お悩み相談委員会!

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1:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/19(水) 19:15

書き方が、多少似たりするかも(恐らく)。

prologue

誰かを助けたい!
それが、私の夢。
その夢を叶えるため、今日もがんばるの!

2:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/19(水) 19:27

1,お悩み相談委員会、発足

玉井七瀬、どうってことない、小学6年生。
今は、委員会のPRタイム。
5年生が新しく入るから、是非とも我が委員会に!ってやつ。

「七瀬、だいじょーぶ?」

親友の、玉来心海が聞く。
うん、昨日も練習したから、

「全然だいじょーぶ!それより、心海、我が委員会に入ってくれない?」

心海はすまなさそうに、(でもホッとしたような)

「ごめん、体育委員会に入ったから、ムリ」

・・・・・全然、傷ついてないからね!
でも、何故か目から雫が。
ハァァ!
自信が無くなってくる!
がんばるんだ、私!
やればできる!

「では、続いて、お悩み相談委員会からの、PRタイムです」

司会が、淡々と言う。
緊張する。
5年生全員の、視線が集中。

「お悩み相談委員会、委員長になった、玉井七瀬です。お悩み相談委員会は、一昨年ありましたが、去年は無かったので、今年新しく、発足しました。主な活動は、皆の学校生活の悩みを解決する事です。是非、入ってください!」

言えた!
パチパチ
拍手が送られた。
あぁあ!
誰か入ってくれると良いなぁ!

3:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/19(水) 21:24

「良かったじゃん、PRタイム」

心海が、ニコッとと笑って褒めてくれた。
良かった!
あんなに練習して!
でも、ドキドキなのは、5年生が入ってくれるか!
6年は、私だけだし・・・・。
あっ、でも、まだ委員会に入ってない6年もいるから、積極的に行こう!

2,メンバー探し!

うーむ、誰に頼もう?
恋愛のスペシャリストとか、いたら役に立ちそうなのに。

「ちょっと、退いてよね?」

悩みながら、廊下を歩いていたら。
後ろから、声をかけられた。
えっと・・・誰?

「あの、誰、ですか?」

後ろにいたのは、ポニーテールの切れ長の目が特徴的な女子。
女子は、あきれたように、溜め息を吐く。

「高橋こばと。知らなかったの、6年間も」

高橋こばとは、苛々と、

「退いてよね、私忙しいんだから」

「あ、あの!」

このチャンスは、逃せない!

「高橋こばとは、委員会入ってない?」

高橋こばとは、ハァ?と頭に疑問符を付けて、

「何勝手に呼び捨て・・・入ってないわよ?」

と、答えた。
よっしゃぁあ!
キターーーー!

「あの!お悩み相談委員会に、入ってくれない?」

4:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/20(木) 20:18

「何それ・・・・あぁ!今日のPRタイムでやってた、あれ?」

良かった!
高橋こばとの記憶に残ってた!
高橋こばとは、あきれたような溜め息を吐く。

「生憎、私は小説書いてるの。だから・・・あっ!」

「小説??」

高橋こばとは、気まずそうに、

「今、聞いてないことにしてくんない?」

私は、ニコォと笑って、

「秘密にしてあげるから、その小説、見せてくれない??」

5:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/21(金) 15:14

高橋こばとは、眉をひそめ、

「なんで、あんたに見せなきゃなんないの?」

ううう!
言われるのを覚悟してたけど、言葉の暴力だーーー!
私は、気を取り直して、

「じゃあ、良いんだ。みんなー!高橋こばとは、小説書いて・・・ムガムガ」

高橋こばとに、口を塞がれる。
でも、こんな事で諦めないもんねー!

「みんなー!・・・・フガムガ」

高橋こばとが、私の耳に囁く。

「あんた、何言ってんのよ!」

私は、ニヤリと笑う。

「見せてくれないと、言うからね?」

高橋こばとは、頭をかきむしってから、

「あーもう!見せれば良いんでしょ!?」

と、手に持っていたノートを私に押し付ける。
ノートは、四つ葉のクローバーが描かれていて、表紙には、『小説ノート♪』と、可愛く書かれていた。

「取り敢えず!今日の授業終わるまでに読んでおいてよ!?」

高橋こばとは言い捨てて、廊下をノシノシと歩いて行った。
ムフフ♪♪
あっさりゲット!
教室に向かって歩きながら、ノートを開けると。
丁寧な文字が、沢山書かれている。
第一話しか読めなかったけど、主人公の気持ちや、綺麗な喩えや文が魅力的だった。
私は、改めて決心した!

