時を駆けて、初恋*します。

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1:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 16:18


*プロローグ*

出逢えたら良かった。
でも。

「私たちは出逢ったらいけなかった。すぐに、もとの世に戻れ」

私たちは逢ったらダメだった。
彼は、そう言った。

22:みぃ◆8Q:2017/09/06(水) 20:36

台風のような出来事の連続!
頑張って、夏音ちゃん!

23:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/06(水) 21:07

>>22 ありがとう!確かに、台風みたいだね(笑)でも夏音ならなんとかデキるはず(頼るな!by夏音)

24:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/06(水) 21:09

「信じられない!」

鈴ちゃんの悲鳴が、まだ聞こえる。
鈴ちゃんに言っておこう。
近所迷惑になって、また私が謝ることになるから、止めてって。
沖田さんに、近所の事や二十一世紀の事について話していると。

「夏音??」

25:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/06(水) 21:17

4,恋、なの!?

「あっ、廉」

声をかけられて振り向くと、そこには幼なじみの蓮井廉が。
いつものパンク(不良っぽい)な服着てるな〜。

「夏音、その隣の人・・・」

沖田さんの事だね。
私は、お母さんがタイムスリップマシーンを作ったところから、話し始めた。
聞いているうちに、廉の顔が険しくなってきた。
怖い。

「なぁ、夏音。まさかだけど。・・・沖田さんに、恋、してるのか?」

「・・・・えっ!?ほ、ひゃー!そんな事、ないよっ!」

廉、何を言うのっ!?

「そーですよねっ、沖田さんっ!」

沖田さんの顔が、僅かに陰ったような気がした。
けど、沖田さんはすぐ微笑んだ。

「そうですよ、会ったばかりに恋とか、ありませんから」

廉の顔が、柔らかくなった。
廉は、何を思ってたんだろう?
恋とか私には、わかんないよっ!
しかも相手が沖田さんなんてっ!
頬が熱を帯びる。

26:みぃ◆8Q:2017/09/06(水) 21:19

初恋相手って沖田さん!?
ドキドキワクワクウキウキ……
楽しみ!

27:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/07(木) 19:09

>>26 ありがとう!夏音は自覚するのか・・?

5,沖田さんの勘の鋭さ

廉がホッとしたように笑って、

「じゃーな。つか、夏音。明後日の予定、覚えてるよな?」

えーと、明後日!?
なんかあったっけ?

「町会の勉強会だよっ!」

あーっ、そうだった!
確か、5時くらいからだっけ!?
学校から帰ったら、すぐ準備しないと!

「ありがと、廉!」

廉は照れくさそうに鼻の下を掻いてから、歩いていった。
その様子を見ていた沖田さんが、

「廉くん、でしたっけ?きっと、夏音さんの事が好きですよ」

とんでもない事を言う!
そんなわけないよね・・・?

「そんなわけありますよ」

真顔で言わないで!
うっそ、廉って・・・。
蘭ちゃんの事が好きかと思ってたのに・・・。
ふと、沖田さんの横顔を見ると。
トクンッと胸がときめく。
だって・・・沖田さんの綺麗な目が、切なく光ってたから・・・。

28:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/07(木) 20:14

6,かつての想い人

きっと・・・沖田さんも、あの時代に想い人がいた、んだよね。
なんでだろう、胸がチクンッとする。
沖田さんが誰が好きでも、関係ないのに・・・。

「ねっ、買い出し行きましょうよ!」

わざとらしく明るい声を出して、沖田さんに話しかける。

「そうしましょう」

沖田さんがうなずいたので、私は財布を取りに行くことに。
でも、沖田さんの服装も変えないと。
着物に袴、なんて古くさいし。
お父さんのお古でいっか。
家に入って、沖田さんのための服を出す。
沖田さんが着替えてる間、私は買うものをチェック。

「夏音、どこ行くの?」

「買い物。鈴ちゃんも、来る?」

テレビではまだアイドルの、KIRURIとやらが、歌ってる。
鈴ちゃんはテレビに目を向けて、

「待ってるね」

そうだっ!
鈴ちゃんに伝言を伝えとかないと!

「お母さんが来たら、買い物に行ったって伝えといて」

「分かった」

鈴ちゃんがうなずいた。
ちょうど、沖田さんが着替え終わったので、2人で買い物に行くことに。

29: アーヤ◆TQ:2017/09/07(木) 23:10

まさかの初デート!?

でも兼は何を思ったのか知りたいって思うよ。

30: 薫+*Sena+*◆T.:2017/09/08(金) 16:17

リリカ!お願い!
あのね、ガールズトークで盛り上がっちゃお!を見てくれない?ガルト板の。お願い!心の底からのお願い!
ワガママごめんね!


リリカの小説、ずっと大好きだから!ずっとファンだから!!
詳しいはガルトを見てくれる?ごめんねっ!

31:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/08(金) 17:53

見たよ!
ウソーッ!?薫〜(泣)
ううん、待ってるよ!

32:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/08(金) 18:11

>>29 ありがとうございます!

