とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
おや、貼り紙には、まだ続きがあるようです
『現在、アルバイト募集中』
『……???』
(両方を見比べて固まる。どうしたらいいんだ。)
「叢雲おじさまぁっっ!!」
(勢いよく飛びついた)
叢雲「お゛っわ゛!?おまっ、おじさんをなんだとおもっ、っぐああっ!」
(そして32歳は18歳のいきなりの飛びつきに耐えきれずそのまま受け止めて後ろの座敷で下敷きになった)
「叢雲おじさま!げんきやったですか!?」
「おー…とりあえずのいてくれ…おっさんに18歳男児はおもい…」
「はい!」
(なんだろう、犬のしっぽが見える、好き好きオーラが止まらない、いや誰がどう見てもご主人に待てといわれた飼い犬だ)
『…可愛い』
(そんなふたりを見つめてそうつぶやくと、サッとキッチンに行き)
『お客様…主人が取り乱してすいません、今からご飯なのですが如何なさいますか?』
(いつものィアさんを見よう見まねで)
>>504
叢雲「あー、いや、大丈夫だ嬢ちゃん、いつも通りなんでな」
「む、…なんやのぉおじさま、ひさしぶりにきてくれたんにつめたい…」
叢雲「なぁんで男にやさしくせにゃならん、俺だっててめぇが女子ならよかったと何度も思うよ」
「いけずぅ…」
『…???』
(私は成熟…?してないからなぁ、と呟き)
「 微笑ましいね、 」
( 二人の様子をみて困ったように微笑み、みことお嬢をみて小さくこっちこっちと手招いて )
叢雲「ほーら、雅、ガキに見られてはずかしくねぇのか」
「んふふ………、…?」
ぺた、ぺた
(抱きついていた男になんだか違和感を覚え、違和感の強い場所を手探りで探す)
(そして)
スカッ
(中身が入っていない、袖を掴んだ)
「………………………………………………………………………………」
(数秒間の、無言)
「………………叢雲おじさま」
叢雲「ん、なんだよ」
「…これはなに」
(ゆらゆらと揺れる袖を持ち、尋ねる)
「あー、おとした」
はああああああああああああぁぁぁ!?!?!?!!!
(この辺り一体に、店主の叫び声が響いた)
>>507
『あ、ありがとうございます』
(ご飯並べるのお願いしても?と大量のおかずを取りだし)
>>508
(やっぱり腕ないなぁ、と呟きつつせっせと運ぶ)
>>509
『……………〜〜〜〜!!???????』
(おっきい音に耳を塞ぎぶる、と震える。と同時に勾玉が赤に染まり……)
「は!?なに!?な゛ん゛で!!!」
(こんなに取り乱す店主はなかなか見られない)
叢雲「っるっせェガキ、大声耳元で出すな、俺の仕事しってんでしょ」
「だ、だって、だっておじさまつよいのに…ぼくもかてたことあらへんのに…」
叢雲「あほか、ガキに負けるほどなまってねぇわ」
>>510
「 あぁ、構わないけれど…その…随分といっぱい、あるんだね 」
( 沢山あるおかずをみて、少しだけ困ったように笑い。どうしよう、言えない。甘いの以外あんまり好きじゃなくてご飯もそんなに食べられないなんて言えない。そんな事を考えていると突然叫び声が聞こえびくっと肩を震わせる )
キ''ャア''ァアァあぁ!!!?
