少年陰陽師 〜幻絵巻〜

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1:咲夜:2016/02/11(木) 12:11 ID:K9I

こんにちは!咲夜(さくや)です!
ここは、少年陰陽師が大好きな人が、それぞれの夢を小説にするところです。
少年陰陽師好きなら誰でも大歓迎!

ルール
・荒らしは無し!
・悪口も無し!
・タメ&呼び捨てOK!
以上!

どんどん来てください!

2:月咲:2016/02/11(木) 22:05 ID:ABg

時は平安。

草木も眠る丑の刻。漆黒の闇に包まれた、左京の端で。それでも賑やかに闊歩する、二つの影があったーーーー。



「ーーーでさぁ。聞いてよもっくん。」
「もっくん言うな!俺は物の怪と違う!」
「敏次殿がねー。」
「おい、俺の話を聞け!昌浩!」
「退出する時にさー。」
「……俺の声は無視か!晴明の孫!」

ふと、沈黙が訪れる。
昌浩が、ばっと音をたてて振り向いた。

「……孫言うな〜〜〜っ!物の怪もっくん!」
「物の怪言うな〜〜〜っ!晴明の孫!」

物の怪もばっと反応し、叫ぶ。

「「……だから…………っ!」」

二人の声が重なった。

「……やめようか、もっくん。」
「……そうだな、昌浩。」

それまで少し離れて二人の会話を聞いていた六合は、そっと溜息をついた。
…この会話を聞くのは、何回目だろう。
毎回同じ事を言い合い、一向にやめる気配が無い。夜警に出ると、毎回この流れになるのだ。

「そういえばさ、六合。」

不意に自分に話を振られ、目線を昌浩に移す。

「前から思ってたんだけど、六合のその腕輪って、あの白銀の槍になるんだよね?」

六合は軽くまばたきをした。
唐突だ。一体どこから話が飛んだのか。

「ああ、まあ、そうだが…。それがどうかしたか?」

3:月咲:2016/02/11(木) 22:06 ID:ABg

きりが悪いけど、今回はここで終了!

4:咲夜:2016/02/11(木) 22:08 ID:ABg

ごめんなさい。上の二つ「月咲」ってあるけど、あれ咲夜です!

5:咲夜:2016/02/13(土) 16:17 ID:ABg

〜続き〜

昌浩は、無邪気な顔で首を傾げた。

「あれ、どうやってるの?」

沈黙。
昌浩の言葉を六合が理解するまで、一呼吸程かかった。物の怪も怪訝な表情を浮かべている。

「どうやってる、とは?」
「いや、だからさあ。あれ、闘う時とかに使ってるじゃん。腕輪から槍に変化させて、槍から腕輪に戻して…って。六合からしたら普通なのかもしれないけど、どうやってあれを
やってるのかなって思って。」

なるほど、そういう事か、と物の怪は相槌を打った。
しかし昌浩。そんな事を常日頃 考えていたとは。ぼけーっと歩いていたりする時は、いつもこのような事を考えているのだろうか。

6:咲夜:2016/02/13(土) 16:22 ID:ABg

短いけど、ここで終了!
六合やもっくんは大変だね〜。いつも昌浩の突飛な発想について行って………。
ま、皆 昌浩の事 大好きだから、案外 嬉しいのかも!

7:咲夜:2016/02/13(土) 19:02 ID:ABg

〜続き〜

いろいろと思考を巡らせながら、物の怪はちらりと六合の方を見る。
対する六合は、軽く固まっていた。

「ーーー?」
ーーーいつも自分は、どのようにしてこの腕輪、もとい槍を扱っているのだろうか。
あまりにも当たり前の事で、改めて『どうやって?』と言われると『さて、どうやっているのだろう?』と、上手く説明する事が出来ない。

「………?」

昌浩が、好奇心の瞳で六合をじっと見つめる。
寡黙な彼の表情にはあまり出ないが、今六合は非常に困っている。
そんな光景をのんびりと眺め、その長い尻尾を振っていた物の怪だったが、何かを感じとり ふとその動きを止めた。

8:咲夜:2016/02/14(日) 20:40 ID:ABg

ん〜、誰も来ないね〜。
とりあえず、私は今から出掛けて来ます!

9:咲夜:2016/02/15(月) 22:30 ID:ABg

〜さあ、行きましょう、続きです〜


「………!?」

六合と昌浩もその気配に気が付き、視線をある方向へと向けた。
右京の端、馬代小路と九条大路が交わる辻。その奥から、異様な瘴気が生温い風に乗り、漂って来ている。

「あ〜あ、せっかくここ最近は大人しく静かになってたってのに。異邦の妖異が
いなくなったら、また騒ぎ出すのか」

物の怪が、姿勢を低くし構えながら呟く。その間にも、淀んだ空気は濃さを増し、どんどんこちらに迫って来た。

「…強い………!」

瘴気の淀みが、他とは違う。
…呼吸が、苦しい。
かちゃりと音がして、昌浩は隣を見た。
六合が夜色の霊布に手を掛け、闇のその先を見据えている。左腕にはまった腕輪が、燐光を放ち始めていた。
ふと、緋色の闘気が辺りを包んだ。
物の怪が、瞬く間に長身の青年へと姿を変える。
昌浩は、いつもの神気に安堵した。

