どうにも人生いい赤色で

幸せったらありゃしない

(/ ...んふふ、ばれてるねぇ んじゃ、た〜〜っぷりはなさせてもらうねぇ！ )

　[ ...ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ ] ( 酒のつまみにポップコーンを食べれば ...思わず頬一杯に頬張りたくなるおいしさ ...手が止まらなくなる )


[ ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ ... ] ( ...酒を飲みながらあったかそうな一息 )


　　____ん〜〜、じゃあ！自分はしょうゆ！ ...お願い出来るかぞ〜...？



　　( ...赤猫の元気な声が響いた後で ...氷穴 恥ずかしそうに口を開く )



　　「 あたいのおかあさんね、めっちゃ強いしめっちゃこわい ... ...その、...いれずみとかはいってるし 」

「 あいよ ちぃっ…とまってな？　___さぁてさて 」

(「聞きながら」…油を敷いて、ﾄｳﾓﾛｺｼがカランカラン
子気味良い音は食欲をほどよく起こし、…場の空気も
話しやすく和らげる ___ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと鳴る火の粉)


[ｼﾞｭ〜〜]

「 … おー？___刺青、… 何入れてんだい？ 」

　「 [ ｺﾞﾛｺﾞﾛ ... ] 」


　( ...赤猫は喉を鳴らして待ち遠しそう ....なんてったってお腹も空いてるし ...舞い上がる火の粉は見ていて楽しい )


　「 ...右腕に左腕に氷みたいな刺々 ...背中に龍を噛んで睨む____鬼の刺青...しょうじき、こわいんだよねぇ 」

「 っほぉ〜〜〜っ？___龍に対抗意識持ってンのかいっ
　ヒッヒヒ…厳ｯついねぇ … 惚惚しちまうじゃないか！ 」

( 蓋を抑えて __ワクワクしながら話を聞き続ける )


「 … って、育ての親って事ぁ… 実子じゃないのかい
　縁談かなんか、…話されたんならおめぇ結構大事に
　されてそーに聞こえるけど、どーなんだい ヴェル？ 」


_____[ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ]　…　炉の温もりが部屋に溜まり

　　「 ...ステゴロならてほぷといい勝負って言うのがあたいのみたてかなぁ ...いや、へたしたらてほぷよりもつよいかもねぇ ...なんというか

　　『鬼』の力を本能のままにつかってるんだよねぇ 」

　( ...岩石なんかをいとも簡単に砕く様や、戦車を単身で倒して来た時は流石に血の気も引いた...あの、氷鬼でさえも )



　　「 ........ままだけど ...でも、...あたい、弱いから
　　...ままの目的は ...『あたいの子供を見る事』『あたいと死合をする事』『...次の長にする事』 ...ってぇかんじだよぉ ...んぐ、んぐ 」



　　____...赤猫は眠そうなあくびひとつ


　　　...会ってるからこそ、氷鬼の誤魔化しが面白くて

「 … んなぁるほどォ？___ヴェルぅ…おめぇ

　… 子、産ませりゃおっ母さんに良いように
　されちまうからやだってんだねぇ？…きひひっ 」


[PON!!]　____お。

( … できたポップコーンに醤油をまぶして … )


「 レギー？… ひっひひ、こりゃ…ヴェルぅ？
　おめのおっ母さんとこ"挨拶"に伺う楽しみが

　___増えちまったねぇ？…キヒヒッ！！ 」


_____傍らには…鬼からくすねた酒瓶が転がり

　　「 ぁぐ ...う、う〜〜〜〜 .... ...だ、だってぇ ... 」


　　( ...こんなにも氷鬼が下手に出ているのも珍しいが ...それほどまでに色々あったのだ ... )



　　「 にゃははっ！でもヴェルのお母さんすっごい美人だったぞ〜〜！ ...確かにちょっと怖かったし強かったけどな〜 ...

　　というかそれにヴェル！お母さんの前だと ... 」


　　_____恥ずかしさを誤魔化す為に氷鬼、 ...雪混ざりの吐息を吹く！！



　　　「 ...そ、それいじょうはあたいがしんじゃうかららめ ....やめへ ... 」



　　( ...酒も飲んでないのに呂律が回らなくなるのも、また珍しい )

「 なはははっ ___レギぃ〜？…ほれっ 」

[ するんっ ]

( 袋詰めした"しょうゆポップコーン"を放って
__取り乱す氷鬼を笑ながら、…不意に坂瓶を奪い )

________


[ んぐ、んぐ…　____ ]


( いっぱいに__あるこーる…頬にためて …
小さな氷鬼 … 腰元抱き寄せたら__唇寄せて流し込み

… 胸に抱き寄せて ___角の近くでささやく )

[ ___んむ　…　"とくとく" ]



　_____っ…はぁ〜〜


「　… 親がこわぁいからよ？___すくんじまうんだろ
　 わかってら！…んなことおれがそうだったし！ヒヒっ

　　　… かぁいいなぁ？ ちっちゃな鬼ん子ぉ〜 」

　　「 んにゃっ！ .... ん〜〜っ！ 」

　　( ...キャッチしてはすぐに開けて食べ始める
　　...香ばしい匂いと味が癖になる ...美味しくて頬も緩む ...
　　バリバリ ...音を立てながら食べれば尻尾も耳もゆらゆら )


　_____________


　　「 .....こ、こわいというか ...ぅ〜〜〜 ... 」

　　　素をあんまりてほぷにみられたくない ....


　　( ....羞恥で顔は赤らんで ...囁き声に耳まで真っ赤
　　　...氷が溶けたように汗が垂れて ...抱き寄せられれば流石にこう ...色々でっかいし 気にする )

____"素　…ってのは"


「 "まま"って呼んじまうかわいいおめぇのことかい？
____んじゃ…　____それっぽいとこ 」

( 肩から … 椀部までの布を少しだけずらして
艶こく、… なめらかな肌を見せて__見下ろして )


「 … 先に見せてくれないかい…う"ぇる〜っ？ 」


[べろ〜っ]__ツノに…軽く、かるぅく舌を垂らして…

　_______ぁ ....ん、ぅぐぐぐ ...


　( 悔しさと羞恥で ...顔は今にも破裂するんじゃないかって位赤くなって ...汗もたらたらで ...ついつい視線を逸らしてしまう ...それ程まで氷鬼にとっては弱点にも近い )


　　「 ....い、いじるんじゃあないよぉ ...あたいだってしぬほどはずかしいんだからさぁ ...
　　ひぁっ、つ、つのなめるのは ...ず、ずるくないか ..
ぁっ 」


　( ...過敏なほどの反応 ... ...そ母みたいに対応するのが ...死ぬ程恥ずかしいのだ )