( 爆音に付随する様に悲鳴 )
「でも、でも…」
叢雲「はぁ…というか、俺がなんでここに来たのかわかってんでしょ」
(ぽん、と左手を店主の頭に乗せる)
叢雲「依頼だ雅、たのめるな?」
「…………………うん、わかった、おじさまのおねがいやもん、まかせてぇ」
(腕を飛ばされた、依頼、…なら、この男の仕事ならば、復讐関連もろもろの手伝いか…でも、そんなこと、雅はきにもならない)
叢雲「おう、…雅」
叢雲「刺青入れてくれる業者、紹介してくんね?」
雅「は?」
叢雲「あ、あと、コルセットピアス?ってのがあるらしいんだが、刺青とどっちがいいと思うよ」
雅「…え、な、なん、…?」
叢雲「刺青orコルセットピアスの業者紹介」
雅「なんで!!!!!!!!う、うでなおすとか…ふ、ふくしゅうとかちゃうの…?」
叢雲「別に腕はこのまんまでいい、俺負けねぇですし」
雅「じゃ、じゃあなんでいれずみ…?叢雲おじさま、ピアスしかあけへんかった………………の、に」
雅「──もう、みんなおらへんの?」
叢雲「おう、だから、頼むわ、雅」
雅「………………………………………わかった…」
(…すたすたと、かおをふせて店の奥へと歩いてゆく)
叢雲「………………おーい嬢ちゃんふたり、すまねぇなぁうるさくして」
(店主がいなくなったのを見て、勝手に座敷に上がってみこととりんに声をかける、)
叢雲「あとそこの、奇声あげてたけど生きてっかー」
(そしてみせの方のskullFaceにも声をかける、こちらのほうもしんぱいだ)
「 私は、別に平気だよ、あんまり気にしないでおくれ 」
( 馴れてるしと付け足せば、相変わらず困ったように微笑みながらみことお嬢の頭にぽんと手をのせてわしゃわしゃと撫で。口の中の飴が無くなったのかまたぽいっと口の中にいれた後先程のやり取りを思い出してくすりと笑いつつ )
「 ……随分と主人と仲がいいんだね、 」
「……まぁな、あいつがもっとちっせぇときからの常連だ、大分信用はされてるよ」
(まぁ、相棒には適わねぇようだが、とちらりと白い毛並みの虎を見る)
「…にしても、あいつが誰かを雇うとは思わなかった、ずっと一人でやってきてたからな、まぁ、それが願いなら叶えるだろうが」
>>518
「 ……oh … have,you ever been so'crazy ( ここまで狂った日があるかよ )」
( 暗がりから頭を抱えて顔を出す )
「 …そうか、幼馴染み…、というやつが一番近いのかな? 」
「 みことお嬢については、知らないが……思い返せば私が雇われているのは確かに『 願い 』からだね 」
( その言葉を聞いて、顎に手を当てここに来た夜を思い出す。確かに「 職探し 」としてここにやってきて、職についた。まぁ仕事らしい仕事など何ひとつしていないけれども。そう感じふっと笑みを浮かべ。 )
「That's a bummer(災難だったな)、まぁここじゃあよくあることだ」
(哀れみの目線をそちらに向けながら言葉を返す)
>>522
「…幼なじみっつーか、…まぁなんでもいいか、あいつはなんでも叶えるからなぁ、どうしようもないお人好しだ」
(がしがしとあたまをかきながら告げる)
「 ……… 」
( 折り合いの悪さを感じながら玄関に足を運ぶ… )
「 …まぁ、骨折り損でないだけマシか 」
「あれ、もーかえるのかい、…あぁ、お前さんはもう依頼済みだったか」
(入ってきたばかりだと思っていたが、彼女が手に持っている本を見て、自分の方が遅く来たのだと理解)
「…本かぁ、ここの書庫ほんと気味悪くて好かん」
>>524
「 お人好し、ってのはなんとなく分かる気がするよ 」
( 秒で決まった採用を思い出して何回か頷き。人との関わりのりも怪奇との関わりが多くてどう接すればいいのか分からず再び口に飴玉をいれて。そういえば、これはあんまり聞かない方がいいのだろうか、なんて考えながら顎に手を当ててじっと考え込み )
( 黙りこくるかと思えば、声の主に振り向いて )
「 …だが リターンを挟む危険というのも… 君の様な方なら慣れた話だろう…