7,蘭ちゃん!?

ヒソヒソヒソ・・・。
これは、近所の人たちが噂してる音。
だって・・・沖田さんがカッコ良すぎるから!

「夏音ちゃんの隣の人、チョーカッコ良くない!?」

「キャー♡♡♡」

沖田さんは気にすることなく、歩いてる。
でも私的には・・・スッゴく気になる!

「夏音さん?」

わあっ!
沖田さん、そんなに顔を近づけなくても!

「夏音ちゃん!?その人、恋人!?」

蘭ちゃん!?
視線をあげると、蘭ちゃんが。
蘭ちゃんの頬が赤くなって、そして。

「夏音ちゃんたら、やるじゃん!みんなに教えよー!」

「言わないでーーーーーー!」

私の絶叫もむなしく、蘭ちゃんはスキップしながら帰って行った。
明日、どうなるかなんて!考えたくない!

「夏音さん、此処ですか?」

沖田さんの声にハッとして、顔を上げる。
もうスーパーだ!
今日は何%引きなんだろっ!?
確か、牛乳と卵が少ないから。
買っとかないと。

33: アーヤ◆TQ:2017/09/08(金) 18:43

凄い感じに夏音どこからどう見ても大人だって思う。
苦労人なんだな頑張って苦労から解放して欲しい

34:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/08(金) 20:42

>>33 ありがとう!あのお母さんがマトモになるまで、苦労人かなぁ・・・?(急にタメになってすいません)

8,自覚

主婦の目になった私は、沖田さんを真っ直ぐ見る。
主婦の目じゃなかったら、直視できないけどね。

「沖田さん・・・行くよっ!」

いざっ、買い物戦へ!
スーパーに入ると、中はごった返していた。
主婦主婦主婦!
卵、卵!

「あったー!」

しかも5%引き!
お得!
牛乳はっと・・・。
あったー!
ニコニコ微笑んでいる沖田さんと、レジに向かう。

「182円です!夏音ちゃん、いつも買いに来てくれて、ありがとう」

いつものレジのおばちゃんじゃん!

「おばちゃんこそ!」

返事して、200円出して、お釣りをもらう。
さあてとっ!
卵と牛乳、バッグに入れよっ!

 

35:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/08(金) 21:09

「沖田さんっ、手伝ってください!」

「良いですよ」

沖田さんの微笑み、ヤバすぎ!
だってそこらにいた、主婦なりお姉さんなり、いろんな人が沖田さんを見てるんだもんっ!
牛乳をバッグに入れて、卵が割れないように気をつけてっと・・!

「夏音さん、持ちますよ」

「ええっ!?良いですよ、私が持ちま・・・」

グイッと、沖田さんが私からバッグを奪う。
ええっ!?沖田さん!?
一瞬、沖田さんの手が触れて、ドキドキ。
これって・・・!?
意外にも、沖田さんの手はがっしりとしていて、男らしい(失礼だけど)。

「夏音さん、手伝えることがあったら、手伝いますから何でも言ってください」

「は、はいぃ!」

沖田さんは優しいし、とっても綺麗な人。
もしかして・・・私、沖田さんが好き、なのかもしれない・・・。  

36: アーヤ◆TQ:2017/09/08(金) 21:15

タメでもOKだよ。

主婦のスイッチが入ったら何でか、安値のものを見つけたりするよ私は。
そんな夏音が羨ましく思うよ。

私はそのスイッチありませんから…( ;∀;)
でも今後が気になる展開いつ恋の方に行くかな?

37:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/08(金) 21:31

>>36 ありがとう!そろそろ夏音も自覚したし、沖田さんとの恋も進むかな。

38: アーヤ◆TQ:2017/09/08(金) 22:43

沖田さんはどう思っているのかも知りたいって思う。

あんなタイプは恋何て分かりにくいっていうより解りづらいって事だからね

39:岬◆8Q 元みぃです!:2017/09/09(土) 07:47

沖田さんに恋してるの気付いたんだ!
夏音ちゃん、さぞかし嬉しかっただろうに…。

40:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 11:26

>>38 うん、いちばん疎いと言うか、分からないタイプだよね。

>>39 岬、ありがとう♪夏音の喜びようはかなり(鈍感だから)なおさら!

41:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 11:33

9,失踪!?

沖田さんの背中を追いながら、家へ。
中に入ると。
鈴ちゃんが、

「どうしよう!?夏音のお母さんが!」

「ど、どうしたの?」

嫌な予感がスッゴいする。
お母さんの姿が見えないし、声も聞こえない。
まさか・・・失踪!?

「あのヘンな物に乗って、どっか行っちゃった!」

タイムスリップマシーンに!?
落ち着け、夏音。

「どこ行くか、言ってなかった?」

鈴ちゃんは考え込んでから、

「弥生時代に行くとか行かないとか・・」

弥生時代!?
あの侍と!?
ショック! 

42: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 12:51

弥生時代ってもっとも古い時代じゃん

43:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 13:02

>>42 うん、いちばん古い時代(笑)

10,弥生時代と言えば・・・?

