とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
おや、貼り紙には、まだ続きがあるようです
『現在、アルバイト募集中』
『…………あ、私、えっと、大丈夫、です』
(グラッとするも立ち上がり、骨の浮きでた棒のような足を踏ん張り………)
『あの、報酬、なんですけど……これで足りますか、』
(少女のものであるだろう血が付いた銅貨が少々)
「………これぇ、じぶんでかせいだん?」
(出された血の着いた銅貨をみて問いかける、こんな小さな子が銅貨を手に入れるとすれば、親から渡されることぐらいだろうが、先程の願いを聞いてから、それはないとさっさとその考えを捨てる)
『…わたし、のからだじゃそれくらいにしかならなかった』
(男の人は成熟した人が好きなんだって、と首を傾げて
成熟ってなんだろうね、と)
少女の言葉を聞いて、ビシッと石のように固まる
「……………」
固まっていた雅は、急にすくっとその場を立ち上がり、銅貨をつかんで店の中へと戻っていく
そんな相棒をみて、星星はすりすりと少女に擦り寄った
『ガウ』
猛獣であるはずのその虎は撫でろと言わんばかりに少女にの隣で寝そべった
『……ふわふわ』
(す、と大きな目を細めて、ぽつりとさみしそうに)
『愛されてて、いいなぁ』
「………」
何かしらの小瓶をつかんで無言でまた戻ってきた店主は
少女の前に再び座り、小瓶を差し出す
「これのんどって」
それだけ言うとまた立ち上がり、スタスタとこんどは店ではない方の部屋に歩き出し、扉を閉めた
小瓶には『修復薬』と書かれてい
『………?ただ、でいいのかなぁ』
(いただきます。と誰にでもなくお辞儀をして飲む。)
『お母さんはね、いっぱいの人とあたしみたいなことしてた』
『お父さんはね、そんなお母さんが稼いだお金をお酒にしてた』
『妹はね、お母さんがころしたの。』
『お姉ちゃんはね、首を吊ってたの』
『あたしだけ生きてるの』
(暗くにごった瞳で、虎に語る。あたしがわるいのかなぁ、と)
『………』
(目の前でポツリと話した少女をみて、虎はまた、すり…と喉を鳴らしながら少女を慰めるかのように擦り寄った)
「…………」
少し時間が経ったあと、スタスタとこんどはお盆を持って帰ってくる、またまた少女の前に座り、お盆を少女の前に置く
「…あんまし、あじのこいものはくったらあかんから、とりあえずはこれくってなぁ」
お盆の上にはお粥がのっており、ようやくその体の力を抜き、正座だった足を崩した
『…ありがと、ご主人様、遅いねぇ』
(消えていった部屋を見つめつつ、撫でる手は休めずに)
>>24
『……お米だ、久しぶりだなぁ、ありがとうございます』
(ペコッとお辞儀をしてちょっとずつ、ちょっとずつ口に運ぶ)
「…おにいやんなぁ?おみみがええからぁ、星星にききよったこと、きこえてんけどなぁ?」
差し出したお粥を食べてくれているであろう少女の方を向いて、言葉をこぼす
「…おきゃくさんは、なぁんもわるくないとおもうねんなぁ」
『……わる、くないのでしょうか。』
(ご馳走様でした、とまたお辞儀をすると、)
『家に案内します。まずは私が入りますので、あいつらの拘束お願いします』
(ばっと立ち上がり憎悪に塗れた目を伏せて)
「……おん、わかったわぁ、…星星」
相棒に声をかける、その声に反応して、くるりと少女の周りを回る
「星星にのってええよ、おきゃくさん、からだぼろぼろなんやろ?…それと、もういっこききたいねんけどぉ」
「おやころしたあと、きみ、どないするん?」
(にこり、と微笑む)
『……………ぐちゃぐちゃにして、すてて……ざまぁみろって笑ったら………』
『私も、後を追います』
(わたしだけじゃ生きれないから…と)
「…ほぉん、おねがいせえへんのやねぇ」
「『そっちのほうが、ぼくのとくいぶんややのに』」
(笑顔で告げる、ペストマスクで隠れた顔が、何だか恐ろしい)
『じ、じゃあ……』
(綺麗に殺してください、と首を切る仕草をして)
「あ、そっちじゃなくてぇ、」
『生き残る方』と、彼は言う
「ころすのとか、なくすのより、いかすのとか、もどすほうがとくいなん、ぼく」
そっちの方がええやろ?