「紅蓮………」

二人の神将が見つめる先。溜まった瘴気が淀んだ空気と共に、爆発した。

10:咲夜:2016/02/28(日) 00:21 ID:ABg

やばい…。全然来てなかった!
と言っても、待ってる人は居ないから、
自分のペースでいいんだけどね…。

11:咲夜:2016/02/28(日) 21:31 ID:ABg

〜続きです〜




「禁っ!」

咄嗟に宙に五芒星を描き、昌浩が障壁を創り出す。
紅蓮と六合は、自らの神気を瘴気の奔流にぶつけ、防いでいた。

「お前は、何者だ!」

聞いたところで、答えは返って来ないであろうことは分かっているのだが、いつもと違う桁違いの相手の強さに、思わず昌浩は叫んでしまう。
瘴気に違いは感じられない。つまり、力をためて強くなっただけで、もとは他の妖とたいして変わらなかったのだろう。

「我が名は篶嶤。貴様を贄と望む。…安倍晴明の後継であり、仇敵 窮奇を倒した……安倍昌浩よ!お前だ!」

「えん…ぎょう……。……にえ…?」

期待していた返事は返っては来たが、その内容に愕然とする。

「昌浩が贄だと……?ふざけるな!!」

紅蓮の瞳が剣呑にきらめいた。叫ぶと同時に、周囲の温度が一気に上昇する。

「ふざけているのはどちらだ?十二神将
火将・騰蛇!」

闇の中から、黒い影が現れる。
六合が目を細めた。

「蠍(さそり)か……?」

赤い眼をぎらぎらと輝かせながら現れたのは、長さ八尺をも超える蠍だった。

「…っ!貴様、何故 俺の名前を知っている!?」
「当たり前だ。その子供を捕らえる隙を、ずっと窺っていたのだからな。それくらいのことは全て知っている。そっちのお前は六合…だろう?」

表情がある訳ではないのだが、声音から
笑っているのが窺える。
どうやらこの妖は、長い間 昌浩を監視していたようだ。
相手は自分達の事を知っている。油断はできない。

12:咲夜:2016/02/28(日) 21:40 ID:ABg

あれ?小説書いてるけど、入ってない?
なんでだろ…?

13:咲夜:2016/02/28(日) 21:51 ID:ABg

本気で入らない……。
これ、どうすればいいの?

14:咲夜:2016/02/28(日) 21:52 ID:ABg

お、入った〜!
何だったんだろう?

15:咲夜:2016/03/04(金) 00:36 ID:ABg

………眠い。今日は無理。お休みなさい。
またいつか………ぱたり。

16:咲夜:2016/03/05(土) 21:16 ID:5G6

〜続き〜


「昌浩!来るぞ!!」

紅蓮の低い唸りと同時に、妖気が爆発した。
六合が昌浩を抱え、飛び退く。

「気をつけろ。相手はたとえ妖であろうが、蠍だ。」
「となれば、もちろん………」

六合が何かに気づいたように、顔を上げた。普段 人より疎い昌浩だが、ここまでくると嫌でも分かってしまう。
一呼吸の間をおいて、三人に向けて無数の針が飛んできた。

「針だっ!」






………短いっ!

17:咲夜:2016/03/06(日) 00:34 ID:5G6

一人で会話………。ちょっと悲しかったりもする。誰か来てくれたら嬉しいのに……。

18:咲夜:2016/03/07(月) 22:37 ID:5G6

突然だけど、闘将たちの二つ名が好き。

騰蛇………『紅蓮』
勾陣………『慧斗』
青龍………『宵藍』
六合………『彩W』

晴明のネーミングセンス、本当に凄い!!

19:咲夜:2016/03/16(水) 23:44 ID:5G6

しまった...。ここに来るの忘れてた………

いや、待ってて、昌浩!
絶対に、書くから!

20:咲夜:2016/04/19(火) 01:16 ID:5G6

暇が無い……っ!
ストーリーも浮かばないっ!
でも大丈夫!少年陰陽師への愛は変わらないから!

21:咲夜:2016/04/19(火) 22:41 ID:5G6

いきます!



夜色の長布が、昌浩の視界を覆った。

「ーーっ!六合!?」

昌浩の声を聞き、彼を守るようにして自らの霊布で包んでいた六合が、ちらりとこちらを見た。

「怪我は、無いか?」
「うん、大丈夫。それよりも、なんとかしてあの針を止めないと…。」

蠍は、一向に攻撃をやめる気配が無い。
ふと隣を見れば、紅蓮が灼熱の闘気で毒針を
弾き飛ばしている。
すう、と昌浩は息を吸った。
こちらとて、やられてばかりではいられない。
一気に、六合の長布から身を投げ出した。

「オン、アビラウンキャン シャラクタン!」

振り下ろした刀印から、絶大な霊気が迸る。
蠍の身体を、昌浩が放った不可視の刃が切り裂いた。

「うおぉぉぉおおっ!!!」

22:咲夜:2016/04/20(水) 23:36 ID:5G6

〜続き〜




昌浩の渾身の一撃。それをもろに食らった蠍は、雄叫びを上げた。
やったか、と様子を窺った瞬間、それまで
苦痛を叫んでいた蠍は、ぴたりとその動きを止めた。

「貴様のような虫けらごときが、なんと
小癪な……!その罪、贖わせてくれるわ!」

息を呑んだ昌浩を、膨大な瘴気と無数の針が
襲った。

「ーーーっ!」

咄嗟に袖で顔を庇ったが、脆すぎる防御をすり抜けて、ある一本が昌浩の頬を掠める。

何よりも昌浩を宝としている二人の神将が、
それを見逃すはずはなかった。
紅蓮の金冠が自らの焔をはじいて眩しく煌めき、六合の朝焼けの瞳が剣呑に細められる。

「昌浩の顔に傷をつけて、生きて帰れると思うなよ…!」
「相当な罪を犯したんだ。それ相応の覚悟はしてもらう。」


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