最も、君がこの店に対して得るものと言えば限られるだろうがね 」
( 言い終えると扉に手を掛ける )
「 …ただ … 微妙な点では… 少し、違うな … 彼は … 君は 」
「だってあいつ、断り方なんて知らねぇでしょ」
(いっつもはいかYESしかいわねーんだ、と呟く)
「ガキならガキらしく自由にしててもいいと思うがねぇ……」
(そんなことを呟いていると、店の奥からとてとてと足音が聞こえてくる)
雅「叢雲おじさま!」
「!おー、雅、みつけた?」
雅「はい、あとコルセットピアスはおじさま多分いやになるやろうから、刺青にしとったほうがええですよ」
「ん、あんがとさん、ほれ、依頼料」
(そういうとかなり分厚い封筒をわたす)
雅「…別にこんなに要らへんのに…」
「おじさんがなににかねつかおーがかってでしょ、それじゃ、俺もう出るぞ」
雅「!え、もういくん?」
「おう、いくとこあるから、じゃあな、またくる」
>>528
「はぁ…なんだってんだか、小難しい話はこまる…」
(べつに頭は悪くはない、が、そもそも聞くのが億劫だ)
「まぁ、俺はここの常連だ、お前さんよかこの店について知ってることは多いさ、まぁ、ここで願い事すんなら気をつけな」
「 …… 少なくとも、君ほど踏み込んじゃいないさ 」
( 人間という範疇内では … 正確な範囲など捉えられない彼ら
よって自分は歩み寄らば苦を受けることくらいしかない。
… 理解されないのも当然の話、超常と人間とではズレの幅は違う )
( …今回の結末の大体に無責任な予想を抱きながら扉を開けた )
「 ……しかし … 個人的な事を言ったね、君は違うと言うに…
気分を無駄に害した、謝るよ 」
「あーあー、気にしねぇでいいさ、なれてる」
533:叢雲◆RI:2020/10/23(金) 23:17(今日はこれで落ちます)
534:scullFace◆.s:2020/10/23(金) 23:24( なんか捻くれちゃうな… お疲れ様 )
535:叢雲◆RI:2020/10/23(金) 23:31(おやすみなさい〜)
536:雅◆RI:2020/10/24(土) 17:14 「………………」
『
雅「──もう、みんなおらへんの?」
叢雲「おう、だから、頼むわ、雅」
』
「……………みんな…」
(心ここに在らず、というように言葉をこぼす)
(叢雲がいたマフィアとは長年の付き合いだった、組織のボスもここを利用してくれたり、叢雲はよく自分を気にかけてくれてた)
「…………おじさま、わらっとったなぁ…」
(とても、とても、ありえないくらい、死にそうなくらい、辛いだろうに)
ガラン、ガラン、
「!」
(扉に着けた小さな鐘の音、しまった、考えすぎていた)
「…いらっしゃいませぇ、ようこそ『みやび
『ィアちゃん』
ガシャンッッ
『あれ、割っちゃったの?あぶないねぇ、ィアちゃん』
「……っ………っ…」
(なんで)
(なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで)
(なんで気が付かなかった、なんで分からなかった)
『…久しぶりだねぇ、ィアちゃん』
「…………………りゅ、う、じん、さま…」
(どうして)
『あ!やっぱり俺のこと覚えてるんだねぇ!良かったァ、忘れられてたらどうしようかと思ったよ!』
(忘れられるわけがないだろう、忘れ薬まで飲んだのに、目を見た瞬間、全てが蘇った)
「っ、…っ…」
(声を出そうとするけど、はくはくと口だけが動くばかりで、喉から何も出てこない)
『…………にしてもいい品ぞろえだねぇ、…なんでも叶える場所なんだってね、この店』
「っ、」
(目の前に立つそれが言葉を放つ度に、びくりと体が震える)
『…そんなに震えなくてもいいのに、俺とィアちゃんの仲じゃんか』
『………あ、そうだ』
『ィアちゃん?【おすわり】』
ガクンッッッ
「……………ぇ、」
(なに、何が起こった?)
(身体中の力が抜けた、どうして?)
(……………)
・・・・・・・・・・
(彼がそう言ったからか?)