お母さんを追いかけないと。
何するか分かんないし、あわよくば歴史を変えそう!

「夏音さん、行きますか?」

沖田さんが聞く。
鈴ちゃんも興味津々という感じで、のぞき込む。

「行くしかないでしょ!」

私は、沖田さんと鈴ちゃんと発明室へ!
あれっ、タイムスリップマシーンがもう1つ!?
タイムスリップマシーンの屋根部分に、紙で『ぜひ使ってね♪』と嫌みったらしいメッセージ。
中は、広くて10人くらい入りそう。 

44: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 13:33

なかなかの自由人だな、おいっ!!

45:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 14:33

>>44 お母さんは自由人すぎて、夏音はしっかり者。
どうやったら、こんな偉い子ができるのか・・・。(正反対)

46: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 14:37

本当にその通り正反対親子が微笑ましい、なんていうかツッコミどこか多すぎだからかな?

47: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/09(土) 15:41

リリカ!ありがと!
家の外からは書き込めるんだけど、家の中からは見ることさえできないの…(泣)
でも、必ずもどってくるからねっ!

48:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 17:13

>>46 うん、ホントいろんな意味でツッコミどころが多い親子だよ!

>>47 うん、待ってまーす!解フル☆もパワーアップして復活しそうだから、楽しみだよ!

49:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 17:26

『弥生』と書かれた、ボタンを押す。
風圧はやっぱりスゴい。
眩しい光が差して・・・。
タイムスリップマシーンの屋根部分を開けて、最初に鈴ちゃんが出る。
沖田さんが出て、私も外に。

「うわぁ・・・」

教科書に載っていたまんまの、むらが広がっていた。

「ほんとの弥生時代ですね・・・」

沖田さんがつぶやく。
お母さん、スゴい物作ったなぁ。
と・・・。

「お前たち、何者だ!?怪しいから、卑弥呼様のもとへ連れて行く!」

兵士が槍を持って、私たちを引っ立てる。
何、こいつ!
腹が立つけど、もしかしたらお母さんたちの行方を知ってるかもしれないから、反論できない。
そして通せられたところは、不思議な部屋。
衝立みたいなものがあって、向こうの人のシルエットしか見えない。

「卑弥呼様、怪しい奴らを捕らえました」

「ほぉ・・・そこの女は、妾と似ておるな」

私と卑弥呼様が似てる!?
沖田さんも鈴ちゃんも目をぱちくり。 

50: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 17:32

私の予想では、おかあさんがなっているから親子だから似ているとかかな?

面白いね続き気になる

51:岬◆8Q:2017/09/09(土) 18:50

弥生時代行っちゃったの!?
お母さん、そろそろ戻ってきて!
卑弥呼様出た〜!

52:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 19:41

>>50 ありがとう!

>>51 さてお母さんは・・・?

53:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 19:45

11,入れ替わり!?

「そこの者たち、こっちへ来い」

卑弥呼様の声に、私たちは従って、衝立みたいなものの内側へ。
卑弥呼様は、床まで付くくらいの髪を垂れ流していて、目元は私と似ている。
ちょっとつり目がち。
卑弥呼様は私を見て、

「そこの者、名は?」

「私は、夏音です」

卑弥呼様はニヤリと笑って、

「ならば夏音。妾と入れ替わってくれぬか?」

54:匿名:2017/09/09(土) 20:03

どんな入れ代わりって思ったけれど予想外れに,まさかの思ってもいなかった予想で出てビックリ👀

55:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 20:06

>>54 匿名さん、ありがとうございます!

56:岬◆8Q:2017/09/09(土) 20:23

ええええ!?
思わぬ展開。
続きが楽しみだな〜。

57: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 20:37

私も予想出て来なかった展開で驚いたよ

58:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 21:02

>>56 ありがとう!

>>57 ありがとう!果たして夏音は・・・??

59:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 21:10

「い、入れ替わる!?」

「そうじゃ」

卑弥呼様はさも当たり前のように、うなずく。
そして流し目で、沖田さんを見る。

「そこの者と出掛けたいからの」

むぅ。
よりによって、沖田さん!?
ジト目で卑弥呼様を見ると。

「夏音は、その者に恋してるようだからな」

やめてっ、卑弥呼様!!
私の頬が熱を帯びる。
沖田さんの方を見ることができない!
恥ずかしくって。
卑弥呼様はホホホと、

「入れ替わり、頼むのぉ」

気楽そうに言って、ポンッと私の肩を叩いた。

60:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 21:30

12,卑弥呼様の代役!?

「夏音〜、とっても似合ってる!」

私は、卑弥呼様の着ていた衣を着た。
うわぁジャラジャラして、重い!
卑弥呼様は、私の着ていた洋服を。

「どうじゃ、妾は」

「良いと思いますけど、話し方を変えた方が・・」

私がそう提案すると、卑弥呼様はうなずいた。
よくよく思えば、声も私とそっくり。
微妙に違うけどね。

「沖田さん」

呼んだのは、卑弥呼様。
沖田さんが、衝立みたいなものの向こうから来た。
そして驚いたように、卑弥呼様と私を見比べる。

「ホントに似てますね、2人とも」

なんかの繋がりがあったのかな?