「それとも、ほんとにしにたいん?やったらちゃぁんと、ろくもんせんもつかましてきれぇにきれぇにころしたるけど」
ま、この話はおやごさんころしてからにしよか、とつげる
「こうかいせんほうえらびぃね?」
『……』
(生きる、なんて考えたこと無かった、と真ん丸な瞳で)
『あ、家そこだよ、虎さん』
(ボロボロの一軒家…)
『ただいま…………』
(漂う酒の香りと、情事後の香りに顔を顰めて、臭いと呟く)
「……、…ほんまにひとがすむためのとこかいな…」
強い匂いは嫌いだ、袖で鼻を抑えながらそう思う
「ぁあ〜〜〜???酒もってこいって言ったろ」
『………ごめんなさい』
「あぁ、私はこんなに美しいのになんであんたはそう汚いの」
『…ごめん、なさい』
(殴られようが、蹴られようが一切動かない濁った瞳は下を向いて)
「…こんにちわぁ、ちょおよろしぃですかぁ?」
(罵倒される少女の前に立つ)
「えぇと、このこのおとぉさまとおかぁさまでよろしいですかぁ?」
「あ"?誰だてめえやんのか?」
「あら、男じゃない。あたしのために連れてきたの?」
(母の伸ばした手を彼女は掴む)
『…………汚い手でこの人に触るな』
「あはぁ、けんかごしやぁ、おっかないなぁ、ほんじゃあおきゃくさまぁ、さいしゅうかくにんいたしますねぇ?」
「やって、ええねんな?」
『はい』
(短く簡潔に、けれど残忍な冷えた声で)
(その言葉を聞き、ペストマスクから見える口がにたりつりあがる)
「…星星」
『ガアアッッ!!!』
(相棒の指示をきき、その虎は勢いよく父親の四肢に飛び掛る)
『………あは』
(初めて見せた笑顔はどうにもならないほど歪んでいて綺麗で、そして狂っていて、手に持った獲物を腹に突き刺す。四肢に突き刺す。顔に………)
「…星星、そのままりょうてりょうあしぼろぼろにしたげてな」
(少女が動いたのを感じて、相棒に指示を出し、自分は少女の前から、スタスタと母親の方へ近づいていく)
「おかぁさまぁ、そのきれぇなかおとぉ、おとぉさまみたいにありょうてりょうあしやられるの、どっちがええですぅ?」
(にこりと微笑む)
「私は何もしてない!!私は、私は、私は」
(ガクガクと震えるその身体を後ろから包丁で貫く。そのまま振り抜くと)
『…………ざまぁみろ』
(返り血に塗れる歪んだ瞳は、初めて親を見下ろして)
「……んふ、あーあー、星星、ちだらけになっとるやんねぇ、かえったらあらうでぇ?」
『ぐるるるる…』
(近寄ってきた相棒をなでながら少女の方をむく)
「…おきゃくさまぁ?おしごと、かんりょぉでございまぁす」
『ありがとう、ございます』
(ふわ、とボロ布のようなワンピースを翻えし振り返ると血に濡れたはにかみを見せて)
『生きるのってどうやるんですか』
「…んひ、やっぱ、そっちのがええよねぇ」
(そう笑いながら、少女の前でしゃがむ)
「ええよぉ、おしえたる、おねがいやもんねぇ」
「…とりあえず、おきゃくさま、ぼくのみせであるばいとせぇへん?」
『ある、ばいと』
(はて、と顔を傾げてこくりと頷く)
「ぼくのおみせのみせばん、さんしょくおやつにねどこつき、あるばいとやからおだちんもでるでぇ、どないかしらぁ?」
『ガウ』
「…えぇと、星星のおさんぽもかなぁ…」
『……する!します!!』
(お散歩、と聞いて目を輝かせて食いつき気味に)
「、…んふ、そっかぁ、じゃあ、おねがいしよかなぁ」
(思ったよりも力強く返された答えに驚きながらも、すぐにたのしそうにほほえんで、スクリと立ち上がる)
「ほんじゃあ、かえろか、きょうからあのみせがきみのおうちや」
(よろしくねぇ、と、雅は笑う)
『…えとえと、もちもの、取ってきていいですか』
(自室であろう場所を指して…扉に、薄く刻まれた”海恋叶”【みこと】の文字)
「ええよぉ、……みこと、ってなまえなん?」
(少女に問いかける)
『たぶん…、』
(お母さんが1度だけ名前で呼んでくれたから、と頷くと、たったひとつではあるものの”異常な力を孕んだ勾玉”を手にして部屋から出てくる)