『ん、いいこいいこ、えらいねぇィアちゃんは』
(ぽんぽんと、頭を撫でられる、可愛がる様な動き、思い出す、思い出す)
『…さて、ィアちゃん』
『かえろっか』
「…ぁ、」
(……いやだ)
(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)
(もどりたくない、かえりたくない、いやだ、いやだいやだいやだ、もう、もう)
(もう、死にたくない)
「っ!」
(声を出そうとする前に、その口は塞がれた)
(喰らうようなそれのせいで、酸欠で意識がぼやけるのは、時間の問題だった)
『おやすみ、ィアちゃん』
『………………』
(ガクンと、自分が抱いているニンゲンから、力が抜けるのがわかった、美しいその顔は、やはり手中に収めておきたいという感情を起こす)
『……あぁ、だから顔隠してたんだぁ』
(場所がわかって、暫く、地面に刻んだ『印』から、彼のことは見ていた)
(美しい顔を隠すように付けられた仮面、あれは魅入られないために付けていたのか…)
『頑張ってたわけだァ、可愛いなぁ、……でも、』
(するりと、彼の服を捲り、背中を見る)
(──そこにあるのは『刻印』、もともとは、『奴隷印』だったもの)
『…これがある限り、俺からは逃げられないのにねぇ』
(そう呟き、その印に唇を落とす、そして変わらずそこにあるそれに、嬉しそうに微笑み)
イケニエ
『おかえり、我が愛しの【花嫁】どの』
[ コト コト コト ]
「 ……… 」「 くるル クル く 」
( 呪術の黒い火を用いた鍋物を作る とり。
… それを残念そうに眺めるにんげん… )
「 … 出来たら電話してくれ … 直前までその匂いは無理だ … 」
くる ク
______
( 事務所を離れ、見慣れる様になった商店街を歩く… )
「 …… ( また… )」
行ってみるかな
『……………』
(あれ、おかしいな)
(このあたり、ィアちゃんと縁を結んだものがいっぱいいる)
(みんな【殺した】ものだとおもっていた)
『……………でも、まぁ、…ィアちゃんがいるからいいかぁ、べつに』
(するりと青みがかった黒髪を撫でる、あァ懐かしい)
………………………
変だな
( …何時もであれば … するり、するりと 意識しなくても行けたのに… )
「 …… ( …まだ、私には無かったらしいな… 土地勘と言うものは )」
( …ただ、行ける道はいくらでもあったはずだ …
のらりと考えて、その1つをゆっくりと歩く )
『…………』
(店の座敷に腰かけ、ねむる彼をの頭を自分の足に載せる)
『……ここも、組み替えちゃおうか、ィアちゃん』
(そう呟くと、男の足元から、じわりと影が広がっていく)
(それは遅く、『組み替える』というのには時間がかかるらしい)
『…だって、ィアちゃんのお城だもんねぇ、ここ、ィアちゃんが起きた時にはもうなぁんにも無くなってるよ』
(楽しそうに、とても楽しそうに、そう呟く、ィアが様々な出会いをした場所、記憶、居場所を、この男は嬉々として壊そうとしている)
数分後。
「 …やっとか 」
( 彷徨い歩くこと…
その末に辿り着けば )
「 … で、今日は海苔の特売日かね?」
( 一部が黒いもので覆われた あの … )
“ 何でも屋 ”
『………ここ、飲み込んだら帰ろうかな、量が多くて大変だねぇ、何でも屋ってのは本当だったわけだ…』
(ずるりずるりと伸びてゆく影、そのおぞましさはあの書庫の日にもならない)
『…そとにニンゲンがひとり、…ふむ、御客かな、ここにたどり着くってことは、縁があるんだろうなァ、ィアちゃんと』
「 ……… 」
( 少しずつ … 店を飲み込んでいるように見えるあの海苔みたいなモノ )
“ 見覚えあるな ”
「 ……… 」
‘ あいつか ’
[ キンッ ]「 ……やれやれ … 火災保険入ってると有難いがっ 」
( 黒い火炎瓶数本を白衣より引き抜き、影が覆う部分を重点的に投げつける )
