真っ暗な部屋。ゴミだらけの部屋。唯一の明かりを放つデスクトップ上には、反政府記事のサイトがいくつ開かれている。机上には壊れかけたマウスとキーボードに、古びた本、それと血がこびりついて何年も経過したと思われる風化したナイフ。壁には、いくつもの穴と落書き。ここは誰にも知られていない黒き魂が宿った空間。
2:青羊:2020/04/02(木) 16:22 教えてくれよ、相棒。俺はこれからどうすればいいんだ?社会を破壊するとは言っても、俺にそこまでの力、知恵は無い。もちろん、学校なんか行ってないから、教養もないんだ。俺にあるのは、この能力だけだ。
( カーテンの端をめくり、そこから僅かに差し込んだ光に、目を細める。外には、男と女が歩いている。手を繋ぎあって、微笑みあっている様子から、どうやらカップルという奴らしい )
うざいな。何がおかしくて彼らは笑っているんだ?いつ死が迫り来るか分からないってのに、どうしてそんなに警戒心を緩められるんだ?生存力が欠乏していると思わないか?
( 手入れに欠けたボサボサの黒髪に、薄暗い瞳をした青羊という青年は、誰もいない空間に一人で話している。まるで誰かと会話しているかのように、見えない相手を相棒と呼び、友達のように接し、愚痴を言うその姿は精神異常者と呼ばざるを得ない )
相棒、俺の能力を見たいだろう?だから、あのカップルを使って見せてやる。
( 俺は、錆びついたハサミを手に取り、窓を開ける。そして、ハサミの刃先を女の方に向けた。斜め下へと距離は、数メートル以上離れている。女は、男と一緒に平然と歩いている。一歩ずつ一歩ずつの彼らの動きに注視する。まばたきは許されない。だんだんと水分が枯渇した目が痛くなる。しかしそれよりも、次に起こる出来事が待ちきれず、興奮した。俺は、幼児のように握りしめたそのハサミを肩の力を使って、全力で投げた )
あ、ズレた。
( 大きな悲鳴が鳴った。そして、気づけばすぐに男は倒れた。ただのボロいハサミが、男の頭をすんなりと貫いたのだ。それによって男の頭は、脳肉を散らしながら、ポッカリと空洞が開いてしまっている。ただのハサミなのに凄まじい威力だ。それを見ているあの女はどう思っているのだろう。今の心境をぜひともインタビューしてみたいところだ )
ふふ、はははっ、面白いだろう、相棒。女に当てようと思ったんだが、男に当たってしまった。俺は運動神経が悪いんだ。的は外れたが結果は良い。
ん?これじゃあ、俺の能力が分からないって?
まぁ気長に待てよ。近日中に嫌でも見ることになる。
俺の存在は完成されていない。
5:青羊:2020/04/02(木) 17:03さて、少し外に出てくる。いわゆる、インスピレーションというやつが俺の脳に思い浮かんだんだよ。
6:マモン:2020/04/02(木) 19:22 「…ゲートで直ぐだったけど、ここのようだな。」
(ゲートを通り、直ぐに目的地に着く)
「……もう、思い出さなくて良い……あいつだけ愛していれば十分だ」
(震える手を殴り、落ち着かせる)
「……あの雪りんごさんもか。心の場所か…」
(魔法で遠くから見ていた。二人にはバレてない)
( デスクトップからメール通知の音が鳴る )
10:マモン:2020/04/02(木) 19:50 「? 通知か?」
(デスクトップを見てみる)
( デスクトップ上には、差出人不明からのメールだった。以下内容
彼が手に入ったのならば、パエスト家は邪魔になる。早急な始末を任せたぞ。その後に君が念願とする相棒の私の声を聞かせてやろう )
「!? ………チッ、ごめんな 俺はもう存在していないんだ。」
(仮面の下で泣く)
私のプロフィール
cv釘宮理恵
異能術 強力な氷属性魔法。
解説
常に居場所を求めている、闇の女王に仕える異能術使いの一人
女の子らしい口調が特徴的で詩的な言い回しが多い。かつては本当に心の優しい性格だった。
不思議ちゃんでポエムのような口調を多用する
表向きは、天然で優しく明るい性格を装い、独りぼっちから自分を守ろうとしているが、彼女以外の人物が彼女よりかわいいって言ってもらったり、優遇されることを決して許さない、傍若無人で唯我独尊な性格。
「私を愛してない此のつまらない世界」を壊そうとしている幼い容姿だが、アルビノで宝石のような瞳につやつやした水色に光る髪を持つ人外の少女。