　「 んぁっははっ！___いーさいーさ？
　慣らして、…どんどん理解、…しあおーな 」

____イジるのも…誘うのもやめて

( … 膝上で、人形抱きにした氷鬼のお腹を抱えて
　浮かべる笑みはおおらかに__笑う声は豪快に …
　位置が、位置だから…たぷん、と大きく実った
　椀部に…あたまが重くなるけれど __酒が入って
　今の姉御は無自覚だ。… ぷにぷに頬をさする )


「 … なぁに___オトナで、カッコいいとこなら
　　いつも見せてくれてんだろぉ？…好きも好みも
　　おめぇやレギや…ダッコでいーさ　…なー？

　　　____ヴぇる…　う"ぇる〜〜っ♪ 」

　「 ...ほんとうあんたは ...もぉお ...こまるんだから
　　...いいけど、あたいのまま ..つよいのもこわいのもじじつだからね ...やるんなら .....__てほぷをおうえん、するけどもさ ... ...んむぅ 」


　　( ...酔っているが酔っていない ...頬はもちもち 幼い体型に似合って ...柔らかい ...
　　...頭に乗る重いそれが凄く気になるけれども ...この重みがなんとなく好きだから...口に出しては言わない ...一呼吸置いたところで ...咳払いして )

　　
　　____... そ、それじゃああたいの素 ...ままにするみたいに いろいろさらさせてもらうので ...おてやわらかに、おねがいする ...ぅ .... て、てほぷ___ちゃん

(/ 昨日は満足出来たかなぁ ...ちょっと不安だけども ...それはともかく今日頑張ったら休み！ ...あれ？なんかデジャブ ...
と、とにかく！ゆっくり休む為にもがんばろ〜っ！ )

(/かぁ〜…今日頑張れば此方も休み…)

(/ ....ん！頑張ろう、ね！ )

〖図書室:漫画エリア〗


「 ……… 」


(___去年からやたらと増えだす漫画文庫とにらめっこ
　… どれもこれも、少年ジャンプだとかに載ってるもの
　　ばっかり。___おまけに、…どれもこれも分厚い )



「 ……… 小説を読みなさいよ、小説を… 」



____はぁ〜っ

　〖図書室:司書の椅子〗


　_____ふぅ〜〜っ


　( 蒼に呼応するかのような ...読み終わりの吐息を一つ
　　...小説や漫画をペラペラと読み進めて 流石に目も疲れたからか何度か瞬きを繰り返す )


　　「 ...ん〜〜〜っ！！疲れたぁ！ 」

　　[ ﾎﾟｷﾎﾟｷ ... ]
　　( 身体を伸ばせば背筋の骨が軽く鳴る ...
　　　...漫画文庫の方をチラッと見ては ...くすりと笑う )


　　「 ...ヨグにとっては中々好評じゃ無いけど
　　...僕としては娯楽として面白いと思うし好きだと思うんだよね 」

( [座頭市:〖12巻〗] を手にした蒼が少年の前まで…)


「 … ロッソ、あたしは"ジャンル"のひとつで
　本の一種であるマンガを否定したい訳じゃないのよ 」


[ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…ﾊﾟﾀ]
( __ 指をタクトのようにかざして空気を廻き揺らし
　… 空っぽの段ボールは独りでに折れ、曲がり畳まれる )


「 漫画の歴史は娯楽文化に留まらない、それこそヒトって
生きざまを分かりやすく纏めて後世に遺す__"活字体"に

秘められたロマンも継承した〖価値ある紙の束〗。
___あたしだって読んでるんだし、… ただ読むだけなら
　　文句も言わないし、愚痴言う理由もありゃしないわ… 」



______けど…っ



[ ばららっ… ]____貸出文庫のグラフを降ろして


「 だからって漫画しか読まないのはダメじゃない！？

見て？… この城に住んでるヤツの貸出率1年分！

_____数人除いて全員漫画１色よっ！ 」

　「 ...強く影響を受けてるんだろうね、あはは
　　まぁ、僕はこれはこれで“本”に興味を持ってくれているから悪く無いかなって思ってるけれども ...

　　そもそも此処にいる皆が漫画には負けない位には色濃いしね ...親近感も湧くし 読み易いんじゃないかな？ 」


　( ...実際人気があるのは小説よりも漫画が殆ど
　　...続きが気になる、と言う意味では小説も引けを取らないはずなんだけれど ...吃驚する位に貸し出しの利用数が多い )

　　[ ﾊﾟﾀﾝｯ ] ... ...カバー付の本を栞を挟み中断しながら、蒼に対して頬杖をつきながら眺めて ...


　　「 ...僕的にはそれが何も支障をきたしてないんなら何も問題はないと思うけどね ...ん〜っ！ 」

「　お・お・あ・り！！ ___ 小説文庫の入荷が
人気の差で先延ばしになっちゃうじゃないっ！！

… こんっのふわふわ …っ ____ったくもうっ　」


[ガララｯ!!]( グラフを戻して … 蒼はご立腹 )

________というわけでっ！！



「 あたしたち図書室管理部門はこの貸出の偏りを
改善するために活動すべきよ！……異論は？あっそ

… とっとと情報収集から始めるわよっ フロ！ 」

　「 ...そんなにも熱狂的になるとは ...ある意味なんだかこう ...か、可愛い、ね？ ...んんっ、ごめんねやっぱり今の忘れて ...！ ...僕も手伝うからっ 」


　　_____ファーコートを着込んで ...寒そうに両手を擦りながら椅子から立ち上がり、慌てて ...


　　「 ...と、と言っても情報収集って何するのさ ...？ 」

[ｶﾞﾗｶﾞﾗ]_____グラフが降りてくる …


「 決まってるじゃない、【今、ホットなジャンル】を
見つけるのよっ __ 貸出された漫画にも色々種類が
あるわね？… 【バトル・料理・恋愛・スポーツ】…

___貸出統計を調べて 【何が今流行ってるのか】の
　大まかな目処をつけるのっ … さぁとっととやるっ！」


(____言いながらグラフの写しを手に、… 蒼は先々
　　漫画文庫に向かって行く。…)

　「 ...は、は〜〜〜いっ ... 」


( ...突発的なものも良いけど不朽の名作と言うのもよい、そう少年は考えつつ ... それはそれとして関連付けるのは悪くないと感じる ...

　　...現にこうして生き生きとしている蒼を見るのは何処となく嬉しい )



　「 ...よいしょ、...みんなはどんなジャンルが好きなのかな〜 ...っと 」

　( ...歩きながらジッと観察 ...興味はやっぱり尽きないから
　　...見渡して しっかりと数えて ...._____ )

バトル漫画:42%
日常漫画:10%
SF漫画:22%
スポーツ漫画:11%
恋愛漫画:9%
時代劇漫画:6%


___身近におきつね、ありきで料理漫画の需要が少ない…



「 … やっぱり流行りは【バトル漫画】ね
う〜ん…どうしても戦闘描写は小説でやると
難しくなってしまうわね …次に人気なのは？ 」


(【海賊漫画】や【グルメ漫画】を手に、蒼は悩ましく )

　「 ( ...なんか数学の問題みたいだなぁ ) 」


　　( ...血の気が多いと言うかなんというか
　　　コロシアムがある位だし ...そう言うのが大好きなのは良く分かる ...ただまぁ、それはそれとして )


　「 ...SF漫画が2番手、なのは結構良い情報なんじゃ無いかな？ ...小説だとそう言う描写は得意というか多いし ...