「絶対、高橋こばとをお悩み相談委員会に入れるぞ!」

6:まい◆8Q:2017/07/21(金) 15:53

またまたリリカ先生!
新しい作品おめでとうございます。
リリカ先生は、題名で人の心を小説へ引き込む力、原動力があります。
わたしも、こちらの作品も応援しております。

               まい

7:燕人@猿人ではない◆8s:2017/07/21(金) 16:59

ほう、題名に拘りが見える。
私も題名にもうちょっと拘りをいれようかな。
とりあえず読ませていただいた。
頑張ってくれ。以上です。

8:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/21(金) 17:25

>>6
ありがとうございます!!!!!!!!!!!
明スイも、応援しています!

>>7
ありがとうございます!!!!!!!!!!!

9:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/21(金) 18:04

3,小説を書くのは

高橋こばと(長いから、こばとでいいやっ!)は、かなり文才がある。
小説をあまり読まない私がそう思うのだから、みんなが読んだら、驚くだろうなぁ。
主人公と幼なじみ、恋人との永遠の別れ、そして新しい出会い。
引き込まれるような、共感する物語。
こばとは、天才作家かも!
他にも、パラパラとページをめくると。
キャラクターの設定が書かれている、ページが。
うわぁ・・・・。
そのキャラクターの性格や特徴、家族構成まで事細かく書いてあって、すごい。
もう、コレは・・・・・。
恋愛のスペシャリストと言っても、過言じゃないっ!
読み過ぎて、授業中という事を忘れてしまう。

「玉井!玉井!」

桂木先生の声で、ハッとした。
隣の席の、心海が顔を寄せてきて、

「何、真剣に読んでるの?」

聞いてきたから、慌ててノートを閉じる。
このまま読んでたら、国語の成績が下がってしまう!
それだけは、イヤだ。
今年は、授業も委員会も、成功させるって、決めたんだから!
慌てて、授業の国語ノートを出す。
えっと・・・・今は、どこまで行ったっけ?

キーンコーンカーンコーン

ノートを開けて、鉛筆を出した時、チャイムが鳴って、授業が終わった。
うわーーーーーー!
絶対、成績下がったよ!
軽いショックを受け、ヨロヨロと立ち上がる。

「これで、4限の国語を終わります。礼!」

当番が声をかけて、私も仕方なく礼をする。

「七瀬、ポジティブに行こうっ?」

心海が私を励ます。
嬉しいけど・・・・。
はぁ、今まであんなに授業すっぽかした事、無かったのでかなり考えがおぼつかない。

「それよりも、七瀬。今日、給食当番だよ?」

ええっ!?
更にイヤだ。

10:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/21(金) 21:06

まぁ、不幸中の幸いというか、今日の給食は、カレー。
私、給食の中でもカレーが好きなんだよね!
しかも、ルーを盛る係だから尚更嬉しい。

「親友サービスで、盛ってくれない?」

心海がヘンな事を言う。
もう!

「そんなのやったら、男子に怒られるし!公平じゃないから、ダメね」

真面目に切り返したら、心海は泣き真似をして、

「七瀬チャンは、マジメなんだからぁ〜」

と、おばさん口調で言った。
私って、意外にもマジメなんだぁ・・・・。

11:まい◆8Q:2017/07/22(土) 13:17

明スイ知ってるんですか!?
お目にかかってくださり、ありがとうございます!
応援してますので、最高傑作を頑張って書いてください!!

12:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/23(日) 14:47

>>11 最高傑作・・!?いえいえ。明スイも、頑張ってください!(^^)!