「占いなど、適当に言えば良い。きぇーいとか言っておけばなんとかなるだろう」

えっ!?
きぇーい!?
ヤバい人だ、卑弥呼様は。

61: アーヤ◆TQ:2017/09/09(土) 22:09

似た者同士で沖田さんを取り合うなよって言いたいよ(σ≧▽≦)σ

私も小説を頑張って見せていきます🏃➰

62:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 11:02

>>61 確かに!そしてさらに登場人物が増えてカオスになっていく!
「思春期シンデレラ」楽しみだよ!

63:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 11:10

卑弥呼様が沖田さんの腕を組んで、鈴ちゃんと外へ出て行く。
うわぁん!
きぇーい!とか、言えないし!
と、むらの人たちがドドーッと、

「卑弥呼様〜、今年は米は豊作ですか?」

ええっ!?
どうしよっ!?
仕方ない、ここは腹をくくって・・・。

「ほ、豊作じゃ!」

ドキドキ。
これで間違ったら、卑弥呼様の名に傷を付ける。

「おおっ、ありがとうございます!」

「さすが卑弥呼様!」

むらの人たちが嬉しそうに、うなずきあってるのが衝立みたいなものの陰から見える。
と、またあの兵士が走ってきて、

「卑弥呼様!また、怪しげな者たちが!しかし、今度は多数いて・・・」

誰?
まさか、お母さんの他にもタイムスリップマシーンを作った人がいるの!?

「連れてくるが良い」

「はっ!」

いったい、誰なの?

64: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 11:38

今度こそお母さんかな?

ありがと楽しみにしてくれて、小説頑張るよ。
平日はあんまり書けないけど書ける様に頑張るよ😃

65:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 12:56

>>64 ありがとう!楽しみ(´V`)♪ファイト!

66:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 13:07

13,新撰組

「此処は何処だ」

「江戸じゃないのは確実だ、歳」

ワイワイガヤガヤ
4人くらいの人の声。

「卑弥呼様、この者たちでございますっ」

怪しげな人たち・・・。
その中で、私が耳を疑ったのは。

「多分、弥生時代よねぇ」

お母さんの声!

「お母さん!!何してるのっ!?」

思い切り声を荒げる。
それと同時に。

「夏音〜、帰ってきたぞよ」

卑弥呼様と沖田さん、鈴ちゃんが戻ってきた。
怪しげな人たちが騒ぎ始めた。

「総司!!なぜ、此処に?!」

どうやら沖田さんの知り合い。
卑弥呼様が来て、

「もとに戻るぞよ、夏音」

着替えはじめたとき、お母さんがヒョコッと衝立みたいなものから顔を覗かせる。
そして私を見て、ぱちくり。

「あれっ、夏音??・・・・夏音が2人〜!?」

大声を出すなっ!
つか、人が着替えてるって言うのに!
怒りが溜まったのは、卑弥呼様も同じようで。
こっちに顔を向け始めた、怪しげな人たちに向かって叫んだ。

「全員、あっちを向け!!」

67: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 13:57

全員集合!!

68:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 14:33

>>67 ついに、全員集合です!さて、どうなるのか・・・!?

69:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 14:40

着替え終わり、私と卑弥呼様は衝立みたいなものの向こう(怪しげな人たち+お母さん&侍)へ。

「お母さん、この人たちは?って言うか、どこ行ってた訳!?ちゃんと話してよね!返事次第によって処罰考えるから」

お母さんはうるうると、(わざとらしい)話し始めた。

「幕末行って、新撰組と会ってきたの♪で、沖田さんがいないって騒いでたから、なんとなく弥生時代に来た訳♪」

「・・・・お母さん、洗濯と食事、自分でやってね」

「そんなぁ!」

お母さんが反論するけど無視。
お母さんの言い分だと、この人たちは新撰組って事だよね。 

70: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 15:41

うるうる目線可愛い

71:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 15:49

>>70 ありがとう!うるうるは確かに、可愛い(やる人と態度によるけど)!

72:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 15:57

ごっつい顔の人に、それなりの美男子(沖田さんほどではないけどね)と、神経質そうな人、逆に雑そうな人。

「あの、名前言ってくれませんか、全然分からないから」

私が恐る恐る言うと、それなりの美男子が、意地悪そうに唇を歪めて、

「なぜお前みたいな小童に言わないといけないのだ」

むむむっ!
ムカつく!
なに、こいつ!
顔だけ綺麗だけど、性格とか他最悪じゃん!
沖田さんが取りなすように、

「夏音さんも、土方さんもやめてください。私が紹介しますから」

沖田さんが言うなら、やめよう。
でも土方さんとやらは、まだニヤニヤ笑ってる。
最悪!