　...まぁそもそもヨグ達の方がよっぽとSFしてると思うんだけどね ... 」


　( ...【宝石漫画】【化学漫画】【火星漫画】 ...若干バトル要素が入っているのも、...人気が出やすいと頷ける )

[ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ_____]

( ____"海賊漫画"を数札…本棚から手に取って )



「 …… SFなら幾つか心当たりも出てくるわね
　　いっそ、あたしや黒タコの観察日記でも作って
　　貸し出してみるのも悪くないんじゃない…？ 」


( 変な冗談を吹っ掛けながらバララと漫画を一気読み )


「 [ふむふむ]___ じゃ、SF文庫を漁ってみましょ 」

(/ ....じぃ〜〜〜 ...なんて！ )

(/わ、…悪かったわねっ… …何よっ
何か欲しいならいっそ口に出して
みればいいじゃないっ！このふわふわっ！！)

(/ ....い、忙しかった、んだよね！ ...だ、だいじょうぶだよ！ ...ちょっと、その、寂しかった、だけだから )

(/〜〜〜〜っ… わ…っかったわよっ！！

今夜3時まであたしはあんたのものッ！！
話すなり焼くなり！やるなり好きに
しなさいよっ… …ほら、その…)


(/ … ごめんっ…げ、元気出しなさいよ… フロ。 )

(/ ....よ、よくそんなに起きたられるね！？まぁ、そ、それなら僕も頑張って起きてるけど... ...そ、それにしてもヨグ ...その、だ、大胆だね？ )

(/　ア ン タ がｯ!! 言わせたんじゃないｯ!!
このっ… このフロｯ!!このフロｯ!!このフロぉｯ!!　)


[ブンブンブンブンｯ!!]


_____肩を掴んで…！

(/ ぉあぁあぁあぁあぁあっ！！？酔っちゃう酔っちゃう揺らさないでぇええっ！！！ )


　[ 両目ぐるぐる ]


(/ ぼ、ぼくもヨグに色々付き合うからやめへぇええっ )

「 ふんっ … …… こんくらいで酔ってんじゃないわよ
スカポンタンッ 大体何よっ！？最初あたしがあんたに
したいこと言えって言って何で結局あたしに戻るのよ!?

たまにはしたいことあんたから言いなさいっ
言ってみなさいよこの…フロｯ!!ねぇったらっ!! 」

(______ぐんぐん詰め寄る)

　「 ぁ〜〜〜 .... ...そ、そう言われても ...そんなに揺らされると脳味噌がシェイクされるんだよぉ ... 」

　　( ...ジリジリ後退りして 思わず視線を逸らし )



　「 ...よ、ヨグと話したい、 ...あとはまぁ、その ...な、流れで何か出来たら、かな？ ...だ、だってその、僕はさぁ ... ...ヨグといるだけで、し、幸せだし ... 」

[っふ〜]　____ため息に近く


「 … 近況報告から始めましょ？___話すにしたって
あんたみたいな気弱が喋り通すなら話題の4つや5つ
無いとできっこないわよ、… さ フロ！あんたから
報告しなさいな、ロッソならタイクツしそうにないし 」

( … そろそろ何時もの雰囲気 )

　「 ...ひ、ひゃい ...近況報告、かぁ ...えっと、なんだろ ... 」


　・射撃場　自己ベスト(正確性・タイム)記録更新
　・1日で2532ページ読破完了
　・図書室[司書]としてお給料アップ
　・__ちょっと他人には言えない事がいくつか


　「 ...そんな、ところ？ 」

「 … ん、んん… ありがと…
(なんで…こんなに自分語り下手なのよ___？)」


( 秘めた言葉を呑み込み ___すかさず… )


「 あたしも図書室用務は別に変わったことはないわね
日常的に… 変わったことなら幾つか。… 1つめは___ 」

( ___ごそ、…と聖職風のスカートから"黒い板" )


「 ママから連絡。… あんた向けにちょっとした話よ 」



『娘よ』

〖ママ？久しぶり！__ごめん！また連絡空けちゃった〗

『いやいやええよ、彼氏君は元気か』

〖 あいつなら体調崩すなんてことはないわよ
相っ変わらず気弱なことこの上ないけど！ 〗

『そう悪く言ってやるな娘よ　…ところで彼氏君は
銃が好きだと言ってたな？』

〖そうだけど、何で？〗


『 【ブラム】と【サイドギブソン】って
　珍しい銃が手に入った、画像送るから
　欲しいかどうか聞いといてくれい 』

〖銃？…ママがなんでそんなもの持ってるの？〗

『 海内会の海域掃除やってて拾った 』

〖そうなんだ、わかった 今度聞いとく〗

『 ありがとな〜ヨッちゃん 』

〖ヨッちゃんやめてって〗


________


「 … で、見る？ 」

　「 ...あ、あはは ... 」

　( ___元々人見知りにも近い性格 ...自分から話題を切り出すのもかなり ...本人にとっては難しい )




　____咄嗟に目を覆い隠しながら ...頷いて聞く


　　「 ...ね、ねぇ、思ったんだけどヨグのお母さんって、な、何してるの？ ...え、え〜〜と ...ん〜〜っ ...！ 」


　　　...ちょっと気になるかも、僕の相棒はこの銃達だけども ...

「 ママ？… ママならママやってるわよ 」

___？…といった様子で蒼は見てくる…


( 不思議な顔して …黒い板に指を走らせ )

「 はいこれ 」



　【 ブラム 】

薄暗い銃だ。… リボルバーの銃身は、大人味のある
スモーキーな灰色で、握りは黒革。…狼の歯形模様が
弾倉に彫られ、…銃口には小さく十字装飾が施され

____男心をくすぐる高級感たっぷりのデザイン


　【 サイドギブソン 】

王道の銀色が磨き抜かれた美しい銃身に …蛇革を加工した
キケンな茶色の握り。__色味はシンプルながら見事な拳銃

… 彫られた円の中に星があるシンプルなレリーフも含め
【西部開拓時代】からタイムスリップしてきたような …

____此方も男心をくすぐる出来具合だ


「 どう？ 」

　「 ...そ、そう言うつもりじゃ無かったんだけどなぁ ... 」

　( ... ...自分にはいないからこそ やっぱり親と言うものが気になって ...求めていた答えでは無いから ...また聞くのは別にする事に )




　　　晒された二丁の銃 ... ...思わず目を輝かせる



　　_____か、カッコいいっ！！！うん！悪く無いかも！と言うかもし誰も使わないんなら僕、使ってみたい！！！

[くすっ]_____だろーと思って …

「 … 先に贈って貰ったわよ __ほぉーんとっあんた 」


[ゴトンッ！](机にどっかりと居座る…真っ黒なトランク)


「 興味があること前にしたら…っ 」[かぱっ]


　　【ブラム】【サイドギブソン】

[___弾薬付きで、…写真そのままの二丁がそこに!!]