とある英雄の使命と能力を受け継いで生まれたはずの少女が、彼女を利用しようとする謎の組織に因果律を破壊されたことでなってしまった存在。
声優の井上喜久子さんに似た声の風の神殺しとは対象的に彼女は釘宮理恵に似た声をしている
「今日は泣いてばっかだな、俺……あのネックレスあいつらに届いていたら良いな」
(仮面の下で泣きつつ、小声で言う)
「はぁ〜……あの家の最強と呼ばれた男である俺があいつの言葉によって簡単に落ちるなんてな……
……結局はそれぐらい甘い男だったって訳か、俺は……」
(壁にもたれ、独り言を呟く)
「……次はカレンを狙ってるね、でもニャルがいるからどうだろうか」
(魔法で遠くから見る)
ニャルさん……
18:マモン:2020/04/02(木) 20:33 「来ていたのか、雪りんご」
(仮面の状態で話す)
マモンさん、お話できて嬉しいです
20:マモン:2020/04/02(木) 20:37 「会ったことあるけど、俺だよ。」
(仮面を外し、マリン・パエストだと明かす)
「まぁ、もう死んだけどな」(仮面を付ける)
強欲の悪魔……
22:マモン:2020/04/02(木) 20:57 あいつが付けた名だ。
一応気にいってる
強欲の悪魔マモンさんと仲良くなってみたかったの
昨日出会えてよかったな
そうだな、白雪姫のりんごよ
25:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 21:20マモンさん、シュガーリア、シャルロッテ、アリーにゃん、レイカみんなあなたが好きです
26:マモン:2020/04/02(木) 21:25 それは感激だな。
俺もお前らのこと好きだぜ?
エリーゼさんも寝言でまもんさんだいすきですって
28:マモン:2020/04/02(木) 21:36可愛いやつだな
29:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 21:43 エリーゼさん、今日はずっと行方不明なんです
確か……フェアフューリングが彼女の運命がなんとか言っていました
カルキノス、傲慢の悪魔、色欲の悪魔、狼、ヤマタノオロチ、などの敵勢力が彼女がお昼寝をしたあたりで目撃されたそうですし……
31:マモン:2020/04/02(木) 21:49マジかよ、大丈夫か?
32:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 21:54 エリーゼさんの目撃情報はなし。
エリーゼさんとはぐれちゃったアリーニャンちゃんはいる
しかし、雪りんごサイドでは血塗れの復讐者、風の神殺し、片腕の暗黒神、夜行さん、女郎蜘蛛などの幹部が行方不明
勇者さんサイドでも
エリーゼさんの他、ドロシー、エリカ、ベルベット、ルシフェル、エミリア、花子たん、が行方不明
……行方不明者が多いな。
そういや、あいつ遅いな。カレンのことで戸惑っているのか?
……行方不明者が多いな。
そういや、あいつ遅いな。カレンのことで戸惑っているのか?
行方不明者は、エリーゼを筆頭にかなり強大な力を持つ女の子が多い
36:マモン:2020/04/02(木) 22:02【バグった】
37:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 22:02バグった?
38:マモン:2020/04/02(木) 22:02そうか…
39:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 22:03 悪魔フェアフューリングの不敵なセリフ
これが意味するのは一体……?
たった今レイカさんが、調査という戦闘に臨んだようです
ブツブツと文句を言いながら
そうか…しかし人間に近いあいつも能力には慣れてなかったようだな
42:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 22:13 レイカさん、もう人間ではありませんし
光に弱いです。
勇者少女は光が平気なのに
彼女はそうか……
まぁ、俺はあの口の達者のやつのことを言ってるけどな
口の達者のやつ?
