血の街ヤーナム

ヤーナムに来る者よ、その血が汚れる覚悟をしろ

「おや、この悪夢に迷い込んだ者がいるのか」

！…あなたは…

（小屋の直ぐ前で、車椅子に乗った右足が義足の老人がいる...）

…いえ、先に名を名乗るのが礼儀ですね

ピエロ・ルーン・スピリチュアルです

「まぁ、何かの縁というのかね？取り敢えず互いを理解しよう、私はゲールマン」

…ゲールマンさんですか

「ふむ、ヤーナムの街にしては明るいね？いわゆる外来人という物か...」

ええ、知り合いに連れてきてもらいました

「敢えて問おう、君はここに何をしに来たのかね？」

…いい場所ですね、ここは

…『狩人』になるため…でしょうか

（...深い目でこちらを見ている...）

「...何の為に？」

…ふふ♪

…陰の女王…というものをご存じですか？

「ああ、私が狩った」

「おっと、口を滑らせたな」

おや、それはそれは…

「して、私が狩った物に何か？」

最近、その陰の女王は僕の住んでいる街に現れまして…それについての文献を漁っていたら、獣と狩人というものに行き着いたんです

「...」

…まぁゴタゴタがありましたが、私の先生がここで街医者をやっていたそうでして

「んん...ああ、レイチェルの事か...」

先生を殺さないと来れないなどというものですから無理矢理こじ開けてきてしまいましたがね♪ふふっ

……それは街医者様のお名前ですか？

「先生？レイチェルは教師にでもなったのかね？」

「ああ、レイチェル・ムーンテイル、私の武器を作った街医者の名だ」

ええ、僕が生徒会長を務めている学園で教鞭を取られています

……そうでしたか

「あのレイチェルが外来人と...フフフ、喜ばしいこともあるものだな」

とてもお元気ですよ、ちょっとやんちゃなところもありますが、それを含めてもとてもいい先生です

「...おっと、大事な事を聞き忘れた」

なんでしょう

「君は、獣を狩る為にここに来たか？」

……ええ、

…これ以上、僕の周りでおいたをしてもらってはこまりますので

「狩人は上手くやらなければなら滅びの遠回しにしかならない、それを覚悟した上でか？」

勿論です、

…

…じゃなければ、ここまで来る前に死んでいますよ

「...ならば今直ぐここで私にこれを刺してみなさい」（薄い刃の剣を渡す）

(おぉ！アマテラスさんおけーり)

………

…なぜですか？

「駄目だな、それでは...」

(ただいまでーす)

「良いかね？獣は全て人なのだ」

…はぁ……思い出しましたよ…そういえば、…『狩人』もくるってはいるんですよね……試験である…と

「獣の病に侵された友がいるならば、直ぐに「介錯」してやらねばならない」

「そこに一切の容赦があってはならない、狩人ならば」

…介錯…ねぇ……なら((スルッ
『創造』『薙刀』

介錯…

なるほどねぇ…

…愛用のものでよろしいなら、今すぐにでも

「...一を捨てて百を助けるという言葉の意味が分かるかね？」

…ええ、

「狩人はそれをしなければならならない、さぁもう一度チャンスをあげよう」

(おけーりデュークさん)

(ただいま)

……((ｽｯ

「私を今直ぐここで刺してみなさい」

………ひとつだけ、よろしいですか？

「何かね？」

これは情けでも容赦でもありません、ただの質問です

「...」

…先生も、レイチェルさんも、あなたを刺したんですね

「...それはこれが終わってからだ！」（威圧を放つ）

……はぁ……((ざっ

……さようなら、ゲールマンさん

ザシュッ

「...その覚悟やよし、合格だ」（いつの間にか後ろに居る）

…ま、そりゃあそうですよねぇ

……しっていますか？ゲールマンさん

お見事

！

「老いぼれとて、素人程度の攻撃は狩人には通じんよ」（椅子に座る）

切腹では、ひとは死ぬことはないそうです

…まぁ、それ以前の問題でしょうが

…

「...この街に切腹どころか首を刎ねられて死ぬ者は居らんよ」

…？

でしょうねぇ、夢ですし

ふむ…

「...後ろの君たちも、狩りを学ぶならば相手を「一瞬で」殺害する覚悟と術が必要だ」

…まぁ、夢と完全に認識できるのは覚悟のあるものくらいですか？

「そして、ここは実は夢ではない、言うなれば「別世界」だ」

……人は、死んでも2分程度は生きているんですよ

……？

いまのヤーナムの者はそんな攻撃すら耐えられるのか…

…一瞬は、どれだけの達人であろうと不可能ですが…まぁ、気持ちの問題ですからね

「悪く言えば「夢ならば」と認識できれば、君たちの世界では狂うが、この街では普通になれる」

……異空間

「さて、早速修行に移ろうか」

ほう…

ニスコは首をきられて死んだが…

「まずここまで来なさい」（いつの間にか花畑の真ん中に居る）

デュークさん、言わばここは『if』の世界、あったかもしれない世界のひとつ、別次元です、あまり同じに考えない方がいいですよ

なるほどね…

…よっ！