73: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 16:32

面白い美男子だけど意地悪そうだね(^_^;)

でもって鬼みたいな夏音も凄い処罰が酷いだけに,沖田さんほどでもないって思っているから凄い

74:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 17:18

>>73 ありがとう!夏音の処罰は、日々お母さんに苦労をかけられるから、敢えて酷いのに・・・。
まあ、基本的に夏音は沖田さんloveだから(笑)

75:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 17:42

14,別れ

この人・・・お母さんと同じ“めんどくさい”匂いがする!
超苦労しそうな気がするんですけど!
沖田さんが、私に新撰組の人を紹介してくれた。
ごっつい顔の人は、近藤さん。
あの“顔だけ”野郎は土方さん。
神経質そうな人は、藤堂さん。
雑そうな人は、永倉さん。
沖田さんが紹介してくれた途端、

「卑弥呼様!米が奪われました!」

あの兵士が走ってきた。
卑弥呼様の表情が変わった。

「何じゃと!?」 

「恐らく、敵国だと・・・」

「奪った者をはやく見つけろ。なるべく、戦いごとにはしたくないからな」

そのときの卑弥呼様の表情は、“邪馬台国を治める女王”そのものだった。
入れ替わりを要求していたナヨナヨ卑弥呼様とは大違い。
そして卑弥呼様は私たちの方を見て、

「はやくもとの世に戻った方が良い」

ええっ!?
確か、卑弥呼様に先の世から来たなんて言ってないハズ・・・。

「妙な着物を着ていたからな」

ああっ、それでか。
卑弥呼様は寂しそうに微笑む。

「妾と入れ替わってくれたのは、夏音が初めてじゃ。さらばだ、夏音」

短い間しかいられなかったけど、卑弥呼様は・・。
そう思うと、ひどく寂しい。
身を切られるような・・・。
でも涙は堪えて、私たちは卑弥呼様と別れた。
タイムスリップマシーンに乗り込む。
何時になく、お母さんも真面目な顔だったっけ。
鈴ちゃんが待ちかねていたように、『現代』のボタンを押した。
激しい風圧がどこか心地よかった。

76:岬◆8Q:2017/09/10(日) 17:53

卑弥呼様恐るべし!

77: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 18:15

沖田さん視点を1回みてみたいって思っています

78:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 19:48

>>76 ありがとう!卑弥呼様は最強です!

>>77 OK!分かったよ〜

79:岬◆8Q:2017/09/10(日) 19:49

うん、私も見てみたい!

80:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 20:03

15,面影 ※沖田side

「沖田さん、あの人たちは?」

夏音さん・・・ではなく、夏音さんと入れ替わった卑弥呼様がのぞき込む。
私は、多少驚かずにはいられなかった。
声も、見た目も全て夏音さんと似てるなんて。
卑弥呼様が指した先には、見慣れた集団が。

「総司じゃねぇか!」

聞きたくもない声が。
振り向かなくても分かる。
屯所でいつも顔を合わせてる、土方さんだ。

「あれっ、土方さんだ。永倉さんまでいるんですか?」

驚いた。
というか、なぜ此処に??
それは土方さんたちも同じらしく。
近藤さんもみんな、首を傾げている。
しかし、意地の悪い土方さんは目ざとく、卑弥呼様を見つける。

「おいおい、総司ぃ!いつ女を捕まえたんだよ?」

「土方さんほどではないと思いますが」

「そんなのどうでもいい!それより、総司はどう思ってるんだよぉ!」

どうでもよくはない。
よくよく見れば、永倉さんなど考えてるふりして、こちらをうかがっている。
ここで変な事を言ったら、夏音さんに失礼になるな。

「・・・大切な人、ですね」

それは偽りじゃない。
夏音さんを見ると思い出す。
大切な人の面影を。 
  

81:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 20:07

>>79 ありがとう!

82: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 20:31

なんだか切なる想いがあるのかな面影ってことは?

83:岬◆8Q:2017/09/10(日) 20:33

リリカ、沖田さんsideありがとう!

84: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 20:47

また沖田さんsideやってミステリアスな感じたっぷりだったからね

85:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 21:14

>>82 うん、沖田さんの過去はミステリアス!

>>83 いえいえv(^o^)

>>84 OK!少しずつ夏音に対する思いが変わっていくところに注目かな!

86:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 21:21

16,意地悪野郎

現代に戻って、タイムスリップマシーンから出る。
相変わらず、汚い発明室だ。

「よーし!片づけるぞ!」

気合いを入れたら、土方さんが意地悪く笑う。
うううっ、絶対イヤな事言う!

「へぇ、小童は部屋を片づけられないのか」

「ハッ!?そんな事言ってないし!」

意地悪く笑っても、コイツが美男子なのは変わらない現実なんだよなぁ・・・。
天は人の上に人を作らずなんていうのは、ウソだと知りました。
沖田さんが微笑んで、

「私も手伝いますよ」

嬉しい!
幸せ!
こういう時、お母さんサンキュー!