「ほぉん…やったら、みことってよんだほうがえ゛っっつ!?!?」
彼女がてにもっている異常性に驚く
「!?お、おきゃくさまなにもっとんのぉ!?」
鋭すぎる感覚が逆に異常性をひしひしとつきつける
『…?勾玉、死んだおばあちゃんがくれたの、いざと言う時守ってくれるからって』
『だから、いっつもこの子と話してたの』
(首を傾げて”それ”を差し出す、異常なまでの憎悪、憎悪、憎悪、ほんの少しの悲哀。)
「……な、なかよしなん…?」
(星星の後ろに隠れながら問いかける、あぁあ…ゾワゾワとした感覚がある、視覚がないため異常性が大きすぎてなにを少女が持っているのか正しく認識できない)
『この子はね、大事な子なの』
(勾玉に話しかける乗って意味あるのかよく分からないけど、すっとするんだ、と先程よりも緩んだ空気で)
「…、ほぉん…」
(あぁ、なるほど、と思った)
「というか、まがたまやったんねぇそれ、なんか大きい感じやったからわからへんかったわ」
『ガウ』
「あぁごめんってぇ星星、たてにしたりしてぇ」
『……なんか悪い子なのかなぁ?』
(あまりの怯えっぷりに勾玉を顔に近づけてよく見れば、)
『ん〜…でもなんか貰った時よりにごった…ような?』
「……おし、みこと」
(名前を呼ぶ、もし嫌がるようなら他の呼び方にしよう、そう思いながら)
「そのまがたま、ぼくにちょいかしてくれへん?きになることがあんねん」
(そう、彼女の方を向く)
『…?はい』
(見た目に反したずっしりとした重量感のあるそれをてわたすと)
「…ひぇ…」
(手渡されるとさらにゾワゾワとする、いや流石にすでて触ってはいないけれど、手触りから確かに勾玉であることが分かる)
「……やっぱ、吸っとるよなぁ…これぇ…」
(溢れかえる憎悪、憎悪、憎悪、さきほど彼女が、濁ったなどということもあわせて、そうつぶやく)
『星星………くん?ちゃん…?あの勾玉、おかしいのかなぁ』
(帰路を辿りつつまじまじと眺めるィアさんを見て首を傾げ)
少女のこえに、星星は特に何も言わず、相棒を眺める、
『ガウ』
(きにするな、というように声を鳴らし少女のそばであるく)
「ん〜、ま、けしといたほうがええよねぁこれ」
(後ろで歩くみことに聞こえないようにそう呟き、長い袖から手を出す)
「……あ、みことにはもどったらあかんからね」
(そうつげると勾玉に『素手で』ふれる)
「…みことぉ?このまがたま、いろ『もどして』ええ?」
(素手で掴んだ状態で後ろを振り返り問いかける)
『あ、おてて見えた!見えたよ星星!!綺麗だった!!!』
(手袋の中に興味を持ってちらちらと見ていたが見えた手がとても傷だらけだが綺麗な手に少し興奮して)
『は、ひゃい!!もちろん』
(さっき言った言葉が聞こえていないか少し頬を染めながら)
「…、…?、??……み、みこと?ぼくのてってたしか…きずだらけのはずやねんけどぉ…」
(きゅうに興奮し始めたみことにおどろき、きずだらけが綺麗というのはどうなのか、と疑問をこぼす)
『形が綺麗、なんです』
(傷なんて気にならない、と首を振って)
「…へぇ……」
(何も見えないから、そんなこと、思ったこともなかったけど…)
ポン…
「…ありがとうねぇ、みことぉ」
(ポンポンと、おれいのように彼女の頭を撫でる)
(顔の上に来た手にびく、とするも撫でられて嬉しそうに目を細めて…)
『ガウッ!』
「ん、あぁ、ついたん星星?」
(星星が声を上げ、いつの間にか着いたことに気がつく)
「ほんじゃあ星星、みことにみせのあんないしたってぇ?」
(ぼくはこのまがたま『元に戻して』くるから、と、店の扉を開ける)
『……みせのあんない、』
(出来るのだろうか、何でも屋。その不安を掲げながら)
『ガウッ』
(悩んでいる様子の少女にむかってなく、少女のまわりをまわって星星も店の中へと入っていく)
「……………」
(すたすたと、少し早足に自分の部屋にはいる、扉を閉めると、そのひろい部屋の真ん中に座り、つけていたペストマスクを外す)