>>10

カレーって、どうしてこんなに美味しいの!?
そうだ!
今日、美矢子さんに頼んで、カレー作ってもらおうっと!
美味しすぎて、食べ終わるのがはやくなってしまった。
おかわり、どうしよう?
うーむ・・・しないでおこう。
美矢子さんに作ってもらったのを、おかわりしよーっと!
昼休みになり。
よし!
こばとの小説を読もう。
でも、教室はうるさいし・・・・。
図書室に行こうっと。
図書室は静かで、落ち着く。
こばとの小説は、綺麗な文や揶揄が上手だ。
今まで、こんな名作読んだことないってくらい。
読んでいると。

「どう?私の小説は?」

肩をたたかれ、振り向くと、こばとが居た。

「わっ!?こばとー!なんで、此処に??」

こばとは肩をすくめて、

「私、学校では何時も此処で小説書いてるの。家だったら、妹のみことがうるさくて、集中出来ないから」

「えっ、妹がいるの!?」

「ええ、そうよ」

ここ一番の衝撃だ。
私は、こばとに気になっている事を聞く。

「ねえ、こばとにとって、小説を書くのは、どうなの?楽しいの?」

13:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/23(日) 18:06

こばとは、肩をすくめて、

「どうなんだろ。私自身、分かんない。暇つぶしなだけ、かもしれない。でもまぁ、楽しいし」

と、答えた。
へぇ。
好き、とかじゃないんだ。
意外。
こばとは、話を変えるように、

「それより、今日アンタんち────そういやアンタ、誰?」

「私は、玉井七瀬!六年間、一緒にならなかったよね?」

うん、そうだ。
私は、こばとと一緒になった記憶がない。

「じゃ、七瀬ね。今日、七瀬の家行っていい?」

「んー?美矢子さんに聞かなきゃ。多分、だいじょーぶ」

こばとは、不思議そうに、

「美矢子さんって?」

と、聞く。
まぁ、そりゃそうだよね。

「私のお母さん」

「何で、美矢子さん呼びなの?」

私は、気にしてないように笑って答える。

「私、小さい頃、お母さんが病気で死んじゃって、お母さんの親戚は居なかったから、養母を探してたらしくて。で、美矢子さんが私を引き取ってくれたの」

「あ・・・・・・ごめん、そんな事聞いて」

「良いよ、別に。気にしてないし」

ホントは、気にしてるけど。
こばとは、すまなさそうに私の顔をのぞき込む。
まあコレも、私の過去を知った人達のフツーの反応。
私が、友達連れてくるって知ったら、美矢子さん喜ぶかな?
今まで、家に友達連れて帰ってきたことも、家で遊んだことも、一度もない。
私自身、コンプレックスだったし、バレて何か言われたくなかったから、連れてきてない。
なのに、こばとは家に招きたいって、思ったんだろう?
不思議。

14:まい◆8Q:2017/07/24(月) 14:12

こばとさんと仲良くなりたいのかな、七瀬ちゃん。
ファイトです!

15:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/24(月) 14:47

>>14 ありがとう!!!!!

>>13

「七瀬、どの話がおもしろかった?」

と、緊張した面もちで、こばとが聞く。
どれって・・・・。
どれもおもしろいから、決めれないような。

「えっとね、『窓越しの冬恋』かな」

こばとは、ホッとした顔になって、

「良かったぁ。私にとっても、ソレ自信作なんだよね」

と、ノートを開く。
鉛筆を出して、こばとは一文に斜線を引く。

「ええっ!?」

驚く私をよそに、こばとはなにかを書き込む。
そして、笑った。

「誤字があったから、直したの」

へぇぇぇ・・・・!!
でもでも、一瞬で分かるって、スゴイ!
こばとの才能だね!
こばとと話していたら。

キーンコーンカーンコーン

掃除の時間を教える、チャイムが鳴った。

「じゃあ、放課後ね!」

こばとと約束して、掃除場へ向かった。

16:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/25(火) 14:02

4,生意気な年下

私の掃除場は、1F体。
ホントは、一階体育館なんだけど、みんな略して1F体って呼んでいる。
あっ、1年生が鉄棒で遊んでる!
班長として、しっかりしなきゃ!

「ちょっと、野村さん!?鉄棒で遊んじゃダメだよ?」

1年生は、こっちをクルッと見て、

「でも、5年生も遊んでるよ。みんな遊んでるから、良いんじゃないの?」

えっ!?
嘘でしょ!?
ゆっくり振り向くと。
5年の、堺田湊が平均台に立って、遊んでいる。
ムムム・・・・!