87: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 21:31

夏音って少しじゃなくかなりのずる賢いって思った。
そして、土方ってツンデレなのかなイジワルだから夏音の事が好きになったとか?

88:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 21:38

>>87 うん、天然のずる賢さ?が欠点かな?
うーん、土方さんも沖田さん並みに分かりにくいし・・・。まあ有り得るかも(?)

89: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 22:05

もしも三角関係のトライアングルって言うのかな……

なったらまたしても展開が面白く着いていけれる展開だったら嬉しく思う。
早くも行ったり来たりで大変だからね…

 
私も更新したのでそろそろ,李斗sideをやりたいって思って書きました。

90:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 18:48

>>89 三角関係になる・・・かも?これからは、沖田さん以外にもいろんな人視点で書いていくよ!

おおっ!読むね〜!

91:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 19:03

17,お母さんの料理

沖田さんと掃除ができる〜キャッホーイ!
なんて喜んでたのはつかの間。
あんの意地悪野郎が!

「仕方ねぇな、俺も手伝ってやる」

むむむっ!
でも、藤堂さんも永倉さんも手を挙げて、

「俺も手伝う!」

ニコニコ笑うから、断りにくい。
でも多い方が簡単に終わるか!
人間、ポジティブが一番だね。
そんなこんなで、掃除が終わった。
ふぅ!
料理作らないと!
と、お母さんがヒョコッと顔を覗かせて、

「夏音!料理作ったよ!」

嫌な予感。

92: アーヤ◆TQ:2017/09/11(月) 19:27

不味い料理だったりして

93:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 20:28

>>92 本当だったり・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

94:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 20:39

「ビーフシチューだよ♪♪」

ますます嫌な予感。
リビングに沖田さんたちと戻ると。
お皿が人数分置かれていた。
見た目は良いんだけど・・・ね。
沖田さんたちにスプーンの使い方を教えてから、私は注意を呼びかける。

「あー、ちょっと気をつけて食べた方が・・」

そう言った時すでに遅し。
藤堂さんと永倉さんの顔が、青くなって、口を抑えた。
トイレの場所を教えて、リビングに駆け戻る。
沖田さんと土方さんの頬が、ピクピクしている。
コレを食べたら、藤堂さんと永倉さんの二の舞になる・・・。
そんな葛藤があるんだろうなぁ。

「私が作り直すよ」

そう言ったら、だいぶ2人の顔が明るくなった。
トイレから戻った藤堂さんと永倉さんの顔も(まだ幾分青ざめてるけどね)。 

95:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 21:12

仕上げの片づけをしていた、近藤さんも交えて5人はしゃべり込んでいた。
ふふっ、なんか微笑ましい。
あの幕末の戊辰戦争に関係した、新撰組が此処で談笑してるなんて。
ビーフシチューの材料が残ってたから、作り直せる。
しばらくして。

「できたっ!」

うん、いい匂いもするし!
沖田さんが一番に台所にきた。

「いい匂いがしますね」

うわあっ!
天使の微笑み!

96: アーヤ◆TQ:2017/09/11(月) 21:27

凄い不味さだったんだ…
今度は大丈夫だけど沖田さんと土方がどう驚いて上手って言うかだね。

それにしても土方って褒めないの?
少し喜ばせて好い人って高くあげて欲しい。

97:岬◆8Q:2017/09/11(月) 21:35

リリカ、とっても面白い!
これからももっともっと更新してね♪

98: アーヤ◆TQ:2017/09/11(月) 22:01

私も同感面白いからもっと更新して(*≧∀≦*)

99:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 17:22

>>96 ありがとう!でも土方さんは基本、ツンデレ?だからね・・・。

>>97 ありがとう!

>>98 よーし!更新頑張るぞ!

100:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 17:29

18,レイハピ

テレビをつけたら、ちょうどレイハピの話題が!
私、レイハピ大好き!
みんな好きだけど、特にあいぴーが好き!
動画サイトとかで見てるけど、CDほしいっ!
お金貯めてから!
沖田さんたちと、ビーフシチューを食べながらテレビをみる!
こんなに嬉しいこと、他にない。

「小童にしちゃ、美味いじゃねぇか!」

ピキンッと、私は固まる。
土方さんが・・・私を褒めてくれた!
嬉しい!

「夏音さんは、料理が上手ですね」

沖田さんにも褒められた!
むふふっ、嬉しい〜!
そうだ、レイハピの番組を録りたい!
アイラブレイハピ!

101: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 17:41

良かったね夏音,美男子二人に褒められてこれからも少しずつ土方が嫌味を言っているけれど理由がある様に優しさの表情で言ってみると良い。
この1回だけ好感度上がって、もう上がらないのは嫌だな…

これからも見ます。
頑張ってね🎵

102:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 17:44

>>101 ありがとう!多分、土方さんも素直になるかも・・・!?
頑張りま〜す!

103:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 18:54

19,見たい!