[ シ''ャカッ ]
「 …… 深入りするまいと… 決めたはずなんだがなぁ 」
( 大型の散弾銃を装填 片手に持ち、“ 店へ深入りした。” )
やっぱり馬鹿だな 私は
『……あれ、はいってくるなぁ』
(逃げてしまえばいいのに、今は気分がいいから、殺さないでおこうと思ったのに)
『………影が…ふぅん、炎で…』
[ ドガァッ ]( 転がりながら入店、品物に目を張る暇もなく気配へ銃口を… )
… 予想 当たり。
「 …… ふむ やはり君か 」
( 確認できる視界内の問題は数多く
… 目の前にいるソレも同じようなものらしい )
『ん〜?もしかして、俺のこと知ってる?信者かなにかかな』
(skullFaceをみて、つげたのは、『知らない』という言葉)
(この男、雅以外の人間に、一欠片すらも興味がなく、1日あった程度の者をおぼえるきすらさらさらなかった)
『というか、なんではいってきたの?』
(純粋に、疑問を唱える)
「 暇 」
[ ス''タ''ァン ]
( 衝撃に耐える姿勢を取りつつ収束弾を頭に向けて放つ )
「 …… 後は … 出来る限り、君に嫌がらせをしようか とね 」
『ふぅん、命知らずだねぇ』
(顔の前に影をだし、防ぐ)
『ニンゲンってやっぱり面白いねぇ、自分に利益がないのにお節介、そんなことしたら』
(ずるりと、skullFaceの足元に影が近づく)
『死んじゃうよ』
( 駄菓子屋で大量に買った菓子を抱えながらぽつぽつと歩き、ふっと頭上を見上げ。カァカァと燃えるような夕日に向かい騒ぐ鴉たちを見つめ、いやな胸騒ぎを覚える。深く帽を被り直し、とんと屋根の上にのり、いくつかの屋根を飛び乗りつつ家路を急ぐ。やっとついた職場の嫌な雰囲気を感じ、一瞬動きを止める。妖でも奇怪でもない。ただ周りの雰囲気に釣られて大量に押し寄せては来ている。扇子で口元を隠し、ひょいっと屋根から降り。店に入っていった女の人。確か、昨日のお客さんだよな。ぎゅっと眉を潜め。一息ついた後飴を口に含み転がしながら、彼女の後を追いどんどんと濃くなる影を見つめ更に呟く )
「 ……気持ち悪い、なにもかも 」
『…まぁた1人増えた、おまえさんもィアちゃんと縁を結んでるんだね』
(はぁ、と溜息をつき、ふたりをよそに意識のないィアに語りかける)
『いけない子ねぇ、ィアちゃん、俺以外必要ないって、何度も躾たはずなのに』
「 … 下手な脅しは殺してから言いたまえよ 」
( 次弾、白い弾丸を装填… 次第 足元へ速射 )
[ カァッ ]
( 閃光弾!瞼をきつく閉じて後ろへ跳躍、示談を普通の弾で装填する )
「……… 」
「 … ( 病む愛とやらがいかに… 酷いか、他人を見て初めて分かる )」
( 苦虫に噛み付いたような心の痛みを感じながら
側面に回り込んで散弾を打ち込む、さらに装填 )
『む、これはこれは、影には光か、意外と賢いんだね、ニンゲンって』
(目くらましにはなったらしい、が、とくにどうようもなくしゃべり続ける)
『へぇ、視界を妨げるわけか、ィアちゃんも今こんな感じなのかなぁ』
(そうして楽観的にィアの話をする、それ以外に興味を全く示さない)
『…でも、そんなに撃ったら、ィアちゃんに当たっちゃうね』
(音に反応し瞬間的に影で防ぐ、がそのうち1つを抱えているィアの手を持ち上げて当てさせる)
「っつ…!」
(何故か目を覚ますことは無いが、激しく走る痛みのせいで歯を食いしばる)
『わー、大変だねぇィアちゃん、血がいっぱい出ちゃったね』
「 くふっ、まるで主人に人の権利もなにもかもないような言い様だね、彼は君の髪飾りなのかい?それとも、あぁ、愛玩動物と言った方が正しいのかな……まぁどちらにしろ敵対する意思はないよ。今無理やり君から主人を奪ったらどうなるか分からないからね 」
( 扇子を広げくすっと嘲笑を浮かべれば、そう告げて。多分、この影は、この想いは目の前の人物から生まれたとみて過言ではないのだろう。すっと目を閉じて一息つき、周りの景色を冷静に判断して。周りに蔓延る嫌な闇に眉を潜めながら目の前にいる人物に話しかけ )