「…、…『戻せ』」
(そして少女からかりた勾玉を両の手で握り、つげる)
「『戻せ』『戻せ』『戻せ』『戻せ』」
(そう告げると共に、彼の周りを青い光が囲む)
「…ふぅ…」
(数分もすれば、勾玉の濁りは無くなっていた)
『んぅ…』
(初めての長旅、疲れた体を星星に預けると眠くなり)
『………』
(案内をせよ、と、相棒からの指示だったはずだが、どうやら新しくきた人間は寝てしまった)
『…ぐるる…』
(案内は後回しに、眠ってしまった少女をのせ、相棒の元に連れていこう)
どん、どん ぐるるる…
「?…はぁい〜、どないしたん星星」
(相棒が扉の向こうで喉を鳴らしているのに気が付き、扉にむかう)
「ん、なんかあった……あや、」
(扉を開けると、相棒の声とは別に、規則的な呼吸音が聞こえた)
「あらぁ、ねてもうたんねぇ、おん、ねかそかぁ」
『ガウ…』
『おはようございます………』
(寝てしまってごめんなさい、と)
「ん〜?あ、おはよぉ、ええよぉ、つかれたやろぉ?」
(起きた少女に気が付き、くるりとそちらを振り返る)
「ちょっとまってねぇ、いまちょっと…」
(そんな彼が着けていたのは、先程までのペストマスクではなく、ゴッテゴテのガスマスクだった)
「お、やっとかなぐとまったわぁ」
『……お散歩』
(いく?と星星に話しかける)
『ガウッ!』
(力強く吠える、元気がありあまっているようだ)
「ん、ほんじゃあ星星、みことのことよろしゅうねぇ、みこと、かえってきたらごはんにしようなぁ、ほんで、そんときにあるばいとのはなししよか」
(元気な相棒をなでながら声をかける、声の雰囲気から笑ってはいるのだろうが、口元は見えていたペストマスクとはちがい、表情が何も見えないガスマスクでは威圧がある)
『おかお……かわいくなったらみせてくれるかな』
(散歩中、横を歩く星星に語りかける)
『ぐるる…』
(考える少女を見て喉を鳴らす、相棒の顔は何度か見た事のある星星だが、たいしてなにもおもわない、虎だもの)
「〜♪」
(そんな話をしているのもしらず、鼻歌交じり料理をしている、見えていないとは思えない手さばきである)
「……あ、せや、みことのふく、もうぼろぼろやねんなぁ…」
(ここは何でも屋、不死の霊薬や若返りの秘薬もある場所、子供服など当たり前のようにある)
「…好きなん選ばせんとなぁ」
『………おっきくなって、かわいくなって、でぇとして………』
(したいことを小さい指を降りながら数えると、ぐるっと回ってお店に帰ってきて)
『…あ、ある、ばいとのお金、要らないんで、お願いごとしたいです…!!!』
(真っ赤に熟れた頬を隠すように少し俯きつつ)
「!あぁ、おかえりぃ、はやかったんやねぇ、どないしたん?」
(机に料理を並べて声のする方に振り向く)
『おっきくなる薬、ありますか…?』
(要は成長する薬…を聞いてみる)
>>90
(名前間違えた気にしないで)
「?おん、あるよぉ、それがおねがいごとなん?ちょぉまっとってなぁ」
(急なお願いに首を傾げながらも、店の方へ行き薬を取りに行く)
「あい、これ、としめぐりやく、おっきいのでごねん、ちっさいのでいちねんからだのじかんがすすむくすりやでぇ」
(どんくらいおっきくなりたいん?と聞く)
(おけおけ)
94:海恋叶◆Uk:2020/10/11(日) 22:16
『…おにぃさんとおなじくらい』
(星星に顔を埋めながら恥ずかしそうに)
「…?おん、ええけどぉ、みことっていまなんさいなん?」
(なぜ顔を隠すのか全くわかっていないが、年齢を問いかける)
『……たぶん、やっつ。』
(誕生日わかんないから、とパラパラ散切り頭を振って)
「そっかぁ、じゃあおっきいのにこやねぇ、あい、じょうざいのめる?」
(水持ってくるなぁ、といい、1度部屋を出る)
『飲めます…!!』
(星星、星星、でぇとってどうやるの、と耳元でボソボソと)
『…ぐる…』