鈴ちゃんがニコニコ笑って、

「私、お風呂入りたいな」

あっ、お風呂ね!
昔と全然違うから、沖田さんたちも呼ぶ。
藤堂さんが驚いたように、

「全然違うな・・・」

と、間抜けな顔になっていて、思わず吹き出してしまった。
藤堂さんの間抜けな顔・・・面白い!
鈴ちゃんが真っ先に手を挙げる。

「私、先に入る」

「次は、私で良いですか?」

沖田さん!
沖田さんのお風呂上がり・・・見たい!
あと、髪を下ろしたのも!
非常に見たい!  

104: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 19:13

夏音と沖田さんの偶然ハプニングも見てみたい

105:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:35

>>104 ありがとう!いいね!面白そうだから、書くよ!

106:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:46

20,ハプニング

そうだ、沖田さんたちのパジャマ代わりの服あったかな?
お父さんのお古で良いよね?
鈴ちゃんは私の服で。

「入ってくるね〜」

「どうぞ〜」

私は3番風呂。
良くも悪くも、だけどね。
宿題やっておかないとっ!
いろんな事があったとはいえ、しとかないと桜木先生に怒られる。
漢字ドリルをのぞき込んだ、近藤さんの目が丸くなる。

「こんな優れた物が、あるのか」

昔より比較的、楽だからね。
しばらく宿題に取りかかっていたら。

「上がったよ〜」

鈴ちゃん!?
早くない!?

「ちゃんと浸かったの??」

「ん、浸かったよ!」

次、沖田さんだね。

「入ってきますね」

沖田さんが微笑んで、洗面所のドアを閉める。
あっ!
タオル忘れてる!

107: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 20:59

おおっ!!
なんだか結構,鈴ちゃん色々と使えるって思う天然ちゃんだからかなのか…夏音の事なついているから結構恋心は微妙に応援していくけれど実のところが気になるって思う

108:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 21:07

>>107 おお〜、ありがとう!今度、鈴ちゃん視点も書こっかな〜(*^^*)

109:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 21:14

「沖田さん!タオル忘れてます!」

ドンドンと叩くと、沖田さんがドアを開けた。
良かった、まだ脱いでなくて。

「ありがとうございます」

キュン死しちゃいそう!
と、つるんっ。
うわあっ!
足が滑って・・・!

「・・・っと!夏音さん、大丈夫ですか?」

転ぶ!ところを、沖田さんが支えてくれた。
ドキドキ
沖田さんの綺麗な顔が、すぐ近くに。
ヤバい・・・。
心臓持たない・・・!

110: アーヤ◆TQ:2017/09/12(火) 21:28

鈴ちゃんsideも土方sideも、是非見てみたいって思うので二人の視点を書いてください!

私の方も今は李斗sideだけど、初音もいずれ書きたいって思うのでちょっと待ってください!

111: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/13(水) 15:43

いーなー、夏音ちゃん!
沖田さんに、卑弥呼様と会えるなんてっ!
ほら、卑弥呼様って謎な人物じゃん!
あと、100おめでとう!過ぎちゃったけどね。
これからもがんばれ!

112:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 17:39

>>110 ありがとう!ハーイ、書くよ〜!初音ちゃんversion、楽しみ!

>>111 ありがとう!卑弥呼様は確かに謎の・・・ミステリアスな人物だよね!
サンキュー(´V`)♪

113:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 17:53

21,ライバル、現る

沖田さんが上がったあと、私もすぐ入った。
沖田さんが髪を下ろした姿、見れなかった。
スッゴい残念!
いつか、見てやるぞ!
私が上がったあとも、滞りなくみんなお風呂を終えた。
寝る場所について、少しもめる。

「俺は総司のそばが良い!」

土方さん・・・そういう趣味が・・・??
結局、新撰組のみんなは、座敷で寝ることに。
鈴ちゃんは、私の部屋で。
お母さんは今頃、お風呂・・・だよね。
さっき、いなかったから。
ふぅ・・・。
今日は疲れたから、あっという間に寝入ってしまった。

翌日

私は、いつも5時起き!
そうしないと、ご飯が作れないから。
今日は和食にしよう!
ご飯は昨日炊いたのがあるし、お味噌汁はすぐ作れる。
それだけじゃ物足りないから、玉子焼きっと!メニューを決めて、エプロンを着る。
よぉし!
張り切ったとき、藤堂さんが起き出した。  

114:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 19:32

「ん〜。菊乃、気が利くな」

菊乃!?って、誰!?
ま、まさか・・・。
新撰組の誰かの恋人だったり・・・??
沖田さん・・・の恋人なのかも!?
嫌だぁ!
藤堂さんは眠そうな目をこすって、もう一度布団に横たわる。
はぁ・・・びっくり。
寝ぼけてたんだろうなぁ。
朝食が完成したとき、沖田さんたちが起床。
沖田さんが欠伸をして、

「昨日の夜更かしが祟りましたね、土方さん」

土方さんに話を振る。
夜更かししてたんだ。
何の話してたのか、気になる!
時計を見ればもう7時。
急いで食べて、学校行かなきゃ!
家からだと、20分かかるもん。  

115:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/13(水) 20:53

私の通ってる学園、桜星学園は小等部から高等部まであるんだ!
桜星学園(オウセイガクエン)は制服も可愛いし、高等部まであるってことで、受験する人とかたくさんいる。
でも私は、ちょうど桜星学園の通学路に家があるから、桜星学園に通うんだ!