「堺田!?何やってんの!!1年生がマネするじゃない!」

怒鳴ったら、堺田はニヤニヤ笑いながら、

「班長来るのがおせーんだろ?バカ班長!」

むっきぃーーー!
いや、ここでムキになったらだめだ。
堺田の良いようになっちゃう。

「あっそう、じゃ、先生に言うからね」

男子が嫌がる、“先生”の単語を出す。
よし、これで堺田も止めてくれるよね。
堺田はやっぱり、ニヨニヨと笑って、

「そーすれば?チクリ魔班長〜」

私も、反撃する。

「じゃあ、させてもらうわね。青田先生に言うから」

流石に、堺田も慌てた。
なぜって?
青田先生は、この学校で一番声が大きくて、しかも超コワい事で有名。
先生に叱られたから、不登校の生徒も居るとか居ないとか。

「青田はやめろよ!」

形勢逆転!
私は、ニコッと笑って、

「やめてあげても、いいよ?堺田がもう、遊ばないって約束するならね」

堺田は、コクコクとうなずく。
よし。
これでもう、遊ぶ人は居なくなるはず!
ポンッと、誰かの手が私の肩をたたく。

「えっ、誰?・・・・・河野」

そこには、般若のような顔をした、副班長の河野が居た。

「玉井・・・静かにしろよ、静かにしなかったら、玉井と堺田、一緒に青田先生にチクってやるからな」

私と堺田は、一緒に、

「ごめんなさい!河野様!」

と、平伏した。
河野の顔が、ピクッとした気がする。
知らないふりして、いそいそと雑巾をバケツに放り込む。
ある意味、この掃除場で最強なのは、河野なのかもしれない。

17:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/25(火) 15:27

5,私の家

掃除も終わり、5限もあっという間に終わった。
今日は、先生たちが研修とかで、5限で終わり。
いつもなら、6限だから、超絶ラッキー♪

「七瀬、今日遊べる?」

心海が聞いてくる。
うーん、今日は被っちゃったなぁ。

「ごめん、今日は被っちゃったから、むり」

18:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/25(火) 19:52

心海は、嫌な顔せず、

「そうなんだ!じゃあ、今度ね」

心海と約束して、こばとのクラスに行く。
6ー1は、まだ終わりの会前。
教室前に置いてある、学級文庫を手に取ろうとして、こばとのノートを持ってるのを思い出した。
こばとの小説の方が、おもしろい。
こばとって、意外と短編小説や、切ない純愛系の小説を書いているんだ。
私じゃ、書けない。
ちょっと読んでいると。

「七瀬。・・・って、また読んでる?」

「あっ・・こばと〜!!」

いつの間にか、終わりの会は終わっていて、廊下は生徒たちでごった返している。
みんな、中央階段使うし・・・・。

「ね、こばと。西階段から行こうよ!」

こばとは、うなずく。
西階段は、薄暗くてあまり(急いでる人以外)使われていない。
ちょっと怖いけど、はやく家に着きたいし。
背に腹は代えられぬ!
こばとと、雑談をしながら、玄関に着く。
1〜6年が玄関に居るから、かなり暑い。

「こばと・・・・行くよっ!」

こばとの手を取って、生徒の間をすり抜けていく。

19:まい◆8Q:2017/07/26(水) 08:15

楽しみですっ!
頑張ってください。

20:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/26(水) 17:35

>>19 ありがとうございます!
これからも、がんばります!