「 カワイイのね？…　ロッソ。」


( … 蓋に肘をついて、微笑ましげに蒼は眺める )

　「 ...えへへっ、ありがとうねヨグ！ ...あ、ヨグのお母さんにもあ、ありがとうって言っておいてね！ 」


　( ...二丁の銃を受け取って 嬉しそうに頬を緩ませる ..
　　...空に掲げて キラキラと目を輝かせながら観察をする ... ...蒼に見られてる事もつい忘れて )



　　「 ...ぅ、よ、よく言われる ... 」

「 はいはい。___訓練所で試してきたら？
午後は仕事も少ないか、無いんだし 」


( 黒板に指を滑らせながら少年にほろ優しい視線 )


「 そ？___じゃ、あたしにカッコいいって
言われる為に努力するのも手よ … ロッソ。」


____トン、…指がおでこを突く

　「 ...それも良いんだけど ...今はほら ...ヨグがいるのに、ね？ ...空いた時にでも一人でするからさ！
　　...もっとほら、話したいし ... 」


　( ...人差し指をモジモジさせながら答えつつ ...何処となく嬉しそうで )


　　「 ...うぅ、それはそう、だねぇ ...頑張るよ
　　　...ヨグ的にはやっぱり、強い人の方が好き？ 」


　　　____ジ〜〜〜ッと見つめて

(/ .......本当忙しいみたいだね、俺ばっかの事は意識しないで、まずは自分最優先！ゆっくり休んでね！ )

(/______テホプ、プラルナは…)

(/　新たな変身を得て、…最高クラスのパワーを得た…　)

(/…君の何かをぶつけて試す？

それとも ___見てる？)

(/ ...ふむ、...まずはお疲れ様 ...やるのならば___本気でお互いにしたい ...だから今日は、見させて欲しい )

(/…くくく、よかろう)

(/よぉし、…シャワーを浴びてくるよ。…期待してくれたまえ)

(/ ...とは言え無理は禁物！待ってるけれどね！！ )

(/シャワー…浴びて布団に入ったら…一瞬で)


(/…しかし！明日は休み…今度こそやろう、…やろう！)

　・斬、暴、溶鉄、巨撃____


[ … 司るたぁ言えないが ぜ〜んぶ自慢の得意ワザ

だから何だと？ ___おれに言わせりゃぁ…

・暴れて
・溶かして
・ブッた切って
・叩き潰せば…

誰かれ、なんでも負けやしない
【騎士】も【竜】も【鬼】も【猫】も …

"負ける訳がない"たぁ___いつでも思えちまう ]



　　　　　　　　だから苦手なんだよ



(___"痛撃"の感覚がまともに頬で炸裂し …激しい痛みに
　…後からジワリと拡がる余韻。…面を歪めるには充分過ぎる)


「　ｫ"…っっ　____ぐ…ｯ!!　」




　　　　…　こぉいう ____【上手いヤツ】は…！



( … ただの【拳】１発が与えるにしてはキツ過ぎる衝撃
グラつく頭を手で支えながら ___5mの距離を置いて … )

[ ____冷徹に構える "妹" を見据えて笑みを浮かべる ]




「 ｯ… か〜っ___効く…　…… 珍しーじゃないかぁえぇ!?

おめぇが … "蛮行"だとかぬかす【拳】で来るたぁよぉ！」

___________

ニャル

「 … 公衆の面前、"興行"に尽力するにしろ
　姉さんには確実にダメージを受けて頂かねばなりません

　… それとも "期待外れ" をお望みにございますか？」



____ハンドグローブを嵌め …"冷徹"を籠めた【拳】




_____in　【闘技場】。

(/ んにゃ〜〜っ！ )

(/待ってな！)

(/ にひひ！待ってる！すっごく期待してるって言うかワクワクしてる！！ )

(/っかぁ〜っ…いい湯だねぇ！

さ。…冷めねぇうちに始めよっかね！)

(/ ....風呂上がりってなんかこう ....いやらs

____んにゃ！！！待ってる❗️)

ニャル

「 尤も、… 先の一撃では"怯む"以上の効果など
期待するだけ無駄でしょう ___貴女様に限っては。」


____________


(___響いた痛みに悶える時間は…6秒もありゃ結構
　…ひょーひょーとフヌケた気でもない __ただ… )

[ 痛みがあろうと… 掌どければ "無傷の肌" ]



「　… ｯ　燃えてくるじゃァないかい…っ！！　」


___________

[着弾確認。___ダメージ痕、ゼロ。…腕を斜めに構える]



ﾆｬﾙ

『 … 生半可で勝てるとは思いませんが __飽くまで

"生半可"では、です … お疑いでしたらご覧下さいませ 』



【 "最適攻防の構え" 】


『　…　私めの　【根拠】を。　』

「 …… (何だい____ありゃ？) 」



( … マヌケみてぇにクビ傾げて 妹(ﾆｬﾙ)を見据える

斜めに構えた __殴りにくいったら…ありゃしない構え。
其処から … ヤツは構えを、大胆に変えて来やがった


あごを引き 若干の上目遣いに ___鋭く視線を尖らせ

中ほどの胸をちぃ…っとはり、… 両手はボクサーの構え
… をしたまんま、胴から離して ___張った胸元と …
アゴからアタマに掛けてガラ空きの … よく分からん

____"メイドカフェ"でもギリ通じそうな構えだ )


[ 当然。___警戒は解かない、…何せ妹(ﾆｬﾙちゃん)。
意味もなく隙も無駄も振ってくるワケがないのだ ]



「 … んだ、っか知らないけどねェｯ　___!! 」

_____________[ ｽﾞﾝｯ!　ｽﾞﾝｯ!　ｽﾞﾝｯ! ]



『 ………… 』


( [盾]を構えるように ___【最適攻防の構え】を維持する

… 姉さんが、来る。……地響きの音は、決して幻聴じゃない
途轍もない質量が … とても大きなﾊﾞｹﾓﾉが ___迫って来る


… 見据えて、[構える]___シンプルな突進に対して … )



「　ハンパじゃねぇっ…てんならおうよォッ！

か か っ __て　…　来 い や ァーーっ！！　」



『 …… 』


( ____私が繰り出すのは… )