「行ってきまーす」

朝ご飯を食べ始めた沖田さんたちに声をかけてから、家を出た。

「おはよう、夏音ちゃん」

蘭ちゃん!
蘭ちゃんはニコニコ笑って、

「転校生って、どんな子何だろうねー?」

転校生かあ・・・。
予想ができないなぁ。
でも、きっといい子だよねっ!

116:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 15:55

クラスに入ると、みんなの席が空っぽ。
連音の練習かも。
今年は、合奏難しいのに決定したから。
でも朝休みの終わりを知らせる音楽がなると、みんな帰ってきた。
桜木先生が入ってきて、ニコニコと、

「転校生のノンネ・ワーグナーさんです」

ノンネちゃん!
可愛い名前だなぁ。
入ってきた女の子は、金髪をサラッと垂れ流していて、蒼い目だった。
綺麗〜!

「ノンネ・ワーグナーです!今日が楽しみだったので、日本語勉強してきました!好きな教科は、日本史です」

日本語スラスラ!
そしてなんと!
ノンネちゃんは私の隣の席に!
ノンネちゃんはニコッと笑って、

「Hello!私、あなたを見かけたことあるな」

ええっ!?
あるの!?
どこで!?

「とってもカッコイい人と、歩いてたよね?」

沖田さんの事・・・?って、買い物に行ったときの!
あのとき、見てたんだっ!?

「私、あなたからあのカッコイい人、奪いたいな♪」

奪いたいな!?
もしかして・・・。

「私、あの人を振り向かせるからね」

ライバル、現る!


(Aへ続く)  

117:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:01

あとがき

『時を駆けて、初恋*します。』どうでしたか?
改めてですけど!
タイムスリップマシーンなんて、スッゴい近未来的ですよねっ!
この調子なら、いつかタイムスリップなんて簡単にできる世の中になりそうですよね!
今回は、弥生時代にタイムスリップしましたけど、卑弥呼様って、ミステリアスな人物です!
歴史の教科書にも、詳しく書かれてないから、スッゴい気になる!
ってことで、多少(大分・・・?)捏造させていただきましたっ!
さて、Aでは夏音と沖田さんの距離は縮まるのか!
そして次のタイムスリップ先は・・・?
色々詰め込んでいこうかと思います。

コメントしてくださった方々、本当にありがとうございます。 

118:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:07

『時を駆けて、初恋*します。』A

登場人物

城里 夏音
ごくごく普通の小6。
しっかり者。
沖田さんが好き。

沖田 総司
幕末からタイムスリップ。
今は夏音の家に居候中。
夏音に惹かれている・・・・??

土方 歳三
幕末からタイムスリップ。
夏音にだけひどく意地悪。

藤堂 平助
幕末からタイムスリップ。

永倉 新八
幕末からタイムスリップ。

城里 茜
夏音の母。
夏音と正反対で、責任感は皆無。
侍と恋仲。


幕末からタイムスリップ。
茜と恋仲。
長州の藩士らしい。
名はまだ分からないが・・・。

119:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:10

1,宣戦布告

ノンネちゃんの強気に私はかなり圧される。
だって・・・。
負ける気がしないって感じの蒼い目に、可愛らしい容姿、こんなのだったら沖田さんも落ちるだろうし!
心配なんだ!

120:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 16:11

>>118 付け足し

近藤 勇
新撰組局長。
幕末からタイムスリップ。
夏音の兄的な存在。

121:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 17:22

>>119

ノンネちゃんの宣戦布告は、蘭ちゃんも聞いてたらしく。

「夏音ちゃん、頑張れ〜」

そんな事言われても・・・。
勝てる気がしません。
昼食の時間になり、私は蘭ちゃんと食堂へ。
桜星学園は食堂がある。
高等部まであるから、結構広い。
と・・・。

「夏音ちゃん」

ゆのお姉様!
桜星学園は、先輩の事を、“お姉様”“お兄様”呼びに徹底してるんだ。
中でも、ゆのお姉様は優しいし、美人だから高嶺の花。
そんなゆのお姉様が私と親しいって、結構嬉しい!
ゆのお姉様は微笑んで、

「蘭ちゃんも。一緒に、食べましょう」

「は、はいっ!」

蘭ちゃんも私も、めちゃくちゃ緊張。
昼食をもらって、ゆのお姉様について行くと。

「夏音!」

杏音!
杏音も誘われたのかな?
杏音の横には、穂乃佳お姉様。
穂乃佳お姉様は、ゆのお姉様の親友。
穂乃佳お姉様は、快活で明るくて、スポーツ万能。

「穂乃佳お姉様まで!私、死んでも、良いかも・・」

蘭ちゃん!
死ななくても大丈夫!
夢、ではないよね!


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