(この中でおそらく1番精神が大人である星星、悟った目で相棒をみおくり、なかなかに積極性がつよい少女に耳打ちをされ、どうしたらいいものかと言うよく分からない感情を持つ)
(そもそも虎である、人間の情事などわからない、が、自分の相棒は目が見えないわけで、成長しても見た目は分からないのだが、この少女はそれをしらないし、相棒もそれを伝えていないし、全くどうしたものか)
「あや、みずいらんねやなぁ、…?星星なんやのそのかお、おまえさんのそんなかおはじめてみてんけど」
『………』
(星星はかえってきた相棒をみて、まぁいいやといわんばかりに考えるのをやめた、虎にはわからぬ、どうにかしなさい)
『………』
(………でぇと、とはたしか。きらびやかな服を着て好きな人と歩くことだ、と脳内を整理し、綺麗な服とはなんぞやと頭を抱える)
「………えっとぉ、みことぉ?くすりのめたん?」
(無言の少女に問いかける、やっぱり水が必要だっただろうか、うーん)
『ィアさんって好きな人いるんですか』
(だんだんおっきくなっていく体に服がほつれ始めるもそれに気づかず)
「!?」
(全く想像もしていなかった質問に死ぬほど驚く)
「…え、え、お、おらへん、けどぉ…?」
(え、え、なに、なんやの?というか、このほつれみたいな音なに、え、)
『………』
(現状を客観的に見ている星星、とりあえずみことの服を取りに行こう、ということで、大人は離脱する、ではな)
バタン
「!?え、え…し、星星…?え、どこいったんあいつ…」
『………じゃあ、タイプってどんな感じですか』
(くるくると指を回しながら…てれているのだろう、そう聞いて)
「…た、たいぷ…?…え、いや、べつにぃ、……あー、えー…つ、つよいこ、とか、すきや…けど…」
(なんだろう、よくわからない、そもそもひとのことすきになったことないし、え、なんだろう、えっ、えっ?)
『…あたし、つよいですか…?』
(人殺しは強いひと…?と脳内で結び付けて)
「?、??、え、いや、つよいかつよないかっていうたら……まぁ、つよくは、ないやろうけど…??ど、どないしたん?ほんまに…」
(強くなりたいのだろうか、…やけど女の子やし…)
『……強いひとが好きなんですか』
(一目で…嫌味なくてもいいほどに落ち込んで、ついに纏っていた布がはだけて艶やかな四肢が、五体が顕になる)
『ひぃうぁ!?』
(恥ずかしいやら驚きやらで真っ赤っかに顔を染めて)
「!?ど、どないしたん!?」
(見えていないため何が起こっているのか全くわかっていない、そんなカオスな中)
『ガウ』
(やっと大人が帰ってきた、女性服を頭に乗せて)
「!星星、お、おかえりぃ、ど、どないなっとん?ぼくよくわからへ…?し、星星?」
『ガウ』
(グイグイと相棒を扉の方へ押し出し、扉を閉め、入ってこさせないようにする)
『……どないしたん、って。もしかして目見えないんかな』
(ありがとう、と星星から服を貰うと呟く)
『ガウ!』
(そういうことだ、といわんばかりに吠える、ようやく点と点が繋がったようだ)
「……なんやねん星星……まぁええわ、…!やば、みせあけなあかんっ」
(はっと、みことが来た時からCLOSEにしていたことに気づき、店へかける)
『……………魅力ってなんだよぉ』
(顔を覆ってから………無駄に豊満な体を駆使して……
帰ってきたィアを抱き留める)
「っおわっ、……え、えと…みこと…?……んぅ、さっきからどないしたん?」
(ぽんぽんと抱きついてきたみことの頭を撫でる)
( 腕時計、そしてチラシへ交互に視線を泳がせ…最後に店の外観へ向ける )
「 …… ( …妙なレビューだな )」
( 今しがた開くらしい。…モダンな雰囲気が遠目に見ても分かった
…真っ正面から見た景色は チラシにもそのまま描かれ、妙な文句を
伴って視線の中に大々的な存在感を見せ付ける )
『 安請け負い 』
「 …( 嘘にしか見えん )」
( 疑惑の目を店のドアに向けたままに… そのドアから出て来た人物が目に入る )