　　　[ｼｭｯ____]　　トン。




　　「 …　あ？ 」

　「 … [ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ]____て　…　てめ… 」



　(　…　不意を突かれ ___"懐"に入られた上で

　 構えた腕を …"腕付け根"へ当てられた。…つまり

〖 ほぼマウントを取られた 〗体勢を作られたｯｯ…!? )


[___攻めづらい位置を取られ…姉御が眉間を震わせる]


『 … (打つ手は ____コレですよ) 』

___________


[ … 気付いたのは、義兄と手合わせするもっと前。

姉さんや、…義兄に豊かさで負けるこの身体の ___

"機敏"さ"柔軟"さ。…　何より_____"程よさ" ]

__________


( … 大きすぎず、小さすぎず ___この丁度よさが…っ )

『 … "優れた体格"に対して …【特効】を持つのです…！ 』



「 中途ハンパに開いたウデはおれに組みつく予備動作かｯ！

っっ…そっ…　たれめェｯ!!　やって…　やらぁっ！！　」



[ ブォンっ！！ ]____それでもパワーは圧倒的差っ！

( 鯖折りを仕掛けようと … 両側から迫る豪腕に対し )



[ぐるんっ！！]　_____　ﾄﾞｺﾞｯ　ドゴォｯ!!

「　ォッ！？　」　『 … 隙、』


( 構えの持味を活かした、【方向回転】で後ろを向きｯ!!
体勢の関係で … 圧倒的有利なパンチを放って両手を弾く！

___… 振るった両手を弾かれ、隙を見せた姉御には…！ )



『　見せました___　ね…っ！！　』


　[　ゴグォンッ！！　]　____ﾝ…　がっ！！



(___振り向きの勢いを活かした …　巻きアッパーが
　無防備な…　アゴを直撃し ___脳に激しく衝撃が行く!!)

________舌、…　思いっキり噛んだ。



…　…　…　ｯ　…　…　っの　_____

「 やろ　_____……　…　…ぉ？ 」


( やりやがった…っ___叩き伏せｯ…よう、と…引い〜た
右ウデを … 止める。__ヤツ(ﾆｬﾙ)が そこにいな、い…?)



[はっ]_____！



(　気付けば、ヤツは　…　)




[ｷﾞﾘｯ]_____　『 ……… 』




「 てめ…　___まさ、かぁ…っっ 」



( ___再び5m先で、防御の構えを取っていた。)



ヒット・アンド・アウェー
蝶のように舞い蜂のように刺す　____ｯ…



「 おれに ___… 生殺し掛ける気かいッ！？ 」

『 … いい加減 土の味でもご賞味くださいな 』



_______"カウンターオンリー"。

_______〖観客席の黒騎士〗

(……"夜食"の用意も、消灯も終えた騎士は興味で
ここに在り、…ウデを組んで ___試合を眺める)


「 … ステータスで優れる相手に対し、技で優位に立つ…

なるほど、理に叶っているな __ 有効な一撃を確立し
無理なき回避で最小限の立回りを図る、…あのメイドに
とても見合った戦法だ。___これで優劣ははっきり…

_____したかに見える …… (だが____) 」


「(…悪手だ)」
______________________


「 (………)_____[ヒヒｯ!!]… お…ｯしゃァｯ!! 」


[ﾄﾞﾄﾞｯ!!]　____　[ｼｭｯ!!]____トンｯ!!


『 … 何度来ようと　____ 』


(___再び、突貫する姉御！またもやマウントのニャル!! )


『 同じ… 事です！ 』




「 だから ___いいんじゃないか 」____『…ッ？』


[　ブゥンッ！！　]_____[　ﾄﾞｺﾞｯ！！ドゴォｯ!!　]



_______________

(/ あ〜〜〜〜〜〜っ！！！！最高っ！すっごく見てて楽しい！！！ )

________先程と変わらない攻防が続く　…

________テホプが弾かれ、ニャルが殴る





( … 姉御の言葉に、気付いた観客席の___黒は )

〖 解説しますわぁ？___だぁんなさま♪ 〗


( ____隣の魔人に、… 懐っこく話しかけた )

____________




[パリィﾝっ]　_____(右のフックを、…ニャルが弾く！)

「 っとｫｯ！！ 」　『 ふっ…！ 』


[　どぐぶっ！！　]

( ___ 方向転換ストレートがモロに腹へとズドン！！ )

(/反応、よくて？)

(/ ...んぁっ！？あっ、ついつい観客気分だったっ、ごめんごめんっ！ )

　　___にひひ、二転三転 ...技術と実力 ...うんうん、見ていて楽しいねぇ、やっぱり ...！


　　( 今日の試合のチケットは１時間足らずで完売してしまう程の大人気 ...当然先程から歓声や大熱狂が続いてばかり
...かく言う魔人も膝を組んで眺めているけれど ...満面の笑みを浮かべてとっても楽しそう！ )


　　___赤猫や氷鬼に緑女は姉御 ...後輩に石女に仮面は白黒...何方も応援する派閥等自由自在 ... ...何方が勝つか分からないと、言わんばかり



　　「 ...お、ナイア ...！ ...にひひ、自慢の妹達、だね？ ...そうだね、解説頼もうかな ...ふふふ 」


　　( ...近付いて来た黒に 観戦用の軽い飲み物を用意しながら ...口角を上げて歓迎する )

『 … ふっ…　___[ﾄﾞｽｯ!][ﾄﾞｽﾄﾞｽ__ﾎﾞｫｯ!!]』

[ﾄﾄﾄｯ]___(呼吸に併せたリズムで低燃費の拳を連発！

… エコな、攻撃でも疲れは出る。__離れて呼吸を… )



「　オラｧッ！　まだまだ…まぁだまだぁっ！！　」


『 …！ 』　____[ｼｭｯ!!]　…　ドンッ!!
____________


〖 えぇ！___だんな様は、この戦況をどう見まして？ 〗


( 多くは語らない。__凄さは、本人たちが見せ付けてる
だから、[戦況]でドヤってみたいのは姉の維持…だろうか)



〖 ニャルがカウンターで効果的な立回りを継続__

… テホプがボコスカ殴られっぱなしの、この状況を。

それでも、…気丈な次女が呟いた言葉の意味を __
ちょっとくらいは 解していまして？ 〗

__________


『 ……!!　_____(何度でも…打ち返すのみっ!!) 』

(____抱きつくように掴み掛かるテホプに対して…！)


[ ドッ!! ]　【腹パン】　____ｯｯ…

(____少しでも呻けば…　畳み掛けて行くッ！)



[ｺﾞｺﾞｺﾞｯ]_____"弾丸のような拳、…フルコース"

　　　　『 … お召し上がり下さいませ 』

　
　　　　　【　バレットラッシュ　】




「____ｩ　…っ」


[ ﾊﾞラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ラ"ｯｯ！!!]
「ｩｺﾞｶﾞぼｹﾞががガｧがぼグめ"ひ"ｬらグがﾚﾚれｯｯ！！？」



_____"嵐のようなインファイト。…身体が宙に浮いて"

[ ズドォンッ！！ ]


(　…大きく回転を喰らった姉御が離れた地面に激突！！　)



[ ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ___ｯ ]　　…　ﾌｩ…っ



「 …… いい殴りっぷりじゃ…ァ　ねぇかっ！！ 」

『 _____(馬鹿の…一つ覚えのように…ッ！) 』

　「 ...一進一退 されど今の所見る限りではニャルちゃんが有利に見えるかな ....実際、凄いと思うね
　　付け焼き刃じゃなく ...しっかりと一つの技として完成されてる ...戦法の一つだ れっきとした ...