45:マモン:2020/04/02(木) 22:45 〔自分の携帯を取り出した(ガラケー)〕
レイラ「父さん、ナカルがネックレスが送られて来たって言ってたけど、どう言うこと?」
「ああ……もう父さんな、お前らのところに帰りそうにないわ」
レイラ「えっ、嘘!嫌よ!」 「だろうと思ったよ、けどもう無理なんだ…ごめんな」
レイラ「このメールが最後?」 「……そうなるな」 レイラ「神器も丁度送られて来たけど」
「それが最後の贈り物だよ、レイラ」 レイラ「父さん……」 「これからはレリーを宜しくな、あいつ我儘だからさ」
レイラ「うん…」 「お父さんの神器をやる、家族で戦う可能性があるからな」
>>44
青羊のことだよ
青羊さん……
48:マモン:2020/04/02(木) 22:49 レイラ「……そう」 「お前とライサ達、孫やひ孫達が生まれて俺は幸せだったよ」
レイラ「私もよ、父さん……」 「お父さんやカラキ伯父さんと戦うかも知れない…その時は」
レイラ「その時は思いっきりやれでしょ?」 「ははっ、流石俺の娘だな……じゃあな」
レイラ「お父さんの子で良かったよ。 愛してる、さようなら」 「ああ、愛してる……死んだら会おうな」
〔メールを切った〕
「これで……良かったんだ……」
(仮面の下で歯を喰いしばる)
シュガーリア「回復魔法を唱えましょうか」
51:マモン:2020/04/02(木) 22:51「……いきなり出てくるな、びっくりする」
52:雪りんご 暗黒より生まれし者:2020/04/02(木) 22:52シュガーリア「ごめんなさい。」
53:マモン:2020/04/02(木) 22:53「良いよ、慣れてるから」
54:マモン:2020/04/02(木) 23:03 「(……今カレンと話してる状況……ニャルをコロセルとは思えない)」
【心の中で言う】
「(だろうな、あいつはニャルなしだと嫌なやつだからな……無理だろうに)」
【魔法で状況を見る】
「(……俺が言えたことでもないか。パエスト家で俺はもう引退しているからな……
あいつらならなんとか守ってくれるだろう)」
「………とりあえず、兄貴達も神器を渡して正解だったな。
娘達なら何とかなるだろう。……戦うのが楽しみだな、ある意味」
(少し笑う)
「念の為、武器の手入れでもするか……切れ味悪かったら嫌だしよ」
(魔法で見ながら、手入れをする)
武器の手入れがいるんですか……
私達の使用している武器は特殊なので手入れが一切いりません……
交換してあげよっか
ノールシ〔本当良かったの、これで。〕(もう一人の人格で心の中で喋っている)
「良いんだよ、どうせ俺は死人だ。いつまでも迷い続けるのはいけないだろ?」
ノールシ〔……君がその選択をするならばそれに僕は従うよ〕
「……幼い頃から付き合って悪いな、記憶はお前に託す。」
ノールシ〔良いよ、慣れてるし。どうせ死ぬまで一緒なんだからさ〕
「ハハッ……そうだな……」
「嫌、良い……幼い頃から気に入ってるやつだ。
大丈夫。 それに切れ味抜群だから良い」
「……よし、OKっと」
(手入れが終わったところである)
ノールシ〔僕にはあいつに見えないから楽だね〕
「そうだな、俺もそこだけは助かるけどな」
ノールシ〔じゃあ、僕は隠れておくよ。バレるとヤバイからね〕
「はいよ」
(他人から見れば独り言である)
「(口が達者なあいつでもやっぱり無理か? まぁ、無理だと思うけど)」
【様子を見て】
「雪さんよ、ちょっとだけ手を見せてくれないか?」
( ガチャリ、ギギィーィ。いつも通りボロい扉だ。俺は全身クリーム塗れのまま、玄関から室内へと入る)
だが相棒、俺はさっき、人の本質は笑いと言った。最下層は笑われているだけで、誰のことも笑っていないじゃないかって?いいやそんなことはないさ。
( 俺は、ローテーブルを思いっきり蹴飛ばす。それだけで飽き足らず、穴だらけの壁に、握った拳を連続して突き出して、またしても穴の数を増やす。俺は暴走のまま、部屋のありとあらゆる箇所を蹴散らした。カップと投げ、デスクトップを打ち付け、本を散らす。部屋には、木屑が舞い、破片が飛んだ )
ははははははっ破壊だよ。社会を破壊するのさ。俺たちは社会に笑われるんだ。だから、社会を壊す。それで社会を笑ってやるのさ。
クソが。
( 数時間後、ぐちゃぐちゃになった部屋の隅に横たわり )
「お帰り、相当やられたな」
(ただ様子を見ているだけである。仮面の中で)
「(これは、相当ムカついているな……ちょっと外に出よ)」
【瞬間移動で部屋の外に出る】