「 何をするつもりなのか聞いたら、君は答えてくれるのかな?あぁ勿論嫌なら断ってくれてかまわないよ 」
「 …… 姿だけが欲しいならマネキンでも作れば良かろうに… 」
( 無効化するのを見越して閃光弾を装填、またもや足元に速射し
同じものをその場で装填 … 今度は影男に向けて放つ )
「 …そろそろ、君の一端でも見せて持ち逃げでもしたらどうかね … 」
「 ……… 」
( 次の嫌がらせ
… と、行こうとした所で )
[ キン ]
「 …… ふぅ 」
( 散弾銃を杖に 楽な立つ姿勢を取る …
… 話の途中に 嫌がらせというのも馬鹿らしい )
『ん〜?目的?ィアちゃんの心臓を食べるんだよ、この子、俺への貢物だからさぁ』
(けろりと、笑いながら告げる)
『この子ってね〜?奴隷なんだよ、そんで俺への捧げ物にされたの〜、それで、俺、気に入っちゃってさぁ、逃げられないように目も潰したのに、この子ってばそれでも逃げ出しちゃって…』
(そして、雅の盲目の原因が己だと告げる、罪悪感などない、価値観が違う)
『5年くらいかなぁ、ィアちゃんを殺して、心臓をぬいて、それでまた生き返すの、そしたらどんどん従順になっていくんだよ、可愛いよねぇ、まぁ奴隷だったから【そういう事】も躾られてたんだねぇ』
(ははは、と笑う)
「 …で、どんなイレギュラーがあったのかね?」
( あっけらかんと聞き返す )
『イレギュラー?そんなのないよ』
(こちらもあっけらかんと言葉を返す)
『面白そうだったから、逃げる隙を与えてあげたの、数年後に、ィアちゃんが大事なものを沢山見つけた時に』
『迎えに行ってみんな殺してあげようと思って』
(にこりと微笑むそこにあるのは狂気のみか、いや、この男は正気だ、これがこの男の正気だ)
「 …そうか、ならば今がイレギュラーという事になる訳だ 」
( 閃光弾を装填 … 殺気の少しも感じない存在に対し
唾でも吐いてやりたい気分になるのは、自分も命1つが惜しい と
まだそう考えているからなのだろう 実に皮肉 )
「 …少なくとも、君がただ5年毎の行事を繰り返すだけに終わる 」
『…困ったニンゲンだなぁ、まだ俺を殺そうとしてくるの?』
(無理だって分からないものかなぁと、笑う)
『ィアちゃんはおれの可愛い可愛い花嫁(イケニエ)なんだから、俺に食べられるのは当然で、俺のそばに居るのは当たり前なんだから、悪いけど、邪魔しないで欲しいなぁ』
「はー、そう、そういうことね」
『!』
(skullFaceと話していた横から、声が聞こえてきた)
叢雲「ほんで、てめぇが雅の言ってた『竜神様』かぃ?」
(雅が抱きついてきた時に、盗聴器つけといて正解だったわ、とてから小さな機械をぶら下げ、去ったはずの男が現れた)
叢雲「ハロー、昨日の嬢ちゃん方、元気してたか?」
(skullFaceと凛にむけ、ひらりと手を振る)
『……おかしいなぁ、ニンゲンの気配はしなかった』
叢雲「だって今来たもんですから」
(そこまで言うと、叢雲は目の前から姿を消し)
『!』
叢雲「結構便利なんだよ、この力」
(そういって、彼の手中に会ったはずの雅を抱え、skullFaceの隣に立った)
「 …… 」
( そら見たことか と椅子に腰掛け )
「 …… 器用だね、あのタイプは何やっても無駄なだけだったのだが 」
( 瞬時に救出してみせた男に 軽い拍手を送る
… 閃光弾は装填されたまま、火炎瓶もいくつか取り出す )
「 …で どうする 」
「……ま、こういうタイプはみときゃわかるさ」
『…………………』
(不意をつかれ、更に雅を手から奪われて、男が行った行為は…)
『…むぅ!』
(頬を膨らませ、不満を訴えるのみだった)
『なんだいもう、ィアちゃんたら俺を差し置いて縁を結んで縁を結んで!』
(自分がさせたことだろうに、じぶんの都合よく言葉を吐く)
