血の街ヤーナム

ヤーナムに来る者よ、その血が汚れる覚悟をしろ

「ピエロ君と猫又君はスピードに問題はないだろう？コインを辿って来てくれ」（音速移動）

…行きましょうか、みーくん

...はいはーい、仰せのままにー

寂れた市街地の中に目立って白い建物が見える

…あれですか…

「...ん、来たね」
（また返り血を浴びている、足元には巨大な豚の死体）

.....わぁ

「あれが私の元の家...街医者の家だよ」

ったく...凄いねぇこれ、でか...

「獣はあらかた内臓抜きにしておいた、危険分子は何も無い」
（服の下から血を飲む）

…凄いですねぇ

...よくやるよ...ほんと

「...あったあった...表に出しておいた...」

（黒い渦のような物が祭壇のような物の上に鎮座している）

...それ、ほんとにつかえるのぉ？...見た目ボロボロだけど...

…ブラックホールみたいですねぇ…

「これが錬成炉初期型だよ」

…初期型？

え、これが最初ってこと？

「見た目に反して頑丈なんだよ...（ガチャン！）」（大砲を構える）

!?

「そう、これが最初のっ！（ドガァン！！）...錬成炉だよ」（錬成炉に大砲を放つ）

.....別に試さなくてもいいのに...(耳を塞ぎながら)

…す、…すごい、ですね

煙の中から、埃が取れ下の祭壇が小さく音を立てている、黒い渦は中心に光を灯した

...へぇ...♪

「...初期型は動作を起こさせるのに強い刺激が必要でね、これでもフル稼働していないよ」

「でも、これで錬成ができる」

...それなら手伝うけど(ﾊﾟﾁﾝｯ)(日本刀を取り出す)

あ、できるの

「あ、やめといた方が...」

……つくってみたい(ボソッ)

「稼働している状態で武器を近づけると吸い込むんだよ、これ」

...ぴーくん、欲を全開にすんのやめな(デコピン)

「後で設計図を書いてあげる、先ずは錬成」

...へー...(しまう)

いっつ!?

「...錬成の前にそのソウルで何が出来るか鑑定しておこう」

.....ん、(ソウルを差し出す)

「...」
『人斬りミルドレットのソウル』
肉切り包丁
骨アギト
『冒涜者のソウル』
結晶の魔法書
フランベルジュ（大剣）
『人喰いのソウル』
妖怪の骨斧
血の結晶指輪

…これが

「...こんな所だね、どれにする？」

…選ぶんですか？

「一つにつき一つずつ...かな」

...ぴーくん選びなよ、僕洋式の武器とかあんま扱えないし

!?で、でも…

いーから、はーやーくー

「...」（錬成炉をいじっている）

え、…えと…じゃあ…

肉切り包丁…結晶の魔法書…血の結晶指輪……で、

「...」（ソウルを錬成炉の中に次々放り込む）

...ふーん、そうやるんだー

「...ふんっ」（黒い渦から巨大な刃を持つ包丁を引っ張り出した）

!?

うぉ、...力技...

「はい...次...」（肉切り包丁をピエロに渡す）

！(持つ)

...ぴーくんそれもてる？

……ま、まぁ…なんとか…

「...ふんっ」（黒い渦から特異なソウルの波動を感じる魔法書を引き抜いた）

「...？...ソウルの魔法の中でも中々高位の...はい...次」
（魔法書を渡す）

わっ！…これはもてた

「...んん？...ー！！！」（少し力を溜めて黒い渦に手を突っ込んだ）

...先生、すいこまれないでよぉ？

「...はい」（赤い宝石を散りばめた指輪を渡した）

…あ、ありがとうございます

.....血の結晶ねぇ...よくこんな精密にやれるもんだよ(覗き込む)

「一応鑑定しておこう…」
『人斬りの断ち包丁』
鋭く、硬い刃を持つ巨大な包丁
人斬りが愛用し、人以外の物も切りつける内に
血の混沌でその刃を強化する様になった

必殺技は「血の混沌」
一時的に刃に血を纏わせ、火力を上げる

...ぴーくん、その包丁ぴーくんと同じくらいだけど扱えんの...

…ガンバリマス

『結晶の大魔法書』
古い地で冒涜者が見つけ出した、古い時代の魔法の名残
高位の結晶魔法が多く記されており、持ち歩くだけで
その魔法が使える様になる
記されている魔法
ソウルの結晶槍（巨大なソウルの槍を飛ばす）
浮遊するソウルの矢（相手を自動認識して飛ぶ小さなソウルの矢）
ソウルの奔流（巨大なソウルの流れを作り出す、早い話が極太ビーム）

まだ記されているが、冒涜者以外に解読は不可

...へー...便利なもんだねぇ、その魔導書

『血の結晶指輪』
血が凝縮して出来た血の結晶を指輪に加工した物
付けると自らの血が強化され、生命力が上がる
更に敵を切りつけると体力が回復する

……敵を切りつけると回復…

「...包丁は扱えるかどうか分からないが、他二つは良いじゃないか」

...ぴーくん、結構前にツチノコにも指輪とかなんやら貰ってなかった？ついにチャラくなるの？

なりませんよちゃらくなんて!!!!

…たしかにすごいですね…

まぁそれより包丁どうすんだって話だけどねぇ

うぐっ

「...あと、これが錬成炉の設計図だ」（ごちゃごちゃした設計図を渡す）

……つくってもいいんですかぁっ！(ぱぁあっとキラキラした顔になる)

....パシャッ(カメラ)

「ああ、ただし作り間違えたり、二つ作ろうとしない様に」

...あ、フォルダまたいっぱいになった...また作らなきゃ

っーー!!!!ありがとうございますっ!!!!先生っ!!!!(満面の笑み)

「...さて、先に行っててくれるかね？」（光る紙片の様なものを渡す）

「それを握り締めればヤーナムから出られる」

え、なに？もう帰っていいの？

おー…(紙をもらう)

「ああ、あと猫又君」（二刀流の刀「千景」を渡す）

「それを貰っておいてくれ」

！...マジで言ってる？(少し目をキラキラさせながら)

「私はこれを壊してから行くよ...」（錬成炉を見据える）

「その刀は技量の高い者にしか扱えない、うまくやれるかな？」

.....ぴーくん先行ってて、俺ちょっと先生に話があるから

…？は、はい、分かりました

「...何かね？」

「猫又君」

...やれるにきまってんでしょぉ、伊達に師範免許もってないよぉ