やられた、というより、フラれたという表現が正しいだろう。もっとも俺はプライドに欠ける。だから、一度暴れればすぐにこの暴走は止むんだ。
…少しの間、外出してくる。やるべきことを思い出した。
「……そうか、行ってらっしゃい」
70:◆hMk:2020/04/02(木) 23:51…(少女が、立っていた。その服は血にまみれ、手には鎌、身体中に包帯を巻いて)
71:◆hMk:2020/04/02(木) 23:52『…あナた、だレ?テキ?テキテキテキテキテキテキテキコロス……????』
72:マモン:2020/04/02(木) 23:53 「……死人のせいか、死神が見えるな」
(槍を持ち、構える)
「大丈夫、味方だよ。 そんなにバグらなくていいから」
(槍を仕舞う)
『……【焔よ、燃えロ】』
(彼女がそう呟くと身体に火を纏い始める。そして纏った火は、どんどん彼女を蝕んでいく。焔の隙間から見える身体は、幼少期の少女のそれで)
『…み、カた?』
(ふっと焔を仕舞うや否や、ばたりと倒れる。その皮膚は重度のやけどをしており、なぜ生きているのか分からないほどだ)
「は?! 馬鹿何してんの!?」
(彼女に急いで近づく)
「お前も死人だからと良い……それはやめとけよ……」
78:マモン:2020/04/02(木) 23:59「本当、心臓に悪いわ〜……関係ねぇけどな」(笑いながら)
79:◆hMk:2020/04/03(金) 00:01 『…死…人……???』
(ぽつりと呟き、そして狂ったように叫ぶ)
『ありエない……あリえなイありエナい………!!!!!』
「あっ、浮遊霊タイプか。すまんでも、真実は受け止めないて成仏出来ないぞ?」
81:◆hMk:2020/04/03(金) 00:04 『僕…は、【不老不死】ダ!!!!!!!!!』
(叫ぶ、叫ぶ叫ぶ。喉から血が吹き出し、雄弁に生を語っている。そして血を見て絶望の色を瞳に宿す。)
『まダ…生きテるじゃナいか……』
「俺は死んでいるが、お前似た不老不死だ。 一緒だな?」
(ケラケラ笑う。仮面の中で)
『死な、せテくれヨ……』
(まだ10にも満たない少女から発せられたその言葉は、黒い感情を全て凝縮したような禍々しさと深い絶望を纏っていて)
「(ノールシ……口達者にバレないように何かあったら魔法で宜しく)」
【心の中でテレパシーをする。他人には聞こえない】
ノールシ〔OK、やってみるよ〕
「死なせてって……まぁ、俺の能力を使えばシねるけどさぁ……」
(ため息をつく)
『…きミは、なんデ僕をころサない?』
『僕は、禁忌ノ忌み子、だゾ?』
(片方だけ生えた羽は、天使のそれとは似ても似つかない漆黒で染められていて)
「コロス事は出来るよ? けど、ちたぁ気になってるやつがあるからコロスことが出来ない」
(鎌を指で指す)
『…こ、レ?』
(鎌を指す。その鎌に付いたラピスラズリには魔力が精一杯詰め込まれており、膨大な魔力量だと推定できる。)
「うん、懐かしく感じちゃってさ……触って良いかな?」
90:◆hMk:2020/04/03(金) 00:24 『…いイ、よ』
(近づかれた時にふわっと香る匂いが、微かに記憶を刺激して、)
(この匂いは、確か)
『…強欲』
「あっ、君良い嗅覚しているね。 鎌ありがとう♪」
(そっと触り、パエスト家の当主達を思い出す)
『_____っ!!』
(気づけばマモンに抱き着いていた。そうしなきゃいけない気がした。久しぶりに、会ったような気がして、涙がとめどなく溢れ出す)
「!?………アハハッ、パエスト家16代目当主のムストル様か?
……何か…そんな感じがする…」
「でも、懐かしい感じがするしとても暖かい……」
95:◆hMk:2020/04/03(金) 00:34 『…覚え、て、ない』
(情緒が安定したのだろう、カタコトは無くなり、目を擦りつつ鼻をすする姿は年相応に見えた。…無い右腕と切られて縫ったあとがある右目以外は)
「おっ、片言なくなったな。傷があるのはお互い様だな」
(仮面の下だが、苦笑い)
『…こっちはお母さんで、こっちはお父さんにやられたから、貴方とは違うと思う』
(抱き締めた時の温もりを求めててくてくとマモンに抱きつき、右目を指し、次に右腕を動かす)
「ほぼお前は右半身か……俺は首と二の腕両方、腹を斬られたけどな」
(指したところを見て、自分も傷の場所を言う)
「しかし……あっ、やめておこう。気にするな」
(言いたそうだが、辞めた)
『…痛そう、大丈夫…?』
(小さな手でマモンの傷跡を撫でる。そうすると一瞬だが傷跡が光った気がした。)