『…………………でも、うん、いいね、面白い、面白いねぇ、お前さんたち』
(君たちも食べたくなってきたかも、と表情を一転させ、告げる)
『…ふむ、多勢に無勢?しかもそこの君がいるなら、ィアちゃんをいくら迎えても取られちゃいそうだねぇ』
(そして、スクリと立ち上がる)
『今日は帰るね!またくるよ!実は結構、禊もほっぽいてきたからィアちゃんを迎え入れる準備もしないまま来ちゃったしね!』
叢雲「…ほらみたことか、こういうイカレポンチはすぐ物事に飽きるんだ」
(心底嫌そうな顔をうかべ、つげる)
『酷いなぁ、俺食べるの我慢してるのに、…まぁ、君を先にどうにかした方がいいみたいだね、うん!今度来た時はまっさきに殺しちゃおう!』
(にっこりとした顔で殺害宣言をのべる)
「 さっさと帰りたまえよ 」
[ ス''ドム ]
( 閃光弾を前触れもなく顔面に狙い撃ち )
『んふ、うん、君も今度は食べてあげるね』
(そういうと、閃光弾が当たる直前に姿を消す)
(男がいなくなれば影もあとを残さず消え去り、そこにあるのはいつもの店内)
叢雲「……………はぁ、これだからイカレポンチは…おい、あんた、大丈夫か」
(あの影、書庫のとこよりやべーだろ、と声をかける)
「 ……っ、きもち、わるい 」
( 影も無くなっていつも通りの店内だが、小さくえずきながら目を閉じて。手に持っていた扇子をぱたりと落として震える手で飴を探す。もとより妖や怪奇に惹き付けられやすい体質であっても、ただじっと佇んでいるのは相当つらかったようで、冷や汗を書きながら瞳をぎゅっと閉じる )
( ごめんなさい…!!帰り道だったので途中落ちちゃいました、すいません🙏 )
「 …私は大丈夫、だが… 君 ちょっと外からこの店の屋根を見てくれないかね?」
( 火炎瓶を見られないうちに白衣に収納 )
「 …… 出来る限り その子が眠れる状況を整えようか?」
(大丈夫っす)
叢雲「………そこの嬢ちゃんはきつそうだな、座敷に横になってな、店のどっかに祓いの薬かなんかあるだろ、……雅の傷もあるしな」
「っ……」
(未だ意識は戻らないが、先程わざと当てられた腕からは、血が溢れ出ていた)
「…修復薬、だったか、それも探さねぇと…悪い、探してくるから少し離れる」
(そういうと雅の腕を止血し、て座敷におろし、店の奥へと駆ける)
>>578
「…?おう、わかった、雅とそこの嬢ちゃん頼む!」
(とりあえず屋根か…?すぐ終わるだろう、さきにそちらを、と外に出る)
「……、っ、…ふ」
(汗が出ている、顔を顰め、うなされている、血を流しすぎたようで、顔色も悪い)
「 ……っ! 」
( 昨日のお兄さんにお辞儀をしながら、まだ震える体を一回ぎゅっと抱きしめ主人のもとに向かう。思っていたより酷い出血をみて眉を潜める。小刀で自分の服の裾を破り、魘されている主人の額の汗をまだ微かに震えている手でぬぐい。 )
「…、…っ」
(視覚の代わりに過敏になっているほかの感覚は、雅に対してその傷の痛みを何倍にもしてしまう、それでも意識を戻さないのは、あの男がなにかしでかしたのか)
「つ、…ぅ…」
(ただ、魘されることしか出来ない)
叢雲「そと、そとっつったってなぁ…」
(屋根がなんだと言うのか、そこそこの大きさだ、下からでは見えないところもある)
叢雲「…しゃーねぇよなぁ」
(そう零すと、再び、彼は姿を消し、その体は屋根の上へと移っていた)
叢雲「……ふぅ、結構疲れるんだがなぁ」
「 ……… 」
( 女の子の手が届くように
背を屈めながら、彼を落ち着いた所へ運ぶ )
[ ばすっ ]「 ………… 」
( 手頃な ソファーに、埃を叩いて寝かせると …
医療具、多少は細かく扱えるものを取り出して
何時もの面影どこにも無い 傷付いた姿に向かい始める )
「 ……… 」
_____屋根
[ ーーーーーーーーーーーー ]
( 形容し難い音、黒火炎瓶により着火した強火がごうごうと煙を吹く!)