>>18

すり抜けていくと。

「うわぁーん!」

えっ!
泣いてる子!?
1年生みたい。
こばとが、かがんで、

「どうしたの?」

と、聞く。
女の子は、ポロポロと泣きじゃくりながら、

「あたしの靴、取れないの」

こばとは、ニコッと笑って、

「お姉ちゃんが取ってくるから、待っててね。あなた、なんて名前?」

「堺田心音・・・」

えっ!?
堺田!
堺田って、あの私が注意した、堺田だよね?
こばとは、機敏に、1年生の下駄箱に駆け込む。
しばらくして。

「ハイッ、心音ちゃん。この靴だよね?」

心音ちゃんは泣き止んで、ニコッと笑った。

「ありがとう、お姉ちゃん」

その光景を見て、思ったんだ。
やっぱり、こばとをお悩み相談委員会に入れたいって。

21:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/26(水) 18:04

心音ちゃんと別れ、自分達の靴を取って履く。
玄関の外には、夕日が輝いていて、とても綺麗。
こばとが履いたのを見て、外に出る。

「七瀬の家って、どっち方向?」

と、こばとが橋の方をさして聞く。

「宝津橋の右側の方かな・・・・」

こばとが驚いて、

「そうなんだ。うちは、左側なんだ」

「反対だねっ!」

こばとと、宝津橋の右側を歩く。
右側は、コンクリートだけど、石とかでボコボコしてる。
その点、左側はコンクリート。
自転車とか、通りやすそう・・・・。

「七瀬、家ってこの角、曲がるの?」

こばとの声にハッとした。

「ううん。このまま、まっすぐ進めば、家だよ」

鹿野塚公園を通って、まっすぐ行くと、赤レンガが特徴的な、家があって、それが私の家。
こばとが、うらやましそうに、

「良いなぁ・・・。綺麗な家」

美矢子さん、ほめられたよ!
私が引き取られたとき、建てられたとか美矢子さんは言っている。
美矢子さん、めっちゃセンスある!

22:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/26(水) 20:10

「美矢子さん、ただいま〜」

「お邪魔します」

玄関のドアを開けると、ニコニコと笑っている、美矢子さんがいた。
何時もの事だけど、この美矢子さんの笑顔を見ると、とてもホッとした気持ちになるんだ。

「おかえり、七瀬。・・・あら、お友達?」

私は、とても誇らしい気持ちになって、自信満々に、

「うん!友達の、こばと。今日、家で遊んでもいい?」

美矢子さんは、ふんわりと笑って、

「ええ、良いわよ。七瀬が友達と帰ってくるって、初めてね」

と、感動したように言う。
えへへ。
ちょっと照れくさい。
照れくさくなって、こばとに、

「さぁさ、上がってよ」

と、急かす。

23:まい◆8Q:2017/07/26(水) 20:33

美矢子さん優しいね!
わたしも、七瀬ちゃんの家にお邪魔してみたい!
その時は、こばとさんも一緒に!

24:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/26(水) 20:53

>>23 ありがとう!!!!!
私も、行ってみたいかも・・
(作者以外は、ぜひきてね!by七瀬)
作者以外・・・・ひどい。
とまあ、明スイ、レインボーハッピー、頑張ってください!

25:まい◆8Q:2017/07/26(水) 20:55

リリカ先生、ありがとうございます!
(七瀬ちゃん、リリカ先生も行っていいですか?        byまい)
提案です。
明スイと、お悩み相談委員会!コラボしてみませんか?
嫌なら言ってくれて構いません。

26:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/26(水) 21:12

私の部屋は、そんなに広くなくて、本棚とクローゼット、ベッドくらいしかない。
けど、こばとは目を見張って、

「うわぁ、広い!本も、たくさんあって、良いなぁ・・・」

ええっ!?
そうかなぁ。

「私なんて、文乃姉ちゃんと一緒の部屋だし、自分の領地も少ないから、うらやましい!」

お姉ちゃんがいるって、うらやましいけど、大変なんだね。

「まあ、座ってよ」

こばとと、絨毯に座り込む。
こばとは、真面目に聞く。

「・・・で?」

今度は、私が聞いてしまう。

「で?って、何?」

こばとは、焦れったそうに、

「だから、なんで私をお悩み相談委員会に入れようと、思ったの?」

あぁ、それかぁ。
私は、ひとつ溜め息を吐いて、笑う。

「こばと、今日、心音ちゃん助けたでしょ?それ見て、こばとは優しいから、入れたいって思ったんだ。それと・・・」

「それと?」

私は、ランドセルからこばとの小説ノートを取り出す。

「こばと、恋愛小説書いてるから、恋愛のスペシャリストって感じだから、入ってほしいの!」

こばとは、驚いたようにノートを凝視する。
それから、溜め息を吐いて、

「ごめん。私、小説だけでも忙しいから、むり」

はぁぁ・・・・・。
言われると思ってたけど、意外と突き刺さる。
ガックリしていると。
こばとは、クスリとからかうように笑って、

「・・・なーんて、言うと思った?」

「え・・・・」

その言葉に、微かな希望を感じる。

「七瀬は、私の小説を読んでくれた一号だから、なってあげるわ」

「・・・・・・・こばと〜〜〜!!」

うれしい!
こばとが、お悩み相談委員会に入ってくれるなんて!
興奮して、飛び跳ねてしまう!

