか…!?』
「いや…もの凄い出来事があったから能力も、もの凄い物だろうと思っていたから…」
『………』
「悪かったな…」
「キド、空気読みなy「バカノだけには言われたくない」そ、そんな……」
私は覚悟を決めて過去の出来事を話そうとする。