叢雲「…………とんでもな」
(燃えてんじゃん、何したんだアイツ、と言葉をこぼす)
叢雲「いやぁ、何がどうすりゃこうなるわけ、いやぁ流石に水もねぇしなぁ……しゃあねぇか、」
(そう告げると、パチンと指を鳴らす、すると燃えていた部分が消え去る、いや、正確には『飛ばした』)
叢雲「川に突っ込んだが…まぁいいか、さっさと戻らねぇとなぁ」
(そういうと、再び店内に戻るため、男は屋根から姿を消した)
『…………ィア、さん、が、取られ……る?』
(ぽつり。ずっと静観していた彼女が喋る。その声には、恐怖と………溢れんばかりの殺気がまじり、6歳と思えない歪んだ顔を晒して)
「 ……っ、ぁっ! 」
( 苦しそうに呻く彼の額にそっと触り、障気や暗い感情などの怪奇たちが好む感情をできる限り取り込む。そのおびただしい量に眉を潜めるが、決して手は離さず。壊すしか脳がない、ほぼ妖と同じ体質をもつ私にはこれしかできないから……。全部は取り除けなくていい、だから少しでもいいから楽になれるように、そんな願いを込めて )
「 ……早かったね… 矢継ぎ早にすまないが 次は子守を頼みたい 」
( 落ち着かない2名を尻目に医療に専念 … 異物の除去 殺菌消毒も済ませ
今度は多少難しく … する前に、集中を削がれるような状況は思わしく無い )
「 ………… 」
( …靴下が赤く滲む )
「……これだからガキはめんどくせぇんだ」
(祓い薬と修復薬をみつけ、座敷に上がってその光景を見る)
「はあ…とりあえず嬢ちゃんはてぇはなしな、ほれ、これ飲んでろ、楽になる」
(そういって凛の前に祓い薬をおく)
「そんでお前さん、これ雅に飲ませてくれ、こいつの作った傷直しだ、すぐきくだろ」
(修復薬をポイとskullFaceにわたす)
「んで、最後にお前だおチビ、1回落ち着け、てめぇが今呑まれたらィアがもっと辛くなる」
(気持ちはわかるが今は落ち着け、と、少女の方へ向かう)
『……大丈夫、です。』
(すぅ、とひとつ深呼吸をする。濁った勾玉は黒く黒く、しかし美しく彼女の首で光る)
『…無事なら、私はそれ以上望みません』
(ありがとうございます、と丁寧にお辞儀をする。私がもっと強ければ、と言う考えを消し去り、苦しそうな2人に駆け寄る)
[ コ'' ]「 う'' 」
( 頭にぶつかり 地面に落ちる寸前にキャッチ )
「 …… 」
( 抗議はせずとも、嫌な顔をしながら包帯を巻き終える
… 瓶を眺めるも 眠っている途中に其れは … と、眺めるのみ )
「飲ませとけ、じゃねぇと効かねえよ、最悪傷口にぶっかけろ、飲んだ方が効率がいいだけでかけても治るだろ、おれはぶっかけたぞ」
(経験上、なんにでもなるのだ、雅が作る薬は、なんにだってなる)
「………こいつは、視覚以外の感覚が鋭くなり過ぎてる、時間をかければかけるほど苦しむぞ」
「 っ!…ありがとう 」
( 目の前に置かれた薬と告げられた言葉を聞きはっとした表情で黒く靄がかかった手を離し、小さくお辞儀をする。暫くすれば手にかかっていた靄は少女の体に吸い込まれて。ぎゅっと目をつむり一つため息をつき祓い薬を飲み飴を口に含む。いつも通りの彼女だがいつもの穏やかな紫紺色の瞳には薄っすらと紅が揺らめいていた。 )
「 …君、彼に負けないくらいこの子の事好きだね 」
( 指示通り 無理やり口を開けて喉の奥に液体を流し込む
… のは、気が引けて ゼラチンを混ぜ、ゼリー状に変えてから )
「 …… …… 」
( 後は と… 手頃な掛け布団を探し、静かに被せて離れる )
( ……自分の靴下はもっと赤く滲み 垂れる前にタオルで覆う )
『……大丈夫、ですか』
(2人に話しかける。ィアさんに薬飲ませる……のはscullさんに任せようと見守るだけ)
叢雲「ふざけんな、だれがあのイカレポンチに負けねぇくらいだ」
(あれと比べられては困る)
叢雲「…ガキの頃から面倒見てんだ、詳しくなるのは当たり前でしょ」
(そう告げると、先程よりか顔色が良く、眠っている雅のそばに行き、あぐらをかいて座る)
「 っ!……みこと、 首にかけてるそれ、ちょっとでいいから貸してくれるかい? 」
( 近付く少女の首から感じる雰囲気に眉を顰め。焦っているのか呼び捨てで名前を呼びつつ、優しくでも雑な手つきで頭を撫でつつ尋ねる )
『………ごめんなさい』
(それ、は、あたし。暗いのはあたしの愛………)
『これで、いいんです』
(だって、これこそ………私なんだもの)
「 失礼。例える相手が可笑しかったね 」
( よろ … りと壁にもたれて、全体を見下ろしながら腕を組む )
「 …… ぁー、私は大丈夫だね … 今は其処の …
精神状態に異常をきたしそうな主人殿を労ってあげなさい 」
「 ……( 暗い、暗い暗い )」
( マトモに話を重ねられそうなのが保護者のヤーさん唯一人。
… 其れ以外は病んで闇でで真っ暗け、思わず手で払う仕草 )