　　...正直今の俺だと結構苦戦すると思う ...なんというか、前みたいに軽めの手合わせじゃ済まないと思うし 」


　　______清掃員が大声で応援する
　　　　　　“ニャル先輩、がンばッてーッ！！”とメガホン片手に ... ...勝ってほしいと願ってる


　　　____赤猫達は応援するものの、清掃員ほどでは無い　　...なぜなら勝利を確信しているから ...勝つしかないだろうと ...思ってるから



　　「 ....ただまぁそれでも テホプの耐久性の高さに加えて ...真っ向で近接格闘だと分がある感じだな
　　　...言葉の意味だとかは置いておいてさ 自信があるんじゃないの？ ...自分の方が『この分野に関しては上』だっていう自信！


　　　にしてもまぁ ...二人とも強いよ ...本当驚いたね
　　俺の知らない内に ...すげぇなぁ ...」


　　( 関心 ...訂正、感心は止まらない )

(【バレットラッシュ】に手を叩いて喜ぶ黒！)


〖　そうですわね！今のとこ、ニャルは有利ですわ！
…　でも。__大事なこと、忘れていませんこと？　〗


______________



[ … もう800発は優に越した。___もうずっと… ]

『 …… ！___(殴り通している…というのに…ッ！？) 』



「 ___まだ、…やれんだろ ___ニャル…　おらァ…ｯ!! 」

[　ｽﾞﾝｯ!　ｽﾞﾝｯ!　ｽﾞﾝｯ!　ｽﾞﾝｯ!　]_____ｯ!!

_______________


〖 … ニャルが仕掛けてるのは【粘り勝ち】。___
ま、カウンターで大打撃を狙い続けて ……

倒しきる腹積もりだったかもしれませんわね
… でも、相手は____

超防御　超火力　超耐久。…三拍子揃った重戦、テホプ！

… 大ダメージが望めない今の状況じゃ結局のところ___
大幅に。…【ステータス】で劣る上での、体力勝負で…

____"一時的な有利"に他なりませんのよ 〗

________


[ドンッ!!]______組みつきっ　…　背後へ____


『 [ぎゅむっ]　____っ…　！　(しま…っ) 』


(___"体力不足"…激しい動きを連続し…更には
　集中し続け、___姉御のスタミナに追従しきれず

　… 限界を迎えて、背後から掴まれた ___っ！！)


「 … よっくも ___いいの…何発も　やったね…ッ！!」

_________

〖 "防御"を突破できても、次にあるのは【膨大な体力】。
ほら、あの子効いた効いた言ってるけれど ____

艶やかなお肌に___ひとつでもキズがありまして？

… あの子の火力じゃ、テホプに大打撃は望めませんのよ！
カウンターで誤魔化すにしても、…体力の差は決定的ですわ

それに、集中を磨り減らすぶん ___寧ろ減少が激しいのは
ニャルの方ですわ！…"耐久戦"になった時点で、テホプに…

【不利】な状況は、あり得なかったのですわぁ？ 〗

_____________



「 おｫｯ　_______　[　ズｯｯｯｯゴォンッ！！　]

　…しゃぁっ！！　…　なぁ〜？おれを倒すんならぁ…っ 」


(【バックドロップ】で___地面に突き刺さったニャルの…
腹を目掛けて、中々に強靭な　___右足を引き絞って…！)



「てめ___ｯ　…　もぉっ____と攻撃力付けて来なぁっ！！」



　　　　　　　　　[　ﾊﾞギャｧﾝっ！！！　]


_________ドサッ…


『 ……っ　____……　…ふぅ …っ 』


( ___800:2。…打率の差は、圧倒的だったが　…

たったの２発で、優劣は逆転した。___まだまだ、まだ…
キズひとつなく。…ﾋﾟﾝﾋﾟﾝしている姉御は腕組み 余裕組み

__私は… 息も一瞬絶え絶え … 復帰しても、視界が揺れる )


『 ……… 』

____________

〖 …　ま、でも　____ 〗

〖　…　それで終わる___ニャルとは思っていませんわ？　〗

　「 当然！何せ自慢の妹だからね！ ...にひひ、ニャルちゃんも頑張ってね！ ...

　　あの物理耐久を破れる技術 ...既にニャルちゃんはある、と思ってるし ...ね 」


　　( ... ...魔人も___白黒の勝利を祈ってる
　　　どっちが勝っても、嬉しいのには変わらないが )

(/____おし。…　残りの…"最後"を派手に締めたいから)

(/…　昼か、夜まで！またお手々！おめが反応できるまで
　待ってておくれよ！…　___イイもん…見せてやっから)

(/ ....んにゃ！！！！じゃあ、夕方！！！ )

(/ ...待ってる！ )

(/___よ。)

(/ ____にっひひひひ！ )

(/待たせたねぇ…えぇっ？___やっか)

(/ うん、しよっ！しよっ！ ...待ち遠し過ぎてとてもとても！期待してるんだからね！ )

　　　　　　「　……………………… ま　」


ｿﾚ
弾拳がハンパたぁ　___これっぽっちも思っちゃいないさ

(____大きく腕を開けりゃ … きれーな腕のハダ晒して)



『 ……… 』


「 … でもねぇ、____"ヒト型"のフィジカルでおれに …

ましてやステゴロでよ … 勝てるワケ、ないじゃないかいッ

んなコト、やれる奴ぁこの世で たったの１人っきりっ
それァ…お前じゃないのさ、ニャル…っ　____てめェ… 」



[ ゴズンッ！ ]

___拳、…胸前で突き合わしゃァ… 散った火花で顔にカゲ



　「　…　"姉貴"、軽く見んじゃねぇぞ ？　」



___________



『 ………… 付焼刃であったつもりも、甘く見た覚えも… 』


[目をとじ、… 開く]____ ございません… しかしながら



『 … この結果を前にしては___返す言葉もありませんね 』


_________________


「 ケケッ … 聞き分けの良さァ相ッかわらずだね！

なら ____とっとと…出しな？ おめぇのよ　… 」




『 ………… 』


　　スタンド
〖METALLICA〗 を。______

( ____"勘が良く"…噂話にも詳しい姉、テホプ

… 流石の___戦闘面での博識さに内心 …驚嘆を
禁じ得ませんね …… 舌を巻く、とは正にこのこと。

しかし面には出さない。… ____薄く切って返す)



