暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part5♪

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684:葉月 美桜◆hc (ノ ゜Д゜)ノdice4:2016/05/18(水) 17:18 ID:Jqw

>>619


華歌「なーぎっさ君!お待たせ〜!」

渚「華歌ちゃん。僕も来たばっかだよ」

華歌「そーなんだ!あのさっこのコーディネートどうかな?似合う?」

華のコーディネートは春らしいパステルカラーのワンピースにカーディガン。
とても女の子らしい格好をしている。
っていうかなんか演技うまいんですけど!?

渚「…華歌ちゃんにとっても似合ってるよ。華歌ちゃんらしくてとてもいいよ」

女性スタイリストさん達『はあ〜…//あんなセリフ言われてみたいわ〜』

渚のセリフはスタイリストさん達のココロを撃ち抜いたみたいだ。
そんな彼が私のっ…/////


あかり「なんで華は…」

私は悩むしかない。
華は本当に渚が好きなの?


華の演技はいよいよ終盤になっていく。


華歌「あー!楽しかった!」

渚「そうだね」

華歌「!」

華は何かに気づいた。
部屋の中での演技になったので近くにはカーテンがある。

華歌「渚君!









大好きだよ♡」

渚「え?」

シャッ

華はカーテンをひっぱり、カーテンのせいで華達の陰しか見えない。

カーテン越しに見えるのは…


華の顔が渚の顔に近づいていく…
そしてーーー

華は渚にキスをした…?

はああああああ!?

『きゃーーーーーー!!!』

華歌「へへっこれで終わりまーす!」

渚「!//////」

渚は顔が赤くなっていた。
やっぱり、キスされたの?


どうしよう!
次、私なのに…。
こんな気持ちで演技できない!!


葉月 美桜◆hc テスト終了!:2016/06/17(金) 12:27 ID:Jqw [返信]

>>684の渚カエ書きますっ!
久しぶりの…続きですっ…


葉月 美桜◆hc テスト終了!:2016/06/17(金) 12:48 ID:Jqw [返信]



私はまだモヤモヤしている。
だって、華が渚ときっ…キスを…!

ポタッ…

あかり「あっあれっ?涙が…悲しくなんてないのに…?」

止まらない涙を見られたくなかったから、顔を覆う。
あぁ…そうなんだ…やっぱり、私は渚のことが…好きなんだ…。
私の演技で…それを伝えるんだ!


渚「茅野」


ふいに渚は私に声を掛けられた。
ビクッと身体が跳ねた。


渚「茅野は茅野らしい演技で勝負していいんだよ」

あかり「え?でも…演技だから…」

渚「…確かに演技なんだけど…、華歌ちゃんの演技は可愛い女の子…だった。それは演技では普通。でもこれはデートの演技。それなら自然体でいるのが普通なんじゃないかな?」


『渚くーん!あかりちゃーん!始まるよー!』

渚、あかり「はーい!」

そうだ…私は今、雪村 あかり。
でも普段は茅野 カエデ。
渚がよく知っているのは茅野 カエデ。
それなら、私は茅野 カエデを演じよう。
明るくてほとんど危険性のない、ムードメーカーを…

あかり「渚!」

撮影場所に向かおうとしていた渚は私のほうに振り返った。

渚「なに?茅野」

あかり「ありがとう!」

少し驚いた顔をした渚はすぐに笑顔になって…

渚「どういたしまして」

さいっこうの笑顔で私にそう言った。



『では、スタート!!』

女の子らしさもほしいけど、一番なのは私らしさ!!

たっ

あかり「渚っ待った?」

渚「あかり!ううん、今来たところだよ」

ここからはオリジナル。
私のターンだ!!

私のコーデは自分らしさでチョイス。
春らしくて自分らしくて…

あかり「このコーデ、私らしいかな?」

ザワッ

『えぇ!?自分らしい!?可愛いとか似合ってるじゃなくて…?』

華歌「!!」

渚「うん、あかりらしくて似合ってる。すっごい可愛い」

『わあっ…まるで打ち合わせしているみたい』

監督「いや、打ち合わせしているんじゃなくて呼吸を合わせているんだ。2人で最高の演技にしようと思ってもいるんだ」

華歌「これが…雪村 あかりの真の演技…」


いよいよ、ラストパート。
家の中での最後の演技。
華が渚にキスを…なら私だって!

シャッ

カーテンで皆に見えなくする。
ちょっとした華の真似。

渚「あかりは華歌ちゃんの真似をするの?」

あかり「えっ?うっ…////」

渚「華歌ちゃんはキスしてないよ」

あかり「ええ!?」

渚「フリをしただけ。あかりに演技をさせないようにするために」

あかり「私は華のワナに…?」

渚「そういうこと」


結局、私は華がキスをしたわけじゃないことを知ったので、やり返しはしなかった。


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