これで、こばとはお悩み相談委員会の委員になって、やっとこさっとこ、委員会は始動する!

27:まい◆8Q:2017/07/26(水) 21:16

こばとさん、ナイス!

28:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 10:26

>>27 ありがとう!!!!!多分、これから面白くなると思うよ!

>>26

6,超!シスコンな不良!?

こばとが帰った後も、私は興奮していて、何回も嬉しくなった。
明日から、正式な活動ができる!
まだ委員は少ないけど、これから入ってくれるよね!

「そうだ、美矢子さん。カレー、作ってほしいんだ」

「じゃあ、一緒に作りましょう」

私、家庭科得意じゃないけど、やってみよう!
と、覚悟したけれど、作ってみれば野菜を切るのが難しかったりと、不器用なのが思いっきり出てしまった。
うわぁ!
最悪!
美矢子さんは、

「七瀬、何回も作れば、得意になるわ。今度から、料理の練習してみましょう」

と、言ってくれた。
うん、そうじゃないと私が困る。
合宿では、野外炊飯もするらしいし。
美矢子さんの手伝い(ほとんど)があって、なんとか美味しく出来た。
私って、ポジティブな所以外、欠点ばっかりかも!

「七瀬、気にしなくて良いのよ。それよりも、七瀬は他の事を、頑張れば良いのよ」

うん!
美矢子さんの言葉で、私は元気になった。
美矢子さんって、ある意味天才だ〜!!
その後は、お風呂に入って、あっという間に寝る時間に。
ベッドに入っても、こばとが委員会に入ってくれた事に興奮して、なかなか寝付けなかった。

29:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 11:00

ふわぁ。
もう、朝だぁ・・・。
欠伸をかみ殺しながら、下に降りていく。
美矢子さんが、トーストを焼いていた。
うわぁ・・・いい匂い!
グー
ギャッ!?
お腹から音が!?
美矢子さんがフフッと笑って、トーストをお皿に盛りつける。
制服に着替えて、トーストにかぶりつく。
この時が一番、幸せなんだぁ。

「おいしいっ!」

「ありがとう、七瀬」

朝から、美矢子さんの笑顔と、美味しいトーストを食べることが出来て、嬉しいなぁ。
7:35
私は、ランドセルを背負って、玄関を飛び出す。

「行って来まーす!」

美矢子さんに手を振って、学校に向かう。
と言っても、近いから10分くらいで着く。
教室に行くと。

30:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 12:57

担任の、国木田先生が私の机の所に来た。
なにかの話があるのかな?
先生、しかめっ面だし。
ところが、先生はしかめっ面から、ニコッと微笑んだ。

「玉井さん、お悩み相談の依頼者がいるわ」

ほっへー!?

「一応、今児童会室に居るから、高橋さんと行ってきて」

「ハイ、先生!」

やった〜!!!
最近、いいコトばっかり!
こばとは来てるかな?
6ー1に行くと。

「七瀬、児童会室に行こう!」

こばとが、廊下で待っていた。
私は、うなずいてこばとと、児童会室に行く。
児童会室のドアを開けると。
肩くらいまでの髪を、くるんと結んでいる、可愛らしい女子がいた。
その子は、私達にすがるように、

「お悩み相談委員会の人?」

私達は、うなずく。
女子は、泣きそうな顔になって、

「助けて。私、誰かにずっと見られてるの!」

と、言った。
えっ!?
ストーカー!?
こばとが、

「そこの階段に、誰か隠れてる」

と言うと、女子は座り込む。
体を、ブルブル震わせて。

「分かった、私見て来るよ。こばとは、その子をお願い」

こばとに頼んで、階段のところに行くと、いたのは。

31:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/27(木) 12:59

>>25 いいですね!でも、どこでしますか?


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