『 …… 存じておられましたか 』


___________________



「　… へへっ ___おめぇのウワサなら城じゅうで
　　しょっちゅう聞いちまうからねぇ！____さ…　」


[パンッ！]

( 手を叩き、…　真正面に鋭く妹を ___見据える )


「　…　ソレ、使えりゃ___多少は"マシ"になんだろーな？　」





『 …… ________えぇ … 』


(____煮えたぎる …内心を想うように …… けれど
　…抑えて、抑えて ____冷静に…"地面に手を付いて")





「 … (…地面に____何してﾝだ…？) 」


(_____"メタリカ"の…予備動作には見えない…一体…？)

(/ ____ほんっっっっと最高なんだけど！！！！どんだけ俺を楽しませてくれるのさ ... ！！ )

( …… "拡大解釈"、"体力代償強化"_____

"元々"が、… 持たぬチカラを探す努力は続けてきた
たしかに__殺傷力に優れ、… 応用も効く"鉄分"___

それを___"破壊的"に用いる術、… そう
【私に足りないもの】を補う ___成果を、…見せる時だ )


[ ____能力(パワー)を下へ、…もっと下へと浸透させ
　… "掛かった"___それを 全力で引き上げる…ッ！！ ]

_____________


　　ズッ______ …


[ゴッ_____ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯｯ！]

( 脚下!!___地面から、…迫り来るような振動…!?
一切が…不明、ニャルが…起こしたことを除いて

____"原因"も…　意図も分かったモンじゃない )


「　(なんっ…　なん…っだ___こりゃ…!?
　　地震…起こす能力じゃ…ねぇだろ__っ)

……ッ___お、…おいっ ヤケ起こす気じゃ…ｯ!?　」


___________

「　(　!!？　)　」



[　ドロ…リ　]

( "左手"で掴んだ …【金属】へ"魔"をたっぷりと
　注ぎ、… 溶かすように___思うが性質へと変貌させ…！)


『　地面から …　"金属"を釣らせて頂きました ___
【体力】を代償に、… スタンドを強化すれば可能です


… 私めの …… "破壊力"を、ご覧なさって下さいませ 』


　　　　　【　マス・メタリクト=メルト　】




「　____!?…　ん、…　だ　__そりゃ…ｯ!?　」


( 妹がやるにゃ、あんまりに力任せ。__ギャップにも…

あまりに未知の"攻撃"にも___焦っちまう他、…ない！
ともかくっ…　投げてきた【液体金属】に腕を交差させ

防御　_____ｯ)



[　ｶｯ____　]　　「　ぃ　……　」

　___[(大・爆・発ｯｯ…‼️)]_______ｯｯ…　ﾝ




・姉御は…　当然のように"火に強い"。…強い　が

_______ｯｯ　…　けっ…　こう



「 …… 効いた…ッ！！ 」____爆発となれば話は別。


( 久…っびさ、に__骨…までイったッ…っ ____

咄嗟に…顔、守ったけど__よ… へへ…っハダぁ
こんなに…荒れちまうたぁ…ね___ｯ!…軋んで…やがらｯ )

[ 赤熱化した…液体金属はウデの前で___爆発を起こし
… 表面に__焦げ残すぐれぇ、…焼け焦がしやがった… ]



「 …… っへへ ____痛ぇ…じゃないか…！えぇっ！？ 」


______________


(___啖呵を切る、…勢いで吠え … 睨む姉を見据えては)


『　それが痛いと仰いますヒトの気迫にございますか？
___お気に召したのであれば、同じものをもうひとつ…　』


　[ドロ…リ__]　　『 …　続けてご賞味くださいませ 』


　　　　　　【 マス・メタリクト=メルト 】

(融解した ___"赤熱金属"を投げるように、…打ち出すッ！)

_________________



[ヒュゥゥゥ___ッ…]


「　ほぉーっ ___流石ぁおれの妹だ！気が利くねぇ？

… さ。… そろそろ喰らえねぇし、… おれも一丁____」



( … ____腰辺りから… ___"恐竜"の太尾を伸ばし )


[　ｶﾞｷﾞﾝｯ　]　…　驚かしてやると　___すっ…　か



【　暴獣:　モンスオブ・プラルナ　】


　　　シ"ｬ　__________ｨ　…ﾝ


(_____"ぶった斬られた" 金属が …背後に吹き飛び)



[　ﾎﾞｽﾞｩ―――――ｯｯ　…　ﾝ!!　]　　「(…ね)」





　ハデな爆発背景に　:斬竜:　の_____御登場。

_______"…背後の爆発に斬竜は陰で包まれ"


( … 眩いオレンジ色に甲殻は染まり ____
　頭殻、面は陰のなか … 緑の眼光が… 威圧する!! )


　　　[ギィィィン]　 キ"ｭ"ｧ　_____ﾝ…!!

__________



[ｿﾞｸｯ]『 …… (噂の___竜形態…！) 』



( … ほんの瞬き1秒の間に ___現れた斬竜。

鎧を纏ったかに見える姿でありながら ……
さほど鈍くもない。…処か、液体金属を
容易く両断、… せしめる瞬発力。___

姉より、…　当然優れた体格、想像できるパワー )



【不利】だ。____この身体の…　何を以てしても


_______________



　「 … (ならば) 」



【 マス・メタリクト = ザ・ウォール 】
[ｽﾞｽﾞｽﾞ…っ　_____ズンッ！！]



( 両手を___叩きつければ両者を隔てるように
【金属の壁】がせり上がり、… "時間"が稼がれた )






　　　「 (___私も… 纏うまでのこと) 」

(/_____ラストだ。…ついてこれっか？)

(/ _____にひひひひひっ、最高も最高！！！！！！！！！ )

　………… コﾙ"ﾙﾙ"ﾙﾙ"ﾙ


(巨大な壁を一瞥し…竜は躊躇いなく__"尾"を研ぎ …)

　　　　　　【ザグン"ッ！！】


___________袈裟懸けの一閃



[ しゅる ___しゅる…しゅる　…　ぎゅ、…ｽﾞﾙﾙｯ ]


( …　触手を張り、巡らせ ___ 模型の如く… "象る"
血管のように … 筋肉のように… __金属の骨格へ …

肉を、… 身体を根付かせて行く ____ッ)



　　　【ザジャ"ァ"ッ！！】

_____更に逆方向から一閃。…




[ｷﾞｷﾞｯ]　_____(…象る"獣竜"の内に埋もれ)



( … 完成した"模型"に___金属を… 甲殻を張り始める

… 見た目は___単なる【ティラノサウルス】。… その
強靭な骨格を真似、…少しでも対抗出来ればそれでいい…！)


_____ｷﾞﾁ　…　ｷﾞﾁ　____ｷﾞﾁっ…　！！「(…!?)」



　　　【ボガァン"ッ！！】____カランっ…カラ……


( … 切れこみを入れた壁へ、ショルダータックルで激突。
　重量と勢いに耐えかね、… 斬られた壁は吹き飛ばされた

　 ___悠々と… 壁を抜ける斬竜が眼にしたのは　…… )


___________ﾋﾞｷ,…　ﾋﾞｷ,　…　…ﾋﾞｷ,…ﾋﾞｷ,



「 … (固ま、…る…ｯｯ ___ 金属の…可動域を…確保
　　　する前に　…　これじゃ、…動けません…っ…) 」


( ___凝固した…金属が身体の自由を奪う　……！！
　慌てる暇もない！…すぐに、…可動域を確保し
　この"竜"を動かす術は、…　術は　……！？ )



「 (…ｯ…　模型が…歪むかもしれませんが…やむなしｯ) 」



____【金属爆液】を… ___肥大化させた竜腕に纏わせ

　　　　…　両腕を　_____突き合わせる　……ッ！！



　　　　　　　　【ｼﾞｭｯ_____!!】

　………　_______立ち上る戦塵


　( … 大爆発の焔に包まれた ___"模型"
　 闘う前に … 決したかに見える決着に …

___斬竜　…　興味を失かけるその … 刹那 )





【ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ】

… 聴こえてくる __大地を踏みしめ… 迫り来る気配。



「　…………　」

【ｶﾞｷﾞﾝ ___ｶﾞｷﾞﾝ　___ｶﾞｷﾞﾝ ___ｶﾞｷﾞﾝ】

　斬竜もまた ___ひとつも語らず… 前進する。

___________


　　塵煙を越え　……　陰の向こうから姿を現すのは



【ｽﾞﾝｯ　_____】

膨れながらも __"拳"として硬化する両腕　…


【ｽﾞﾝｯ　_____】

　焼け焦げ　…著しい"精錬"を果たした__【黒曜甲】


【ｽﾞﾝｯ　_____】

　荒々しく…厳めしき顔付き。__弾頭の如きツノ




　______【砕竜】。



　______【斬竜】。




　…　____両者が。____静かに、…　歩み寄る

(/ ......なるほど、なるほどなるほど、なるほどねぇ！！！！ ...にひひひ、本当さぁ！俺のツボと言うか ...嗜好を分かってるねぇ！！！ )

(_____それは　…恐ろしく長く感じる…間だった


　… 二頭は、早くもないが __ましてや遅くもない
　重々しく … 破壊的な足取りで … 前進していた

　____息を呑む間が、… どれ程繰り返されたか…　)




【ﾄﾞﾛｯ___ジュロ"ロ"ッ】

____腕を舐めるような動作で　…　砕竜は"溶爆"を
　 巨岩の如き、… 自らの豪腕に纏わせ ___補充する



【ｼﾞｬﾘｨﾝ___…　ｶﾞｷﾞｷﾞｯ】


____地面に …　尾を、擦り付け ……
　　斬竜は十二分に巨剣を研ぎ澄ます


____________




【ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ　___ｽﾞﾝｯ】


【_____ｼﾞｭｩｩｩｩｩ…ｯｯ】____"溶爆"が黄土に染まる




【ｶﾞｷﾞﾝｯ ___ｶﾞｷﾞﾝｯ ___ｶﾞｷﾞﾝｯ ___ｶﾞｷﾞﾝｯ】


【_____ｼﾞｭﾜｧｧｧｧ…ｯｯ】____熱が漲り、…刃が爛れる





________距離　…　僅か



____7　m　を　切　っ　た

　【　ズッ　】　　【　ｼﾞｬﾗﾝ___ｯ　】


　　【　ゴ"バ"ギ"ィ_____ﾝ"ｯｯ　】



(剣が打ち合うような重厚な金属音が____耳をつんざく

… 先手は、【同時】。___右腕が、…斜めに振るわれ
　薙ぐ剣先が … 爆熱の衝撃に、弾かれ　__拳が地面を

　____…　粉砕し　巨剣は弾き戻された)




【　ｷﾞﾗﾝｯ　】　______　【　ズ"ジャァン____ッ　】


(此処で喰い下がるだけに留まる斬竜ではない__脚を軸に…

強引に___弾かれた勢いを殺した大回転の斬撃を振るう)





__________だが


【　…　ジャゥンッ　】


( … 空振り___振るわれた巨剣が付近の岩を両断する )

【 ビュンッ 】　_____　【 ｽﾞｽﾞｯ 】


　　【　ボゴォム_____ッッ！！　】



(　跳躍力で空に逃れていた___砕竜がハンマーパンチで
強襲し　…　察知した斬竜はサイドステップで難を逃れる　)




【　ｽﾞﾝッ　】　______【　ガガキィンッ！！　】



(　横を取った斬竜は浴びせるように巨剣を振るった！

が ___方向転換、…ついでの砕竜が放ったアッパーに
またもや打ち合う音が激しく響きッッ…　巨剣は大きく
弾かれ　____…　斬竜は　…　口を大きく開いた

____砕竜は　…　引き絞る形となった左ウデへ
　　"溶爆"と　…　パワーを集中　させる　…！！　)



【　ｶﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯ!!　】　　【　ズゴゴゴゴゴッ！！　】




【 斬 熱 刃 】

【 爆 砕 拳 】



　　　　　　　　　ｷﾞ"ｭ"ｧ"ｧ"　______…ﾝ!!


　　　　　　　　　ジャ"ァ"――――――ｯｯ！！！






_________ｯｯ　…………　______

__________……"二体の竜像"は　…



( … 片や、側面より　___深々と拳が突き刺さり )


( … 片や、巨剣の腹までが ___身体の奥へ沈み )





…　______"精も根も尽きた、…二人を吐き出すと"





_______(全ては時が止まったかの如く)






_____…　引き分けて　____"停止"した。

(/ ____美しい、その一言に尽きるね ..こんな時間だって言うのに眠気も覚めるほどには興奮も止まらない ....どっちが勝ってもおかしくないし、それになおさら ...応援したくなったね、どっちも ...
この分の代金は___望む事をなんでもしよう ...見劣るかもしれないが なんでもするよ ...絶対に ....

...なんでそんなにも、そんなにも ...もう！！凄く、凄くっ ....！！！！！ )

(/____ふふ　…よろ、のんで頂けたなら…なひより)


(/……ちょ、…っと疲れたからね
　…しばらく、…甘えても…いいかな？
　……あした、答えを拝見しよう)


(/____君の大好きな…"怪獣バトル"…
　　…プレゼント成功、といったところか…くく)


(/____おやすみ。…頑張った甲斐があったよ)